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空想科学祭FINAL感想掲示板

空想科学祭FINALにようこそ!
今回は、作者側から事前に「感想耐性レベル」を伺っています。
詳しくは、企画サイトの作品リストをご覧ください。
なお、スレッドは実行委員会で立てますので、ご了解ください。


★読者さんにお願い★
・耐性レベルより辛口の感想をつけないように配慮する。
・誹謗中傷にあたるような書き込みをしない。
・他人の書き込みに、いちゃもんをつけない。

★作者さんにお願い★
・作者からのレスは、企画終了後に纏めておこなうこと。
・自分の示した耐性レベルより
  辛口ではないかと思われる感想が書き込まれても逆上しない。


[1116] 保守 Name:天崎 2013/12/02(月) 12:00 [ 返信 ]
掲示板削除対策書き込みです。

[1117] RE:保守 Name:天崎 2014/11/30(日) 07:05
保守

[1118] 保守 Name:天崎 2015/11/28(土) 08:01
保守

[1119] RE:保守 Name:天崎 2016/11/25(金) 07:45
保守

[15] ディラック・アーカイブス/伍代ダイチ 【レベル3】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/29(日) 07:47 [ 返信 ]
少年明人はある日、アカシックレコードにアクセス出来るという不思議な雰囲気を漂わす少女と出会う事となる。少女曰く、その二人の出会いも既に決まっていた運命だと語る。アカシックレコードには森羅万象の事象が記録されており、過去も未来も全てを把握出来る力だと言う。だが、明人はそんな少女を不気味に思っていて――だが、ある日を境に明人は少女の力を本物だと知る事となる。

http://ncode.syosetu.com/n6501bh/



[283] 感想 Name:流山晶 2012/08/25(土) 18:18
SFらしい作品です。

アカシックレコードには、森羅万象の事象が記録されているという。主人公はその記録に自由にアクセスし未来を予知できる能力を得ます。そのために狙われ、逃亡し…… そもそも、なぜ、森羅万象の事象が記録されているのだろうか。
そんな、魅力的なガジェットであるアカシックレコードをめぐるお話です。
そして、最後のあっと驚くようなどんでん返し。まさにSFらしいSFです。

内容は素晴らしいのですが、第一話が読みづらかったです。文章に力が入りすぎて、却って読みづらいくなっているようです。内容で十分、勝負できる作品ですので、読者を引きつけるために、平易な文章にしても良かったように思います。

楽しませていただきました。


[329] RE:ディラック・アーカイブス/伍代ダイチ 【レベル3】 Name:尚文産商堂 2012/08/27(月) 15:25
しっかりと作り込まれている作品でした。どんどんと進んでいく話の展開に、ついて行けない時もありましたが、最後まで、気の抜けない、とても良い作品になっていました。

[413] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/09/01(土) 15:55
 拝読しました。
 自分でもまだ気付いていない自身の潜在能力のために、突然公的機関から狙われる身になった主人公たち。一種、王道の展開ですが、そのストーリーにどこか奇妙な彼らの世界への謎が絡み合って、飽きずに最後まで読むことができました。
 これはふつうの世界じゃないんじゃないか、と思わせるようなヒントが、序盤から伏線としてほどよく配置されていて、読むほうも「これはもしや……」と思いながら、楽しく先を追いかけられるようになっていたと思います。
 ストーリーのほうも、序盤に事件の起こるのが早く、そこからずっと緩急いれつつ緊張感のある展開が広がってゆくあたりが、しっかりと読み手を飽きさせない工夫がされていて、見習いたいと思いました。

 重箱の隅をつつくようで恐縮なのですが、ひとつ、設定上でちょっと気になったことが。彼女のメールからすると、彼らには現実の世界に肉体がちゃんとあるようなのに、オラクルが自分を何度も若返らせているという文章がありましたが、これ、現実の肉体も若返っているのでしょうか……? 彼の能力はあくまでヴァーチャルの世界で発揮されるものだと思って読んでいたので、そこだけちょっと「あれっ」となってしまいました。(……といいつつ、こちらが大事なポイントを何か読み落としていたら申し訳ないです・汗)

 楽しませていただきました。拙い感想、どうかお許しくださいますよう。


[465] RE:ディラック・アーカイブス/伍代ダイチ 【レベル3】 Name:伍代ダイチ 2012/09/03(月) 02:35
皆さん感想ありがとうございます。嬉しさの余りまともに寝れない伍代ダイチです。
HAL.Aさんが質問(?)をくださいましたので、この場を借りてお答えしようかと思います。
 単純に私の記述漏れなのですが、実は、現実世界の肉体は歳を取らないように管理側の機械によって薬漬けにされています。ディラック・アーカイブスは私の別の小説『Log-in the DIVID』の別世界(別のサーバー)のお話、となっていまして、そちらの方に記述をしていたため、自分の中でこんがらがってしまったのかと思います。
 申し訳ないです。
 現実世界のお話もまた、DIVIDに書く予定ではいますが、あくまでこの作品は空想科学祭用の作品ですので、勧誘のような真似はしたくないと思っております。実際、そうなっているのが申し訳ないのですが。
 とにかく、感想をありがとうございます!
 今の今まで感想掲示板の存在に気付かず、見てみて感想がなかったら悲しいなー、なんって思っていたのです(泣
 これからも邁進します。質問等気軽に受け付けますので、皆さんも気になった点ございましたら、ここにでもお願いします。
 失礼しました。


[518] ※伍代さんへ 返信は企画終了後ですよ Name:天崎@管理人1号 2012/09/05(水) 13:02
掲示板上部にある【注意書き】をお読みいただいていましたでしょうか。
申し訳ないのですが、投票が控えておりますので、作者からの返信はご遠慮ください。
全ての日程が終了してから、返信してくださいね。

伍代さんの書き込みはそのままにさせていただきます。
なお、この書き込みに対する返信は不要です。


[546] 【ネタバレ注意】ぐいぐい引き込まれます Name:鹿目 咲 2012/09/06(木) 11:20
 面白かったです。実は……というオチも、それまでの経過も、良く組み立てられてると思いました。
 世界観が、変だなと思ったんですよ。穴があくとか、妙に強いDF(出来れば、何故DFなのか、英訳入れていただければありがたかった)の連中とか、アクセスの仕方とか。これが、そういうオチに繋がってるんだと分かったとたん、嬉しくなりました。お、面白い、これ、みんな読めば良いのにって。
 ちょっと気になった点はあります。
 コネクトが生まれた時点で埋め込まれること。面白い設定ですが、赤ちゃんや幼児だと誤作動起こしそうで怖い……。ちょっとだけ説明足していただきたかったです。
 もう一つ、「近未来的」は、近未来的な都市の表現に合わないように思います。私たちが過去の人間にとって未来人であるように、近未来都市のなかでは、近未来的なのは常識なんですから、もうちょっと他の語句を使って欲しかったところです。ちょっと難しいかも知れませんが、言葉の選び方一つでイメージが違ってくるんじゃないかと思いました。
 明人がちょっとチート過ぎるような気もしましたが、そこは面白かったので、目をつむるとして……。
 実は番外編でしたというのを読み終えてから感想欄の書き込みで知り、ようやく、最終話の意味が分かりました。本編に繋げるような書き方は、作者的にはやりたくなるところだとは思いますが、一本の作品として読む人が多い事を考えると、最終話はない方が良かったのではないかと思いました。


[891] 【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/09/26(水) 20:23
 以下、あくまでも一意見なのであしからず。

 正統派の俺TUEEE的展開。一本筋の分かりやすいストーリー。そしてオチと、そのときになって気付く伏線。良かったです。
 ただ、少々背景が見えにくかった感がありました。描写の意味でいっているのではなく、たとえばDFが、主人公の見ていないときは動いていないように感じてしまう、背景の欠如を感じたんです。敵役の動きも(直接見せないまでも)想像させるよう意識されればもっと面白くなったかもしれません。ただ、オチを見る限り、もしかしたらこれも演出のうちだったかもしれませんが。もしそうなら申し訳ありません。

 執筆おつかれさまでした。


[894] 謎が謎を呼ぶ逃亡劇 Name:鳥野 新 2012/09/26(水) 21:44
 いきなり追いかけられる主人公。逃亡の中で、自分自身の秘密を知りながら仲間とともに立ち向かう姿はとてもカッコよかった。若干、途中でストーリーを追い切れなくなったところもあったが(ひとえに私の読解力のなさ)、最後の盛り上がりには、どうなってしまうのだろうと引き込まれた。
 エピローグは、なんか神話のようでそれまで息せき切って走り抜けてきた物語がすうっとクールダウンして静謐な雰囲気でフェイドアウトした。不思議な読後感だった。


[1110] どうなっていくんだろうかと走る【ネタばれ有り】【レベル3】 Name:饅頭よ永遠に 2012/10/31(水) 20:44
こんにちは、企画は終わって暫く経過してしまいましたが、拝読しましたので感想を残させて頂きます。

最初から、今後の展開を期待させるような演出、描写が丁寧で離されず、DFやアカシック・チャイルド等ちょい出ししていく感じで序盤から「面白そうだなぁ」と期待しておりました。
ですが、最後に向かうにつれ、句読点が多くなったり語彙が単調になってきたりと目立ってきたのが気になってきて少しペースダウン、オチときて「そうだったのか…」と分かったものの、釈然としないものが残ってしまったように思えました。
最後に、この話が外伝的なもの、という要素を含んでいると知った時、ああそれのせいなのかな…と考えられます。それが無く、前半で物語が走り出したまま期待通り(何に期待していたのかによりますが)の爽快感みたいなのがあったらな、というのが正直な気持ち。スカッとする違った終わりが良かったかもしれません。
そこが残念だったかな、と思いました。

最後がそうでしたが、それを抜きに逃亡劇中は面白く楽しませて頂きました。
最初と最後で主人公の内面の変化があると思いますが、ユイナとの絡みをもっと見たかったな(笑)とか。作家様の悔恨も作品に大いにあると思いますが、ひとまず私からの読後はそんな感じです。

では、遅くなって申し訳ございませんでした。ご執筆おつかれ様でした☆


[1115] RE:ディラック・アーカイブス/伍代ダイチ 【レベル3】 Name:伍代ダイチ 2012/12/04(火) 02:02
おそくなりましたが、皆さん、ありがとうございます。伍代です。
スレを見ていただければ分かるように「やらかして」しまいまして、自重していたら忘れていました。申し訳ないです。

もう遅いとは思いますが、レスにあった質問(疑問)に応えたいと思います。

■DFとは
DFは設定を焦って深く考えていないのですが、「DIVID FORCE」の略です。
メンバー全てが劇中に出てきたようなただのAIではないのですが、そこまでの描写は省かせていただきました。

■コネクトの誤作動の心配
世界が世界なだけにご都合主義で……笑
言われてみて思ったのですが、やはりこれも深く考えてはいなかったです。
これ(コネクト)は「本編」では「携帯」としてます。
最近はARモノの話しも多くなってきたので皆さんのご想像にお任せしても大丈夫だとは思いますが、一応決めるなれば、科学技術の進化で、という事にしておいてください……申し訳ないです。

■近未来的という表現
これは劇中に書いたかもしれない(もしかしたら別の作品に書いたのを勘違いしているのかもしれませんが……)のですが、
科学技術の進化の歴史で革命的に進化した時期がありました。その時に発展し、出現した技術を纏めて近未来化という表現にして、根付いた、という設定があります。あ、後づけじゃないですよ……!!
そこの描写をした方がやはり良かったな、と反省してます。ご指摘ありがとうございます。

■外伝という位置付け、坂月つえー設定
申し訳ないとしかいいようがないです。陳謝します。
やはり私の経験不足が原因のバランス崩壊、読者様への配慮の欠如、だと思っています。
物語が後半に向かうにつれ、語彙が乏しくなったりするのも私の悪い癖です。


最後に。
もう時間は大分経ってしまいましたが、皆さん読む、書くとお疲れ様でした。
空想科学祭は終わってしまいましたが、また、何かイベントがあれば参加したいと思っています。
本当にありがとうございました。
これからも頑張りますので、どうかよろしくお願いします。

また、まだ質問等ある方がいましたら、レスか私のページから連絡をください。
気付きしだいお返事をしたいと思います。


[23] DENY /高田 ろう 【レベル4】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/29(日) 12:19 [ 返信 ]
——ある日突然、全てが不自然に思えた—— イネルが目を覚ますと、大きな屋敷の中にいた。以前の記憶はまるでない。屋敷にはディナイという少女と、屋根裏から出ようとしない類似品を思わせるほどソックリな風貌をした三人の男が住んでいた。屋根裏にこもる三人は執拗にディナイを排除しようとし、イネルにも関わるなと強く忠告する。一方のディナイはふわふわと可愛らしく笑い、三百年近く一人だったと寂しそうに涙を流す。ディナイに対し、そこはかとない愛情が湧いていたイネルが聞かされたディナイの過去・正体とは?ちょっぴり歯がゆい恋のものがたりです。

http://ncode.syosetu.com/n5353bh/



[106] わーい、ボクっ娘だぁ【たくさんネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/10(金) 07:43
 以下、あくまでも一意見なのであしからず。

 構成としては、綺麗に纏まっていたと思います。ある日目覚めたら記憶がなく(序)、ディナイがサイボーグであることが明かされさらに謎が深まり(破)、都会という外界から来客が訪れ物語が一気に傾く(急)。あるいは破のところを、ジェーン博士の記憶が明かされるところを境に承転にして、起承転転結も考えられるかも。……といった感じに、柔軟に無理なく流れを掴むことができました。余裕のある構成といいますか、先ほど述べたとおり綺麗に纏まっていた印象です。
 冒頭でジューン博士を出したのも、のちに読者の理解を促す良い効果になっていますね。
 文章表現も、段落始めの1マス空けがないのが頻繁にありはしましたが、うまく書かれていたと思います。たまにある比喩が、どれも的を射ていて参考になりました。

 しかし、総じて心理描写が足りなかったな、と。
 せっかく上手な構成なのですから、筆を急がせることなく、もっと丁寧に叙述してほしかった。記憶を失い目覚めてからのイネルが、あっさりしすぎています。イネルは記憶を失くしていてディナイのことが誰だか分からない、そのことを把握しているのはディナイであって、イネル本人ではないのだから、イネルはもっと戸惑うはずです。最初、これは演出なのかな、と思っていたのですが。どうやらイネルもディナイも少なからず人間同様の感情を有しているようですし、それならもっと混乱するだろうにな、と。
 それに、ラストでのイネルとディナイの心情。ディナイが自爆するのが唐突すぎたように思いますし、それに対するイネルの気持ちも、なんだかあっさりしすぎています。もっとなにか思ってもいいんじゃないのかなーと。
 もっと丁寧に、掘り下げて書いてほしかったです。登場人物の心理よりも、物語の進行を優先したところが多く見られました。アンドロイド・ロボットの感情(恋)がテーマなのだから、もっと感情を前に出したほうがよかったんでないか、という一意見です。

 それにしても、アンドロイドが涙を流すってロマンチックですね。なんだか当然のように泣いていたけれど、そのシーンが個人的に好きです。ここまで人間に近づくと、そりゃ人間も『ロボット製造禁止令』を出さなくちゃならないのでしょうね。森の外の、未来の人間たちが気になります。
 それと、オリジナルのディナイが男だと明かされたときは非常に驚きました。(ジェーンまじかよ……♂)ある意味、ボクっ娘だったのもその布石だったんですかね。ボクっ娘はボクっ娘であるだけで可愛いものですけど、そこにしっかりと少なからずの意味を加えた、その姿勢に好感が持てます。
「恋」とはつまりどういうことなのか、その具体的な答えが書いてあることにも好感が持てました。イネルが目覚める前から、ディナイはイネルに恋していたんでしょうけど、それに気付く・認めることが「恋」だと、ディエが言ってましたね。(ディエが割と格好良い……)
 イネルとディエが外界に向かって旅立つ、という終わり方も好きです。アンドロイドであることが人間たちに露見しなければいいですけどね。というかこれはあれですか、最終的にイネルとディエが恋にお(以下略
 執筆おつかれさまでした。




○以下、重箱の隅をつつきます○
 重箱というより、おせっかいに近いです。読む必要はありません。ただのおせっかいですから。

 最後まで演出だったのかどうか見抜けなかったのですが、台詞の最後に句点(。←これ)を入れたのはわざとだったのでしょうか。それと、感嘆符(!)や疑問符(?)のあとの空白があいていないこととか。
 商業作品でも演出でこの作品のような書き方をするのはあるので、あまり強く言えないのですが。

 基本的に文法では、「〜。」の、鍵括弧直前の句点はいりません。おそらく体裁の都合で。学校で習う国語の授業は例外。
例)「うん。そうだよ。」→「うん。そうだよ」

 それと、感嘆符や疑問符のあとは、1マス分の空白をあけるのが普通です。これもたぶん体裁の関係。
 ただし、括弧類の直前ではあける必要ありません。また、「……」や「――」の直前では、あけてもあけなくてもいいようです。
例)「え?……うん!わかった!」
 →「え? ……うん! わかった!」or「え?……うん! わかった!」 

 なんだかすごく余計なお世話だ感が……。

 ではこれにて。


[107] いろいろと惜しい 【レベル4】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/10(金) 12:50
閉鎖的な世界観を見事に演出していた作品である。
先の感想にもあるが、閉じた空間の中で安定していた場に一つの波乱が紛れ込むことによって、一気にカタストロフへと向かう。こういった閉鎖的世界を描いた作品ならではの味わいがある。そして、この閉鎖的世界の中に五百年もの過去があり、その過去も含めた複雑な関係性が、このお話を形作る大きな要素になっている。

しかし、この作品、いろいろと「惜しい」のである。
こういった閉鎖的な(換言すればほとんどキャラクターが固定されている)小説の場合、どうしても人物の掘り下げや細やかな描写が必須である。主人公たち二人の掘り下げは十分かもしれないが、屋根裏の三人やガバイトの人物像に対して少々掘り下げが足りないように思う。
あと、肝心な場面で描写が雑になっている個所が見受けられる。屋根裏の三人のうち一人であるデフが死んだ時に、「ガラクタになった」と表現しておられるが、主人公にとってこのデフがどういうキャラクターだったかを思い返すと、少々言葉選びが乱暴に思われる。そういった乱暴さがお話の流れに水を差す結果になっている。

しかしながら、これらの指摘は少し気をつければ改善されるところではあるので、瑣末な問題ではあろうとは付言しておくものである。


[163] ほとんどネタばれ注意【レベル4】感想 Name:山鳥はむ 2012/08/19(日) 14:29
 レベル4ということで、少し辛口に率直な感想を述べさせてもらいます。


 まずこの作品、バナーの可愛い絵柄で小説投稿前から気になっていました。

 しかしまさか「ボク男の娘、でも今はアンドロイド」な設定だったとは……しかも恋して暴走する破壊兵器。
 活き活きとしたキャラクターが好印象。ですが、残念ながら自分の場合は、物語を読み進めるに従い、ディナイというキャラクターから心が離れてしまいました。何と言うべきか、色々な壁を感じました。

 あと、ジューン博士はどうしようもないマッドだな、と(笑)。ただ、天才なのに思考が短絡的なのはやはり年齢が若いからなのでしょうか。
 恋して裏切ったら全部まとめて破壊させる、というのは万に一つの保険にしては大げさな気がします。むしろ、それがメインの機能になってしまうような。

 最後にディナイがお空の星になってしまうのも、う〜ん、自分の場合はちょっと笑ってしまいました、シリアスな場面ですいません。
 それもこれもジューン博士が破壊兵器に改造してしまったのが原因なわけで。救いようのない未来が途中で見えていたことで、当然の結末かなと思ってしまいました。最後はむしろ博士の狂気をひっくり返すくらいの何かが欲しかったです。

 閉鎖空間をうまく作って話が拡散し過ぎないようにしたのは良かったと思います。けれど、地下空間の規模が想像しづらく、三百年間引きこもりでイネルが起きてからすぐガバイトがやってきたのは少々都合がよすぎるかなと感じました。

 以上、だいぶ辛口の感想になってしまいました。

 最後にもう一言、追加。アンドロイドのナナサ、とても気になりました。何だか途中で感情でも目覚めたのかと思ったのですが……。どうなんでしょう? 錆びて故障?


[170] 【ネタバレあり】感想です。 Name:HAL.A 2012/08/19(日) 19:14
 拝読しました。
 切なく、悲しいお話でした。それでもラストシーンで上ってゆく蛍花の光と、前を向こうとしているイネルの思いが美しく、救いのある結末でした。ディエが生き残ってくれてよかった。
 辛い話のなかで、にぎやかな屋根裏の三人の言動におかしみがあって、彼らのおかげでぐっと読みやすくなっていたように思います。せっかくのいいキャラクターなので、彼らのことももっと読んでみたかったような気もします。

 ひとつ、読んでいてちょっともったいないような気がしたのが、ディナイがひとりぼっちで過ごした300年のこと。
 そんなに長いことひとりぼっちで過ごしたのだったら、さぞつらかったのだろうと思うのだけれど、そのあたりがわりとあっさり書かれていたので。その間彼女がどういう思いで過ごしたのかを、具体的な場面としてじっくり描いてあれば、とてもいい見せ場になったのではないかと思いました。

 己の拙い筆を差し置いての好き勝手な言動、大変失礼いたしました。つたない感想、どうかお許しくださいますよう。


[225] 【ネタバレ注意】視覚と感覚のバランス Name:鹿目 咲 2012/08/22(水) 00:53
 こういう筋書きの話は好物です。
 イネルとディナイの正体や、二人の過去など、ワクワクさせてくれるようなエピソードが満載でした。特に、ジューン博士のくだりは楽しく読ませていただきました。
 ただ、この筋書きを十分に生かし切れていないような気がしてなりませんでした。読み進めていくうちに、淡々とした「動作の描写」が先行し、「感情の動き」「背景の描写」が抜け落ちていることに引っかかりを覚えてしまったのです。純粋に、物語に引き込んでいくのに十分な部品は揃っているのに、上手く組み立てきれていないような、例えて言えば、接着剤が上手く効いていない感じです。
 一挙手一投足を描写していくのではなく、色だとか臭いだとか、感覚など、五感をフルに使って表現していけば、あるいは、人間か人間ならざる者か区別付かない二人の存在を更に印象づけられたのでは。作中では、視覚情報が先行していたように感じました。特に、登場人物の動き。手元や目線の動きは丁寧に描かれているのに、室内や屋敷の装飾品、間取りなど、画像を作り出すためには必要なはずの描写が不足していて、上手く脳内で再現できませんでした。地下の空間と天井裏は、物語の中でも重要な場所でしたので、もう少し情報が欲しかったですね。
 一つの文章、セリフの中で、たくさんのことを説明しすぎるところは、作者様の癖なのでしょう。リズムに乗せやすい方法ではありますが、情報が煩雑になりやすいので、整理の意味も込めて、2つか3つに分けたほうが良いような気がします。丁寧に説明してくださるんだけど、読者としては、ちょっと一息つきたいと、思ってしまったのです。
 筋書が良いだけに、何だか勿体ない。
 ラストも、あと一話分くらい引っ張れたかなぁと思うのですが、意外すぎるくらいあっさりしていて、そこはもっと感情的に行こうよと突っ込んでしまったのでした。


[700] RE:DENY /高田 ろう 【レベル4】 Name:尚文産商堂 2012/09/15(土) 22:47
冒頭から、引き込まれる作品でした。
全体としても、非常によく整っている作品だという感じを受けました。進むにつれて、明かされる過去と真実と現実。それらがうまく混ざり合っている作品でした。


[949] 結末がどうなるのか、引き込まれました Name:鳥野 新 2012/09/29(土) 08:59
 最初は、可愛いアンドロイドDENYとイネルの恋、そして屋根裏のアンドロイドたちとの闘争と和解の物語か、と気軽に読み始めたがが見事にしれやられた。物語が展開されていくうちにいろいろな謎が明かされ、可愛い無邪気なDENYが実は……、で、イネルも実は……と想像とは違う方向に話が進んでいき複雑な彼らの因縁もわかって興味が尽きなかった。
 最後まで、どうなるの、どう決着をつけるの? とハラハラした。
 アンドロイドの報われぬ恋。それはまるでDENYを作った博士の怨念のよう。なんとかしてやりたくて、読んでいて歯噛みした。
 自分は大阪弁の(どんどん暗転する展開の中この大阪弁に救われた)ディエのキャラがとても好きだったので、このラストでちょっとほっとした。
 結末がどうなるのか気になって、一気に読んでしまった。
 面白かった。


[1114] 遅くなりましてすみません。。返信をさせていただきます! Name:高田 ろう 2012/11/14(水) 11:20
みなさま、この度は感想掲示板へのご返信が著しく遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
私事で恐縮ですが、ちょうど次女の出産があり、そのあとも家族中でウィルスに感染するなど、
本当にバタバタとした日々を過ごしておりました。
申し訳ありません。

さて、早速ですがご感想・ご指摘への返信を個別にさせていただきます。


◆ 鄭文ういな さま

ご丁寧な感想、及びご指摘ありがとうございました。

まずはじめに、構成のまとまりについてお褒めいただきありがとうございます。
この物語の原型を考えたのはまだ執筆の「し」の字も危うい高校生のことでした。
今回はあくまで結果オーライになっていたようですが、
今後はもっと構成や流れの重要さを意識して書いていかねばという戒めになりました。
本当にありがとうございます。

心理描写の少なさについては皆様にご指摘いただいていることですので、
まとめてしまい申し訳ありませんが、後述させていただきたいと思います。

外の世界については、できれば続編や番外編などへ繋げたいという思いが当初からあったものですから、
ほとんど触れていません。
今回はあくまでディナイとイネルのお話に留めました。

>というかこれはあれですか、最終的にイネルとディエが恋にお(以下略
そのような展開は考えておりませんでした(笑)
今後も考えるかどうか……わかりません(笑)

最後に重箱の隅……といいますか、基本的な文法についてつついていただき、ありがとうございました。
お恥ずかしながら、全く持っての無意識でございました。
恥ずかしくて穴があったら入りたい気持ちです。
言い訳はできません、ただの勉強不足でした。
本当にご丁寧にご指摘をいただき、ありがとうございました。

末筆になりますが、数ある作品の中、私の作品を最後までお読みいただき、
しかもこのように丁寧なご感想をいただき、本当にありがとうございました。
この感想を大切にし、今後へ繋げていきたいと思います。
ありがとうございました。


◆ ゲゲゲの戯 さま

ご丁寧な感想、及びご指摘ありがとうございました。

私の作品について「惜しい」と評価していただき、本当にありがとうございます。
とてもありがたいことだと感想を拝見していく中で思いました。

人物の掘り下げについては、私自身反省しているところであります。
元々考えていた構成よりは意識してガバイトの人物は掘り下げたつもりでおりましたが、
確かに魅力を語りきれていないですね。
屋根裏部屋の三人についてももっとしっかりと時間を掛けて描くべきだったと反省するばかりです。

ちなみに、ご指摘いただいたこちらの部分について、僭越ながら私の意図を伝えさせてください。
(作品中で伝わっていない時点で私の力不足なのですが、お付き合いいただければ嬉しいです。)
>屋根裏の三人のうち一人であるデフが死んだ時に、「ガラクタになった」と表現しておられるが、
 主人公にとってこのデフがどういうキャラクターだったかを思い返すと、少々言葉選びが乱暴に思われる。
私自身、デフについて「ガラクタになった」の部分はかなり悩みました。
しかしディナイによる破壊の混乱の中で、意識を持っていたアンドロイドが、
いとも簡単に意識など存在しない鉄の固まりになってしまったという割り切るしかない冷酷さを表したかったのです。
随所の表現も私なりに考えた結果のものがほとんどでした。
……先述した通り、伝わっていない時点で私の力不足には変わりないのですが……

さて、末筆になりますが、数ある作品の中で私の作品を最後までお読みいただき、
しかもこのように丁寧なご感想をいただき、本当にありがとうございました。
いただいた感想を大切にし、今後へ繋げていきたいと思います。
ありがとうございました。


◆山鳥はむ さま

ご丁寧な感想、及びご指摘ありがとうございました。
山鳥さまは辛口とおっしゃられておりますが、私には大変ありがたい感想をいただけたと嬉しく思っております。
本当にありがとうございました。

>まさか「ボク男の娘、でも今はアンドロイド」な設定だったとは……
あ、確かに「男の娘」ですね!
まったく思い当たりませんでした。
(鄭文ういなさまへのご返信でも書きましたが、構想を練っていたのは十年ほど前のことなので……)

万人に好かれるキャラクターを目指したわけではないので感性の相違ならいいのですが、
どうして山鳥さまが壁を感じてしまったのか、
私にもう少し練り込む余地がなかったか、改めて考えてみたいと思います。

ジューン博士のマッドさについてです。
とても個人的な考えになりますが、私の中では天才は高い確率でマッドだと思っています。
努力による天才の場合は違うことも多いと思いますが。

>最後はむしろ博士の狂気をひっくり返すくらいの何かが欲しかったです。
うーん、難しいですね……。
単なるハッピーエンドは避けたいとの思いが先行して、
ディナイたちをジューンの狂気から開放してやることは浮かびませんでした。
こちらについても、万人が満足するエンディングを考えるのは至難の業なのはわかっていますが、
これからはより慎重に物語を考えていこうと思います。
十分と思っていた構想や推敲は、全然十分ではなかったということがわかりました。
むしろ十分になることはないかもしれないですね。

地下の荒地などの描写不足については、ゲゲゲの戯さまのご返信でも書いたものと一緒で、
不足を反省するばかりです。
もっと読者さまにその物語の舞台や世界に興味を持っていただけるよう、精進していきたいです。

最後に、ナナサについて……これはご想像にお任せします!

それでは長くなってしまいましたが、数ある作品の中で私の作品を最後までお読みいただき、
さらにこのように率直で丁寧なご感想をいただき、本当にありがとうございました。
いただいた感想を大切にし、今後へ繋げていきたいと思います。
ありがとうございました。


◆HAL.A さま

ご丁寧な感想、及びご指摘ありがとうございました。

今回の皆様のご感想により反省しなければならない点が多々浮き彫りになる中、
お褒めの言葉は本当に嬉しい限りです。
私自身も屋根裏部屋の三人はお気に入りで、もっと描きたい部分もあったのですが、
今回は「あくまでイネルとディナイの話」と意識するばかりに、
必要な部分すら削っていたことを思い知らされました。
ありがとうございます。

>ディナイがひとりぼっちで過ごした300年のこと
こちらについてのご指摘もありがとうございます。
確かにこちらも完全に描写不足ですね。。
また改めて考え直したいとおもいます。

それでは、数ある作品の中で私の作品を最後までお読みいただき、
さらに丁寧なご感想をいただき、本当にありがとうございました。
いただいた感想を大切にし、今後へ繋げていきたいと思います。
ありがとうございました。


◆鹿目 咲 さま

ご丁寧な感想、及びご指摘ありがとうございました。
今回の私の筋書きがお楽しみいただけたようで嬉しく思います。
ありがとうございます。

>「感情の動き」「背景の描写」が抜け落ちていることに引っかかりを覚えてしまったのです。
はい、こちらについては皆様にご指摘もいただいておりますし、
私自身改めて考えると全くその通りと反省しております。
皆様からご指摘があるため、詳しい内容は後述させていただきますので、
恐縮ですがそちらをお読みいただければと思います。

>一つの文章、セリフの中で、たくさんのことを説明しすぎるところは、作者様の癖なのでしょう。
なるほど、ご指摘ありがとうございます!
私も何故こんなにもわかりにくい文章になってしまうのだろうと思ってしまう部分が幾つかありました。
何度書きなおしてもしっくり来ることなく、考えあぐねていたのですが、
なるほど、ひとつの文章に情報量が多すぎたんですね。
貴重なご意見、ご指摘ありがとうございます!
初歩的なことでお恥ずかしいですが、とても参考になります。

ラストについても、個人的に反省しておりました。
どうも私はエンディングをじっくり書くのが苦手のようで、今後の課題だと改めて認識させられます。

数々の貴重なご意見、本当にありがとうございました!
私の作品を最後までお読みいただき、さらには丁寧なご感想をいただき、本当にありがとうございます。
いただいた感想を大切にし、今後へ繋げていきたいと思います。
ありがとうございました!


◆尚文産商堂 さま

ご丁寧な感想ありがとうございました。
反省させられること、考えさせられることが多い中(もちろん、それもこの上なくありがたいことなのですが)、
このようにお褒めいただけると嬉しいです。
これからも皆さんに楽しんでいただける物語が書けるよう、精進して行きます!!

本当に数ある作品の中で、私の作品を最後までお読みいただきありがとうございました!


◆鳥野 新 さま

ご丁寧な感想、ありがとうございました。
尚文産商堂さまへのご返信にも書きましたが、お褒めのお言葉をいただけると本当に嬉しいです!
お楽しみいただけたようで、我ながらとても単純ですが、もっともっとお楽しみいただけるよう、
これからも精進していきたいと思います。

こんなにもたくさんの作品がある中で、私の作品をお読みいただき、
そしてご感想もいただけて、本当にありがとうございました!



★★皆様にご指摘いただいた心理描写について

まずはじめに、まとめさせていただくことをお許しください。。

心理描写については、実は(単なる言い訳ですが;)、元々の私の作品が、
だらだらと心理描写が多すぎ、中々物語が展開して行かない傾向にありました。
ですので今回は自分で意識して抑えようと思ったのです。
……つまり今回の反省すべき点は、自分の書こうとしていた作品への自己分析の足りなさでした。
皆様がおっしゃるように、こういった作品こそ心理描写を丁寧にしていくべきであって、
皆様のご指摘で気づくあたりが、何やらお恥ずかしいです。
ですが、本当にありがとうございます!


それでは最後に……

主催者さま、ご感想をくださった皆さま、そして私の作品をお読みいただいた皆さま……
今回はこのように素晴らしい経験をさせていただき、本当にありがとうございました!
インターネットで小説を公開して行こうと思った矢先に出会ったこの空想科学祭で、
とても大事なことをたくさん学ばせていただきました。
これからはもっと自分の目標を明確にし、もっともっと勉強していかねばならないと教えていただきました。
返信が遅くなってしまい申し訳ないと同時に、本当に有難く思います。
ありがとうございました。
これからもお見かけいただいた方は、ぜひともよろしくお願いします!

高田 ろう


[24] 人造人間とカスミソウ /天猫 紅楼 【レベル4】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/29(日) 12:25 [ 返信 ]
時は近未来。 静かな社会の裏ではマスターシェージと呼ばれる人造人間が増殖し、【人の手には負えない事件】が多発していた。元警官のエバは、パートナーとして購入した少女型マスターシェージ:ウィルと共に事件を解決していく。 人間と人造人間は主従関係が鉄則のはずだったが、女好きのエバによってその禁則が崩される……? いつも無表情なウィルのわずかな変化をお楽しみください。

http://ncode.syosetu.com/n6551bh/



[99] 【ネタバレ若干】安心してドキドキできる作品 Name:夏祭り 2012/08/09(木) 18:32
 安心してドキドキできるというのが読後の印象です。

 感情を持たない人造人間が感情を持つまでというテーマは珍しいものではありませんが、そこに至るまでの3人の内面の変化が丁寧に描かれていています。小道具と印象的なシーンが小気味よく配置されて、きっと、作者が普段書かれているジャンルは、そういう分野ではないかと推察されます。
 安心してというのは、テーマから外れないという点と、ダークすぎないという点です。私は、そう言うのが苦手なので、この作品はすいすい読ませていただきました。
 また、ドキドキというのは、きっとハッピーエンドだと予測しながらも、そうじゃないかもしれないという危うさがあったという点です。特に最後のリセットのシーンは手に汗を握りました。

 さて、ここからネタばれです。
 ケーキ、コーヒー、カスミソウという小道具が上手く小説にはまっています。特にタイトルにもなっているカスミソウはヒロインの心象を表していて良かったです。
 印象的なシーンもちりばめられています。
  管理人には笑うけれどエバには笑わない、
  犬の名前をつけるなんてと思いましたが、実は身を挺してエバを救った犬だったとか、
  精神体の名前を呼ぶとか
  手紙の内容の明かし方 
  エバがレンドに銃口を突き付けるシーンとか
  冒頭のデパートと結託した商売は笑えました。
こう言った小道具とシーンを織り込みながら、エバとレンドは、次第にウィルを人として認め始めます。でも、その度合いは単調ではなく揺れます。途中で、エバとのレンドの度合いの順も逆転したりします。これは、わざとなのでしょうか? でもこう言った揺れと上記のシーンが、珍しくないテーマに変化を与えていい具合に仕上がっています。

 ここから辛口です。
 SFとして読むと、細かな点が気になります。細かい点にこだわるのがSFの読者です。例えば、冒頭の地下深くに潜ってウィルと対面するシーン。非常に印象的でSFっぽいのですが、下へ下へと落下したはずがデパートに出てきて、あれ? と思います。
 もう一つは、ウィルに対してなぜ、リセットが効かないのかが気になります。所詮、SFですので、すべてを無矛盾にすることなんてできませんが、ちょっとした工夫とごまかしで回避することは難しくありません。
 例えば、冒頭の部分であれば、場を路地裏ではなく、「丘の上」のさびれた公園の倉庫にする。リセットが効かないのは、博士のクローン実験で使った天然の遺伝子がマスターシェージの人工遺伝子の中に混じりこんでいたとか。そんなちょっとした工夫とごまかしでずいぶん変わるのではないかと思います。
 時として、誤字も興ざめさせることがあります。「エバの過去」の後半の「その性か」ー>「そのせいか」

 ともすると、暗くなりがち、意表をつくことになりがちな作品が多い中、いい意味で、安心してドキドキできる作品だと思います。
 楽しませていただきました。


[100] 惜しいのである【レベル4】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/09(木) 20:24
丁寧かつ果断な作品だ。
この作品の丁寧さの下地にあるものは何だろう、と振り返った時、最初に思い出すのがウィルの感情のブレなのである。人の心を持たないはずのマスターシェージ(人造人間)ウィルが、主人公であるエバと過ごすうちに心を獲得しついには……という展開が非常に丁寧に叙述されている。
かと思えば、アクションシーンではあえて冗長な説明を省きスピード感あふれる文章を紡ぎ出す。
いい作品には違いがない。

しかし、惜しいのである。
結構肝心な場面で、この作者様の武器である丁寧さが鳴りをひそめてしまうのである。
例を挙げると、チャプター「抱擁」での、シィナとジスカンの対面のくだりである。この二人は親子であるが、研究者であるジスカンが己の研究に没頭するあまり娘のシィナに目をかけずに疎遠になっているという設定なのだが、その二者の和解が急すぎる気がするのである。話を早くまとめようとするあまりにそのあたりの機微が描き切れていないように見受けられる。

また、レベル4ゆえ、少し厳しめの見解を述べたい。
これほどの筆力をお持ちならば、このモチーフを用いなくてもよかったのではないか、という疑問を述べておく。
この作品における道具立ては、SFにおいてはオーソドックスに語られてきたものばかりである。人造人間、その人造人間が自我を持つ、そして人間に恋をする……、どれも「どこかで見たことあるような」ガジェットばかりだともいえる。
これだけ丁寧に書ける方なので、何か「新しさ」を模索してもよかったように思うのである。
そういう意味でも、惜しい作品である。


[126] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/08/14(火) 18:40
 拝読しました。

 まず、設定がいいなと思いました。人間の都合のいいように利用されるマスターシェージ。非合法ながらも公的機関にまでこっそり便利に使われていて、彼らの人権を守ってくれるものはおらず、良心あるものからみれば、あまりにもひどい扱いを受けている。それにも関わらず、こんなにも主を慕うウィル。切ないです。
 そういう背景の上で、テンポよく進むストーリー、動きのあるわかりやすい展開。(念のため、この「わかりやすい」はいい意味です)
 ピンチの場面があって、それを乗り越えていく……というサイクルがきちんとあり、かと思えば、緊迫したシーンばかりではなく、定期的に心和む日常の描写があり、おもしろおかしく笑えるやりとりがある。
 そういう読み手を飽きさせない構成の中で、ひとつひとつのエピソードが、全体のストーリーの盛り上がりに繋がっていく。徐々に変わっていく二人の関係を楽しませていただきました。

 ということで、面白かったのですが、個人的にもうひとつプラスしてほしいと感じたのは、キャラクターの掘り下げでした。
 ウィルは文句なくいいキャラクターなのですが、ひとつには、エバがちょっと無神経すぎる気がしたといいますか……。ウィルが健気なだけに、なおさらそう思ったのかもしれません。
 もちろん、だんだんウィルと心を交わし合うようになる話の展開の都合から、あえてそのように描かれたのでしょうけれど、それにしても、ひどいやつだなあという思いのほうが、ちょっとだけ勝ってしまった印象があります。女好きという設定は、むしろ愛嬌として親しみのもてるキャラクターになっていると思うのですが、自分がウィルにひどいことをしていたと自覚して、これまでの所業を後悔するような場面などは、もうちょっとじっくり描かれてあってもよかったかも、と感じました。
 あともうひとつは、シィナがちょっと、都合のよすぎるキャラクターのような気がしました。エバにとって都合がいいというのではなくて、ストーリー展開のために都合のいい、というか。彼女の内面は、もうちょっと掘り下げてあってもよかったかも……と思いました。

 さておき、楽しませていただきました。ウィルが自分のことを病気だと思い込んで真剣に思いつめるくだり、何度リセットされても消えないエバへの思慕など、すごくツボでした。ベタといえばベタなんですけど、こういうの大好きです。

 なにかと自分の腕のなさは棚にあげての好き勝手な言い分、大変失礼いたしました。見当はずれな指摘がありましたら申し訳ないです。
 拙い感想、どうかお許しくださいますよう。


[141] 【ネタバレ注意】ウィルとシィナの対比 Name:鹿目 咲 2012/08/17(金) 12:09
 面白かったです。
 かすみ草がどう絡んでくるのかなと気になって気になって、最後にサッと出たときには、こういう意味で使ってたのねと安心感を覚えます。
 小道具の配置がよくて、個人的には、先ほど挙げたタイトルにもあるかすみ草もですし、カフェのケーキ、フリルのエプロンなんかが、印象的でした。無表情のウィルと、後半から登場のシィナの立ち位置も、マスターシェージがなんであるか、再確認するためには効果的だったと思います。

 と、面白かったことは面白かったのですが、気になったところもありましたので、いくつか挙げさせていただきます。
 まずは、全体に関わるところで、レンドの仕事内容が多すぎだと感じました。二、三人に分配しても問題ないくらいの役回りだったので、本業が何か、だんだんわからなくなってしまっていました。一人二役くらいで調整した方が、スッキリしたように感じました。ただ、これに関しては、登場人物を最低限にすることで、物語の複雑さを回避したのかも知れませんから、言うなれば諸刃の剣なのでしょう。
 そして、細かいことですが、あちこち、舞台の文化と合わない表現が出てくること。部屋の広さの単位が六畳(畳敷きではない欧米では、平方フィートなどという単位を使用するようです)、「いただきます」と手を合わす(欧米には、そもそも日本で言う「いただきます」の概念・習慣がない。神への感謝としてお祈りする)、土下座(そもそも、土下座の習慣がない)、床に布団を敷いて寝る(土足の文化なので、まずありえない。来客用にゲストルームがあるか、ソファーで寝るなどして対処が通常)……と、重箱の隅を突くようですが、どうしても気になったので書いておきます。
 あとは、誤字…「○○のせい」で、のところが軒並み「性」になっていました。この場合は、漢字を充てるなら「所為」が正しいようです。

 人造人間がどのくらい人間とは違う存在なのか、内面(心・精神)の他に、何か違うところがあるのかどうか、よくわからなかったのが残念です。人間と内蔵組織も変わらないんでしょうか。機械が仕込まれているわけでもないみたいですし。
 この辺り、もう少し書き込んでいたら、もっと良かったなぁと思いました。


[229] RE:人造人間とカスミソウ /天猫 紅楼 【レベル4】 Name:尚文産商堂 2012/08/22(水) 15:04
人造人間と元警官の話、興味深く読ませていただきました。特に、人造人間が相棒に恋をするあたりが、一番面白いと思います。
読み進めていくにつれて、登場人物の心境の変化がうまく書けていたと感じました。
ラストのカスミソウとバラについては、花言葉について付け加えた方が、より深く理解ができると思います。


[482] なんてピュアな物語。ウィルがけなげでたまらない〜。 Name:鳥野 新 2012/09/03(月) 22:26
 ウィルがとても可愛い。うちにも来てくれ〜、と叫びたくなるくらい。彼女がこの作品の魅力を一手に引き受け、十分に成り立たせている。で、彼女の気持ちに気が付かず、女性を家に招く無神経なエバに腹も立ったが、この無神経さがウィルのけなげさを引き立たせ、魅力を倍増させている。
 ちょっと気になったのはバイプレーヤ―のレンド。危険な仕事を振ったり、最後にはウィルにあ〜んなことをしようとして、エバとウィル、二人の仲をかき乱しながら結局は繋げていく、とても重要なキャラだと思う。登場も多いのだが、ただ、残念なことに今一つ彼が立体的に浮かび上がってこない。ストーリーを動かすキャラなのでもう少し主人公をところどころ喰うくらいの何か印象に残るような部分を造ってほしかった。
 人造人間と人間の恋のタブーがもっと描かれると、それを乗り越える二人にもっと感動があったかも。(でも、あんまりいろいろ詳しく書きすぎるとR指定が付くかもしれないので、これくらいぼかしておくほうが良いのかも……)
 楽しく拝読いたしました。


[713] 【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/09/16(日) 16:05
 以下、あくまでも一意見なのであしからず。

 実は自分、最初あたりエバのことを女だと勘違いしていました……。女にナンパする女元警官かぁ、などと楽しんでいた自分(苦笑)。

 それはともかく、清清しい読後感でした。面白かったです。
 特に、ウィルの心情が少しずつ動いていくのが巧みですね。王道の物語を丁寧に描き上げられた印象です。
 カスミソウの比喩など、小道具も映えていて、読み応えがありました。

 しかし、ウィル以外の人物造形に、あまり満足がいきませんでした。失礼な聞こえになるかもしれませんが、ウィルが一番人間らしく見えたんです。まあ、それだけウィルが魅力的だったということでもあるのですが。
 エバがウィルの気持ちに気付いて「えっ?」と驚く場面など。ちょっと表面的というか、人物の心情が奥まで覗けなかったんです。レンドもそんな感じでした。もっと掘り下げて書いてもよかったんでないかな、と思いました。

 もうひとつ、細かい指摘を。
 ウィルとエバで、マスターシェージ製造法の会社取り引きを阻止する任務がありましたね。そのシーンで、まずウィルが入り込んでガラスを割り、その後エバが狙撃する作戦となったようですが……。
 これ、ウィルがそのままひとりでマイクロチップ壊したほうが合理的な気が。人間を殺さない程度に手加減ができるくらい余裕があるのなら、わざわざガラスを割って地上の人に迷惑をかけるよりも、ウィルがそのまま壊したほうが、エバの利益(給料とか仕事的な信用面とか)になるんでないかなぁ、と。二人の協力を見せたかったのでしょうが、ちょっと引っかかりを覚えました。ガラスからウィルが放り投げたチップ、もしエバが撃ち損ねたら面倒なことになったでしょうし。

 日本の文化がずいぶん入り混じったらしい地域背景は、なかなか面白かったです。近未来の日本の希望らしきものを感じました。
 執筆おつかれさまでした。


[1109] ウィルに注目せよ!【ネタばれ有り】【レベル4】 Name:饅頭よ永遠に 2012/10/19(金) 11:53
こんにちは、遅くなりましたが、拝読しましたので感想です。

うーん。読了後、色々と悩みました。ここまでの感想とほぼ同意する点が多々なのですが、それを含めて違った言い方をします。このお話は、「王道」的――よくありがちな、ここがこうなってああなるんだよと、話の筋道や決着が予想範囲内(期待通り)、又は想像できるのを下敷きに、それ(読む側の想像力や許容)に救われているのではないか、と思いました。
最後にいくにつれて、背景等の描写が少なく無くなっていって、スピードが上がり視覚的になっていくのですがそれに伴い、想像補完が段々と苦しくなってきた感です。
それでいて私は普段、小説や映像の場合を登場「人物」、漫画を「キャラクター」と呼び分けているのですが(注:私個人の解釈であって、一般に「キャラクター」という言葉は小説や漫画に限らずフィクションに登場する人物や動物など、あるいはそれらの性格や性質のことを指しますので、誤解なきよう)、言うならばこのお話に出てくる人物はリアル、ではなく、表面的や造形といったイメージの意味を込めての「キャラクター」といった方が、しっくりときます。

エバは、エバにとってウィルは仕事のパートナーでしかないと書きながら、割と流暢にきさく〜に接しているので、「この人って、腹黒いの?」とエバの性格に疑問で癒着し、
エバは26才の設定なので、若いから、荒っぽくもあり軽い感じでと理屈では仮にわかるのですが、元・警官なので実際、もっと現場に入る時とか入念にしっかりとしないとなぁと。
最後にいくにつれてウィルはエバとは対照的に感情的になっていくのですが、エバの性格づけは硬質でもよかったのではないか? と、このあたりは個人的な意見ですが、合点がいかないと感じました。
そしてここ致命的なのですがSFならば、既に指摘はされていますが、何故ウィルに感情が? という所、肝心だろうというものが抜けていて、とても勿体なかったのです。王道という読者の想像補完の裏に粗い所が見え隠れしてしまっているような、辛(から)い印象が残りました。

さて辛口はここまで、次からは甘口です。おいしいよ、召し上がって下さい。

読みながら、この世界ってどういう世界なんだろうな? と考えました。
最初から説明が多かったのですが、途中で、ジャズを鳴らす、マスター等、少々レトロな香りの漂う空間が好みで、ラブな方向にと話の筋が分かった時に、「ヒャッホウ♪」と喜んで小踊りした事を明記しておきます。ウィルとエバ、ぎこちない2人ですが、注意しなければいけないのは、あらすじで少し触れていた(「いつも無表情なウィルのわずかな変化を楽しむ」部分)ように、ウィルの成長物語であり、ウィルに注目せよ。その通り、ウィルには始め、人間らしい感情が無いのでどうしても始めはエバの方へ移入しそうになったり、説明に頼りがちにはなってしまうのですが、ウィルが話のなかで動き出してからはウィルの行動、言動が終始とても可愛くて細かな所までこちらが反応し、堪りませんでした。これが作家様の狙い通りなんだろうなあと、にやり。
エバが女好きならば、説明だけでなくいっそ大胆に女の尻でも堂々と触ってくれないかとか(説明するよりてっとり早くエバの性格が納得できますね)、2人の間の微妙な距離感が良かったです。
長い話そうなので日をあけて読んでいたのですが、一気に読まずに一話ずつ時間をかけて連載としてゆっくりと読んだ方がいいのではないかな、と読後に思いました。まだ先がありそうでしたね。とても楽しかったです。

それでは、長々と失礼いたしました。ご執筆、おつかれ様でした☆


[1112] 遅ればせながら、まずはご挨拶を。 Name:天猫紅楼 2012/11/06(火) 22:30
皆様、天猫でございます。
お付き合いくださいまして本当に感謝しております。
初のSFジャンルに挑戦、そしてこんなに大規模な企画への参加という機会をいただけたことに、素晴らしい縁の深さを感じています。
後日、改めて感想いただきました先生方への返信をさせていただきます。
まずはお礼とご挨拶を述べさせていただきました。
ありがとうございました。


[1113] 天猫です。皆様、感想ありがとうございました。 Name:天猫紅楼 2012/11/10(土) 22:48
遅ればせながら、皆様への返信をさせていただきます。

夏祭り様☆
安心してドキドキできる作品という言葉に、救われます。実はSFというジャンルには初めて挑戦したのです。どこまで【SF】というカテゴリーに突っ込むことが出来るかも、自分にとっての課題でした。ありがとうございました。


ゲゲゲの戯様☆
【丁寧】に書いているつもりはありませんでしたが、やはり途中で息が切れていたのかもしれませんね。次に進みたいあまりに、描写がおろそかになってしまったようです。今後の課題にします。ありがとうございました。


HAL.A様☆
もっとキャラクターに対してのプロフィールを固めなくてはいけませんね。自分の頭の中でぼんやりと描いているだけでは、読者にもバレてしまうのが分かりました。ありがとうございました。


鹿目 咲様☆
世界観の基礎を固めなくてはいけませんでしたね。【SF】というジャンルに対して甘くみていたところもありました。説明文が苦手なのは、そういった地固めがおろそかだったことに起因しているのだとわかりました。ありがとうございました。


尚文産商堂様☆
カスミソウとバラに花言葉を絡める……そこまでの発想はありませんでした。タイトルにもなっているのですから、もう少し追求した方が良かったですね。ありがとうございました。


鳥野 新様☆
レンドという人物に関しては、もっと怪しく危なっかしい役どころにしたかったのですが、書き込めなかったのは悔しいです。作者である私が、ウィルに感情移入が強すぎたのかもしれません。ありがとうございました。


鄭文ういな様☆
探偵という職業ということに加え、エバとウィルの相棒という形を強引に表現してしまった感じがありますね。あと、キャラクターの設定も甘く、読者様に伝わり切れなかったのが残念です。ありがとうございました。


饅頭よ永遠に様☆
確かに、読者様の想像にお任せというか、頼っていた部分があるかもしれません。文に力が無い代わりに、どこかで「ここら辺はご想像にお任せします」と無言で依頼してしまったのかも。エバにはもっと弾けてもらっても良かったようですね。ありがとうございました。


感想を頂いた先生方、そして読了頂いた方々には、本当に感謝しております。これだけたくさんの皆様の意見に恵まれ、またひとつ成長出来そうな気がします。まだまだ懲りずに作品を書いていこうと、モチベーションも上がりました。このたびは、本当にありがとうございました。


[12] 相対世界/尚文産商堂【レベル4】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/29(日) 01:21 [ 返信 ]
なあ、こんな話を知ってるか」相変わらずの友人からの言葉。訳が分からないその単語の数々は、次の瞬間、俺がどこに属しているかを分からなくさせる。でも、それを考えるには、俺には十分な時間がある。他の世界があろうがなかろうが、今、この場にいるのは間違いなく、この俺だ。それに代わりはない。だから俺は気にしない。他の世界の俺がいたって、なにも分からないわけだし。

http://ncode.syosetu.com/n6424bh/



[76] 【若干のネタバレあり】 10話までの感想です Name:楠瑞稀 2012/08/06(月) 17:28
(10話までの感想)
 現在、掲載分のところまでの感想です。
 発想はかなり面白いのですが、設定上どうしても似たような内容の繰り返しになってしまうので、少し飽きてしまうところがあります。
 ダイレクトメールの内容の違いなど面白いと思うので、この先は、同じように細かく何かが違っているとか、僅かな差異でまったく違う展開になってしまうなど、ギミックを凝らした回があって欲しいなと思いました。
 近未来的な世界設定が各所に散りばめられているのが楽しい一方で、こてこての青春ものといったストーリーが甘酸っぱく、爽やかに感じられました。
 オチがどのような形になるのか、期待です。


[92] 【ネタバレ若干】読者への挑戦? 第13話まで Name:夏祭り 2012/08/08(水) 11:06
 数話読んだ段階で、はて? 一体この作品は何なのだろう? と思ってしまう。
さらに、読み進めると、ここはこっちの方がいいとか、これは無理があるとか思い始めて、ふと気がつくと、あれ? これは、もしや……
 さて、皆様、ここで、考えていただきたい。あなたならどんなオチを作りますか? ……作者はそう問いかけているような気がします。
 きっと、作者は、あなたの考えるオチよりも数倍素晴らしいオチを用意するはずです。さあ、勝負です!

 


[159] 【たくさんネタバレ含む】【辛口】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/19(日) 02:15
 以下あくまでも一意見なのであしからず。それと、個人的に尚文さんの作品を楽しみにしていたクチなので、ちょっと失礼な聞こえになるかもしれません。(レベル4だからいいよね……?)と恐る恐る前置きを打っておいて、さて感想です。

 発想自体は陳腐だけれど、まさか本当に長編の形でこれを書き上げてしまう人がいるとは思っていませんでした。少しずつ違う日常を描くのは、存外に手のかかることだったのではないでしょうか。
 しかしやはり、もっと緩急がないと飽きます。たまに目を引く変化が混じってありましたが、その程度の工夫では途中から読者に斜め読みをさせてしまうのではないでしょうか。たとえば日常の変化を徐々にグラデーションっぽく演出するとか、読者の背中をさするような演出の仕方があったはずなんですよね。
 作品全体を通る、芯となる“仕掛け”が欲しかったんです。はっきり言ってしまえばラストがつまらない。なんの脈絡もなく、ただの日常の違いでしかない。そりゃああんだけ並行世界があれば、事故にも遭うだろうし、世界だって滅ぶだろうし。
 ラストまで向かう、並行世界の垣根を越えたものが欲しかった。このラストじゃあまりに陳腐すぎるんです。たとえばイフニ先生が実は並行世界を巡る超常的な人だったとか、作中の並行世界はすべて事故に遭って昏睡状態にあった主人公の夢だったとか、10年前から受け継がれているプログラミングが並行世界への鍵だったとか、そういう頭から尻尾まで続く一連の“仕掛け”が欲しかった。それなら中だるみを防ぐ意味でも、ラストと繋がる伏線も張れたんじゃないのかなぁと。
 あるいはラストをこのままにするなら、途中は幼馴染とくっつく話をひとつも入れないほうが良かったんでないでしょうか。最後でやっとくっついた、みたいな。
 ……とにかく読後にぱっと快感が走る“仕掛け”が欲しかったんです。さっきから仕掛け仕掛けうるさくてすいません。

 それにしても、こういうのってアイディア自体はよく目にしますけど、実際に長編の形で見たのは初めてかもしれません。その点はやっぱり凄いと思います。
 それではこれにて失礼します。執筆おつかれさまでした。


[285] RE:相対世界/尚文産商堂【レベル4】 Name:HAL.A 2012/08/25(土) 19:02
 拝読しました。

 ガジェットが楽しかったです。この良く眠れる機械、わたしも欲しい! とか、靴を機械できれいにして土足で学校に入るのは面白いなあとか、3Dソフトってどんな感じなんだろうなあとか、ひとつひとつ楽しみながら読ませていただきました。

 ストーリーについては、構成と仕掛けに気付いてにやりとして、それからの数話は、間違い探しを楽しむような気持ちで読めていたのですが、進んでいくうちにさすがに繰り返し過ぎて、ちょっと読み疲れてしまった感がありました。
 既出のご意見と重複しますが、もう少し反復の数を減らすか、一話ずつの差異をじわじわ加速度的に膨らませてあったら、もっと中盤を楽しみながら読めたのではないかという気がしました。
 あと、細かいことで恐縮ですが、水やりをしている泰斗さんは、もうちょっと話に絡んできてもよかったのかな……というか、名前が出てきているからには後で絡んでくるのかなと、こちらが勝手に期待してしまったところがありました。

 最終話のオチは好きでした。一番とんでもない目にあう世界に、一番大きな幸せが待っているという構図が、個人的にとても好みです。

 己の未熟な筆を高い棚に上げて、好き勝手を申してしまいましたが(汗)、楽しませていただきました。つたない感想、どうかお許しくださいますよう。


[292] RE:相対世界/尚文産商堂【レベル4】 Name:ぷよ夫 2012/08/25(土) 23:23
拝読いたしました

なんとも、挑戦的(書き手にも読み手にも)な作品ですね。
この手のスタイルとしては、回を追うごとに少しずつ展開をスライドしていきそうなものですが、なんとも行ったり来たり、テンションもあがったり下がったりですね。

でも、一話ごとのつくりは何気にきちんとしていて、読めてしまいました。

で――
アップが終わってから二日とちょっとにわけて読んだのですが、最後(なんとも良い具合のENDです!)まで読んで、失敗したなと思いました。
こいつは、一週間くらいに分けて、数話ずつ読むべきでした。
少しずつ、最初の展開を忘れて、思わず読み返しているくらいでちょうどいいですね。

惜しむべくはちょっと長すぎかなというところでしょう。
半分じゃちょっと少ないかもしれないですが、七割ほどでもよかったかな、と読後に感じました。

それにしてもやられました〜


[384] 【ネタバレ注意】 読後感想! Name:オリマリオ 2012/08/30(木) 14:56
 読ませてもらいました。

 第一から第二へと進んだとき、最初は同じ文かと頭をひねっていたら、並行世界のうちの一つだと気づき、少し感動。その後読み進める中でも、機械やテレビの説明とか、朝ご飯が米かパンかとか、ダイレクトメールの内容とか、イフニ先生の経歴など、ちょっとした変化を見つけるのは面白かったと思います。

 ただ、他のみなさんも言うように、やはり似すぎる(部分によっては同一)文章は、読み手を飽きさせているように感じました。ラストで事故った時は「あっ!」と思わせられたのですが、もう少し面白いオチも作れたのでは?と思ってしまいます。長編という、大量の文章を書けるスペースもあったのですから、最終話までに何かしらの伏線も張れたのでは、というのがありました。

 とはいえ、わずかな変化を取り入れる発想力や、どうしても短くなりそうな形の作品をここまでの文章で書ききったところには感服しました。執筆お疲れ様でした!


[483] 【ネタバレ注意】超実験的 Name:鹿目 咲 2012/09/03(月) 22:49
 極端な言い方をすれば、一話目と最終話があれば成り立つ話だと思います。
 第2状態〜第26状態はどうなのと、言われたら、この回りくどさがあって、やっと最後の幸せをかみしめるんだよということなのでしょう。
 縮めてしまえば、多分掌編、短編で済んでしまう。それでもあえてこの形態をとっているからこそ、実感できる相対世界なわけですね。
 でも、少し気になったことがあるので書いておきます。
 この話、多分、未来だと思うんですよ。でも、未来である必要性がない気がしました。現代でも過去でも、どこでもいいと思うんです。というのも、未来的なガジェットはあちこちにちりばめてあるんですけど、活かし切れて無くて残念。安眠装置や3Dソフト、液晶ホログラフィなんて、素敵なものが書かれているのに、物語に少しも絡んでいない。転校生の父親の仕事と、科学部の実験だって、別の者に置き換えても十分に成り立ってしまう。実に勿体ない気がしました。
 せっかくのアイディアなんですから、作品内で揺るぎない地位を築くくらい、強いて言うならば、このガジェットが無いと、この世界は成り立たないんだと言うくらい強烈に作品に絡ませて欲しかったです。
 それから、このループ的世界観を、この手法以外で、つまり、毎話同じように書かずとも表現できていたら、もっと面白かったのになぁ。読者を飽きさせず、かつ、同様の印象を与えるというのは、なかなか難しいことかも知れませんが、どうせならそこまで達して欲しいものです。


[488] これぞ空想科学祭名物! わりとサクサク読めました。 Name:鳥野 新 2012/09/04(火) 00:19
 多作で知られるこの作者。FINALも話題性のある作品だった。
 読みながら(というか、スクロールしてパターンを認識しながら)しりあがり寿「弥次喜多in deep」の中のふりだしの畳を思い出していた。
 しかしこれをなぜ、長編で???
 でも、長編だからこそ伝説となる可能性を秘めるのかも……。
 伝説といえば、第2状態に出てくる新型パソコンのteroに微笑んでしまった。(だってteroは空想科学祭2009を席巻したスーパー主人公ですから)
 感想からは脱線するが、FINALで複数年参加の作者の作品を読んでいると、以前のことが思い出されなんだかこの空想科学祭自体が大河ドラマのように感じられる。
 この作者は、空想科学祭の話題をさらったまさに名物作者の一人だ!


 ネタバレ注意



 この期に及んで重箱の隅をつつくようで申し訳ないが、イフニ先生。皆名前が日本人なのに部活の先生だけが、なぜ急にイフニなのだ。(どこの国のお人だ! 担当英語だから英語圏の人?)
 最後、話がもっと振れてこの先生が活躍するかと期待していたが、残念だった。 美味しいキャラだと思うが……。
 皆勤賞、お疲れ様でした。(5年間通じての最多作品提出者ではないでしょうか)


[878] やってくれたよこの人は…。【ネタばれ有り】【レベル4】 Name:饅頭よ永遠に 2012/09/26(水) 05:11
こんにちは、拝読しましたので感想です。

ほらやっぱり(苦笑)。予想通りな感想を頂いちゃってるよこの御方は…。
相対世界。多世界論的な話ですね、成る程。某大物有名人が過去、映画の話を因数分解で表したことがあったんですが(ax+bx+cx+dx+ex…という数式を、犯人=x、人間=a,b,c,d,eとした時にx(a+b+c+d+e)と出来る、つまりは犯人が殺す場面をわざわざ書かずとも、誰かを殺したことが分かる犯人の場面と死んだ5人を見せれば、話や映画は成立する、というもの)、因数分解された話が掌編ならば、この作品は「展開」してった話になるのでしょうかね。こういうの好きですから、面白かったです。

あれ、と思った読み始めの第2状態、何そのストレート(笑)、そんなわけない、と吠えつつ第3状態へ。そして嗚呼やっぱり。
面白い、何回も繰り返すことによってはじめ足りてなかった情報が追加され、オブジェクトの造形を成していく。
はじめ一単語でしかなかった靴掃除装置も(これに注目してたんですが)、凹型だったり、全面を洗えるように作られていたり…第17状態は密かに笑ったぞ。あとで10台とか! 自分が勝手に想像してた物が増殖してたらと思うと「うへぇ」と(何思ってたんだか)。変化や説明がさりげなさすぎて妙におかしかった。想像できたもん勝ちでないだろうか。

妙に落ち着いている主人公、何だかじじくさいと感じつつも、お仕舞いがあった。私はむしろ、平坦でなくちゃんと終わりの話をつけたことにちょっと意外だった、そこは仕方なかったかと。
もし平坦でそれまでと同じよーに終わってしまったら、もっと読者から叩かれたかもしれませんが。それを思ったら素敵な終わりでした。長々と続く並列な世界をくぐり抜けてきた結果。
ずーっと辛抱して話を坦々と読んでいけば、何となく筋がみえてくるやも。右足で玄関を出れば幸か不幸か。自転車と接触するのかどうか。友人と登校できるのか…「ここ、何かがあるだろう」と思って読んでいたのですけどね。分岐。その経緯での最後ですから、左足で出て「ついてねーな」と呟く彼に、「第27状態なんだから最後何かが起きるよね」と思いつつ読了。
さりげなく、逆光の彼女が最初誰だと思いましたが、ほんとーにじっくりと読んでいくと正体も分かる、この、さりげなーい感がとても作風として毎年の企画作に期待していた者の、面白かったぜという感想です。ほんとにマイペースだよ。もしや読者に今回は挑戦か。そんな風にも見えました。

どうやら企画も最後ということで、作家様の作風や作品を知る者にしか分からない小ネタがあったようですね(気づきにくいってんです笑)。とかくも「らしさ」が出るいい作品だったと思います。自分にはお気に入り。

では、間違ってるわけじゃないけど間違い探し的な構造の話、面白楽しかったです。
おつかれ様でした☆


[1005] 拝読致しましたので感想を…【レベル4】 Name:招夏 2012/09/30(日) 23:08
相対世界……少しずつ異なった世界のオンパレード…すっごいことを思いつき、それを実行に移せたことに感心しましたですよ。これ、真ん中を抜いて、数行でそれぞれの世界の差異を説明すれば短編で終われていますよね。それを長編でやってしまうとは……。いやはやビックリ致しました。

ただ、残念なことに私はセリフを繰り返すという状態がすごく苦手で……。歌でも歌詞を繰り返されるとすぐに嫌になってしまうのですよ。二、三回までが限度です。その性癖のせいで、読んでいてすごく苦痛でした。すみませんレベル4ということなので、本音を書かせていただきました。

発想の妙に感心させていただきました。執筆お疲れさまでした。


[1006] 感想です【ネタバレあり】 Name:神沢翠 HOME 2012/09/30(日) 23:28
 試みがおもしろかったです! 1つのアイディアで貫き通す姿勢は、むしろ潔く思えました。力業で並行世界の雑多さを実感させてくれる、という意味では、力作。とはいえ内容的に工夫はもっと必要だったと思います。
 自分があまり飽きを感じなかったのは、アドベンチャーゲームが好きで総当たりで解いている感覚に似ていたからかも知れません。繰りかえし読むうちに、パターンが見えてくるのですが、それが最後の結末に影響を及ぼすという風でなかったのは残念だったかも知れません。もう一段階ひねりがあれば、奇書的良作に化けていたかもという思いもあります。
 描かれている高校生の日常や恋愛模様は微笑ましくて好みでした。過去作とも関連性があるということで、読ませていただきますね。


[1049] 感想【ネタバレ】 Name:イトマキエイ 2012/10/03(水) 19:25
 目次を見て、なんとなく悪い(?)予感がしたのですが、やはりこういうお話でしたか。

 正直、辛かったです。細々したところで違いがあり、最初の頃は間違い探し(?)をする楽しみもあったのですが。十数回を超える頃には、「だから?」と思わずにはいられませんでした。
 加えて道路のトラックの描写が出てきた時には、なんとなくオチが見えてしたし、果たして意外性もなくその世界が描かれて終わってしまって、肩透かしでした。
 また、コピペに手を加えたような変化なので、どうにも無理な展開が目につきました。もっとも引っかかったのは、主人公が女の子とまるで接点が無い状態(朝の出会いも無く遠く離れた席で話す機会もない)で、友達が昼食に誘えなかったかと声をかけるところです。主人公の性格で、全く知らない転校生を誘える方が、おかしいのではないかと思いました。

 前の方々が書かれているように、一つ一つのエピソードがもっと生かされたエンディングであったらなと思います。


[1074] 感想です。 Name:深緋 2012/10/08(月) 12:09
遅くにすみません。

思い出すのは、涼宮ハルヒ〜のエンドレスエイト。
繰り返される世界の、差異を探すのは結構好きです。
ただし……数が多かった orz
時折同じ誤字を見つけ、コピペずるい! という思いがあるのも本音。

最期に、ガツンとくるエンディングがくれば、もっと心象が違ったのかもしれません。
が、後半は意地で読みました。
1話1話の変化が大きいと、もっと楽しかったなあ、という思いもありますが。
きっと近接したパラレルワールドなんですよね?

ただ一つ、どうしても納得できないのは、天井にCM流して安眠できるのか?
その部分が、どうしても引っかかってます。

お疲れ様でした。


[1111] 感想、ありがとうございます。 Name:尚文産商堂 2012/11/02(金) 23:36
感想ありがとうございました。
いつも通り、個別の感想返信は行いませんので、概略を少々語らせていただきます。

この作品は、完全に独立していて、互いに干渉することが無い、似た世界が展開されている並行世界という、簡単に言ってしまえば、そんな概念で書かれた世界となります。
なので、同じ人物が登場していたとしても、それは他人の空似といえるでしょう。

コピペについては、する時点で批判の嵐だと思っていましたので、それは甘受いたします。

イフニ先生については、私のずいぶん昔の投稿作品に、同名のキャラが出てきますので、そこから取りました。余り深い意味はなかったりします。

ちなみに、自分は寝る時に曲をかけながら眠ってたりします。



最後となりましたが、空想科学祭に書かせていただきまして、誠にありがとうございました。
今後とも、なろうでは書き続けていきたいと考えていますので、よろしくお願いします。


[9] 俺とアイツの超トンデモ夏休み/天崎 剣【レベル5】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/29(日) 01:11 [ 返信 ]
 ヤツがウチに来たのは、暑い暑い夏の夜だった。トリビーと名乗る、ぬいぐるみのような宇宙人。無表情でつかみ所の無い、とてつもなく嫌なヤツ! 頼んでもないのに、余計なことばっかしやがって、俺の夏休みは一気に台無し。いや、いなくっても、たいした夏休みにはならなかったわけだけど……とか、言ってる場合じゃないんだって。悪いけど、俺はお前のこと、大ッ嫌いだからな!

http://ncode.syosetu.com/n5672bh/



[132] 感想 Name:流山晶 2012/08/15(水) 22:19
「ようこそ、トリビーワールドへ」って感じです。

イラストが描けるというのは、表現手段が増えるということなので、いいこと、うらやましいことだと思います。肝心なのは、タイミングだと思います。読者がイメージを固めてしまう前に提示する。そういう意味でバナーと本文下のイラストはよかったです。もちろん、イラストの質もいいです。

前半は、「クーラーの効かない暑苦しい中、だらだら過ごす」という感じがすごくよく出ていて、却って「うらやましい」と思ってしまいました。「暑苦しさ全開の清涼剤」をいただいたようで、幸せな気分になりました。もちろん、物語はそれだけではなく、気のきいた展開を経て、最後のフィニッシュも伏線を回収してばっちり決まります。

さて、ここから辛口です、と言いたいのですが……
二人のキャラも、家の中の諸々も、宇宙人からみた人間も、ぬいぐるみのおかしさも感心するぐらいよく書けています。何も不満がないことに不満があると言えばいいかもしれません。
確かに、「ようこそ、トリビーワールドへ」、あるいは、「思春期の少年が一歩階段を上る」というのは悪くないのですが、もうひとひねり、作者の意気込み、「見て! 見て! あたしの小説、最高でしょ!」的なものがあればいいと思いました。

そうそう、感想ではないのですが、どうしても気になった所が一点あります。
「卵入り、サラダそうめん」って地球の食べ物なのでしょうか? それとも小説の中の食べ物? きゅうり、ピーマンはいいとしてもレタス、キャベツ、ミニトマトとかも入っているのでしょうか? 本当にめんつゆの中に温泉卵が浮かんでいるのでしょうか?どなたか、ご存じの方がいらしゃれば、教えていただければありがたいです。自分で試すリスクは避けたいので。


[139] RE:俺とアイツの超トンデモ夏休み/天崎 剣【レベル5】 Name:ぷよ夫 2012/08/17(金) 00:11
おおお、はちゃめちゃだ! トンデモだ!
そして愉快でした。

暑苦しい中突然現れたトリビーたち緑の宇宙人たちは、やることなすことハチャメチャで、タカシ君一家が散々な目に合わされちゃうんですが、なんかどうも憎めない。
そんな宇宙人たちだから、友達や家族にもなんだか受け入れられて、楽しく過ごせちゃうのかなと思いました。
能天気なかーちゃんのおかげ、も少しあるとも思います。(クーラー完備させちゃうあたり、親のが一枚上手!?)


そして、後半まで読み進め、ふとこの宇宙人たちにどことない親近感を覚えました。
なるほど――柴犬だ。わんこだ。
賢くて人懐っこいわんこが、かまって欲しくて、遊んで欲しくて、いろいろ自己主張する(=人間にはいたずらそのもの)様子とかぶってしまい、なんだか急にかわいらしく、いとおしくなってきてしまいました。
ラストは――
ストレートな王道路線なんですが、それまでの展開を思うと、タカシとトリビーたちの今後が楽しみになってきてしまいます。


気になったことといえば……
トリビーがハチャメチャいたずらしまくっているシーンが、ちょっと長かったかなと感じました。
自分は楽しんでしまいましたが、ちょっとムカついて放り出しちゃう人がいるかも、なんて思いました。
とはいえ、L5じゃなければ指摘しなかった、ってレベルです。

では。


[151] トリビーは俺の嫁、それゆえに【レベル5】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/18(土) 15:46
この作者様を『空想科学祭の主催者さん』としてしか知らない人がこの作品を読んだら、恐らく目から鱗が落ちることであろう。
天崎女史は数年前までは他の企画にも積極的に参加なさっており、どこでも成果を上げられている。例を上げれば、五分大祭での提出作はエスプリの利いたSF風味な佳作である。
なにが言いたいのかといえば、この作者様はもともと巧者なのである。

そして、この作品である。
隙がない、というのが筆者の第一印象だ。
主人公の一人称から繰り広げられるツッコミ、そしてそのツッコミの合間から立ち上ってくるトリビーのはちゃめちゃさと、やがてそのトリビーと心を通じていく変化、そして幼馴染との淡い恋模様まできっちりと書き切っている。
この作品を大きくけん引しているのは、まぎれもなく宇宙人のトリビーである。このわけのわからぬ愛すべき宇宙人がこれまたいい。あまりのいたずらっぷりに苦笑したくなる場面もあるが、確かに最後はなんとなく(読者側も読んでいて)許せてしまう。トリビーだけではない。脇を固める母親や父親のキャラクターもしっかり練られており、作品のスパイスになっている。
そうやって練られた作品の上に読みやすい文章が乗っかっているのだから、「隙がない」という筆者の発言も頷いていただけるのではないかと思う。

……というのは、レベル4までの感想である。

筆者がこの作品について感じているのは、「この作品を生かすには、むしろ連作短編のような作りにした方がよかったんじゃないか」という思いである。
この作品、分量の割には事件はさして多くない。そのため、トリビーのハチャメチャなイタズラっぷりが十分描写しきれていないように思うのだ。
もっとこまごまとしたトリビーのイタズラが見たかった、というのが、トリビーファンになってしまった一読者の注文である。


[156] 【ネタバレあり】感想です。 Name:HAL.A 2012/08/18(土) 21:51
 拝読しました。
 面白かったー! 読んでいて最初から最後までずっと面白かった。すごいことです。コミカルにテンポよく進みつつ、きっちり盛り上がる構成(それでいて安心して読める王道感)、内容にぴったり合った読みやすくかつ楽しい語り口、親しみのもてるキャラクターたち。

 エンターテイメントに徹するという、一言でいえばシンプルなことが、実際にやってみるといかに難しいかということを、今回自分も書く方で参加させていただいて、つくづく痛感しました。爪の垢でも煎じて飲みたいです。

 とにかく楽しくて、終始にやにやしながら読んでいたのですが、【日本始まったな】が妙にツボに入りました。あとドラゴンボ●ル観てるのかよ! というあたりとか(笑)
 小説そのものの感想からちょっと脱線しますが、サラダそうめんって美味しそうですね。特に温玉バージョン。夏が終わらないうちに試してみたいです。

 主人公が、好感のもてるまっすぐな気質でありながらも、ストーリーに都合のいい「良い子」でもなくて、その等身大の幼さがとてもよかった。トリビーはもちろんのこと、そのほかのキャラクターもそれぞれに、さりげなく個性的で親しみが持てました。中でもちょっと気が小さくて優しいお父さんが、個人的にとても好きです。

 楽しく読ませていただきました。つたない感想、どうかお許しくださいますよう。


[158] 感想です。【レベル5…でも甘口です。】 Name:楠 瑞稀 2012/08/18(土) 23:52
拝読させていただきました!
なんだかとっても楽しく読ませて頂きましたよ。
まず、バナーと背景のトリビーのイラストに、「可愛いじゃないかい……」などときゅんとしていたら大間違い!
『奴』の巻き起こすとんでもない騒動に、どういうわけか主人公以上にイライラむかむかしてしまっておりました。(何故だ……)
しかし同じくらい腹立たしかった幼馴染の少女の、悪戯の理由を知ったとき、そしてトリビーたちが地球に現れた理由を想像したとき、そうした苛立ちが一気に愛おしさに変化してしまいました!
ここまで鮮やかな感情の転換をもたらすとは、と作者様の技量に感服です。
一人称のコメディは、時々すごく読みにくい場合があるのですが、この作品は文体も読みやすく、ストーリーもテンポ良く、最後まで楽しく読むことができました。
一つだけ欲を言わせて貰えれば、前半部にもう少し、主人公とトリビーが心を通わせる片鱗があるとより主人公の気持ちの切り替わりに説得力が増すかなぁ、などと愚考したりしましたが、今のままでもとっても面白かったです。
素敵な作品を、ありがとうございました。


[217] RE:俺とアイツの超トンデモ夏休み/天崎 剣【レベル5】 Name:尚文産商堂 2012/08/21(火) 21:56
なかなかに笑える作品でした。
地球にきた理由がたんに面白いからというのは、なぜか自分の知り合いを彷彿とさせてくれる一言でした。

ちなみに、生卵入りは食べたことないですけど、サラダそうめんは美味しいです。


[256] RE:俺とアイツの超トンデモ夏休み/天崎 剣【レベル5】 Name:緑乃帝國 2012/08/24(金) 13:49
 すごくいい、とてもよくできたジュブナイルでした。
 夏休みのはっちゃけ具合を拡大抽出した作品であるといえます。トリビーたちの造形はもちろんのこと、端々に「夏休みってこういう感じだよね!&こうあって欲しいよね!」という意欲に溢れていたと思います。

 ここからはかなり個人的な、実際にはあんまり作品とは直結しないと思われる考察です。
 なぜなら、上記の「よい点」こそが、私が本作において最も気に入らなかった点でもあるからです。
 私は恋愛教やら倫理道徳教やら法律大事です教と個人的に呼んでいるのですが、そういった幼いころより刷り込みされた宗教がいくつかあると考えています。で、それらの洗脳を脱した上でそれらを大事だと書くことと、洗脳が解けないまま「大事だよね!」って書くことの間には大きな差異があると思います。
 で、この作者さんはそれらの洗脳をある程度解いているにもかかわらず、ジュブナイルの枠に留めるためか、意図的に後者の思想でこの作品を綴っているように思える。私が気に食わないのは、この点です。
 で、私は考える。本人思ってないのにどうしてこんな作品に仕上げたんだろう。だったらこれは誰に向けた作品なのだろう、って。
 それで私は、これは「世界をつまらないと思っているかもしれない」人に向けた作品なんだ、と思ったわけです。で、これは「世界はこういうふうにできている」「世界はこういう風になる可能性がある」じゃなく「世界はこういう風に「素晴らしく」できている」「世界はこういう風に「素晴らしく」なる可能性がある」だからジュブナイルだなあ、と。
 で、ジャンルとしてでなく思想としてのSFが「形は提示するから、それが素晴らしいかどうかはあなたが決めろ」というものであったとするなら、ああこれは相容れないな、と。
 ただ、この作品には、おそらく届けたい対象があり、そこに向かってまっすぐに進んだ作品なのだろう。そう思います。もちろんこういう作品があってもいい。あるべきだ。


[290] 夏休みの課題図書に推薦したい一作 Name:鳥野 新 2012/08/25(土) 22:24
 主催をされ、実生活でも忙しい……で、なぜこんな完成度の高い話が書ける? ほんっとに何故だ。スーパーマンか君は!!(外野から、スーパーマンに決まってるじゃないか。知らなかったの〜?という声が聞こえるー)
 この作品、ターゲットの中心は小学校高学年から中学生くらいか。読者をそのあたりに置いた作品としては、文句がない。(途中で出てくるAVという言葉や、お隣さんの胸の描写がびみょーだが許容範囲か)来年の夏休みの課題図書に押したい作品だ。それにしても、トリビー可愛いな〜。お父さん味がある〜。
 とても楽しくほんわかと読ませていただきました。語り口が柔らかくサクサク読めました。面白かったです。ありがとうございました。

 ここからネタバレです。すみませんが、がっつりネタバレしますので、未読の方は読まないで〜。(読んだら展開がわかって面白くないと思う)







 野暮な指摘だけど、家が移動してマスコミとか騒がないのは?(ロボット化で騒ぎが起こるが、まずここで騒ぎが起こるのでは……と思うが)ここは、家の内側だけが移動してとか、代わりに家の映像が置いてあるとか、なんかもう少し処理を加えてもいいかと思った。
 欲を言えば、のもう一つ付け加え。
 宇宙人、もしくは未来人がやって来て滞在というのは (特に子供向けSFでは)多い印象がある。ドタバタが起こるのもお約束。家の移動などなど、やはり使い古されたネタだ。ここで、作者ならではの奇想天外な驚きの悪戯を混ぜて欲しかった。あまり悪戯に縛りがないので、ガツンとやられたかった〜。
 上記は、本当に「欲を言えば」なんですが……。


[303] 拝読致しましたので感想を…【レベル5】 Name:招夏 2012/08/26(日) 18:49
宇宙人のトリビーと中学生のタカシとの夏休みの日々。トリビーの邪気のないイタズラに振りまわされるところがこのお話の一番の見どころだと思います。一人称なので、ツッコミは常にタカシの担当。会話も楽しいし、トリビーがやることも楽しい。文章も読みやすくひっかからない。全般的に完璧。なのになんだろう、何かが足りない。

人気のあるお話には必ず、その世界にぐいっと引っ張り込む力がある。このお話にもそれがあるのだけれど、引っ張り込まれた直後、そこで立ち止まってしまう感じ。…牽引力が不足している? そんな気がしました。それで? それで? どーなるの? これはどういうことなの? …そう言った読者の気を次へ引っ張る力が弱かったように思います。

それは何故か。一番の理由は主人公の性格かな…と漠然と思いました。

中学生の男の子がここまで常識的なブレーキ役になるもんだろうか? と疑問に思う箇所が多いのです。いや、私の中学生男子に対する考えの方がステレオタイプなのかもしれませんが、例えば、この年代の若者が家ごと宇宙に飛ばされたとして、「わお、すげー」と思うよりも先に日常に戻りたいなどと言うだろうか…と首を傾げてしまうのです。

この常にブレーキをかけてしまう心配症の主人公キャラが、この作品から解放感を奪って、妙に落ち着いてしまい、こちらがハラハラさせられることがなくなっている、そんな気がしました。

…と、色々書きましたが、基本的にはとても丁寧で読みやすく、小学生くらいの子が読んだら目を輝かせて「面白かったー」と言うような気がします。今まで天崎さんの作品は常に、ズシンと重いハードな社会派SFというイメージだったので、天崎さんの意外な一面…というより素の面なのかな(笑)? を見れた気がして、とてもホンワカとした気分になりました。面白かったです。


[337] 【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/27(月) 20:23
 キャラクター造形が巧いと感じました。主人公もそうですし、その周りの誰もが魅力的なんです。周囲が魅力的だから、中心の語り(ツッコミ然り)も栄えてくる。トリビーだけでなくたくさんの登場人物に、振り回され、成長していく主人公の姿が読んでいてほんわかします。特に僕は、父親のキャラが好きでした。
 緑の絶えた星からやってきたというトリビー人(だから服も緑なんですかね)。グループごとに別れて、それぞれ星を目指して。他のグループのことをちらっと思わせてしまうのが巧いなぁと思いました。決してひと夏の不思議出来事『だけ』として内向的に働かせることなく、宇宙規模に、外へ向けて描かれたことに好感が持てます。

 ただ、個人的な話で申し訳ないのですが、僕はこの作品の読み方を間違えてしまったようです。一気読みなんてせずに、ワンセンテンスごとにゆったりと読んだほうがよかったかもしれない。読後、そう思いました。
 異星人と出会い成長していく少年が主軸の物語なのだから、その面をじっくり噛み締めて、ゆっくりと読んだほうがよかったかもしれない。少し後悔しています。一気に読むと、どうしても細かなところよりも大まかなところに目が行ってしまい、起伏が乏しく感じてしまったのです。
 細かいところ(主人公の感情の機微など)を読者に見せ付けるような力強さがほしかったです。一気読みさせてしまうのではなく、読んでいるその時間が楽しい、このままずっと読み続けていたいと思わせる力強さが。
 具体的にどうすればいいのか、申し訳ありませんが思いつきません。他の方の感想にならうなら「連作短編」に通じるような、一部読ませるごとに一息つかせるものがあればな、と。
 まあ参考までに。あくまでも一意見ですのであしからず。

 執筆おつかれさまでした。そしてありがとうございました。


[376] 【ネタバレ注意】緑の変なヤツ Name:鹿目 咲 2012/08/30(木) 00:01
 中学生と宇宙人のコメディ、どこかで見たような展開のような気もしますが、楽しませていただきました。
 途中途中、展開に詰まったのか、無理矢理収めたようなところがあるのがひっかかりましたけど、それはそれとして、無難に纏まっていたと思います。
 宇宙に行ったところで、どうせならマスコミに絡まれてしまったら面白かったのに、と思うのですが、そこをあえてスルーしたのには何か意味があったのでしょうか。この辺りの選択が、物語の方向性を変えていったような気がします。
 他の方もおっしゃっていますが、主人公の性格が要因で、せっかくのコメディなのに、急激にブレーキがかかってしまった箇所があったのが気になりました。宇宙の辺りと、一週間の辺りです。
 これはこれで、アクセントになっていたのかも知れませんが、気になったので書いておきます。
 企画作にコメディが少なかったので、笑いたい人、手軽に読みたい人向けかも知れませんね。


[796] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/20(木) 21:05
大変楽しく読ませていただきました。時にしんみりする場面もありましたが、ほとんどがハイテンションのまま、最後まで読んでしまいました。
孝司の素晴らしい突込みに何度も笑いつつ、頷いていましたね。そしてとにかくトリビーたちが可愛らしくて、一匹欲しくなりました。緑色のぷかぷか浮いている、うざいやつと思いつつも、気が付けば傍にいないとさびしい存在に。孝司がだんだんとトリビーのことが大切に思っている様子が、きちんと伝わってきて、一時の別れでは思わずこちらまで目頭が熱くなりました。

巨大ロボの場面ではトリビーの本領発揮というところでしょうか、コミカルな擬音語とともに次々と合体されていく姿が目の前に浮かんできました。本気で遊ぶというのはこういうことなのか……と驚きを通り越して、感嘆してしまいました。
トリビーたちの家族が大量に来たときは、目の前が緑一色になりました。とにかく愉快な恰好をしていましたね、一匹ずつビジュアルを楽しんでみたいです。そして最後の場面では期待を裏切らないラストに、そしてトリビーがイケメン青年だったのは意外過ぎましたね。
全体を通じて言えることですが、すごく読みやすくて、テンポが良く、すんなりと脳内に文字とそして同時に映像が浮かび上がってきました。

少しだけ気になったのは、他の方もコメントしていますが、ロボットの場面が良くも悪くも、全体の長さと比べると少々長すぎたかなと思いました。もう1、2個、大活躍のトリビーを読んでみたかったです。

とても楽しく読ませていただきました。素敵なお話をどうもありがとうございました!


[815] 感想です【ネタバレあり】 Name:早川みつき 2012/09/21(金) 23:22
ドタバタが楽しい! おちゃめなトリビーがかわいい!
勢いで一気読み。アニメの映像が目の前に流れ、効果音が聞こえてくるような作品でした。
細かい点は突っこんだら負けな気がするので、他感想人さまにおまかせして。
面白かったのひと言で締めさせていただきます。
ちなみに、トリビーの声は大山のぶ代の声を高めにアレンジして脳内再生していました。

以下、ちょっとだけネタバレ。





トリビー一族集合図をビジュアルで考えて笑った……! 
近所に引っ越してきたら楽し……大変だろうなあ。
にやにやしつつ、タカシくんに同情するのであった。

執筆お疲れ様でした。楽しい作品を読ませていただき、ありがとうございました。


[819] か、可愛い…【ネタバレ】 Name:深緋 2012/09/22(土) 00:22
ああ、もう楽しかった。
私は絵理ちゃん寄りの人間なので、是非うちにも来て欲しい!
……と、切に思いました。

私としては、マスコミがあまり騒いでなかったりってのはスルーでもいいかなと。
はじめにアプリでDLしちゃって、バナーさっぱり見てなくて、
当初のトリビーのイメージが「Holy Brownie」のフィオっぽかったのですが、だっていたずらしに来たとか言うし。
でも、読み進めていくうちに、某国民的アニメがチラチラと。
あー、突っ込むのは野暮だな、って。思いっきり楽しませて頂きました。
あ、お父さんは非情に心配でしたよ。

後半のタカシ君は、私には痛かったです。(^^;
彼から……考えてる事がよーく分かる。orz
前半の夏休みの過ごし方も、よーく分かりますが。
大人の世界にいる子供ってこんな感じ。
家ではずっと大人といて、子供の世界は外に出なければ存在しない。
このズレが少しずつ、少しずつ蓄積して、ふとその差に気付く。
不満、屁理屈、自制、故に素直になれない。
自分で壁を作っておいて自分は自分だ!
とか、思ってんですよ。
……私の事じゃーん!!(笑)

客観的に自分を見つめ直す事が出来ました。
もう、ビックリです。
トンデモ話も、元ムー読者には嬉しかったです。
ありがとうございました〜。


[870] 辛口行っくよー【ネタばれ有り】【レベル5】 Name:饅頭よ永遠に 2012/09/25(火) 03:59
こんにちは、拝読しましたので感想です。

楽しいなぁ。いやぁ、秋に読んだおかげで暑苦しさが半減以下でした(読みに来るのが遅い笑)。暑苦しい中で絡んでくる宇宙生物トリビー、可愛いその姿形から反面、つかみ所がなくて怖くもある。宇宙からの訪問者って、大抵は「友好」か「脅威」的のどちらかなのですが、タイトルから嗚呼、夏休みに変な奴が来て適当にバタバタやって帰っていくんだろな的なことが、既に予想されている状態での読み始めでした。これを、どうやって裏切ってくれるのか。果たして「友好」「脅威」のどちらなのか。それを読者側としては展開を期待します。
それで読了後、考えた末に思ったのはこの作品、作家様が「書きたかった」んだろうなぁ…と感じてしまったことでした。
内々で終始する。きれいに収まってしまう。取っ掛かる所がない。要するに、良く言うと粗が無い、聞こえ悪く言うと自己満足です。ただ、独創や独走一本で突き進んでいるのではなく、読者にサービス精神で気を遣って書かれているのでないかな、と思いました。

何故そのように思ったのかについては、ひとつに、「思い切りさ」が抑え気味であったということでした。大きく分けて話を前半と後半にすると、後半は前半の回収にも入るのでひとまず置いといて前半部分のドタバタ劇ですが、滅茶苦茶やっているようだけどどうにも想像外や現実の域を出ない。リモコンのボタン一つで、例えばどっかの国の爆弾が爆発したくらいの勢いはあってもこの世界ではOKだろうなのに、何故かすっ飛ばし感が無いのです。それと、主人公が宇宙人トリビーをはじめ嫌がっていそうでもあまり身の切迫感が感じられなかった。一人称なのに移入できなかったというのは、私に限ってのことであろうかもしれません個人的なことですが、読中でちょっと残念に思いました。
中二が、発電やら原子力やら邪推やらと、発想や言葉を使うだろうか。
何故か対象に対して一歩程度の間を空いているような。一人称なのに近くない。これは恐らく、主人公の性格でのことかもしれない。中二にしては、やけに落ち着いて大人目線、もしくは三人称のようになってしまっている。ボケツッコミのツッコミを、前半では一人でその役目を背負って説明してしまっている。そういう冷めた目線の中二もいるかもしれませんが、ここでは「普通」な中二なのですから、じゃあこれが今時の基準なのかな、とも考えます。それって少し哀しい…。と、まぁ、そのような感じでした。

ところが、後半です。後半は、疑問さはなくすんなりと読了。この差は、一体何(笑)。
多分、主人公一人がツッコミで頑張ってたのに人物が一挙に増えて秀生が登場したおかげでしょうか。常識人が増えたことによって、主人公が楽に…。何で早くに登場しなかった秀生。無念です。あと後半の、主人公の心情を吐露するような場面が好かった。嗚呼、もう終わるんだな…なんて野暮なことを思いつつ読了。終わり方に不満は無かったです。
最初に抱いた期待、友好か脅威か。地球に来た目的は、どっちでもあるようで無いような。そして何気に読み返してみると、トリビー自身が序盤で言っていたのが本当なのかなぁと。
トリビー、最後まで掴みどころの無い奴でした。というか、可愛いぞっ☆

それでは、思いの丈を全て感想に注ぎ込みました。うおぉ。
纏めましたがそれでも長々と申し訳ございません、参考にでもなさって下さい。失礼しました。
ではでは、楽しい読書の時間でした。おつかれ様でした!!b☆


[937] 長いだけ……。 Name:元隔離部屋ハンドシェイカー 2012/09/28(金) 16:49
 笑いのツボが違うのか、全く面白いとは思いませんでした。
 
 なんか「ガシャーンンーーーー」みたいな勢いだけの表現だけが目立っていて勢いだけで書いてるみたいな感じかな。

 正直、巨大ロボットが出てきたところで読むのやめました。

 笑いのセンスが違うと言ったらそれまでなんだろうけど……。
 以上、ラブコメで1000万PV以上を取った事がある小生の戯言でした。


[987] 【ネタバレ注意】 読後感想! Name:オリマリオ 2012/09/30(日) 16:33
 読ませていただきました。以下、他の方と被る部分はお許しください。

 宇宙人と中学生(とその家族&友達)のドタバタコメディ、という印象をそのまま持っていき、前半では「タカシ不憫や・・・」とか思ってました。数年前から中二(厨二)病を発症している自分にとっては胸の内でツッコミを入れるタカシと自分が重なり、「自分もこのくらいはツッコミ続けるだろうなぁ」なんて思いました。

 後半、というよりは終盤での半シリアスな部分。思春期の少年が一歩、成長していくような場面はぐっと来るものがあったのですが、前〜中盤のハチャメチャ感にはついていき切れなかった感。元々やられっぱなしで何もできない状況にうじうじイライラしてしまう自分の性格もあって完全な偏見なのですが、トリビー達にも何かしらの弱点があったらよかったかな、なんて思いました。

 以上勝手に書かせてもらいましたが、「企画主催者様」という肩書き抜きで十分に楽しめたコメディ作品でした。執筆お疲れ様でした!


[991] ネタバレあり Name:シグレイン 2012/09/30(日) 17:04
感想文が不得意な私ですが、拝読したので感想をお書き申し上げます。

私はこんなこと言えるようなやつではないのですが、レベル5なので思ったことを率直に書きます。

コメディとおっしゃる方が多いようですが、私はそうなの? と内心突っ込まざるをえませんでした。
確かに、宇宙人はいたずら好きのかわいいやつでしたが、他の方も書かれていますとおり、主人公が冷静すぎていて面白くないのです。
宇宙人たちにもっと振り回されて、その事に対してああだこうだ不平を言ったりするならまだしも、事件が想定内というか大事ではないので、あまり主人公に同情できず、その点においても面白さが感じられませんでした。
それと、読後に残るものがあまりありませんでした。でかいオチでもなく、すごくし自然に話が終わってしまったのが残念です。もう少し話の起伏があればよかったのだと思いました。

とはいえ、人によって感性は違うともいますので、あくまで意見の一つです。


全体的に読みやすい文章できっちりとまとめられていましたので、長編にもかかわらず、最後まですうっと読むことができました。

執筆お疲れ様でした。


[998] 感想です【ネタバレ含む】 Name:化野 夕 2012/09/30(日) 19:59
拝読いたしました。
そして、後悔しました。

どうして、どうして!
私は縦書きPDFに変換してしまったのでしょう!(知らんがな)
いえ、もちろんプリントアウトが目的だったのですが……。
ううう。壁紙に気づかなかった。WEBクリップにも気づかなかった……。

トリビーのエスカレートする悪戯が目立った前半部分、そして、いきなり登場人物が増えた後半部分。
話の核に迫るのかと思われたところで、するりと交わされて。
読んでいる間中ずっと、トリビーに翻弄されつづけました。

どうして、主人公はトリビーに選ばれたのだろう。
そこはずっと謎だったのですが。もしかしたら、トリビーには主人公が必要だったのかも知れませんね。

楽しい時間を、ありがとうございました。


[1008] 感想です【ネタバレあり】 Name:神沢翠 HOME 2012/09/30(日) 23:32
 とってもウェルメイドな青春SF。運営をなさりつつ、こんな作品まで書き上げてしまえるのは、本当に超人的だと思いました。いろいろとお手本にさせていただきたいです。
 どやどや押しかけてくるトリビー一家は接触するのは面倒だけども、遠くから見守っていたい気分になります。いろいろ報われない父ちゃんがちょっと可哀想だなと思いました(笑)。
 タカシと隣の絵理との交流はちょっと切なさを含んでいて、幼い頃友人相手に意地をはってしまった気分などを思い出しました。
 後半、ストーリーが収束していき、納まるべきところへと納まっていくあたりは、むしろ破綻するくらいにはっちゃけてしまうのもいいかも知れないなぁ、と思いました。


[1042] どの面下げての二度目の感想です。 Name:カトラス(元隔離部屋ハンドシェイカー) 2012/10/02(火) 20:43
 改めまして再度感想入れさせてもらいます。

 まず、最初に前回の「長いだけ……」という作者、作品、空想科学祭、読者を馬鹿にした大変失礼な感想(感想と言えたレベルのものじゃないけど)について全面撤回します。いや、させてください。前回については土下座して謝ります。「どうも、誠に申し訳ございませんでした」 とても反省しております。

 反省の上にたって、もう一度作品の方に目をやりますと、なるほど、決して大人向きではないですが、誰もが愉しめるドタバタコメディーとして作品は成立しております。文章は読みやすく丁寧に書かれていて、このあたりは作品を数多く書かれている天崎さんの本領発揮といったところでしょうかね。何よりも作者としての基本である読者に楽しんでもらおうとしてるサービス精神みたいなものが随所にあって勉強させられます(プラウザのバックにある天崎さんのアバターや可愛らしいトリビーとかカービィーみたいやけど)
 また、コメディとして大切な一つの要素としてのキャラ(トリビー、タカシ、アラフォー母ww)立てもしっかりされており、その三人の掛け合いから生まれる会話がとても面白かったです。個人的にはアラフォー主婦の能天気さが良かったですかね。しかし、まぁ企画も運営しながら、よくぞ10万文字もの大作書ききったものだと感心いたしました。素敵なコメディー作品ありがとうございました。

 以上、久々に感想書いたもので全身痒くなってしまいましたが、自分の邪な心が少し取れたようで、なんだかサッパリできました。つたない感想でごめんちゃいね。

 でわでわ、執筆お疲れ様でした!


[1100] あとがき・御礼 Name:天崎 剣 2012/10/10(水) 13:23
 長い長い企画期間がやっと終わりまして、ふと現実に戻ると、勢いでとんでもないもの書いてしまったなと冷や汗が出てしまいます。
 たくさんの感想、ご指摘、本当にありがとうございました。感謝しても仕切れない思いでいっぱいです。

 さて、「俺とアイツの〜」(以下、トリビー)ですが、前書きにも書いたように、元々四コマ漫画です。あれは八年前、次女出産後の育休のこと、参加していたオンラインイラストサークルさんの会報用に、漫画を描いたのがそもそもの始まりでした。たまたま、四コマ良いよねと言う話になって、そんなら私も描いてみようと、ああでもないこうでもないと描いてみたわけです。主催者多忙でサークルが解散したのと同時に、トリビーもお蔵入り。それを引っ張り出して、小説にしてしまいましたよというのが、この作品なんですね。
 四コマを小説にしようというのがだいたい無謀な話で、高校三年の受験瀬戸際だったタカシ君を中二に変更し、なるべく話を大きくしないように(広げすぎて収拾できなくなるのを避けるため)、あくまでコメディなんだということを重視して書き直し。漫画には登場しなかった幼馴染みの絵理ちゃんや、モブだったトリビーの家族を活躍させてみたりと、色々頑張ってみました。
 ちなみに、大まかなキャラ設定と方向性だけを決め、そのまま書き始めてしまったので、相変わらずプロットなど存在せず、そのおかげで前半と後半、とんでもなく流れが変わってしまったのは言うまでもありません……。

 本来ならば、主催者なんだから、カチッとしたSFらしいSFと思って、一つプロットを用意していたのですが、企画の管理をしながらではとても書けないような内容だったので、そちらは諦めることに。いずれ、やる気があれば書きたいと思いますが、私の技量では無理かも知れない……。どん底に真っ暗なSF書き始めたら、これだったのかと思っていただければいいのではないでしょうか。
 SF、サイエンスフィクションではなく、今回はサイエンスファンタジーか、凄く不自然か、その辺で行こうと。SF要素はあるけど、ガッチガチじゃなくて、なんかニヤニヤしてしまうようなのにと。成功したのかどうか分かりませんが、それなりに楽しんでいただいたようで何よりです。

 もう一つ、この作品を選んだ理由は、今まで5年間、こんなアホな趣味を持って、仕事以上に一生懸命になりすぎる母を支えてくれたうちの子たちに対する感謝の気持ちも込めて。昔描いたトリビーのマンガを、長女と次女が引っ張り出しては「面白いね」と言ってくれたのを思いだし、これしかないと思った次第。
 中学生の一人称がよく分からず、小五の長女に下読みを頼んで、まず読めるかどうかを確かめました。口調が変じゃないか、子供でも読めるか、面白いのかどうか、反応を見ながら書き進め、ようやっと完成させたのでした。
 いつも、暗くてグッタリするような話しか書かないので、せめて一作ぐらいははっちゃけてもいいよね〜と。そして、こんなことに、だけど、頑張って打ち込んでいる母の背中を見て、お前らも頑張れというつもりで。
 だから、対象年齢は子供、小学生〜中学生くらいまで。テンションが高いので、辛かった人も多かろうと思います。また、色々と突っ込みもたくさんあったようですが、おおむね考えていたとおりのことだったので、そこは反省すべきだなと思いつつも、これでよかったのだと、どこかでは考えてしまっています。

 と、ダラダラ描いてしまいましたが、実は小説でコメディらしいコメディを書いたのは初めてです。
 一人称難しい……。一人称書きさんを尊敬します。ストレスが溜まりました……。
 コメディも、笑わせてやろうと思うと滑るし、そう思わずに書いてもつまらないし、難しすぎますね……。漫画とは違う、間合いの取り方に苦労。四コマの方が楽……。
 世の中の一人称書きさん、コメディ書きさんを、本気でえらいと思ってしまった執筆既刊でした。

 ところで、トリビーのコンセプトは、「役に立たないドラえもん」でしたが、なかなか言及していただけなかったので、全く役に立たない秘密道具とか、全く意味のない発明とか、色々やった方がよかったのかなぁと、そこは反省しております。が、誤字脱字の修正くらいしか恐らくやらないと思いますので、ご指摘の点に関しては、次回以降の糧にしたいと思います。
 長々と語ってしまった……。
 個別レスはまた後で。
 ありがとうございました!!


[1108] 大変遅くなりましたが……個別返信! Name:天崎 剣 2012/10/18(木) 11:12
ものすごく遅くなりましたが、何とか返信書き終えました。
たくさんの方にご感想いただいたのは久しぶりでしたが、本当に、読み込んでいただいて感謝しきれません。

また、どこかの企画でお会いしましょう!


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>流山晶さん


ホントは汚いやり方だと思いつつも、今回はイラストを使用させていただきました。文章だけで伝えられれば一番よいのですが、まずはとっかかりをという、あくどい作戦でした。
それでも好感持っていただけたのは、嬉しい限りです。

>何も不満がないことに不満
なんとも、褒められたような褒められていないような微妙な気持ちになりますが、確かに無難に結末を迎えたのは反省点かも知れません。
もうちょっと冒険した方がよかったですね。
ご指摘ありがとうございます。

それから、サラダそうめんは、暑い日もいいですが、涼しくなってきても美味しいですから、試してみてください。食欲ないときにオススメです。
ご感想、ありがとうございました!


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>ぷよ夫さん


柴犬ってのは、書いている間全く考えていなかったことなので、こちらこそ目から鱗状態です。なるほど、そういう見方もある。
実は、ペットは金魚くらいしか飼っていないもので、そういうことを考える余裕すらなかったという。でも、納得しました。それです!

>トリビーがハチャメチャいたずらしまくっているシーンが、ちょっと長かったかなと
個人的には、やり足りなかったのですが、その辺のバランスは難しいですよね。
くどくならないように書けたらよいのですが、なにせ初めてのコメディで加減が分からず……精進します。

全体的に嬉しいご感想、ありがとうございました!


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>ゲゲゲの戯さん


まさかのコメディで、かなり辛いところを褒められ、逆に焦ってしまいます。
もっと言ってもよかったのよ……。手加減しなくても……。
と、元々漫画描きなので、キャラの作り込みについて褒められるのは悪い気はしません。なるべくモブでも個性があるようにと思って書いていましたので、その他のキャラ(特に両親)を褒められると嬉しいですね。

>連作短編
か、考えてもいなかったのですが、確かにそういう方法もあったんですよね。
いや、連作にするほどネタがないので、これで勘弁してください……。
ご感想、ありがとうございました!


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>HAL.A(アサヒハルカ)さん


>読んでいて最初から最後までずっと面白かった
なんて嬉しい感想……。ありがとうございます。
小ネタまで拾っていただいて、なんと言って良いやら。ちなみに、【日本始まったな】は、イチオシ小ネタでしたので、反応してくれる人がいなかったらどうしようと思ってました(笑)

>等身大の幼さ
日々小学生(高学年)を観察していた成果が出たようで何よりです。
それと、お父さんは、なにげに好きなキャラです。ただ、目立ちませんけどね……。

無謀な挑戦にも関わらず、楽しんでいただき、ありがとうございました!


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>楠 瑞稀さん


主人公以上にイライラしていただいたということで、うざいキャラを書いた甲斐があったなぁとしみじみ思いました。かわいいというより、うざい、イライラするというのは、合ってると思います。

>鮮やかな感情の転換
狙っていたわけではないのですが、最上級の褒め言葉をいただいたような照れくささがありますね、ありがとうございます。
憎みたいけど、憎みきれないキャラ、難しいですが、表現できていたと言うことでよいのでしょうか。

>前半部にもう少し、主人公とトリビーが心を通わせる片鱗があると
なるほど、そうですよね。何しろ、望んでもいないのにやってきたもんですから、最初はただただ邪魔なだけだったので、そこまで筆が及ばず……。
ご指摘ありがとうございます! 今後の糧とさせていただきます。


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>尚文産商堂さん


>なぜか自分の知り合いを彷彿
その知り合いの方がどんなか気になります……。

サラダそうめん、いいですよね。生卵じゃなくて、温玉入れてくださいね。おいしいです。
ご感想、ありがとうございました!


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>緑乃帝國さん


>ジュブナイルの枠に留めるためか、意図的に後者の思想でこの作品を綴っているように思える
さすが読解力のある方は視点が違うなと、逆にこちらが頷いてしまいました。
Twitterでも少し言及してしまいましたが、まさにその通りで、無理矢理にそういう作品を書いていたわけです。

>本人思ってないのにどうしてこんな作品に仕上げたんだろう。だったらこれは誰に向けた作品なのだろう
前のレス、「あとがき」部分でも書いたように、作品自体は自分の子供が読んでも楽しめるようにと、対象年齢を大きく下げてあります。そのため、緑乃帝國さんがおっしゃるところの「洗脳が解けないまま『大事だよね!』って書く」状態に仕上がったのでした。
だから、こういう作品を書く人じゃないのにという指摘はとても的を射てると思います。

表に出してはいない所まで深読みされると、さすがにびっくりしますが、それほどまでに真摯に一つ一つの作品と向き合っている、その姿勢には、感服させられました。
ありがとうございました!


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>鳥野 新さん


色々出来たのは、多分育休だったからで、今は創作熱も下がって、サボっていたた家事に勤しむ毎日です……。その反動か、レスがこんなに遅くorz

それはさておき、突っ込みもありがとうございます。
なるべく大きく風呂敷を広げないよう、必死でしたので、マスコミも追求ありませんでした。
あとは、よくある設定から脱していなかったのも、元ネタを知ってる娘たちが下読みしてくれていたので、なるべく路線外さないようにと、これが失敗の元だったのは言うまでもありません。
もうちょっと色々させるべきでしたかね。鳥野さんみたいにドーンとやっちゃえばよかったかなぁ。コメディ書くのは、難しいです。
今後の参考にさせていただきます。ありがとうございました!


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>招夏さん


>引っ張り込まれた直後、そこで立ち止まってしまう感じ
それは多分、迷いの現れだと思います。
実際、コメディを長編で書いてみようと思った時点で、どうやって笑いを繋ごうか、そこに一番気を遣いながら、必死に突っ込んでどうにかしようと必死でした。あまりに強引に物語を進めようとしても、笑いがおろそかになるし、かといっていつまでもぼけていたら話が進まない。難しいですね。笑いの道は、厳しいと、改めて感じました。

>中学生の男の子がここまで常識的なブレーキ役になるもんだろうか
とにかくドンドンと場を混乱させたがるのが、幼稚園児〜小学校中学年くらいまで、だと思いまして(実体験から)、中学生で一人っ子、なるべく目立ちたくない男子という設定から、ブレーキ・突っ込み役をタカシ君にやってもらいました。
一人一人の個性もあるので、何とも言えませんが、大人に囲まれて、引っ込み思案なところもあるなら、恐らくこんな感じではないかと……。
近所の、挨拶も恥ずかしがってしてくれないリアル男子中学生だったら、こんなんじゃないかなぁと、思ったのですが、難しいですね。もうちょっと観察して、リアルに描けるように精進したいと思います。

>天崎さんの意外な一面…というより素の面
それは素かも知れないし、素じゃないかもしれませんよ……(といいつつ、素だと思われている公算大)
お読みいただき、ありがとうございました!


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>鄭文(丁史)ういなさん


>キャラクター造形が巧い
ありがとうございます。実は箇条書き程度のメモで始めたのですが、そうおっしゃっていただけると嬉しいです。なにげにお父さん人気なので、喜んでいます。
緑の絶えた星と緑の服に関しては、実は後付けなのですが、感じ取っていただいたようで、何よりです。

>細かいところ(主人公の感情の機微など)を読者に見せ付けるような力強さ
なるべく軽いものをと思って書いていたので、おろそかになってしまった部分ではないかと思います。ギャグを挟みつつ、深い心の奥の部分も描くのは、難しいことではありますが、今後挑戦してみようと思います。

>「連作短編」に通じるような、一部読ませるごとに一息つかせるものがあればな、と。
やはり、構成部分ですかね。むむむ。
こういう話は初めてだったのですが、難しい。
ご指摘、ご感想、ありがとうございました!


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>桐谷瑞香さん


>トリビーたちが可愛らしくて、一匹欲しくなりました。
もしよろしかったら、一匹だけじゃなくて、一家丸ごと……と、冗談はおいといて。
うざいながらも気に入っていただけて嬉しいです。うざいうざい言いながら書いた甲斐があります。

色々とやりたいことを(バランス悪いですが)詰め込んだので、読者が面白く読めるかどうか、そればかりが不安でした。
擬音はあまり使わない方がいいのを知りつつ、どうせやるならと思いっきり入れています。
楽しんでいただいたようで何よりです。

>トリビーがイケメン青年
実は私も意外でした……。
後数話でラスト、というところまで来てからそういうオチにしようと思ったのは、ここだけの話と言うことで。
ご感想、ありがとうございました!


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>早川みつきさん


トリビーは、大山のぶ代というより、じつはばいきんまんのつもりだったのは内緒……。
オチまで楽しんでいただけたようで、作者冥利に尽きます。
と、テンション高い、嬉しいご感想、ありがとうございました!


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>深緋さん


「Holy Brownie」のフィオ……思い出しました(読んでました)。ああ、なるほど。確かにそうかも知れません。荒唐無稽っていうか、あの適当さ加減は、そんな感じです。
某国民的アニメは、どれだろう、一応、ドラ○もんの逆ver.のつもりでしたが、合ってましたでしょうか。

>後半のタカシ君は、私には痛かったです。(^^;
この書き込みは、実は作者的には嬉しかったですね。なるべく、引っ込み思案な少年を書きたかったので、身に覚えがある方がいらしてちょっとホッとしました。
ご感想、ありがとうございました!


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>饅頭よ永遠にさん


長々と分析ありがとうございます! これだけ書いてくださると、本当に嬉しいですね。
流石の読み込み、感服しました。

>作家様が「書きたかった」んだろうなぁ…と感じてしまった
その通りです。書きたかった、それに尽きると思います。
今まで色々書いてきましたが、せっかくの機会なので、書きたいものを(ちょっと技量的に無理がありましたが)書いてみたのがこの作品でした。
ですので、自己満足というのも、あながち間違った指摘ではないと思います。

>「思い切りさ」が抑え気味であった
これは、他の方もおっしゃっていたのですが、その通りだと思います。
自己セーブをかけないと、恐らく話が収拾しないのを知っているので、広げすぎ、やり過ぎを躊躇してたんですね。思い切りが大事だとは知っていつつも、話の幅を広げすぎて小さな話になったのは、反省すべきですね。

>主人公が宇宙人トリビーをはじめ嫌がっていそうでもあまり身の切迫感が感じられなかった
未知との遭遇ものは、難しいですね……。なまじ、ぬいぐるみの形状にしたので(必要があったかどうかはさておき)多少は不審に思いつつも、それほど害がないので、放置してみた経緯をもう少し書く必要があったかも知れません。

>そういう冷めた目線の中二
中二病設定の中二でもよかったのですが、なるべく目立ちたくない男子が中二病過ぎるのもと、ここも一考の価値ありだったのでしょうね。実は、中学生らしい思考というのが一番難しくて、悩みながら書いていたので、まさに饅頭さんには見抜かれてしまったと、そういうことですね……。

>何で早くに登場しなかった秀生
後半になって、友達とつるむ状態を作るために出した秀生君たちは、当初、全体の1/3くらいで登場する予定でした。ところが、バランスが上手くいかず(というより、期間内に完成させるために、話全体を縮めたために)丁度折り返し時点で登場してしまいました。
無計画執筆の弊害が……。ええと、もうちょっと後半書いておけばよかったと反省してます。
特に、最後の一週間は明らかに端折りました。嗚呼。

本当に、長々と分析解析、頭が下がります。
アドルフの方も、楽しみにしてますので、頑張ってください!
ご感想ありがとうございました!


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>オリマリオさん


中二病の方から見たらどうなんだろうとそわそわしてましたが、何とか読めたみたいでホッとしました。
前半部分のハチャメチャなのは、とりあえずやりたい放題させてみようと思ってがんばったのですが、私自身、書いててとても疲れてしまい(テンションを高く保ち続けるのは、おばちゃんにはきつかったのです)、読んでる人はもっと疲れるだろうと思いましたが、まさにですね……。
もっとやり過ぎたほうがいいという意見もあり、この辺、バランスがまだまだ難しいと感じます。

>トリビー達にも何かしらの弱点があったらよかったかな
おお! そうですね。考えてもみなかった……。いや、正確には、考えてはいたはずだったのですが、出す余裕がなかったです。
やはり、急ぎ書いたので、バランスが悪くなったのは否めませんね。
今後の参考にさせていただきます。
ご感想、ありがとうございました!


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>シグレインさん


>主人公が冷静すぎていて面白くないのです。
確かに、冷静に突っ込みしてしまったのは、恐らく私(書いている人)が大人だからだと思います。
なるべく中学生目線でと思って書き、小学生の娘にも下読みさせて、おかしいところがあったら言ってもらったり、こうしたらいいとアドバイスもらったりしたのですが、それでも、突っ込み部分が冷静になってしまったのは、本物の子供とは感覚がそもそも違ってしまったことの表れだと痛感しています。
ので、多分、普段アニメや漫画でコメディやギャグに慣れている人が読むと、アレッと思ってしまうのでしょう。
お笑い芸人のネタを見て、どうしても笑えないのがあるのに、みんなは笑ってる。笑いに差異がある、そういうことなのだと思います。
万人受けしようとは思いませんが、だれにでも楽しんでいただけるように書くのは難しいのだと思い知らされました。

>ああだこうだ不平を言ったりするならまだしも、事件が想定内というか大事ではないので、あまり主人公に同情できず
これも、おっしゃるとおりだと思います。
確かに、地球が破滅するとか、今の暮らしが崩壊するとか、そういうレベルの話ではないので、同情は難しいかも知れません。
というか、そういう話ではないので、同情するとしたら、うざい宇宙人と同居する羽目になったことくらいですから、そこに引っかからなければ、全くもってつまらない話だろうというのは間違いないでしょう。

>読後に残るものがあまりありませんでした
むむ。難しいですね。
一応、テーマ的なものは練り込んでいたのですが、そもそも、ほんの些細なことですからね。「一連の出来事により、人生が180度違うものになった」というレベルではなく、「いいとこ30〜45度くらいは違う目線で物が見えるようになった」程度なので……。
あまり大きく話を広げなかったのも、原因の一つかも知れませんね。
今後の参考にさせていただきます。
ご感想、ありがとうございました!


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>化野 夕さん


PDF……そうですね、PDFじゃ、壁紙ないですからね……。
という私も、他の皆さんのは、コピー紙に印刷して読んでたので、人のこと言えませんけど(汗
えっと、あとでWEB拍手ボタンをクリックすると、よいことがあるかも知れません。

>どうして、主人公はトリビーに選ばれたのだろう
どうしてですかね……。
書きすぎると面白くないので、想像通りでよいかと思います!
ご感想、ありがとうございました!


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>神沢翠さん


なんだかんだ言って、お父さんを気にしてくれる方がいらして、ちょっと嬉しいです。
ある意味一番不幸なキャラなのですが、彼は彼で、多分幸せなのだと思います……。

>幼い頃友人相手に意地をはってしまった気分などを思い出しました。
大人になると、そういえばそんなことあったな〜ってこと、ありますよね。
私も、今思い返せば、何であんなことで喧嘩したんだろう、意地張り合ったんだろうということが多々あります。
孝史君と絵理ちゃんは、今後上手くやってってくれるのではないでしょうか。

>むしろ破綻するくらいにはっちゃけてしまうのもいいかも知れないなぁ
どこまではっちゃけたらよかったのか……と、思いつつも纏めてしまったのは、恐らく締切への焦りから……という良いわけはさておき、もう少し後半に動きがあった方がよかったなぁと、私自身反省しています。
気持ちが変わって改稿したくなったら、何かしらエピソード追加するかもしれません。
ご感想、ありがとうございました!


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>カトラス(元隔離部屋ハンドシェイカー)さん


いやぁ、ただ長いだけですよ。その通りだと思うので、そのまま弁明せずともよかったのですけど、わざわざ感想書き直しありがとうございます。
この掲示板に限り、わざと削除パスワード設定していなかった理由が、少なからず分かっていただけたのではないでしょうか。

笑いのセンスは、多分人それぞれだと思うので、皆さんに笑っていただきたいと思って書いたわけではありません。
「あとがき」の方にも書きましたが、小学校高学年〜中学生くらいがターゲットで、その他、ファミリーものやドタバタ劇が好きな方に楽しんでいただければと思っていました。

私は、テレビに出てるお笑い芸人さんのネタでも、殆ど笑えないもんですから、コメディを書くのは正直しんどかったのです。どうやって笑わせたらいいのか、楽しんでもらったらいいのか、考えるだけで脳みそがオーバーヒートしそうになりました。
お笑いのネタで、やらない方がいいもののなかに、「弱者を貶す」「下ネタ過ぎる」のがあると思うんですが、最近のお笑いはそういうのが多くて、それ以外で笑いをとるにはどうしたらいいか色々と考えてみたんです。
トリビーの中では、この地球、とりわけ日本文化が異星人の中でどう見えるか、やりたい放題な宇宙人(異邦人でも、いいのですが)がやってきたとき、嫌々ながらも、どうやって受け入れてったらいいのかっていうのを、笑い交えながらやってみたわけです。

読みやすさだけは重視したつもりだったので、そこを褒めていただいたのは、嬉しいですね。
コメディは、難しいです。
コメディもので数字をとれた方から見たら、まだまだだと思いますが、やってみてその壁にぶち当たったのは、言うまでもありません。
また書く機会があれば、するするっと読める面白さ重視のコメディを書いてみたいものです。
ご感想、ありがとうございました!


[425] 夢みるイルカ /神沢翠 【レベル5】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/09/01(土) 23:29 [ 返信 ]
夢みるイルカ -The Last Key of The Jade Labyrinth-

西暦2071年、人造楽園都市〈玲瓏城〉にて。遺伝子操作の末に生まれた姉弟「恋」と「想」は、互いの影を探して彷徨う。変形する建造物、未来の記憶、普遍文法を超えた神の言語、など。

http://ncode.syosetu.com/n6810bi/



[530] 読んだのだー。 Name:燃えるお兄さん!! 2012/09/05(水) 18:13
しっかりと地に足のついた本格的なSFだけれど、どこか「オズの魔法使い」みたいにファンタジックな、不思議な物語だったのだ (*´д`*)  ウサミミのヒズミちゃんに、ライオンヘッドのジョシュア、自動人形のディモルフォセカと、登場人物が個性豊かで、戦闘シーンにはハラハラさせられたけど、ロードムービー的な楽しさがあって良かったのだ。想の姉の恋が〈玲瓏城〉の崩壊に深く関わっているというのは予想がついたけど、あの可愛いウサミミのヒズミちゃんが想を騙していたなんて、ちょっと悲しかったのだ (ノ_・。) タイトルにある「夢見るイルカ」の逸話がすごく印象的だし、ラストで小箱から飛立つカワセミが、まるでブレードランナーのワンシーンを彷彿とさせてジーンと感動が心に残ったのだ (*´д`*)  あと「翡翠」って「ひすい」とも「かわせみ」とも読めるんだね^^ お兄さんまたひとつ利口になったのだ。

[577] 感想 Name:流山晶 2012/09/07(金) 23:22
ちゃんとした感想は前の方「燃えるお兄さん」が書かれているので
(私も賛同)
ここでは、別の観点から。

雰囲気のある第一話から始まって、ラストの崩壊まで、印象的な映像を楽しみながらも終始謎解きに悩まされました。

大雑把に言って、読者(の反応)は三つに分類できると思います。すなわち、
1:謎が理解できた読者
2:謎が解けずに悶々とする読者
3:謎は解けないが、雰囲気を楽しめる読者
もちろん、SFですから部分的に謎が解けないことは問題ではないのですが、作品全体として上記に2となってしまう読者は不幸です。
という風に大げさに書いたのは私が2だったからです。

この作品で私が悶々とした謎は、種々の寓意です。
鍵、イルカ、スケッチブック、博士の妹、カワセミ、夢とリアリティ、疑似創造、蝶
これが、作品の中で何を意味し、どういう役割を持っているのかがわかりませんでした。
用語やキーワードが難しくてよくわからなかったのもありますが、全体として、
謎が解けず悶々としました。

もちろん、雰囲気はそれなりに楽しませていただきました。


[610] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/09/09(日) 14:38
 拝読しました。
 SF的ガジェットと、悪夢の中のような幻想的な描写があいまって、作品世界に酔いながら読み進めました。
 冒頭、(架空の)文献や書物の引用から始まる物語形式、昔から憧れがあって、かっこよく決まっているのが痺れるやら羨ましいやらです。“ジョウント”、「虎よ、虎よ!」ですよね。にやりとしてしまいました。

 ガジェットも魅力でしたが、ルビの使い方などの描写もかなり好みでした。顕現(ビジュアライズ)、万能霧(ユーティリティ・フォグ)……。仮想生命体が絵を描くのを趣味にしている、なんていうくだり、ごく何気なく書かれていますが、ここすごく大好きです。

 描写面といえば、個人的にもうちょっと読んでみたかったなあと思ったところが、二か所ありました。ひとつはヒズミが主人公の手をとったシーンで、ここにちょっとでいいので、感触の描写が欲しかった気がしました。通常の人間の手とかわらないような感触がするのか、どこか違っているのか。
 もうひとつは蜘蛛に襲われるシーンです。蜘蛛という単語が出てきてからは、なんとなく見た目も想像できたのですが、それまでの間、巨大な何かというだけではなかなかイメージしづらかったので。

 レベル5ということですので、ストーリー上のことでも二点ほど……といっても、やはり瑕疵というのではなくて、あくまで一読者としての好みの話になってしまうのですが。
 ひとつは姉の存在についてです。個人的には、これだけラストで重要な役割を果たすのであれば、序盤での彼女の存在感はもっと強くてもよかったのでは、という気がしました。もちろん前半から回想のなかで登場してはいるのですが、今以上にもっと強いインパクトを残してあってもよかったかもしれない、と。
 それからもうひとつ。五人が協力しあいながら復旧のための作業に取り掛かるところなのですが、ここは「転」にうつる前に、あとひとつふたつエピソードが欲しかった気がします。ドクやジョシュアや人形……彼らの人柄がさらにもう少し深く描かれて、読み手が彼らに対して、もっと親しみがわいてきてからのほうが、ラストがより活きてきたんじゃないかという気がします。

 ……などと、読んでいて好きな要素がたくさんあったために、ついかえって色々と好き勝手な口出しをしたくなりましたが、いずれも個人的な感覚で申していますので、作者さまの意図とかけ離れた見当外れの意見になってしまっていましたら、どうか広いお心で聞き流していただければと思います(汗)

 タイトルに関連するイルカのエピソード、最初に出てきたときから、がっつりハートを掴まれました。それがラストで再び、きっちり活きてきている。夢を見ながら溺れて沈んでいくイルカのヴィジョン、もの哀しくも儚くてよかったです。
 楽しませていただきました。やたらととっちらかった感想になってしまいましたが、どうかお許しくださいますよう。


[627] 【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/09/10(月) 00:35
 正直申し上げると、この作品の伝えたいことがよく分かりませんでした(汗)。そんな一読者がしたためる感想です。あしからず。

 最初あたりの、イルカの絵本のくだりが魅力的でした。イルカは半分眠らない。だからもしかしたら、夢と現がごっちゃになるときがあるかもしれない。そうあるように、全体的に、この作品は幻想的な印象がありました。人の夢を覗き込んでいるような感覚。ですがそのためか、物語が薄い気がします。他の方が感想でおっしゃっているように、きっと単語それぞれ象徴していることがあるのでしょうが、それを差し引いても(分からなかった自分がいうのは失礼でしょうが)、物語が弱かったかなぁと。短編の字数制限ぎりぎりの作品にこんなこというのは我儘なのでしょうが、もっとエピソードがあればよかったです。分からなくても楽しめる物語を作り上げていただきたかった。

 ただまあ、レベル5なので正直な感想にしましたが、「分からなかった」という感想ほど信用ならないものもないと思うので、この感想はスルーするほうが吉なのでしょう。
 執筆おつかれさまでした。


[633] 読みにくい! Name:元隔離部屋ハンドシェイカーより 2012/09/10(月) 06:07
 作者さんの頭の中では話が完成してるかも知れないけど、少なくとも自分には訳ワカメだった。それと()や〈〉が多すぎで、そればっかり気になって読むのが止まる。()補足しなきゃいけないもの書かなければいいのに。レベル5ですよね。 

[648] RE:夢みるイルカ /神沢翠 【レベル5】 Name:右野 前条 2012/09/11(火) 00:00
とても映像的な作品。
雰囲気は好み、登場人物の書き分けも出来ている。

だけれど、物足りないというか、アッサリ終わってしまう。
それが何故かといえば、やはり、既に指摘があるようにストーリーの不足。
SFながらも幻想的な雰囲気で最後まで持っていく――のは、おそらく狙いどおりだとは思いますが。
ただ、それだけで終わってしまっていて、まさに夢現のような、あやふやな読後感になってしまっている。

五章から六章の展開は、ちょっと急ぎ過ぎの感。
主人公が、仲間を助けたいという感情を抱くほどのエピソードがあったかといえば、作中で書かれた部分だけでは届かないように思える。
物語のキーであるはずの姉との再会も詰め込みすぎで、かなり判りにくい。
おそらく文字数が足りなくなってしまったのだとは思うが、残念なところ。

中編枠の文字数で、作者が書きたかったことをすべて書ければ、良作に化けたかもしれない。
そういう意味で、非常に惜しいと思う作品だった。


[698] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/15(土) 17:13
ストーリーやキャラクター、またタイトルに関する逸話が魅力的で、造語が多数登場しましたが、特に気にすることなく引き込まれ、読み進めることができ、とても面白かったです。崩壊をするまでの日々を書かれた作品とあり、どのような最後で終わるのだろうかと思いながら興味津々で読み進めていましたね。
仲間が増えていく場面での戦闘場面はハラハラしつつもテンポが良く、思いもつかなかった方法で切り抜けており素敵でした。またほのぼのとした食卓も、一時の幸せを表しており、いい描写だなと思いました。

最後に指摘させて頂きますと、まずは想が皆だけを助けたいと言ったことが、少し唐突な印象を受けました。おそらく中盤から終盤辺りに、皆で力を合わせて進めていたことが軽く述べられただけということ、また主人公の心情の移り変わりが見えにくかったから、そう感じたのだと思いました。
一方で中編から長編にすれば、さらに読み応えがあり、さらに掘り下げられる話になったのではないかと思いました。文字数的な制限があったとはいえ、やはり短編でまとめてしまったのはもったいなかったと思います。

とても楽しく読ませて頂きましたが、もっと深く読みたかったです。ありがとうございました。


[736] 頭の中に映像が浮かぶ〜、これは好みだあああ Name:鳥野 新 2012/09/17(月) 16:01
 オススメを受けて期待して読んだ。
 いや〜、期待以上。
 私は漫画家の佐藤史生の大ファンなのだが、なにか似ている雰囲気を感じた。ほかの作家を引き合いに出すのは失礼とはわかっているが、ファンなのでお許しを。心地よく読んでいるときに頭の中でこれに似た感覚をどこかで……と思い、ふと気が付いたのが佐藤史生だった。ガッツリSFなのだが、その中に神話やファンタジーの要素を色濃く漂わせた不思議な読後感。異形の者の潜む美しい迷宮をさまよっている印象だった。ルビのセンスやノンストレスの文章があればこそ、これだけの雰囲気を構築できるのだと感じる。もちろんイルカのエピソードも括目した。ここに持ってくる作者のセンスはすごい。
 謎を解く、というよりこの世界観を楽しむだけで十分堪能した。
 ただ、最後謎の回収とラストがちょっと駆け足だったかなあという印象はある。もっともっとゆっくりとこの世界をいわくありげな仲間たちと十分に旅してからゆっくりと種明かしをしてもらってもよかったと感じた。(もちろん最後まで一緒に旅する所存である)
 とても、とても素晴らしかった!
 


[738] 雰囲気に酔いしれる【レベル5】 Name:饅頭よ永遠に 2012/09/17(月) 17:00
こんにちは、拝読しましたので感想です。

いきなりですが。ここまで、似たり寄ったりの感想が並ぶというのも、一体どういう訳なんだろうか…と奇妙に思いつつ。
一般に、短編の特徴というものがあります。色々とありますが、
要素を詰め込む。インパクトのある単語を選ぶ。後は、読者の想像に任せる。等々。
これが粗良に出るかは、書き手の腕次第。素直に読んで、「面白かった」と言えるのかどうか。明日になっても記憶に残っているのかどうか。
と、まぁ、御託はいいので、自分の読後感で申しますと。「あっけなかった」
ここに並ぶ感想とほぼ同じ、なのでそれはもう言いませんが、別の所で言えば、「夢みるイルカ」という言葉と使われ方が個人的に好きだなぁという所でしょうか。イルカは眠ってしまったら、死、もしくは滅び。それらが来るのでしょうか。そう考えてしまったなら、ちょっとホロリ。
硬質でも、温かみのある話でもう少し作中で話を膨らませてほしかったかなと(ストーリーが足らないよ! という指摘部分ですかね)。本物のイルカ、出て来ないかなぁ、とか。
要素に反応しつつ、つい読者があれもこれもと、欲張らせてしまいそうなお話でした。

ではでは作中、出会いを楽しみながら良い時間で読ませて頂きました。
おつかれ様でした☆


[833] RE:夢みるイルカ /神沢翠 【レベル5】 Name:尚文産商堂 2012/09/22(土) 21:59
こまごまとした設定も楽しめる作品に仕上がっていたと思います。
プロローグとエピローグも、本文とよくマッチしていて、全体をうまく盛り上げてくれていました。


[898] 感想を書いてみィルカ! なんちって Name:虹鮫連牙 2012/09/26(水) 23:25
 冒頭からすいません。言ってみたかっただけなんですすいません。

 ほんとすいません。感想すいません。

 短編かぁ。この情報量で短編はちょっと短か過ぎたように感じます。
 もちろん、読んでみると作者さんの書きたかったことはしっかり書かれているように感じられるんですけど、受け手側が受け止め切れないかなぁーって。
 イルカにまつわるお話とか、徐々に仲間が増えていってフィナーレっていう流れ自体はすごく好みなんですけど、なんか僕が追いつけない間に終わってしまったような印象を受けました。
 あと個人的には、仲間達が寂しいなと。ヒズミは最後のタネ明かしがあるから分かるとして、ジョシュアとディモルフォセカは何のために出てきたのかが分からない。ちょっと味気ないように感じました。
 
 細部まで考えられた世界があるのは伝わりました。全部は理解できなくても、そういうものに触れられるのは読んでいてとても楽しいです。
 ただ、その世界観でさえも埋もれてしまっている気がして、もったいないなーと思います。
 是非とも中編〜長編で読んでみたかった。
 この作品は、もっともっとすごい本格SF感動巨編になれると思います。
 失礼します〜。


[938] 【ネタバレ注意】「もっと」の理由 Name:鹿目 咲 2012/09/28(金) 17:02
 イルカとあったので、海洋SFかと思ったのは私だけではないと思うのですが、「イルカは死ぬまで眠らない」記述を始め、回収部分にこっそりと絵本が使ってあったのはよかったと思います。SF、サイエンスちっくなファンタジー、といった印象です。
 魅力的な人物たちに、不思議な世界、個性的な言葉が飛び交い、興味を惹かれました。だけれど、最後はあれっと思う間にファンタジックに終わってしまい、何だか狐につままれたような気がします。人物それぞれの役割や確固たる存在意義の分からないまま、突如として現れた姉の存在に全てがかき消され、尻すぼみ的な収束を迎えなければ、もう少しゆっくりと物語を進めていればと、勿体なく思いました。
 一つの鍵と造られた世界、そしてイルカの絵本を巡る物語、だけではなく、もう一つ芯にはっきりと分かる物を据えて欲しかったですね。父親と姉の対立は、姉の独白によって何となく分かるような気がしなくもないのですが、物語全体をみると些細な気がします。世界の存在意義をもっと色濃く打ち出してもよかったですし、生々しい感情を絡めて想がどんな思いでそこにやってきたのかもっと知りたかったです。
 作品の長さとストーリーの濃さのバランスと言いましょうか。恐らく、この作品はストーリーの濃さが目立つべきだと思うのですが、短編の枠にはめることによって薄まってしまった印象です。もっともっとゆっくり世界を、物語にある謎や感情を、語ってもよかったのではないでしょうか。


[986] 感想です Name:俺のこりすがこんなに気弱なわけがない 2012/09/30(日) 16:29
 何とも情感豊かな文章。この表現力はSFというジャンルでは、むしろ不利かもしれない。
 それはさておき、とても素晴らしい作品だった。エピソードがあと1つか2つあればと惜しまれるが、それでもこの短さで世界観をきっちり描き出している。
 崩壊と存在の永続性という相反するテーマを、SF的でありつつ幻想的な世界観におさめて語る手法・手腕は見事だった。

 個人的にはぜひとも同作者の別作品を読んでみたい。


[1053] タイトルとストーリーがマッチしてますっ!!【ネタバレあり?】 Name:秋原かざや 2012/10/04(木) 13:09
とっても幻想的で素敵な物語でした!!
まるで絵本を……雰囲気的には、とっても素敵な飛び出す絵本を開くような、そんな素敵さがありました。
ただ、残念なのが……やっぱり、城を復活させようとするくだりでしょうか。
ちょっと唐突だったような気がします。
もう少しディスカッションというか、エピソードを1つ2つ入れると、より物語が生きてきたように思います。

そして、ラストに完成する絵本、『夢見るイルカ』!!
とっても印象的で素敵で、自分の子にも与えたいと思う、そんな絵本でした。

物語が素敵だった分、ちょっと残念な部分が浮き彫りになってしまう形になってしまいましたが、雰囲気はとても素敵でした。
素敵な物語を、ありがとうございました!!


[1107] 作者より(個別返信はもう少しお待ち下さい!(;_;)) Name:神沢翠 HOME 2012/10/18(木) 01:24
 今回が「空想科学祭」初参加だった神沢翠です。

 地味〜に、末席に名を連ねるような形でしたが、何とか参加できて本当に楽しかったです!
 これまで他に実作している方との交流もほぼなかったので、作品を読み、感想を読んでいくだけでも刺激的でした。
 他の方々の作品はどれも、勉強になるものばかり、印象に残るものばかりでした。
 そんな中でも各賞に輝いた方々は、やはり個性的で完成度が高かったように思います。おめでとうございます!

 自作に関しては、レベル5を設定しておきながら、まず誤字脱字をふくむ単純な不備が多かったことが申し訳なく……。誠に失礼しました。

 自分はとにかくのろまで、いろいろと悩んでいるうちに時間を使い果たし、とにかく「やりたいことをやろう」という方針を決めてまとめた結果、こういう形に落ち着きました。
 なので、「これはできなかった」というような後悔は少ない分、とても独りよがりな作品になってしまったことを反省しています。

 土壇場になってエピソードを追加してしまったために、字数が足りなくなり、説明不足・内容過密になってしまったことは、誰の目から見ても明らかのようで。
 読みづらい、内容が分かりづらい、ストーリーが物足りない、短編にしては詰め込みすぎ、といったご批判を多く頂きました。
 自分でも読み返してみて(UPした時点で、薄々感じてはいましたが)、それらの欠点が致命的であることを痛感しました。

 最低限、字句修正は行おうと思っていたのですが、本腰を入れて書き直した追加版をアップロードすることにしました。
 今更にはなりますが、関心のある方には、お祭りのあとの余興として愉しんでいただければ幸いです。

 さて、総合的には、自分の未熟さを強く噛みしめる結果となりましたが、何よりも多くの方に読んでいただけたことがありがたい限りです。
 その上、気に入ったという感想もいただけて、涙が出そうです。

 主催の天崎 剣様をはじめ、運営に当たられた方々は本当にお疲れ様でした。
 多大な労力の上で、こういう機会を設けていただいたことに、改めて強く感謝致します。
 SFっていいなぁ、と、しみじみ思う夏〜秋になりました。

 そして、また時間がかかってしまっていますが、個別の返信も現在準備しております。
 感想いただけた方々には申し訳ありませんが、もうしばらくだけお待ち下さい……!


[396] ブロック /平 啓 【レベル3】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/31(金) 08:46 [ 返信 ]
アタシはシャスン。運送船エン・ケラフ号の宇宙船付き猫。家族的なクルーの中、新しく入った乗組員がケチのつき始めとして、その航行は何だかおかしな具合になっていった。

http://ncode.syosetu.com/n6232bi/



[399] RE:ブロック /平 啓 【レベル3】 Name:海苔島まさぴ HOME 2012/08/31(金) 14:33
拝読いたしました。

キャラクターが活きていて、猫視点もやわらかい三人称みたいな感じで機能していてよかったのではないかとおもいます。

オチがよくわからなかったのですが前段でなにか振りがあったのを見逃している感じでしょうか。わーエロスだバイオレンスだということなんですかね。
そのあたりだけちょっともやっといたしましたが、文体がすごく読みやすく軽妙で、このメンバーでもっと大きな事件に取り組む所とかもみたい感じの作品だったかとおもいます。


[438] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/09/02(日) 14:46
 拝読しました。

 猫ー! 主人公がとにかく可愛くて、悶絶しながら読んでいました。可愛い! 小悪魔! うんうん船には猫が乗っているものですよねーと、にやにやしちゃいました。そう、たとえ鼠がいなくても。魔除け云々の冗談が(というか、そういう船長が)、何気にとても好きです。

 クセのない美しい文章と無駄のないストーリーの中で、舞台やキャラクターの描写が実にさりげなくて、どっぷり作品世界に浸かって楽しむことができました。女性キャラが格好よかったです。ナツ船長はすてきだし、モニカは男前だし……!

 オチは……すみません、わたしもよくわからなくて、首をかしげてしまいました。トンネルの向こうはいったいどこに繋がっていたんだろう? メタフィクションというか、第四の壁的なことなのか。それともこの世界を創造した神々の間でも、われわれのような文化があるっていうことなのかな。……何か大事なところを読み落としていたら申し訳ないです(汗)

 おおいに楽しませていただきました。つたない感想、どうかお許しくださいますよう。


[553] 読んだにゃん。 Name:燃えるネコにゃん!! 2012/09/06(木) 21:24
とても楽しめる作品だったにゃん。もしネコに会話する能力があったら、ホントにこんな喋りかたするだろうと思ってしまったにゃん。肉球ぷにぷに、らぶりー (。・_・。) ヒラリーは、ほんと語彙を選ぶセンスにキラリと光るものがあるんだにゃん。複数の登場人物にきちんと個性を持たせて、それを文章だけで生き生きと動かすのは大変難しいことなんだにゃん。ヒラリーはそれをごく自然な文体でやってのけているにゃん。すごいにゃん。とくにトンネルのなかの描写には、思わずため息が出たにゃんよ。オチは、ブロック(区域)とブロック(妨害)を引っかけたメタフィクションと見たけど、いかに!? 

[649] 我輩メタフィクションですか〜【レベル3】 Name:饅頭よ永遠に 2012/09/11(火) 06:42
ほほう。これがメタフィクション。こんにちは、拝読しましたので感想です。

我輩は○である。なーんて、猫一匹連れて行けるくらいの余裕さ、ゆるさで、何だろう、数名のクルーが出てくるのですが、家族のような空間で居心地がとても良かったです。人物が次から次へと登場してくるので最初慌てて「メモ、メモっ」とペンをとることなのですが、人物それぞれに特徴があるので、すんなりとこのアットホームな世界に入ることが出来ました。いいなぁ、この雰囲気。

読み終わる時。「ん? 何だこの終わり…」と一瞬だけ目が点になったのですが、結局の所、深読みせず二語とも素直に捉えておいて宜しいのでしょうか。やけに右にこだわるからRightのRかしらとか、違う方向にも考えてみてたのですが。まぁいっか〜。
個人的には、大人向けとされている恐らくは該当のあたり、幾らブロックがかかっているとはいえ、あまり気にせず読み通過してしまった為、最後のオチまで「そういえば…」と気づきませんでした。もう少し起伏があってもよかった箇所でしょうか、とぼんやり思考(それとも他の所かなぁ)。

人物の造形描写が分かり易く丁寧に書かれている為、リアルさや感情的からは離れていくのかと思いましたが、それを上手く、作品を良いものにしてくれたのが「猫の一人称」だと思います。猫ちゃんが良かった。猫好きの称賛が飛びそうです。

読了から戻って、踏み込んではならない領域、地帯――の、描写、ここを敢えて正体不明確にしたのも、これがメタなのか…! と、成る程言わざるを得ません。
最後のオチが頭にあったので、ま、まさかここは禁断の…とか、まさにオトナな方向に想像力を働かせてみたのですが、結論から言って、「うん。深読みしない」でした。うん。何もかもがきっと違う(ぼへー@)。

それでは、良い時を過ごさせて頂きました。楽しかったです。
おつかれ様です☆


[689] RE:ブロック /平 啓 【レベル3】 Name:右野 前条 2012/09/13(木) 23:10
4までは、王道のSFかなと思っていたけれど、最後の最後で???という感覚が少し。
たぶん、R15というところからして、あれの比喩なのだろうなという想像はつくけれど……ちょい、狙いすぎた感があるのかな。

まあ、ともあれ、本作の魅力はやはり、シャスンをはじめとするキャラクタたちであり。
その点においては、前述の判りにくさは何ら瑕疵とはならないとは思う。

個性的なキャラクタたちと、宇宙船内でのトラブルという王道なストーリー。
良くも悪くも、期待を外れない作品だったと思います。


[703] 【一言】感想 Name:鄭文ういな 2012/09/15(土) 23:36
 不思議な読後感でした。猫の一人称で繰り広げられる、宇宙での出来事。特に「猫質」になるシーンの語りが好みです。「アタシだって大事なクルーなんだからね!」のあたり。
 夏目漱石の『吾輩は猫である』に、家に泥棒が入り猫だけそれに気付くエピソードがあるのですが、なぜだかそれを思い出す作品でした。
 執筆おつかれさまでした。


[798] 拝読致しましたので感想を…【レベル3】 Name:招夏 2012/09/20(木) 21:24
猫視点しかも雌猫にすると、「私」より「アタシ」の方うが合ってるなぁとよく思います。作者様は猫を飼ってらっしゃるのかな? 猫の描写がすっごくリアルで秀逸でした。

キャラクターがそれぞれ個性的でイメージしやすく、とてもテンポよく読む進めることができました。すごく面白かったです。

最後のオチは確かに分かりにくかったんですが、私の推測では、シャスンがブロックされたんじゃないかと密かに思っておるのですが…。魔よけだしね^^; 違うのかな? 

まあ、なにはともあれ、楽しく拝読させていただきました。ありがとうございました。


[808] お猫様とクルーのドタバタが楽しい! Name:鳥野 新 2012/09/21(金) 21:09
 こういうの大好き。個性的なクルーのドタバタスぺオペ。猫視点なので、どこでも覗きこめる、可愛い上にうまい設定だ。
 ジローとアレフの異性に関するとほほな現実が明らかにされ、彼らに同情といっそうの親近感がわいた。どこか満たされない男って魅力的だ。アレフとサッコ、一時はもしかしてあ〜いう関係かと手に汗を……(この後は作品でお楽しみを)
 最後の一触即発のシーンであの音楽が大音声で響くシーンは、緊迫する状況に不似合いな絵で笑ってしまった。好みだなあこんなお遊び。
 面白かった。短編と思えないほどこゆく面白かった。
 最後のオチは、私はあの二次元がRかと思ったのだが???(この後は作品でお楽しみを)
 楽しかった〜!


[854] RE:ブロック /平 啓 【レベル3】 Name:尚文産商堂 2012/09/23(日) 22:38
しっかりとした作品で、楽しめる内容になっていました。
登場人物も可愛いのもおり、カッコよさげなのもおりで、それぞれの特徴をうまくとらえていると思います。


[968] 【ネタバレ注意】猫がいいっ! Name:鹿目 咲 2012/09/30(日) 07:50
 一貫した猫視点で、どうやって話を進めていくのか、楽しく読ませていただきました。
 冒頭からたくさん人物が出てきたので少し慌てましたが、それぞれのキャラが立っていたのでそれほど苦にもならず(途中、操縦士や計測士など、役職名だけで呼ばれることがあったのですが、出来ればここに、「操縦士のアレフ」などというように、役職プラス人物名をちょこちょこ出してくださると、ありがたかったのですが)、狭い宇宙船の中でバタバタ動き回る様子が見えるようでした。
 二次元がオチ……なんだろうと思ったのですが、ちょっとバタバタしすぎてわかりにくかったのが勿体ないなぁと感じました。
 これはわがままと捉えていただいて構わないのですが、ほんの少しでいいので、ゆっくりと描写・説明していただければ……内容は申し分ないのですが、そこだけ気になりました。
 宇宙船ものが少なかったので、宇宙成分漫喫にはちょうどいい作品だと思います。面白かったです。


[989] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/30(日) 16:46
主人公である猫がコミカルで可愛らしく、乗っている多種多様なクルーたちとの交流が面白かったです。猫による一人称ってどうなのだろうか……と思っていましたが、違和感なく読み進められました。船長さんが特にかっこいいですね。一方でこのお話に出てくる男性たち、おそらくいい人たちなのかもしれませんが、女性に完全に負けていますね……。
とても読みやすく、テンポよく読むことができました。描写も丁寧でわかりやすかったです。

ただ、すみませんが、オチが正直よくわかりませんでした。読んだ感じでは、小説等であるR指定をブロックしたのかなと思ったのですが、それだとストレートに読み過ぎですかね。
全体としてはとても面白かったのに、そこだけが引っかかってしまいました。

読みやすく、面白い小説でした。ありがとうございました。


[1105] お読みいただきありがとうございます Name:平 啓 2012/10/16(火) 17:12
 拙作をお読みくださった方々、感想を書いてくださった方々、本当にありがとうございます。
 空想科学祭の存在を知ったのが去年の初め、いつか投稿したいと思っていたところ今年が最後とお聞きし、これを逃してはいけないと参加させていただきました。
 正直、本当に難産でした。もともと遅筆の上、考えてみればこの長さのSFは初めての挑戦で、クーラーのない暑さと怠惰も手伝って完成するのにひと月半以上かかってしまいました。

 もともとの副題では分かりにくかったですが、「ブロック」をテーマにいろいろ絡めて書いてみました。(改稿後の)カタカナ英訳は実際にはないものもありますが、イメージを汲んでくださるとありがたく思います。

 語りを猫にしたのは、最後のブロックを人間はそれとは気付かないけれど、真相へのヒントを語れるものは誰かと考えた末の配役でした。また、語りが知らないために語れない部分も曖昧にするのにも役立ちました。
 その最たるものがアレフとサッコの関係で、この二人がカップルであることは乗組員には周知のことでした。でも、シャスンはまだまだ若い猫なので、同性同士というのは理解の外だったのです。船長がサッコを隔離したのは、甥っ子の相手としても相応しくないと判断したためでもありますが、まあ、これは裏設定です。ので、キーワードには入っていません。

 最後については、全ての方に疑問を持たせてしまったので、やはりこの表現では失敗だったなと反省しています。正解を言葉にせず、けれども、それしか正解がないように書く事は本当に難しいです。感想で皆様が推察されていることは、こちらが貼った伏線通りですが、やはりもやもやの正体は、理由よりも相手が何者なのか分からないことによるのだと思います。一応、改稿いたしましたが、やはり分かりにくいかなと反省しきり。これ以上書くと短編枠外になってしまうので、悩ましいところです。

 ご感想を頂いた方々への返信を、次に書かせていただきます。


[1106] 感想者の方々へ個別御礼 Name:平 啓 2012/10/16(火) 17:21
>海苔島まさぴ様
 投稿して一番にお読みくださり、本当に嬉しかったです。
メンバーを気に入って下さり嬉しいです。シリーズ物の誘惑に駆られています。

>HAL.A様
 昔の船にはネズミ捕りため猫がいたらしいと聞き、宇宙船にも乗せてみました。ここでは何の役にも立ちませんが、それが猫たるところと思います。
 女性キャラを気に入っていただきありがとうございます。ちょっと船長とモニカがかぶってしまったので、もっと書き分けられたらと反省しています。
 オチに関しては一番近いところを突いていただき、嬉しかったです。

>燃えるネコにゃん!!様
少し間が空いて、ちょっと萎れ気味のところに頂いた感想なので、とても嬉しかったです。
描写も褒めていただきウキウキです。メタフィクションがわからなかったので、ウィキしました。

>饅頭よ永遠に様
 描写が曖昧で、いろいろ解釈に煩わせてしまい申し訳なく思います。様々な意味が取れるだろうなと自分では思っていましたが、「禁断の」というところはさすがに思いつきませんでした。こちらが「なるほど」と思わされました。
 短編にしては登場人物が多いので、いかに早く性格と名前を覚えていただけるよう工夫しましたので、それが実って嬉しかったです。

>右野 前条様
初めて書いた王道SFなので、それなりに受け取られてよかったと思います。ただ、個人的にオチに頭をひねる方なので、こちらが曖昧になってしまったのがやはり反省点と残っています。
 ともあれ、登場人物たちのやりとりを楽しんでいただき嬉しいです。

>鄭文ういな様
 あの名作を思い出していただけましたか。中学入り立て猫も飼ったこともない時に読んだので、泥棒シーンの猫の役立たない様にやきもきしましたが、あれが当たり前なんですね。人間の心情と深くシンクロしない猫は、語りとして最適で、文豪の目の付け所の凄さがわかりました。
 具体的に気に入ったシーンを上げていただき、とても嬉しいです。

>招夏様
 猫は結婚する前、実家で飼っていました。ノミ取りに精を出し毎日同衾する中でした。
 シャスンブロック説も実は狙っていました。魔除けながら、魔女についているのは猫ですね。
 楽しくお読みいただいて、嬉しかったです。

>鳥野 新様
 猫を語りとしたのが、一人称ながら、他の人間が知らない場所を覗き込める有利さがあると、書きながらしめたと思いました。
 情けない男性クルーを気に入っていただけましたか。性格的には女性たちに押され気味ですが、それなり凄腕なのです。ある意味心優しき二人です。
 最後の音楽シーンは狙っていたのですが、文章でどれほど効果がでたのか甚だ疑問でしたが、楽しんでいただけてホッとします。
 なろうの感想欄まで書いていただき、ありがとうございました。

>尚文産商堂様
お話や登場人物たちを楽しんでいただきありがとうございました。最後の分かりにくさをご寛恕ください。

>鹿目 咲様
 分かりにくさについて具体的にいろいろ指摘してくださり、ありがとうございます。人物が多いので主語が省略できず、さりとて名前だけでは単調になるかと役職名を入れましたが、やはりわかりづらかったですか。文のリズムも考えて手を入れてみます。
 オチについては一応改稿してみましたが、正体はともかく、なにが指定対象かはやはり分からないままかもしれません。ただこれ以上書くと2万字超えてしまうので、前半の推敲が必要になりそうです。
 宇宙が大好きでSFといえば宇宙な自分なので、そこを味わっていただき嬉しかったです。

>桐谷瑞香様
 登場人物やお話を面白く読んでいただき嬉しいです。
 猫の一人称は猫を飼った時を思い出し、猫の目の高さを意識しました。男性クルーは一見情けないですが、それなり腕はいいし心優しき二人なのです。女性が豪傑過ぎました。
 オチはストレートにお読みください。こちらの未熟でもやもやさせて申し訳ありませんでした。

 またツィッターで、一言感想を寄せてくださいました皆様。本当にありがとうございした。あそこにツィートされるたびに、ユニークの数字が伸びて嬉しかったです。 

 最後に、たった一回の参加でたくさんの方々とお知り合いになれ、本当に素晴らしいものをたくさん頂いた空想科学祭でした。
 主催者と助け手となった方々に、心から御礼申し上げます。
 長い間、本当にお疲れ様でした。
 ありがとうございます。


[186] てんてー/七篠朋次郎 【レベル5】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/20(月) 08:45 [ 返信 ]
ぼくの彼女のしたこと。

http://ncode.syosetu.com/n3132bi/



[265] これは……!【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/24(金) 20:52
 なにこれ怖い(もちろん良い意味で)。

 以下、あくまでも一意見なのであしからず。

 ずいぶんと大胆な作品を持ち込んでこられましたね。奇抜なタイトルから、投稿なさる前からあれこれ考えていたのですが、予想とはまったく異なりました。(というか、タイトルからこの内容を予想できた方なんているんだろうか)

 そして怖い。とにかく怖い。
 人類はこれまで技術を積み上げてきたけど、それは果たして本当に必要なのか? いらなくても困らないんじゃないか? むしろないほうがいいんじゃないか?……それを見せ付けられ、強引に捻じ込められ、いったい人はなんなんだろうと。こんなに力のない存在なのかと。背筋をなぞられたような、ぞわっとした感覚。非常に興味深かったです。


      ああ、何かが抜けている。
      それは何かがわからない。

 この部分が秀逸、言いえて妙だと思いました。何かを喪失した現状であることに違いはないのに、それが何かは分からない。必要なものを失ったのに失ったら不要になった。その感じを絶妙に表現していたと思います。
 しかし5年も経てば、人類はすっかりそれに順応して、「本当にそう思う」ようになる。

 この自由奔放さは類を見ません。楽しませていただきました。
 余談ですが、三点リーダは「……」のように1マスにつき黒点3つで偶数マス分にすると、読みやすくなると思います。
 執筆おつかれさまでした。


[268] 【レベル5】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/24(金) 21:06
この作品へどういったスタンスを取ればいいのか、正直分からないのである。

これをナンセンス的な作品と読むべきか、それとも提示されたこの世界観を肯定的に読むべきか。
とりあえず、筆者の読みである、ナンセンス的掌編としてこの作品の感想を書こうと考えている。

これ、ある意味ホラーではないか。
70歳以上の老人はいらない、国会議員なんていらない、そう宣言して、突然奇妙な力を得た女性がその宣言を形にしてしまう。そして、その女性にとっての望ましい世界が構築されていく。しかも、あまりこの女性にモノを考えた様子はない。語り手である男と一緒に、実に自由奔放にこの世界を組み替えていくのである。
なのにまったくこの世界の人たちに悲壮感がない。政治家がいなくなり70歳以上の人がいなくなったこの世界において、皆がまるで芋版を押したかのように平和な顔をしているのである。
まるでシュールレアリズム的な絵画を見ている気分である。
この読後感を演出するために本作を書かれたのだとすれば、この作者様はものすごい巧者である。

もっとも、一つ指摘をしておきたい。
どっちの解釈だとしても、「これはSFなのか?」という根源的な疑問は問いかけられる作品だろう。SFガジェットが出るわけでもないし、SF特有の理屈っぽさや考察も薄い。

しかし、カテゴリーエラーを声高に言い立てるつもりはない。
カテゴリーなんてもの、常に飾りに過ぎないのである。偉い人にはそれがわからないのである。


[314] 大いにネタバレ含む Name:武倉悠樹 2012/08/26(日) 21:48
 はじめまして武倉と申します。御作拝読しましたので感想を。

 感想をしたためるのに、かなり悩んだ作品です。
 個人的な感覚で恐縮ですが、共感覚とまで呼ぶような大したものではないですが、僕は文章に色や質感を感じることがあります。
 恐らく、語感や漢字のつまり具合と言った複合的な印象をそういう風に認識してるんだと自分では思ってるんですが、その感覚にそって御作を読むと、実に不思議な印象を受けます。
 タイトルの「てんてー」に始まり、多くを語らず進むこの物語、薄いクリーム色のもやーんとした塊のような印象を受けたのです。

 ストーリーとしては「独裁スイッチ」かな、と感じました。
 本家「独裁スイッチ」はその力を否定的に描いてますが、この作品は肯定的に描いています。独善を万能の力で押し切る。ですが、その肯定も先ほど述べた通り、もやーんと語られており、どう受け取ったもんか読者を悩ませます。
 もやーんさが、先の感想人の方が述べている通り、シュールさにも見えるし、単なる煮詰まり不足にも見える。
 メッセージを読者に仮託してるとするのであれば、そのもやーんさは深読みを呼び込む作りとして機能を働き始め、一度、独裁を否定的に見始めると、途端に文章の端々から醜悪さの臭う薄気味悪い作品にも読めてくるから不思議です。
 
 作者様が狙って、この作品を書かれたのか。そうでないのか。そこがわかりません。
 そこがわかるかわからないか。もしかしたら人によってはそんな事はどうでもいい、事実、この感想のような深読みをこの文章が引き出したなら、それだけの価値をこの文章は持っているのだ、と言う方もいらっしゃるかも知れません。
 でも、僕はそこがわからないがゆえに、この文章への座りの悪さを感じてしまいました。

 この作品が引き出した感情や思考は興味深いものでしたが、この作品自体を強く肯定は出来無い、と言うなんとも歯切れの悪い感想をお許し下さい。耐性レベル5ということで忌憚のない意見を述べさせていただきました。

 それでは執筆お疲れ様でした。


[345] RE:てんてー/七篠朋次郎 【レベル5】 Name:海苔島まさぴ HOME 2012/08/28(火) 10:14
正直いってよくわかりませんが

自分の好みでいいますと、政治家がいなくなっても選挙で補充されないってことは政治家を消した影響で民主主義自体が消滅したってことかなーとか絶対王政のところはどうなってるんだろーとか 政府がなくなったら警察は? もしかしてしごとなくなったトヨタ社員はみんな北斗の拳状態なんじゃあ、車のパーツはどこからが車だと認識されるの? ネジも消えちゃうの? などといろいろサプライチェーンの崩壊とかいろんなことを想像しておりましたが

「ああ、何かが抜けている。
 それは何かがわからない。」

の一瞬だけ語り手が視点を引こうとしてうやむやにした瞬間、
もしかしたらいつのまにか能力でまず全人類がごちゃごちゃ面倒なことを考えない明るく朗らかな性格に統一されていたのかな、だって肌の色と顔はやめとくっていったけど性格についてはどうこういわれてないもんなー、とするとたいへんディストピアだなぁ、と思いました。


[377] 拝読致しましたので感想を…【レベル5】 Name:招夏 2012/08/30(木) 00:09
んー 何と感想を書いたら良いのか…。

嫌だと思うもの、必要のないと思うものをばっさり切り落とした世界。きっと、この主人公の男性を含めたほとんどの人が、「ああ、何かが抜けている。 それは何かがわからない。」と言いながら再び生活を取り戻していくんでしょう。四苦八苦しながらね。

車が無いと言うことは、流通が滞るということです。食料(野菜以外)や日用品や電力さえ滞りがちになるんじゃないでしょうか。そのような状況下で、年寄りが居なくなった分、子どもが増えるというなら、同じ人口をやはり少ない大人が支えないといけなくなるわけで、そうなると子どもも働かなくてはいけない社会になるような気がします。

また、救急車も消防車もパトカーも無くなるし、そもそも政府が無くなるんだから行政サービスもなくなりますよね。ほとんど原始生活です。つまり、老人ばかりでなく、病気持ちや障害者のような弱者は更に苦労しなければならない、もしくは生きることを諦めろと、そういう社会になると言うことですよね。そんな社会で、子どもが多くて幸せだと心から言える大人なんてどのくらいいるんだろうか…と凄く疑問です。

もしかして、これは実は大災害を皮肉を込めて書いたものなのだろうか…とも思いましたが、実際のところ、私は作者様の本当の意図をくみ取ることができなかったのではないか…というのが正直な感想です。

お話としてはとても魅力があって、次へ次へと引っ張る力が強かった作品だったと思います。


[544] コミカルに隠された社会派SF【ネタばれ有り】【レベル5】 Name:饅頭よ永遠に 2012/09/06(木) 04:33
こんにちは、拝読しましたので感想です。
3重尻ってどんなのだったろう。「てんこ」さんって何て素晴らしい女性なんだろうなあ〜、なんてことを思いながら読み進めていますと、
中編でガラリと空気が変わる。
ある意味、日本社会は彼女のような神通力を持った人物を求めているのかもしれません。
さて。ここからが本題。

『何か』が抜けている?
『歴史』だよそりゃ…。
皆、ゼロの地点に立ったのでしょうかねぇ。お見事、素晴らしいです。
私事ですが、読後に私の記憶から引っ張り出されてきたのは、去年に読んだルポ本の中でフリージャーナリストが対談で言われていた一説。引用しますが、
「新自由主義のどこが『新』なのかがよく分からない、日本の労働者は海外の安い人件費の労働者との競争を強いられているという点でグローバライズされ、結果として日々の暮らしは十九世紀に逆戻りしている」

この本については、公から民への移行による(郵政民営化ですね)、非人間的な労働実態を告発したものなのですが、
便利な世の中は表面上はそうでも実際は不便なことが多いです。だって体を動かさなくなるし、機械やシステムが代わりにやってくれるだけで、人間が余分になった時間をどのように使えばいいのか? 飽く、いずれ不満が溜まり、脳が怠慢になっていきます。
ですから平和は怠慢且つ傲慢だと同等に言われるのですが、その裕福が生んだのが「てんこ」さんのようなメタボですね(失敬)、よく表れてます。

一説で指摘されている通り作品では何もかもが「ゼロ」になり、新鮮なはずなのに昔に逆戻りしている。これはいい表現作品ですよ、驚きました。これだけ社会派なのに、コミカルな手軽さ。内容が実はシビア。
かつて日本は原爆投下のせいでゼロの状態に戻りましたが、「美しいものにしてくれ」っていう神様のお告げも、「キレイに浄化してくれ」っていうクリーンな意味でなら。それを思うと、「てんてー」の力には脅威を覚えてかなりゾッとします。
恐らくここにいる感想人の皆様も、何となくそう感じとったことでしょう。笑えるようでいて笑えないのです。いやー、全く見事な作品だ。わっはっは(何)。

さておき。誤字の指摘をして去ろうかと思います(つまらない指摘ですがレベル5なのでご容赦)。
中編最初の方で全治万能の神…「全知全能」の神? いや、これは故意なのかな?
後編の方でインタージェンジ→チェンジ。
もう1つくらい目立つのがあったんですが、何処にいったろう(見つけられないorz)。申し訳ございません。

ではでは、総じて。面白かったです。
最後の5年後は、誰の本意なのか分かりかねますけども、どう受けとめるのかは、読者が決めることだと思います。人々にとっての真の平和や安らぎとは? 歴史は繰り返す…。


おつかれ様でした☆

(引用元:「民営化という名の労働破壊」/著・藤田和恵)


[668] 人間の本質 【ネタバレ】 Name:栖坂月 2012/09/12(水) 09:42
感想欄を開いてオヤッと思いました。もう少し感想が寄せられても良い作品だと思ったからです。文章のレベルは高く極めて技巧的な構成でありながら、しかし中身は意図の把握が困難な投げっぱなしジャーマン、実にこう、何か書きたくなってしまう作品でした。
確かにSFに見えるかどうか、という一点に関しては難のある作品だろうと思います。ですが背後にある何かをある程度予測すると、ホラーチックなSFにも見えてきます。まぁ、全体としては風刺ものに近い作品なのではないかなと思わなくもありませんが。
すでにどなたかが触れていますが、私も災害における人間の反応を描いたものなのかなと思いました。もちろんそればかりではないでしょうけど、文明や社会が寸断されてしまったら、自然と人間は穏やかな社会で生き生きと生活を始めるのではないかというような、実は明るい作品のような気がします。もっともこれは一時的なもので、火事場泥棒や略奪行為はいずれ必ず発生するでしょうし、それに対応する為には治安維持を形成する社会の構築が不可欠です。結局歴史のやり直しになると思うのですが、そこまでは描いていない(故意かどうかはわかりませんが)ようです。私自身、性善説を支持してはいないものの、本当に過酷な環境に放り込まれたら本能の部分で協力体制が構築されるのでは、という発想には賛成です。そんなこともあって、都合が良すぎるかなと思いつつ楽しませていただきました。
それにしても「てんてー」というタイトルは秀逸です。このセンスは素晴らしいですね。
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。


[719] こ、これは……すごい作品の予感 Name:鳥野 新 2012/09/16(日) 17:34
 読みやすい文章で、とっても好感度◎だったのだが(てんこさんと結婚したいとさえ思ったぞ)、無知な独裁がどれだけ怖いかを思い知らされた最後はどんよりしてしまった。
 このあと、ネタバレ結構あり。ご注意を。



 てんこさんがまだ、海外の里子にご飯を上げたりしている場面はよいが、その後の展開には憤慨してしまった。問答無用のジェノサイドあり(最近の70才は元気で社会を支えている、それにたった一人でも十分に人生を謳歌している人もたくさんいるぞ)、無責任な子供の誕生あり(今後の彼らがすべて幸せになるとは到底思えない)などなど。で、大変なことをしでかしているのに特にばれず、罰も受けず、当の本人は幸せに暮らしている。
 これは作者の問題提起であろうか。そうであれば、読者の心を揺さぶったこの作品は大、大、大成功と言えよう。私自身も「そういえばてんこさんではないが、政治は安易に目先のことだけで似たようなことをすることがあるなあ。70歳からという年齢は後期高齢者医療制度の年齢だし」とかちょっといろいろ考えてしまった。
 ただ、てんこさん的ハッピーエンドになっているので、作者の視点を少しにじませていただきたかった。作者がもしてんこさんの作ったこの世界を肯定しているのであれば……極めて残念だ。どうなんだろう。私には現在の日本を皮肉った大良作だと思えるのだが。


[756] 独裁の怖さ【ネタバレあり】 Name:ねぎ 2012/09/18(火) 11:25
 他の方も書かれていますが、SFではないという点はありますが、いろいろと考えさせられる、よい作品でした。
 感じ方は人それぞれだろうと思いますが、個人的に一番感じたことはなにかと言いますと、独裁の怖さです。
 てんこさんは、基本的に善人です。思慮の足りない部分はありますが、変革はすべて善の意識のもとに行われています。
 しかし、それでできあがった世界は……、詳細は書かれていませんが、これから確実に悲惨なものになっていくことでしょう。
 作者様がどのようなことを考えられてこの作品を書かれたのかはわかりませんが、色々と考えさせられる作品でした。


[820] RE:てんてー/七篠朋次郎 【レベル5】 Name:右野 前条 2012/09/22(土) 00:29
とりあえず、基本的な文章作法や誤字脱字については既に言われているとおりとして。

まあ、狙ったのだとすれば見事。
何の変哲もない無知て無垢ないわゆる"善良な一般人"が、己の正義を行使するとどうなるか。
力なき正義は無力ではあるが、思慮なき正義はどこへ行き着くのか。
原発に反対する正義、自衛隊に反対する正義。普天間やオスプレイに反対する正義。結果は破滅でしかない。
マスコミに踊らされてばかりの大衆は、正義の意味と価値とを再認識すべきだろう。

ただまあ、もう少し、一般人的なキャラクタを「てんてー」に据えても良かったかもしれない。
いや、てんこが一般人でないといっているわけではないが、比較的、カースト的には下層ではないかという描写があり。
本作で描くところを考えたとき、もう少し平均値を取ったほうが良いような感はあった。

総括すれば、重いテーマを軽い筆致で書ききった、問題提起的な意味で成功している良作。
惜しむらくは、冒頭で述べたとおり、基本的な文章作法と誤字脱字の多さか。


[861] 【ネタバレ注意】いつまでも、もやもやする Name:鹿目 咲 2012/09/24(月) 12:31
 ボケ始めた老人と、赤子の両方を並べたとき、どっちに未来があるかって言うのは誰にだって判断できる。だからっていって、ズバズバッと深く考えもせずに老人を切り捨てる。社会悪だと言って、政治家や車社会を切り捨てる。
 思い切りすぎて、ぞわぞわっと来るとともに、怒りがわき上がるような作品でした。
 ディストピア、ですよね。こんな世界に絶対住みたくない。
 私は、年寄りも大切にしたいし、何より車やパソコンがないと生きていけないよ。政治家だって、あんまり役に立たない印象強いけど、なきゃないで困る仕事です。……って、思わせるように仕組んでいるんだろうなこの話は、と思うと、何だかますますもやもやが募ります。
 問題提起的、なのかな。
 作者さんの中で、一体、人間社会というものの位置づけがどうなっているのか、気になるところ。作中で、人間がゲームのコマ扱いだったのが、ちょっと気がかりです。「てんてー」とはそういうものですと言われたら、返す言葉もありませんが。
 でもこれは、読了後にもやもやを残したくない人にはお勧めできませんね。しばらくはこのもやもやが心中にとどまるかと思うと、う〜ん。考えものです。


[884] RE:てんてー/七篠朋次郎 【レベル5】 Name:尚文産商堂 2012/09/26(水) 14:10
まるで千年王国のような話の結びだった作品でした。
ある意味理想郷なのかもしれませんが、理想は理想であるからこそ夢や希望といったものが持てるのであって、このような世界だと、早晩世界が滅んでしまうのではないかと危惧してしまいます。


[917] RE:てんてー/七篠朋次郎 【レベル5】 Name:佐々木 2012/09/27(木) 16:22
 クリーミーなコーンスープのような読み口の作品でした。
 世界から雑味を全て取り去って、優しくないものを皆取り除いて。
 そして残った世界で平和に暮らす人々のふんわりとした世界観が印象的でした。

 ただ、そう感じたのは僕が年を取っていないからだろうし、武器を持つ必要が無いからだろうし、政治家ではないからなのでしょう。
 純度の高い世界は真っ白け過ぎて気持ち悪い。
 毎日クリーミーなコーンスープじゃ味気ない。
 そういった気持ち悪さまで感じ取れるからこの作品が好きです。


[990] 感想です Name:こりすちゃん 2012/09/30(日) 16:52
 実際にこれに近いことをやったのが、1970年代にカンボジアで政権を握ったカンボジア共産党、クメール・ルージュやポル・ポト派と呼ばれた政党である。
 独裁政権が行った地獄のような施政と、この夢物語のどちらがグロテスクなのかは比べようもないが、どちらもグロテスクであることに変わりはないだろう。ここで比べるべきは「独裁」と「独善」の差かもしれない。
 悪意や気持ち悪さというものは、案外書くのが難しい。この作品はその点についてかなり徹底しているように思う。

 個人的にもっとも気持ち悪かったのは語り手の「ぼく」で、彼は「てんてー」の第一の被害者なのではなかろうか。完全なイエスマンとして洗脳されている者が語る物語。素晴らしく気持ち悪い。


[999] 感想【ネタバレ】 Name:イトマキエイ 2012/09/30(日) 20:05
「天帝」が「てんてー」であることが、全てを物語っているのかも。
為すこと為されることの深い意味を考えることなく、表層の出来事を、自分の価値観だけで一面的に判断し、その結果の世界。

反省も含めて、自己満足で世界を完結しようとする、人間の浅薄な理想の危うさが描かれていると思います。

毒を持った内容としていいのですが、やはり読み手としてすっきりしないのは、彼らが変えた己の世界を満喫しているからでしょうか。少々はまずったかもしれないとぼやく姿があれば、まだ、因果応報的だったかなとも思うのですが、おぞましいままもこの作品の味かもしれません。


[1076] 感想です。 Name:深緋 2012/10/08(月) 12:29
遅くにすみません。

非常に面白かったです。
鳥肌の立つような揶揄、見事です。

こういう作風は批判される例もありますが、躊躇して綺麗に持っていくか。
思い切って書いちゃうか、そのくらいの差だと思っています。
そして私は、その思い切って書いちゃう方が大好きです。
自分で書くのも好きですが、読むのも気持ちがいい。
極論を展開し、さあどう読む? そうほくそえんでいる作者様が見えるようです。
……たぶん。ですよね?

非常に面白かったです。
ありがとうございました。


[1104] RE:てんてー/七篠朋次郎 【レベル5】 Name:七篠朋次郎 2012/10/14(日) 02:46
祭りに参加させていただきありがとうございました。
天崎主宰者初めスタッフの方々に改めて御礼申し上げます。
またお読みいただいた方、特に感想を書いてくださった方々にも
御礼申し上げます。皆さん、どうぞお元気で。


[179] 夢を叶える仕事 /武倉悠樹【レベル4】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/20(月) 01:36 [ 返信 ]
白衣をまとった男が一人、なにかを作る。男が持つ技術とは。そして出来上がった物とは。希望に満ちた夢の形。未来の形。

http://ncode.syosetu.com/n3078bi/



[185] なるほど「最後」まで【たくさんネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/20(月) 08:05
 以下、あくまでも一意見なのであしからず。

 作中作の形式が非常に巧く利いていますね。あとがきでおお真面目に語ってらっしゃるなぁと思ったら、まさかの……と。驚きました。
「現在」の“夢”が「未来」では“科学”となる。それを内包するのがSFである……と、これは作者さんの主張なのか、それとも登場人物の思想にすぎないのか、どちらにしても納得させられました。
 しかし“夢”は、結局は“夢”にすぎない。科学が発展したところで、それを利用する者たちは生活のために利用しているだけ。そんな事実を、冷めた姿勢で傍観する様子。お見事です。

 ひとつ指摘をするなら、おしゃぶりの製造法についてでしょうか。読みにくいことはないのですが、難解です。まあ僕の頭が足りないだけなのでしょうが、無駄に難しく見せ付けている印象がありました。雰囲気は出ていたかもしれませんが、綺麗に纏まった感のある作品の中で、この部分だけがシミを作っていたように思います。

 こういう趣向を凝らした作風は好きです。「小説家になろう」の投稿形式を上手い具合に使いこなされましたね。
 執筆おつかれさまでした。


[209] 用意した構造を生かしきったか?【レベル4】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/21(火) 12:41
相変わらず、尖った人である。
この作者様との出会いは2010年の空想科学祭にまでさかのぼる。それから毎回空想科学祭でまみえているが、年々己の持つ世界観を磨いて参加してきている。
この作者様の空想科学祭作品に通底するのは、「科学技術がもたらす灰色の世界」である。今回もそうだ。科学技術によりかつての人類の夢を叶える、しかしそれは商業ベースに乗っかった活動でしかない。かつての夢も現実のものとして処理される様は、『科学技術が必ずしも人類にバラ色の未来をもたらさない』という、この作者様が繰り返し述べてこられたモチーフである。
そして、今回はそれを表現するに当たり入れ子構造を取った。先の感想にもあるが、小説家になろうのシステムを最大限に生かした形であり、「こういう使い方があったか!」と思わず手を叩いたものである。そしてこれがテーマにつながる重要な要素となっている。その筋立てはお見事である。

されど、一点指摘しておきたい。
その入れ子構造が読者に露見するタイミングが少々早すぎる。
この作品における一番の隠し玉はこの入れ子構造だ。なので、少々話の筋が難解になってでも最後の数行まで隠しておいた方が驚きが大きかったのではないか。そして、この作品の持つ寓意にもさらに輝きが増したように思う。


[223] 感想。ネタバレあり。 Name:化野 夕 2012/08/21(火) 23:44
拝読致しました。
これは……やられてしまいました。
ネタバレになるので、全ては語るまい。

ただ「全体の作品として」ではなく、あくまで「作品」として語るならば。
残念ながら、自分には受け付けなかった。
掌編としては、最初の描写が冗長に過ぎると思いました。
ええ、前書きに「最後まで」と書かれていなかったら、閉じてしまっていたかも知れません。
「最後まで」読んで。
「やられました」。
素直に言います。
とても、面白かったです。
執筆、お疲れ様でした。


[259] RE:夢を叶える仕事 /武倉悠樹【レベル4】 Name:緑乃帝國 2012/08/24(金) 14:55
 やられた! 私もこういうのやりたかった! 悔しい!
 ……それが一読しての感想です。

 空想科学祭の過去ぶんを漁った際、この企画がSFジャンルの充実を図るために催された旨の文章を目にしました。逆にいうならば現在、ジャンルとしてのSFはそれだけ衰退し、読まれなくなっているということだと思われます。
 で、前半が。というか「本編」が。まさにこういう作品がSFジャンルを衰退させたと私が思っている類の作品で、この時点で作者さんの術中にまんまとはまっていたのだと思います。お見事でした。


[276] 割と軽いノリで【ネタばれ有りりん】 Name:饅頭よ永遠に 2012/08/25(土) 02:18
読み終えた後に「ザ・プロジェクト」って感じだー(違)。
こんにちは、拝読しました。掌編ですね、感想です。

お○。○゛りを愛でる話なのかと思えばそうでなかった。後書きまで読んでそこで全体が解ったのですが、
SFと空想科学。
そう言えばSFの定義なんぞは、もぉ嫌wって位にこれまで思考巡りましたが、空想科学についてはそう考えたことがなかったですね。なので比較することが今まで無かったです(多分)。この辺りはWikipediaさんでも引っ張ってくれば考察家の解釈がごまんと出てきそうですけれども。
作家様は空想科学を「夢」と。SFはそれを内包するものであると仰った。
これは私の「空想科学」への解釈ですが、現代というより過去のもの、と捉えています。何故なら、「空想科学」という言葉がSFより先に出来たから。日本語ですし日本の場合です。
そもそもSFという言葉はサイエンスフィクションだけの略称だけではありません。スペキュレーティブ・フィクションの略にしちゃったりとか、新しくて古いものだとかを主張する人が居たり。要するにSFの方がどうとでも解釈でき使用できる範囲も広く(後世でその広がりは止まらない)後づけに次ぐ後づけもあって、作家様が内包的だと結論づけてしまうのも仕方ないと思います。

とまぁ、そんなことを後になって考えさせられてしまいましたが、
作家様なりの解釈で夢を表した作品。掌編という短さで。
大変興味と面白く読ませて頂いたと思います。

強いて言えば、作品全体に冗漫さを感じてしまったのは、既に指摘もあるようですが、お○。ぶ○を後ろの方へどかーん! と持って来なかったせいですかね。オチみたく。
まぁ、それが一に伝えたいことではないですからどんな扱い方であってもいいのですが、全体の話としてのインパクトには欠けてしまっているので、そこは作風でもあるのかもしれないですが、ちょっとばかし残念です。

でも、何度か書きました通り、「掌編」できちりと纏められた点については、お見事というしかない。確かに、「最後まで」読んで解る、のだと。そして読了後に出たものが「ザ・プロジェク…」何でやねん(伝染ったかな笑)。後書きや前半の説明部分で硬そうですけど、作品の軽いノリ気な所で上手く釣り合いがとれてる気がします。にやり。

それでは、執筆おつかれ様でした☆


[309] きちんと言いつけを守って Name:虹鮫連牙 2012/08/26(日) 20:24
 や、ら、れ、た…………ガクッ。

 拝読させていただきました。
 感想を失礼しま〜す。

 この作品は二回読みました。
 というのも、実は僕、「またいつかどこかのあとがきで」と言われた時に、そのまま素直に作品に手を振ってしまったからです。
 ええ、気が付きませんでした。
 その後、先の感想を読んでいて「あれ? なんかおかしくね?」と思い、二回目を読んでいたら気が付きました。そういうことですか。

 「SF」と「空想科学」についての考察は、上でもいろんな方が意見を述べていますし、正直言って読了後の自分に残った感想ってそういうものとは違ったので、考察は割愛させていただきます。

 自分がまず思ったことは、「作者さん喧嘩うっちょる!」って感じでした。
 まず、「本編」の部分に対する印象が、作者さんの作品で自分も大好きな『The melancholiy of the smoker and bookman 〜喫煙者と読書家の憂鬱〜』と同じ匂いがするなぁ〜ということ。
 ただ喫煙者よりも、匂いは一緒でも味が悪いように感じました。くどくどした感じが退屈で、正直本編の内容はあまり覚えてません。ってか覚えるほどの内容を感じなかった。
 
 そしてあとがき。
 ここで感じた「そんなにあとがき頑張るならば、本編に盛り込んでは?」という印象は、確か過去の空想科学祭参加作品で誰かに指摘を受けていたはずだなぁ〜と思いだしました。
 
 そんでもって最後に例のアレ。
 読んだ感想として抱いたものは、世界観とか思想とかそんなものよりも、「過去作品にくだされた評価に対するあてつけ、感想人への嫌味、復讐?」って感じでした。
 聞こえの悪い言葉ばかりでごめんなさい。でも、私が思っているのは悪い意味でのことじゃないんです。
 過去の悔しさとか腹ただしさに対して、真正面から「どうじゃコノヤロウ!」って返事をしたようで、面白いことするなぁって思いました。

 ああいった構成はヴィジュアルノベルとでも言うのかな。
 web小説だからこそ? もっと言えば“なろうサイト特化型小説”とでも言うのか。
 自分はどちらかというと、文章に頼ろうとするのでああいう書き方をしたことが無いです。だから一回目でミスしてしまった。
 でも、自分みたいにポカする人が他にもいるのかも知れない。そう思うと、あの構成はけっこう危険にも感じたりします。
 1スクロール真っ白はちょっと怖い〜。

 面白かったです! 
 どうか皆は最後まできちんと読んでくれますように(-人-)


[324] 拝読致しましたので感想を…【レベル4】 Name:招夏 2012/08/27(月) 13:44
ハイパーダイヤモンドで出来たおしゃぶり……。そんなものを考えだした三流SF作家も、そんなものを作らせる為に大枚をはたく金持ちも、それを咥えさせられる赤ん坊も、どんなやつなのか顔を見てみたいと思いました(笑)

人間が想像できるものは、人間が必ず実現できる…というジュール・ヴェルヌの言葉を思い出しました。確かにこの言葉はとても魅力的に響くけれど、良く考えてみれば、人間が想像するものがすべて素晴らしいものであるとは限らない。

かつて、武倉さんが「喫煙者と読書家の憂鬱」で描かれた、科学万能の十全な世界。そんな世界が必ずしも完璧な幸せをもたらさないという考えを、以前よりも強烈にシニカルにあらわしたのがこの作品かなぁと思います。

トリッキーな文章も、作者様の創造物に過ぎない「未来創造工房」が妙にリアルなところも、私的にはかなり好きです。

最後にみなさまへ
「名探偵コ○ン」がエンディングの後のエピソードを見ないと完結しないように、この作品も最後の最後まで読まないと完結しません。最後の最後まで…ですよ(笑)


[357] 【ネタバレ注意!】感想です Name:HAL.A 2012/08/28(火) 22:29
 どうか未読の方は、くれぐれもネタバレなしで楽しんでいただきたいと思います。先に本文を読まれてくださいね!




 とういことで、ネタバレありの感想です。

 こういう仕掛け、大好きー! スクロールバーをにらみつつ、何かあるぞ何かあるぞと思いながら読み進めていました。読了して思わずニヤリ。二重三重に楽しい仕掛けでした。
 全体の仕掛けもですが、冒頭シーンでのモニタの操作、左右の手の使い分けなど、細かい演出も楽しかったです。
 モニタの操作は特に、読んでいてすごく楽しそうで、こういうの自分の生きているうちに出来たら楽しいのになーなんて。しかし近ごろの最先端機器の操作法など見ていると、案外夢でもないかも……という気持ちになってきますね。

 あと読んでいる途中で攻殻ー! と叫んだのはきっとわたしだけではないはず、とそっと呟いておきます。

 ひとつちょっとだけ気になったのは、小さなことで恐縮なのですが、冒頭のシーンでおしゃぶりを成形する過程のビジュアルが、なんだか想像しづらかったんです。金属光沢ということで、最初に銀色っぽい塊をイメージしたのですが、それを加工したあとの品は人工ダイヤモンドのすごいやつらしい……ときたので、白っぽいキラキラしたものを想像しちゃったんです。そうしたらおしゃぶりは「黒く鈍い光沢を放って」いたので、あれあれあれ? と混乱してしまって。それと、黒い蒸気というのもうまくイメージできなかった……などと書きながらいま気付いたのですが、もしかしてこれは作者様がわの問題というよりも、わたしのSF知識の乏しさの問題でしょうか。当然その色であるとわかるべき類のものなのだったら申し訳ない……(汗)

 さておき。
> 金を払うに値するのは「革新(イノベーション)」と「創造(クリエイション)」と「情動満足(エモーショナルサティスファクション)」だけだ。
 うまくいえないんですけど、ここすごく好きでした。そんな世界になっちゃったら、働くほうは大変だよなあ……なんて真剣に考え込んでしまったりして。

 おおいに楽しませていただきました。ゴチソウサマでした。
 頭の悪い感想になってしまいましたが、どうかご容赦くださいませ。


[401] 感想を。《ネタバレ注意》 Name:深緋 2012/08/31(金) 16:47
まずは自由な動きをするモニター。あれ、とても欲しいです。
過去の未来を実現する仕事。夢はあれど、作らされる物次第では最後の愚痴ももっともだよなと思いました(^^;
好事家の趣向は分からない……なので、その後の用途が気になって仕方ありません。

真ん中のあとがきは個人的に刺さりました。
楽しい未来を思い描く、それも大事な事なんですよね。
どうも私は、そこから派生するマイナス面に注目しがちです。
空想科学、昔の子供が夢見た未来の世界、そういう見方も忘れちゃいけないな。
……と、本当に痛かった(^^;

空白の後に、ひっくり返されましたが。
システムの利用の仕方、お見事でした。
規定と、それに反しない型破り、こういうの大好きです。
楽しませていただきました。
ありがとうございました m(__)m


[412] 【ネタバレ注意】ギリギリを攻めていく Name:鹿目 咲 2012/09/01(土) 14:05
 壮大な装置で何作っているかと思えば、おしゃぶり……。最近のおしゃぶりは、咥えるところが球形ではなく、少し潰れて三角になっているので、ちょっと映像化に時間がかかりました。ここで描かれているのは、昔ながらのおしゃぶりであって、今、育児コーナーで売られているおしゃぶりじゃなかったのですね……。
 と、どうでも良いところが気になりましたけど、面白かったです。
 これは、隠された部分に比重があるのであって、前半部分はまるでお飾りのような、でも、そのまま切り取ってしまってもさし支えないよう構成してある、なかなかの強者だと思いました。
 最後まで読め、そうですよね、後書きだって作品だ、言われてみればその通りだと思います。昨今の作品は、作者の言い訳や宣伝が、ともすれば本文より力を入れて書かれているものが多い気がします。「また次回予告か」「宣伝はもう良いよ」「作者と登場人物の掛け合いには懲り懲り」思っていたところに、コレですよ。いいですね。やってしまいましたね。
 まるで、SFを書いている全ての人に訴えかけているような、素敵なお話でした。


[460] RE:テンプレを使った感想で失礼します Name:tomoya 2012/09/03(月) 01:14
はじめまして。
レベル4の感想をということなんですが、レベル表現がよくわからないので、一律のテンプレを作って感想を書いています。レベル4は定義に従うとやや厳しいテンプレになってしまいましたが、ご容赦あれ。

レベル4用のテンプレ使用
1 物語の展開で無理のある部分の指摘
 いや、無理をするのがこの話のネタだと思うので……レーザーでおしゃぶり作りってのは、どうよ?! これは最大の無理ある設定ではないか! そこを笑ってオッケーだと思うのだが。いやいや、大きくねじ曲げた設定と言えば、ラストの、さらにラストの部分だ。なるほど、こういう使い方ができるのネ。いや、この分量のあとがきを書けちゃうのが「小説家になろう」サイトのスペックなのネ。そこが最大の謎だ! この量のあとがきが必要になるという前提条件が私にはわからないっ! なろうさんはなぜこんな設定を野放しに……(無理のある部分というか、無駄なスペックなのでは?笑)

2 矛盾点
 技術的に良くわからないので、専門家に聞いてほしいけれど、極短波を利用したレーザーって熱は発生するのですか?(ちょっと待て。レーザー光の範囲っていくつだった? 熱線とだぶってる? いや、それが可聴域を超えるって、どういうことなんだ??)それと固体レーザーという言葉がわからなかったので、イメージができなかったです。もしかして、そのレーザー光って固くて触れるの?←いや、そういう意味ではない。技術的にもう少し説明があるとうれしいです。もう少しおおまかに「レーザー」とだけ書いてくれると引っかからずにすむんですが……モリブデンを使うとレーザー光の波長域は何nmになる? 本当にありなのか? 私は変なところで突っ込んでいるのでしょうか?? でも、熱が出ないとこのダイヤモンドの整形はできないな……技術的に無視しようかな(笑)

3 読んでいて引っかかった点(1と2以外で)
 しばたたいた→瞬きした、ではダメなのでしょうか。文学的表現にこだわるのかな。しば叩く、に読めたりするので、漢字を使った方がいいかもしれない。余計な指摘ですけれど、ひらがなが続く時は読点を入れるとか。いや、もしかして! その音の効果を笑いに利用しようとか計算してますか?! ああ! 余計な指摘でしたらご容赦あれ。<(_ _)>
 地の文の端正さに比べて会話文の軽いこと! そのおかげでじわじわとネタのオチがくるカウントダウンを無意識にしてしまうっ。くるぞー、くるぞー、何かわからないけれどオチが来るはずだぞー、と。そういう効果があってもいいですか?


純度99.999%のおしゃぶり! もうそれだけで十分です!
そして、やはり本ネタか! 上の指摘はすべてネタという処理でおっけーです。
かっこいい文体とはうらはらに、勢いを感じたネタでした。


[506] RE:夢を叶える仕事 /武倉悠樹【レベル4】   【ネタバレ有】 Name:右野 前条 2012/09/05(水) 00:57
まず、感想というか……本作を掌編として扱ってよいのか、という疑問は呈したい。
掌編部門の作品に投票する際、私は、本作の本編部分のみに対する評価で比較すると明言はしておく。
本作を後書き部分まで含めて評価するのは、他の掌編投稿者に対してアンフェアだろう。
短編部門で勝負するか、後書きまで含めて、掌編の字数に収めるべきだったと個人的には思う。


……でもって、作品自体の感想に入る。

冒頭ではああ書いたものの、形式としては上手い。
ただ、前書きで「最後」を強調する必要はあったかどうか。
これは私が、何かあるだろうことを予期して読み進めたため、肝である部分に対する驚きがなかったからかもしれないが、
本作の最大のキモであり魅力である構造を、自分からバラしてしまうのはどうだろうか。

展開それ自体には、特に引っ掛かるところはなく、最後まで読み通せた。
ただ、句点がやや多すぎて、文章のテンポが悪くなってしまっている感はある。
それと、ちょっと誤脱字が多いように思えるのは残念な点。

細かな部分だが、「夢」の記された文庫本を、裸のままポケットに入れていたり放ったりと、夢を叶える仕事にしては、夢への扱いが少々粗雑であるのは気にかかった。
舞台がいつの時代かは明記されていないが、おそらく数百年前のものであろう紙が耐えられるかどうか。

まあ、本編と後書きとの対比がメインであるので、細かい部分はさして重要ではないだろう。
そういった意味では、本編の仄暗さと後書きの陽性が少ない文字数で見事に表現されており、成功していると思う。

個人的には、作中作の後書き部分には大いに同意できた。
もっとも、あの部分への共感が、作者(作中作の作者ではなく、本作の)の意図であったかどうかは判らないが。


[519] 読んだのだー。 Name:燃えるお兄さん!! 2012/09/05(水) 13:05
面白かったのだー\(⌒∇⌒)/
冒頭がなんだか「ルパン三世」っぽくて、怪盗がお宝を盗み出す話かなと思ってしまったけど違ったのだ、もっと硬派なSFだったのだ。でも後書きを読んでビックリしたのだ。あう! なんと凝った構成。ヤッチンの言葉を借りるならば入れ子の構造になっていたのだ。驚きなのだ。むかしむかし、今は亡き近藤氏が某ミステリー企画で書いたあの作品を思い出して懐かしくなってしまったのだ。近藤さんは今どに……。PS:ユウちゃんのア◯ル処◯はお兄さんがいただくのだ! そのうち◯這いかけに行くからおしり洗って待ってなさい (>ω<*)


[543] 感想 Name:赤城康彦 2012/09/05(水) 23:51
読書感想文苦手なんですが(^^; 感想を書かせてもらいます。
そう来たか、という感じで、意表を突かれました。
シリアスな中に、ちょっとしたお笑い要素も含まれて、楽しく読めました。
これからも、かんばってくださいませ。
それでは。


[586] 感想です Name:いぢめる? 2012/09/08(土) 14:51
 物語の筋はちゃんと見える。誰がどこで(どんな所で)何をしているのかも分かる。だが非常に読み難い。
 動作の細部、誰がどういう動きをしているか、何がどう動いているか変化しているか、これが分かりにくい。なぜか。
 あまりにも視覚情報に頼りすぎである。目で見えることしか書かれていない。しかもそれを事細かに、一生懸命がんばって説明してしまっている。

 説明と表現の違いについて、考えてみることをおすすめする。客観より主観のほうが伝わりやすいこともある。文章はかなりしっかり書けるし、書きたい物もしっかり持っている。あとはどう書くかである。


[601] こういうの好き Name:元隔離部屋ハンドシェイカーより 2012/09/09(日) 02:55
 全ては「おしゃぶり」のために……。
 この馬鹿馬鹿しさが本作の魅力なんだと思う。

 それを表現するのに大掛かりな描写で攻める作者。
 いいんじゃないでしょうかね。

 ただ、あとがきは狡い(笑)
 


[643] スクロールバーから目を離すな! Name:鳥野 新 2012/09/10(月) 22:12
 や、ら、れ、た〜〜〜。
 最初読んだときは全然気が付かずに、感想を読みに来て初めて気が付いた。
 なるほど「最後までお楽しみいただければ」だ。
 面白い、だけど、それに気が付かずに読み終えてしまう読者もいるだろう。ぜひこのオチを万人が楽しめるように何とか先に導くもう一ひねりがあれば完璧だったのに……と思う。
 本文は、緻密な工程の描写がSF世界にいざない、その最先端技術を生かした(美意識の塊とも見えた)創造の先には、おしゃぶりという感動すら覚えるバカバカしさ。しかし、こんな洒落のきいた事が仕事になるのであれば、未来もそう捨てたもんじゃないなと思えた。
 ただ、このおしゃぶりの造形は2024年にしてはちょっと古い……。最近のおしゃぶりははぺちゃっとした形である。他の部分は目の前で見ているような臨場感なので、おしゃぶりも未来的に描いてほしかった。
 ともあれ、楽しませていただいた。読みごたえもあって、面白かった。


[816] RE:夢を叶える仕事 /武倉悠樹【レベル4】 Name:尚文産商堂 2012/09/21(金) 23:31
未来の実験室という感じの状況で、面白い作品でした。
夢が形になるという、夢のような話を、空想科学の話としてまとめるのは素晴らしい才能だと思います。


[873] 「最後まで」読んで【ネタバレあり】 Name:ねぎ 2012/09/25(火) 17:43
 やられた!
 まさかあとがきをそう使うとは……!
 完全に意表をつかれました。多くは語りません。おもしろかったです。


[950] まるで映画をみるよう……【ネタバレあり?】 Name:秋原かざや 2012/09/29(土) 10:23
映画館の映画って、スタッフロールでもいろいろとお楽しみを入れてきますよね♪
なので、スタッフロールで立ち上がって、外に出るなんて、言語両断だと思うのです。
ちなみに、先日見たアベンジャーズは、最後の最後まで楽しませていただきました。

このお話は、そこまで楽しむための作品だったと思います。
まさか、おしゃぶりを作ってるとはびっくり!!
そして、あとがきにもびっくり!!

読者を驚かせるという面では、凄いお話だったと思います。
でも、それだけのように思ってしまうのは、気のせいでしょうか?
とにかく、インパクトばっちりな楽しいお話でした♪


[962] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/29(土) 22:30
いったいこんなおしゃぶりを誰が求めていたのだろうか……、そしてこのおしゃぶりの行方は……などとは突っ込んではいけませんね。どんなものであれ、夢を叶えるという行為に意味があるのですね。
お言葉通り「最後まで」読みました。こういう使い方もあるのだなと、素直にびっくりしました。ただ、フレッドがあとがきに関する突込みをしている通り、彼の言葉もまた作者を代弁したあとがきのように感じました。sideBなどとして読めれば、また違った感想を抱いたかもしれません。

本編のみでも綺麗にまとまっている小説だなと思いました。
『夢を叶える仕事』――それは魅力的な仕事であり、非常に難しいもの。過去にできなかったことをいつか誰かが叶えてくれるというのは、とても夢のあることだなと思いました。
また空想科学に関しての考えも共感するところがありました。戦争等において科学が進んだからこそ起きた悲劇があります(原爆等)。現代で負の一面を持ち出されるからこそ、空想の世界だけでも素敵な夢を繰り広げられる必要があるのではないかと思いました。

実はおしゃぶりの製造方法の説明については、なかなか複雑で理解しきれませんでした。本編だけでみると、少しバランスが悪いかなとも感じました。それほど熱心におしゃぶりを作っていたのだとも解釈もできますが……。

あとがきまで含めて楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。


[985] 感想【ネタバレ】 Name:イトマキエイ 2012/09/30(日) 16:25
最初読んだ時は、おお!と思いました。本文で抱いた疑問が、ちゃんと書かれていて、お話自体も面白かったです。

ただ、こうしてひと月近く経ち、最初のインパクトが薄れると、この書き方の疑問が出てきてしまいます。
なろう独特の機能だということも考慮すると、この冒険に使うには勿体無い内容だと思いました。


[1103] RE:夢を叶える仕事 /武倉悠樹【レベル4】 Name:武倉 2012/10/11(木) 22:12
 どうも、作者の武倉です。
 祭の終わりに際して、アクセス解析を見たのですが、信じられない数字が表示されたので、サーバーのバグでければ、ホント、読んでいたいだた皆様、そして祭の場を頂いた天崎さまを初め運営に尽力して下さった皆様への感謝が溢れだして止まらないと言うことになります。また、空想科学祭に参加して三年目になりますが、FINALにして、過去最多の感想を賜ることとなり恐悦至極です。
 一つ一つの感想を永久保存することは勿論なんですが、その前に中身を深く噛み締め向き合い、お返事をさせていただきたいと思います。

 まずは、頂いた感想群、また投票結果で拙作に言及いただいたお言葉にも合わせてご返答をばしたためたいと思います。

 ご存知の通り「夢を叶える仕事」は実験的な作品でした。この作品が掌編としてノミネートされていることに疑問を抱かれている方がいらっしゃるのも存じております。文字数についてですが、事前に運営の方に相談をさせていただき、部門の扱い、判断を仰いでおりました。
 お答えとしては「運営のシステム上、文字数のカウントは本文に限られるので、「夢を〜」の様な構造であってもあくまで掌編である」、と。但し、「読んだ人がどう捉えるかでもあるので、あとは作者自身の納得の問題」と言うお言葉をいただきました。
 この時点で、「あとがきを含め、掌編に収める」と言う選択肢と「あとがきを含めると短編になる」の選択肢の間で揺れました。正直、賞レースを意識し、規定に準じ無かった時の印象なんかも計算したりもしました(笑)
 ただ、せっかくFINALなんだし、そもそも「祭」なんだし、挑戦や新しい事をする「インタレスティング」さに振れようと。なろうと言う場、祭という場で、ちょっと変わった手を一発ぶてるのだ、「本文」や「あとがき」「文字数の規定」と言った枠組みからはみ出すこともまた一興であると言う見方を提示できないもんか、と言う思いで皆様にお見せしました「夢」の形を選択しました。
 
 そういう経緯でございますので、改めまして、この文字数とノミネートにつきましては、作者自身の決断と悪知恵に責があり、運営の方の不手際は一切無いという事はこの場をお借りして釈明をさせて頂きたいと思います。
 そう言ったご意見は、不誠実さから斜めに見て諧謔として利用した不埒な作者へのお怒りに変えていただければと思います。


 さて、ここからは個別の返信となります。



 鄭文ういな様

 最初の感想を頂き誠にありがとうございます。加えて、「夢を叶える仕事」のコンセプトを評価して頂いたことも!
 書きながらある程度はどういった反応があるかということも考えるのですが、やはり他人の目に晒して第一の反応を貰えるまではドッキドキで生きた心地がしないものなので、最初に頂けた感想が丁寧で温かい鄭文様の感想出会ったことは僥倖でした。

 ご指摘頂いたおしゃぶりの場面は、他の方からも似たようなご指摘を頂いた部分ですね。二層構造であるこの作品で、後からくる「本編(笑)」との対比を効かせるために前半は硬さを意識したのですが、読みやすさと言うことも考慮に入れた部分で匙加減の至らなさが露呈した結果だと思います。真摯に受け止めたいと思います。



 ゲゲゲの戯様

 戯さんの感想は褒めてくれているようで、「おいおい、その程度で満足してんじゃないよ」と、僕の至らなさをグッサグサ指摘するので痛ありがたいっす。痛ありがたいっす。
 えぇ、この構造を構想した時点でしてやったり感でニヤニヤしてましたとも。それを最大限に活かすと言う研鑽をサボりましたとも。そういう意味で戯さんのご指摘は正論すぎてグウの音が出ないです。その辺の配慮と実践を身につけなければ、もう一枚殻を破るという事は難しいのだなと痛感しました。御進言、胸に刻みます。3年間ありがとうございました。



 化野 夕様
 
 まっすぐに「面白い」と言って頂き作者冥利に尽きます。ありがとうございます。
 冒頭が冗長ということで文字通り頭でっかちとなってしまったのは至らぬ点でした。一応先の個別返信でも述べた通り、後に続く部分との対比を意識してはいたのですが、この作品の「作品部分」と言う問題については読まれた方の判断に従わざるを得ないという事は自覚済みでしたので、どの部分を読まれてもそれだけで過不足無く作っておくべきでしたね。
 


 緑乃帝国様

 この科学祭では読まれる方は、多くの場合書かれる方でもあります。そう言った方々にこの様な反応をして頂けたのであれば、「夢を叶える仕事」は拙作の中でも割りとできた子なのかもしれないです。へへへ。
 慢心を許される程のレベルにすらまだまだ達してはいませんが、緑乃様から賜った感想を励みに今後も創作を続けていければと思っております。誠にありがとうございました。 



 饅頭よ永遠に様
 
 空想科学についてはそれなりに思うところもあるのですが、SF談義と同じく答えの出ないものですし、喧々諤々するその過程そのものを楽しんだり、考える事で深く知見が広がることに期待するものかと思いますので、作中作のあとがきに関しましては皆さんで咀嚼するなり唾棄するなり踏みにじるなりして頂いて構いません(笑)。
 全体の構成については、へへへ、あとがきを使うと言うアイディアを出した時点で立ち止まってしまいました。駄目野郎ですね。厳しいお言葉と優しいお言葉織り交ぜた貴重なご意見ありがとうございました。



 虹鮫連牙様

 やられた。この言葉が一番嬉しいかもです。
 もしかしたらあとがきの部分に至らず読み終えてしまった方もいらしたことと存じますが(頂いた感想でそうと思しき人も居たり)、それはそれでしてやったりなのでこう言った反応は素直に感激です。

 喧嘩売っちょるに関しては…………売ってないですよ(笑)
 鬱憤とか思うところを吐き出した、と言う類の感想を目にもしたりしたので、本人としてはそんな事ないんだけどなぁと言う温度なんですが、なんでそんな風に思われちゃうのかな、と2年前のサイトを見なおしてみたら、まぁ、ぶうたれててびっくり。根に持ってそうな空気がプンプンしてました(笑)
 そんなに負の感情を抱いていたわけではないんですが、ある意味、見解の相違は事実としてあって、それが今回の作品の着想のきっかけの一つではあるのでその点はむしろ感謝です。加えて、そう言った経緯をあえて活かしたところはあります。虹鮫様の様に、あの時の下りを知っている方はあとがき欄を使うということにより一層をインパクトを感じていただけたかなぁ、と。
 この作品は、作品内作品に言及する作品と言う二重のメタ構造を取ってるんですが、そこにそう言った視点を入れると、作品内作品、作品を作る作者への言及も混ざるというメタメタな三層構造でお楽しみいただける様には意識しました。
 ある意味虹鮫様が120%この作品を楽しんで頂いたありがたい読者様と言えるかも知れません。本当にありがとうございました。


 
 招夏様

 そんなものを考えだした三流野郎はある意味僕です。好きなだけ見て下さい(笑)
 ジュール・ヴェルヌかどうかはしっかり覚えていませんでしたが、そういった意味の言葉は書いてる時に意識していました。この作品は構造から先に出来上がったのですが、その構造で何を描くかという時に、気づけば「喫煙者と読書家」に立ち返っていました。「進歩」と言う価値観になんかしらの強い意識を抱いてるんでしょうね。その意識をすくい取るようにお読みいただいたこと、感謝の念が絶えません。ありがとうございました。



 HAL.A様

 モニターはやはり未来感を出すためのお約束ツールかなと。マッド・デイモンの、あれ、なんでしたっけ、予知能力を覆すSF。みたいな、身振りで操作するモニターとか憧れますよね。
 ご指摘頂いたおしゃぶりの色は、大変申し訳無い限りで、ひとえに作者の至らなさです。あとで、科学考証でご指摘を頂いたtomoyaさんにも土下座しようと思ってるのですが、あの辺、そこまで深く考えて書いておりません。当然書いてる時に頭の中にイメージはあったのですが、それが科学的に正しいか、それをどう伝えるべきかまでは考えが至っておりませんでした。HAL.Aさんにはなんの落ち度もございません。

 対して、未来の労働観は少し頭を捻って描いた面です。
 言い訳半分ですが、SF書いときながら、サイエンスわかんないんで、代わりというか、じゃあ自分に書けるのは、と言うことで、SocietyFictionを意識していたりします。現状、一次産業の就業人数が著しく減り、第三次産業に就業人口が傾倒してる状態で、このまま労働の機械化が進み、ベーシックインカムのような考え方が台頭してくればありえないことではないと感じています。そして、そんな社会はスペシャルなスキルを持ち得ない多くの代替可能な労働者にとってのディストピアでもあります。そう言った世界観が本作のメインテーマではないので、詳しくは盛り込まずバックににじませるだけとなりましたが、HAL.Aさんの琴線がそう言った世界観を掬いとってくれたのは素直に嬉しかったです。
 丁寧なご感想ありがとうございました。重ね重ね御礼申し上げます。



 深緋様

 私は、好事家と言うと成金でデブで嫌味なおっさんをイメージするんですが、そんな奴がおしゃぶり作って何するんでしょうねぇ、と我ながら気になります。
 あんな作中作あとがきを書いていながら、「夢を叶える仕事」は果たして明るい未来を描いていたのか。まぁ、薔薇色でなくとも、それなりに張りのある日々というラストで明るめの読後感を提示したつもりではありましたが、さて、深緋様はどう受け取られましたでしょうか。
 願わくば、作中作あとがきのような、進歩が希望につながっているような作品として受け止めていただけていれば幸いです。ご感想、誠にありがとうございました。




 鹿目 咲様
 鳥野様と合わせて、おしゃぶりの事ご指摘いただきましたね。
 …………はい、取材不足でございます。赤子と縁の無い生活をしてるもので、まさか、おしゃぶりの形に日々進歩があるとは思いもよらず、典型的なおしゃぶり、イメージとしては幽遊白書でコエンマが咥えてるものを描いてしまいました。細かなことではあると思いますが、ご存じの方にはそれだけで、作品世界に入っていけない障壁になりうるとも思います。配慮の至らなさを痛感し、勉強させていただきました。
 「ともすれば本文より力を入れたあとがき」が作品かどうかに関しては、私自身で見解はまだしも、なんらかしらの答えを持つわけではありません。あとがきだろうが、まえがきだろうが、それが面白ければその文章に価値はあるじゃないか、とは思いますが。しかし、それをどう受け取るかは読まれた方自身が各々決めることかなぁ、と。そういう意味では作品を書く人全てに、ちょっと問を投げかけてみた。そんな作品文章だったのかもしれません。やってしまいましたね(笑)
 素敵なお話と拙作に余る賛辞、本当にありがとうございました。



 tomoya様
 
 tomoya様への返信は、私の渾身の土下座で始まります。今、土下座しながらのタイピングをしております。誤字等ございましたら平にご容赦を。
 なぜ土下座か。それはこの作品SFと銘を打っておきながら科学考証をぶっちぎったからであります。
 これは、2)矛盾点だけでなく3)文体に関してもお答えする形になるのですが、この作品は作中作掌編、そのあとがき、そして、それに言及するメタ的な掌編と言う構造を取っていることは既にご存知かと思います。その上で、二つの掌編の対立構造を強く際だたせるために、作中作掌編は少し意図的に小難しい単語を出したり、硬い文学的表現を使ったりしています。そしてその意図を形にする中で、ハードな表現が欲しいなと思い、冒頭の部分を「でっちあげました」。
 まったく無根拠な技術ではないはず、何処からがサイエンス・フィクションで何処からがノンサイエンスなフィクションだったのかはもはや失念するくらい、作者の知識の範疇を超えた描写をしています。その辺はお目こぼしを賜れれば幸いです。
 
 最期に、1)へのお答えですが、なろうの仕様に関しては「知りません! あったから使いました!」と言う身も蓋もない感じですかね(笑)

 すいません、顔を上げるのも恐れ多いので、このまま頭のてっぺんを見せたまま、結びとさせて頂きます。
 向きあわなければいけない点を数多くご指摘いただき本当に感謝しております。もうちっと勉強します。はい。ホントすみませんでした。ありがとうございました。



 右野 前条様

 真摯に拙作に向きあって頂いた上での厳しいご意見だと認識させて頂きありがたく拝読しました。
 なろうと科学祭の形式上本作が掌編になるならなるで、あとがきも含めて掌編の文字数に抑えるという選択肢は確かにありましたが、むしろそのシステムで形を破るという自身のアイディアに、ある意味負ける形でこのような形式での投稿となりました。
 チャットで右野様に頂いた、ルールは破って悦に入るものではない、と言うお言葉は今も心に残っておりますが、形を破るのも創作の醍醐味の一つであるとも思っております。どちらが正しいと言う問題ではないと思ってますが、少なからぬ方々からお叱りに似た言葉頂いたこと。加えて、あくまで評価される対象は掌編部分に限るという読者の方々の判断があった際も甘んじて受け入れると言う覚悟を持って投稿したということでご寛恕賜れればと思います。
 
 まえがきに関しては文字通り「最後」まで入れるか悩んだのですが、今思えば、示唆を多少入れるにしてももう少し工夫があったかもしれませんね。とは言え、気づいていただけなかった方もいらしたようなので、今持って正解は思いつきません。

 作中作のあとがきですが、あの部分は結構、好き勝手分の思いの丈を書きました。どうせ、そのあとで作中作作者のあとがきとして揶揄されるんだから、と。あとがきを長々書くなと言うご指摘も今回は逃れられるしな、と。もしかしたら執筆で一番時間を割いたところかも知れません(笑)

 硬軟織り交ぜ勉強になるところばかりのご感想誠にありがとうございました。



 燃えるお兄さん!!様
 
 えー、アナル処女はあげません。痔気味なんで無理っす。以上!
 感想ありがとうございました!!
 


 赤城康彦様

 シンプルながら、本作を楽しんでいただけたんだなぁと、ついつい顔がほころんでしまう感想、誠にありがとうございます。
 特に、ちょっとしたお笑い要素、と言う点をお褒めいただいたのは望外の喜びです。
 これからも頑張ります。ありがとうございました!



 いぢめる?様

 的確なご指摘賜り勉強になります。ありがとうございます。
 主観客観。説明と描写。様々な示唆に富む学ばなければいけないご指摘かと思います。特に、表現が視覚に偏りがちというのは以前もどこかで言われたことがあったな、とはっとなりました。これまで、あまり深く追求したことのない視点でした。課題として存分に今後の糧にしてきたいと思います。
 


 元隔離部屋ハンドシェイカーより様

 実は構想段階で、作中作の架空のSF作家をもう少し詰めた形で思い描いておりました。男やもめの売れない中年SF作家と言う設定で、作中作も、姪の生誕に際して、明るい未来、それも想像が実現する世界観を描いて捧げると言うものでした。それでおしゃぶりが浮かんだ、とそういうわけですね。
 
 あとがきは狡い(笑)は褒め言葉と勝手に受け取らせて頂きます(笑)

 感想、ありがとうございました!
 


 鳥野 新様

 鳥野様を初め、気づかず読み終えてしまう方が何名かいらっしゃったようです。自身の作品のすべてを楽しんで貰えない、と言うのは本来忸怩たるものですが、今回ばかりは、ニヤリ、でもあったりします。科学祭は、こう言った感想掲示板があり、作品を読んだ人はそちらにも目を通すことが一般的でしょう。そこで、あれあれ、と。それも実は計算のウチだったりしました。底意地の悪い作品ですいません。

 おしゃぶりは、鹿目様にもご指摘いただき、勉強の足りなさを露呈してしまいました。こう言った小さな積み重ねが作品世界を揺るぎない物にしていくのだということを肝に命じ教訓としたいと思います。ご感想、誠にありがとうございました。



 尚文産商堂様

 謙遜でもなんでもなく、才能なんて大それた物があるかは大いに疑問ですが、尚文産様に楽しんでいただける作品を書いたことだけは、過去の自分を褒めてあげたいと思います。ご感想ありがとうございました。



 ねぎ様

 アイディア先行の作品だったので、意表をつけるかどうかが勝負でした。拙作をお楽しみいただけたようでなりよりです。
 感想大変感謝です。

 秋原かざや様

 まえがきの「最後」までの部分で、別の文句を入れようかなと考えたことがありました。それが「あなたは映画で本編が終わった後に、すぐ、席を立つお方ですか?」というものです。少し、示唆が明示的すぎるかなという事もあってお蔵入りになりましたが、まさに、秋原様にはその様に受け止めていただいのたですね。感無量でございます。
 それだけというご指摘は、……、気のせいですよ、きっと。ええ。きっと。すいません。
 秋原様のご指摘を無駄にせぬ様、頂いた感想励みにしていければと思います。感想ありがとうございました。 



 桐谷瑞香様

 あのおしゃぶりは、もうそういう物です。書いてて、なんてアホな事をと自分でも少し思いました(笑)
 私は、作品に自分の思考を色濃く反映させてしまうと言う悪癖がありまして、それをごまかすための方策と言う一面もこの作品の構造は持っているかと思います。その辺りは描き上げた後客観的にこの作品を見てみた時の正直な思いですが、桐谷様のご指摘で、その思いを強くし、まだまだ至らぬ点が多いことを再確認させていただきました。耳に痛い感想程ありがたい感想でございます。
 また、厳しいご指摘だけでなく、共感するところがあったと優しいお言葉も賜り、作者冥利に付きます。ご丁寧な感想ありがとうございました。



 イトマキエイ様

 この作品、出落ちというか一発芸みたいだなと、イトマキエイ様のご感想を拝読し、我ながら思いました。
 科学祭の性質上、祭の期間に何度か読者様の目に触れることもあるでしょう。そういう意味では、練り込みの浅さが見えてきてしまいますね。何度も読まないでいただけるとありがたいです、とよくわからないお願いです(笑)
 ご感想ありがとうございました。


[19] アール・ブレイド /秋原かざや 【レベル4】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/29(日) 11:44 [ 返信 ]
連日続いた依頼もひと段落。そんな凄腕ハンターのアールの元に、一通のメールが届いた。頼まれたのは、あるデータチップの運送。 ……だけでなく、車椅子の少女も同乗させることになってしまった。しかも追っ手が次々と、アール達を狙って迫ってくる!?ハイスピードアクション! ロボット対ロボットの白熱バトル!!彼らの行く先にあるのは、改変を求める未来か、それとも……。「アール。私は幸せだ……」呟く彼女の手に、涙が……落ちた。

http://ncode.syosetu.com/n6533bh/



[150] 王道の引導【たくさんネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/18(土) 15:29
 以下、あくまでも一意見なのであしからず。

 まず、構成が上手い。お祭りのエピソードを挟んだことといい、じいやの託した動画を開くタイミングといい、カリスの設定がだんだん明かされていくように書かれていることといい、しっかり考え抜かれた演出を感じました。人称のブレは要改善だと思いましたが(後述)、あまり気にさせないくらいの構成力はあります。

 文体がちょっと肌に合いませんでした。一文ごとの改行は、目が滑ってしまって理解が追いつきにくいんです。だから普段よりも熟読を強いられてしまいます。速く読める文体なんだけど、速く読んじゃうと意味分からなくなってしまう。
 13話の「運命の歯車は回り続ける。〜悲しみを増やさないでくださいと。」のくだりは、文体が非常に巧く利いていました。こういう詩的で素敵な部分を魅せるには良いんですけど、物語や世界観を説明するときは、この文体は合わないんじゃないかなぁと。
 もっと重厚に作り上げてほしかったです。

 そしてまた、キャラクターが薄かったように思います。台詞然り。人物をあまり掘り下げられなかったんでないかな、あるいは物語にキャラクターが負けてしまったか。失礼な聞こえになるかもしれないけど、カリスが一番人間らしいと感じました。ただ過去のエピソードがあればいいというわけではなくて、それによる考え方、なにかキャラクターごとに宿る核のようなものが欲しかったと思います。
 それでもキャラクターの死は上手い具合に印象がありました。死って、ある意味キャラクターを一気に掘り下げてくれる劇薬のようなものなのでしょうね。
 死がもたらすカタルシスの背景に、この作品では“王道”であることがあった気がします。機械を操縦(あるいは同化)して闘うこと、任務で一国の姫君を守ること、こういう話はよくあります。“王道”といえましょう。しかしその“王道”のおかげで、読者は馴染みをもって作品に触れることができ、そこに加えられた死に感動できたんじゃないのかなぁと。“王道”であることを上手に利用した作品だと思います。

 “王道”の効果で、物語に馴染むことができたと述べました。それがもたらしたのはカタルシスだけではありません。ちょっとばかしの粗があっても、「まあいっか」と思わせてしまうのです(あくまでも一意見……)。そのひとつに、人称のブレがあります。
 視点が複数あると、物語が立体的になっていきます。その感覚と「まあいっか」が相まって、良い雰囲気を形成していたのは確かです。
 しかし、できれば整理してほしかった。たとえばリンレイとアールの視点を交互にするとか。分かりやすくする工夫が欲しいと思いました。

 アールの行動が作中のように語り継がれていって、そのうちに本人曰くの「神」として、神話となっていくのかもしれませんねぇ。いろんな人物の境遇が錯綜して、一丸となって果てのないエンディングへと向かう姿には好感が持てます。


 まあ色々うだうだと感想を書いてきましたが、結局一番言いたいのは「もっと重厚に作り上げてほしかった」ということです。構成は良かったので、もっとキャラクターを掘り下げて、改行もしすぎないように気をつけたら、どんな作品になっていただろうな、と。
 全体的に“王道”に引っ張ってもらっていた印象です。

 ではこれにて。分かりにくい感想ですいません。
 執筆おつかれさまでした。


[165] 【ネタバレあり】感想です。 Name:HAL.A 2012/08/19(日) 15:34
 拝読しました。
 ライトSFの派手なアクション。構成といい主人公のキャラクターといい、若い人向けの作品かなと感じました。わたしはアラサーなのですが、十代のころに出会っていれば、いまよりももっと楽しめたのではないかという気がします。

 そういいつつも、王道的展開と盛り上がるアクションシーンが楽しく、一息に読ませていただきました。迫りくる大量の敵にひとりで対峙する主人公、という構図は、思わず胸が熱くなるものがあります。

 キャラクターについては、リンレイや老騎士のほうはしっかり描かれていたけれど、主人公やその周囲の人々のほうの背景を、もう少し読んでみたかったというか、まだ語りきられていない設定や過去が、たくさんあるのではないかと感じました。(本作単独ではなくて、シリーズものの一部として読んだのなら、違和感もなかったのかもしれませんが……)

 ともあれ、楽しませていただきました。拙い感想、どうかお許しくださいますよう。


[315] 【ネタバレ注意】 読後感想! Name:オリマリオ 2012/08/26(日) 21:51
 作品読ませていただきました。

 まず惹かれたのはタイトルとあらすじ。自分はロボものが好きであり(某有名機動戦士など)、そんなロボ好きな人なら真っ先に惹かれるものだと感じました。

 内容は良くも悪くも王道中の王道。自分のような中高生が好みそうな各種アクションシーンは読みごたえがあり、とても楽しめました。機体の外観も想像しやすく、戦闘シーンがアニメーションの如く脳内に浮かんできました。

 ただ、僭越ながら言わせてもらうと、シルバーに搭載(?)されていた『ルヴィ』についてや、アールという人物像を詳しく知るための前日談(物語が始まる前の活躍、的な?(笑))が欲しかったな、というのはありました。物語にすぐ入ることで、読みやすさを追求した、というのなら申し訳ありません。

 何はともあれ、アクション好きの自分には読んでて楽しい作品でした。執筆お疲れ様でした!


[348] 【ネタバレ注意】物語の厚みと文体バランス Name:鹿目 咲 2012/08/28(火) 10:56
 姫を守る剣士、姫を守って欲しいと願い出る老騎士など、ファンタジーの定番をそのままSF世界で展開したような内容に、ロボットをプラス、恋愛ありバトルありと、とにかく楽しい作品でした。
 ただ、他の方もおっしゃっているようですが、厚み・深さに物足りなさを感じます。これだけの内容なのに、あっさりと事が進んでいくような気がしました。
 原因として考えられるのが、文体。
 人称と視点がコロコロ変わるので、面食らいました。アールの目線では、リンレイの気持ちを描くことは出来ませんし、逆も然りです。戦闘シーンも、三人称になってみたり、アールの一人称だったり、かと思えば、敵の一人称になってみたりと、書くのに一番楽な方法で描きがちです。ならば、いっそのこと、三人称で統一した方がよかったのでは。
 戦闘時の擬音や、「ばこん」「ぐぎゅるるる」などの音も、せっかくの世界観をより軽いものにしてしまっている気がします。擬音を使わずに、文章で表現するなど、もっと緊迫感を入れて欲しかったです。
 目線の人物から見えている、人物以外の描写が浅いことや、体言止め、モノローグの多いところなども、軽めの物語には付きものかも知れませんが、物足りなさを助長していたような気がします。全体的に、もっと書き込んでも良かったのではないかというのが、私の感想です。
 ところで、気になったのは「アール」という存在。いわゆるチート的な能力を持ち合わせた人物のようですが、必然性が足りないような。オッドアイの理由、チート能力の秘密、ルヴィやカリスとの過去から、リンレイを好きになった経過まで、もっと書き込んでいれば厚みが出たのではないかと思われる部分が多かったのですが、時間に負けてしまったのでしょうか。設定だけではなく、心の変化や行動で人間を描くことが出来るようになれば、更に魅力的な作品に仕上がるのではないかと思いました。


[669] RE:アール・ブレイド /秋原かざや 【レベル4】 Name:尚文産商堂 2012/09/12(水) 10:04
軽い文体で、するすると読み進めることが出来る作品でした。
読み進めていくうちに、話の核となるかこの部分がゆっくりとそのベールを脱いでいく感覚があり、しっかりと楽しむことが出来る作品に仕上がっていると思います。


[948] なんといっても「じい」が魅力的 Name:鳥野 新 2012/09/29(土) 08:02
「じい」が渋くていい! シチューのくだりにはちょっとほろりとした。アールに伝言を残すところの「じい」はなんだが少年のように可愛かった。(今まで幾多の登場人物を好きになったが、最高齢かもしれない。)
 で、残念なことに私の中では彼に食われて、アールやリンレイが霞んでしまった。アールは強すぎて、カッコいいのだが彼の戦うシーンは安心感がありすぎたような気がする。リンレイの運命はちょっと唐突でびっくりしたが、アールの力が爆発する最後につながるためには必然だったのかもしれない。王道で直球勝負の作品、楽しませていただいた。


[1084] ありがとうございました!! それと皆様へお知らせアリです Name:秋原かざや 2012/10/08(月) 14:57
読んでいただいた方がきっちり、お気に入り登録と同じ数だったのに、ちょっと驚きつつ(笑)。
「アールブレイド」を読んでいただき、ありがとうございました。
おかげさまで、累計 4,193アクセス 2,023人(10月8日現在)に見ていただけました。本当にありがとうございます!!
完成当時は、「やったー!!」と有頂天になってたんですが、終わった後は反省することばかりでした。
とにかく、新たに書き直して、よりよい作品として、公開したいなと思っています。

それと、結局、全ての作品を拝見することは叶いませんでした。
なので、勝手なお願いですが、今回の作品を「消さないで」置いていただきたいのです。
小説の感想のところに感想を書きに行きますので、それまでお待ちいただけると嬉しいです。
噂の名作もまだ網羅していませんし、惜しくも選外になった作品も時間がかかってしまうでしょうが、読破したいと思っています。
もしよろしければ、まだまだ作品を見させていただけると幸いです。
(あ、私の作品は、改訂版が完成するまでは残しておく予定ですのでー)

以上、まずはお知らせまで。

感想のレスについては、また後日、書きに来ますのでもうしばらく、お待ちいただけると幸いです。


[1102] RE:アール・ブレイド /秋原かざや 【レベル4】 Name:秋原かざや 2012/10/11(木) 14:58
お返事が遅くなりましたが、個別の返信させていただきますね。

鄭文ういなさま>
一番目の感想で、かつたくさんの感想を書いていただき、ありがとうございました!
構成は良いと言っていただけた上に、13話の「運命の歯車は回り続ける。〜悲しみを増やさないでくださいと。」のくだりを褒めてくださりありがとうございました。
他にもいくつか指摘を受けて、ちょっとへこみましたが、作品のよくなかった点が分かって、とても勉強になりました。
ういなさんの指摘していただいた事を元に、よりよい作品を作っていきたいと思いますので、よろしくお願いしますね。
あ、それと、別件ですが、吸引力の凄い掃除機というか、吸引力が変わらない掃除機はダイ●ンでした。私もあれ、いつか欲しいなと思っているんですが、いつ買えるかしら?
そわそわ。
それはともかく、本当に素晴らしい感想をいただき、ありがとうございました!!

HAL.Aさま>
感想、ありがとうございました。
文字色に選んだ緑に、親近感を抱きました(私も緑好きです♪)。
いえ、そうではなくて、実は私もアラサーだったりしますよ。
でも、今回の作品は、私の妄想とノリと勢いで書いてしまったので、より若い方向けになったのかもしれませんね。
また、今回の作品は、アールが主人公ではあるものの、リンレイ達をメインしたために、アール達の設定が少なくなってしまったことは否めません。
また、これもシリーズものの一つとして考えていましたので、説明不足も多い部分もあります。アール達の話をいちからやったら、絶対に期間内には終わらない長い話になるのでそれを省いた形になります。
それにしても、説明不足な部分が多かったのは否めません。
こちらも今後の作品作成に生かしたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いしますね。素敵な感想、ありがとうございました!!

オリマリオさま>
タイトルとあらすじに誘われて来てくださったとの事、嬉しいです!
実はあらすじは、一度、書き直したものでした。
なので、こうして、あらすじやタイトルに惹かれてきてくれたと言っていただけると、私も本当に嬉しくなってしまいます。
私もロボットものが好きで、いろんな作品を見てきました。
ロボット好きの方の目に留めてもらえると、なんだか胸が熱くなります。
アクションシーン等アニメをみるかのように想像できたと言ってくださって、本当に嬉しかったです。私の場合、頭にその映像を浮かべて、それから文章を書いていくので、それが上手く表現できたということですから、本当に嬉しくなっちゃいます。
ルヴィの件は改訂時に、アールがハンターになる時の話は、別の機会にまた、なろうを通じて発表したいと思っていますので、もしよければ、また来てくださると嬉しいです。
嬉しい感想、ありがとうございました!!

鹿目 咲さま>
的確な指摘、ありがとうございました。
人称と視点をコロコロ変えた結果、読者を惑わす結果になって申し訳なかったです。
速度を重視した結果、書きやすい方法で書いてしまったので、読むのが大変なものになってしまったかもしれません。その点に関しては、謝ることしかできません。
これから描く改訂版では、三人称に統一して、作成しようと思っていますので、もしよければ、また来てくださると嬉しいです。
また、リンレイのことを気に入ったことなど、指摘していただいた部分も加味して、より良い作品作りに生かしたいと思っています。
あっと、それと戦闘時の擬音は……いつものノリが出てしまったようで。
言われてみれば、軽い雰囲気を出してしまう原因の一つかもしれません。
こちらも直しておきますね。
的確な指摘と感想、本当にありがとうございました。

尚文産商堂さま>
短く、けれどシンプルにかつ、シャープな視点の感想ありがとうございました。
とても楽しんでいただけたことを感じられて、私も本当に嬉しく思いました。
近々、アール・ブレイドを改訂しますので、もしよければ、また来てくださると嬉しいです。
短い文章の中に心のこもった嬉しい言葉をいっぱい、ありがとうございました!!

鳥野 新さま>
ま、まさか、脇役のじいを気に入っていただけるなんて、ちょっと驚いてしまいましたが、とっても嬉しかったです!!
しかも最高年齢なお気に入りキャラになったようで、それもまた嬉しかったです。
アールの戦いに関しては……えっと、まあ、いろいろあって安定感ありまくりになってます。すみませんー。弱点をつけば、かなりアールも苦戦すると思うんですが、今回はそんな場面、ナッシングなんで……。
それでも広い心で見ていただければ、幸いです。
改訂版でも、相変わらず(だと思います)のじいを見ていただけたら幸いです。
じいLOVEな素敵な感想、ありがとうございました!!


個別のレスはこれでおしまいです。
またレスが付き次第、返信していきたいと思いますので、また気軽に書き込んでいただけると幸いです。
それでは、またどこかでお会いできることを願って……。


[207] 3Dの教室 /恋夢 【レベル3】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/21(火) 09:01 [ 返信 ]
 3D映像が高校の授業でも使われるようになったこのご時世。飛び出す数学の図形、飛び出す英文字、飛び出す黒板など、様々なものが3D化されていた。そんな学校での、ちょっと不思議な物語。

http://ncode.syosetu.com/n6056bh/



[214] 「少し不思議」を突きつめる 【レベル3】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/21(火) 20:49
少し不思議な物語である。
SFというと、「どうしてこうなったか?」「なぜこうなっているのか?」が強く問われる分野であるが、作者様自身が『少し不思議』を宣言しておられるので、その辺には目をつぶったほうがいいのだろう。言うなれば、機械仕掛けの虚構として本作を鑑賞するのが正しい。

個人的には、大まかな流れはいいと思うのだが、ディティールに少し疵があるように思う。たとえば、主人公の先生に対する思慕の想いが少々唐突に思える。「少し不思議」であるからには、理屈以外の部分で読者を納得させて欲しい。
そして、実は「理屈以外の部分で読者を納得させる」ことは恐ろしく至難なことだ。
作者様は受験生とのこと、受験が終わった後にでも、是非とも「少し不思議」を突きつめてみていただきたい。それを突きつめるだけの筆力は、この作品の中で既に発揮されている。


[263] 近未来SF【たくさんネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/24(金) 20:39
 ここの感想返信は来年になるのですかね。受験の意味でも、その後の創作の意味でも応援しています。ガンバッテ!

 さて、以下あくまでも一意見です。あしからず。

 去年の企画作(あの純愛ループ物)のノリで読み始めたので、ホラーテイストには驚きました。
 この作品はつまり、「科学の産物」の視点に立った作品だと考えると合点がいきます。学校(生徒・教員含む)はつまり、3D技術を応用した「商品」なのではないのかと。理事長は「消費者」であり、娯楽として3Dのデータを操作しているのではないのかと。そう解釈しました。
 なので恋については、ラストの「バグ」らへんでしっかり納得できました。あくまでも万里はデータなのだから、他の生徒が先生に恋しているデータが万里と混同する「バグ」が生じて、万里は先生に恋したのではないかと。勝手な解釈ですが。そう思わせるだけの材料はしっかり提示されていたと思います。(たとえば、「様々な想いが雪崩れもつれ、ぐちゃぐちゃになる。どれが自分の本当の感情なのかさえ分からない。」という二文など)

 執筆おつかれさまでした。


[312] RE:3Dの教室 /恋夢 【レベル3】 Name:武倉悠樹 2012/08/26(日) 21:18
 始めまして、武倉と申します。御作を拝読しましたので、感想をしたためさせて頂きます。

 SFのギミックを活かし、見事に胸がざわつく読後感を演出しているストーリーだと思います。
 プログラムがバグを起こし、自我に目覚めたり、自分がプログラムだというメタ的な視点を有したりと言う展開はよくありますが、その出来事が、自身に災禍として降りかかるというのはやるせませんね。

 気になった点としては、先の感想にも書いておられる方が居るように、展開を読者に納得させ感情移入をさせる、運び、でしょうか。
 短編ということで分量も限られ、難しいこととは思いますが、設定とあらすじから一歩踏み込んだストーリーテリングをなさると、一層、設定や読後感の引き立つ作品になったのではないでしょうか。
 
 乱筆乱文、お許し下さい。
 理事長の理不尽な振る舞いに少しばかり憤りを感じ、作中のキャラに対し「理事長、あんた自身もプログラムじゃないという保証は何処にもないけどな」と毒づいた武倉でした。

 それでは、執筆お疲れ様でした。


[550] 心地よいファンタスティックさだ【ネタばれ有り】【レベル3】 Name:饅頭よ永遠に 2012/09/06(木) 17:27
こんにちは、拝読しましたので感想です。
実はレベル3の加減が一番難しいんだよなぁなんてぼやきをこんな所で。処々、加減具合が作家様の感覚と相違ございましても何卒ご容赦下さい。そいでは行ってみよう☆

心地よいファンタスティックさだ。読了でそんな感じを受けました。
(ファンタスティック:空想的・幻想的なさま。風変わり、とも)
でも3Dという、立派な科学。そこは文句なしですね。
主人公が学生の女の子ですから話の流れにしても女の子の方が受けやすいのかなーとも思いますが、チャイム等、幻想感に包まれてのホラーテイストでした。

じゃあ結局、このお話は何やねんと言われると。SF!(笑)
少し不思議のほうですね。そうですね(笑笑)さて。

話の流れはいいのですが読んでいて、ひとつだけ。先生が生徒を引き止めた理由は何かな? 違和感の前に。そしてその後に、感情のプログラミングについて触れている。
バグるには原因があるはずなので、それの提示を先に入れて下されば、唐突感は失せたはずなのです。ちぃとそこが気になりました。

そして最後に理事長さん理事長さん、バグは直しなさいよ(笑)。ツッコミました。変わっているのだから仕方ないか〜。

ではでは、良い時間を頂きました。
おつかれ様です☆


[551] ダイヤの原石かもね Name:元隔離部屋ハンドシェイカーより 2012/09/06(木) 19:40
 オチだけ見たら、よく出来たお話だったのだけど、そこにいたるまでが唐突だったかな。あと人称も統一した方がいいかな。この話の場合一人称でせめた方がよかったかも…… なんて思いました。 作者さんはきっと欲張りなんだ(笑)

[556] RE:3Dの教室 /恋夢 【レベル3】 Name:インチキ堂のおやじ 2012/09/07(金) 00:13
不思議な感じのストーリーで、先へ先へと引っ張られ一気に読み終えました。
よかったです。気になったのは、先生に対する恋心で唐突感が。
しかし、システムのバグなら感情が入るはずはないので予感させる記述がないのも正解ですね。
発想がいいいので話の運びや表現をもうちょっと工夫すれば、設定をもっと効果的に使え、かつ面白さももっと引き立っただろうと思いました。


[712] 3Dの教室 で授業を受けたい〜 Name:鳥野 新 2012/09/16(日) 16:02
 もし、3Dで授業があれば、図形なんかはずいぶんわかりやすいと思うけど、数式はなあ〜、あんまり変わらないんじゃないかな。でも、最初は学校に行くのが楽しみで仕方なくなりそう。3D映像で古代の人物が直接歴史を説明してくれたら、間違いなく私は歴史フリークもなるなあ。などど思いながら楽しく読ませていただいた。
 途中の、わりと唐突に思える恋心も、「危ない体験」を二人ですると「吊り橋効果」でドキドキを恋と勘違いしてしまい実際に恋をしてしまうということもあるので、なるほど、アリかなあと思ってしまった。
 さりげなく伏線が散りばめられていて、お見事。きれいにまとまった一編だった。


[821] RE:3Dの教室 /恋夢 【レベル3】 Name:右野 前条 2012/09/22(土) 01:33
アイディアもオチも、この手の題材のお約束を踏襲している王道。
途中の展開が急ぎ過ぎであるのが、些か物足りない。
掌編ならば、このスピード感でもよいが、短編枠ならば、もっと字数をかけて展開してほしかったとは思う。
骨組みは良いので、あとはもっと肉を付けて、味付けに一工夫を凝らせば化けるだろう。


[844] 【ネタバレ注意】学生らしさがいいです Name:鹿目 咲 2012/09/23(日) 01:51
 受験生さんの作品、ということで、身近な教室を舞台に持ってきたのは好感が持てました。自分の手の届くところで、こういうことが起きていたら〜というのは、小説を書く上では基本ではないかと思います。
 先生と生徒の危ない恋(?)も、一度くらい夢見たって良いじゃない☆みたいな感じがよかったですね。格好いい先生など一人もいなかった学生時代を振り返って、ちょっと寂しくなりましたが……。
 オチはオチで、何となく途中から分かってしまうんですが、もうちょっと丁寧に書いてもよかったかな。腕が消えかけて〜のあたりから先は、読者がもっとも食いついてくるところなので、書きすぎているかも知れないくらいゆっくりと説明しても良かった気がします。
 最後、理事長で更なるオチを狙ったところは、構成的に◎でした。
 去年の作品と比べて、ずっと読みやすくなっています。今後が楽しみです。


[867] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/24(月) 23:48
前半と後半の雰囲気が全然違い、読み終えて呆然としてしまいました。
まさかこんな展開になるとはまったく予想していなかったので。

前半部は淡い恋心を挟んだほのぼのとしたお話。立体図形を3Dで教えてもらったら、さらに楽しく理解が進んだろうなとしみじみと思いましたね。
そして後半部は少々急で怒涛過ぎる、驚きのラストへ。本当にびっくりしました、ほのぼのからホラーへと気が付けば移っており……オチも理事長を出したことで上手くまとまったなという印象でした。万里の告白がとても切なかったですね。機械はもしかしたらいつか心を持つかもしれない、それは映像でも言えるのかもしれない……と、ふと思いました。

少々コメントさせていただきますと、既に述べられている通り、あまり主人公に感情移入できなかったところです。また特に後半があっさりと進み過ぎて、置いてきぼりくらったように感じました。

ほんのりと哀愁漂うお話でした。どうもありがとうございました。


[885] RE:3Dの教室 /恋夢 【レベル3】 Name:尚文産商堂 2012/09/26(水) 14:14
プログラミングされた部屋の中での生活というのは、SFのテーマとしてよくあるパターンですが、それは見せ方ひとつで大きく作品を変えてしまうという気持ちで読んでいました。
この作品は、それがいい方向へと変わっていったと思います。


[1101] えっと、返信です。 Name:恋夢 2012/10/10(水) 18:50
 はじめまして、恋夢です。
 若干出遅れてしまった感がぬぐえませんが、結果発表だけは何日か前に確認しました。
 返信が遅れたのは今日まで試験だったからです(言い訳)

▼ゲゲゲの戯さん
 機械仕掛けの虚構、って凄いセンスだなぁと思いました。
 言葉の響きが素敵ですね。
 少し不思議だと思ってくださったのなら幸いです。

 確かに、かなり唐突に「好きだ!」ってなってしまいましたね(笑
 そこら辺は投稿した後で後悔しました。
 理屈以外の部分での納得、なかなか難しそうですが頑張ってみます!
 来年の夏にでも、またSukoshiFushigiに挑戦してみようかしら。
 と、調子に乗ってみたり←

 感想、どうもありがとうございました!

▼鄭文ういなさん
 ご期待を裏切って今日となりました、だって気になって仕方がないんですもん!←
 応援ありがとうございます、励みになります。

 なんと、去年の作品も読んでいただけたのですね。
 言われてみれば、去年と今年ではテンションの差(?)が激しいような……。
 驚かれるのも無理はないんですかねぇ。
 えっ、でもホラーのつもりはかけらもなかったんですけど!!(笑

 解釈のことですが、私は確かにそういうようなイメージで書きました。
 筆力不足のせいで書きたいことが書き切れてない、伝わっていないというのはなかなか悔しいです。
 自分の力不足!! あぁ悔しい!
 次はもっとわかりやすく、焦らず書こうと思います。

 感想ありがとうございました、受験頑張ります!

▼武倉悠樹さん
 ご丁寧にありがとうございます。
 拙作を読んでいただいて嬉しいです。

 胸がざわつく読了感……。
 ほ、ホラーを意識したつもりはないんですぅ……(笑
 明らかにこの作品が「サイエンスホラー」というカテゴリに入っているようで、私としては「ベタ甘純愛」くらいに思っていたので、少々フクザツだったり。

 やっぱり、少し焦りすぎましたね。
 一つ言い訳させていただきたいのですが、実はこれ、拳編に出場させるつもりだったんですよ。
 投稿してから驚きました。
 「これって短編だったの!?」みたいな。
 
 なるほど、踏み込んだストーリーテリング。
 昨年も思いましたが、この場所はとても勉強になります。

 感想、どうもありがとうございました!
 理事長がプログラミング!? 何段オチになっちゃうの、面白い! とか思ってしまった恋夢でした。

▼饅頭よ永遠にさん
 面倒なレベルにしちゃってすいません、レベル3って作者側から見たら凄く便利なんですけどね(笑
 何でもどんとこいなのです、ではレッツラゴー!

 心地よいファンタスティック……!
 お、恐れ多いです……うああ。
 だけど、何度も言ってますがこのお話はホラーなんかじゃないんですー、という主張をここでも。
 
 い、痛いところをつきますね←
 SF(笑
 むしろSukoshi Fantaji-なのは自覚済みです申し訳ありませんでした!

 指摘されて漸く気づきました。
 と、唐突感の原因はこれか!! と。
 言われてみれば確かに、先生の発言が唐突なんですね。
 ここら辺で私の筆力不足がさらけ出されています。

 バグを直せとのことで。
理事長「直しちゃったらつまんないわ!」とか想像しました。

 とっても参考になるアドバイスでした。
 感想、どうもありがとうございました!
 
▼元隔離部屋ハンドシェイカーさん
 人称統一!!
 そうですね、この短さだと一人称の方が読みやすかったかもしれません。
 作者の書きやすいもので突き通してしまいましたが……今思えば独りよがり←
 
 自他共に認める欲張りな私です。
 他人のモノは私のモノ、私のモノも私のモノ(笑

 ダイヤの原石という言葉が嬉しかったです。
 磨きをかけねば!
 感想、どうもありがとうございました!

▼インチキ堂のおやじさん
 ぐいぐい引っ張って行けたのなら嬉しいです。
 引っ張りすぎて誰も着いてきていないなんてことがなければいいのですが。

 なるほど、バグだったら恋心を予感させてはいけないんですね。
 き、聞けば聞くほど厄介な問題です……うああ←
 お話の運びに表現の工夫ですね、参考になります!

 これから頑張って筆力を磨こうと思います、アドバイスありがとうございました!
 感想、どうもありがとうございました!

▼鳥野 新さん
 3Dの教室で授業を受けるのは確かに楽しそうですね。
 授業に集中は出来なさそうですけど(笑
 古代の人もいいですけど、織田信長とかが出てきたらとりあえず握手しちゃいそうです。
 ミーハー心がうずく……!
 
 吊り橋効果……そうですね、実際に同じ状況になったら、私も恋をしてしまうかもしれません。
 伏線をばらまくのは楽しかったです。
 ていうか最早タイトルが伏線、むしろネタバレなんですが。
 
 感想、どうもありがとうございました!

▼右野 前条さん
 王道を意識して書いた(つもり)なので、バレた! という心境です。
 そ、そうなんですよねー、まさかの短編枠っていう……。
 勘違いしていたせいで、他の短編枠の方々は連載なのに私だけ短編(そのままの意味で)っていう……。
 凄く浮いてましたね、もう開き直るしかないんですけど!

 もっとお肉をつけて味付けに一工夫、上手に出来るように頑張ります!
 って、私が言うと何だか変な感じですが。
 感想、どうもありがとうございました!

▼鹿目 咲さん
 実はこの作品、授業中に思いついた作品で。
 「舞い降りた! 何かが!」と、数学のノートにがりがりプロット(というか落書き)。
 
 この作品の裏コンセプトがどうやらバレてしまったようで。
 否、実は表コンセプトだったりするんですけど、それはさておき。
 「先生と恋してもいいじゃん!」みたいなお話が書きたかったのです。
 それを無理矢理SFに押し込め……ごほん、組み込んだせいでこんなお話に。
 ちなみに、私の学校にも格好いい先生なんて居ません、ご安心を(笑

 ね、ネタバレしてましたか……!
 悔しいです、あああ悔しい!←
 腕が消える辺りの描写は、確かに薄い(少ない?)ですね。
 これからは「ゆっくりゆっくり」を目標に書いていこうと思います。
 ……私が書くと、ただのぐだぐだ小説になりそうで怖いですが。
 
 理事長の存在がどうやらいろんな意味でウケられているようで嬉しいです。
 
 去年の自分を越えることが出来たというのは、何だかほっとしますね。
 ご期待に応えられるよう、今後の執筆活動にも気合いをいれていきたいです。
 感想、どうもありがとうございました!

▼桐谷瑞香さん
 ギャップというやつですね←
 ごめんなさい調子に乗りました。

 ほのぼの、そうなんです!
 私が求めていたものはそれなんです!
 決してホラーなんかじゃ……ホラーなんかじゃないんです!
 いい加減うざいくらいに主張しますが。
 
 感情移入できないというのは、他の方からも言われましたが、自分で読み返してもそう思います。
 うー、難しい。
 あっさりしすぎとのこと、これまたごもっともですね。
 置いてきぼりをくらわせてしまったようで……すみません←
 これから改善していこうと思います。

 哀愁が漂っていただなんて、自分では信じられませんが嬉しいです。
 感想、どうもありがとうございました!

▼尚文産商堂さん
 よくあるパターンを目指していたので、そう言っていただけると幸いです。
 作品がいい方向に変わったというのも嬉しいです。
 
 感想、どうもありがとうございました!

▼、
 えっと、電脳空間賞、ありがとうございました!
 凄く嬉しかったです。
 空想科学祭は今年で終わりですが、来年の夏もまたSFを書きたいです。
 たくさんのアドバイス、どうもありがとうございました。
 
 それでは。


[181] いただきます/じょーもん 【レベル5】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/20(月) 01:43 [ 返信 ]
刹那の死など要らない。 欲しいのは永遠の終焉。 目覚めることがない闇。なのに私の人生を、魂を、そんなにもあなたは望む。 逃げることが許されないなら、あなたの中に消えてみよう。 どうぞ、おいしく召し上がれ。

http://ncode.syosetu.com/n3092bi/



[414] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/09/01(土) 18:44
 拝読しました。
 怖くて、いびつで、グロテスクで、美しくて、そして悲しいお話でした。

 冒頭から不穏な気配があり、タイトルもあいまって、背筋がざわざわするのを感じながら読みだし、そのまま怖いもの見たさにけん引されて読み進めました。
 小説で、思わせぶりにちらつかされた謎や伏線が明かされるまでの時間というのは、書き方のちょっとしたバランスで読み手のストレスにもなりかねないけれど、本作の場合、伏せ方と見せ方が絶妙で、終始興味を引っ張られてぐいぐい読まされた感じです。

 そして読み終えてみればけして怖いだけでなくて、皮肉で、愚かしく、悲しい。いいラストでした。
 惰性で更新する人々。何度も生き直すことのできる、歪んだ社会……。こうして遠くから眺めれば、滑稽なようにも思えるけれど、いざ自分が現実にその選択肢を眼前に突き付けられたときに、死なせたい、死にたいと即決できるひとが、どれだけいるんでしょうか。それを考えると、やはり悲しい。

 魂の所在についても、思いを巡らせざるを得ません。再生された肉体に注ぎ込まれた記憶――それは本当に、生き直しているといえるのか。

 ひとつだけあれ、と思ったことが。といっても実は、気になったというほど気になったわけでもないのですが、レベル5ということですから、一応書いておきますね。
 序盤に「二、三年いや最悪、五、六年という時間が必要かもしれない」という表現がありました。けれど最後まで読むと、「そして新しく生れたとき、いつもあなたは前より大きくなってる。」「私が覚えている私のママよりも、ずっと老けて見える」からすると、何十年もかかっているようです。最初の予測よりも時間がかかってしまったというだけかもしれませんが、あれっと思ってしまいました。
「ずいぶんゆっくりな――」でフォローされているようにも思いますが、個人的には冒頭のほうの予定は、もうちょっと長めに見積もってもよかったんじゃないのかなあと思いました。あるいは途中で最初の予定よりもずいぶん時間がかかってしまったという主旨の表現は、もうちょっと強調してもいいのではないかなあと。……が、ストーリーに予定調和的な印象を作らないためとか、そういった何かの理由から意図してそのように表現されたのだったら申し訳ないです(汗)

 楽しんだ、よかったといってしまっては内容的に少々語弊があるかもしれませんが、いい小説を読ませていただきました。つたない感想、どうかお許しくださいますよう。


[416] ☆☆☆☆☆ Name:鳥野 新 2012/09/01(土) 20:13
 うっわ〜、面白い。
 気の迷いかもしれないが、気持ち悪いのに、美しい(……気がする)。
 こういうのをどう表現すればいいのだろう、理知的耽美求道主義?
 しかしよく、こんな設定を思いついたもんだ……。作品はやはり作者のどこかしら精神を反映するものだと思っているけど、今回の作品で針金のような作者の強靭な精神を垣間見た気がする。
 その発想に乾杯。
 壮絶な家族愛、堪能、と言うか衝撃を受けながらいただきました。

 It's delicious !!!


[437] 感想 Name:四十万 2012/09/02(日) 13:53
 野心的な作品である。当然読者の忌避・嫌悪を承知し、反応を予測して書いている。
 この作品のキーストーンはこの忌避・嫌悪に当たる「行為」を許す世界が「異常」ではない、という点にあるように思える。作者は肯定的に書いているようにも見える。この世の行く末がこの「世界」に至る、若しくはこの「世界」は「個」の中に既に有り、それが萌芽する日を待っている、そんな印象も覚えた。正にSFが好む主題だ。
 だが、それ以上に何があるのか、私には見えて来ることはなかった。否、見たくなかったのかもしれない。

 前半、予感はあるものの、ミスリードの罠が散らばめられている可能性の中を進む。ここは文体が物を言う部分だが、ここには問題はないことは作者は長編で実証している。
 しかし私は「こーとろ」の冒頭で引っ掛かった。ここで一気に読者の「予感」を肯定してしまう。この造りには首を傾げた。ソニー・ビーンが何を意味するか知らない読者ばかりではない。
 後は、読むか読まないか読者次第となる。結末は既に見えている。見せ方も、前半から大体分かる。
 
 だが、それ以上は言わぬが仏。作品は作者を写す鏡、であってはいけない、と思う。作者は舌を出しているかもしれないし、大真面目に愛の究極を描いたのかも知れないが、私は知りたくはない。
 ただ一つ言えることは、この手のものが描けるこの作者、この作品を出して来る作者は、やはり巧みな書き手だ。


[475] 拝読致しましたので感想を… (ネタばれあり注意!!!!)【レベル5】 Name:招夏 2012/09/03(月) 16:46
魅力的な魅惑的な文…だけど、嫌な予感がする。

濃密になっていく嫌な予感…ダメ、このまま読み進めば恐らく…
だけど、やめることができない。誘われるように魅せられたように読み進めてしまう……甘美な毒のような作品。それがこの作品の全体的な印象でした。

折しも、私はとちおとめ入りアイスクリームを食べたばかりで、読み終わってほけーっとしていると、今さっき私が食べたの本当に苺の欠片だった? とこみ上げるものが…ううう。

私が娘だったら、あるいは夫だったら…そしてこの妻だったら、どうしていただろうか…。そればかりグルグル考えさせられました。少なくとも私は愛する人に自分を食べてほしいとは思わない。そりゃ、美味しければいいけど、不味いで終わったら身も蓋もないじゃんかー(爆) つまり、この妻は美味しいと言ってもらえる自信と、この二人ならきっと美味しいと言ってくれるという信頼(どんだけ激しく信頼してるんだー) があったんだろうなぁと思いまする。そこが一番凄まじい。

繰返す命には、何の意味と意義と、どれほどの重みがあるんだろうかと時々考えます。この妻のように死ぬために何度も生まれるのでは、本当に意味が無いですね。

生き残った者は何故死者を弔うのか。弔いは生者の為にあるんだなぁと、ホントそう思います。ここでの彼女は、残された者が諦める為に繰返し召喚した亡霊のようです。これで終われるといいなぁと心からそう思いましたです。はい。


[486] 一言感想 Name:ぷよ夫 2012/09/03(月) 23:35
怖い、グロイ、そして面白い。

出だしから、怪しくも魅力的な文が続き、どんどん嫌な予感が積もりに積もっていき、「予想された衝撃のラスト」へと堕ちていく。
その間、読み手である自分のことをつかんで離さなかった筆力は、巧みなものでした。

そして、生死とは何か、肉を食らうとは何か、ということをなにやら考えさせられる作品でありました。


[500] 感想をひと言 Name:早川みつき 2012/09/04(火) 22:22
拝読しましたので感想を。

コメントに困る読後感。
読んでからしばらく時間をおき、考えてみたのですが……。

主人公の女性の、非常に自己中心的な愛の押し売り。それがシュールでした。
こういう行為を肯定する社会はきっと壊れている。
人類は滅亡に向かうんだなと思いました。
読書に爽快感やカタルシスを求める方にはお勧めできないですね。

世界観は俯瞰の視点がなく曖昧。意図されてのことでしょうけれども、
こういった行為が肯定される社会の必然性がもう少し鮮明にしてあれば、
感想は違ったかもしれないとつけ加えておきます。

執筆お疲れ様でした。


[512] 感想です Name:きよわなこりす 2012/09/05(水) 03:43
 この世界にはいわゆる「ゴースト」がないのですな。
 ざっと他の方の感想を見る限り、人間が肉体と記憶のみで出来上がっていることに、どなたも違和感を覚えていないようで、むしろ私はそこに驚いた。
 私はずっと違和感を抱えて読み進みました。ゆえに物語が結末を迎えたとき、衝撃も気持ち悪さもなかった。この世界でもさすがに「それ」は無問題ではないと言うことらしかったが、何で?という印象。作者さんが知らないだけで、この世界で「それ」は頻繁に行われていそうじゃないかと、意地悪く思ったりしました。

 もう一つ。大したことではありませんが。
 「ハンニバル・レクター」は「ドクター」です。作中で彼が「ミスター」と呼ばれる場面は皆無か、あったとしてもそれは彼が医学博士であることを知らない人物によるものだけでしょう。何か作為があってのことなら失敗だと思います。作者さんも彼がドクターと知らないのかなと思ってしまいました。単なるミスなら速やかな修正をおすすめします。


[552] 読んだのだー。 Name:燃えるお兄さん!! 2012/09/06(木) 20:39
長編書きは構成力が鍛えられているから、短編を書いたって面白くないはずがないのだ\(⌒∇⌒)/ 読み始め、地の文と会話の組み合わせから、不覚にも多重人格者の独り言かなと思ってしまったのは秘密。でもこの文章ってぜったい女性じゃないと書けなと思うのだ。甘美な言葉遊びのなかに凝縮された毒素の濃度がハンパない。男にはこういうのたぶん書けないと思うのだ。それにしても3回読み返して、3回とも違った読後感を味わったことが不思議でたまらないのだ。きっとなにか仕掛けがあるんだろうけど、お兄さんにはそれが分析できなかったのだ。あうー。ところでこれはごく内密は話だけれど、JOMO姉ェの左肩にはサソリのタトゥーがあるというので、お兄さんこっそり風呂をのぞきに行ったのだ。悩殺ボディに鼻血を吹いてしまったのだ。でもサソリのタトゥーなんてどこにもなかったぞ。その代わり背中になんと鬼子母神の彫り物が……あう、これ以上は怖くて言えないのだ (゜Д゜|||)

[555] RE:いただきます/じょーもん 【レベル5】 Name:インチキ堂のおやじ 2012/09/07(金) 00:01
最初からとても嫌な予感がしたのですが、目がはなせませんでした。
途中から、誰の視点なのかもよくわからなくなり、読んでいく自分の精神状態も危うくなったり。
それでも読んでいくうちに、伏線が次第に回収され、全容が見えてきました。
なんとも美しいと言うか、物悲しい……でも願いが叶ったようなラストに驚きでした。
最後まで読んで、ようやく物語が一本線でつながりました。
面白かったです。


[562] あさってな深読み【ネタバレ】 Name:イトマキエイ 2012/09/07(金) 14:35
人食を愛と絡めた場合、それは多分にエロスの発露として描かれることが多い。「二人は一つとなる」を文字通り体現するわけです。

この作品においても、初めは「僕」と「私」のいびつな愛のあり方に目が行きました。「私」の「狂気」が「僕(あなた)」に向けられる描写が、それを示しています。その下地となるのが、繰り返し可能となった「生」であり、欲望に走るいびつな世界の描写によって、殺人が最悪の禁忌でないと納得させられます。

そして娘の出現。「狂気」の大きさを示すだけの存在と思いきや、実は「私」の苦しみを増している張本人が彼女だったのですね。

そこで、この作品における人食はエロスとは大きくかけ離れていきます。

では、どんな愛なのか。そのヒントが「ソニー・ビーン」であり、「カニバル・ハンニバル」の否定であり、「聖餐」の本質的な意味となります。

その前に、「子が親を食べる」という行為から、まず「親のスネをかじる」という言葉が連想されました。子どもはある意味、親のものを受け取り続けて成長します。私事ながら母の臨終の顔と見たとき、自分はこの人の存在を食べてここまで成長したのだなと、ふと思ったことでした。「スネ」は人生を歩く脚の「スネ」でも有りましょう。子どもがいるために親はふらつくこともあります。けれど、それでも親が与え続けるのは「愛」ゆえであり、「スネ」は親の「愛」そのものなのです。

その「愛」は「ソニー・ビーン」のように、生きていくために日々必要不可欠なものであり、決して嗜好品でない。

しかし、この娘はこの「愛」を受けることができなかった。親からの拒絶は自分の親への拒絶をうみますが、やはり子どもは何かを与えられなければ成長できません。そこで娘は親の肉体的存在そのものに頼り、「私」の死することをあくまで拒んだのだと思います。憎みながらも存在に頼り続けなければならない縄目を追い、結局娘はかなり長じていたにもかかわらず親のそばを離れることができなかったのでしょう。これは、ある意味「ニート」ですね。

以上から、「私」は娘が頼る自分の存在のもの――「肉体」を、親として示せる唯一の「愛」として与えるのです。ここで「聖餐」の意味が重要となってきます。「聖餐」の元となった「過ぎ越しの祭り」の食事は、解放前夜に食されたものです。娘にとって、肉体的な親依存からの解放。そして食事を提供するものが、食する者のうちに入り、どこまでも共にいるとの約束の食事でもあります。だから、この食事は一回限りなのです。

多かれ少なかれ、子どもは親(それに代わるもの)の愛を日々受けて成長し、親を食べ尽くして独り立ち、大人となって逆に与える者となるのだと思います。

ということで、この小説は、子どもが親の愛を紆余曲折の末与えられ、親離れをする愛の物語ととりました。

最後にパートナーの役割ですが、これは食事を提供するものと食するもののあいだを取り持つ、祭司の役割ではないかと思います。祭司は捧げられた子羊の一部を食する権利を与えられていますので。


[578] タイトルにつられて読んだけど Name:元隔離部屋ハンドシェイカーより 2012/09/07(金) 23:33
 僕、パズル嫌いな馬鹿なんで話がよくわかりませんでした。
 まぁ、最後に人食うってのはわかったけど不親切な小説だと思いました。

 断片的に話区切られてもなぁ〜 

 


[608] RE:いただきます/じょーもん 【レベル5】 Name:ゲゲゲの戯 2012/09/09(日) 12:04
この作者様は長編巧者というイメージが強かったのだが、鱗が落ちた。この方、なんでもいける人なのである。

視点をくるくる動かし、様々な人物の一人称で進むこの小説、のっけからの全体像の把握が難しい。しかし最期まで読み進めてみればその全体像がぼんやりと見えてくる。読み手を選ぶ構成であろう。
そして、賛否両論は致し方ない作品ともいえる。扱っているモチーフがモチーフだし、ある意味で「分かる人に分かれ!」とばかりの作り方がしてある作品である。これだけ感想欄がにぎわっているということは、この時点で作者様の誉れなのである。

さて、筆者は他の感想人とは肌合いの違う指摘を残しておきたい。
実は筆者、この作品で重要なモチーフであった×××ニズム(一応伏せておく)に対して耐性があるのである。あ、いや、別にそういう文化を肯定しているわけではないし自分が進んでしたいというわけでは無論ない。若かりし頃修めた学問の関係上、このたぐいの話をたくさんいろんな場面で見てきたし、触れてきただけのことである。
そんな筆者の目から見ると本作、ちょっと物足りないのである。
この話の大きな縦糸である×××ニズムを取り払ってみると、実はこのお話そのものはむしろ普遍的な光景にSF的な光景が加わっているに過ぎない。
非常に曖昧な表現になってしまうが、キャラクターたちの狂気が「常識的な」狂おしさだったのであろう。読者としては物足りなかった次第である。

センセーショナルなモチーフだけにそれに負けない狂気を描いて欲しかった、というのは、無茶な要求にすぎるのであろうか。しかし、レベル5ゆえ、あえて描かせていただいたわがままである。ご寛恕願いたい。


[626] 【ネタバレ含む】【一言】感想 Name:鄭文ういな 2012/09/10(月) 00:34
 死をニーズ、娯楽にしてしまう社会。なんどもなんども繰り返される生。登場人物にとって生は死のためにあり、そして死は、愛情表現の道具となってしまっている。読んでいる間は、まるでこの世が地獄になったような印象だったのですが、読み終えてそこに「愛」があると分かると、どうしても地獄ではないのだと思い知らされました。だけれどどう表現すればいいのか難しい。
 読んでいて頭を使いました。使ったにしては、あまりこの作品の全容を捉えた気にはなれません。ぼんやりとした世界。興味深かったです。
 執筆おつかれさまでした。


[687] RE:いただきます/じょーもん 【レベル5】 Name:右野 前条 2012/09/13(木) 22:00
諸事情により忌避感はなかったため、問題なく読めた。
間口で数割が脱落してしまいそうではあるが、淡々とした表現で割と抑えられていそうではある。
こういった禁忌的な内容にしてはあっさりとした心的描写がそれを狙ったのならば、狙い通りだろう。

ただ、敢えていうなら、視点の切り替えが頻繁に過ぎる。
ことに、ボックスとマンの対話は、いわゆる説明回のように思えてしまう。
数年スパンの話であるから仕方ないのかもしれないが、読み進めるあいだ、どうにもぶつ切り感を抱いてしまった。

そして、ソニー・ビーンとレクター博士の回。
既に言われているよう、両者ともあまりにも有名だ。
種明かしを最終話まで引っ張りたかったのなら、この人選は失敗だと思う。

付け加えるならば、レクター博士に関する描写について。
登場人物の主観であるにしても、些かどうも。
「ハンニバル・ライジング」「レッド・ドラゴン」「羊達の沈黙」「ハンニバル」のいずれにしても、博士が特段、人肉を嗜好品として扱っていたエピソードはなかったと記憶している。
たとえば鹿狩りのエピソードだが、鹿ともうひとつの獲物とを区別せず、肉を切り取っている。博士にとっては、食材という意味で同等だ。
博士にしてみれば、狩猟の獲物、あるいは、屠殺された家畜の肉に対する程度の感覚しかないだろう。
そういう意味で、本作における「命をいただいているという謙虚〜」という文脈には、不適切な例であったと思う。
まあ、博士に関する私の解釈であるので、実際どうかは、なんともいえない。
かのシリーズに思い入れがあるため、客観的でない評価になっている可能性は否めない。

そのあたりを除けば、大変とても、好みの雰囲気ではあった。


[724] ネタバレ含む感想。 Name:武倉 2012/09/17(月) 00:07
 どうも、御作を拝読しましたので感想を寄せさせて頂きます。

 読んですぐの率直な感想は、カニバリズムそのものに強い忌避感を感じてない俺ってやばいのか? と思いました。
 と、同時にそれはこの作品におけるテーマ性を描くための手段にインパクトを感じなかったということでもあります。
 それが、この作品に意外性がないという事なのか、私の読者としての感性が他の多くの方々とズレてるのか、まぁまぁ恐らくきっと多分後者であろうと思いますので、作者の方にとってはありがたくない読者なのだと思います。
 
 さて、アプリオリで成立すると言う訳でもないのに、当然の如くまかり通ってる価値観や倫理みたいなものを揺さぶる作品というのは、その提示する結果がどうあれ非常に好きです。そういう意味でこの作品に大いに共感を覚えました。
 私もそう言ったものを書いてみたいなと思うのですが、恐らく説教臭くなるなり斜に構えて厨二臭くなるなりするんだろうなと尻込みしています。その点、この作品はそういったものを感じさせずに重いテーマを描ききっていて素晴らしいと感じました。

 短い連なりで構成されている点は読みやすさ半分、全体の把握や物語への没入感の阻害半分と言う所でしょうか。短編で書いてしまうのが勿体無いようなテーマだったかなぁと思うのは、読者の贅沢な注文かもしれません。

 それでは執筆お疲れ様でした。


[792] 美しい禁忌【ネタバレ】 Name:栖坂月 2012/09/20(木) 15:57
この方は長編を書く人だ、という先入観は完全に崩壊しました。
いや、全体としては長編作品に比べて窮屈な印象を受けましたし、脱線(という言い方が正しいのかどうかはわかりませんが)をする余裕もなかったので去年までの作品に見られるような「ふくよかさ」が薄くなっていますから、確かに自由に書かれた作品ではないのだろうなぁと感じます。しかし同時に、断片的でありながら全体像がしっかり見えてくるという書き方はなかなかは見事でした。題材としても、これをもし長編で描こうとすれば延々と葛藤や陰惨なやり取りが繰り返されることになるワケで、そういう意味では短編用にしっかりチョイスされた作品なのだろうとも思えます。
構成も文章もハッキリ言ってお見事と言うよりなく、やはり上手いなぁと唸らされたのですが、少し気になったのは基本的なテーマの見せ方でしょうかね。全体を通して、いかにこの狂気に満ちた行為が認められた上で行われているのかという部分に割かれている印象でしたが、最初の章を読んでしばらく、これは気味の悪さを見せる為のもの(つまりホラー)なのかと思っていました。ところが最終的には、ずいぶんと肯定的に正しいものとして行為が完結しています。もちろんそれ自体を狂気、あるいは異常であると見れば恐ろしい話でもあると思うのですが、いささか美しく見せすぎたような気がします。むしろ正しいことと割り切って、異常性など触れずに最後まで至っていたら、また違った狂気を感じ取れたかもしれません。
まぁこの部分は作者様の意図するところによって変化するでしょうし、正解があるワケでもありません。異常だけど愛があればいいよね、というのも一つの形かなとは思います。
いずれにせよ、小説自体は文句なしです。楽しませていただきました。
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。


[795] 発想の妙、ごちそうさまでした【ネタばれ有り】 Name:饅頭よ永遠に 2012/09/20(木) 18:24
こんにちは、拝読しました。

作家様の特徴としましては、その発想力と駄文にも思える魅力的な文筆力。
元々は毎度、長編で余裕のある書き方をなさる方であると存じていましたので、今回、本作では駄文ではなく、逆にすっきりと視点替えで短編に臨まれたようで意外と言うと失礼ですが、期待度高く読ませて頂きました。
以下から、感想です。

終わりのない生、永遠に続く生。
その中で「私」は、嫌悪をはじめ抱いてる。レジャー化してしまった生死を、否定する。
クライアントが屠殺を希望、マンとボックス、業者は、初の試みを。
「私」は肉を、相手に食べさせたい。被害者として突然殺されたい、という希望。
生かし続ける、旦那。

「全てを食べる」側としてソニー・ビーン。
「全ては食しない」例として対するはハンニバル・レクター。

材料(食材)は揃った。後は、これをどう「料理」する?

…と、いった所でしょうか。そして被害者として…であったのに、いつの間にか神様の話で「キレイに」されてしまっている、この結末。この「美しい」聖餐の終わり。大変見事でした。
ふんだんに(というか多すぎー笑)散られた伏線が、どういう訳か巧く回収できてしまっているのが妙で、とっても面白いのです。まぁ、本作のように視点替えが多く、独創的な傾向の類については二度読みをお勧めしたいと申しておきましょう(二度読みさせて頂きました汗)。
このシュールさは堪らない。是非騙されてみようか!!☆ですね。惹き込まれます。

注意しなければならないのは、結末が2つあるのだ、ということ。
本作には、クライアント(依頼人)サイドと、業者側。2つの立場が存在します。クライアントの希望に添い、尚且つ、「キレイに美しく」合法であるように(実際なるかは置いといて)見せかけねばならない。この条件を基に、一体、マンとボックス、業者は四苦八苦しながら「私」や読者である私達に文章を通し、見せてくれる訳ですね。嗚呼神よ許したも〜。
読中、ホントに「こんだけ複雑でどう終わるんだ?」とワクワクしながらでした。

それで結局、依頼にも成功、依頼者的にも成功(かなぁ笑)。何やかんやで神様で巧く纏まった万歳、ってとこでしょうか(失礼だろうかorz)。私は結構、軽いノリで楽しく読了させて頂いたのですが。バナーからでも明るい軽快な、コミカルタッチな雰囲気だったので♪

マンとボックスってシステムのはずなのに人間のようでとても好感触。掛け合いにもこっそりとクスクス笑わせて頂きました。可愛いとさえ思いつつ。話の中で食いつく箇所はたくさんとあるので(神もそうだし人肉もそうだしシュールな所もそうですね)、読み応えが充分に、「死ねないってどうだろうなぁ」と考えてしまう。人肉を食するは、緊急避難的なもの、に近し捉え方で行われてきた行為であった、ということでも、ちょいと勉強させて頂きましたね。嗚呼何だかお腹いっぱいです。

本作で唯一指摘であるのは、頻繁に行われている視点替え。恐らくは「私」「あなた」「ママ」等、対象が各々どれを指し示すのかを読中で見失ってしまうと、アウトとなってしまう気がします(ここが弱みとなる所だ)。置いていかれないよう、読者側を応援したいと思います。

ではでは、大変興味深く、美味しく楽しませて頂きました。巧いなぁ〜。
おつかれ様でした☆


[842] RE:いただきます/じょーもん 【レベル5】 Name:尚文産商堂 2012/09/23(日) 00:55
なんとなく、落ち着いた印象のある作品でした。
もやもやとしたものが胸にたまるような感じがして、表現しずらいところもあります。いうなれば「ごちそうさま」という感じの作品でした。


[970] 【ネタバレ注意】グロと言われれば、グロ Name:鹿目 咲 2012/09/30(日) 10:57
 グロいと聞いていたのですが、それほどでもなく、すんなりと読み終えました。
 命をいただくという、当たり前のことに特化した世界。人の死さえもいただいてしまう。恐ろしいことだと思います。
 人の死が「死」ではなく「消滅」のような。どなたかがおっしゃっていましたが、「魂」がない。そこにあったのは「魂」ではなく「記憶というデータ」。身体は入れ物のような扱いだったのでしょう。
 昨今給食費について詭弁を垂れて納入しない馬鹿親や、簡単に食べ物を廃棄してしまう輩、そういう社会を受動的に捉え疑問を感じない面々には突きつけたい話題ではありますね。お前は命をどう考えている、と。
 作品のテーマからはちょっと外れるかも知れませんが、「いただきます」の意味を再考するにはよい機会かも知れません。なぜ我々は、食事の前に手を合わせるのかを。
 ただ、読了後はもやもやっとするものが残り、全体がぼやけっぱなしだったので、読み手は選ぶと思います。結局何が言いたかったんだという突っ込みにも、恐らく堪えねばならぬ構成。ですが、実験的なこの書き方でさっくりまとめるとは、やはり巧者なのだと思いました。


[1099] 【作者御礼】 まさかの個別レスなし方向で m(__)m Name:じょーもん 2012/10/09(火) 10:52
まずは、天崎さま、5年間、お疲れ様でした。
何も考えずに押しかけてきて、ただ、楽しませていただきました。他のネット作家さんとの交流も、ここにこなければ、ほとんどしていなかったと思います。お付き合いいただいた皆さまも、ありがとうございました。

さて、作品については、多分モノカキ人生トータル的に見ても、二、三作目になると思います短編への挑戦で、どの程度の尺でものを考え、投入して、どういう角度でアプローチするのが相応しいのか、本当に手さぐり状態での執筆でした。
もちろん、経験の薄いことで、正直わけが分からず、こうだったらいいかもしれないと、あーだこーだと考え、いじり、言葉を選び、と、普段そこまで、一言一句に拘って書いてないので、正直苦戦しました。ですが、とても新鮮な経験で、存外に楽しかったことは、ここで白状しておきまする。(普段からやれよ…、と、言われましたがw)
というわけで、まあ、皆さん信じないかもしれませんが、普段20万字書くのと同じ程度の時間は、費やしての完成となりました。拙いなりに、現時点での持てる力を注ぎ込みましたので、未熟の誹りがあろうとも、私としてはこうとしか書けなかったと開き直るしかありません。

作品として投げたあとは、その作品について作者が四の五の言うのはクールでないと考えないでもありませんので、こういうつもりで書いたのだという自爆ネタはブログでこっそり書くと思いますが(やっぱり書くのかよ、私)、こちらに残す形での発言は避けたいと思います。
今回、ご縁あってお読みいただいた皆さまに、味わっていただくなり、ねこまたぎしていただくなり、踏みつけていただくなり、関わっていただけましたこと、望外の幸せと思っております。
私もここでいただいた皆さんの感想なりご意見を、ごちそうとして真摯に受け止め、消化しておいしくいただきたいと思います。

さて、最初は個別レスを考えていたのですが、撫でられていると無邪気によろこび、蹴られているとムカツクという単純反応しかできそうもありませんので、自粛することにします。
ただ、いずれにせよ、深く丁寧に繰り返して読み込んでくださった人にも、合わない作品でありながらもイベント参加作ということで最後までお読みいただいたかたにも、等しく貴重なお時間を拙作のためにいただきましたこと、ひと言お礼申し上げて、5年間の〆にしたいと思います。

本当にありがとうございました。


[50] 花粉帝国の野望 /栖坂月 【レベル5】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/02(木) 20:29 [ 返信 ]
彼女は金を借りようとしていた。しかしながら、いつもなら必ず現れる研究所の食堂に父親の姿はない。助手をしている、というよりさせられている幼馴染みを捕まえて聞いてみると、彼奴はBFと称する実験機に入ったらしい。気乗りしない幼馴染みを巻き込んで、彼女は私欲の為に決意を固める。だが未来を見せるBFへと吶喊する二人は、その先に待つ黄色い世界を未だ知らない。

http://ncode.syosetu.com/n7842bh/



[51] 【一言】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/02(木) 20:48
 レベル5だから正直に言いますね。正直言って、面白かったです。文句なしに面白かった!
 花粉を取り扱った栖坂さんの作品といえば、花粉の妖精が出てくる作品があったはずですが、その作品は『花粉帝国の野望』の予行練習のようなものだったんですかね。そう思うくらい、無駄のない綺麗な構成に感じました。
 一言感想失礼しました。
 執筆おつかれさまです。


[53] 感想【ネタバレ注意!】私なりレベル5 Name:unbelievable_kazoo 2012/08/02(木) 22:27
 お久しぶりです、unbelievable_kazooです。
 花粉帝国……、アレルギー性鼻炎の私が行ったら死んでしまう……。
 レベル5ということなので、遠慮なく。

 内容について

 ごめんなさい。面白くなかったです。うやむやなまま読み終えてしまいました。
 数多く散りばめられたコネタにくすっと笑うこともあったんですが……。
 どうやら私には合わなかったようです。すみません。
 笑いだけを狙うのではなく、ハラハラさせたり驚かせたりする要素が欲しかった、というのが正直な感想です。せっかく不思議な世界に旅立ったのだから、そういうのがあっても良かったのではないかと思いました。

 文章について

 読みやすくて良かったと思います。一読で分かりやすい文章を書ける腕は見事だと思いました。

 最後に少し。

 文章で人を笑わせるのは難しいなあ、と改めて感じました。
 たぶん、この小説のツボにはまった人にとっては爆笑モノになるのだと思います。
「面白くない」という感想は作者様を不快な気分にさせてしまうので書くかどうか迷いましたが、レベル5ということでしたので包み隠さず正直に言わせて貰いました。
 これからも頑張って下さい。
 では、失礼します。


[58] 織物が織物であるために 【レベル5】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/03(金) 21:24
この企画におけるコメディの名手における、コメディ作である。
この作者に対しては、「文章がお上手ですね」とか「小ネタの数々が面白かったです」なんていうのは褒め言葉にもならない。非常に不公平なことのようだが、これだけ巧者として名が知られてしまうと、高い文章力やネタの挟み方、テンポのうまさは「当たり前のこと」として処理されてしまう。こればかりは有名税と思って諦めてもらうしかないだろう。裏を返せば、安定した筆力やキャラクター転がしは折り紙つきである。

しかし――。
このお話、何か物足りないのだ。
いや、時折挟まれる小ネタには笑わされたし、読んでいて苦のない文章には違いがなかった。しかし、何やら物足りない。
思うに、この作品には作品を貫く縦糸が弱いのだ。
もちろん、この作品はコメディである。お話の縦糸であるプロットが多少弱くてもネタの数々で回収できる可能性はあろう。しかし、この作品における縦糸(プロット)はあまりに弱い。
最後にステラが実は……というくだりがあり、きっとこれが作者様の想定していた大きな縦糸なのだろうが、筆者が拝読させていただいた範囲では、伏線らしい伏線も、またそれらしいやり取りもあまり見受けられなかった。『幼馴染設定』が唯一のそれであろう。おそらく、幼馴染設定に引きずられて(というより、寄りかかってしまって)その辺りの書き込みがなおざりになってしまったものと想像する。

繰り返すが、この作品、小ネタの数々や叙述力の高さにはもはや言うことは何もない。しかし、小説はそういった横糸だけでは出来上がらない。小説が小説であるためには、横糸の素晴らしさもさることながら、縦糸の緻密さも求められるのである。

レベル5故、厳し目に。
そして至らぬ身の愚感故、間違いもおおいにあろうかとは思うが、平にお許し願いたい。


[69] 【ネタバレ注意】さっくり読むにはいいかも Name:鹿目 咲 2012/08/05(日) 10:55
 花粉症ではないので、辛さが全くわからなかったのが残念です。
 そうですね、小ネタの詰め合わせで終わってしまっていた印象があります。もちろん、随所で、笑わせていただいたのですが、ちょっと物足りないかな。
 幼馴染みの父親の元で働く、主人公、という肩書きだけでも、最後のオチにたどり着けなくはないですし。幼馴染みの、主人公ラブ精神が、ちょっと足りなかったように感じました。もうちょっと、きわどく近づいてくれないと、もどかしさが伝わってこないような気がします。
 キャラは立っているし、花粉の世界や花粉人など、面白いことは面白いんですが、なんだか、先が見えてしまうんですよね。花粉人は悪くないとわかった瞬間に、興ざめしてしまう。主人公いじりも、なんだか半端な気がしました。
 読みやすいですし、軽い読み物としては十分だと思いますが、恐らく、それでは納得しない人が大勢いるということなのかも知れません。偏に、栖坂作品への過剰とも言える期待度がそうさせるのだと推測しますが、いかがでしょか。


[78] 感想 Name:赤城康彦 2012/08/06(月) 19:50
自分は花粉症ではないのですが、鼻炎もちなので鼻にまつわる苦労はそれなりに経験していますが。
花粉の世界なんて考えただけでも、ちょっと恐ろしいですね〜。現実になったら笑い事じゃすまないでしょうね。
物語はテンポよく読めて、とても楽しめました。が、後一押し、はらはらどきどきがほしかったかなあ、と。
でもポテチつまみながら読むには最適なノリではないかと思います。
では。


[87] 感想です【ネタバレ有】 Name:楠瑞稀 2012/08/07(火) 17:36
 痛快なコメディでした。
 花粉に埋め尽くされて滅んだ世界というのが、実にユニークな発想で面白かったです。
 花粉人もなんだか可愛らしく、和みました。
 あちこちにネタが散りばめられていたのも、楽しいです。
 ただ、難点を言えば、ネタがあまりに不規則に散りばめられ過ぎており、またテンションが高いので若干読み辛さが出てきてしまっています。(それは私の作品にも言えることなのですが。)
 また、ストーリー的にもなぜ花粉人なる存在が誕生したのか、その機構とはなんなのかが明らかになっていないので消化不良を起こしてしまった感があります。
 もう少し長くても良いので、もっと物語に深みがあれば、さらに良い作品になったかと思います。


[88] 感想: 【ささやかにネタバレ】 Name:ぷよ夫 2012/08/07(火) 21:56
まず花粉症の自分には、どんな恐ろしい物語かと思いました。
コメディでよかったと一安心。

話は、通じないジェスチュアや親子ドツキ漫才(?)など終始ノリノリでテンポよく読めました。
花粉で埋まっちゃった世界や花粉人など、ナンセンスな世界観がまた、そのノリに弾みをつけてたと思います。

ストーリーは、もうちょっとハラハラ感とか驚きみないなものがあったほうがよかったかな、と思いました。
あまり重たくしても、このノリっぷりがスポイルされてしまってはもったいないので、微妙なところですけどね。


[89] ちょっと長い感想 【レベル5】 Name:山鳥はむ 2012/08/07(火) 23:46
 花粉は私にとって不倶戴天の敵です。自身の免疫機能の問題で花粉に罪はないのかもしれませんが……。

 レベル5ということで激辛の意見を頑張ってみます。

 文章の流れは良いと思いました。しかし、主人公と幼馴染の視点が突然入れ替わる部分もあり、結局どちらが主役だったのか? と疑問が残りました。

 世界観は独自のものに感じました。それだけに、他の作品のネタが仕込まれた所で雰囲気が崩されている気がします。主人公の趣味が仮想世界に影響を及ぼしている、という設定ならありかもしれませんが、そのような説明もなかったので。

 題材を花粉としたのは面白いです。身近にあるものですから共感しやすいと思います。ただ、花粉もスギだけでなくヒノキだのブタクサだのイネ科のカモガヤだの色々あります。話を広げやすい要素があっただけに、本題のはずの花粉に関する追及が弱く感じられました。

 技術的な面では、仮想シミュレーションの説明はもう一ひねり欲しかったです。インプット情報が偏っていたら、偏ったシミュレーション結果が出るのは当然なので。むしろ花粉世界が不可避の未来予想となってしまうくらいのトンデモ理論が聞きたかったです。根拠を明確にして小さくまとまるより、完全には否定しきれない屁理屈で大風呂敷を広げた方が面白いかと。結局の所、SFはフィクションですから。

 以上、私の読書感想文でした。
 激辛と言うより、無自覚に毒を入れていないか心配です。


[105] 激辛クリームで土下座orz Name:饅頭よ永遠に 2012/08/10(金) 03:42
こんにちは、拝読しました。苦汁の末、感想です。

何だこの親父。何だその、偏った未来。
キーの、「どう転んでもお笑い」ってそういう意味(←ひとり納得)。嗚呼、手元にポテチが無くて残念だった――完。
と、いうわけで読了しました。読了後に改めて考えてみますと、
良い所。前半。コメディ感があった。花粉にこだわった世界観の発想。言わずもがなの文章の丁寧さと安定感。
悪い所。後半。ペースダウンで盛り下がった印象、勢いが何処いった。せっかく人物がいるのに話の中で動いていない。全体的に設定も人物も方向性も中途半端に思えた。

後半がその印象だったので、どうしても後味が悪いものになってしまいました。どうせならコメディにこだわらず、発想で勝負してほしかったというのが正直な所です。花粉王国…じゃなくて花粉帝国の未来うんぬん。素晴らしいじゃありませんか(キラキラ)。いや、恐怖の世界かもしれませんが。もっとこの世界を知りたかったですね。
もしポテチが傍にあったなら変わっていたのかも(こだわり)。

それでは、感想タイトル通りに。
執筆おつかれさまでした☆


[124] 【ネタバレあり】感想です。 Name:HAL.A 2012/08/14(火) 18:07
 拝読しました。
 笑わせていただきました。個人的には「皇帝(笑)」や「合気道、どこ行った。」が特にツボでした。
 ノリがよく、キャラクターに親しみがもてて、終始楽しみながら読めました。妻(そして娘)に弱いオジサンって、どうしてこうも可愛く思えてしまうのだろう。そしてとにかく花粉人が愛らしい! 花粉症の方からしたら絶対に近づきたくないでしょうけれど(笑)

 しいて贅沢をいうならですが、ラストがちょっとあっけなかったかな、という印象がありました。それまでの場面でステラの内面描写があまり出ていなかったために、エピローグが少し唐突に感じられたのでは、と思います……などと、横からいうだけなら簡単ですね。好き勝手をいって申し訳ないです(汗)

 楽しませていただきました。拙い感想、どうかお許しくださいますよう。


[138] 拝読致しましたので感想を…【レベル5】 Name:招夏 2012/08/16(木) 21:45
こんばんは〜 花粉帝国の野望拝読致しました。

栖坂月さんのコメディ、私、大好きなんですよ。ところが、今回のコメディは、なんでかな…五度程ツボからずれているようで、吹きだすまでにはいかなかったんですよね〜。ニヤッくらい。なんでだろ…。少し無理して笑わそうとしてる? って気がしました。まぁ、でもこれは私だけかもしれません。他の方の感想では笑えたと書いてあるので、スル―推奨です。あ、そうそう、花粉人たちのジェスチャーとじっちゃんの解釈には吹きましたよ。あれは面白かったです。

花粉という条件のみをインプットした仮定未来実現機とでも言うんですかね? すごく興味深かったです。できれば、花粉でできた皇帝の城にも行ってみて欲しかったなぁ。黄金色に輝いていそうですよね(笑) もう少し花粉ワールドを冒険してほしかったかなぁというのが本音です。

私個人的には花粉人がかわいくて、その動きや仕草をずっと見ていたかった気がします。抱っこなどしようものなら、目がかゆくなり、くしゃみが止まらなさそうな気もしますが…^^;。

花粉ワールドを楽しませていただきました。ありがとうございました。


[301] RE:花粉帝国の野望 /栖坂月 【レベル5】 Name:84g@無敵状態 2012/08/26(日) 17:44
 花粉帝国の陰謀
 最初に言っておきます!
 今回の俺の作品は「まだ続きます」のままで最終話投稿で選外。
 なので、今回は“自分の作品は叩かれにくいが、他人様の作品を袋叩き”という読み専的なノーガードキャラになります。
 以上テンプレ。


 なにが面白いのかが、よくわからない作品。
 そして、何がしたいのかもよくわからない作品。
 笑わそうとしているのはわかりますし、良い雰囲気とオーラがある作品ではある。 
 ただ感動がない。泣けるとかそういう意味でなくて読んでいて感情が動かないという意味で。

 設定的には最初から危機感のない世界観。
 で、どうでもいい世界においてもどうでもいい危機でもないし、どうでもいいストーリー。
 で、それなりのギャグをどうでもいいキャラが、どうでもいい感じにやる。

 総評としては、毒にも薬にもならない印象。
 暇潰しにはなるが、時間をつくってまでは読みたくないし、勧めない。
 なんというか、作者さんが流して作ったんじゃね、っていう印象になってしまう。
 もっと上手く作れるのに、ただ纏めて来ただけの印象。
 下手な作品よりも読んで損した感じのする作品。
 技術的には学ぶ部分が多いので、勉強させていただきました。


[333] 感想です。 Name:化野 夕 2012/08/27(月) 16:16
拝読致しました。

花粉に沈んだ世界……ではその花粉はどこから降って来るのだろう?
などとツッコミながら読み進め、花粉人が出てきたあたりで考えるのを止めました(笑)
そう、この物語に余計なツッコミはいらないのだ。楽しめばよいのだと。
小ネタに込められた、作者さまのサービス精神に拍手を送ります。

欲をいうなれば、ステラをもう少し可愛く描いていただけたら、ラストが生きたかなぁと、余計なことを思ってしまいました。


[373] 愛くるしい花粉人に征服されたい〜!!! Name:鳥野 新 2012/08/29(水) 21:33
 キャラクターもイキイキ。終始肩がこらずに読める楽しい話である。
 特に途中で出てくる花粉人にはびっくり。花粉症には縁がない自分には自宅に2、3人来て癒してほしい。花粉人がとってもツボ(妙に可愛くてけなげ)だったので、もっと花粉人とのシーンを長く見せてほしかった。(花粉人とコンタクトする爺さんもまた味があって大好きだった)花粉人が沢山いれば、いろいろと弊害やもしくは国家防衛論でいえば鼻や目のある相手には強みもあるので、妄想を広げてほしかった。それにしても憂い奴じゃのう、花粉人〜。
 で、この中で私が一番注目したのは「花粉エネルギー」。花粉は水と光だけで動くという部分だった。そういえば、光合成するような葉緑素もないしなあ〜。さりげなくすごいネタだが、ネットを検索しても文献やメカニズムが見つからなかった。残念。もう少し詳しくそこら辺を現実のデーターも交えて説明されていれば、ぐっとSF色が濃くなった気がする。(花粉管内の糖を分解しながら花粉管が伸長するという記載を見たことがあるが……)ちなみに花粉の膜は王水でも溶けないそうだ。花粉って何気にすごい奴。花粉症と言えば症状の方ばかりに頭が向くが、エネルギー源という発想は面白いなあと感じた。
 今年も楽しく読ませていただいた。御馳走様でした。


[574] RE:花粉帝国の野望 /栖坂月 【レベル5】 Name:水守中也 2012/09/07(金) 22:09
お久しぶりです。水守中也と申します。
SFは門外なのですが最後ということでお邪魔しました。

花粉に埋め尽くされた世界。
……私なら先ず死ぬだろうと思いました(笑)。マスク? そんなもので防げるほど甘いもんじゃないんですよ。たぶん栖坂さんなら分かってくれると思います。

私の場合、SFはうんちくを楽しむタイプなので、花粉の可能性は興味深かったです。
あれだけ無駄にばらまかれているのですから、せめて有効な使い方を見つけてくれないと、花粉症の人間としてはやっていられないですw

さてせっかくのレベル5ですので、ここからは辛口でいってみます。

・SFとして微妙。
SF要素である花粉の話がメインになっておらず、解明されずに終わったのは拍子抜けでした。
花粉人可愛かったのに投げっぱなしの終わり方は後述の小説としても微妙です。

・小説としても微妙
ステラの恋物語でいきなり終わった感じで読後感がいまいちでした。途中、伏線らしき気持ちが描かれていましたが、唐突感が否めませんでした。
ヨーヘー視点で読んでいたので。……と思ったら、あらすじはちゃんとステラ視点で描かれているんですよね。先入観って怖いです。
それとさらった人間はどうなったのか、なぜさらったのか、投げっぱなしのまま終わってしまったのもラストで納得できなかった理由かと思います。

・コメディ要素も微妙
笑えましたが、単打ばかりで大物がなかったかなと。これは単に私が栖坂さんへ期待し過ぎなだけかもしれませんが……
神視点によるツッコミは悪くなかったです。けどそれによって、先述のステラの気持ちの描写が明らかに浮いてしまっていた印象でした。

総括すると、全体として、なにを描きたかったのか分かりにくかった作品でした。

それでは。執筆お疲れ様でした。失礼します。


[765] RE:花粉帝国の野望 /栖坂月 【レベル5】 Name:尚文産商堂 2012/09/18(火) 22:39
さっくりと、あっさりと読むことができた作品でした。
かなり遠い将来をこのようにして再現するというのは、しっかりと考えて作られた作品に違いないと思います。ただ、スギ花粉だけで数カ月という短時間で地球全土を覆うというのは、ちょっと無理があるのではないかと思います。


[766] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/18(火) 22:46
にやにやと笑わせていただきました、とても面白かったです!
タイトルからしてどんなコメディになるのかと思い読んでいると、まずはステラとヨーヘーのやりとりで笑い、BFに入り、シリアスな内容をお爺ちゃんが話しているにも関わらず、その設定に思わず笑ってしまい、そして皇帝が出てきてから、ステラの容赦のないやりとりに対して、爆笑ものでした。
異常に花粉が降り積もった帝国という内容も斬新ですが、とにかくテンポが良かったです。終始笑わさられるやりとり、突っ込み、ボケの数々。多くの場面で笑わせていただきました。
あるものをとことん突き詰めると恐ろしい世の中になる。それは誤った道に科学が進んでしまった場合にも起こる可能性があるのだなと思いましたね。

ただ気になったのはラストの場面です。
私もヨーヘーよりの視点で読み進めたいたため、最後に明らかなステラよりの視点と彼女の気持ちを垣間見て、思わず疑問符が浮かびました。今までそういう素振りが感じられませんでした。またそのためか、ラストの場面が取ってつけたような感じになり、ただ笑ったという小説だけになってしまいました。もう少しそこら辺にも深みを付けていただければ、より素敵なお話になったのではないかと思いました。

面白い小説でした。ありがとうございました。


[772] 笑いました【ネタバレあり】 Name:ねぎ 2012/09/19(水) 07:01
 各キャラのやりとりと、神様視点の地の文のつっこみが面白く、何度も笑いました。文章も軽快でわかりやすかったです(正直その文章力をわけて欲しい)。

 そんなわけで、おもしろく読みやすい作品だったのですが、レベル5ということなので、以下、感じました点を上げさせていただきます。

悪い点
・神様視点とステラ視点の混同があり、たまに混乱した。
・最後のステラの行動への流れが弱かった。
・よーへーとステラの関係を地の文だけでなく、実際のやりとりでもっと強調して欲しかった。

なお、よかった点は上に書いてあるので割愛します。


そして最後に主張します。

・真のヒロインは花粉人。一家に一匹花粉人。くしゃみもがまんします。ほしい。

 


[776] RE:花粉帝国の野望 /栖坂月 【レベル5】 Name:インチキ堂のおやじ 2012/09/19(水) 11:26
レベル5と言うことで思ったことを率直に……。
起承転結がちょうど四話にバランスよく綺麗に収められた作品だなぁと言う印象でした。
で一話目の舞台となる研究所ですが、もしかして読み飛ばしているのかもしれないのですが、何の研究所を主に行なっているのだろう。大型のスパコンから細菌レベルの素子まで幅広く扱っている本研究所とはあるのですが、よくわからなくて。
現実にもいろいろ手を広げていて事業内容がよくわからない会社などありますので、そんな感じかな。
ステラの両親の離婚話等、小ネタに交えて色々と背景は詳細に語られているのですが、そっちのほうも大事なことじゃないかいって思ったのですよ。
いっそ花粉エネルギーの研究をしている研究所ってしたほうがすっきりまとまるのでは? とも思いましたが、それだとネタバレになってしまって良くないのかな。
なぜって理由はもうひとつ。ヨーヘーのくしゃみから始まる物語に勝手にここが花粉研究所だとミスリードされてしまったんですよ。
で、物語はと言いますと……。
花粉人可愛い。種明かしはもうちょっとあとにして、もっと長く花粉人と老人やステラ、ヨーヘーの攻防を見ていたかった気もします。
これだけ人物造形をきっちりされるのであれば、彼らの活躍をもっと見たいと言う心情にもなるんですよね。
物語の尺の割にコメディチックな描写の割合が多くて、そこだけで文字数を食ってしまって、肝心の主軸がぶれているように思います。もったいない。
もちろんそこがテンポよく読めるというこの作品の全体のトーンを決めているので難しいところですね。
で、冒頭でヨーヘーが主役だと思ったのですが、終盤ステラなのでこれダブル主役の間違いだったかなとも思ったんですよ。ステラとヨーヘーのやり取りのテンポが、作者の別作品である「大人の為の子ども相談室」を思い出させ、一瞬、そっちのお話を読んでいたかなと錯覚を起こさせましたね。
登場人物がカタカナ表記なのは舞台が今よりもちょっと未来を想定されているのかな。
そつなく安定感があって楽しく読ませていただきましたが、どうしても物足りなさが残る。
巧者な作者様なので、どうしても期待してしまいますし、時間があったなら絶対もっと面白いものを書かれるはずだと思っているので、つい注文をつけてしまいますね。
執筆お疲れ様でした。


[1098] あとがきという名の返信 【ネタバレしちゃうぞー】 Name:栖坂月 2012/10/09(火) 10:20
まずはこのようなおふざけ作品にお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。
本作は基本的には「真面目に」ふざけた結果でありまして、それ以上の作品ではありません。SFとしての新しい試みとか提案とか、そういった類いの発想は皆無でした。そういう意味では、皆さんが期待したような読む価値のある作品にはなっていなかったかもしれません。
実はこの作品は、前年を引きずっています。個人的には、という話ではあるのですが、前年に出した「レミング」でかなりの満足感が得られたこともあり、ガチガチのSFを書く気が薄くなっておりました。ただ一点、「機動戦士」の不完全燃焼感だけはしこりのように残ってまして、どうしてもコメディをこしらえたかったという裏側があったりします。とはいえ、それだけではあまりにも作品としてネタ全集みたいになってしまったので、取って付けたようなステラの思惑を付け足してみたりして、こんな作品が生まれてしまった訳です。何と言うか、迷走極まるって感じですね。
とはいえ、失敗作かと言われるとそうでもなく、私個人としては結構気に入っています。不備もありますけど、思い切り笑いを意識して書いたのは久しぶりでしたから、楽しく書くことができたのは間違いありません。まぁ結局、作者一人が楽しんだだけのオ○ニー作品じゃねぇかってことなんですが、それもまたヨシとしてください。いやマジですんませんっ。
自分が楽しく書いて、かつ他人を存分に楽しませるというのは理想的ですが、なかなかに難しいものです。今回改めて、その奥深さを味わったような気がします。この企画はやはり素晴らしい。誰か残してくれませんかねぇ(ちらっちらっ)
あとがきとしても返信としてもびみょーですが、素直な思いとして書かせていただきました。
皆さんお疲れさまでした。そしてありがとうございました。


[27] 光の道の彼方へ/桐谷瑞香【レベル3】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/29(日) 18:37 [ 返信 ]
エネルギーを自供自足できる都市を選定し、実行する政策を開始してから三十年――その都市の一つである東波市の大学院に通っている君恵は、海外で若手研究者として活躍している学と出会い、久しぶりに大学に来た彼の道案内人を引き受ける。その途中、ある研究棟で変わった石を拾い、不思議な音が聞こえてくる光の方へ歩いて行くと――なんと六年前の過去に戻ってしまっていたのだ。やがて現代へ帰還するために奔走する中、二人にとってゆかりのある姉妹と邂逅する……。 優しくも切ない過去と現代を生きる人たちの物語。

http://ncode.syosetu.com/n6636bh/



[226] 感想 Name:流山晶 2012/08/22(水) 00:56
つぼにはまった。

温かい心と生きる勇気をもらえる作品です。

冒頭からぐいぐい引き込まれ、息もつかせずにラストまで持ってくる。
作者は、読者の心をつかむのがうまい。読者といっても、この場合は、万人ではなく、特定の読者層、多分、恋愛ものが好きな読者だと思うのですが、そういう読者の喜ばせ方の定石を心得ているように思われます。といっても、それは簡単にまねできるようなものではないのが、悔しいところです。

舞台は、エネルギーを自給するエネルギー管理都市、そこで、過去を背負う男女がタイムトラベルに巻き込まれます。タイムトラベルものの魅力は、あっと驚くような伏線の回収ですが、この作品では、むしろ、過去を見つめ、過去と決別するための手段としてタイムトラベルが生かされています。

難を言えば、SF的な部分の詰めの甘さですが、そんなことはお構いなしに、読者をからめ捕ってしまうパワー。
う〜ん、教えを請いたいところです。

いやはや、つぼでした。
(私だけ?)


[367] 拝読致しましたので感想を… (ネタばれアリ注意) 【レベル3】 Name:招夏 2012/08/29(水) 10:40
あらすじから、エネルギーを自供自足できる都市に惹かれて読み始めたのですが、タイムトラベルのお話だったんですね〜。

このお話は、SFというよりはファンタジーとして主人公やその周辺の人々の心の動きを楽しむべき作品だと思います。そう考えると、君恵が学ぶに心惹かれて行った様子はよく分かるのに、学の気持ちの変化が今一つ伝わらない気がします。六年前の恋人よりも君恵により肩入れする行動が唐突に見えてしまうというか…。その辺の絡みをもう少し丁寧に書いて欲しかったなぁと思います。(まぁ単なる私の趣味かもしれませんが…^^;)

過去に死んだ友との出会い…私だったらどんな反応をするだろうかと考え込んでしまいました。主人公の君恵がいきなり泣き出したのは唐突だったなぁとは思うものの、そこまでやったら美希の死を最後まで(読者に)伏せる必要があったかな〜という気がします。たぶんそうだろうな〜と思いつつ最後までモヤモヤしてしまいました。逆にそのことを知っていて読めば、もっと美希の言葉や行動が重く鮮やかなものになってるのでは…と思ってしまったので…(…ってか、これも私の趣味だな…(-_-) すみません。スル―してください)

色々書いてしまいましたが、基本的にはストーリー構成や様々な設定が面白く、最後まで楽しませていただきました。

多少、これは校正ミスかなぁと思われる個所があったように思われます。(あまり気にならない程度だったのでここでは特に書きません) が、以下の文は少し引っかかったので、あげておきますね。

>貧乏神引いてみたい(十話目)
貧乏くじ引いたみたい  …かな?


[369] 【ネタバレ注意】しっとり女性向けSF Name:鹿目 咲 2012/08/29(水) 18:16
 読了感が良かった、爽やかな恋愛ベースの作品、楽しませていただきました。
 エネルギー管理しなきゃいけなくなった、少しだけ先の時代、タイムトラベルの研究をして過去に……この筋書きだけでも、興味がそそられました。
 いろんな教授や学生さんが出てきて(といっても、それほど多い人数ではないのですが)大学という空間を活かし、キレイにまとめたなぁとため息が出ました。
 ちょこっとずつ出てくる、些細な事件(工場の事故や33年前の事故など)が、伏線としてきちんと生きていましたし、主人公の君恵が生きていた時代には既に死んでいたはずの美希との会話も、そうよね、死んでるのよね、だからじんわりくるのよね、などと、お母さん目線で見てしまいました。
 学が過去に真美と付き合っていたにもかかわらず、やたらと君恵のことに肩入れしてくるのは、少し気になりましたが、お互い同じ境遇になった者同士と言うことで、許容範囲内でしょうか。もう少し、彼の気持ちが知りたかったような気もしますが、ラストは納得でした。
 全体的に上手く纏まっていたのですが、校正途中なのか、誤字がいくつかありました。メモしていなくて恐縮なのですが、君恵が公恵になっていたのが1カ所、所々脱字、それから、一つだけ、「。(句点)」が「.(ピリオド)」になっていたところがありましたので、報告だけさせていただきます。


[452] RE:光の道の彼方へ/桐谷瑞香【レベル3】 Name:尚文産商堂 2012/09/02(日) 23:18
いろんな意味で、実験的な作品でした。
時間移動はSFとしてよくあるタイプの作品ですが、それをうまくまとめられていると思います。
タイムパラドクスを起こさずして、元の世界に戻る方法は、一体何なんだろうと考えさせられる作品でした。


[715] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/09/16(日) 16:48
 拝読しました。(じつは早くに読んでいたのですが、そのときうまく感想をまとめきれなくて、いまごろになってしまいました)

 他の方が仰っているように、エネルギー管理に関する設定がとても興味深くて、いろいろと考えさせられました。けれど堅苦しいこともなく、やわらかいタッチの描写と、ていねいに敷かれた伏線と回収のおかげで、とても読みやすかったです。明かされてゆく謎、盛り上がるクライマックス、それから爽やかなラスト。楽しませていただきました。
 主人公をはじめとする登場人物たちの人柄に、それぞれどこか温かみがあって、読んでいて心地のいい作品でした。

 個人的にもうちょっと読んでみたかったなと思ったのが、主人公と美希さんの関係でした。死んだはずの友人と、過去で思いがけず再会する――すごくいい設定です。だからこそ、その後の未来(主人公のいた未来では、すでに彼女が亡くなっていること)を口に出すことのできない主人公の罪悪感や苦悩、あるいは彼女らの間にあるかつての思い出など、もう少し丁寧に掘り下げて描いてあったならば、さらに感動が深まったのでは……という気がしました。
 この書き方ではちょっと語弊があるかもしれません……もちろん書かれてはいるんです。ですが、個人的な感覚ではさらにもうちょっと詳しく、と思ってしまったんです。好き勝手をいってすみません。読み手はいつもわがままなもの、ということで、どうかご容赦くださいませ。

 楽しませていただきました。つたない感想、どうかご容赦くださいますよう。


[941] 過去に行っちゃって戻れるの〜、とハラハラ Name:鳥野 新 2012/09/28(金) 23:59
 タイムトラベルしてしまった二人と、人々が織りなす人間模様が繊細に描かれていて、引き込まれて読んだ。どうやって帰るのか? 未来に行ったならまだしも、過去へ戻って帰れるのか??? とても興味がわいた。爆発事故との絡みも面白かった。
「門上」のキャラの出し方が上手いと思った。
 論文を盗む研究者の風上にも置けない奴で、キーパーソンで、そして妙にやさしそうで(胡散臭い感じの優しさだが)、おまけに助け船を出して。ああ、こういう奴だったのか。と最後に納得。このキャラのぶれが良い意味で、はらはら感を演出していたように感じた。
 学園都市を冒険して走りまわている感覚に陥れて楽しかった。
 


[954] 【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/09/29(土) 15:35
 以下、あくまでも一意見なのであしからず。

 エネルギーの問題をタイムトラベルと絡めた良作。
 スピード感のある展開が巧いと思いました。特に11話から一気に流れが速まって、そこから解決のところまで食い入るように読ませていただきました。また、そこからゆったりと恋愛で締めくくるのも、展開としては上手ですね。脱帽です。

 しかし、その恋愛について、少々気になりました。人物があまり深くないというか。学が君恵に惹かれたこと(つり橋効果?)があっけなくて、感情移入しにくかったです。
(恋愛ではないですが)君恵が現在では亡き友人に再会し、“今を生きよう”と決心したところも、字面だけに見えてしまうというか、感動的なことを叙述しているけれど、感情移入はしづらいような。
 全体的に、人物をもっと掘り下げてほしかったな、という印象です。
(登場人物の中では、門上教授が特に魅力的でした)

 展開が巧い効果で、タイムトラベル物としては充分に楽しめました。さりげなく伏線が張られていて、それが回収されることで一気に物語が動いて。読んでいてわくわくできる展開です。お見事。
 執筆おつかれさまでした。


[1073] 感想です。 Name:深緋 2012/10/08(月) 11:56
間に合うかな?

さわやか系の恋愛模様、ほんわかした作風、私は大好きです。
しかし、学が君恵に惹かれた辺りがわかりません。
具体的な部分、きっかけ、仕草、考え方。
これといった決め手がなく、いつの間にか学は君恵を保護していた。
……ので、その部分が読みたかったなぁと思います。
君恵と美希の関係も、少し表面的だったかなという気がしました。

とはいえ、互いの優しさや、遠慮がくすぐったかったり、歯痒かったり。
その思うようにならない部分、楽しんで読む事ができました。
ありがとうございました。


[1097] 【作者返信】ありがとうございました。 Name:桐谷瑞香 2012/10/08(月) 22:36
 まず、拙作を読んでくださった皆様、さらには感想を残して頂いた皆様(掲示板に限らず、ツイッターでも)、本当にありがとうございます。またこのような機会を提供してくださいました主催者さま、実行委員会の皆様、バナーを作っていただいた黒木さま、本当にありがとうございました。
 感想を読んで、非常に嬉しい言葉だけでなく、指摘もきちんとして頂き、まだまだ精進する必要があると痛感しました。頂いたコメント等をしっかり吸収して、次に生かしながら、今後も創作活動を続けていきたいと思います。
 なお、掲示板に書かれた感想の個別の返信に関しては、最後にさせて頂きたいと思います。

 初めての空想科学祭の参加でしたが、執筆者だけでなく読者としても、非常に楽しむことができ、また勉強させて頂きました。時間がなかったため結局半分程度の作品しか読むことはできませんでしたが、どれも奥が深く、それぞれ味が出ており、様々な皆様のSF小説を楽しむことができました。書くだけで終わらせずに、他の皆様の作品に触れられたからこそ、得られたものも多かったです。もっと魅力的で、読者をさらに惹きつけられる小説を書きたいと思いました。

 今回書いた作品のSF要素はタイムトラベルと、ほんの少しですがエネルギー管理の2点となっています。タイムトラベルが理論的には成立しているというのは、今回調べて初めて知りました。しかし実際にできるかというと非常に不透明な部分が多々あり……結果SF的な部分の詰めが甘くなりました。またエネルギーについては、そう遠くない将来、ここまで極端なことはないでしょうが、いつかやってくるだろうという意味も込めて設定しました。ただ、こちらも詰めが甘くなったのは……否定しません。
 SF的要素は特に反省すべき点が多々あり、それでも読んでいただいた皆様に感謝しております。爽やかに読み終えることができたのなら、執筆者としてはそれで充分です。



 ではこれ以降、感想の返信をさせて頂きます。

 個別返信の前に、一点だけまとめて返信します。何人かの方から指摘した点について、『学が君恵に惹かれた様子がよくわからない』という点に関してですが、その通りだと思っています。
 今回、三人称でありながら、君恵のみの視点で書いたため、どうしても心情や仕草に関しても君恵よりになり、学の心情に関しては希薄になってしまいました。それでも書き方次第では、彼の心情の変化も表すことができるはずです。その点にも気を付けながら、もっと丁寧に書けばよかったと思っています。ご指摘本当にありがとうございました。


 以下、個別の返信です。

>流山晶さま
 本当に有難い感想をありがとうございます。最初の感想でもあったので、特に嬉しかったです。
 恋愛もの好きの読者の喜ばせ方の定石を心得ている……そう感じましたか、その感想を読んで少しびっくりしました。恋愛面の展開に関しては、むしろどなたかからご教授頂きたいくらい、ベタな展開しか書けない者で……いえ、むしろそのベタな展開だからこそ受けが良かったのかなと思います。
 タイムトラベルを出した理由は頂いた感想の通りで、『過去を見つめ、過去と決別するための手段』でした。それを汲み取っていただき嬉しかったです。
 流山さまのつぼにはまった小説を書けたようで良かったです。どうもありがとうございました。

>招夏さま
 すみません、エネルギーを自給自足できる都市は、あくまでも設定上のもので、メインはタイムトラベルのお話でした。
 そうですね、SFと呼ぶには少々辛く、ファンタジーものの小説とした方がいいかもしれませんね。その中でも主人公たちの心の動きを楽しんでいただけたのなら幸いです。
 学に関しては個別返信前に書きましたが、かつての恋人ではなく、会ったばかりの君恵に肩を入れたのは、本当に唐突であったと痛感しています。
 君恵と美希の再会に関しては、驚いたり、戸惑ったり、寂しさが込み上げてきたりと、色々な感情が混ざり、それがコントロールできずに泣いてしまったのですが……たしかに最後で明らかにするのは、今更感もありますね。なかなか難しいです、そこら辺の駆け引きが。このような一読者の指摘も参考になります、ありがとうございます。
 最後まで楽しんで頂けたようで、こちらとしても嬉しかったです。
 誤字脱字指摘もありがとうございます。早々に修正させて頂きました。後程、また全体の誤字脱字チェックをしたいと思います。

>鹿目咲さま
 読了感には常に意識して書いているので、そのように感じて頂いてほっとしています。『しっとり女性向けSF』という素敵なネーミングもありがとうございます。
 大学という空間を生かし切れていたでしょうか? 大学のイメージが色々なものがごちゃごちゃとある感じなので、話をコンパクトにするために一部分しか出さなかったのですが、それにより綺麗にまとまった印象を受けたのかなと思いました。既に死んでいる美希に対して、読者も彼女に抱く感情が複雑であったり、じんわりした感情で読めるかということも狙っていたので、そこを感じて頂けて良かったです。
 学に関しては個別返信前に書きましたが、彼が君恵に惹かれる点に関しては描写不足だったと思っています。しかしそんな中でもラストが納得頂けたようで良かったす。
 誤字脱字報告ありがとうございます。後程、再度読み返してみて、修正したいと思います。

>尚文産商堂さま
 お話に関して、上手くまとまっていたという感想を頂き、正直ほっとしています。
 タイムパラドクスとの影響をどう回避するかについては随分と考えましたし、どう話を収拾するかも悩みました。ストーリーの展開といい、元に戻る方法といい、私自身の中でも本当に実験的なお話であったと思っています。

>HAL.Aさま
 色々と恐れ多くも、有り難い感想をありがとうございます。エネルギーを管理する設定に関しては、私自身としては思い入れもあり、小説の内容によってはかなり重いものになりそうですが、あえて設定だけに留め、また私の作風も影響して、全体的に堅苦しい内容にならなかったのではないかと思っています。『読んでいて心地のいい作品』、そういう小説を目指して書いているので、そのように言って頂けて本当に嬉しいです。 
 主人公と美希との関係についてですが、もう一押しあったほうが良かったですか。話をまとめ過ぎた関係で、美希との絡みが少なくなってしまったように思います。一読者さまからの意見も非常に参考になります。的確なご意見や有り難い感想を、ありがとうございました。

>鳥野新さま
 ハラハラ、ドキドキして頂けたようで良かったです。また繊細という有り難い言葉をありがとうございます。過去からどう戻るかという点に関して、興味を湧いていただけたようで嬉しかったです。
 門上に関しては、物語のキーパーソンでありながら、最後になるまで掴めない人物になりました。最後まで読み、納得して頂けたようで良かったです……途中で読むのをやめたら、ただの悪者で終わってしまいますからね。楽しんで頂けたようで、こちらとしても嬉しかったです。

>鄭文ういなさま
 良作という、大変有り難いお言葉をありがとうございます。
 11話以降は一気に書いていたため、展開も勢いに乗って書き進めていました。クライマックスはとにかく盛り上げて、恋愛が絡んだ作品であったため、そこもしっかり押さえたいと思い、あのようなラストになりました。
 学に関しては個別返信前に書きましたが、たしかに感情移入しにくかったとは思っています。
 また小説全体の背景や展開に力を入れ過ぎて、人物描写が不足してしまったり、“今を生きよう”と決心したくだりも上手く伝わっていなかったようで、反省しています。今後は描写の配合も上手くしながら、執筆していきたいです。
 タイムトラベルものとしてお楽しみできたようで、また鄭文さまに楽しんで頂けたようで良かったです。

>深緋さま
 大丈夫です、間に合っています。企画終了後での書き込み、ありがとうございます。
 好みの作品であったようですが、それに応えられる作品となれず、すみません。そんな中でも深緋さまに楽しんで頂けた良かったです。
 学に関しては最初にまとめて回答させていただいていますが、たしかに決め手がありませんね。なんとなく惹かれた……という感じだったのですが、どうにも君恵中心になりすぎました。君恵と美希との関係も、ストーリーを中心にし過ぎたせいだと思っています、ご指摘感謝します。


 最後になりましたが、本当に皆様、ありがとうございました!


[296] E.E.(アインシュタイン・エレベータ) /檀 敬 【レベル3】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/26(日) 08:18 [ 返信 ]
現実と空想、ミクロとマクロ、そして量子と物理。各々の地平線を昇降する『アインシュタイン・エレベータ』これに乗降する女と男、もとい、人妻と猫。彼らはそこで何を成し、そして何処へ辿り着くというのか。

http://ncode.syosetu.com/n4878bi/



[407] 一人称と話者のスタンス 【レベル3】 Name:ゲゲゲの戯 2012/09/01(土) 09:28
硬派で正統派の古き良きSFである。
誤解しないで頂きたい。「古い」というのは決してけなしているのではない。黎明期から黄金期のSFが持っていた理屈っぽさや、科学を軸にした世界観づくりがこの作品には流れている。連綿と引き継がれたSFの系譜を感じるものである。
アインシュタイン・エレベータという、時空を越えて旅を続けるエレベータ。そして、そのエレベータに色んな時代の人々が出会うことによって、その人が(SF的理由により)少しずつ変わっていく。まさにSFである。最期の光景なんかはこの手のSFにおいてはお約束といってもいいかもしれないくらいしっくりはまっている(褒めています、念のため)。

さて、筆者がここから指摘するのは、SFとはあまり関係のない部分での話である。
この作品においては、三人称と一人称を使い分けている。いや、この作品においてこの選択は実に正しい。
しかし、一人称パートの描写に少々リアリティがないように見受けられる。たとえば、「(自分の)鼓膜が破れた」や「(自分の)頭蓋骨が割れたようだ」という表現。自分の痛みを語っている割に、話者のスタンスが遠い気がするのである。

たかが人称、ではない。話者の語り口によって作品は大きく色を変えるものである。少なくとも読者としての筆者は、一人称の語り口に違和を覚えた。それだけ指摘しておくことにする。


[409] RE:E.E.(アインシュタイン・エレベータ) /檀 敬 【レベル3】 Name:HAL.A 2012/09/01(土) 13:30
 拝読しました。
 レディをエスコートする猫、可愛いー! 宇宙ものから始まって、時空のはざま、シュレーディンガーの猫(!)、量子力学に、一粒で何度も美味しいみたいな贅沢さを感じました。第四の扉の登場人物などは、おいおいこれ書いちゃっていいのー? と思わずにやにや。なんともキワドい笑いでした。(タブー的な意味で)

 個人的には第五の扉がいちばん好きでした。けっこう悲惨な話なのに、懲りずに同じことを繰り返す「僕」が、気の毒やら可笑しいやら、けなげで可愛いやら……。自分の命がかかっているのに、薔薇の一本を諦めれば助かるといわれているのに、なお「でも、どうしよう。真優子は二十一歳になるんだ。二十一本でなければ意味が無いよ」なんて、ああもう可愛いなあ!

 第二の扉の猫二匹も好きでした。思考実験とはいえなんてひどいことを考えるんだ、なぜ猫なんだと、SF小説に件の猫の話が登場するたびについもやもやせずにいられないので、彼らのたくましさが、可笑しくも何だか妙に心強かったです。

 ちょっと気になったことを、ふたつ。なんだか重箱の隅をつつくような指摘で恐縮なのですが……(汗)
 ひとつめは、舞台の描写です。序章で一人と一匹の入った「箱」は、「二重扉の向こうにある小さな空間」として描かれているので、ここでわたしは、ごく普通のエレベータのような外観を想像しながら読んでいたんです。そして一話以降に彼らのいる場所は、「ホテルのスィートルームのような」「アンティークでデコラティブなチークで装飾された内装」の部屋になっています。それで、てっきり最初のシーンとはまた別の空間かと思ったのですが、そのゴージャスな部屋を彼らは『アインシュタイン・エレベータ』、『時空の狭間に浮かぶ箱』と表現している。そこであれっとなってしまいました。じゃあやっぱり、冒頭のシーンと同じ場所なの? と。
 終章を読めば、狭いエレベータ内(風)空間からこのアンティーク調の部屋に繋がっているということなのかなあ、と思うのですが……(違っていたらすみません!)、わたしのような粗忽な読み手としては、そのあたりもうちょっとわかりやすく書いていただければうれしかった気がします。

 もうひとつは、既出のご意見と重複しますが、第三の扉の一人称。1945年を生きる少女の目線で語られる地の文に「アンティークでデコラティブ」「チタンブレード」という単語が出てきたことに、違和感がありました。……と書いてはみましたが、意図的にそのようにされていたら申し訳ない、そのときは頭の固い奴だなと笑い飛ばしてやっていただければ幸いです。

 楽しませていただきました。なんだか己の腕のなさは棚に上げて、やたらに重箱の隅をつついてしまいましたが、どうかご容赦くださいますよう。執筆お疲れさまでした!


[421] ユニークなホスト二人に酒がすすむ秋の夜…… Name:鳥野 新 2012/09/01(土) 22:44
 時空のはざま(というかむしろ宗教的なあの世とこの世の境に思えた)を進むエレベーターの中に召喚?というか訪れてしまう方々(魂?)の物語。タイトルとバナーから超ハードかと思って身構えていたが、肩の凝らないお洒落な話で楽しめた。
 一話、一話がコンパクト。で、ゲストに対する、ホストのその妙に突き放したような対応と筋立てがユニーク。(5話だけがちょっと違うが。でも私も5話が一番好きだったりする)秋の夜長に洋酒でもなめながら読み返したい話だった。
 注文を付けるとすれば言えば、もっと読みたい。だって、酒がおいしく飲めるから。
 エレベーター帰ってこ〜〜〜い。


ネタバレ注意





 う〜〜〜ん、第1話のオチがわからなかった。不覚!
 ところで、なぜ、アインシュタイン・エレベーターなのだろう?
 神はサイコロを振っているように見えるが……。(特に5話)
 それどころか、神はパシり扱いだったりする。(−Cでと言う部分が不明だけれどE=mc2だから±Cということで−Cにしたのかな)
 がんばれ!イースー


[431] 感想/オススメ Name:鄭文ういな 2012/09/02(日) 02:12
 複数の物語で練り上げられた作品であるのに、決して読み疲れを感じさせない、さらっと重厚な話を流してしまうような作り込みの良さがありました。
 その奥に広がる知識もきっと確かなもので、敬服するばかりです。
 読んでいる瞬間瞬間がまた心地よかったです。読んでいて飽きさせない、どころか、ずっと読み続けていたい、と思ってしまうほど。
(本編未読でこの感想を目にしている方へ:オススメ作品です)
 執筆おつかれさまでした。


[439] 裏づけのある作風【しみじみネタバレ】 Name:ぷよ夫 2012/09/02(日) 15:44
本作品は、EEという小部屋に来る人々(と、ぬこ)たちで織り成す、人間ドラマです。
この、人間ドラマ“喜怒哀楽”を語る下地として、長いことSFファンをしてる自分にはたまらない仕掛けがそこかしこに仕込んでありました。
ある扉ではサイエンスに対して、ある扉では古の人物に対して……いわゆる一般的な解釈に対して斜に構えるという、SFショートショートの王道というべきスタイルで望んでいるのがまた、たまりません。
そして、土台には「サイエンス」を語りうるだけの知識と、「フィクション」を語る人間力を感じました。
ありえない世界観の中、人間たちが生きている〜〜それこそがSFの醍醐味としみじみ思った次第。

正直、もっと沢山の扉を見たいです。
が、ここで終わることがまた、この作品のバランスなのでしょう。


[503] 感想をひと言(ネタバレあり) Name:早川みつき 2012/09/04(火) 22:42
拝読しましたので感想を。

猫と人妻が出てくるオムニバスと以前よりうかがっており、いったいどんな話?といろいろ想像していたのですが。予想とまったく違っていて、をを、と。恋愛ものをよくお書きになる作者さまだけに、やはり第五の扉が光っていたなあと思います。SF的仕掛けも種々あり、作者さまのSFへの愛が感じられました。
そして。やっぱりSFには犬より猫ですよね……!
未亡人の過去や水色の猫との関係など、裏設定への興味をそそられつつも、訊くのは野暮というものなんでしょう。

以下ネタバレ。






他レビュアーさんの指摘にもありましたが、第三の扉は主人公が第二次世界大戦中の女子高生(?)の一人称ですので、キリスト教的世界観に属する天使の登場は多少違和感を伴いましたことをお伝えしておきます。

それにしても、味噌汁を沸騰直前で止める描写を男性作者さまのSF作品で拝読できるとは、嬉しい驚きでした。きっといつも料理なさっているのでしょうね。

執筆お疲れ様でした。楽しい読書の時間をありがとうございました。


[504] 感想 Name:赤城康彦 2012/09/04(火) 22:46
感想を書くのが下手ですが、(子供のころから読書感想文はダメでした。空想は大好きなのに(^^;)、感想を書かせてもらいます。
無理に奇をてらわず、気楽に読める作品でした。
マーサさんとドドさんのやりとりも、読んでいて面白かったです。
E.Eが時空を超えて様々な人々の生死や人間模様を描き出すさまが、なんだか、かっこよく感じられます。


[526] 拝読致しましたので感想を… 【レベル3】 Name:招夏 2012/09/05(水) 15:34
ドド! か・わ・い・い〜 なにその色! ソーダアイス色の縞猫? もうね、背後からもふっと抱き上げて背中にパフパフしながら、「ダメだよ〜 そんなアブナイモノ(チタンブレードの剣) 人に向けちゃ〜」って叱りたい〜(。≧▽≦。)ノ゛ ところで、ドドはなんでそんなもの持ってるの? そんなもので守らなきゃならないほど危険な人もやってくるってことなのかな?

オムニバス形式のお話一つ一つを楽しませていただきました。私はそれぞれの科学的記述に大した違和感も感じない程の科学知識しか持ち合わせておりませんが、他の方が書かれているご指摘を一つ一つ潰していけば、もっとリアリティのある、違和感のない、もっと素敵なお話になりそう〜と、ワクワクしました。

あ、でも、第三の扉のキリスト教的世界観のことについてなのですが、天使については私はあまり違和感が無かったです。これが長崎のことなら、土地柄から、尚更違和感が無いです。まぁチタンブレードなんてモノは、確かに彼女は知らなかっただろうなぁとは思うけど…^^;

素敵なお話でした。ありがとうございました

PS. 「もう一匹の猫」の山吹色の猫からお茶の香りがするのは気のせいですか? そうですか…。(内輪ネタですね、すみませぬ^^;)


[690] RE:E.E.(アインシュタイン・エレベータ) /檀 敬 【レベル3】 Name:右野 前条 2012/09/14(金) 00:13
御大の名を冠するとは、とタイトル時点で身構えたが、なるほど。タイトルに恥じない良作だと思う。
各話のサブタイトルも、秀逸な命名だと思う。

第一の扉は、私もオチが判らなかった。等価原理についての、不勉強ゆえなのかもしれないが。
第二の扉……これはいい。猫、箱の装置、ルドルフにヨーゼフ。
ここまでくれば、SF読者なら判るだろうと言わんばかりの念の入れよう。
二匹に増えたのは、やはり、重ね合わせということだろうし。
にしては猫のキャラクタが……まあ、そこは触れないほうが幸せか。
招夏さんの指摘どおりの身内ネタであるなら、正直、私も触れたくはない。

第三の扉と第四の扉。
ここはちょっと違和感があって……記憶しているかぎり、アインシュタインは宗教については否定的であったと。
だので、テーマとして少し、疑問符がついたところ。
天使、天国と連呼していて、成仏という単語が出るのもやや違和感。

第四の扉で、少し解釈に悩む部分があり。
量子論を受け入れられないのは、まあ、判る。サイコロを振ってしまうから。(これは第四扉・第六扉でもそうだ)
しかし、だとすると、受け入れられないのは彼の立場としては正しいようにも思うのだが……何故に焦っていたのだろう。
ちょっとここは、種明かしがほしいところ。

そして、第五の扉。これはストーリー的には、文句の付けようがない。
冒頭から繰り返される、二十一という数字。
提示されるヒントに、婦人への薔薇。そして、質量という絶対的な科学に対しての、執着という精神的な要素。
なんとも素晴らしい。
マーサが貴婦人らしく扱われた"扉"がエピローグの前というのも、意図的だろうか。

唯一気になる点としては、多世界解釈(エヴェレット解釈)では、収束という要素はなかったのじゃ……という点。
私も量子力学に詳しいわけではないが、これはどちらかというと、コペンハーゲン解釈のような気がしなくもない。
このあたりは詳しい方に丸投げしておこう。
いずれにせよ、本作の魅力が損なわれるわけでは、決してない。


[697] 【ネタバレ注意】科学にもSFにも明るくないんですけど… Name:鹿目 咲 2012/09/15(土) 14:00
 第二の扉くらいしか元ネタが分からなかったので、内容については言及のしようがありませんが、面白かったです。
 どれもこれも、こだわり抜いて独自の掌編に仕立て上げ、全体をうまく貴婦人と猫でまとめ上げているような感じですね。短編集の形にしていく上では、こうした関連づけが上手くいくかどうかが鍵になると思うのですが、この作品では成功していると思います。
 難しいネタを面白くするのは、それだけで相当な労力だと思います。知識があればこそだなと感心しました。
 その一方で、やはり書き方が気になったのは、エレベーター内の描写でしょうか。皆さん同じようなことを書かれているので、ちょっとだけ書き方を変えて指摘しておこうと思います。
 私が最初に違和感を感じたのは、やはり第三の扉からだったのですが、描写のコピペが勿体なかったです。同じ場所を同じ三人称で綴った第一と第二の扉、ここでも描写を変えて良かったのではないでしょうか。第三以降の一人称でも、それぞれで書き方を変えたら面白かったんですけどね。一人称は特に、語り部の知識の範囲を超えた描写は出来ないはずなので、それぞれ人物の経験や生い立ちに沿った表現だったら良かったのにと、思わずにはいられませんでした。
 それでも、こうやって、カチッとSFらしく決めてくれる作品があるのは、とても嬉しいし、素敵なことですね。


[708] 大したもんだ! Name:元隔離部屋ハンドシェイカーより 2012/09/16(日) 06:39
 ここまで掌編と短編全部読んだけど、この作品が一番好きかも(ソロモンと甲乙つけがたいけど、おいらの作品めたくそ書いてあったので感情的にはEEがいい) どこがいいって他の方が書いているのみたらわかるから省略すっけど、一つ言えるのは掌編オムニバスを書くのにはかなりの腕がいる。全部それなりの落ちをつけてるのはお見事ですね! 掌編王のオイラが言うから間違いない(笑) 素敵な作品ありがとうございました。ダディに惚れたかも。

[728] RE:E.E.(アインシュタイン・エレベータ) /檀 敬 【レベル3】 Name:インチキ堂のおやじ 2012/09/17(月) 06:09
タイトルからがっつり惹きつけられました。
アインシュタインの名前を掲げられては、本格的なSFを期待してしまいます。その実読んでみるとしっかりとSFでありながら読みやすい。
貴婦人にソーダ色の縞猫。後者は可愛いと思いながら縁日のカラーひよこを連想してしまいました。
いわくあり気なふたりの背景も気になるところですが、本作ではそこまで突っ込んで描かれてはいませんね。想像をかきたてるところもまた魅力的で、本作だけで終わってほしくない気持ちです。
ここはひとつ、シリーズで読みたいなぁと思いました。
各回、元ネタがわかるほどの知識がないにも関わらず楽しませていただきました。
ライナーノーツがあればもっと楽しめるのかな。期待しております。
一人称の第三の扉や第五の扉において、部屋の描写がどの回でも同じように描かれていたのが気になりました。
毛足の長い真っ赤な絨毯だったり、アンティークでデコラティブなチークで装飾された内装オレンジ色の夕日が部屋の中を赤く染めているなど、同じ部屋でも本人たちの見え方は違うはずです。
もちろんそんな箇所で物語の面白さが損なわれるようなことはありません。
何度でも読みたくなる物語。とても楽しませていただきました。


[743] ダディっぽい! Name:虹鮫連牙 2012/09/17(月) 19:53
 読み終えて、自分が抱くこの作者さんのカラーが出ているなと思った作品でした。

 以下感想です。

 と言っても、正直無知な自分にはオチネタが分かる話は無かった。
 かろうじて、エレベータに乗ってきた人々の身の上がどうなっているのかを読み取れたりしたぐらいですアーメン。
 オチネタに関しては辞書引きます。wikipedia読みます。他の感想人さんも参考にしてみます。

 じゃあどうしてこの作品が面白く感じたのかと言うと。
 それは一言、「壇敬の作品だから」ということです。
 二年前の空想科学祭で読んだ『火星に木を植える男』。あれを読んだときの読後感にすごく近いものを感じて、「ああ、そうだ。この人の作品はこうなんだよ」って再認識させられました。
 難しい単語も隠された意味もきっちりと分からなくたって、最後まですんなり読めてしまう作品。
 独特とも言えるような雰囲気が醸し出されていると思うんです。
 いや、適当なことぬかしてるわけではなく、本当に。
 なんつーか、言葉にしにくいんだけど、この作者の“カラー”ってものが色濃く見えるというかなんというか。
 ごめんなさい。ちゃんとオチネタを知ってもらったほうが嬉しいよね。勉強します。
 でもやっぱりこの作品は好きなんです。そういう作品だし作風なんです。
 それでもいい?


[773] SFの幕の内弁当や〜 【ネタバレ】 Name:栖坂月 2012/09/19(水) 08:57
多分に趣味的な作品です。こういうのが好きなんだよなぁという明確な自己主張こそ、この作品のテーマなのではないかと思いました。
とはいえ、単に好きなオカズだけを端から並べたのではレパートリーやバランスに欠けます。その点も考慮して文体や雰囲気を変えているのは、間違いなく技術による賜物でしょう。ここは素直に見事です。あるいは、実際にバランスの良い弁当を作るような心持ちで構成をされたのかもしれません。そのくらい、全体の調和がとれているという印象があります。
一つ一つにコレというSF的、あるいは科学的知識があり、それを短いながらも物語として成立させているところに上手さがあります。まぁ天使ちゃんの回などは少々強引な種明かしでゴリ押ししているようにも見えますが。第五の扉は短くも面白く纏め上げ、それがそのまま余韻にも繋がっている辺りはさすがと言うべきでしょう。
ただこの作品、SF的な知識を楽しむことにやや傾倒している感はあります。そういった雰囲気を楽しむ為の作品だと言うならもちろん構わないのですが、一人と一匹の意図するところがもう少し別なところにあるような気がしたので、最終的には終わりという感覚が得られませんでした。むろん、だからこそ「オカワリが欲しい」と思わせることに成功しているとも言えるので、単純な欠点でもないとは思いますが。
それにしても去年一昨年と読ませていただき、実に安定感のある方だと思っていましたが、反面尖ったものの少ない方という印象がありましたから、今回の作品は「らしい」ながらも一歩踏み出した作品かなと思わされましたね。主催側の「短編連作なら一つの作品としていいよ」という発案がなければ、もしかしたらこの作品は生まれなかったんじゃないでしょうか。これからも新しい試みにドンドン挑戦していただきたいと思います。
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。


[807] やあ、こりは面白い【ネタばれ有り】【レベル3】 Name:饅頭よ永遠に 2012/09/21(金) 19:42
こんにちは、拝読しましたので感想です。

わー面白かった! 最上級の褒め言葉です。タイトル通りに、物理学界じゃ超有名な大人気アインシュタインを絡めて、話をつくる。オムニバス形式の短編で、各掌編ひとつひとつが知る者にはオイシく、最後までワクワクしながら楽しく読ませて頂きました。満足〜。

では、はじめから順に食いつきます、がるる。第一の扉。
等価原理。即ち、加速運動してる時に働く慣性の力と重力は区別できないとかいうアレ。んー、よくある例えで、エレベータのワイヤーが切れて自由落下という加速運動をすると、中に居る人は宙に浮いた状態になる、つまり重力が慣性力によって打ち消された状態のことですが、
宇宙に放り出され「自由の身」になった彼の心は宙ぶらりん…このまんまじゃいけないよねぇ? ってな解釈程度で宜しいんでしょうか(あんまり自信ないなぁ)。ちょっと解り辛かった、なのでちょっとモヤモヤ。

第二の扉は、もう言わずもがな、シュガ猫ちゃん。愉快でそれはもう笑いました。楽しいぞこのやろう!(笑)
第三の扉。少女が死んで、原爆投下を理解して、原爆とは何かを理解する。ちょおっと一気に少女が一連を受け止めるには早急で、強引すぎたかな、という印象。結局、少女は何となく解った感じで天使に、でしたが、敢えて説明せずに天使なら天使で死んだことだけを理解して天国に行ってくれた方がよかった気がします。原爆投下当時は、落とした米国や科学者達ですら前例が無い(模擬実験が日本で投下され脅威は知ってはいたでしょうけれども)ので受け止めにもそれなりに経過はあったはず。それを一介の、しかも少女に理解させようってのに無理がある…かな。
第四の扉。まいぺーす。神やら光やらアインシュタインやら。結局あんた誰ダヨ、ってオチでしょうか。光の正体、神のみぞ知る(適当に言ってる)。
第五の扉。四の、量子力学から派生。薔薇の本数、つまりは執着については、アインシュタインの最期30年間あたりの生涯を表しているんでしょうか。理論を追い求めた為に生涯の最後の30年を無駄にしたという意見の多い彼ですが、そのことかな…と推読。

そして最後、この終わり。示唆しているのは平和でしょうか。アインシュタインは一次からの世界大戦で(有名なのは第二次の時の米国大統領に向けた手紙ですね)、平和については核兵器の廃絶や科学技術の平和利用を訴えたりしてますし。話の終わりまできっちりとアインシュタイン絡みでしめ括っているのかなと。そう勝手に思って読了しました。

等価原理で始まり、彼の生涯で閉じる。マーサさんが喪服を着ていたことからでも、彼への、物理界それ以外にもおける恩恵、敬意なのかなと。色々と考えます。

因みに余談ですが、四で出てきた「イースー」ですが、イースならフランスの地方の都市伝説をもとに神にも関係するのですが、全然関係ないかな? 気になったものでちょこっと。

最後に。この作家様につきましては、以前企画作品で書かれた「太陽系の外側」が私は好きです(覚えてますかな)。結末には賛否あって技術面ではツッコまれてはいたのですが、空想宇宙開拓史、として純粋にその知識量や情報量に当時は圧倒され、科学に対する熱い思いが伝わってきたのです。あれから数年経ちましたが、今回、その知識も含めて数年で積もり培ってきた力が存分に昇華されたみたいに思え、一読者としてとても嬉しく思います。書きたいもの書かないとねぇ笑。やっぱり知識持ちが個性でこの御方は凄い(褒めすぎか)。どうか良い所は良い所で貫いて下さい〜、今後も楽しみにしていまする。あややレベル3なのに言いまくってすみません(汗)。お許し下さい、ではでは(逃)!


それでは、玩具箱みたいな短編で、とても面白かったです。
おつかれ様でした☆


[858] RE:E.E.(アインシュタイン・エレベータ) /檀 敬 【レベル3】 Name:尚文産商堂 2012/09/23(日) 23:26
一つ一つの話が、単独でありながら、繋がっていて、面白い趣向の作品になっていました。
全体を通じて楽しめますし、最初と最後を除いた部分一つ一つでも楽しめるという作品に仕上がっていました。


[995] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/30(日) 18:17
綺麗にまとめられ、奥深いところまでしっかり練られている連作短編小説でした。どのお話もテンポが良く、それぞれいい味があり、元ネタ等がわからない私でも楽しむことができました。

不思議な雰囲気を醸し出す一人と一匹の前に次々と現れる猫や人間などが、生死の狭間の状況下で出現するエレベータ。
コミカルであったり、物寂しかったり、爽やかなものだったり……と、出現した相手によって雰囲気を変えているのが上手かったです。また各話ごとの登場人物の立場がまったく違うにも関わらず、違和感なく綺麗にまとめられているのもすごかったです。人称や書き方も話によって変えられているのが上手かったです。

第二の扉でのマーサの豹変には思わず笑ってしまいました。
この中のお話ですと、第五の扉の爽やかさが特に好きでした。違う未来を進むために、時として思い切りのいい選択をするべきなのでしょうね。

とても楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。


[1004] 読んだのじゃ Name:燃えるおじいちゃん 2012/09/30(日) 21:11
若いもんは筆に勢いがあってええのう。
おっと、もうそんなに若くはないようじゃ。
それにしてもこの独特の世界観がじつに面白い。頭の悪いわしには、ちと難しい部分もあるが、キャラが立っているというのはこういうことなんじゃと再認識させられたぞ。とくにドドさんが良い味出してる。あと喪服の貴婦人マーサは、マダムキラーを自負するダンさんの妄想と願望が入り交じったキャラのようじゃな。この連載は、「銀河鉄道999」みたいに毎回色々とアイデアを出しながら長くつづけるのも良いかもしれんのう。ただ一言だけ言わせてもらえるならば……。
ルドルフは男のなかの男だっ! にゃん。
というわけで、できれば黄色いのと一緒にしないでもらいたいものじゃ。
あとダディのことは今度からパピィと呼ばせていただこう。


[1066] また学ばせていただきました。 Name:霧崎 邪駒 2012/10/06(土) 23:23
一話ごとに時代系列が違ってて、一気にいろんな雰囲気を楽しませていただきました。テンポも良くてなんだか長くてあっという間でした。
なんだかちょっと時間旅行をした気分です。やっぱり敬さんの作品を読んだ後は、不思議な気分になりますね。影響されます。科学的な設定はなにこれ分からん状態だったのですが、そんな私でもとても楽しませていただきました!素敵な作品をありがとうございます!感想下手ですいません。


[1096] 感想をありがとうございました。 Name:檀 敬 2012/10/08(月) 21:03
 まずは、この「E.E.アインシュタイン・エレベータ」という拙作を熱心に読んでいただいた上に感想まで書き込んでいただいたことに御礼申し上げます。
 今回はバナー職人もさせていただき、多くの作家の皆様とコンタクトが出来たことも励みになりました。多くのバナーを作らせていただいたことは本当に良い経験でした。ありがとうございました。
 バナー職人のせいだけではありませんが、今回は諸事情で短編での参加としました。元々短編書きのダディですので書くこと自体にそれほどの問題はありませんでしたが「連作形式」を試みた分で苦労をしたという感じです。それよりもいろいろな「隠し設定」や「隠喩」を放り込んで、それをどう上手にカモフラージュさせようか」が楽しかったというべきなのかもしれませんが。
 そんな風に最後の祭りを思い切り楽しんで、その余韻で投票結果の開示を覗いてみると何とビックリ! 自分のバナーが其処彼処に並んでいるではありませんか。そんなつもりも何も無かっただけに恐れ多いとしか思えなかったダディです。しかし、これは皆様のご投票の結果なので、それはそれとして素直に受け取ろうと思います。そして、このことは「もっと精進しろよ」と叱咤激励をしているということであり、そのことはシッカリと肝に銘じようと思いました。
 今一度、皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

 さて、これより感想の返信をさせていただきますが、本作の詳細については『ライナーノーツ』という「言い訳暴露文書」を公開する予定ですのでそちらで参照していただき、こちらは簡単ではありますが一言ずつの返信とさせていただきます。ご了承くださいませ。


・ゲゲゲの戯 様
 「古き良きSF」という文言少々凹みましたが、顧みれば確かにその通りでしたし、逆にそのことがジワジワと心に染み入るようになりました。人称の件については「ライナーノーツ」にて言い訳しておりますで、そちらをご参考に。
 ありがとうございました。

・HAL.A(朝陽 遥) 様
 ソーダアイス色のドドさん、そして「エヴェレットの薔薇」もお気に召したようで。嬉しい限りです。二つの「エレベータ」の件と人称の件については「ライナーノーツ」にて言い訳しておりますで、そちらを参照してくださいませ。
 ありがとうございました。

・鳥野 新 様
 最初に訂正を。第四の扉の最後は「1C」が正しい表記です。縦書きPDFを考慮して漢数字の「一(いち)」の文字を使ったために横書き(特にゴシック体)では「−(マイナス)」に誤読するというバグでした。現在は算用数字全角の「1」に訂正してあります。誤読をさせてしまい、すみませんでした。
 秋の夜長のお酒の伴に最適ですか、なるほど。でも、この話は五話で打ち止め。詳しい話は「ライナーノーツ」で。
 ありがとうございました。

・鄭文(丁史)ういな 様
 ういなさんに、手放し感いっぱいの感想をいただけるとは考えてもいなかっただけに驚いています。更にお奨めまでしていただけるなんて感謝・感激です。よろしければ裏話満載の「ライナーノーツ」も読んでやってくださいませ。
 ありがとうございました。

・ぷよ夫 様
 「SFショートショートの王道というべきスタイル」というのは考えていませんでしたが、そう言われればそうかも。仕掛けはかなりぶち込みましたけど、上手く機能していたですかね? 仕掛けの話は「ライナーノーツ」にて解説していますので、よろしければそちらもどうぞ。
 ありがとうございました。

・早川みつき 様
 みつきさんも納得の「人妻と猫」だったようで、ホッと一安心です。「沸騰直前の味噌汁」に喰い付いてくる方が居られるとは思わなかったですが、それはそれで嬉しいです。
 第三の扉に違和感があるとのことですが、実は『史実的なモチーフ』がこれにはあるのです。詳しくは「ライナーノーツ」で解説しておりますので、そちらでごゆっくりと。
 ありがとうございました。

・赤城康彦 様
 エレベータを存分に解釈したガジェットで、縦横無尽に思考を張り巡らせました。ガジェットや仕組みと同時に「人間模様」についても言及していただけたことに感謝です。そちらの方面が特に弱いので、余計に嬉しいです。
 ありがとうございました。

・招夏 様
 もう少し「科学的記述」を洗練させないといけませんね。今度は分かるように書きたいですねぇ。
 ソーダアイス色のドドさん、お気に召しました? でも、チタンブレードの剣はね、ちゃんと意味があるのよ。それも含めて、ガジェットの解説、第三の扉の宗教観、孝子の人称の件、そして山吹色の猫のことなどを「ライナーノーツ」で暴露していますので、そちらにもお越しくださいませ。
 ありがとうございました。

・右野 前条 様
 みぎゃーの感想に対しては一言では返せないなぁ。「詳しくは『ライナーノーツ』で」としか言いようが無いです。 ただこれだけは言っておこう。「全篇に亘って楽屋オチなのだ」とな。
 ありがとうございました。

・鹿目 咲 様
 たくさんお褒めいただきましたけれども、以下の点だけは重々に反省しております。「エレベーター内部は描写のコピペ」とはその通りです。ライナーノーツで言い訳していますのでここではしませんが。今回の収穫は「一人称は特に、語り部の知識の範囲を超えた描写は出来ない」で、既に肝に銘じましたでございます、はい。
 ありがとうございました。

・元隔離部屋ハンドシェイカー 様
 今回初めて「掌編オムニバス」というモノに挑戦したんですが、功を奏したようで嬉しいです。全篇にそれなりのオチを付けるっていうのは難しいですねぇ。「お見事!」の言葉は大変に嬉しかったです。
 ありがとうございました。

・インチキ堂のおやじ 様
 がっつりと想像させてしまうタイトルですか。でも書いた本人としてはそれ程の自覚が無かったり。そして、ドドさんは「縁日のカラーヒヨコ」ですか、なるほど。言われてみれば、そーゆー想像も出来なくはないですねぇ。
 ご期待の「ライナーノーツ」には、部屋の描写の件やシリーズにしない訳、その他の隠し設定などをご披露していますので、ご覧いただければ幸いです。
 ありがとうございました。

・虹鮫連牙 様
 連牙さんの「オチネタが分かる話は無かった」の言葉に、ダディはかるーくノックアウトされました。そうか、そうか、分かったよ。裏設定だけじゃなくてガジェットの説明もするよ、ライナーノーツの中でね。
 「難しい単語も隠された意味もきっちりと分からなくたって最後まですんなり読めてしまう」ってのがダディなのでしょうか? こればっかりは自分では認識出来ないことなので、連牙さんにお任せしておきます。ただ今回の作品は、ダディが考えるままに、思うままに書いたのは間違いないです。
 ありがとうございました。

・栖坂月 様
 仰るように「短編連作でもOK」という条件が提示されなければ、これを書くことは無かったでしょう。間違いないです。そして、まさしく「バランスの良い『幕の内弁当』を作るような心持ちで構成」しました。図星です。更に「一人と一匹の意図するところがもう少し別なところにある」もその通りです。全てお見通しの月さんに完敗です。やられっ放しのダディの奥の手、暴露文書の「ライナーノーツ」を笑読していただけたなら本望です。
 ありがとうございました。

・饅頭よ永遠に 様
 「太陽系の外側」からの三年間を見守っていただいた饅頭さんにはホントに頭が上がりません。ズバーッと斬り込むその腕前に、ダディはいつも平伏しております。今回もその斬り込みの鋭さに衰えはなく、特に「最後の扉」での深読みには作者本人もビックリの解釈で恐れ慄いています。正直に言うと「そこまで考えてないって」という感じです。でも、それはそれですごく嬉しかった。愛を感じました。
 『ライナーノーツ』という作者の言い訳を読んだら「なんて底の浅い奴なんだ」と幻滅されるとは思いますが、タネ明かしも含んでいますので、是非ご一読をお願いしたいです。
 ありがとうございました。

・尚文産商堂 様
 いつもチャットではお世話になり、チャットイベントには「カウント係」をやってもらって感謝しております。
 今回の作品は、仰るように全体を通しても読めるように、また個別の掌編としても読めるように、骨を折ったのは確かです。第五の扉だけの掌編参加にしようかと血迷ったことを、ここに吐露しておきましょう。
 ありがとうございました。

・桐谷瑞香 様
 感想全篇に亘ってのお褒めの言葉、痛み入ります。もう瑕疵ばかりの作品をここまで持ち上げていただけるとは感謝感激しております。特に好きだと仰る「第五の扉」ですけど、構成上は最後の章になっていますが、実は最初に書き上げたのがこの「エヴェレットの薔薇」だったことを白状しておきます。
 よろしければ「ライナーノーツ」にて暴露話をしておりますので、お読みいただけたら幸いです。
 ありがとうございました。

・燃えるおじいちゃん 様
 卓やんには、何だかんだと言いながらも指南・指導・鞭撻をしてくれて感謝してますヨ。
 マーサとドドさんは、原形を留めない程にカモフラージュをしているので、ルドルフとヨーゼフほどバレ易くはないでしょう。そうですか、ルドルフとヨーゼフは犬猿の仲だったのか。似たようなもんだと思うけどなぁー。
 そして残念ながら、この話は五話までです。これ以上でもこれ以下でもいけません。詳しいことは「ライナーノーツ」で告白します。
 ありがとうございました。

・霧崎 邪駒 様
 「なんだかちょっと時間旅行をした気分」というのは、ダディの想定には入ってなかったぞ! 確かに時系列はクシャクシャだけど、それを「時間旅行」とは考えてなかった。プロットに書き加えておこう。
 じゃくちゃんにも解るように「ライナーノーツ」で科学的な設定を解説しています。もし良かったら読んでみて。
 ありがとうございました。


 感想板の返信は以上ですが、今回はtwitterでの感想も結果判定に含まれているようですので、ツィートの返信もさせていただきます。なお、ここからはツィートだけで感想をいただいた方に対しての返信となります。(こちらは順不同になります。ご了承くださいませ)


・黒木露火 様
 人称の問題は深刻ですけど、二匹の猫とかは大目に見てくださいませ。それから「ベルベットルーム」は参考になりました。それにしても「ハードSFな世界とメロウでドラマティックな世界がうまいこと融合」は言い過ぎでしょう。余りにも嬉し過ぎます。
 ありがとうございました。

・小田中 慎 様
 解説用書籍のご紹介をありがとうございます。と言っても、ダディは四冊とも読んだことないですが。専ら、妖しげなウィキペディアにて必死で解読していました。コペンハーゲン解釈だと「収斂」という言葉で、エヴェレット解釈だと「分岐」という言葉が使われていて、この場合は「分岐」を使うべきだったかな、と。
 ありがとうございました。

・真崎優 様
 純SF小説と仰るように、それなりに知ってないと理解出来なかったみたいで、そこのところは大いに反省しております。もうちょっと書き様があった気もしますので、それは今後の課題ですね。
 ありがとうございました。

・薄桜 様
 グサッと刺さりましたよ、この「定型文の文字数を話に回して欲しいな〜」の言葉は。確かにそうかもしれません。そうすれば人称の問題とかは無かったかも……。
 謎の二人、いや一人と一匹は「ライナーノーツ」で解説しますので、よろしければそちらで。
 ありがとうございました。

・武倉悠樹 様
 構成については確かに練りましたけど、いやいや、日本語とかには綻びだらけですってば。「文字数以上のボリューム」っていうのは嬉しいです。
 ありがとうございました。

・俊衛門 様
 わーぃ。諸手を挙げて俊さんが賛辞してくれるなんて超嬉しい。やっぱり小一時間ほどは悩まないとダメですかね。でもダディは悩まずにニンマリしてしまいました。ごめんなさい。
 ありがとうございました。

・樹莉亜 様
 去年のニャントロ星人が羨ましくて、遂に猫ちゃんを書いてしまいました。あんまり猫らしくはないですけどね。
 ググりながら読みましたか。もう少し噛み砕いて書けるように精進します。
 ありがとうございました。

・鰐屋雛菊 様
 文章に難ありは、皆様のご指摘で身に染みました。まだまだ「力押し」でしか笑わせられません。もっと精進したいと思います。「ヒラヒラ喋り」とは「美穂」ちゃんの喋り方らしいですよ。(ネタバレ)
 ありがとうございました。

・茶林小一 様
 裏設定と言っても、単なる「楽屋オチ」です。期待なんかしないでくださいませ。期待してないと思うけどさ。
 そうか、これが「エンタメ」か。ダディはまだエンタメを理解していないので手解きをお願いしたいです。
 ありがとうございました。

・じょーもん 様
 えー、信じられなーい。じょも姐が読み間違えるなんて。この「ドド」にもちゃんと意味があるんですから。
 シュレーディンガーは「定番」でしょう。猫も書きたかったしね。
 ありがとうございました。

・海苔島まさぴ 様
 何人かの方からも「ハヤカワSF文庫っぽい」と言われました。そうかもしれないですけど、ダディ的には「サンリオSF文庫っぽい」と言ってくれた方が……って、どっちも一緒か。
 ありがとうございました。

・ページのP 様
 構成の妙にやられましたね。第三の扉はそういう意味で配置しましたので。これが連作短編の良いところですね。
 第五の扉は皆様にご好評をいただいて嬉しい限りです。五千五百文字には思えない内容だと自分でも思ってます。
 ありがとうございました。


 最後に、この拙作を読んでいただいたけれども感想を書くには至らなかった読者の皆様や空想科学祭FINALに参加された作家様を含めて今一度感謝の意を表し、またダディがバナーを作らせていただいた作者様に更なる感謝をお伝えし、そして空想科学祭を運営していただいた委員会様に、ダディをバナー職人として採用していただいたことも含めてのご苦労に対する感謝とお礼を述べてたいと思います。本当にありがとうございました。


[31] emotional technology/赤城康彦 【レベル5】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/30(月) 00:05 [ 返信 ]
ベッキーは並み居る男どもと互角のレースを展開し、スーパーガールと呼ばれるほどの速さを見せるレーサーだったが。激しい大クラッシュを喫し、マシンは炎上。死亡した。したはずだった。が、サイボーグ手術を受けて、一命をとりとめ。日本に渡り、謎めいた少女、エリナをルームメイトとして、ともに密かに生きていた。そのエリナと、ベッキーはRX−7を駆って、峠でバトルをすることに……。そのバトルで、ベッキーとエリナに変化が生じる。その変化とは。バトルは、ベッキーとエリナをどう変えてゆくのか。もしかしたらいつかの未来に起こるかもしれない、SFカーアクション小説。

http://ncode.syosetu.com/n6666bh/



[32] 【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/07/30(月) 06:57
 最初は、「一命をとりとめ。」「風を切り。」などのぶつ切りの文章に違和感を持っていたんですが、慣れるとむしろスピーディに読めて心地よかったです。ちなみに参考までに、慣れ始めたのはepisode2からです。

 横文字を混ぜた文章も、読みにくいものではありませんでした。というより、作品の欧米的テンション(?)がよく醸しだされていました。
 ベッキーの性格もいい感じに欧米的で、そのあたりが読んでいて楽しかったです。

 ただ、テンションの起伏が乏しかったように思います。終始テンション高いというか。もう少し展開に波を作ってほしかったな、と。
 たとえばバトルを盛り上げさせるために、部屋でのエピソードをもう少し加えるとか。

 それと、「感情が芽生えた」ということがつまりどういうことなのか、ということを取り入れてほしかったです。
 感情が芽生える前と後では、なにが違うのか。その赤城さんなりの考えが欲しかったな、と。(もし自分が読みこぼしているだけならごめんなさい)
 一歩間違えれば、「感情無→感情有」はつまり「安全運転→危険運転」なんじゃないのかと思ってしまいそうで……。

 でも車の細かい描写はすごいですし、ショートカット(髪型のほう)は好みですしで、とても楽しめた作品でした。
 執筆おつかれさまでした。これからも楽しい作品を生み出していってください。

 ちなみに以上の感想はあくまでも一意見なのであしからず。


[45] 勢いと伝達【ネタバレ】 Name:栖坂月 2012/08/01(水) 11:27
ロータリーエンジンとは粋ですねぇ。RX-8の生産も終わったそうで、一般車のロータリーサウンドはしばらく聴かれなくなるかもしれません。レシプロと明らかに違う機構ってのはロマンがありますからね。研究開発は続けてもらいたいものです。
そんな話はともかく、スピード感のある作品でした。実は私、F1は見ていたクチなんですが、自家用車には全く興味のない人間でして、レースものというジャンルには疎いというのが実情です。読み始めはどんなかなぁと思いつつ目で追っていたのですが、かなりサラサラと読ませていただきました。作品そのものの勢いはかなりのものですね。とても読みやすいと感じました。
反面、サイボーグがアンドロイドとレースで競った、という部分の表現は少しばかり曖昧だったように思います。この作品を見る限り、人間と機械の対決と位置付けた方がしっくりきますね。単純なエンタメと考えればテーマ性など別に、という意見もあろうかと思いますが、勢い以外に残るものがないというのは少し淋しいなと感じます。その部分では、もう少し工夫が必要だったかもしれません。
作品というのは、読んでいる最中の心地よさもさることながら、読み終えてからの余韻も大切だと感じます。何を伝えたかったのか、何が伝わるべきだったのか、その辺りに考えさせる何かがあれば、この作品の印象はかなり違っていたように思います。もっともこれは、こんな文章挟めばいいよで済む問題ではないので、難しい注文かなと思いますが。
もちろん、この勢いとノリが大きな武器であることも間違いありません。楽しく読ませていただいたことは明言しておきます。
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。


[55] 感想【ネタバレ注意!】私なりレベル5 Name:unbelievable_kazoo 2012/08/02(木) 22:54
 お久しぶりです、unbelievable_kazooと申します。
 エンジン音やドリフトの音が聞こえてきそうな小説だと思いました。
 以下、感想です。レベル5なので、遠慮なく。

 内容について

 なんというか、全体的に平坦な印象を受けてしまいました。
 読んでいて疾走感や高揚感は感じたのですが、ただそれだけだったなあ、と。
 ただ、この小説においては何か別の場面を設定しての出来事や事件を足して雰囲気を盛り上げるということをしてしまうと、小説全体の流れに水を差してしまうような気もしてしまうので、これといったアドバイスが私には出来ません。(私の実力不足ゆえです、すみません)
 アメリカンなノリは良かったと思います。私もあのノリは大好きです。あとベッキーがいいキャラしてる。ベッキーの更なる活躍を至極身勝手に期待しています。

 文章について

 疾走感や高揚感を狙うテクニックは文章にも上手に使われていたと思います。他のシーンでも雰囲気は出ていたと思いますので、全体的に良かったと思いました。

 最後に一言。

 アメリカンなノリは私も大好きです。
 これからも頑張って下さい。
 では、失礼します。


[57] 男子三日見えずして克目して見よ 【レベル5】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/03(金) 21:00
まず、書かせて頂こう。オススメ作であると。

さて、この作品はレースものである。こういった作品において、何が一番大事かといえばテンポである。もし、こういったレースもので延々説明が続いたらどうなるか、火を見るよりも明らかであろう。本作の場合、体言止めや会話文の多用、全体に短いセンテンスや多めの改行によってスピード感を文体から演出している。これを狙ってやっているのだとしたら凄いの一言だ。
そして、テーマもいい。
このお話の肝は、『一度自分の生を失ってしまい、その喪失感を抱えたままでサイボーグとなってしまった少女が、レースを通じて自分の生を取り戻す』という前向きなモチーフにこそある。そしてこの前向きさが、先に書いた文体や、全体に漂うアメリカ的なあっけらかんとした空気感に裏打ちされて、さわやかな作品に仕上がっている。
個人的には、6の「いったい、人間はどこまでいくんだろうだなんて、ふと思った。」という一文が大好きだ。こういう一言を挟んでくるあたり、心ニクイ。

尤も、ツッコミどころがないではない。
このモチーフを中核に据えたのならば、あれはああしたほうがいいんじゃないか、とか、もっと際立たせた方がいい設定もあったんじゃないか、とかいろいろ思い浮かぶのだが、この作品はこの作品でもアリなんではないかと今筆者は思っている。出来ることならば、「テンポのいい文体と細やかな部分への作り込みの両立」を今後の宿題にしていただけると嬉しい。

この作者様の作品は昨年の空想科学祭のときに拝読して以来だが、この一年、この作者様は己が何を書けるのか、何を書きたいのかを突きつめ、そして今年の空想科学祭にぶつけたのだろう。この作品の行間から、作者様の過ごした濃密な一年を見たような気がした。


[59] 【ネタバレ注意】車好きにはたまらない疾走感 Name:鹿目 咲 2012/08/04(土) 05:29
 後半、レースの描写がよかったです。流れるような、自分も一緒に走っているような感じがしました。清々しいほど純粋に「走る」ことに執着しているベッキーとエリナ、二人の関係も、何だか素敵です。
 その分、所々、同じ表現の繰り返しがあったところに、妙に引っかかってしまいました。たとえば、冒頭のレースでの表現ですが、「アクセルを踏む」が、数行毎に現れたり、「叩き付けられる」が多用されていたりと、他の言い回しに変えたらくどさが回避できたのではと、思われる箇所がいくつかあります。
 こう言った繰り返しは、レース展開のあちこちにあるようなのですが、スピード感を出そうとするあまりに無意識的に仕組んでしまう、作者様の癖ではないかと思われます。無意識的な癖は、なかなか直しにくい物ですが、意識して別の表現に変えるようにすれば、くどさがなくなり、読みやすくなるのでは、と思いました。
 小説を書くときは、どうしても背伸びをしがちで、ともすれば自分の手に届かないところの知識さえ引っ張って必死に書こうとするのですが、この作品を読む限り、しっかりと自分の出来る範囲内で最大限に作品を作り上げようという、作者様の本気度が伝わってきて、とても好感が持てました。車に対する愛情、走ることに対しての愛情は、ベッキーよりずっと強いのではないでしょうか。


[79] 【ネタバレ注意】テンポと余韻 Name:流山晶 2012/08/06(月) 20:23
 一気に読ませるテンポとハッピーエンドな余韻がよかったです。
 最後になって、タイトルの意味がわかりました。でも、本当は作者のタイトルに対する思い入れはもっとあるのかもしれない。
 AIと人間、まったく異なるものであるはずが、アンドロイドとサイボーグという機械人形という意味では同じ。それが、レースを通じて、感情を取り戻す、あるいは獲得する…… というテーマを背景に、「ぶっ飛ばせばなんとかなる」的な明るさ。いいですね。この字数で、作者の意図していたことを過不足なく表現できたのではないかと思います。


[91] 後味が良かった、だが Name:饅頭よ永遠に 2012/08/08(水) 04:54
こんにちは、拝読しました。感想です。

良い爽やかさ、後味の良さだったと思います。
故に最後まで目を通して、欠点が幾つか、ちらほらと出てくる。そこがとても残念に思いました。はじめから辿っていくと、

PDFで読むと14ページめ、episode3、
>別の男が萌島を「×読んだ」→「○呼んだ」
16ページめ、同じく3、
>「×いかなし」→「○いかないし」
>「異様に音が違う」の、「異様に」「違う」は意味が重なってますね。
(「異様」:様子が普通でないさま)
episode5の始め付近、後にも、
>SFばなれ?
サイボーグとアンドロイドの峠走り屋バトル。
思いっきりSFだと思ったのですが…。

という風に、全体的に書き方が粗っぽい。口語も交えた軽いノリの文体なのは解りますが、それとは別。例えばepisode5で、モニターを睨みつけるふたり。エリナは〜気になる。の、後の、()は誰の言葉? 遊佐? 萌島?
ちなみに萌島、という名前はepisode5になってから暫く一度も出てきていないです。
書き手と主人公(ベッキーとしますが)が、ごちゃごちゃになった印象。頭の中で考えて書いてしまっている状態です。

>クラゲ(笑)
ここは面白いと思いました。何だそれ、のような。

続いて、episode7。
>エリナの存在理由? この部分がいきなりで浮いて見える。読み落としていたならすみません。

以上、例として挙げた一部ですが、
あと考えたことで言えば、隠れてするのにわざわざ日本の免許証要るだろうかとか(いっそ死んだ扱いのままでもいいのではとか)、日本より米の方が広大で実は隠れ易いんじゃとか(まぁ明確には判らない)、ベッキーが死んで目が覚めたあとレースに至るまでの間に唐突感を感じたのは、話をカットしたのでしょうか? 故にエリナがルームメイトでなくてもよかったのでは?、と読後。

あとの考えたことは、読み違いや読み落としの可能性があるので、一個人がボンヤリと考えたことにして適当に流して下さい。
総じて純粋に、2体の走り屋がバトルをする、に重点を置いた所に好感を持ちました。爽やかな後味の良さで、いい時間を過ごせたなぁと思いました。ちなみに、マシンの技術面についてはナシです。専門は解らないので(笑)。

それでは、長くも失礼しました。
おつかれさまでした☆


[145] 【ネタバレあり】感想です。 Name:HAL.A 2012/08/17(金) 20:58
 拝読しました。
 爽快でした。疾走感あふれるレースの描写に、手に汗握って読ませていただきました。

 まず冒頭の引き込みがよかったです。白熱するレースシーンから始まり、緊迫感がある悲壮な展開に続きながらも、さあここから何か面白い話が始まるぞと、読みながらわくわくするような予感がありました。
 クライマックスは再び形を変えたレースへと移り、これまた胸を熱くしつつ読みましたし、そこから続くラストが素晴らしかった。これからの彼女らの胸躍る未来を予感させる、さわやかな結末でした。

 とにかくベッキーの熱いキャラクターが魅力的で、彼女の高揚に引きずられるように、読んでいるこちらのテンションも、どんどん上がっていきました。とても楽しい読書時間を過ごさせていただきました。

 ということで、とても面白かったのですが、さらにここに何かプラスできるものがあるだろうか……ということを考えたときに、起承転結でいう「承」のところを、もうちょっと書きこんであっても面白かったかもしれないと思いました。
 具体的には、命こそ取り留めたものの外にもろくに出られない(そしてもう前のようなレースに出ることのできない)ベッキーの失望や焦燥、鬱屈といった負の感情。現時点でももちろん描かれてはいるのですが、個人的には、もうちょっとそういう描写が濃くてもよかったかもしれないと思いました。そうすれば、いざ「また走れる」と実感できたときの喜びが、もっと鮮やかに浮かび上がってくるのかなって。
 あるいは、ベッキーとエリナの関係性が深まってゆく過程でしょうか。二人が親しくなってゆく(あるいはすれ違う、対立するなどの)関係の変化が、もうちょっとじっくりと描かれていれば、ラストシーンの感慨も、さらに増したのではないか……
 ……と思ったのですが、物語のスピード感の問題もありますので、浅はかな考えかもしれません。作者さまの意図される表現とかけ離れた意見でしたら、どうか広いお心で聞き流していただければ幸いです(汗)

 おおいに楽しませていただきました。己のつたない筆を棚にあげての好き勝手な感想、どうかお許しくださいますよう。


[302] 【レベル5】 Name:84g@無敵状態 2012/08/26(日) 18:40
 emotional technology
 最初に言っておきます!
 今回の俺の作品は「まだ続きます」のままで最終話投稿で選外。
 なので、今回は“自分の作品は叩かれにくいが、他人様の作品を袋叩き”という読み専的なノーガードキャラになります。
 以上テンプレ。


 描写の方法が特徴的。
 下手と斬新の間ぐらいで、よく云えば天才的、悪く云えば駄文。
 いちいち説明するとテンポが悪くなりますが、そもそもこのままだと何が起きてるのかすら分からない。
 読んでいて、疾走感というか文章をザクザク読めますが、結局“なんとなく走ってなんとなく同着だった”ってことでいいんですかね。

 どうしてサイボーグやアンドロイドがレースをするのかという目的も明かされない。
 作中で秘密と明言するのはいいし、さして重要でもない。
 そう、さして重要でもない。設定とかその他が。
 ただ設定的に胡散臭いキャラクターが登場してレースするだけ。
 中身は有って無いようなもので、レースシーンを楽しめるかだけに収束する作品。

 個人的にはレースシーンは常に同じテンションで、盛り上がれなかった。
 正直、このレースで勝とうが負けようがどうだっていいですし、読んでいてモチベーションが上がらなかった。

 総評としては、作者さんの読ませる意識に疑問を感じました。
 レースシーンやバックボーンに構想が足りないと感じるし、語彙の少なさと文章チェックの少なさが目に付いた。
 楽しめたかどうかでいえば、楽しめていない。


[565] 【ネタバレ注意】 読後感想! Name:オリマリオ 2012/09/07(金) 17:02
 読ませていただきました。
 以下、他の方々と被る部分は申し訳ありません。

 作品そのもののノリ、疾走感。それが文章のほとんどの部分に表われており、非常にすらすらと読める作品だと感じました。車関係は、Rから始まる某有名レースゲームをちょっとかじるくらいなので、専門的な部分の突っ込みを入れるつもりはありませんが、無免許未成年運転経験なしの自分でもぼんやりとベッキーとエリナの走り(操作)を文から味わえました。

 ただ、この作品でどうしても気になってしまうのがたまに訪れる視点替えでしょうか。視点替えそのものはスムーズで、その視点替え=作品の疾走感、という等式を生み出しているのですが、二人のレース中なんかは、これは誰視点?と感じてしまうこともしばしば。
 そして、作品におけるプロジェクト(と、それを行う組織)の目的が今一つ見えない。サイボーグによる生命復活を筆頭にした人助け、みたいなものは何となく感じられるのですが、組織という存在をつかめない。もっと時間をかけた壮大な物語にして、ベッキーやエリナの感情の誕生をもっと細かく描写してほしかったなーと思ったりしました。あくまで個人的な我儘ですが。

 以上自分のことを棚上げにして書かせてもらいましたが、疾走感あふれる仕上がりだったと思います。執筆お疲れ様でした!


[767] RE:emotional technology/赤城康彦 Name:尚文産商堂 2012/09/18(火) 23:16
カーレースにSFがまぶしてあるといった作品でした。
読了後に、心地よい満足感が得られ、そして、これからの技術の発展が気になる作品に仕上がっていると思います。


[780] RE:emotional technology/【レベル5】 Name:水守中也 2012/09/19(水) 21:32
レベル5の作品を中心に読ませていただいております。
さっそくですが、感想を。

まず気になったのは文章でした。
1、独特の文章の切り方
スピード感を出そうとしているのは分かりますが、かえって読み難くて逆効果のような。
レベル5ですのであえていいますが、「。」の使い方は誤用です。

2、同じ言葉の繰り返し
>全身をGとマシンのサウンドが叩き付け、押し潰されそうだ。それでも、アクセルを踏む。踏まなければ、ほんとうに押し潰されそうだった。
 踏まなければ、スピードに取り込まれそうだ。そんなのはいやだから、アクセルを踏む。
「押しつぶされそうだ」「踏まなければ」がこんなに短い文字の中に二つずつ。
難しい語句を使えとは言いませんが、同じ語句を繰り返し魅せられてはスピード感も台無しです。

3、視点の混同
特に『episode6』はエリナとベッキーの視点が混ざって読み難いです。
両方描きたい気持ちは分かりますが、きっちり区切って書きわけるべきでしょう。


ストーリーもレースして終わり。レース自体はそれなりに熱中させられましたが、やはり物足りなさが残りました。 

>アンドロイドとサイボーグの、ロータリーバトルってか。まさかこんなことになるとは、夢にも思わなかった。だがそれを実現させたのは、人間だ。
この文章はSFらしくて、なんか好きでした。

それでは。執筆お疲れ様でした。


[784] 感想です。 Name:インチキ堂のおやじ 2012/09/19(水) 22:51
この空想科学祭でこういった臨場感あふれるカーレースの物語が読めるなんて。
RX-7やらスカイラインの車名が出てきただけで、フォルムを思い浮かべワクワクしました。
とは言え、専門的なことはわからないのですが……。

峠の走りの風景をこれだけ書き込めることに作者様の力量を感じます。
疾走感がしっかりと伝わって来ました。
RX-7がコズミック−7を抜くあたりでは手に汗握りました。
走りの中でエリナとベッキーに少しずつ変化が生じていく様子もああ上手いなぁと思い、噛み締めて読ませていただきました。

アメリカナイズされた作風がこの物語に非常に合っていて、前向きに終わるラストも爽快でした。


[848] 華麗なる爆走に感嘆! Name:鳥野 新 2012/09/23(日) 09:29
 華麗なる爆走! 一気に読んだぜ!

 すごいスピード感。頭に車載カメラの映像が飛び込んでくるよう。自分が運転しているような臨場感にあふれている。
 ガガガッッ、とか、ギャッとかいう身体が揺さぶられるような振動とタイヤの軋みが伝わってくるようで、思わず読みながら体を固くした。「運転」をよくこれだけ鮮やかに描けるものだと感嘆。作者の情熱と、車への惚れっぷりが伝わってくる。
 でも一体、運転という意味ではアンドロイドが向いているのか、生身の普通の人間が向いているのか。普通に考えればアンドロイド? むしろベッキーには何不自由ないアンドロイドでの復活ではなくて、ハンディを合わせ持った乗り手になって快走して欲しかった。
 ともあれ、二人にはチームになってもらってWRCに出てほしい、と強く希望する。


[1080] 感想。 Name:深緋 2012/10/08(月) 13:38
遅くに、すみません。

ああ、走り屋さん。
私はアニメ版の頭文字Dくらいの知識しか持ち合わせてないのですが、
スピード、テクニック、そして何より車に対する情熱が伝わってきました。
しかし、途中までこれにSF的要素は必要か?
そんな風に感じておりました。
アンドロイドと、サイボーグがバトルを繰り広げている訳なのですが、バトル事態に大して影響していない気も。
バトルの楽しさで、設定が吹っ飛んでしまっているような感じがあります。
後半にその二人の差について触れられていますが。
途中にもっと織り込んであればよかったなと。

あと、レベル5という事なので、文章に注文つけていいですか?
三人称なのですが、その視点が時に不安定で、語り口にも時折ムラがあり、引っかかる部分がありました。

車好きな人って本当に好きですよね、
「(車の改造で)借金○百万あります」と会って早々自己紹介された方。
自分の車庫(工房?)でパーツから手作りする人。
カートのクラブを作り広めている方なんかを思い出しました。
オイオイ、と思うような話も色々聞きました。珍しい車にも乗せていただきました。
皆さん、生き生きしてらっしゃいますよね、素晴らしいです。
もう長い事お会いしてませんが、今何されているんでしょう?
……って、話が完全に逸れてますね。

それでは、執筆お疲れ様でした。


[1095] 感想ありがとうございます。 Name:赤城康彦 2012/10/08(月) 21:03
正直に言えばSFは苦手なジャンルなのです(^^;
感想もレベル5にして、かなーり辛口なのがくるかなー、と思っていたのですが。
皆さん好意的なコメントをお寄せ頂き、筆者としてとても嬉しく思います。
SFとしてはものたりないところがあったかもしれませんが、それでもお読みいただいて、感想もいただき。
皆様に、感謝申し上げます。ありがとうございました。


[216] Bird Watchers/水沢 流 【レベル5】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/21(火) 21:51 [ 返信 ]
無類の鳥好きで知られる安藤は、将来を彼女と約束する。 その矢先、慣れ親しんでいたはずの鳥から襲われて――。 ※若干のホラー要素を含みます。

http://ncode.syosetu.com/n7162be/



[234] 【ネタバレ】テンポの良い物語の先 Name:武倉悠樹 2012/08/22(水) 22:05
 はじめまして武倉と申します。御作を拝読しましたので感想を。

 御作、あとがきにSS風味とありましたが、その効果もあってサクサクと読み進められました。Side−Bからは一点、不気味な雰囲気が漂い始め、適度な情報不足がその昏く重い雰囲気を巧く演出していたと思います。
 ラストの閉塞感は真に迫るもので、その閉塞感が彼らの境遇を連想させ見事な描写だと感じました。
 
 辛口耐性がレベル5ということで、少々気になった点も併記させて頂きます。
 SS風味の地の文はテンポが良い反面、描写が粗くなってしまう面もあると思います。

 後半のオチは意外性の大きいものでしたが、それまでの展開との開きが大きすぎて少し置いてけぼりを食らってしまったことは否めません。前半は彼らの「主観」が多く混じった描写だったと思うのですが、それがミスリードと言うよりは異なる事実を読者に提示してしまっており、ラストとの開きを大きくしてしまったのではないかなと私は感じました。
 提示された情報、展開が、正しく物語の筋に収斂されていないのも幕引きの違和感に影響してるかもしれません。

 機械が跋扈する未来でなく生物資源が大きく文明に寄与するかもと言う未来感は非常に魅力的なものでした。拙作の瑕疵を棚に上げての指摘大変申し訳ありません。執筆大変お疲れ様でした。


[243] フェアかどうか【レベル5】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/23(木) 12:53
この作品は、果断に叙述を絞ったことが最大の成功であろう。
作者様がしかけたトリックを生かすためには、事細かな描写はネタばれにつながる。ならばあえて描写を絞ってすっきりとしたストーリーテーリングにすることで読者を導いている。狙ってやられているのなら、してやられた。実は典型的な○○トリックなのだが、筆者、騙されたのである。

ただ、気になるのは「合コン」のくだりだろうか。
そもそも3000年代に「合コン」なんて単語があるのかという瑣末な問題から、彼らの合コンということはきっと参加者は……のはずではないか、という疑問が浮かぶのである。確かに、このあたりのくだりでは○○トリックを超えて、嘘をついてしまっているのではなかろうか。
フェアかどうか。今後の感想人の皆様の判定を待ちたいところである。


[264] 【たくさんネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/24(金) 20:49
 以下、あくまでも一意見なのであしからず。それと、今回は特に“たくさん”ネタバレを含んでいます。未読の方はまず本作をお読みになってください。

 オチが利いています。良いオチ。 

 個人的には、内容の分量配分について気になりました。
 冒頭のイチャイチャ描写が、あまり意味を成さなかったなぁと。引き離される二人を表現しようにも、視点変えてしまったから、あんまりそんな感じが湧かないし。スペースデブリなどのくだりも無駄にしか映らない。もっとスパッと切ってしまっても良かったと思います。
 SS風味に仕立て上げたいのなら、「説明不足」を「無駄がない」にするよう意識するといいんじゃないのかな、という一意見です。

 ところで、先の感想に、合コンについて言及されていましたが、最初その感想がなにを言っているのか分かりませんでした。○○トリックだとは露も思わなかったので。
 そこでもう二度ほど読み返してみると、なんと、安藤と佐々木が鳥だったとは! 恥ずかしい話ですが、最初僕は「“人体”に鳥の意識を入れた生物」だと勘違いしていたのです。
 僕が思うに、このトリックはフェアです。
「そんな二人のきっかけは、合コンの場で、周囲が置いていかれるほど大いに盛り上がった事だった。」とありますが、これはつまり、「もし周囲に人(または鳥)がいたなら置いていかれるほど盛り上がったのが、佐々木が安藤に『一目惚れ』したきっかけだった(安藤と佐々木は、このきっかけのとき初めて出会ったわけではない可能性もある。「一目惚れ」は鍵括弧に囲まれているので、他の意味で捉えることが可能)」と解釈することもできます。
 すごく屁理屈ですが、一応、トリックとしては失敗している感がありますが、フェアかアンフェアかといわれればフェアだと思います。
 ただし、やはり屁理屈。叙述が甘いんです。先ほど、「説明不足」を「無駄がない」にするといいと述べました。もっと細やかに、叙述する内容を取捨選択してほしかった。
 勘違いした僕が悪いのですが、○○トリックの作品を書くとき、オチを読ませて「あーなるほど」とさせられなければ失敗です。どうしても、そのトリック面の叙述部分が、無駄の部分に覆われてしまっている気がするんです。○○トリックは最終的に○○トリックだと気付かせないと意味を成さない。
 あくまでも参考に、このトリックとして上手だと思ったのは、「もっとも、その言葉を東堂が聞き入れようとした事は一度もない。それほどまでに、東堂の佐々木への思い入れは深かった。」という部分。こういう、ちょっとひっかかりを見せつつ、間違ったことは叙述していない、そういうのが○○トリックだと思うんです。
 むしろ一読目では粗だと思わせてしまうように、読者の意識にひっかかるように書くといいのではないでしょうか。

 技術が発展しても、その技術より生物が優先されることは変わらないという未来像には感心しました。この考えは好きです。
 ある古典SFで、人類のほとんどが失明した中、主人公が公園で小鳥にエサをやる場面があるのですが、なぜだかそれを思い出しました。余談ですが(空想科学祭FINAL参加作品の中に、この古典SFについて触れている作品があります。お時間があるなら探してみてください)

 執筆おつかれさまでした。


注)「叙述トリック」を「○○トリック」と書いたのは、そのほうが読みやすいかなと思っただけで、特に他意はありません。まさか、もしこれが僕の壮大な勘違いで、先の方の感想は「叙述トリック」のことではなかったのだ! みたいな局面を恐れたわけでは……あるかもしれませんが(汗


[275] 大体納得、細かく疑問 Name:虹鮫連牙 2012/08/25(土) 02:09
 読ませていただきました。
 感想失礼しま〜す。

 最後のタネ明かしで「ああ! そういうことか!」と言わされた奴がここに一名(・ω・)ノハイ!
 してやられた感が面白いですね。悔しいけど……面白いですねぇ〜。
 「叙述トリック」って言うんですか? こういう系のお話は初めてではないけれど、そういう名前があったのは初めて知りました〜。
 
 全体像を大体把握した上で最後まで読めば、しっかりとミスリードさせられた感があると思います。
 ただ、細かな箇所でちょっと引っかかる点があったのも事実。
 中でも、やっぱり安藤と佐々木の容姿というか、正体に関してですかね。まあ、最後まで読んだ限りでは、普通の鳥と何ら変わらない姿なのかなとも思いますが。
 本文中に「え? 二人ってどういう生き物?」とわざわざ問いかけさせるような箇所が見受けられた気がするんですが、正直それは無いほうが良かったのかなと思います。
 読者には、二人の異常さを気付かせないまま奇妙な部分を掲示しておいて、最後に実はこうでした〜的な流れならば、もっとすんなり驚かされたかな、と。
 
 「合コン」に関するフェア判定としては、僕はフェアだと思います。
 単語そのものに関して言えば、いつになっても男と女、合コンくらいあってもいいじゃな〜い^^
 彼らにとっての合コンというものに関しても、繁殖期にあちこちでカップルが誕生している様を合コンと言っているのかも知れません。
 その辺の真相は僕たち人間には深く分からなくてもいいのかなって。
 そう、ちょど猫が真夜中に路地裏とかで集まっている姿を、人間は「なんか会議してるぞ! 不気味〜」って言ってる程度のこと。結局は集まる意味なんて、猫たち本人にしか分からないっす。
 


[278] RE:Bird Watchers/水沢 流 【レベル5】 Name:海苔島まさぴ HOME 2012/08/25(土) 07:07
楽しく読ませていただきました。

ひっかけ問題に関しては、なんとなくタイトルなどからそういうオチのパターンもありそうかなとたくさんヤマを張っていたので騙された感はなくてよかったとおもいますが、あえていうのであればごくごく普通の男女の話が空想科学祭に出てくるわけがないので、めくらましのお話の方にもSF的なトリックを感じさせるところがもっとあれば、更に一杯食わされた感があって好みかなーとおもいます。

ことばに関しては、僕も他の方と同じく、昔のひとはヨーロッパ半島のことを「世界」って呼んでたよね、というような感触ですので、そういうことばをそういう定義で使う文化の集団もあるよね、という感じです。


[420] 【ネタバレ注意】タイトルの意味 Name:鹿目 咲 2012/09/01(土) 22:32
 鳥好きな男女の恋物語だからバードウォッチング……なわけないですね。
 途中で、なんかおかしいような気がするなと思ったんです。でも、描写が曖昧だし。もしかしたら、そういう作風なのかなと思うことにして、話進んだら……でした。
 突然東堂が出てきたときに、何故このエピソードが必要なのだろうと思ったら、こういうオチだったんですね。はい、やられたクチです。
 この手の作品は、書きすぎにならないよう、書かなければならないという縛りのため、描写不足になってしまうことが多いです。この作品も、何だかわざと曖昧にしている箇所が目立ちました。背景描写が少なすぎて、逆に不自然になってしまっていたようです。ここを技術で上手くカバーできていたら、もっと鮮やかに読者をだませたかも知れません。と、だまされた私が言っても説得力ありませんね……。


[466] 騙されなければいけないだろう【ネタばれ有り】 Name:饅頭よ永遠に 2012/09/03(月) 02:39
こんにちは、拝読しましたので感想です。掌編ですね。

レベル5なので直で言ってしまうと、物足りなかった。何故か。原因はただひとつ、最初から登場人物の正体が分かってしまったからです。つまりは予想的中。というのも、安藤と佐々木。何故か最初から描写に意図的な、若しくは作為的な感じを受けてしまった故ですね。年齢とかこの人達の社会的背景とか、何故はっきりとさせていないのだろうという度重なる僅かな疑問から、「きっと鳥なんだよ」という予想に至るまでが早かった。でもきっと違ってどんでん返しが待っているに違いない、そんな勝手な一読者の期待でした。
 叙述トリックは、いかに読者の思い込みを上手く利用するかにかかっているかと思いますが、なかなか読者って手強いものだと私自身も常々と感じます。これだけ著作物が世に蔓延っている中で読者の予想を体よく裏切れ、なんて注文は辟易しちゃうかも。でもそこは作家の限りない挑戦であろうと思うのです。熱っ。

とまぁ、自分はそんなのでございましたが、感想で見ると騙された方もいらっしゃる。これは騙された側と騙されなかった側で感覚も違ってくる。
それは(その違いは)面白いな、と読後で思いました。読者に勘づかれたら負けなのだとも思いました。熱っっ。

他に個人的な所で言うと、題名にあるのですから鳥メインに生物的な説明で掘り下げてもらえたらなぁとかもありましたが、東堂の変態っぷりが(失礼)気に入ったので、もっと登場を…とかがありました。あんまり言うと、折角の作品のムードやトリック伏線諸々をぶち壊してしまいそうなのでこの辺で(汗)。

ではでは、ホラー要素と同時に、優しさみたいなものをも感じた作品でした。多分、世界観説明の時の印象の為でしょう、「ロボットが発達しても社会から動物を追放しなかった」世界。3000年になってもそうであったならいいなと。

以上です、読み落としていたら申し訳ございません。
おつかれ様でした☆


[509] 感想 【ネタバレ有】 Name:右野 前条 2012/09/05(水) 01:02
トリックとしては失敗している、というのには同意。
特に3の冒頭が、流石にこの描写では素直に人間とは思えない。

であるので、保護後に女が発した台詞について、わざとらしさというか説明臭を感じてしまった。
鳥云々の二行は正直なところ、蛇足ではないか。最後のケージというので十分に読者には伝わると思う。
女が「二人のために」と口にするのも、やや違和感はあるが。

それから、これは私の無知かもしれないが、宇宙をヴァルハラと称したのは何故だろうか。
ヴァルハラは戦死者の魂が集められ、戦と宴を繰り返しているので、割り合い血腥いイメージがある。
あまり、天使や桃源郷という印象は抱かないのだが、どうだろう。本筋とは関係ないのだが、気になった。


[513] 二回目…… Name:元隔離部屋ハンドシェイカーより 2012/09/05(水) 03:59
 もう一回読んで、粗探ししようと思ったけどやめた。
 だって、その時点で作者さんの勝ちだと思ったから……。
  
 面白かったです!!


[524] 読んだのだー。 Name:燃えるお兄さん!! 2012/09/05(水) 14:42
バードウォッチングをしたすぐその後で男女の営みをおこなうとは、あう! けしからんヽ(`Д´)ノ てか、う、う、羨ましいのだ (>ω<*) なんて思ってたらビックリ、 意外なオチに驚いたのだ。そういうことだったのか〜ww なら許す(だれを?)SFというと、どうしてもロボットやサイボーグものが多くなるけど、こういうのもなかなか良いのだ。ちょっとだけモーツァルトの「魔笛」に出てくる、パパゲーノとパパゲーナを連想してしまったりして (●´ω`●)

[591] 感想です Name:とりよりよわいこりす 2012/09/08(土) 18:09
 どうしてもよく分からなかった部分がある。

 ・安藤と佐々木は鳥と人間を見分けている。
 ・安藤と佐々木は自身の認識を間違えている。
 これでよろしいだろうか。
 さて、では合コンの問題である。彼らは脱走後に野鳥コロニーで目撃されている。これが「合コン」にあたるのではないかと思われる。「野鳥コロニー」である。数種が集まる混群であったのかもしれない。しかし鳥の群れと考えるより他にない。
 彼らの鳥に対する認識はどうなっていたのか。
 郊外へ出かけてバードウォッチングで観る鳥、または町中で見かける鳥は、少なくとも安藤にとって「異種」である。方や突然現れて鞄を振りまわし、カラスを追い払った女性は、安藤にとって「同種」と認識されていまいか。では合コンで出会った他の参加者は、鳥か人間か。

 合コンではなく、バードウォッチング先の公園あたりを、彼らの出会いの場としたほうが良かったのではないだろうか。


[619] RE:一つの参考程度で御看過ください Name:tomoya 2012/09/09(日) 20:37
はじめまして。
レベル5の感想をということなんですが、レベル表現がよくわからないので、一律のテンプレを作って感想を書こうと試みています。レベル5は公募作品相当ということで、長くなるのでBBSに載せたくなかったです。ただ、掌篇は分量が短いということもあって、載せることにしました。
もしかしたら、筆者の方がこれから何かに活用される気なのかもしれないと思いまして、指摘がないよりはあった方が指標になるのでいいかと思いました。叩き台にしてください。

作品の面白さを讃えるようなテンプレではないです。しかも少し厳しい言い方をしているけれども、一意見として参照して頂けるとうれしく思います。


レベル5のテンプレを使用
・構想
 表題とキャラクターネームで読者をだます形式の小説。冒頭は恋愛小説の味わいを出して、後半のネタ暴露に繋げる際に、第三の男を用意して読者をミスリードさせる。表題の「BirdWatcher(s)」なのだが、そのひねりをどう使うかがこの小説のキモとなる。その狙いは明確に理解できるので、構想と構成はきれいに作られていると思う。ただ、ネタで終わっている感もある。つまり、なぜ、鳥だったのか。冒頭の必然は物語の必然ではないので、なぜ鳥の話を作る必要性があったのかが物語から伝わらない。どういうことかというと、この物語に存在するオブジェクト「鳥」「恋」「監視」を使った「だまし絵」のような小説は、なぜ「だまし」が必要だったのかという点も含めて説明がされていないのだ。人の間に育った鳥の認識論は面白い着目点でそれを表題まで持ってくる辺りのセンスはいいけれども、この物語は「認識の変異した生物の恋物語」を通して我らに何を訴えようとしているのかが未明である。

・内容
 構成は作者の分け方では5つに分けられているけれども、私は内容的に3つで2拍の物語として読んだ。つまり「Q&A」とか「行進曲」のようなリズムを持つ早い展開の物語。小学生低学年以下の児童書向きのリズムを持っている。使う言葉はやや難しいけれども、リズム(いや、物語の展開法)は児童向けだと思った。が、読者の対象年齢は高めに設定したい。
 1)安藤と佐々木の恋 2)第三の男と妨害 3)安藤たちの正体
 恋物語かと思ったら認識論の話だった、というのは私好みのあらすじです。こういう読者を食う筋回しが好きです。見てる人を見てる人、とか(笑) ショートショートの書き方はよくわからない。わからないなりにこれほど短い筋回しならば、一通りルールが必要だろうと思う。
 とくにこういうだましが入る場合は余計なものが入ると気を引かれやすい。説明できないものは削ぎ落としておくことをすすめる。未来像で説明されている言葉のいくつかはこの物語の設定に不要なので、削ってもいいはずだ。だけど、安藤たちの物語に必須の未来設定の舞台がある。そこは冒頭でも予想できるように書いた方がいい。重要なのは、鳥が盲導犬に変わって社会的な役割を与えられている、という部分の説明と安藤たちを放つ必然の背景描写で、そこを説明するための社会情勢は過不足なく冒頭で描かなくてはならない(しかし、丁寧に書きすぎて、ばれてはいけない)。短い話なので余計な設定を入れ込むとそれだけで読者の頭に疑問がふくれあがる。作者にはそこにそれだけの文字数を割けないと思うので、扱う情報は厳選した方がいいように思えた。冒頭は生物を用いた介助があるということを説明しているが、それが必要になった背景(高齢化と人口減少が同時並行してすすんでいるとか?)は書かれていないので、そういう生物たちが必要な未来がよくわからない。他方、戦争兵器とか宇宙ステーションの情報はこの物語には不要というか、重要度は高くないように思える。森が多いということは必ずしも鳥を人間の介助に利用することにはならないと思うのだけど……推敲する時に参考にしてください。
 もう一点、構想から推測するに指摘しておかなくてはならない部分は「恋」の必然性と読者に訴えかけるテーマについてだ。この部分を私は読み取れなかったので、改善点を指摘できない。テーマはネタしかなかったんじゃないかと思うけれど、それでは勿体ないだろう。鳥が人間としての認識を獲得し、男女の恋物語を演じた背景の物語とか理論に、ぜひ未来の人間社会の描写を加えて論じてほしい。この鳥たちの認識を変えたきっかけは、もう動けなくなった老人たちの懐古主義だったのではないか……とかね。鳥たちは老人たちの若き頃の恋物語を再現しようとして人間として恋を演じていた……愛するおばあちゃんたちを喜ばせたいがために。ロボットではなく生物を用いた介助という考え方の問題点を何とかして出したい(介助の必要な対象者の情報も出てなかったので、ここで加えておいてもいいかなと思って考えてみたが……我ながら安直だな/汗)作者の方が物語の舞台にふさわしい理由付けをできそうな気がするので、拙い指摘はここで終わる。私の意見を叩き台にしてより良いものを考察してください。

・校正
 公募作品相当ということなので、一応、指摘する。無駄な改行はいらない。いや、おそらく「小説家になろう」に掲載するから、この形式を採用しているだけだと信じるけれども、公募作品にするなら、改めて文章を作り直し、改行部分はすべて消した方がいいと思う。(この形式を受け入れてくれる出版社なら構わないと思うけれど、版を作る時に印刷所が嫌がると思う。それに編集者や校正者も改行が多いとチェック項目が増えるので嫌がるのでは?)ただし、そこにすべて意味があるなら、構いません。自分の文体を守って戦ってください。
 ラストの段落で通信記録の形式はもう少し工夫する余地があるように思う。縦書きにして読むと、趣きがない。英文形式よりは和文の報告文を参考にしてログを作ってみてはどうか。とはいえ、通信記録は日本人の認識では英語で書きたいものだなあ……今の私にはその点についてのアイディアはありません。


私が感じた視点は以上です。(本当に参考の一つにしてください。他の方はこれでいいと言う視点があるかもしれませんし……批判を受け入れられなければ受け入れなくていいと思いますよ?)


[645] エロい想像に目がくらんで…… Name:鳥野 新 2012/09/10(月) 22:40
 いきなりですが、ほんのりネタバレありです。




 ああ、だからバードウオッチングの後に結構奥手だと思っていた、安藤が彼女と積極的に睦みあっちゃったわけですね。最初の脳内映像で佐々木を「佐々木希」で読んでしまったため、思わずエロに目が眩み完全に騙されました。ああ、冷静に心を澄まして読めばよかった〜。 
 テンポよく最後までさくさく読めました。面白かったです。


[781] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/19(水) 22:11
思いっきり著者のトリックにはまりました。オチを読んで、男女の営みの描写がやけに多かったことや、その他の疑問点も色々と解消されました。
たしかに安藤や佐々木自身に関する描写がやけに少なかったのは、そういう理由だったのですね。前半と後半との雰囲気の切り替え方もワンクッション置いてあり、一気に物語が加速していく感じがしました。

ただ少々気になった点としては、メイン以外のSF的要素であったスペースデブリ等の内容はあまり必要ではなかったかなと思いました。宙(そら)より鳥が飛ぶ空を表したかったのでしょうが、若干メインのSF要素と比べると浮いているのかな。もっとシンプルに鳥と人間との関係を導いたり、伏線も張ったりすれば、より濃いSSになったのではないかと思いました。

こういう書き方があるのだなと知り、勉強になりました。ありがとうございました。


[791] RE:Bird Watchers/水沢 流 【レベル5】 Name:尚文産商堂 2012/09/19(水) 23:39
人間とそれ以外の動物の差とは何かを考えさせられる作品でした。
前半の楽しそうな光景から一変し、後半の重苦しいホラー気味な雰囲気の切り替えがうまく、作品全体がうまくまとめてあるという印象を受けました。


[915] 感想【ネタバレ】 Name:イトマキエイ 2012/09/27(木) 15:30
 最初の女の子の描写がなんとなく不自然で、何かあるとは思いましたが、こういうオチでしたか。登場人物(?)の数からすると、これしかないですよね。

 やはり、ひっかかったのは名前でした。いくら引掛けでも、こんな名前付けるかなと研究員に同じ名前がいそうだし……でも、それが目的のようですので、やはり頭が固いのでしょう。

 読み終わって疑問に思ったのは、自分を「鳥」と認識していないのに、「鳥」の集まりを「合コン」と思えるのかなというところです。それに、飛べない鳥がそんなに長く無事でいられるかどうか。最後でいきなり、カラスに襲われるのも今まで無かったのが不思議でした。

 また、最後の場面は唐突だったので、その前にじわじわ迫る追手を「彼ら」が意識する場面があったらなと思いました。


[919] RE:Bird Watchers/水沢 流 【レベル5】 Name:佐々木 2012/09/27(木) 17:03
 見事に騙されてしまいました。
 伏線の回収も綺麗でした。
 けれど心の何処かで面白がれないは、おそらくメッセージ性の薄さが問題だろうと思います。

 鳥が自らを人間と思い込んだ必然性が薄いというのは、おそらくこの作品の致命的欠陥といえるのではないでしょうか。
 叙述トリックを使うにあたってどうしても必要となる描写の少なさに起因するであろうこの物語としての物足りなさが無ければ、おそらくギミックとトリックの絡まった綺麗な掌編となっただろう、と思います。


[964] 鳥を見ていたら……【ネタバレあり】 Name:秋原かざや 2012/09/30(日) 00:18
いやはや、鳥さんだったとは、びっくりでした。
驚かされました!!
だから、バードウォッチングだったんですね。

ただ、実際のバードウォッチングは、マジ、経験ないと声は聞こえど、相手が見つからずーになります。
なので、佐々木さんを連れてけば、周りに鳥さんが来るのは、ちょっと羨ましいかもです。ウォッチャーによっては。
一応、現実話をお一つ。

とにかく、私もまんまと引っかかりました。
題材もなかなか良いものだと思います。
あとは調理の仕方といおうか……なんだか、惜しいお話だったなと思いました。
けれど、楽しませていただきました。
素敵な作品をありがとうございました!!


[1094] 【読んで下さった方に感謝を込めて】 Name:水沢 流 2012/10/08(月) 20:53
先に、全ての感想を書いて下さった方に申し上げる内容となりますが、拙文ゆえ、感想および御批評の一つも頂けない覚悟でおりましたので、こうして感想を頂けた事を大変有難く思っております。
纏めての返信になりますが、ご容赦下さいませ。




武倉悠樹様。

展開が唐突なのは私の悪い癖でして。
逆に、そこを指摘して頂いた事で、改めて自己を見直す良い機会となったと思っております。

文章力においても構成についても、他の作者様に比べると正直、肩を並べる事叶わず、と言う自覚がありまして。
それでも、最後の企画と言う事で、初参加ながら何とかやってみたいと思った結果、短い期間で色々詰め込む形での掌編になりました。

機会が跋扈する未来も魅力的なのですが、製造しなくても増える生物資源と言うものは、やはり重宝されるのだろうな、と。
システムダウンの心配もありませんし。

時間があれば、もう少し、スペースデブリ問題についても掘り下げて書きたかったんですよね。
生物資源の魅力の一つは、分解に難しないと言う事。つまりゴミ問題のリスクが少ないと言う事。それが、あの社会で未だに生物が利用される側面の一つである、と。反面、生物は病源の媒介者にもなりますから、デブリが降ってくるような未来では、反対団体との間で多数の軋轢が生まれているのも確かで。

機械と生物、どちらが良いか。おそらく、答えが出る日は来ないと思います。
そう言う微妙なバランスが続く限り、やはり、温もりある生物が必要とされ続ける未来があってもいいんじゃないかな、と。

ただ、どこにそれらを入れるか散々迷った結果。一度書いてみたら、メイン二人が見事に霞むぐらい説明だらけになってしまったので、自分の筆力の無さを痛感しつつ削った次第です。
削っても中途半端になりましたが……。

最後になりますが、感想本当にありがとうございました。




ゲゲゲの戯様。

内容は、お察しの通りのトリックです。意味がわかると怖い話の、三行オチに近いレベルですが。

「遭難してしまったAは、山奥で怪しげな家に立ち寄った。
出されたスープは不気味な色をしていて、Aは人肉が入っているのではないかと心配した。
食べたところ、そうでないと判ってAは安心した」

A=人肉でないと判断できる=人肉の味を知っている、と言うオチのやつですね。
その程度の物を引き伸ばした小説なので、ちゃんと小説として読める内容でありましたなら有難い限りです。




鄭文ういな様。

オチ部分、筆力の無さから、確かに判りにくくなっていたかも知れません。
ご指摘ありがとうございます。精進致します。

合コン、は今なので言うと、鳥のコロニーそのものです。
安藤は自分を人だと思っているので、人に恋する筈なのに何故か恋ができない。当人(鳥)からすれば、いわゆるコミュ障、単なる奥手、あるいは魅力的な相手に出会った事がないからだと認識し続けているわけですが、単にそれは鳥だから。だからと言って鳥相手ならすんなり恋ができるかと言われれば、生粋の鳥は、自分とは何か違うような生き物に思えてしまう。なので、それも無理。

にも関わらず、二人が惹かれあったのは、同じ境遇で、同じような認識を持っている者同士だったから。ようやく見つけた「運命の相手」って所でしょうか。
人に慣れた犬が犬を怖がるように、自分達を鳥だとは思っていない、だけど体は鳥。知能もそれほど高くはない(集まり=合コンと言う単語を認識していても、その詳細までは理解していない)…という話でした。

ただ、この辺りをこまごまと書くと、いきなり「人間ではない」と言う説明になってしまうので、悩んだ結果、削りました。
が、それがゆえに説明不足感が大きくなってしまった部分は反省する次第です。




虹鮫連牙様。

感想ありがとうございます。
二人の姿は、普通の鳥と何ら変わらない姿です。最後のオチで鳥だと判るよう、ヒントを少し乗せたつもりだったのですが、結果として、前半後半共に大きくコケた部分もあるかと。
合コンについては、お察しの通りです。研究者達が鳥の群れやパーティーに対して「合コン」と毒づいていたのを覚えた、といった所でしょうか。




海苔島まさぴ様。

お察しの通りです。Bird Watchers。彼らがWatch(観察)を楽しむ立場であり、彼らがWatch(監視)される側です。
結構、人によってオチの気付き方に差があるようなので、もう少し書き加えれば良かったかな……とも。

悩ましい所です。ううむ。
とにかく、もう少し筆力をつけるように頑張りたいと思います。感想ありがとうございました。




鹿目 咲様。

感想ありがとうございます。暈し方は慣れていないので、未熟な部分が目立ちまくっておりますが。
いわゆる人間的な所作(歩いたり物を持ったり)を書くワケには行かず、社会背景を細かく書くと思い切り「二人が人じゃない」と言うのが透けて見えるので、どうしたもんかなと考えた結果、描写控えめというか、ウスターソース以下となりました。
最後の機会と言う事で飛び込み初参加しましたが、もしもまた似たような機会がありましたら、今度はもう少し描写を工夫してみたいと思っております。




饅頭よ永遠に様。

一発目から見抜く方もいるだろうな、とは思っておりました。四肢を使える動物だったら、また少し描写も違ったのでしょうが。
鳥だとラスト(早い人は途中)で気付いて戴けるのも有難いのですが、何だこの作者、描写少ないな、へったくそだな、と思って読み薦めて戴いて、最後に「あ、そう言う事ね」と苦笑いして下さるのでも充分に有難く。

叙述トリックや推理・作曲。
この分野はどんどん選択肢が減っているような気がしつつも、だから書かない、では自分的に面白くないので、あえてレベル5で飛び込みました。食わず嫌いはよろしくないので。

機械と動物――
仮に機械が発達した世界でも、最終的に動物を模したものには「動物らしさ」が求められるような社会であったらな、と願っております。
その時代になってそんな事を言ったら、懐古主義などと呼ばれてしまいそうですがw




右野 前条様。

御指摘ありがとうございます。説明が多すぎると言う方と、少ないと言う方の双方から感想を戴けた事、有難く思っております。
Valhallaよりはheavenの方が良かったですね、この点は私のミスです。大変失礼致しました。




元隔離部屋ハンドシェイカーより様。

そう言って頂けると作者冥利に尽きます。読了ありがとうございました!




燃えるお兄さん!!様。

けしからん!と思って戴けたならありがたく、オチまで楽しんで戴けたのでしたら二度ありがたくw
SFの定義は結構広くて、ぶっちゃけロボットどこ行った、みたいな作品も一応アリなようなので(SF黎明期を脱するきっかけになったニュー・ウェーブなんてのもありますし)、未来で社会でオチつきで、という方向性で行ってみました。
魔笛は私も好きです。いいですよね、あの話w




とりよりよわいこりす様。

判りづらくて申し訳ございません。合コン、はお察しの通りコロニーそのものです。
安藤は自分を人だと思っているので、生粋の鳥は、自分とは何か違うような生き物に思えてしまう。けれども体としては鳥なので、群れると同種の匂いがする気がしないでもない。
ウォッチ、と言う形で距離を取ろうとしたのは、あくまでも自分は人である、と言う無意識の意地であると共に、鳥の本能として本来の群れに帰りたい衝動がごっちゃになって…結果、あやふやな認識のままに留まっている、と言う感じでしょうか。

犬も数匹飼っていると、家の中の犬同士ではコミュニケーションを取りますが、一歩外に出ると他の犬を怖がったりする事があります。もしかるすと群れの「中」と「外」になってしまうのかも知れません。あくまでもその辺りからの想像で、またその想像を元にして犬ではなく鳥の視点で書いた小説なので、彼らの認識を性格に代弁しているとは正直、言い難いですけれど。




tomoya様。

断り無く批判から入って下さっても大丈夫でしたのに、ご丁寧にありがとうございます。

まず、構想につきましては、いわゆる「知能の高い動物」である事が条件でした。
石鹸で体を洗うようになってしまったチンパンジー、犬を犬として見れない室内犬など。人との共存が果たして幸せなのか否か疑問になるケースは多々あります。
例えば盲導犬は犬としては失格かも知れませんが、群れの為に尽くしたいと言う本能は、この上なく満たされる形になります。
それは幸せなのか、不幸なのか、犬にしか判りません。この辺りは人で言うなら出産育児が幸せなのか、労働による充足の方が幸せなのかと言った所でしょうか。
そして犬ならば匂いで家を知れますが、例えばこれが磁気で居場所を狂わされるような鳥だったら? 翼を持ち高い物を取り、人の家族にも愛され飢えとは無縁な生活を約束されても、鳥としての本能はどうなのか。問うとしたらこの辺りなのですが、これをこまごまと書くには筆力が足りず、結果として半端な形に終わった感は否めません。トリックについても、最初から判ったと言う方と、判りにくかったと言う方、双方いらっしゃった辺り、やはり半端だったのだな、と。

余計なものとなる部分は、武倉悠樹様への返信に書かせて戴いたように、そうした問題が既に身近になっている時代である事の一例だったのですが。この辺りに関しての描写不足は、今後、こうした作品を書く時に冒頭に上手く入れるようにしたいと思います。とは言え、今の私の筆力だと、動物がより人に近い知能を持つようになった理由を冒頭につらつらと書き連ねてしまい、思い切り安藤=人ではない、と今以上にネタバラシしてしまいそうなので、もう少し文章力がついてからにしてみようかと。まさしく、丁寧に書きすぎてばれるタイプなので。

校正に関しては、お察しの通り、このサイトだからこその改行です。既に終了した作品に「悪女と詐欺師のフォークロア」と言うものがあるのですが、そちらが私の本来の文体でして、「オンライン向きではない」と言うご指摘を戴いた事がありました。それゆえの、現在の文体です。末尾のログについては、今後の参考にします。ありがとうございます。

ちなみに、批判・批評に苛立つ精神は持ち合わせておりませんので大丈夫です。
非難と批判は違いますし、批判を全く受けない作品と言うのは、おそらく、この世のどこにもないでしょうから。
自分で手の届く範囲で、ちょっとずつ改善しくには批判あってこそ。感謝しております。




鳥野 新様。

小説感想の方にまで書いて戴き、本当にありがとうございましたw
嬉しかったです!



桐谷瑞香様

デブリ系は色々入れようと思ったのですが、本筋から全く関係ない方面に話が流れてしまいそうだったので自粛しました。思い切って削ってしまえば良かったものを、もったいなくて残してしまった辺は未熟ゆえです。
私の文章で多少なりとも、こう言うトリックに興味を持って頂けたのでしたら、他の素晴らしいミステリー作家の方々の作品に是非、手を伸ばしてみて下さい。
本当に素晴らしいですから。



尚文産商堂様

もったいないほどの評価を有難うございます。
正直、他の方々の足元にも及ばないとは自覚していたので、身に余る光栄です。



イトマキエイ様

そう言うオチでした。
カラスは繁殖期になると凶暴なもので、あのタイミングでした。
合コン、は鳥のコロニーそのものです。安藤は自分を人だと思っているので、人に恋する筈なのに何故か恋ができない。当人(鳥)からすれば、いわゆるコミュ障、あるいは魅力があると思える相手に出会った事がないからだと認識し続けているわけですが、単にそれは鳥だから。だからと言って鳥相手ならすんなり恋ができるかと言われれば、生粋の鳥は、自分とは何か違うような生き物に思えてしまう。なので、それも無理。
二人(二羽)が惹かれあったのは、同じ境遇で、同じような認識を持っている者同士だったから。ようやく見つけた「運命の相手」って所でしょうか。
人に慣れた犬が犬を怖がるように、自分達を鳥だとは思っていない、だけど体は鳥。知能もそれほど高くはない(集まり=合コンと言う単語を認識していても、その詳細までは理解していない)…という話でした。
終盤の前はもう少し工夫すれば良かったと反省しております。



佐々木様
ありがとうございます、そう言って下さる人がいるのは有難いです。
必然性、も重要ですよね。どうにも書きたい場面が先行しがちなので、頂いたご意見は今後、何かを書く時の参考にしたいと思います。



秋原かざや様
ありがとうございます。ウォッチする側で、される側と言うお話でした。
鳥から見ても安藤は「変な鳥」ですね。鳥から見て興味半分恐怖半分と言った対象でしょうか。
試行錯誤しつつのSSだったのですが、今回の反省を踏まえて、他に活かして行きたいと思います。
精進致します。


[4] 星の海から“StackedAges” /ぷよ夫 【レベル4】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/29(日) 00:50 [ 返信 ]
 人類が宇宙進出をはじめて、はや数百年、らしい。 で―― 俺は宇宙軍中佐、桑原。22歳にして特務巡洋艦「鬼怒九号」、通称KKの艦長を任されちまった。 今回、銀河をちょっとだけ間借りする我らが地球同盟代表として、銀河のちょっとした勢力であるナブロクレという宇宙人相手に、ちょっとばかり取引しに行くことになった。 モノはと言うと、ナブロクレのお家芸である「転送機」だ。そのデモンストレーションと、物々交換での調達ってことで。 この取引は俺、つまり軍艦がでるってだけでキナ臭いのに、今回はエース級のテレパスまでサポートで派遣されることになってる。 さて、どんなテレパスが来るんだろうか。できれば美女希望、っと。

http://ncode.syosetu.com/n6383bh/



[63] RE:星の海から“StackedAges” /ぷよ夫 【レベル4】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/04(土) 15:54
まさにスペースオペラ、である。
小さな出来事から始まる異種族との大戦を縦糸に、異種族との交流の難しさ(というよりも断裂)やテレパス少女・マキとの出会いそして交流、また主人公の軍人としてのリアリストぶりなど様々な要素を錦のように横糸に織り込んでいる。こういった「豪華絢爛さ、とっ散らかりぶり」こそがこの手のスペオペの魅力なのであり、見事にこのジャンルの魅力を引き出している。
最初こそ、語り手である艦長の一人称に戸惑いを感じたが、やがて慣れてみるとそれはそれで落ち着いて拝読することができた。この叙述は「ハルヒ」シリーズなどにもみられるやり方(→語り手がツッコミをする)であるが、この掲示板では(その叙述力含めて)賛否分かれるところかもしれない。

ただ、指摘することがあるとすればこの一人称に伴うキャラクター配置だろう。
この語り手がツッコミになる一人称において重要なのは、脇を固めるキャラクターたちの魅力だ。ボケが多くないとツッコミという立ち位置が輝かないのだ。よってこういう作品では脇を固める人々にこそ肝があると言えるが、その点において本作においてはマキがその役割をほぼ一身に浴びていた。しかし、思いのほかマキが普通の少女であったように思う。(これは他の脇役たちにも言えることだが。)
なお、この指摘はもし感想レベルが3だったなら口にしなかったであろう。要は、瑣末な問題だと捉えていただきたい。


[98] 拝読致しました。豚骨ラーメンが食べたくなりました 【レベル4】 Name:招夏 2012/08/09(木) 16:49
美少女、テレパス、異星人、転送器、戦闘…豚骨ラーメン? 色々なものが盛りだくさん盛られた作品だと思いました。それを最初から最後まで艦長の桑さんの視点で語る。この量で一人称…、すごっ!としか言えません(^_^;) 

少し分かりにくかったのが、この世界での勢力図かな。最終的には天京vsナブロクレという構図に収束していくわけですが、そこに行くまでにこの二つの関係が分かりにくい。友好関係にあるのか敵対関係にあるのか。というのも、他の星の名前がやけに凝っていて、こっちとの関係もあるのかな? と意識が散漫になってしまうからなんだと思います。いっその事、他の星の名は伏せるか、あるいは勢力図をもっと詳しく語るかした方がいいのかなと思いました。名前だけ出すのは混乱の元な気がします。まぁ、好みの問題かもしれないけど…。

天京とナブロクレ、どちらかと言うと天京の方が日本の発展形かなぁと思っていたんですが、最後のナブロクレの方が、太平洋戦争の頃の日本にダブって、切なかったです。母惑星一つ壊された挙句、隷属とは…orz 優秀なテレパスなんだから、もっと早く気づこうよマキ〜とか思っちまいます。桑さんの、惑星一つこわしちゃったけど、仕方かないよ〜だってそうだって言わないんだもん…的な思考も、某アメリカの、原爆落としちゃったけど、ここまでひどいとは知らなかったし、まぁ、戦争終わらせられて良かったよね…的な軽い思考と重なって、その辺がどうもナブロクレ寄りの思考になってしまって、あり? 主人公から意識が乖離しちまう…と少しモヤモヤさせられました。

あと、これは余談ですが、桑さん…何度も二十二歳だ、若いんだと強調されていましたが、私の頭の中では、いつの間にか三十近い年齢のキャラ像になってしまってて、時々軌道修正する必要がありました。だって、落ち着き過ぎてるんだもん(^_^;) すまん、桑さん。

基本的に、ライトな感覚で読むことを楽しめました。強いて言うならば(いや、既に色々言ってるけど…^^;)、最初の数話のペースが少し緩やか過ぎたかなと言う気がします。どこに向かっているのかが読めない。後半の対立軸がはっきりしてからのお話の早さを、少し前半にも盛り込むと、興味をそそられてぐいぐい読めるような気がしました。

空中空間での戦闘描写が非常に興味深く、様々な技術や機器が散りばめられているところが、このお話の一番の醍醐味かなぁと思います。

色々、ごちゃごちや書き散らしましたが、基本面白かったです。


以下、誤字報告(…もし私の勘違いならごめんなさい)

>ここを植民性として無理やりベースを作り、住みついちまった
 植民星?

>紙飛行機じゃな来て
 じゃなくて?


[127] 【ネタバレ注意】読み応えのあるスペースオペラ Name:鹿目 咲 2012/08/15(水) 00:40
 文量の割にはサッと読めた、そんな感じがします。
 一人称は、説明口調になりすぎるとくどい印象を与えてしまうものですが、この作品においては成功だったのではないでしょうか。テレパス・マキちゃんとの無言の会話なんて、三人称では難しいでしょうしね。
 ただ、前半、ちょっと物語に入り込むのに時間がかかりました。転送器とナブロクレの説明のため、省くことの出来ないエピソードだったと思うのですが、最終目的が見えないまま読まされているような気がしてしまったのです。
 専門用語が多かったですが、桑さんの丁寧すぎる説明のおかげで、ほとんど苦にはなりませんでした。とても詳しく、わかりやすく説明されているのは、好感が持てます。
 ところで、ラーメン。美味しそうでしたね。作品の中に一つ、こだわりのメニューが出てくると、嬉しくなりますね。二人のラーメンデートから、最後の最後、あのシーンまで、どんどん距離が縮まってるのが、とっても良い感じでした。
 最後に、KKが半角の所と全角のところがありましたので、統一した方が良いのでは。あと、桑さんは22歳?途中から、25歳になっていたような。細かいところですが、気になってしまったので、書いておきます。


[129] ゆっくり広げて綺麗に畳む【ネタバレ】 Name:栖坂月 2012/08/15(水) 14:34
まずは一言、楽しませていただきました。
一つの作品としては過不足なく纏まっていた印象です。始まりから終わりまでの流れが淀みなく、海へ至る大河の河口が美しく広がっている様を見るようで、後味も良好でした。
難点はやはり序盤、ことが実際に起きるまでのなだらかすぎるエピソード群でしょうかね。マキを魅せる為のエピソードでもあると思うのですが、ここをどう捉えるかで印象が変わるような気がします。マキの可愛さだけでいいやと思える人には十分な魅力を備えていると思いますが、そうでないと物足りない内容かなと感じるかもしれませんね。超個人的には、むしろつぐみんと無口さんの出番が中途半端だった印象があるので、いっそのこともっとマキちゃんに偏った方が良かったんじゃないかとすら思っています。
会話も内心の呟きもテンポが良く、文章の上手さがジワジワと溢れてくる作品でもありました。ロリコン(失礼)とツンデレ美少女のやり取りというのは、もう使い古されたネタかなと思わなくもありませんが、
やはり楽しいものは楽しいものだと再認識させられましたね。
うん、これは素直に面白かったです。
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。


[166] 【ネタバレあり】感想です。 Name:HAL.A 2012/08/19(日) 15:47
 拝読しました。
 面白かった! 主人公のすっとぼけた語り口が、軽いんだけど、軽いだけではない。楽しい掛け合いが重いストーリーをほどよく中和して、終始楽しく読ませていただきました。
 エンターテイメントに徹しつつ、描くべきことを描ききるということ。いち書き手として、今の自分に出来ていないことだけに、よけいに眩しく思います。

 とにかくキャラクターが魅力的でした。なんだろう、この主人公の包容力は。助平で、すっとぼけているけれど、いざというときには異常に頼れる。惚れそうです。そしてとにかくマキちゃんが可愛い……!

 一つ、読んでいてうまくつかめなかったのが、桑さんの漂流していた期間のこと。カプセルのおかげでコールドスリープとかそういうような状態になって、実時間として何年も漂流していたのか、それともウラシマ効果的ななにかで、マキちゃん(や連邦の標準時間)と体感時間に差が出てしまったのか。前のほうかなあと思いつつも、ちょっとひとこと説明が欲しかったような気がしました。……わたしに理解力がないだけで、よく読めばわかるようになっていたら申し訳ないです(汗)

 おおいに楽しませていただきました。つたない感想、どうかご容赦くださいませ。


[611] 【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/09/09(日) 14:50
 自分はボクっ娘よりもぼくっ娘派なのです。まーそれはともかく。

 以下、あくまでも一意見なのであしからず。

 読んでいて終始思っていたのは、なんだか文章の軽さ‐重さが中途半端で、読みにくいなぁということでした。「時間にするとdrfgtyふj」や主人公の「いやいやいや」などが持つ“軽さ”と、丁寧な場面説明やナブロクレの様子などが持つ“重さ”が、うまく混じりあえていないように思ったんです。もうちょっと叙述を落ち着けたほうが良かったんでないかなぁと。もちろん、一人称で書ききったのは素晴らしいです。マキとの交信が特に、一人称の良さが発揮された部分でしょう。また、ラスト付近の、主人公がKKにひとり残ったところでの独白が心に沁みました。

 また、ナブロクレと人類(天京)の対比が巧い。ちょっとした考え方の違いから起こる諍い、その背景に広がる故郷の天体。お見事です。どちらの星人も、故郷(源)を守ろうとする気持ちは同じなのですね。この考えは親孝行などにも通じます。どちらの星人にも感情移入がしやすい良い作品です。
 感情移入がしやすい、と申し上げた通り、主要人物が魅力的でした。主人公のどこか腑抜けた、でも行動的な姿が好きです。また、マキの性格もいい具合に明るく、読んでいて可愛かったです。そしてナブロクレの母艦の人物も、会話の裏から滲んだ生活感や価値観が興味深かったです。しかし、無口の人など、登場する意味自体に疑問が出てくる人物もありました。人物ごとのもつ、物語が進行する上での役割を、もう少し考え抜いてほしかったかな、とは思いました。なにはともあれ、主要人物が魅力的です。

 それにしてもラーメンが食べたくなりました。

 執筆おつかれさまでした。


[694] 軽いけど本格的な戦闘にワクワク〜 Name:鳥野 新 2012/09/15(土) 06:08
 星の海を渡る巡洋艦とモテモテ系艦長とクルー、うさんくさい異星人、加えて転送装置、とくればスタートレック。スタートレックのファンとして、始まりは和製ST秋葉風味で楽しく読ませていただいた。転送装置をめぐる駆け引きも、とても面白かった。
 徐々にノリはスタートレックから、宇宙戦艦ヤマトへ。大規模宇宙戦闘にどんな手を使うのか、興奮した。うん、スぺオペはこうじゃなくっちゃ。
 マキはヒロインとして十分な魅力を持っているが、つぐみちゃんと榎ちゃん(けっこう活躍というか、ボケを期待していたのに〜)をもう少し書き込んでほしかった。つぐみちゃんも艦長が好きなのでは? と途中感じたので、こゆい血縁同士で恋のさや当てをしてほしかった(テレパシーでしていたのかな?)
 あと、お父さんを亡くしたマキの悲しみが、予感はあったと言えども少し薄いようにも思った。肉親との別れの予感があったのに、ラーメンあれだけ食べられるのかな〜。ちょっと気になった。
 ともあれ、大満足に面白かった。
 これからのご夫婦の活躍にも期待します。(また、出撃するんですよね、新しい艦で!!!)


[750] RE:星の海から“StackedAges” /ぷよ夫 【レベル4】 Name:尚文産商堂 2012/09/17(月) 22:41
設定自体はよくある、宇宙物と言った感じでしたが、ストーリーや登場人物によって、独特な世界観が構築されている作品でした。
コメディな感じの文体もあり、楽しく読み進めることができました。


[976] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/30(日) 14:39
ハラハラ、ドキドキのスペースドラマでした。面白かったです! ストーリー展開もしっかりしており、登場人物の誰もが魅力的であったため、気が付けば楽しく読み終えることができました。
桑原の一人称により進められていく本作ですが、心の中での突込みが面白く、またマキとのテレパスでのやりとりもテンポが良かったです。マキは可愛らしく、つぐみはかっこよく、この2人によって上手く桑原が持ち上げられているなと感じました。結局はマキとくっつくわけですが、2人がお互いに想い合い、だんだんと近づいている様子がわかりやすかったです。

戦闘シーンではわかりやすい描写により、宇宙を浮かぶKKを描きながら脳内で行ったり来たりしていました。ナブトクレとは実は早々に和解できた可能性があると思うと結末は物寂しかったです。考えに違いあるとはいえ、人間と異種族の交流はとても難しいのだとも痛感しました。

少々気になった点としては、一人称であるし、主人公の飄々とした性格や文体上仕方ないと思うのですが、戦闘のシーンでの緊迫した様子があまり感じることができませんでした。どうにかなるだろうという雰囲気が漂っており……。欲を言うならば、この部分はもう少し毛色を変えて頂けたら、さらに読み込められたと思っています。

とても楽しい小説をありがとうございました。


[1093] 作者からのお礼&返信  Name:ぷよ夫 2012/10/08(月) 20:26
お礼と返信:作者より

まずは――
読んでいただいた皆様
感想をくれ、ツイッターでコメントしていただいた皆様
さらには、チャットなどでかまってくださった皆様に熱くお礼申し上げます。
ありがとうございます!!

今回は、最初で最後の参加となる空想科学祭ということで、SFエンタメ直球勝負! の、スペオペを出しました。
コンセプトは、常日頃から申し上げている“宇宙は無限に広がる大風呂敷!”。読者の皆様が、桑さんと一緒に、いや桑さんになって宇宙を大冒険した気持ちになれれば、と思って書きました。


>ゲゲゲの戯さま
“まさにスペースオペラ”とは、最高の賛辞であります!
おっしゃるとおり、散らかり上等、これでもかと宇宙SFのネタを投入させてもらいました。
また、ご指摘どおり、脇役たちの作りこみがいまひとつだったことは、自分でも反省材料かと思っております。
ありがとうございました!

>招夏さま
はい、とにかく盛りました!(笑
そうそう……
太平洋戦争について。
気がついていただいてよかったです。そこは、狙いました。
祭りの真っ只中には、お盆、いや終戦記念日があります。
「戦艦一隻撃沈」=「数千人死んだ」なんですが、文字で書くとたった六文字です。「惑星が滅んだ」って書くのも、たった六文字。
「的は隷属した」でも六文字。
もちろん、あっさり書きますとも。スペオペですから。

でも、なんかおかしくね?

とばかりに、何名かの方には戦争の悲劇というのを受け取ってもらえたなりのコメントをいただいてます。
ちょっとだけ、ちょっとだけでいいです。
悲劇的な六文字を、おバカなエンタメ作品の中で素通りできる平和のありがたさを、感じて欲しいとです……

あと、ラーメンを食える有難さ、を。

ありがとうございました!


>鹿目 咲さま
一人称にしたのは、最初に書いた、自分が冒険してる雰囲気を出すためと、おっしゃるとおりマキとの無言のやり取りを表現するのに採用しました。
男性による、男性の一人称のため、女性読者にはとっつきにくいかなとは思っていたのですが、やっぱりそんなところがあったかもしれないですね。
それでも、サッよ読んでいただけたようなのでうれしいです。
ラーメンは――
現代とつながってるぞ〜という雰囲気を出すためと、単に自分が好物だから出しました(笑) それに、旨いものは人と人とを近づけますよね!

ありがとうございました!


>栖坂月さま
楽しんでいただき、光栄です!
序盤については、皆様ご指摘のとおり反省点ですね。今後に生かせたらと思います。
つぐみんと、無口さんは……いろいろ、使いそびれました。
一式書き終えてみて、ちょっと残念と自分でも思っていたところです。

ありがとうございました!


>HAL.A さま
もう、桑さんを大好きになっていただいて、作者冥利に尽きます。
お察しのとおり(?)つくりはSFエンタメではありますが、根底にはハードSFの地脈が流れております。
重々しいつくりじゃ、エンタメとして楽しめないですよね・・・


また、桑さんが漂流してた期間については、裏設定としては浦島効果とコールドスリープが2:8くらいです。
でも、桑さんもマキもそんなこと知ったこっちゃないので、端折りました。なのでよく読んでも、分からないはずです(笑
書かないのもまた、一人称のスタイルと考えてます。

ありがとうございました!


>鄭文ういなさま
ボクっ娘もいいですよ〜
は、さておき。
実はハードSFなストーリーをライトに書く、それも一人称でというスタイルから、重さと軽さがごちゃつくリスクはあるかと思っていました。もっと、推敲の時間をしっかりとったら、また変わったかもしれないですね。
また、登場人物に魅力を感じていただき、ありがたく思いました。
そして先にも指摘がございました、無口さんとかについては、反省点であります・・・・・


ありがとうございました!


>鳥野 新さま
楽しんでいただいてなによりです!
とにかく、スペオペとしていろいろ盛りました。
脇役二人については、余力があればもっと書きたかったですね。反省。
鞘当てっぽいのも、一瞬だけしかかけませんでした。

あと――
この面子、この時代でのお話はこれで完結です。
ということは(以下略

ありがとうございました!

>尚文産商堂さま
直球勝負で楽しめるように、と思って書きました。
楽しんでもらえてうれしいです。

ありがとうございました!


>桐谷瑞香さま
スペオペとして、ちょっとしたラブストーリーとしても楽しんでいただけたようでなによりです!
SFには美女(美少女)がつきもの、なんて作者は思ってます。
そして、ちょっと悲しい結末ですが、KKに乗って冒険してもらえたようで、これもまたうれしいです。
ご指摘の緊迫感については、今後に生かせればと思います。

ありがとうございました!


と、言うわけで―――
「星の海から」宇宙でのエピソードは、時代と場所を変えつつ、まだまだ増えていきます。
「また、宇宙のどこかで会いましょう」
と、桑さんが言ってました。


[16] ム/鄭文ういな 【レベル4】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/29(日) 09:06 [ 返信 ]
〈五秒後にこの世界は滅びます――〉そんなアナウンスが、どこからともなく世界中に響き渡りました。世界のみんなは大混乱。彼女たちの幸せは、未来は、いったいどうなってしまうのでしょうか。一刻も早く解決策を見つけ出さねばなりません。なにかいい方法はないのでしょうか。なにか――はい。五秒じゃなにもできません。

http://ncode.syosetu.com/n6504bh/



[21] 感想【ネタバレ注意!】 私なりレベル4 Name:unbelievable_kazoo 2012/07/29(日) 11:54
 unbelievable_kazoo

 学術的に考えると少し難しい内容ですね。ムムム、なんちって(笑)

 以下、感想です。レベル4なので辛口な感想です。


 内容について

 面白かったです。タグにある通り重苦しい小説ではなく、テンポよく物語が進んでいくために一気に読めました。プロットもよく作られており、私が最初に感じた疑問点も後でなんなく回収されていて全体的に綺麗に纏まっていると思いました。(例:ヨットの上で出会った仮面の男がどうしてそこまで親切なことをするのか、また船上での仮面の男の洞察力が強すぎる理由、読心術のできる人がどうして簡単に殺されたのか、といったことです)
 テンポを重視したのか、少し展開が急だなあと思うところが……。ヨットの上で二日間も生活したのなら、その描写をもう少し増やしても良かったかもしれないです(一行開けるのもありかも)。

 兄貴カッコイイ! がんばれその妹。(内心の叫び)

 最後に、病気だからといって無抵抗に殺されちゃうのもどうかと……。最後まで頑張って生きろよ! と死んだキャラに言ってやりったったりなかったり……。


 文章について

 まず、誤字脱字が一つ。(私の知識不足で思い違いでしたらごめんなさい)

 一頁目一行らへんより先 『擁護』と『養護』がごっちゃになってる


 ですます調の表現技法は良かったと思います。少しもの悲しい感じを受けました。それを狙っていたのなら成功だと思います。

 気になったのは比喩表現です。(気に触りましたらごめんなさい)
 比喩表現が少し多めに使われており、場の雰囲気を出そうとしているのかなと考えました。ですがその表現がたまにですが、意味的に分かりにくい、または的を射ていないなどして、読むことを止めて考えてしまうことが何度かありました。
 一例ですが、瞳について『乾いた水溜りのよう』と表現していましたが『乾いた水溜り』って何だ? と思ってしまいました。
 また、『まるで血液のように、青色の液体が流れ出ています』という表現がありましたが、血液という言葉を聞くだけで『赤』を想像してしまった私は、次に出てきた『青色』という言葉にがくっときました。
 比喩表現は様々ありますが、視覚に訴える比喩ならば一言ですぱっとイメージ出来る比喩の方がいいかもしれません。これがまた意外と難しいのですが。

『海の水は陰を飲んだように暗くて、遠くはあまり見えませんでした』という表現が個人的に大好きです。見習いたいと思いました。

 最後に一言。

『意識』と『無意識』の解釈の仕方もそうですが、無意識の世界の設定には驚かされました。そういう考えもあるのかと驚嘆いたしました。こういう考え方もできるといいなあ、と学習いたしました。

 これからも頑張って下さい。
 では、失礼します。


[41] 【ネタバレ注意】2つの世界と、人物設定に驚かされました Name:鹿目 咲 2012/07/31(火) 14:21
 初めに読んだお話がコレでよかったと思います。面白かった!
 ムとは何だろう、タイトルやあらすじからは推測も出来ないし、長いし、まず、理解できなかったらどうしようと。

 章の構成や文章が独特だったので、実際読んでみるまでは話の内容が掴めなかったのですが、見る見る間に作中に吸い込まれていきました。
 特に、ですます調でアクションは斬新でした。まさか、スピード感が出るとは思わず、感嘆しました。
 残酷なシーンも、淡々と事実だけを書き連ねている印象です。ちょっと展開が唐突で(兄の死や、その原因であったり、仮面の男とジャケットの男たち、親分との繋がりなど)飲み込めない箇所もありましたが、この世界だからいいかって思ってしまう辺りに、『無意識』が潜んでいたわけですね。恐るべし。

 前の方がおっしゃっているように、確かに比喩は、首をかしげる場所もありましたが、それにより独自の世界観が構築できていたのは確かです。

 なぜ、この登場人物たちはそれぞれ、林檎や珈琲に固執するのか、所々にちりばめられた謎が、最後に回収されていくのが快感でした。2つの世界の、この人がこの人で、この人はこの人なんだろう、そして、この手記を書いたのはと、一つずつ頭の中で繋がっていく。
 こういうのは、きちんと練られたプロットがなければ書けないですよね。

 昨年も、「誰にも真似の出来ない作品を書いていた」と、某歴史小説家の方がおっしゃっていましたが、今年のも恐らく、誰にも真似が出来ない、鄭文さんだけの作品だったのではないでしょうか。

 ちなみに、おまけの彼女が良い感じでした。


[46] サビはとっても良い【ネタバレ】 Name:栖坂月 2012/08/01(水) 14:59
一見明るく終わって見える中に潜んでいる狂気、終始独特な雰囲気を纏った作品でした。
去年の作品を思うと、比喩表現の形はそれなりに納得かなと思っています。特に無機物の視点に立ったような描写は「らしい」と感じましたね。意識してなのか、無意識なのかはわかりませんでしたが。
謎めいた世界を広げて、それを最終的に回収していることは素直に気持ち良いと感じます。ただ、広げ方にいささかぬるさ、というか緩慢さのようなものがあったことと、回収を一気にやり過ぎている点は少し問題が残るとは思いますが。
個人的には、広げ方の方が気になりましたね。色々と書きたいことがあるというのは理解できるのですが、
もう少し端的にしても良かったかなと思える部分が多かったように感じます。前半部のラスト、後半部のネタバレ部分などはしっかり盛り上がって読み応えもありました。しかし反面、そこに至るまでの経過が少しばかり冗長に思えました。例えるなら、サビはとても魅力的なのに前奏がやたら長い曲、みたいな感じでしょうか。内容的には、もう少し短くても良かったと思えます。
とはいえ、何日かに分けて読もうと思いながら一日で読まされてしまったのですから、その吸引力は確かです。去年同様の丁寧な文章に磨きがかかっている印象でしたし、最後まで楽しく読ませていただきました。
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。


[66] サスペンス風 【ネタバレ】 Name:ぷよ夫 2012/08/05(日) 01:23
はじめまして

まず−−
ミステリアスなタイトルに惹かれ、最初に読む作品とさせていただきました。
読み始めて、少し難しくて読みにくいかな、なんて思っていましたが、すぐに慣れました。
いやそれはさておき、出だしの場面もミステリアスで印象的であり、一気に最後まで読む原動力になりました。

雰囲気として――
終始薄い霧に覆われたみたいでミステリアス。でも、場面描写は丁寧で内容は分かりやすかったと思います。
とくに、ですます調でもスピード感が失われないアクションシーンは秀逸だと思いました。とても場面が分かりやすいし、読み始めるとついつい先まで読んでしまいます。
やや時間をかけすぎな感はありますが、じわじわと展開していった複線を一気に回収するところで、作りこみのよさを感じました。
後半〜終盤へ、二つの世界の謎や、人物の秘密などが明かされていくところで、緩急つけ(全体ではやや緩めかも)展開されるところがなかなか魅力的でした。

個人的にはですが、人物にもうちょっと魅力がほしいかなと思いました。
主要人物たちはとても個性的なんですが、どこか一枚薄い曇りガラスかトレペ越しにみてるみたいに感じました。
しかし、ラストを読む限り、それもまた演出なのかとも思いました。

全体的に――
楽しませていただいたと思います。
これからもがんばってください。
失礼します……


[70] 「無意識」に手を伸ばそう 【レベル4】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/05(日) 10:56
期待を裏切らない作者様である。
立て込んだ話を矛盾なく織り上げ、閉塞感あふれる空気を表現しきったその手腕に驚嘆するものである。『ム』の世界に存在する能力や世界観などの道具立てはこれまでのSFで描かれてきた光景であるが、この作品の新しさはほぼ神視点による「ですます調」にあるだろう。このガシェットにより、この作品と読者の間に薄皮一枚の距離を生むのに成功しており、それが非現実的な光景に対する緩衝材、そして雰囲気づくりに一役買うつくりとなっているのである。狙ってやっているのならばお見事である。

褒めてばかりでは逆に失礼であろう。気になった点を上げる。
他の方も指摘しているが、確かに話の流れがよどんでいる個所があった。もちろん、小説の中において流れがよどんでもいいのだが、そういうところではキャラクターの葛藤や掘り下げなどを行なっておくほうが好ましい。しかし、ただ時間経過だけを告げる個所が見受けられた。場面を果断に取捨選択することで、この問題は解決することだろう。

あと、一つだけ、難しい注文をさせていただきたい。
本作は断じてドンデン返しを読者に提示する小説ではない。であるからには、読者に何がしかの「おみやげ」を残していただきたい。何も、読者に説教をしろと言っているわけではない。それこそ、読者の「無意識」をわしづかみにするような何かをぜひ見つけていただきたい。
抽象的な話になってしまって申し訳ないが、作者様には恐らく何のことか分かっていただけることであろう、という希望をもって、筆を置かせていただくこととする。


[108] 拝読させていただきました。 【レベル4】程度のつもりの感想を… Name:招夏 2012/08/10(金) 19:33
この世界が意識の世界ならば、その対極にある無意識の世界もあるのでは…その発想が凄く斬新で、とても興味深く拝読致しました。

えと、レベル4でなければ、不思議な世界を楽しめたとか、発想が面白かったとか、文が読みやすかったとかで済ますところなのですが、されどレベル4、少し気になったところを書かせていただきます。

まず、一番気になったところ。児童養護施設とはどういったものか、調べられた上で使っていらっしゃいますか?ウィキではこう書いてあります。「児童福祉法41条は、「児童養護施設は、保護者のない児童[1]、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設」と定義する。」とあります。どうもこの小説の中では、児童養護施設=精薄者用施設となっているような気がするのです。これは実際にその児童養護施設にいる人にとっては納得のいかない記述のように見受けられました。

次に、これは単なる疑問なんですが、無意識の世界に居る人=植物人間、もしくは精神疾患者ということでいいのでしょうか? だとすると静奈はどのようにして意識世界と無意識世界を行ったり来たりできてるんでしょうか? 「ム」は精神疾患者のふりをすれば行けるところ? それともあのリストバンドを装着すれば誰でも行けるんでしょうか。

あと、これは他の方も色々な意見を書かれているようですが、比喩。確かに少し多いかなとは思いましたが、基本的に私は好きでした。いい表現を思いついたなぁと感心して読ませていただきました。ただ、うん? 少し無理やりかなぁと思うところもあるので、その辺はスッキリした文に戻して、七割程度に調整すると私的にはベストな気がしました。

あ〜、それから、死体を食べるところの描写なんですが、あれ、かなり腐敗が進んでいるようでしたよね。あれ食べたらプリオンの前にお腹こわして死ぬと思いますが…^^; ってか、そんな腐臭のしてるもの食べるかなぁ…。まぁ、でもムの世界だからなぁ…。

以下、気になった表現をあげます。なにしろ、この世界ではないことなので、それをわざと使っているのか、そうでないのか判断がつきかねましたので、私が引っかかった理由を下に書いておきますね。


>床にぶつけた頭を掴んだままです

これは本当に些細なひっかかりなんですが、自分の頭を掴むと言いますかね? 柱を掴むとか、彼の右手を掴むとか、何か他のモノを掴むと言うような気がするんですよ。だから、最初に読んだ時に誰かが彼女の頭を掴んでいるのかとおもってしまったんです。まぁ、でもこれは私の思い込みかもしれません。スル―してくれて構いません。


>「あう」 恥というものを知らないのでしょうか。

これも「ん? なんで?」と思ってしまった一文です。後で大きな声を出すことが恥ずかしくないのかと書いてあったので、ああ、それか…と分かりましたが、「あう」と言った人をそれだけで私は恥ずかしい人とは思いません^^;。それだったら、「あんな大きな声を出して恥ずかしくないのか」と最初から書いた方が親切な気がします。

>ヨットから救出されてからほぼ毎日入浴していましたが、服の支給がなかったので、舞にとってこのシャワーは久しいもの

これは、入浴はしていたけど、シャワーが付いていなかったということなんでしょうか? だったら服の支給が無かったというのはどういうこと? 服を着替えていなかったということ? でもそうすると、シャワーは関係ないよね…と、ちょっと考え込んでしまいました。

>洗濯物が稼動しているのかもしれません。

これは洗濯物が実際稼働しているのか、洗濯機が…の間違いなのか…うーむ、ムの世界だからなぁ。前者ってこともあるのか? と小一時間…

>シェパードは高嶺の見物

これは「高見の見物」の間違いなのか、あるいは、わざと高嶺を使っているのか…

なんか、細かいことを言って申し訳ないのですが、どうも引っかかってしまって、指摘というよりは、本当のところはどうなの? という疑問のようなものです。よろしかったら、是非後日教えてくださいませ〜

以上です。不思議な世界堪能させていただきました。


[116] 完全にネタばれなので注意 【レベル4】感想 Name:山鳥はむ 2012/08/12(日) 16:56
 良いところ、悪いところ、要点を挙げて感想を述べるには少し難しいと思ったので、流れをまとめながら私の感想とさせて頂きます。

 まず、世界が滅亡しますというアナウンスの後、プロローグの現実離れした世界でのやり取りから、一転して殺伐とした現実世界でお話が進む……かと思えば、能力者なる普通じゃない人達が普通に出てきて、殺し屋とヤクザの闘争劇が始まる。
この辺り、う〜んと唸りながら読み進めました。能力者はムと何か関係があるのだろうか? そもそもムに迷い込んだ『彼女』は、日記の『17歳の私』とは無関係の人か? 色々、わからないことだらけで何か喉につっかえたような感じがありまして。

 そうして、場面がムに戻ってようやく一息。ここまでの話がムの世界の姿を説明する為の寸劇なのだとしたら、そこに行きつくまで少々長く感じました。

 最終的に私は理解が及ばなかったのですが、これはある種の精神疾患とムという現象を観察しているお話だったのでしょうか。なんとなく話の本筋が読み取れたのは最後まで読み終わってからでした。

 ちょっと不満を言わせてもらうと、ミスリードでも構わないので初期の段階で物語の方向性を示してほしかったです。真綿で首を絞められるような感覚で、読み進めていくのが不安になってしまいました。ひょっとすると、読み終わっても答えのない物語の世界に入り込んでいるのかもしれないと。

 以上、まとまりが悪いのですが精一杯の私の感想でした。
 以下、文章表現についても言及を。 

 情景描写に科学的な表現を混ぜ込んでいるのは挑戦心を感じました。

 しかし、場の光景や事柄・動作などに対して、科学的描写を差し挟むのに的確であれば効果は高いですが、ともすれば説明口調になりがちで雰囲気を壊してしまう場合もあります。
 
 例えば、綺麗な夕焼け空を前にして「空の色は太陽の入射角と波長によって散乱される光が……」などと脈絡なく説明されたら、普通の人は一歩引いてしまいますよね。作中の幾つかの表現でそのような印象を受けた部分がありました。

 ただ、それも挑戦の一つの結果だと思います。私もこの手の表現手法は好んで使いますので、色々な場面で使われていた科学的描写は参考になりました。是非この表現方法を使いこなして、独自の感性を磨いてください。

 長くなってしまいました、以上です。


[118] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/08/12(日) 19:34
 拝読しました。
 既出のご意見と重なってしまいますが、後半、どんどん構図が明らかになっていって、たたみこむように伏線が回収されていくのが、読んでいてとても気持ちよかったです。

 個人的にすごく魅力的だと感じたのは、ムの世界では、普通のひとは夢を見ないのだという設定です。どうよかったのか、うまく説明できないんですけど……。端的な描写で、わっと独特の世界観がしめされて、先を想像したくなるような感じといいますか。

 それから、「ただ能力者であるというだけで犯罪者扱いされる」「人間じゃないくせに人間ぶって」というところ。脳機能に障害のある人が、この世界の能力者である、という設定が示されたところにやってくる、この表現。背筋がぞわっとしました。(いい意味です、もちろん)

 お兄さんのキャラクターなど、最初は「ひどいやつだなあ」なんて思いながら読んでいたのですが、読み進めていくと気の毒で、最期、すごく切なかったです。ラストで現実とリンクしたときはなおさらでした。
 こうした、事実が明かされて、それまで読者が認識していた物語の構図が変わるという構成に、個人的にとても憧れがあって、しかし自分の頭が悪いせいで、込み入ったプロットが切れないでいるものですから、とても羨ましいです。

 キャラクターといえば、静奈さんが明るくてよかったです。辛い過去を抱えているようなのに、明るく振る舞って、重苦しく沈みがちな物語を、要所要所で軽やかにすくいあげてくれる、名脇役だと感じました。

 ひとつ気になったのは、強いていうならですが、前半が読んでいてちょっともやもやする感じがありました。この物語の奇妙な世界観/設定/登場人物の背景の片鱗が、ぐっと読み手の興味を引く形で提示されてから、では実際にここはどういう世界で、能力者というのはいったい何者で、彼らはどういう状況におかれているのか……という答えを示されるまでの距離が、少し長かったのかなと思います。
 謎を謎という形でしめされると、「これはどういうことなんだろう」という興味に引っ張られて、続きをぐいぐい読まされるし、それはおおいに物語の牽引力にもなっているのだけれど、答えがわかるまでの間が長いと、今度は「??」の状態のままお預けをくらっている感じで、フラストレーションが溜まってしまうというか……。しかしこれは、単にわたしが根気のない読者というだけのことかもしれません(汗)

 さておき、魅力的な語り口と独特の世界観をおおいに楽しませていただきました。見当外れの意見がありましたら申し訳ありません。
 つたない感想、どうかご容赦くださいますよう。


[149] なんだか、凄かったです!【ネタバレあるかも?】 Name:秋原かざや 2012/08/18(土) 02:24
高速で読んでしまったので、全部が全部、頭の中に入ってるわけではないですが、ムの世界は、凄いなと思いました。
そして、最後のおまけに、救われました。いろんな意味で。
ラストもちょっと切なかったので、きゅんとしました。

「あう」は、実は私、実生活でよく使ってたり(笑)。
なので、気にはならなかったです。
でも、他の人から見ると、ちょっと恥ずかしかったりするのかもしれませんね。

とにかく、凄い世界観。
不思議な世界でした。
でも、ちょっと私には、難しい内容だったなと思いました。
けれど、思わずラストまで読ませてしまう力は、凄かったです。
圧倒されっぱなしです。
楽しませていただきました。また素敵な作品作ってくださいね。

それと……お気に入り登録ありがとうございました!!


[154] もう一度、書かせていただきますー(汗) Name:秋原かざや 2012/08/18(土) 20:04
やはり、ハイなときに書いちゃだめですね。すみません。
何だか失礼な書き方してしまったので、もう一度、書かせていただきます。

前述した通り、私には難しい題材でしたが、本当に圧倒されました!
複数キャラの視点。
そして、最後には幾重にも絡まり、そして、「ム」になる。
凄かったです。

伏線もしっかりと説明されていましたし、キャラも(私は舞ちゃんと静奈ちゃんが好きです)素敵でした。
シェパードさんもミステリアスでいい感じです。

また、ですます調でのアクションも驚きました!!
ですます調であれだけかけるのは、本当に凄いですっ!!
新境地!! 脳天直撃って感じでした。

ただ、やっぱり残念なのは……すみません。
私にとって、内容が難しかったです。ちょっと分かりづらかったです。
けれど、ぐいぐい読者を物語に引き込む吸引力は、あの掃除機にも負けないものを感じました!!
これからも、素敵な作品を作っていってくださいね。
陰ながら応援しております!!


[235] RE:ム/鄭文ういな 【レベル4】 Name:尚文産商堂 2012/08/22(水) 22:22
なぜ無と書かずにムと書いたのか。それが、この物語の最初の疑問でした。そして、それは本当の無ではないことを強調するためのものだと考えが至りました。
単純な二面性としての無と有という話しだけではなく、夢の世界の中にいるといった無意識領域の解釈は、新鮮でした。究極的には意識と無意識という領域は統合されて、より単純な存在と言う意義になると、私自身は考えています。
ですます調の作品は、今回の企画では珍しかったので、面白かったのです。


[393] ネタバレありの辛口感想 Name:Killgusa 2012/08/31(金) 00:51
 レベル4以上の作品には率直な感想を書いていきたいと思っています。その上でまず最初に言っておきたいのが、面白かったか、面白くなかったか。この作品は面白かったです。

 まずは気になった点についてです。
 えー、親分についてですが、彼の能力と計画を実行するにあたっての心理的動機の明確な説明が欲しかったです。何故そんな回りくどい事をしたのか? 疑問が残ってしまいました。
 全体的にもう少しだけ脇役の心理描写が欲しかったです。
 椋木さんの外見の描写が無いのと突然の登場には違和感を覚えました。
 それと、現実での『意識』と『無意識』の区別ははっきりしていますが、『ム』の世界での『意識』と『無意識』の区別がはっきりしていないように感じました。

 最後の全て仕組まれていたオチに関してですが、自分はあれで納得してしまいました。読者を納得させるのは大切な事です。しかし、出来れば読者を驚愕させてやりたいですよね。納得すらさせる事が出来ない自分がそう言うのもおかしい話ですが、難しいところです(生意気言ってすいません)。

 次に良かった点、個人的に特に面白かったところです。
 なんと言っても『意識』と『無意識』の哲学的な解釈です。最後の日記はかなり面白かったです。特に意識は脳だけでなく体全体のあるという考え方はとても斬新でかなり良い刺激になりました。ありがとうございます。
 中々、舞に最終的な安息が訪れないという作者の容赦無さは個人的に好きです。というのも話の合間にその安息が組み込まれていて、程よい波のある展開がとても良かったです。

 仕事の休憩時間にこの作品を読み進めるのが日課になっていて、あの独特な『ム』の世界が終わってしまったと、とても寂しく感じています(良い意味で)。

 それでは失礼な事を書いてしまって申し訳ありませんが、この辺で。
 執筆お疲れ様でした。 


[405] この作者ならではの独特のテイスト Name:鳥野 新 2012/09/01(土) 02:28
 夢を見ると、その世界のつじつまの合わなさのなかで妙に納得して行動していることがある。この作品はまさに、他人の夢を垣間見ているような奇妙な感覚で、現実離れしたしかし妙に生々しいシーンの連続に感嘆した。
 丁寧な口調で淡々と進められる物語だが、語り口に底知れない闇が潜んでいるようでとても惹かれた。暗殺から脱走まで、良くわからない世界、設定が妙に心地よく謎だらけの世界のサスペンスを堪能できた。私としてはここが一番好きで、貪るようにして読んでしまった。その反動か少しペースが落ち着いたそのあとの展開は、若干緩慢に感じてしまった。(あくまで私の感じ方だが)
 ともあれ、異色である。
 この作者でしか読めない個性にあふれた快作である。
 堪能させていただいた。


 以下若干ネタバレか。
 もう一言だけ……。





 作中、クロイツフェルト・ヤコブ病が出てくる。この疾患は感染からの潜伏期が通常長く、発症からは進行が速いのだが作中では感染契機から発症までの設定が短すぎると思える。実際の病気を扱うのはデリケートな問題を含むことがあり、ムの中の現実離れした設定であっても、まずは正確な情報を踏まえたうえで取り扱うべきだと感じた。


[566] RE:ム/鄭文ういな 【レベル4】 Name:流離の感想人 2012/09/07(金) 18:28
通常、小説の文章は常体(である・だ)で書きます。敬体(です・ます)で書くのは特殊な例です。「のだけれど」など、回りくどい言い回しが多い上に、敬体で書かない方がよいと思います。小説の文章は緻密でコンパクトにする必要があります。
「彼女は、彼女は」と主語の繰り返しが気になりました。省略できる主語は省いた方がよいです。


[761] 感想【ネタバレ】 Name:イトマキエイ 2012/09/18(火) 17:19
 人々が「無意識」において共通した世界をもっているというユングの考えを膨らませることによって、とても特異な世界が構築されていると思います。

 ただ、物語の中でいろいろと設定が語られ、その総括的な問題と解答が最後に医師の手記として示されてしますが、世界観を受け入れるのに精一杯で、もとにある「リセット」の問題が問題として認識するまでに至らず、ひたすら、はあはあと頷くだけでした。一方で、読み返して問題の有り場所がわかったものの、「リセット」が人々の時代の変革による無意識の変化でないなら、どういうきっかけで起こるのか疑問もありました。

 エピソードについても、無意識の事件が「親分」の手の上の計画通りとはいえ、これほどその通りになるものなのか、いえ、それを見通せるのが「親分」の能力と言われればそれまでなのですが、そうすると、大きな鍵を握ったこの「親分」とは誰なのかという謎につき当たらずにはいられません。

 ストーリー的には、無意識世界の話と意識世界の話があまりリンクしてないのが、少し物足りなかったです。特に植物状態になった女の人が、いつ舞の話に入ってくるだろうかと待っていただけに、ただ世界の紹介と施設の効果のためだけに使われてしまって、もったいないと思いました。

 以上、細かにみれば、まだまだ多くの疑問点がありますが、これだけの世界を独特な言い回しでの表現しきった力には脱帽しました。


[817] 感想をひと言 Name:早川みつき 2012/09/21(金) 23:36
拝読しましたので、ひとことですが感想です。

まず「ム」というタイトルに惹かれました。簡潔にして印象的。バナーも不安感をあおる雰囲気で興味をそそられました。
内容は、ですます調の文体と、自分では絶対に思いつかないなぁという独特な言い回しや比喩表現が多く、「ム」のとらえどころのない不思議な世界を満喫(?)させていただきました。
内容は正直、自分がふだん好んで読むものとはかなり方向が違うので、共感といった読み方はできませんでしたが、大変勉強になりました。
独自の世界を持っておられるのが非常にうらやましい。今後の作品にも期待しております。

中身のない感想ですみません。執筆お疲れ様でした!


[886] ム ム ム【ネタバレあり】 Name:ねぎ 2012/09/26(水) 14:15
 まずは簡潔に感想を。
 おもしろかったです。独特の文体(敬体)も世界観にあっていてよかったです。
 
 それでは、以下、レベル4ということなので、特によかった点、気になった点を2点ずつ、箇条書きで書いていきます。


よかった点
:情景描写。緻密で、創造を喚起させる力がすばらしかったです。
:冒頭、あらすじの物語への牽引力。印象的なシーンで、物語への期待が膨らみました。

気になった点
:中盤の物語の進行速度。他の方も書いておられるのですが、中盤で動きが少なくなっている部分は、もう少し削っていただいて、他の部分(終盤や、親分の動機など)の描写をもっとみてみたかな、と思います。
:登場人物の多さ。ある程度長い作品とはいえ、ムの世界と現実世界、その両方で登場人物が数多く登場したため、一人一人の印象が薄く感じました。


 と、まあ、書きましたが、この数日、引きこまれた作品であることに違いはありません。
 ありがとうございました。


[1017] 感想です【ネタバレあり】 Name:神沢翠 HOME 2012/10/01(月) 00:01
 簡潔なタイトルが的確に示しているとおり、パラノイアックで虚無的な作品だと感じました。惨劇もシニカルに笑い飛ばしてしまうような態度の中に、どこか情緒的な部分も残されており、そんな部分に不思議な余韻を感じ、心を打たれました。おもしろかったです。
 文体も作品にあっていて良かったと思います。モチーフも技法もすべてが、この作品の雰囲気を作り出していて、そこは非常に良かったと思います。
 雰囲気や世界観がかなり独特でおもしろかったのですが、リセットがそもそもどういう現象なのか分かりづらかったと思います。リセット後の双方の世界の描写がもっとあると、「ムについての理論」も、しっかり納得がいった気がします。
 最後に、現実に存在するものを描いた部分に、ツッコミどころがいろいろあるのは危うい気がしました。児童養護施設、クロイツフェルト・ヤコブ病等については他の方が指摘していらっしゃいますが、「おまけ」の部分に登場する、「自閉症」も先天性の脳機能障害であって、「発狂」するような「精神病」ではないはずです。ダークなものを書こうとすると、そういう世間的な偏見のようなものにも近づかなければならないので、難しいところですよねぇ……。


[1092] 【感想返信】という言い訳、すなわち大嘘。 Name:テイブミウイナ(作者) 2012/10/08(月) 19:15
 まずお礼を。
 空想科学祭、ついに終わってしまったか。そんな気持ちでいっぱいです。自分は去年からの参加でしたが、この2年間の創作面を占める、大いに自分の糧になった企画です。感謝してもしきれません。
 特にその企画主催、ご運営くださった天崎さんには多大な感謝を。5年間本当にお疲れ様でした。
 去年今年と2年連続で拙作のバナーを作ってくださった黒木さん。勝手ながらバナーから受けた印象を、作品に練りこんでいました。去年の作品「ジュピター」の魚の描写や、今年の「ム」の最後で述べられている考察(医者の記)は、黒木さんのバナーがなければ生まれませんでした。ありがとうございました。
 今は行方知らずですが、空想科学祭2011に背中を押してくださった近藤さん。この企画に出会えて本当に良かった。ありがとうございました。
 そして参加作者の皆様、執筆お疲れ様でした。SFを皆様それぞれが見つめる企画だったからか、作品それぞれの“色”を感じとることができて、たいへん参考になりました。読み専の方々も、どのご感想も興味深く読ませていただいていました。ありがとうございました。

 さてさて、「ム」について。
 本作は外向的な実験、つまり読者を必要とする類の実験作でした。それがなにかというと、ですます調で書くということです。童話でもない、本来なら常体(だである)にする作品をですます調で書くということ。
 作者としての狙いは、「語り部の存在を表出する」というものです。三人称の語り部が、ひとりのキャラクターとして、登場人物の言動や心情を知った風に叙述していく。キャラクターなのだからそこには主観がある。偏見がある。
 ただ、そんな作品にしたところで、それがどんな効果(印象)をもたらすか、予想がいきませんでした。読者を必要とする類とはつまりそういうことで、ご感想でいただいた「ですます調のもたらす効果」というのが、今回の実験結果になるということです。せっかく沢山の方に読んでもらえて沢山ご感想がいただけるのだし、こういう類の実験をするなら今が好機だなぁと。
 しかしその試みのために物語や登場人物を蔑ろにしてしまったことは否めません。そういう面も掘り下げた上で試みるのがベストだったのでしょうが。浅はかでした。


 では以下、個別の感想返信です。まあ例によって、感想返信といえどあくまで作者の一意見にすぎません。あしからず。
 こちらだけでなく、ツイッターなどでもご感想をいただきました。長編でこんなに読んでもらえたのは初めてのことです。ありがとうございました。ツイッターでの、真崎さんの「この作者は概念的というか観念的というか抽象的なものだったりことを書く」というお言葉に感銘を受けたということだけ、ここにつけ加えておきます。




■unbelievable_kazoo様
 学術的に考えると論理的に破綻してるんですけどね。だからこそ難しく感じてしまわれたんでないかな。ムムム……。
 タグもご覧になってくださったんですね。おっしゃる通り、物語の矛盾や世界観の破綻は気にしないで、軽〜く読んでくださればいいのです。
 自分は節ごとの分量(原稿枚数)を同じにしたいがためだけに、無駄に叙述を盛り込んだり、不自然に省略してしまったりする悪癖があります。ヨットでの2日間を削ったのもきっとそういう理由です。治したいなぁと思いつつも、スクロールバーの長さが節によって異なるのはあまり綺麗じゃないなぁと感じてしまい。だったらそれをクリアした上で無駄と不足を調節しろよって話ですが……すいません。精進します。
 比喩も考え物です。「乾いた水溜り」は、土の地面の水溜りが乾いたあとにできる、乾燥肌みたいにがさがさしてひび割れてる様子を表現したかったのです。水が涙で土が目玉で。しかし考えてみれば、コンクリートにも水溜りはできるよなぁ、そもそも乾いてたらもう水溜りではないよなぁと、ご指摘を受けてやっと気付きました。
 ご感想やまんべんないご指摘、大変勉強になりました。ありがとうございました。


■鹿目咲様
 ご感想ありがとうございます。「面白かった」のお言葉だけでもう天にも昇る思いです。
 ですます調でアクションは、一度試してみたかったことなので、そこに反応してくださって嬉しい限りです。「常体でなければならない」「敬体でなければならない」っていうことはさほど無くて、やはり普段は、固定観念に寄りかかって創作している部分があるのだなぁと思いました。
 比喩についてはあまり意識していなかったのですが、独特なものを「無意識」的に表出できていたみたいですね。比喩には物事を言い表す他に、独特の雰囲気かなにかを良い意味でも悪い意味でも練りこむ効果があるのかもしれません。その辺、今度試してみたいと思います。
「おまけ」は、「意味ありました。」の一文のために書き加えたものでした。語り部の無能さ、三人称であろうと主観・偏見を持っていることを曝す目的で、静奈をラストに出したんですが、それを「良い感じ」と言ってくださって嬉しい限りです。
 最後に一言だけ。あらすじ詐欺すいませんでした!


■栖坂月様
 無機物の視点ですか。すいません無意識です……。自分の描写がそう評されたのは初めてです。以後、その面を意識して試してみようと思います。ありがとうございます。
 ぬるい話になってしまって不甲斐ないです。自分は書き始める前に大方の分量を決めてしまうのですが、それに合わせようと無駄な叙述を練り込む悪癖がありまして、どうにかしないとなぁと考えております。ただ、しっかり盛り上がっていたようで、その面はほっとしています。最後までぬるいままだったら……うう。
 ご感想ありがとうございました。


■ぷよ夫様
 拙作はタイトルの印象だけで、その印象を超えるものが出来なかったなぁと反省しております。意識/無意識という題材って、人間がいればそれで物語が成り立つような気がするので、もっと意欲的な物語にすべきだったなぁと。たとえばぷよ夫さんの作品のような、豪華なスペオペ物をですます調で書いたりしてもよかったなぁと(でもこれだと先例がありそうですね)。物語を蔑ろにしてしまった感がありまして、ただただ反省する次第です。
 世界観や物語含め、登場人物を理解できていない語り部を書きたかったので、「ラストを読む限り、それもまた演出なのか」というお言葉は嬉しく思います。しかし、だからなんだろう。と。我ながらつまらない演出だったです。
 ご感想ありがとうございました。


■ゲゲゲの戯様
 作品と読者の間に距離を生む、ですか。なるほど。
 上述と重ねますが。語り部という存在を表出したかった。自分が「ですます調」を使ったのはそういう単純な理由です。しかしその効果は正直いって考えていませんでした。というか、それを教えてもらう目的で、企画提出作沢山の方に読んでもらえるをこれにしたんです。「ですます調」がもたらす効果とはなんなのか。語り部が作品を真に理解できていないということが、つまりどういうことなのか。それがどんな効果を生むのか。戯さん含める読者方々に、それぞれの答えを伺うことができて、嬉しい限りです。今後に活かします。
 ところでこれは余談ですが、ある歴史小説家の方が、数ヶ月前「ジュピター」をお褒めくださったんです。個性とか新しさとかなんちゃら。「ジュピター」のときの新しさっていうのは、おそらく題材やストーリー面でのことだったのでしょう。しかし今回はガジェット(さらにいえば物語と関わりのない類のガジェット)に新しさを求めた。これはまあそれでもいいのでしょうが、そのために物語を蔑ろにしてしまった感がありまして。無駄な淀みや読後になにも残らない、提示物のないつまらなさ。やっぱり姑息なガジェットよりも、読者にはストーリーが大事だよなぁと反省です。浅はかでした。
 さらに余談ですが(汗)、作品の持つ「矛盾」というものは、読者が気付かなかったり見逃してくださったらば矛盾でもなんでもないのだなぁと思った次第。これも今後に活かします(滝汗)。
 ご感想ありがとうございました。


■招夏様
 児童養護施設は個人的には井上ひさしのイメージがあり、決して仰るところの「精薄者用施設」とは考えていません。おそらく叙述のバランスが悪かったのだと思います。児童養護施設に、イレギュラーの内なる存在(静奈)と、それを容認する職員の異様さを、荻本舞の視点から偏見を交えて日記を書かせたつもりだったんです。しかし叙述のゆるいために、バランス悪くその偏見だけが前面に押し出されてしまい、そのように感じられてしまったのだと思います。
 意識/無意識の設定は、実は致命的な欠陥があり、あまり掘り下げると著しく矛盾点が露呈してしまうので、こんな曖昧な書き方になりました。雰囲気としてはこのほうが良いかなぁという考えもありまして。
 死体はもうね……(遠い目)。資料漁ってるとなんとなく、死後2日が一番食べどきなのかな、と思ってしまって。実際どうなんでしょうかねorz そもそも2日の飲まず食わずくらいじゃ、精神的にまだ死体に手を伸ばさないんじゃないの? と後々思ったり。浅はかでした。
 誤字・誤用のご指摘も助かりました。自分、今まで「入浴」をシャワーや風呂など体洗うことの総称だと勘違いしてました……。あう←。「頭を掴む」はおそらく言語感覚の相違かなぁと思っていますが、もしかして自分だけなんでしょうかね。人によっては「鷲掴み」のほうが妥当かもしれません。
 総じて自分の叙述の甘さ(=青さ、ぬるさ)が露呈しましたね。鋭いご感想、ありがとうございました。


■山鳥はむ様
 ヘンテコな物語で申し訳ありません。浅はかな考えで、物語は蔑ろに書き上げてしまいました。おっしゃるとおり読んでいてモヤモヤする、読者にやさしくない作品だったと思います。
 描写の面は、先人のあの科学説明を使いこなした描写に憧れを持っていて、それを自分もできないかと練習しているところです。
 短い返信で失礼します。
 ご感想ありがとうございました。



■HAL.A様
 キャラクターについては、今回は駒のようにパズルのピースのように扱っていたので、荻本虔や静奈について反応をいただいて驚きました。ありがとうございます。
「ただ能力者であるというだけで犯罪者扱いされる」というところ。これは、そういう偏見を表出すると同時に、作者としては、「そう言ってる語り部、お前はなんやねん」との皮肉も含めています。基本的に今回の作品では、語り部は登場人物の心情なんて理解できていない(でも理解したつもりになっているし、たまには本当に理解できているかもしれない)スタンスで書いていました。同情するなら金をくれ、みたいな感じで。三人称だからって客観的というわけではないんだぞーって。この辺ひとりよがりですし、それがどういう効果をもつのか分からないまま書いてて申し訳ないのですが(上述の通りそれが知りたくて企画作をこれにしたわけでもあります)。
 物語はおっしゃるとおりですね。もやもやする話で申し訳なかったです。ちょっと手抜かりというか、低い水準で妥協してしまった感があります。
 朝陽さん、ご感想ありがとうございました。


■秋原かざや様
 難しい話なのに最後まで読んでくださってありがとうございます。さらに二度も感想をくださるなんて……。秋原さんのハイテンションとローテンションの違いが気になるキョウコノゴロ。
「あう」は実際どうなんでしょうね。自分は他人の使う言葉に、あまり恥ずかしさは感じないのですが(感じているのはあくまでも語り部であって作者ではないのさー汗)、実生活で「あう」は使いません。自分が使う感嘆詞は「おー」くらいですかね。語彙が貧弱なのさー。あう。
 ですます調はまだまだ研究中です。「形容詞+です」の文法的違和感など、自分の中では未解決の問題がいくつかありまして、これからも敬体でいろいろ試してみようと思っています。そんな不安定な文章でしたが、「凄い」というお言葉をいただけてほっとしました。
 あの掃除機にも負けない!? それは凄い。自分にはもったいない褒め言葉です。……あの掃除機ってなんだろう(哲学)。
 ご感想ありがとうございました。


■尚文産商堂様
 おっしゃるとおりです。ムはあくまでも夢(大きく言えば人間)の中に有るのであって、本当の無に属するわけではない(この辺、「無が有る」みたいな不安を感じるんですけどね)。作者としてもワケ分からない世界観でしたが、それをずばりと言い表してくださって、作品の存在意義として大いに助かりました。
 意識も無意識も持ってこその人間なのだなぁと思います。あるいは思考というのかな。自分はうまく表現できませんが。
 痺れるご感想、ありがとうございました。


■Killgusa様
 椋木についてですが、これは上述の「語り部の表出」と関係があります。作者の意図としては、ですが。というのも、椋木は外見の描写がないどころか、セリフさえ地の文(すなわち語り部の範疇)だけなんですね。テイブミウイナってやつがミスしていなかったらそのはずです(不安)。存在さえも曖昧で、叙述(≒語り部)に違和感をもたせる登場人物。椋木はそのために使った人物です。まあ結局、悪効果だったようですが。
 親分についてはもうおっしゃるとおりです。なぜこんなまどろっこしいことしたんでしょうかね。娯楽みたいなもんでしょうか。分かりません……。
 ムでの意識/無意識は、「意識世界からムへと変わるとき反転してはいるが、事象に100%なんてものは大抵ないので、反転しきれていない」、みたいなつもりでした。が、ご指摘のとおり言葉足らずで。粗の多い粗々しい作品だったなぁと反省しきりです。
 意識/無意識を「無」と「有」に絡めて考察するのは、個人的には蛇足のつもりでした。もっと掘り下げて、いっぱしの「さいえんす・ふぃろそふぃー」(SPじゃなくSFでどうか)にできたら良かったんですけどね。そのためには知識が足りなすぎて、こんな中途半端な形になってしまいました。
 意識は脳だけにあるわけではない、という考えは、『ザ!世界仰天ニュース』などでよく見かける、移植手術をしたら他の人の記憶が見える云々の話から来ています。
 貴重なご感想、とても嬉しかったです。ありがとうございました。


■鳥野新様
 語り口に闇がありましたか。なるほどそういう見方もあるんですね。めもめも。
 良く分からない。謎だらけ。独特。そう仰っていただけて嬉しいものです。嬉しがってばかりいてもいけないのでしょうが。
 ご指摘の箇所については、下調べで一応知ってはいたのですが、把握(=情報を咀嚼し理解し自分のものにする)にまで至っていなかったようです。それと叙述の甘いこと、推敲の足りないこともあって、こんなことになってしまいました。資料を読むだけでは意味がないのですね。その上で作者の血肉にしないとしようがない。気をつけます。
 ご感想ありがとうございました。


■流離の感想人様
 こういうご指摘はいつくるのだろう、と楽しみにしていました。自分が本作を敬体にした理由は上述のとおりです。ちなみに参考までに、「のだけれど」は常体の文章でも使えますね。口語なら。
 主語の繰り返しは以後、気をつけます。接続詞が多い自覚はあったのですが、主語もとなると、自分は省略するということ自体が苦手なのかもしれません。
 ありがとうございました。


■イトマキエイ様
 お気づきの上で見逃してくださったのかもしれませんが、この作品、世界観をたてる際にユングの考えを源にしてみたものの、実際は「集合的無意識」の意味を逸脱して書いています。先天的に「共通」しているものであって、「共有」しているわけではないなぁと。この辺をどう描くか迷って、結局描かないまま曖昧なまま終えてしまいました。
 リセットの点も親分の点もおっしゃるとおりですね。世界観を提示した上で、物語なり登場人物なりを動かすべきなのでしょうが、自分の浅はかな考えでこんな中途な出来になってしまいました。親分に限らず、「能力だから」で済ませてしまうのはずるいですよね。反省しています。
 ご感想ありがとうございました。


■早川みつき様
「なろう」で流行している作品や、昨今のライトノベルなどを見ると、どうもタイトルの長いものがほとんどな印象がありました。タイトルが長いほうが、作品の趣旨が読む前から感じとりやすく、それを求める読者層に手にとってもらいやすいから、なのだと思います。でもそんなタイトルが横行して、結局数が多くて目につきにくいのが現状。タイトルを1文字だけにしたのはそういう理由です。そろそろタイトル長しの風潮は転換するんじゃないのかなぁと勝手ながら考えています。
 バナーは黒木さん作です。おっしゃるとおり作品へ牽引してくれていた良いバナーですね。
 ですます調で長編を書いたのは初めてだったので、そう仰っていただけてほっとしました。まだまだ課題の残る文体ではありますが。
 ご感想ありがとうございました。


■ねぎ様
 まず、あらすじ詐欺をはたらいて申し訳ありません。もともとは、人の死=その人の世界の滅亡というような筋にしたかったのですが、いろいろと矛盾点が出てきて手に負えなくなってきたのでこんな形におさまりました。五秒である理由など、書ききれなかった部分が多々あって反省しています。自分は細かいプロットをたてると途端に息苦しくて書けなくなる体質で、大まかなプロットしか立てないんです。そのためおかしな部分も多かったと思います。
 登場人物は、今回は使い捨ての道具としか見ていませんでした。もっと人間味を含めて、印象付けたほうがよかったですね。
 ご感想ありがとうございました。


■神沢翠様
 作者の意図を感じ取ってくださったようで、感謝の思いでいっぱいです。莫迦な惨劇を嘲笑している莫迦な語り部……。
 リセット後のストーリー、なるほどそうですね。伏線を回収するだけで妥協して、作品としては中途半端で満足いかないものになってしまったようです。実は世界観は論理的には破綻しているのですが、いっそのことそれを前面に押し出して、トンデモSFにしてしまったほうが楽しかったかもしれません。
 自閉症については、医者のセリフとして叙述したのが大きなミスでした。勘付いてくださったとおり、二重に偏見を曝したかった意図はあったのですが、叙述のバランスが悪いため失敗に終わってしまいました。もっと文章力を鍛えなきゃですね。推敲苦手なのも直したいところ。
 嬉しい感想、ありがとうございました。


[3] マルゴ・トアフの銀の鳥/HAL.A【レベル3】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/29(日) 00:24 [ 返信 ]
 鳥から進化した種族・トゥトゥ。彼らは地上に文明を築いたのちも、いまだ自らの翼で空を飛び、そのことに誇りを持っている。初夏になると若いトゥトゥたちはいっせいに北の大地をめざして旅立つ。
 生まれつき抱える障害のために飛ぶことの出来ないエトゥリオルは、地上からいつもひとり、大空を舞う同胞たちを見上げていた。
 ある日、友人から誘われて、異星人の居留区に出掛けることになったエトゥリオル。そこで彼が見たものは、空高く舞う、銀色の飛行機だった。

http://ncode.syosetu.com/n6417bh/



[120] 感想 Name:流山晶 2012/08/13(月) 19:45
若輩者の私が言うので、あまり信用ならないですが、
プロ並みにうまいというのが感想です。

物語は、障害を持つ若者が大人になるという青春小説なのですが、世界観を含む舞台設定が非常によくできています。文章、描写も文句のつけどころがないぐらい巧みです。

気になったのは、長さでしょうか?
私は、読むのが遅いので、これだけの長さの小説を読み始めるのには勇気が要りました。後半のテンポの良さを考えると、前半はもう少し刈り込んでもよかったのではないかという気がします。
また、全体のレベルの高さを考えると、あらすじや第一話で、読者をひきつけるものがあれば、なお良かったと思いました。


[123] RE:マルゴ・トアフの銀の鳥/HAL.A【レベル3】 Name:緑乃帝國 2012/08/14(火) 17:06
 いい作品だった。面白い作品だった。
 よくぞつくり上げられたと思います。
 空を飛べるのが当たり前の鳥人の星で、飛ぶことができない若者の成長物語。堪能させていただきました。
 清濁併せ飲みながらもどこか性善説的というか、温かみと、すべての主要人物に救いのある世界と物語を魅せていただいたように思います。飛べないことの悩みだけでなく、飛べてしまうことの悩み、飛べないからこそなされる努力と、またそこから派生する諸問題を多角的、多面的に描かれていて、群像劇としての厚みも堪能させていただきました。この企画で、これが読めてよかった。

 一点、これだけは指摘しておきたいことが。
 美しい、上品な含め主観的な言葉が多すぎるように感じられます。それが美しいかどうか、上品と感じるかどうかは、そこに書かれているものを読んで、私自身で判断したい。そう思います。


[125] 作者様、申し訳ない【レベル3】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/14(火) 18:34
純粋な文章力で言うならば、この作者様の立っている領域はこの空想科学祭において随一と言えるだろう。ノンストレスに読ませる無駄のない清い流れのような文章力はそれだけで驚嘆と絶え間ない讃辞に値するものだ。(このお話は謎をちりばめたりといったプロット力で読ませている小説ではない。この手の『長編小説』においてそれをするのは相当な難事である。)
そして、選んできた素材もこの作風に合致していると言える。先天的障害を負い空を飛んだことがないトゥトゥの「リオ」、家族と折り合いがつかずに新天地にやってきたテラ人の「ジン」。この二人はどこか己の属していた社会からはじかれた人々である。実は彼ら二人だけではなく、登場人物の多くはそうやって社会からはじかれていた人々だ。そうした彼らの屈折が、最後のシーンに集約されていく様は胸を打つものがあった。

さて、本来ならここで筆を措いても良かった。
しかし、これだけの筆力を誇る作者様におかれては、ここで何も語らぬのも逆に失礼だろうと思い、レベル3申請作品であることを頭の隅に置きつつもこの続きを書くものである。

筆者としては、主人公・リオの兄であるエイッティオのキャラクター配置が気になっている。
彼は最後の場面において重要な役割を負っている。そして彼にも彼なりの屈折があったことが判明するのだが、少々彼の屈折について足早に説明してしまった感がある。個人的な感想を言えば、エイッティオの屈折や行動が若干唐突に思えた。彼の人物像の掘り下げをもっと前のうちからやっておくべきだったのでは、とわが身を棚に上げつつ述べるものである。
あと、やはりエイッティオ絡みになってしまうが、彼のハイテンションに引きずられて地の文の言葉選びが雑になっている個所もある。

もっとも、これらの点はこの作品の持つ魅力によって十分隠れている。作品全体を見渡した時には、まさしく良作であると付言しておく。


[131] 【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/15(水) 21:29
 本編を読む前は、あらすじの感じから、人類が滅亡した後の地球が舞台なのかな、と勝手に想像していました。ところがそもそも、地球が舞台ではなかったとは。予想の斜め上を衝かれました。
 小説を問わず創作物において、異星人が登場するものはゴマンとあります。そのせいあって見落としそうですが、その異星人≠フ立場から地球人を見る作品は案外少ない。落ち着いた斬新さを感じました。ありふれた題材(異星人)を、あまり見ない形に置き換える、その発想に感服します。
 トゥトゥの立場からのときは「テラ」、ヒトの立場からは「地球」といったように、単語のひとつひとつにまで丁寧に工夫がなされていますね。その姿勢には素直に憧れます。

 しかし、ジンの家族の問題について、読み終えても「結局どうだったの?」といった思いが残ったのが気になります。
 あくまでも一意見ですが、ジンの家族設定は、ジンの性格・行動理念の裏づけにしかなっていないのではないでしょうか。背景になっているだけで、物語に絡められていないように思いました。作者さんがわざとそうされたのかもしれませんし、もしかしたら僕が読み零しただけかもしれませんが、解決はせずとも、なにかしらの反応が欲しかった。終盤あたりで、一瞬だけ姉の姿がジンの脳裏に浮かんだ、などのような叙述が一行あるだけでも、印象はけっこう変わっていたんじゃないかなと思います。

 ここだけの話、僕は小説を一気読みするのが苦手なのですが、この作品では一気に読み終えることができました。
 執筆おつかれさまでした。


[134] 面白かった〜 マルゴ・トアフに行ってみたいです〜【レベル3】 Name:招夏 2012/08/16(木) 00:02
こんばんは 拝読致しましたので感想を…

丁寧な文章、秀逸な情景描写、きめ細やかな心情描写、どれをとっても絶品で、人類と違う進化を辿った鳥人の惑星を思いっきり楽しむことができました。しかも、やはりHAL.Aさんは空を描かせると天下一品ですね〜。心がどこまでも解放されていくような突きぬけた澄みわたった空を堪能させていただきました。

コンプレックスを抱いて縮こまるエトゥリオルを更に萎縮させてしまう他のトゥトゥの何気ない言葉や表情と、それに一々反応してしまうエトゥリオルの描写が秀逸で、エトゥリオルと一緒に泣きたくなりました。実際こういうのってありますよね、言ってる本人には何気ない一言が、何気ないだけに逆に深く相手を傷つけてしまうことって…。言う方はもちろん気を付ける必要があるとは思うのですが、それを受け止める、あるいは受け流すだけの強さが、受ける方にも必要になるんだろうなとよく思います。

何をしてもうまく行きすぎる兄のエイッティオ=ルル=ウィンニイとの対称がすごく好きでした。支え助けているようで、実は自分も支えられてる。そんな自然な存在同士の兄弟なんだなぁとほっこりと温かい気持ちになれました。

あとね、ネーミングの妙に感心させられましたよ〜。マルゴ・トアフ自体が素敵な響きなんですが、セルバ・ティグ(西部公用語) とか惑星ヴェドどれも響きが良いです。実在するみたいだし。それに、何と言ってもトゥトゥの名前! 産声が名前になるなんてすごいし、それぞれの雰囲気に凄くあってました。エトゥリオルは繊細そうだし、エイッティオ=ルル=ウィンニイは陽気そうだし、ギイ=ギイなんて気難しそう以外に考えられない〜(笑) そのネーミングセンスを是非ご教授くださいませ〜

もう私的には大絶賛なのですが、一つだけ、他の方も書いてあるようですがジンの存在が気になりました。人づきあいがうまくなくて…と何度も書かれてある割には、エトゥリオルへの気遣いがハンパなく、これで人づきあいがうまくいかないなら、大抵の人は人づきあいうまくいかないって…、と折に触れ思いました。ジンの心の傷とエトゥリオルの心の傷。傷の痛みを知る者同士だからこそ、お互い支え合えるのだと言うことを表現したかったのだとは思うのですが、エトゥリオルに対する態度とお姉さんへの態度の落差があまりにもあり過ぎて、ジンの人柄が今一つ安定していなかったような気がします。ジンの方はこの後、どうなったの? というのも気になりました。

まぁ、何はともあれ、本当に心地よく最後まで読ませていただきました。清々しいっ! の一言です。

以上、素敵なお話をありがとうございました。


[227] RE:マルゴ・トアフの銀の鳥/HAL.A【レベル3】 Name:尚文産商堂 2012/08/22(水) 10:41
心情など、登場人物たちの内面がうまく書かれていて、うまいと思います。
さっぱりとした後味の作品に仕上がっていると思います。


[244] 【ネタバレ注意】飛べない鳥が飛ぶとき Name:鹿目 咲 2012/08/23(木) 13:10
 一話目から泣いたのは私くらいなもんでしょう……。表現の美しさとそこから染み出てくる感情の渦に飲み込まれてしまいました。
 劣等感の塊であるエトゥリオルが、ものすごく身近に感じられました。彼の心が痛むと、一緒に涙があふれてくるような感じです。
 卑屈にならなくても、十分魅力的なのに、彼自身そうは思っていない。これを、サムが伝えてくれたとき、彼はどう思ったのか。少しずつ前向きになっていく姿には好感が持てました。
 この話の中に出てくる人物はとにかく前向きで、悪い人がいない。エトゥリオルにしたってジンにしたって、現状をなんとかしなければと足掻いているだけで、後ろ向きには見えないんです。だからこそ、優しい話に仕上がっているのだと思います。
 ジンの姉の存在は、ちょっと半端な気がしました。ねたみからジンと母を蔑んでいた割に、それほど極端に攻撃的ではない。まるっきりの黒に仕立て上げるつもりは最初から無かったのかも知れませんが、ジンの性格をねじ曲げるにはもうひと展開くらいあった方が、アクセントが効いたかも。ジン自体も、それほどへそ曲がりってわけじゃなく、単に絡みづらい人で終わっていたような気もします。
 とはいえ、全体的にまとまりがとてもよくて、実際の所は気になるところはほんの些細、物語の中にどっぷり浸かれるだけの文章であふれていました。特に、澄み切った空と、マルゴ・トアフの景色が素敵でした。
 良い作品を読ませていただき、ありがとうございました。


[254] RE:感想です Name:早川みつき 2012/08/24(金) 13:38
拝読しましたので感想を。

作者さまの文章力は他のレビュアーさんも絶賛されるとおり。
流れるようにノンストレスで読ませる圧巻の筆運びで、コンプレックスを抱えた主人公エトゥリオルの成長が描かれます。
テラ人である友人サムや上司のジン、兄エイッティオなどとの関わりを横糸に、細やかな描写で紡ぎ出されるストーリーは、まさに青春小説の趣で後味もさわやか。
読後に風が吹き渡るようなすがすがしさでした。

中盤、割合に短いターンで視点が移るところがあり、自分としては主人公側に寄せて描いたほうが落ち着くのではとも感じましたが、ごく個人的な好みの問題かもしれません。

〈レベル3〉の感想として、物足りなかった点を挙げるなら、SF的世界観の提示の仕方でしょうか。
これは、これだけの文章力のある作者さまだからこそ申し上げる、自分のわがままですけれども。
できれば序盤のうちにヴェドという地球とは別の惑星の全体像を提示していただきたかったかなと。
もちろん、トゥトゥの習性や名前の付け方、作物についてなどのディテールはよく練られ、魅力的に描かれていて感心させられたのですが、惑星自体の描写が不足ぎみに思えました。
海はあるようですが、どのような割合なのか、大陸はひとつだけなのか。鳥と鯨以外にどんな動物がいるのか。
山岳や大河はあるのか、かつてトゥトゥが住んでいたであろう森林はどのように分布しているのか……。
マルゴ・トアフというテラ人の町に舞台が限定される前に、ヴェドの鳥瞰図が示されていれば、主人公の飛びたいという願望もいっそう際だったのではと愚考する次第です。

これはほんの個人的な感想です。
理解不足ならびに、レベルを超えた指摘とお感じの場合は平にご容赦ください。

執筆お疲れ様でした。すてきな読書の時間をありがとうございました。


[262] リオの飛行機に乗れるのなら、ぜひとも乗りたい!! Name:秋原かざや 2012/08/24(金) 17:16
空に居る時間は少ないのですが、でも、こんなにも素敵に空を描けるのでしょうか。
これこそ、あれですね。
美味しいものは、ちょっとずつ。
なんだか、凄いシェフの高級料理を食べたような、そんな素敵なひと時でした。

1話1話が長かったので、一気読みできるか不安だったんですが……そんなことなく、難なく読めてしまいました。

ジンとリオも素敵ですが、私はあの素敵に進化した女史さんが好きです☆
それと、いろいろとジンのことを仰っている方がいましたけど、私は気になりませんでした。
メインはリオですし、なくても成立するお話ですので。
複雑な関係が必要だったからこその、ジンの立場でしょうから。
実は私も、メインに絡まないものは切り捨てた部分があったので、この作品もそういうことなのかなと思いました。
私はあれでよかったと思いますよ。

とにかく、素敵な素敵なトゥトゥのお話、これまた多くの方に読んでもらいたい作品だと感じました。とっても楽しませていただきました。


[340] 癒される美しい物語 Name:鳥野 新 2012/08/27(月) 20:52
 美しい物語。そういう読後感だった。ある意味王道であるが、その王道が限りなく心地よい。ハンディを持ったリオの成長物語に涙腺が刺激されてしまった。
 二つの文明のせめぎあいとリオの変化が静謐な筆で淡々とつづられていく、しかし吸引力は衰えることなく最後まであっという間に読み終えてしまった。
 リオの心の中の影が引き立つように、少年のころの不遇がもっと際立っていれば最後がより引き立ったかなという感じはしたが、もはやそれは言いがかりに近い感想かもしれない。
 王道でも、全くそれが気にならなかった。気持ちが沈んでいる時、この話を手に取ることができた読者は幸運だ。本屋の本棚にぜひ並ばせたい作品だった。


[344] RE:マルゴ・トアフの銀の鳥/HAL.A【レベル3】 Name:海苔島まさぴ HOME 2012/08/28(火) 09:45
長編おつかれさまでした。

すばらしい王道でしたね。
自分内のライブラリにて「紅の豚」と対になる棚に放り込んで「青・白・銀」とラベルをつけました。
文章もアクなくイメージを連想させる手段に徹しているような印象で、お話をただただ追うことに専念できましたので長さをあまり感じませんでした。

そもそも昨年もこの方の作品は、勝手ながら気が合うなーと、自分が書きたいけど書けないことを自分よりうまくかいておられるので本当にすっと染みこむかんじで読ませていただいております。
批評というより個人的な感覚になってしまいますが、鬱屈あり葛藤あり、精神的障害あり物理的障害あり事件があって主人公の成長がある、ひとにおすすめできる要素のいっぱいつまった作品かとおもいます。


[622] RE:マルゴ・トアフの銀の鳥/HAL.A【レベル3】 Name:四十万 2012/09/09(日) 22:50
 読み終わった途端に一頁へ戻り更に頁を繰り目を通し始める物語がある。疑問が残りそれを確かめるために戻る場合、私にとっての物語はそこで終わっている。探しているのは謎解きやら瑕疵やらで、それは余韻ではない。しかし、読後の余韻と共にもう一度初めに戻りたい、目を通した最初に還りたい物語もある。そういう作品は暫く心に残る物語になるだろう。
 本作は、そういう戻って繰り返したくなる要素を持つ物語だったのだが。

 既に昨年から何人もの読者が語っている通り、この作者の筆力、構成力はハイレベルだ。知らず知らずのうちに頁を捲らせる力と言うのは一種センスであり、おいそれとは手に入れられぬものだ。沢山書いて・沢山読んで、だけでは解決しない。それをこの作者は持っている、と言えるだろう。
 物語は地球と異星、それぞれの星に生まれた二人の青年のビルドゥングスストーリーと呼んで構わないだろう。先の文体もあって、楽に読み進めることが出来る。情景描写心理描写共に過不足なく、美しく、起伏もあり精神的葛藤も存分にある。だが、読み終わった後にカタルシスはなかった。それを感じる予感はあったが、感じることが出来なかったので、最初の頁へ戻ったのだった。
 もちろん、これは感性の問題であり、好みの問題でもある。これを具体的に説くのは難しい、が、一つだけ言えるのは、筆力や物語の完成度の高さに対して、私にはプロット(特にSF的な)や人物創造の弱さが見えてしまった、と言うことだと思う。この辺りがこの作者の課題のように思われる。特に主人公を取り巻く脇役たちの人物造型―それが主人公の有り様に関わる様な性格や発言など―をもう少し深く掘り下げることが出来たのなら、それは素晴らしい成果となって現れるのではないか、と勝手な希望を言って筆を置く。


[675] RE:マルゴ・トアフの銀の鳥/HAL.A【レベル3】 Name:泰然寺 寂 2012/09/12(水) 16:28
 優しい物語でした。文章からストーリーから柔らかい。
 お話の筋は王道です。他意はないです。目標に向かって進んでいきます。異文化交流と友情もの、とくくってしまえないほど。この作者さんの前作(空想科学祭の)に言及するのもアレなんですが、文章の透明度が素晴らしいです。静かです。なんだかストーリーに言及してない感想になっている気がしますが、それはそれ。
 素晴らしい作品、ありがとうございます。


[845] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/23(日) 01:56
気が付けば最後のページまで捲ってしまいました。心が温かくなるような素敵なお話で、ついつい目頭が熱くなってしまいました。優しくも丁寧な言葉の使い方が、柔らかいお話全体に浸透していました。そのためか、とても滑らかで、読んでいてもまったく途切れることがなかったです。
このお話では飛行機に乗るのは賛成派が物語に出てくる人たちが大多数を占めますが、その中でもきちんと反対派の意見も書いている辺りが隙がないと思いました。

一方で、魅力的な登場人物たちが、それぞれの意見をきちんと持っているのが良かったと思います。
リオとジンの真面目過ぎるけれど、頑張って前に進もうとしている姿。
特にリオが確実に精神的にも成長している姿がしっかりと書かれており、一番好きなシーンでもある、軽やかに大空を舞っている姿がすごく素敵で、一緒に飛行機に乗り、空を共に眺めているような光景まで浮かびました。
また最後にも現実を見て、進んでいく姿が好感を抱きました。いくら良い面だけみても、それは物事の側面しか見ていない。悪い面も見てこそ、成長するためには必要ですよね。
エイッティオは当初は変な人だなと思ったのですが読み進めているうちに感情移入し、リオを助けようともがいている姿がとても印象的でした。ベイカー女史の楽しそうな姿や、進むべき道もとても魅力的でしたね。

気になったところとしては、既に述べられていますが、ジンのお姉さんに関して、結局この家族はどうなったの?という感じでした。終盤部がリオメインになっているので、ジンの方のお話が霞んでしまったというのが正直なところです。

最後は本当に爽やかな読了で、面白い――そういう単語ではなく、純粋に素敵なお話でした。ありがとうございました。


[935] すばらしい【ネタバレあり】 Name:ねぎ 2012/09/28(金) 12:00
 しょっぱなから、引き込まれました。飛べることが当然の種族の中、『飛べない』ことに悩む青年の物語。
 世界観や細かな設定の説明を読者に重荷にならないようにさりげなくちりばめ、物語の中に引き込んでいく筆力はアマチュアとは思えません。まったく無理なく情景が浮かんできました。感情移入ができました。すばらしかった。

 これで終わってもよいのですが、一応気になったところを。
 本文の冒頭にトゥトゥが唐突に出てくるところがひっかかりました。あらすじにトゥトゥの説明がありますが、本文をいきなり読む人のために、一言でよいので、説明がほしかったです。

 まあ、しかしこれは些細なことです。気づいてみれば、ぐいぐいと物語に入り込み、あっというまに読み終わっていました。
 爽やかで、気持ちいい物語、ありがとうございました。


[1003] 感想【ネタバレ】 Name:イトマキエイ 2012/09/30(日) 20:57
渡り(オーリォ)の話が出てきた時には、ヒマラヤを越える鶴の群れの写真が目に浮かびました。エヴェレストを眼下に飛ぶのですから、一万m近い高度でしょう。生命のギリギリを飛ぶ姿は、まさしく成人儀式にふさわしいなと思ったのですが、オーリォはそれほどでもないようですね。どれほどの試練の旅なのか、書かれていないのが残念でした。進化の過程で培われたものなのか、文化的に成人儀式として取り入れられたのか。生殖の季節との関係もありそうですが、そのへんはどうなっているか興味があります。

やはりメインは、エトゥリオルが飛行機によって成人となるお話と読みました。

ただ、飛べないとの絶望があるものの、周囲に偏見や悪意がないため、仕方なしにしても彼自身が境遇を受け入れればそれなり生きていける環境が整えられていることが、お話の前提としていささか甘さを感じてしまいます。
そして、憧れの翼を見た途端、あっさり決まった希望通りの就職先。それなり気苦労はありますが、心根の良い人同士の気持ちの行き違いだけなので、さして仕事に差し支えることもなく、すべてが順調。オーリォもこんなものなのかと首を捻りました。
一番心にひっかかったのはエトォリオルが会社を飛び出し湖に行った時点で、単に自分の行動を反省するだけで、仕事が飛行機が自分にとってなんであるか自分で思い至らないところです。後からジンに「飛行機は好きか?」と聞かれ「好きだ」と答えていますが、これは自分自身で気づいき、みっともなくてもしがみつかねばならない大事な事柄だと思うのです。
大事な所で常に他者が介入してしまう。
仕事仲間のトゥトゥとのやりとりを通して、エトゥリオルの立ち位置、葛藤も見たかったなと思います。ジンの身の上もなかなか重いものがありましたが、あくまで主人公がエトゥリオルであるなら、その分トゥトゥとの絡みがあったらなと、まあ、これは自分の勝手で申し訳ないのですが。

最後に疑問に思ったのは、飛行機に突っ込んだ青い翼のトゥトゥが職を失って自棄になってとありましたが、トゥトゥはいろいろが職を渡っていけるのではなかったでしょうか。はっきりしないとありましたが、トゥトゥにとって自殺はどのような意味があるのかとも思いました。

いろいろ辛口を書きましたが、もっともっと見たいと思わせる素晴らしいトゥトゥの世界でした。苦にならない平易な文章で、これだけの世界を描ける筆力に脱帽です。


[1007] 感想です【ネタバレあり】 Name:神沢翠 HOME 2012/09/30(日) 23:31
 「飛べない鳥人が技師として飛行機を作る」!
 もう、コンセプトが分かっただけで涙が出てきました。自分の机を手に入れたリオの気持ちは自分が社会人になったときとシンクロし感慨深かったです。
 主人公を取り巻く人間模様が丹念に組み立てられていて、見事。希望がもてるラストでもあり、頑張りたいなぁ、という気分にもさせてもらえました。
 文章も非常に読みやすく、長さを感じませんでした。雰囲気を作る上でも、有効に機能していたと思います。
 ファンタジックであっても、科学考証はしっかりしていて、まさにSF。
 SFだからこそ描ける希望であり感動だったと思いました。


[1019] 返信です Name:HAL.A 2012/10/01(月) 00:10
 こちらで感想・ご指導をくださった方々はもちろんのこと、お読みいただいた方々、ツイッターや他の場所でお声をかけてくださった方々、みなさまに感謝したいです。
 わたしは去年が初参加で、最後の二年間で勉強させていただいたことになりますが、得難い経験をさせていただきました。また、すぐれた書き手の方々とお知り合いになれたことも大きな喜びでした。とても有難い機会をいただきました。本当にありがとうございました!


 以下、個別の返信になります。


> 流山晶さま

 感想ありがとうございます。
 舞台については、本当だったら書きたかった設定がもっとたくさんあったのに、思うように盛り込み切れなくて悔しかったのですが、お言葉に報われる思いです。
 反面、やはり削りきれなくて仰るとおり序盤が冗長になってしまい、自覚はあったのにもかかわらず、しっかり絞り込みきれませんでした。この悔しさを胸に刻んで、次に書くものに多少なりと活かしたいです。
 もったいないようなお言葉を頂戴しました。ありがとうございました!


> 緑乃帝國さま

 ありがとうございます。まだ書きあげて間もなくのナーバスになっていた時期に、思いがけず力強いお褒めの言葉をいただいて、おおいに励まされました。感謝です!

 すべての主要人物に救いのある結末、これはもうそのように書こうと思っていました。困難を乗り越えてのハッピーエンド、というものがなかなか書けずに、自分の中でひとつの壁になっていました。挑んではみたものの、結果的には充分に書きこみきれず、悔いになってしまいました。お言葉を拝読すると、もしかしてこちらの力不足で充分に表現できていなかった部分まで、拾っていただけたのかなと思います。

 ご指摘の点については、拝見して思わず顔が赤くなりました。まったくもってお言葉の通りで、お恥ずかしい限りです。精進します。
 ありがとうございました!


> ゲゲゲの戯さま

 去年に引き続き早くから読んでいただいて、その上に温かいお言葉まで頂戴しまして、本当にありがとうございました!

 恥ずかしながら発想力が貧困で、独創的なアイデアであるとか、凝ったプロットというものが、最も苦手とする分野です……。ここはひとつ居直って、ベタだろうがなんだろうが真っ向勝負するほかないという気持ちがありました。結果的に力が足りず、ちっとも思うように書けませんでしたが、いい経験になったと思います。

 ご指摘についてもありがとうございました。汗顔の至りです。エイッティオ=ルル=ウィンニイには自分では一番好きなキャラクターで、彼の登場するシーンが、実は一番気合が入っていました。その分だけきっちり筆が上滑りした格好です。
 ご指摘、今後に活かしていきたいです。ありがとうございました!


> 鄭文ういなさま

 感想ありがとうございます。人類滅亡後の地球を想像されたとのお言葉に、「ああーしまった!」と画面の前で声を上げてしまいました。自分があらすじを読まない派というのもあってか、どうもあらすじや紹介文の類が苦手で、いつも何かしら失敗してしまいます。ありがとうございます。
 ジンの家族の件についても。ジンが姉にあてて返信を送るエピソードを入れるつもりでいたのが、いざ書いてみれば、差し込むタイミングを見つけきれませんでした。反省です。

 異星人から地球人を見た小説は案外少ないというお言葉に驚いて、思わず自分の本棚をチェックしてしまいました。いわれてみれば、あまり見かけないような。(探せばどこかにあるのでしょうが……)
 本当なら異星人というものは(それも鳥類であるならば)、もっと異質な思考回路を持っているのではないかという気持ちがあります。エトゥリオルについては、飛べないという特質のためかトゥトゥにしては随分「地球人的な」性格をしている、というフォローをかろうじて捩じ込みましたが、我ながら苦しい言い訳だったなと思います。ましてエイッティオ=ルル=ウィンニイやギイ=ギイに至っては、そういう言い訳も通用しないですし(汗)彼らも生物である以上、いくら環境が違っていてもある程度の相似は見られるだろう、けれどこんなに地球人的ではないだろうなと思います。そういう部分の表現をきちんと出来なかった自分の想像力の限界も、後悔のひとつでした。

 なにやら言い訳がましい返信になってしまいました……お恥ずかしいです。一気読みできたとのお言葉、とても嬉しかったです。ありがとうございました!


> 招夏さま

 ありがとうございます。エイッティオ=ルル=ウィンニイがお気に召していただけたとのこと、すごく嬉しいです。

 ネーミングを褒めていただいたことも、とても嬉しかったです。登場人物の名づけがうまくいかないと話が書けないタイプの人間なので、いつもいろいろと悩むのですが、トゥトゥの三人は早い段階ですんなり決まりました。エイッティオ=ルル=ウィンニイについては……登場するだけでむやみに文字数を食う男になってしまいましたが(笑)

 ジンの家族の件、ジンが姉に返信する場面を入れるつもりでいたのが、いざ書いてみれば、入れられませんでした。構成力というものが足りず、ほかにも色々書きこみ切れなかったエピソードがあって、無念です。
 彼が自分のことを「人付き合いが下手だ」と思いこんでいる件は、完全に言い訳になってしまうのですが、「本当は思いやりのある人間なのに、母親の言葉のせいで、自分自身のことを人の心のわからない人間だと思い込んでしまっている」というような描写をしたかったんです……。が、力がたらなくて、ちっとも伝わるように書けていません。悔しいです。この悔しさを覚えておいて、今後に活かします。

 温かいお言葉の数々、ありがとうございました!


> 尚文産商堂さま

 ありがとうございます。登場人物の内面については、もっと書きこみたかったのにどうも力及ばず、メインストーリーをなるべくシンプルにという方針との間で、うまく折り合いをつけきれませんでした。拙い筆ながら、何かしら伝わるものがあったのであれば嬉しいのですが……。
 ありがとうございました。


> 鹿目咲さま

 ありがとうございます。一話目(から四話目くらいまでにかけて)、ひどく冗長で退屈なものになってしまっているような気がして冷や汗をかいていましたので、一話で感情移入していただけたとのお言葉が、とても嬉しかったです。

 ジンの姉については、もうひとつふたつエピソードを入れるつもりでいたのですが、いざ書いてみたら入れきれませんでした……。無念です。
 ジンのコンプレックスのことも。もっと読んでくださった方にちゃんと伝わるように書ければよかったです。

 わたしは自分自身がものすごくコンプレックスの強い人間で、この子の話はいつかどうしても書かなきゃいけないと思っていたので(彼がエトゥリオルという具体的な姿をとって頭の中にやってきたのはここ一年くらいの話ですが)、彼の劣等感を身近に感じていただいたとのお言葉が、とても嬉しかったです。
 温かいお言葉の数々、ほんとうにありがとうございました!


> 早川みつきさま

 ありがとうございます。SFの皮を被った青春小説でした……もっとSFSFしたものが書けるだけの頭が欲しかったです(涙)

 視点、どうしても俯瞰視点で書きたいシーンと、それぞれの人物の視点で書きたいシーンがあって、苦肉の策でした。おなじ混在させるにしても、もうちょっとうまいスムーズな処理がなかったものかと、悔いが残っています。

 世界観も、もっと書きたかったです。舞台がせまくなってしまったこと、いまでも悔やまれます。
 自分で作った設定が自分の首を絞めた格好になってしまいました……。構想当初は、ジンが出張でほかの土地に行く話なども書くつもりだったのですが、いざ具体的にプロットを切ってみると、書く隙間を見つけきれませんでした。無念です。

 ここで書くことではないかもしれませんが、書いていた当時からたびたび励ましていただきました。本当にありがとうございました!


> 秋原かざやさま

 ありがとうございます。もったいないようなお言葉を頂戴しました。
 一話あたりの分量、長いですよね……。個人的な感覚ではかなり短く絞ったつもりなのですが、なろうさんの平均からするとまだ長すぎるんだろうなという気は、薄々していました(汗)
 それでなくてもオンラインノベルの読者さまがたは、見切りをつけるのが紙の本よりも早い傾向がありますし、もっと短いスパンできっちりと山谷を作れるようになりたいです。精進します。

 ベイカー女史がお気に召していただけたとのこと、嬉しく思います。ジンのエピソードのフォローもありがとうございました。仰るように、メインになるエトゥリオルのエピソードに絞ろうという気持ちがあり、といって削りすぎてもジンがエトゥリオルを飛ばせたいと思う動機が薄れてしまうと、悩んだ挙句のことでした。それにしてももう少しなんとか出来たのではないかと、悔いが残っています。

 温かいお言葉、本当にありがとうございました!


> 鳥野新さま

 ありがとうございます。過分なお言葉を頂戴して、汗を掻きつつ喜んでいます。

 斬新なアイデアとか、凝ったストーリーとかいうことがすごく苦手で、もう自分は愚直に正面からいくしかないと、半ば開き直っている身です。一方で読者として古今東西の物語を追っていけば、どこにも目新しい要素がなくても、時代を超えて読み手の心に響く物語というのはいくらでもあって……。
 ベタと普遍を隔てる何かがあるんだろうなと、近ごろよく思います。そういうものに、半歩でも近づけたのであれば嬉しいですし、まだまだベタの粋を出ていないとも思います。

 エトゥリオルの不遇について、たしかに仰るとおり、もっと印象深く書けたはずと思います。今回、書きたいと思った物語に対して、力が足りずに書ききれなかった部分が多く、悔いがたくさん残っています。この悔しさを忘れずに、引き続き精進してまいりたいと思います。

 身に余るお褒めのお言葉を賜りました。ありがとうございました!


> 海苔島まさぴさま

 ありがとうございます。アクのない文章、目指しているので、お言葉がとても嬉しかったです。
 書き手が自分をさらけ出して前面に出てくる小説と、書き手の存在を読んでいるあいだ忘れさせる小説、どちらがいいということでもないけれど、自分では後者を目指しています。だけど今回、どうしても語り手が俯瞰する視点で書きたい場面がいくつかあって、おかげでいつになく文体に苦労しました。自分で読み返そうとすると、文章のぎこちなさに苛々するのですが(汗)、話を追うことに専念できたとのお言葉に、ひとまずほっといたしました。

 謙遜しておられますが、螺子街を拝読して「やられたー!」と叫んだ身としては、素直に受け取りがたいものが……でも嬉しいです。ありがとうございます。
 温かいお言葉、ありがとうございました!


> 四十万さま

 ありがとうございます。構成力が足らず、何を書いていてもついつい冗長になってしまう傾向があるので、今回何度となくプロットを見直して、書いた部分をまた書きなおしてみたり削ってみたりと、初稿にせよ推敲にせよ、かなり悪戦苦闘しました。
 文章も同様で、どうしてもこの文体で書きたいと思ったいくつかのシーンがあったがために、普段は使わない文体とスタイルに挑む羽目になりまして、何ともぎこちなくいびつな仕上がりになってしまいました。おかげでいま、自ら読み返すに堪えません……。
 が、頁を捲らせる力があったとの評に、少なくとも多少なりと苦労の甲斐はあったのかなと、報われる思いです。

 ご指摘についてはまったくもって仰る通りで、人物造形等々、もっとやれたはずだと、自分でも思います。悔しくもありますが、もっと書けるといってもらえることは、嬉しくもあります。
 この悔しさを胸に、引き続き精進したいと思います。ありがとうございました!


> 泰然寺寂さま

 ありがとうございます。もう自分にはベタしか書けないと開き直っているものですから、それならそれで、もっと正面突破力を身につけないといけなあと思います。
 異文化交流は、自分の中でも重要なテーマなので、本当はもっと、そのあたりもきちんと書きこみたかったです。異星人文化の異質さを演出するだけの知識と能力がなかったことが悔やまれます。
 文章をお褒めいただいて嬉しかったです。自分では、うまく書けなくてぎこちなくなってしまったと、肩を落としていましたので、おかげさまで少し浮上いたしました。ありがとうございました!


> 桐谷瑞香さま

 ありがとうございます。反対派の意見について、拾っていただいて嬉しかったです。
 身の程しらずを承知で申せば、世界を丸ごと描くというのがやはりひとつの理想で、けれどそのためには知識も演出力もまったく足らず、悔しい思いをかみしめながらの脱稿でした。わたしに力があってもっとそのあたりをきちんと書ければ、彼らがマイノリティであることが、しっかりと浮き出てきたのではないかと思うと、いまでも悔しいです。

 エイッティオ=ルル=ウィンニイに感情移入していただけたとのこと、これもとても嬉しかったです。自分では思い入れのあるキャラクターだったのですが、力不足できちんと書ききれなかったなと、やはり悔いが残っていました。小説を書いていて、ときおり書き手としての表現力不足を、読み手の方の想像力や感性で補っていただいたと感じる機会があります。ほんとうに有難いことです。

 ジンの姉との関係は、その後をちらりと書くつもりでいたのですが、構成力が足らずに、話の流れを邪魔せずに入れるタイミングを見つけきれませんでした。無念です。この悔しさを糧にして、今後に活かしたいです。

 こちらこそ素敵な感想を、ほんとうにありがとうございました!


> ねぎ様

 ありがとうございます。惑星ヴェドの設定については、頭脳も知識も足りない中で慣れない勉強をしながら、ファイル一冊とノート三冊使って、めいっぱい膨らませていました。
 その分、うっかりすると話に関係のない設定ばかりつらつらと書いた退屈な小説になるぞという頭があって、話に関係のない部分は極力書くまいと、取捨選択に苦労しました……。
 それでもどうしても出したい欲を抑えきれなくて、冗長になってしまった箇所もいくつもありましたが、こんなふうにいっていただけて、苦労した甲斐があったと思えました。

 冒頭についてのご指摘も、ありがとうございます。わたし自身があらすじを読まない派ですので、なるべくストレスなく設定が入ってゆくように……という意識は一応はあったのですが、「トゥトゥって何だ? 人間じゃないのか?」というようなツカミを作りたくて、いきなり名詞を入れてみたんです。いま振り返ってみると、いかにも浅はかでした……(汗)お恥ずかしいです。

 物語に入り込めたとのお言葉がとても嬉しいです。ありがとうございました!


> イトマキエイさま

 ありがとうございます。実はこの掲示板とは別の場所で、もうおひと方、べつの方からもツルが標高の高い山脈を越えるような場面を想像されたというご意見をいただいていました。
 クライマックスシーンがアレでしたので、あまり高空を飛べるようだと都合がわるいというストーリー上の制約があって、こういう設定にせざるを得なかったのですが、なんとかそういう素敵なシーンが入れられればよかったなあと、悔しく思います。またあまり高い空は飛べないという設定も、もう少し早めにさりげなく提示できればよかったなあと。細かい配慮が行き届きませんでした。お恥ずかしい限りです。
 ほかにも通過儀礼等、風習や民俗的な部分をもっと情緒的に盛りこめればよかったなと思います。

 エトゥリオルをとりまく偏見や悪意は相当にあった(経済的事情も逼迫している)のですが、これは描写不足のために、読み手の方にその切実さがきちんと伝わるように描けていないのだと思います。就職がすぐに決まった理由も、エトゥリオルの能力や会社の状況などの描写をした際に、そのあたりの説得力を感じさせるように書けていなかったのだろうと思います。無念です。

 このような粗だらけの小説を丁寧に読みこんでくださった上に、フォローまでありがとうございます。色々と書ききれなかったことも多く、悔いの残った作品ではありましたが、この悔しさを胸に、今後も精進していきたいと思います。ありがとうございました!


> 神沢翠さま

 ありがとうございます! 机のシーン、せっかくのSFというのに、あまりにも身近なちんまりしたことをしつこく書きすぎたかなあ、退屈じゃないかなとハラハラしていましたので、こんなふうにいっていただけて、すごく嬉しいです。
 科学考証、じつはあまり出来ていなくて、内心では冷や汗だらだらだったのですが、化けの皮、剥がれてませんでしたでしょうか(汗)
 いただいたお言葉を励みにして、精進してまいりたいと思います。温かいお言葉の数々、ほんとうにありがとうございました!


[1086] 感想です。 Name:深緋 2012/10/08(月) 15:31
〆後なので、ここと感想の両方に書いております。
遅くに感想、すみません。

エイッティオ=ルル=ウィンニイが一番好きです。
しかし、書き方の配分が少々気になる所でしょうか? 後半に偏り過ぎて。

後、ジンとハーヴェイ。
ハーヴェイがジンの存在に救われていたとあったので、もう一回エピソード来る!
と、思ってたのですが……無かったので、アウーと思っています。
でも私が、読みたかったー!と、思っているだけなのです。

マルゴ=トアフ、とても魅力的な世界です。
ホログラムに彩られた街、道を行く人々やトゥトゥ。実際に見てみたい。

私の中では銀色の物語と位置付けられています。
イメージなんですが、鋭く照り返す光のように感じました。
冷静で怜悧な文章。芯のあるストーリー。

最後、とてもホッとしました。
良かった、これからも頑張れ。遠くから応援してるよ!
エトゥリオルにそうエールを送ります。

良い物を読ませていただきました、ありがとうございます。


[1091] 返信です Name:HAL.A 2012/10/08(月) 17:38
> 深緋さま

 ありがとうございます。エイッティオ=ルル=ウィンニイをお気に召していただけたとのこと、とても嬉しいです。

 ご指摘も感謝です。前半をもうちょっと絞るか、逆に序盤にもっと濃いエピソードを盛るなりスピード感のある展開を入れるなりして、濃密にできればよかったなと思います。序盤で退屈に感じて読むのをやめてしまわれた方もおられたのではないかと……。
 冒頭から事件はすでに始まっている式の書き方がどうもうまくできなくて、どうしてもゆっくり積み上げてから話を動かすスタイルになってしまいます。いつかは身につけたいスキルのひとつなのですが……。頭でわかっていればできるというものでもないようで、一朝一夕にはいきませんが、くじけず精進します。

 ジンとハーヴェイ、わたしとしても、もう少し書きたかったような気がしています。時間をかけて準備した割に、エピソードのペース配分が巧くいきませんでした……構成力を身につけたいです。

 れ、怜悧……そんなふうに評していただいたのははじめてかもしれません。嬉しいやら照れくさいやら……ありがとうございます。
 この主人公の話を、どうしても書きたかったのですが、わたしにもっと構成力や筆力があれば、もっとちゃんと伝わるように書いてあげられたのではないかと、悔いが残っています。それでも彼に応援の言葉を贈っていただけたこと、とても嬉しく思います。

 温かいお言葉の数々、ほんとうにありがとうございました!


[83] 朝まだきの花/薄桜 【レベル3】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/07(火) 11:11 [ 返信 ]
我がグラファイトと、敵エクリュとの惑星間の戦争が始まって早半世紀。当初は激しかった交戦も、今では均衡が保たれ小競り合いを繰り返すばかりのこう着状態となっている。この停滞した状態を一気に逆転させるため、一部の武器開発研究班が極秘裏に新しい兵器を創り出す。『勝利を勝ち取る』という建前の崇高な使命と、好奇心の探究、そして私怨という願望の果てに生み出された人工生命体。これは、その女。『プロジェクト・イブ』に纏わる物語である。

http://ncode.syosetu.com/n9201bh/



[249] 感想 Name:流山晶 2012/08/23(木) 23:56
絶世の美女にして冷徹な殺人兵器、そして逃亡したその美女を捕らえようとする男、とくれば、その男女の恋、または悲恋…… そう思って読み始めてはいけません。

この美女の保護者たらんとする「子供」とこの男女の三角関係がこの物語の主題です。心の壊れた美女が心を取り戻す過程、三者三様の過去と動機、そして不安定性と緊迫感をはらんだ3人の関係、そういったものを描きつつ、ラストの手に汗握る逃亡場面へとつながります。

読み終わって、はて? と考え込んでしまいました。一体3人のうちだれが主役だったのだろうか。それとも3人を描きたかったのだろうか。私はタイトルに答えがあると思いました。「朝まだき」とは「夜が明けきる前」という意味があるようです。「朝まだきの花」は作者の造語と思われますが、私には、「誰にも見られない夜のうちに咲いて、日が降り注ぐようになればしぼんでしまう、はかない花」というイメージを感じました。だとすれば、主役は決まります。

やっぱり、あらすじ(特に前半)は内容にそぐわないような気がします。

昨年の作者の作品とはだいぶ雰囲気の違う作品ですが、どちらも、作者の人を見る、温かい眼差しが感じられます。楽しませていただきました。


[257] RE:感想です(ネタバレあり) 【レベル3】 Name:早川みつき 2012/08/24(金) 13:52
拝読しましたので感想を。

人工生命体、イブの捕獲を命じられたメイン主人公、ウォルター。そしてイブと、イブの心を共有する分身の一人称で交互に語られる群像劇。
一人称の視点を入れ替えつつ語っていくやり方は、自分は正直に言えば苦手だったのですが、この作品では問題なくおのおのの視点人物に感情移入しながら読めました。引き込み方がお上手だと思いました。
そして。ウォルターのキャラが個人的にツボでした……! 

以下ネタバレあり。



女好きな三枚目キャラがツボだった自分は、ウォルターのパートを楽しみに読ませていただきました。
お約束のデートシーンもにやにやしつつ堪能。
〈レベル3〉の感想として、物足りなかった点を挙げさせていただくと、最終話ですね。
若干筆が急ぎ気味の感があり、主人公が現在置かれている状況がわかりにくかったのと、できれば彼女との本当の再会までを見せていただきたかったです。

執筆お疲れ様でした。楽しい読書の時間をありがとうございました。


[334] RE:朝まだきの花/薄桜 【レベル3】 Name:尚文産商堂 2012/08/27(月) 17:01
部分ごとに主人公が変わっていくのは、読みやすくてよかったです。個性的なキャラクターを、一つの紙縒りを作るようにまとめあげていくのは、すごいことだと思います。しっかりとストーリーも作られていて、読み応え十分でした。

[411] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/09/01(土) 14:04
 拝読しました。
 キャラクターの配置と構図がいいですね。すれ違いと対立、守りたいと思う気持ちと嫉妬。イブを思うがゆえに暴走して、かえって彼女を傷つけてしまう少女。
 なんとかこのまま徐々にわかりあって行けるんだろうかと思い始めたころに起きる、不幸な事件。何かがちょっと違っていれば、また別の未来があったんではないのかなと思えて、切なかったです。

 主人公も魅力的でした。高い能力を持っていながら甘さの抜けきらない、大人の分別と妥協を、ぎりぎりのところで良しとしない青さと人間臭さがよかったです。

 贅沢を承知でひとつ申し上げるなら、中盤とラストが前半に比べると、ちょっとあっさり風味だったかなあ、という気がしました。中盤では、もうちょっと主人公の心情を読んでみたかった気がしましたし、ラストではイブの心情を、もう少し詳しく読んでみたかったように思いました。
 方法を間違えてしまったとはいえ、ずっと必死で自分を守ろうとしてくれていた少女が、身代わりで死んでしまったのだから、イブには思うところがたくさんあったと思うんです。そういう部分を、もっとじっくり読んでみたかったなって思いました。

 ともあれ、楽しませていただきました。己の拙い筆を差し置いての好き勝手な感想、どうかご容赦くださいますよう。


[595] 【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/09/08(土) 20:55
 以下、あくまでも一意見なのであしからず。

 人工生命体が「私」を取り戻す話。未熟な少女(僕っ娘?)が自己と周りとの差異に惑う悲劇。宇宙軍の大尉が半ば嫌がらせに美女を捕獲する任務を受け、しかし任務を放棄してしまう喜劇。
 3つの視点から束ねられ、ゆったりと紡がれていく物語。とても読みやすかったです。
 たとえば、あえて地球を出さなかったところに好感が持てました。舞台をグラファイトにすることで、後半の宇宙船の登場が難なく受け入れることができ、全体的に読者にやさしい構成に感じました。

 ただ、盛り上がりに欠けた印象があります。もちろん、盛り上がらないことが悪いことなわけないのですし、僕個人的な感覚かもしれませんが、もっと波打たせてもよかったかも。全体的に、個人の葛藤が、他者の視点から解決していたというような(例:57号が最終的に後悔してイブの身代わりになるのが、ウォルターの視点から描かれている)。せっかく一人称を書き分けているのだから、そのあたりをもっと掘り下げても良かったんでないかな、と。

 落ち着いた作品、楽しく読ませていただきました。
 執筆おつかれさまでした。


[624] 【ネタバレ注意】あともう一踏ん張り Name:鹿目 咲 2012/09/09(日) 23:47
 一話目の超絶美形お姉様が一人称になったとたん乙女になってしまわれたので、かなり戸惑いました……。もしや、お嬢様系の一人称は苦手だったのではと思っていたのですが、どうでしょうか。
 最後の急ぎ足がとても気になったのですが、前半〜中盤まではしっかりとした描写でグイグイと引き込まれました。ふと気がつくと読んでいる、という感覚は、嬉しかったです。
 人称変更についてですが、これは賛否両論あろうかと思います。私は、三人称でもきちんと内面は描けると思います。
 人称を変更するメリットは、内面を描きやすいことにあります。人称の人物が思ったことを全部描けます。でも、この話の中では、場面毎に人称が変わることによって、本当は知りたかった○○の想い、などを、次話で少しさかのぼって書き直す作業が、何度かありました。それに、一番は、イブの人称でイメージがガラッと変わってしまうあの落差が、勿体なかったです……。
 ウォルターのかっこよさと、釣り合わなかったんですよね、イブが。ウォルターパートと57号パートはすんなり読めるのに、イブパートだけ浮いてしまって、勢いをそいでしまっているような。
 面白かったんですけど、どうしてもそこが気になってしまってなりませんでした。
 欲を言うなら、最終話は、もう少しゆっくりと語って欲しかったです。時間の制約があったからだと思いますが、一番良いところなんだから、もう一踏ん張りして欲しかったですね。


[797] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/20(木) 21:18
テンポよく話が進み、3人の視点がそれぞれ書かれていることで、彼ら、彼女たちの想いを均等に読み取ることができました。3人の性格がそれぞれ個性的で、上手い具合に混じっていましたね。
ハラハラした展開から始まるお話、ほのぼのとした日常やデートシーン、そしてラストに向けて一気に加速する逃亡劇。最後は切なくなりつつも、少しだけ安堵の気持ちで読み終えられました。特にこの3人の中での組み合わせとして気にっているのは、57号とウォルターで、2人の会話の場面が面白かったです。
ウォルターも強いらしいのですが、どちらかというと57号にカッコいい場面を取られてしまった感じがしましたね。

一方でイヴの行く末はどうなるのか気になりました。もう一歩先の展開まで読みたかったです。
またもう少しだけイヴがウォルターに惹かれていくシーンをもっとじっくり読みたかったです。視点が変わったためだと思いますが、感情がないイヴが登場し、その後ウォルターに惹かれる彼女の視点になるまでに、いったい何があったのか少々読み込めませんでした。

それぞれの視点からお話全体を楽しむことができました。どうもありがとうございました。


[945] イブに惚れるも57号に鞍替えする自分〜 Name:鳥野 新 2012/09/29(土) 01:37
 いや、一話めの吸引力のすごかったこと。美形の戦闘用人工生命体『イブ』の描写はまるで彼女が目の前で結わえた銀髪をなびかせているようだった。自分としてはFINAL登場人物美女列伝の中の一人だ。
 ただ、彼女は男の出現でいきなり『ふつう〜』になってしまった。これで好感度が増したといわれる方もいると思うが、ここがちょっと私としては残念。戦闘用としての鋭さや冷たさ怖さが残っていれば美しさや魅力がもっと際立つのではと勝手に思ってしまった。その代り、ノーマークだった57号のすさまじい悪魔的な戦闘に興奮した。無邪気に手を血に染める、ってのは倫理上心が咎めるところもあるがなんだかゾクゾクするほど惹かれてしまう。
 登場人物たちの魅力にあふれた物語だった。


[1090] 作者より。 Name:薄桜 2012/10/08(月) 16:41
読んで下さった方、感想まで下さった方々、ありがとうございました。
そして……ゴメンなさい!! m(__)m
「惜しい」と、言葉を頂けた事が何よりありがたいです。

完全に時間不足で、途中で切ってしまったというのが本当の所です。
すっきりと「終わりませんでした」で、去年のように選外にしてしまえばよかったのかな?
と、祭終了まで思いつつ、続きを書いたりしてた訳ですが。
ああもう、だからこそゴメンなさいしか言葉がありません。

今年もこんな感じで終わってしまいました。orz


・流山晶様

あらすじにある話にしたいんですよね、今後(^^;
イブシステムにまつわる話。
「朝まだきの花」は、こうだったんだから、こうなんだろう?
という、よくある決め付けを跳ね除けたかった…という感じでしょうか?
打倒「あなたは不幸で可哀相、だから私が助けてあげる」
なのでイブはとことんドン底です。モデルは女郎、だから「花」としました。
しかし、それが不幸であるのか? それは本人次第だと思います。
イブ(オリジナル)はとことん前向きにしました。
他のイブ(コピー)との差、育ってきた環境の差を現したのが「普通」だったのですが、そこがネックになりましたね。
まだもう一段階あるんですけど、終わって無いから平謝りしかできません。
ウォルターが年上であり、イブは少々ファザコンなんです。ザカリア博士を少し重ねてるんです。
……でも、そこまで書けなかった orz
逸れてますが「朝まだきの花」は、イブシステムに翻弄される彼女達が、自分で気付き、立ち上がるまでを描き……たかったけど書き切れなかった次第です。
なのに、感想ありがとうございました。


・早川みつき様

そうですよね……再会シーンは重要ですよね。
徹夜の朝6時に、強引に終わらせてしまったのです。
マズイ……これがバレたら旦那に怒られる!? これが真実(←)ゴメンなさい。
そして、ありがとうございました。


・尚文産商堂様

もっともっと積み上げたかったのですが……不徳の致す所です。
途中まで余裕かましてネットで時間が潰れてたり、予想以上に夏休みを舐めていた。という後悔でいっぱいです。
本当にありがとうございました。


・朝日遥(HAL.A)様

別の未来……ですか、どうでしょう?
57号とイブは、結局分かり合えませんでした。
私の中の57号は、そういう風にしか動けなかったのです。
イブの感情については、最終話があれなので……あの、うー。
はい、違います。
57号の行動に戸惑います。
ウォルターを守り死ねると思い、満足していた彼女は。その事を後悔します。
同じ形で残されてしまい、自分が短慮だった事を思い知ります。
これが私の中にいるイブの思いです。
……本当にゴメンナサイ、そしてありがとうございました。


・鄭文ういな様

地球を飛び出して、各惑星ごとに国家として成立、おまけに戦争まで起こる程の時間が経過した頃をイメージしているので、もう地球なんか関係ないよね。
という事で割愛しております。
同じ世界観で各惑星を。的な書き方をしている3作目なので「面倒だった」というのが本音だったり?
視点は順番を律儀に守ったので、ここでこのキャラか、失敗したなぁと思う事が多々ありました。後半なんて特に。
私はキャラ任せで書いているので、ご指摘通りです。
当初は57号がそんな行動に出るなんて、思ってもいませんでした(←駄目作者)
仕方が無い、後に回収……するのですが、間に合ってないので話しになりません orz
ご指摘ありがとうございます。


・鹿目 咲様

本音を言えば、私は三人称の書き方が分かりません。
なので、一人称のまとまりだったりします。
以前一度挑戦したのですが、妙なキャラクターが出てきて落語にしてしまった事があり、それ以来避けております。
次の課題です。
今回色々と読ませてもらって、勉強させて頂きました。
イブは中身が乙女なんですよ。彼女は幼少期、結構幸せに育ってるので情緒豊かにしております。
57号、またこの後出てくるはずだったコピー達との差です。
……ええ、まあ出てこなかったんですけど。
見切り発車に、予測の甘さ、集中力の欠如。
何か、色々後悔ばっかりです。申し訳ありません。
ご指摘、本当にありがとうございます。


・桐谷瑞香様

57号とウォルター、こんなに仲良しだなんて思いませんでした(←駄目作者)
確かにウォルター活躍してませんね。
アクションやバトルシーンを書いた事ないから書いてみよう。
これだけで決まった彼の人体解剖設定。……そんなに活かせてませんね。
最初にイブが銃持ってたのも、実は忘れてて、全く後に活かされていません。
最終話については平謝り。それしかありません、スミマセン。
ウォルターがイブに惚れた(かもしれない)理由なんか、書くの忘れてて後で暴れたくなりました。
時間内に終わりまで書けなかった。それが全てなのです……。
ご指摘、本当にありがとうございます。


・鳥野 新様

イブが描き切れていないですよね。
情景の描写については、これまでに評価していただいた事がありまして、
このままいけばいいんだろうなぁ、と思っております。しかし、問題はその他ですよ。
イブは普通にしたかったのですが、その理由についてが語れませんでした。
ずっと無理をして自分を殺していた彼女が、ウォルターで素に戻った。
そんな感じだったんです。鋭さや冷たさ怖さは、他のコピー達の特徴です。
ええ、こんな事書いてる時点でアレなんですけどね。
もう、敗北感しか無いです、はい。
戦闘シーン、描けていたようで良かったです。
今回はここが私の挑戦でした。
ありがとうございます。


という事で。
上記の方々、また空想科学祭に関わる皆様。
本当にありがとうございました。


……そして最後に。

ああ悔しい! 結局リベンジ出来なかったー!!
しかも去年と同じ orz
もちろん私の力不足です。


[5] 嘘つきの奇跡/舞原夏奈悠 【レベル4】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/29(日) 00:53 [ 返信 ]
世界を改変させ、全てを破滅へと導く堕天使の降臨。業平亜輝が三年前に別れた幼なじみとの再会。少しずつ変化を遂げる『舞踏の件』の通り魔の動き出し。三年の月日を経て、再び舞い戻ったマジックプリズムの胎動。そして、最強を名乗れる称号を持つ奇術師同士のぶつかり合い。運命の歯車に見放された者達が今、一瀉千里に交わり合う。そんな中、『道化』と『殺し屋』の二つの顔がある一人の奇術師はある選択を迫られる。“残光の漆黒”と“輪廻の祝杯”、災厄と戦慄、破滅と残酷、混沌と調和、様々な真実が四季巡る離島を支配する中、全てが動き始める。そして、“嘘つきの奇跡”が絶望の果てから見出だした答えとは……。

http://ncode.syosetu.com/n6356bh/



[189] RE:嘘つきの奇跡/舞原夏奈悠 【レベル4】 Name:尚文産商堂 2012/08/20(月) 13:45
不幸と幸福とは、表裏一体であり、どこまでいっても供についてくるという言葉が、この作品にはぴったりと感じました。
ところどころに誤字や脱字があったのは残念でしたが、それ以上に、ストーリーに引き込まれました。どんどんと進んでいく話、昔起こった事件と、その謎について。読んでいる最中には、どこに着地するのかというゴールが見えないという、読み手としての喜び。
全てが兼ね備えられている、いい作品でした。


[274] めくるめく世界観、登場人物達がカッコ良すぎる Name:鳥野 新 2012/08/25(土) 02:07
 勢いにあふれる描写と、イキイキとした登場人物達。
 ちょっとキザかと思われるところどころの描写(服装とか)も、この勢いに乗って違和感をあまり感じない。次々出てくる敵に立ち向かうカッコいい主人公達(私は「掛軸」クンがネーミングからして好みだった)、技のオシャレなネーミングや、スピード感あふれる筆に目を奪われる。
 ただ、この作品は読み手を選ぶかもしれない。10代から20代にかけてのファンタジー、陰陽道系を守備範囲に入れる読者ならば、ハマる方も多いと思われる。しかし残念なことに作者の頭の中にはきっちり構築されていると思われる世界観が今一つ伝わってこないのも事実だ。どこまでの術が使えて、どこまでの不思議が許容されるのか(神とか猫とか)これが読者に提示されれば、もっと作品世界に入り込めたのではないかと思う。登場人物や筋だてが魅力的なだけに惜しい気がした。二一四事件(たぶん連載が開始されている続編で詳細がわかると思うのだが)は日時からしてとても魅力的な設定だと思うが、これについてもっとここで描かれても、主人公とともに追想できて良かったかなという気がした。
 楽しい作品を読ませていただき、ありがとうございました。


[298] RE:嘘つきの奇跡/舞原夏奈悠 【レベル4】 Name:84g@無敵状態 2012/08/26(日) 15:29
 嘘つきの奇跡
 最初に言っておきます!
 今回の俺の作品は「まだ続きます」のままで最終話投稿で選外。
 なので、今回は“自分の作品は叩かれにくいが、他人様の作品を袋叩き”という読み専的なノーガードキャラになります。
 以上テンプレ。


 印象は中二病一直線。
 別にそれはいいんだ。プラスでもマイナスでもない。
 ただ、読んでいてむず痒さが先行してしまいました。

 文章がかなりガチャガチャしているのも気になりました。
 日本語的にかなりギリギリだったり、“それっぽい言葉”をなんとなく書いてるという雰囲気。
 カッコイイ雰囲気で書くんじゃなく、意味を理解して読者にどういう意味を伝えたいかを考えていただきたい。

 奇術師の設定にオリジナリティが弱いのがマイナス。
 超能力バトルモノは、幼稚園児からファンがいるカテゴリではあるし、それだけアイデアが出切ってる。
 目新しさが全てではありませんが、目新しさの少ないものは退屈に感じます。

 あとこの作品では主人公たちが奇術師である必要性も感じなかったんですよね。
 天使っていうキーワードを使いたいなら、超能力を駆使する神父でもいいし、空手家でも忍者でもなんでもいい。
 コインとかライターとか小道具にしても、小説という媒体で表現する上で必要だったでしょうか。
 ちなみに、“続きがあるから、そっちで必要になる”っていう発想なら勧めない。
 それなら、逆に続きを読ませるぐらいのパワーを持たせなくてはならないと俺は思います。

 ドタバタする為だけにキャラクターを増やすのも勧めない。
 メインストーリーがわかり難くなりますし、一貫して何がしたかったのかも良くわからない。

 別に定義はひとそれぞれですし、論議する意味もありませんが、俺の定義ではSFではない。
 これをSFと呼ぶのはアレだ、ロード・オブザリングをSFと呼ぶのと同じベクトル。

 総評としては、作者さんの全力が足りない。
 これが面白くなければこの作品しか読者には読んで貰えない、それをしっかり意識すべき。
 読者に伝えたいことは何か、自分に技量でどこまで伝えられるか。
 作者さんには引き出しがもっとありそうなので、全力投球すればまだ上がありそう。


[299] 【ちょっとネタバレあり】感想です。 Name:HAL.A 2012/08/26(日) 16:58
 少年漫画風、あるいはゲーム風といったほうが近いかなあ、ライトSFファンタジー。世界の存亡にかかわるような大きな戦いがあって、特殊能力者たちがどんどん出てきて、カッコイイ名前の技が次々に繰り出される。

 主人公は大切な人を守れなかった自分を悔やんでいて、今度こそ大事なものを守るために、力を尽くそうとしている。王道で、ベタといえばベタなんだけど、そこがいいなと思います。全ての物語がハッピーエンドを迎えるように。

 気になったことは……序章の二人の会話が、読みながら、ちょっと引っかかってしまいました。彼らのやりとりを拾うと、「年中ヒステリック」=「変態みたいな性癖」、「解離性同一性障害」=「変態」、「二重人格」=「女の子のコンプレックス」というふうに読めて、それってどうなんだろうなあと……。あまりに細々したことを指摘するのも、重箱の隅をつつくようで恐縮なのですが(すみません)、特に解離性同一性障害はれっきとした疾患なので、それを変態と括ってしまうのは、ちょっと乱暴かなという気がして。

 ラスト、悪魔の囁きには思わず吹き出してしまいました。
 読み手にはハッピーエンド派の人も、そうでない人もいますが(わたし個人はどっちも美味しくいただけちゃう派です)、大きな困難を乗り越えたあとの大団円を描くというのは、実はとても難しい。危機を切りぬけて日常に戻ったあとの、思わず笑いのこぼれるエンディング、よかったです。(もっとも、次章以降に続かれるようですから、その先にまた新たな苦難が待ち受けているのでしょうけれど……)

 楽しく読ませていただきました。つたない感想、どうかお許しくださいますよう。


[458] RE:テンプレを使った感想で失礼します Name:tomoya 2012/09/03(月) 00:58
はじめまして。
レベル4の感想をということなんですが、レベル表現がよくわからないので、一律のテンプレを作って感想を書いています。レベル4は定義に従うとやや厳しいテンプレになってしまいましたが、ご容赦あれ。
物語はエンターテイメント性が高くて楽しかったので、下記を読んで無駄に落ち込まないよう祈ってます。

レベル4用のテンプレ使用
1 物語の展開で無理のある部分の指摘
冒頭はシリーズ物の場合、主要人物の設定に気を配った方がいい。病名はこれでいいのか。本当に解離性同一性障害を持ったもう一人の女の子と向かい合うつもりがあるのか。シリーズになってくるとこの辺りが後でじわじわと効いてくるぞ? この障害にきちんと向き合うには精神医学の知識が必要じゃないだろうか。業平くんに、ではなく、作者に、だ。周辺を書く時にちょっと配慮がいるようになるだろうと思う。つまり、彼女が解離性同一性障害になった背景を理解しながら物語に入れて行くことになるから……変態呼ばわりは許すとしても、書き手の年代を考えると厳しい現実を見れないような気がする。彼女は逃げたくても逃げられない極度の精神状態におかれているはずだよね。家庭の中で……それを書く時が来たら、本当に書ききれるのか。患者が女性の場合、大抵は性虐待を描くことになるだろうと思う。そういう相手に変態呼ばわりしていたという過去を主人公がどう扱うか、という点をこれから書かなければならなくなるなあ、と思った。私ならやらない。話の狙いも変わってしまうし。今のままでは誤解されやすい。普通のパートナーを作り直して、普通に成長する話にしてしまいます。そうしないと、シリーズ物のパートナーにしては薄っぺらい周辺描写しかできなくなってしまう。彼女を使って明るい雰囲気を維持したライトノベルを書きたいなら、物語の構成上いろいろと制約を受けることになります。本気で書く気がないなら、彼女の家庭の話が書けなくなる。恋愛のネタを入れられなくなる。人格が変わるという設定には、病以外の理由を考察した方が無難なのでは……でも、これでやるなら頑張ってください。

2 矛盾点
矛盾点は書けません。後の連載にも響くと思うので、もうやりきるしかない。

3 読んでいて引っかかった点(1と2以外で)
まずは構想。題名が嘘つきの季節とある。ならば、物語の主軸は「何が嘘なのか」からスタートして読む。そしてそれが奇跡に繋がる……これは高度なテクニックを要求される話だと期待されてしまう。シリーズ物の場合、初回は後の流れを決める重要な部分を書くことになる。嘘の書き方がすべると後が心配だ。
そういう意味では「マジシャン」という設定は理解しやすくていい。ただ、そこにエスパーと思われる能力者の情報が入ってきてしまったので……機械仕掛けの神が出てくる話にならないように願う。まさか「嘘つきの奇跡」が必殺技の名前だったとは……シリーズの場合、この設定は注意深く使って欲しい。
悪魔は三年前も襲来してる……もしかして、この話よりも前の話が既にあるのか。だったらもう直せないレベルまで連載されてますね。それならば、もう何も言うまい(←私にもそういう話があるー。もう直せないのよ……ごまかしのテクニックを磨くしか/涙)連載の完結まで頑張ってください!

それと、解離性同一性障害以外にも、主人公の口から色んな偏見や差別表現が出るのがちょっと心配だ。不良とかドSレズビアンとか……それが世間の偏見を代表した意見だと言いたいのかもしれないけれど、表現を少し考察された方がいいと思います。現実のレズビアンは経済的にゲイよりも困っていることが多いようなので、そういう世間の差別表現で二重に苦しむだろう。せめて物語の中で差別表現をしないようにしてあげてください。必要性もないので。

下記の技術は、推敲時に自分で直せると思うので、具体的な指摘は3つに留めます。
【設定の説明不足】例えば、事件性の重篤度をどう表現するか。冒頭の事件はAクラスじゃない?!と主人公はおののいているが、それは下から数えてたいしたことがないと言う意味なのか、とんでもなく危ない仕事だ、と言いたいのかが、すぐに理解できない。DからSSSで、Aはどこに入るのかがすべてきちんと説明されてない。何段階があるのか(D,C,B,A,S,SS,SSS,でいいのか? それともD,C,B,BB,BBB,A,AA,AAA,S,SS,SSS?)いや、そもそもアルファベット順なのか。ABB+とか妙なものを考えちゃったらもう意味不明だ。←銀行の格付けか
【誤字】 敬吾→敬語?
【推敲不足】「そんな派手な服装で今だ捕まらない理由が空間転移系能力を持っていれば、捕まりにくい」



独特の設定と躍動感のある物語はいいなあと思いました。アクションを中心にしてどんどん進むので、読み飽きない。スピードのある話でした。量のある物語を書ききる能力はあるので、書き慣れているのだろうと思います。連載が続いているなら、頑張ってくださいね!


[721] 【一言】感想 Name:鄭文ういな 2012/09/16(日) 19:36
 多量の情報が大きな波のように押し寄せてくる印象でした。
 総じては「嘘を奇跡する」物語ってことでいいのでしょうかね。先の感想人がおっしゃっていた「不幸と幸福とは、表裏一体」というのがまさにこの作品を拝読して思ったことです。
 執筆おつかれさまでした。


[828] 【ネタバレ注意】ファンタジーとして、なら Name:鹿目 咲 2012/09/22(土) 15:32
 最初に、「堕天使」「天使」「悪魔」等、ファンタジー色の強い言葉を目にしてから、果たしてこの作品がSF(サイエンスフィクション)として成立しているのだろうかというところから読み進めました。
 SF読みの中には、ファンタジーとSFの違いについて、確固たる定義を持っている人がたくさんいます。何を持ってSFとするかということについては、はっきりしたものがあるわけではないのも事実ですが、この場が「“空想科学”祭」であると言うことを考えれば、SFであると堂々と言える作品を持ってきていると考えるわけです。
 一部に、SFかどうか悩む作品もあります。SFが、何の略なのか、サイエンスフィクションか、少し不思議(科学的要素はあるが、厳密な検証がない、SFベースだが科学的根拠はない)か、はたまたスペースファンタジーなのか、スペキュレーティブ・フィクションなのか。どれかに属しているという許容をもって、納得して読み進めているのが現状ではないかと思います。
 ということを踏まえて、この作品を見ると、SF的要素は殆どなく、いっそファンタジーだと大見得切ってしまった方がスッキリするような内容だったように感じました。
 ゲームやアニメだと、SFを絡めたようなファンタジー、異能力バトルものもたくさんありますから、そういう作品だと思って読めば、納得できます。

 能力に関しは特に、それが顕著に感じられました。
 例え「魔術」と表現していたとしても、実際は何らかの科学的な要因があって、発揮されるものだったとすれば、SFだと言えたのかも知れません。が、超能力と言うより、RPGなどのファンタジー系ゲームで言うところの魔法に近く(いや、そのものかも知れません)、「魔方陣」という、明らかなファンタジー的な場面が、SFっぽさを失わせてしまっていたのが残念です。
 これがもし、事件が元で脳波の異常が起き(または、生まれつきの脳波の異常でもいいのですが)、人体に秘められていた第六感的な力が具現化されてしまったとか、魔術を発動するために、身体の周囲を漂わせているナノマシンを魔方陣状に展開させるとか、ああ〜、SFだなぁと読者に思わせるような仕組みを一つでも良いから入れて欲しかったですね。触媒という考えをもってSFだとするのは、強引過ぎるのではないかと思いました。

 全体的に、てにおはがおかしいところがあったり、文章を繋げすぎて意味が通じなくなっているところが目立ちました。冒頭の、「そんな業平亜輝が当たり前の様に授業をサボりながら、屋上で読書をしていた業平亜輝の頭上から爽快な声が降り注いできた。」で、脱落した人も多いのではないでしょうか。
 掴みは大事です。最初に「ダメだ」と思わせたら、最後にいくら面白くなったとしても、最後まで読んではくれません。読者はそれくらい、非情な存在なのです。

 また、やはり実在する精神病の名前を安易に使うのは考えものです。じっくり考え、その病気で苦しんでいる人たちの実情を踏まえた上で使うのと、単に二重人格を表す言葉として使うのとでは重みが違います。この病気は、とてもデリケートです。病名抜きにしてしまった方が、読者も納得できると思います。
 
 続編も書かれているようですが、あくまで参加作品は一作で読めるようにしてあるはずですので、この作品だけで評価させていただきますが、この匙鞍島という舞台そのものにも、私は疑問を感じました。
 誤字があって、はっきりとは分からないのですが、東京に次ぐ第二の都市という位置づけで間違いないでしょうか。だとしたら、このような海上の無防備なところに、重要な都市を築くこと自体に疑問を感じます。
 防衛的・防災的観点からも、こんな所に重要な都市があっていいのだろうかと。もし、他国から攻撃があったとしたら、もし、大きな地震で津波が押し寄せるようなことがあったら、堕天使云々の前に、簡単に壊滅してしまうじゃありませんか。
 恐らく、本州からは独立した匙鞍島という世界の中で起きている出来事として描きたかったと思うのですが、だとしたら、この場所に舞台を置くのは、無理があると思いました。

 ただ、こうして一つの物語として書き上げるだけの筆力はお持ちなのですから、せめて重箱の隅どころか、重箱そのものを突かれないよう、丁寧な作品づくりは心がけた方が良いですね。
 文章は特に、一文一文、主語と述語に注意して書いた方が良い箇所が多々ありました。
 戦闘シーンも、必殺技を連呼せずに書けるようになれば(中二病的で格好いいと言われればそうかも知れないんですが)、面白いものが書けるのではないかと思います。特に最後のバトルは、急ぎすぎてしまったのか、人物の動きがよく分からなくて、「なんか、どうにかして戦ってるみたい」な印象で終わってしまったのが残念です。
 まだまだ伸びしろのある作者さんだと思いますので、作品の内容同様、前向きに頑張って欲しいものです。


[1020] RE:嘘つきの奇跡/舞原夏奈悠 【レベル4】 Name:神沢翠 HOME 2012/10/01(月) 00:16
 異能力者バトルとして楽しく読めました。マジシャンの姿をしたヒーローというのは純粋にスタイリッシュでカッコイイ。プロットも面白かったし、ヒロインと主人公の関係性は胸熱です。
 ただ、SFファン的な目線からすると、やはりSF・科学考証面が弱い感じがしました。「悪魔」「四神」など神話的背景の異なる用語が、とくに脈絡なく登場するため、全体的な世界観が思い描きづからかったのが一番もったいないと思った部分でしょうか。能力名の由来や世界観についての説明がもっとあると理解しやすかったと思います。
 作者のさんは、受験生とのことで、大変だっただろうなあと思います。今後も頑張ってください!


[1089] 作者返信・皆様、ありがとうございました。 Name:舞原夏奈悠 2012/10/08(月) 16:12
皆様の感想を読ませて頂きました。
正直かなりへこみました。ですが、一歩、いや十歩ほど前に進むことができたと思います。まあ、自己満足の塊がこんな事を言うのは滑稽でしかないのですが……。

実はこれを書きたくはありませんでした。
これを書くことで僕の空想科学祭が終わりを告げるからです。
では、ジレンマに狩られながらも本題に移りたいと思います。


――尚文産商堂様
>尚文産商堂様の言葉には終始元気づけられました。
『不幸と幸福とは、表裏一体であり、どこまでいっても供についてくる』
この言葉が当てはまると言われた時は感激で涙が出そうでした。(←おおげさ……)
けれど、それほど嬉しかったのです。
あと、ゴールが見えないと書かれていましたが、逆にそれが裏目に出ないように気をつけたいと思います。
本当にありがとうございました。

――鳥野 新様
>服装の点の感想をありがとうございます。
正直、何でもかんでも正装(タキシードや燕尾服)はどうなんだ? と思っていました。
いくら高校生がファンタスティック(←現実的な高校生と比べて)な性格で突飛な服装だと違和感ありありじゃないか。
そんな調子で投稿しましたが、違和感がない。と言われ安心
しました。
あと、多く意見を貰いました『世界観が出しきれていない』という点をこれから改善していきたいと思います。
本当にありがとうございました。

――84g様
>急所を狙ってくるご指摘心身に染みました。それと同時に感謝しています。
まず、マジシャンはオリジナリティに欠ける。と言った感じのことでしたが、何故でしょうか。
単にマジシャンが好きだったからだと思います。けどま、これは読み手からすれば、ややこしいだろうし、言い訳なので反省しています。
あと、自己満足だけで話が終わっていることがわかりました。結局のところ、読み手には何も伝わらないと実感しました。
これからもっと技量を上げて改善していきたいと思います。
本当にありがとうございました。

――HAL.A様
>つたないなんて恐縮です。
言われるまで気づきませんでした。
これも多く意見を貰いましたが、主人公が準ヒロイン(二重人格者)を罵るシーン。
あんな台詞を軽率に書いたことを指摘して頂き感謝しています。
これからは精神病を患っている人にも失礼のないように執筆していきたいと思います。
本当にありがとうございました。

――yamato様
>適切なご指摘に感銘しました。
不良などドSレズビアンなど世間的に問題のある差別用語などを多様していたとは知りませんでした。改善していきたいと思います。
あと、クラス分けの話ですが、やはり頭の中の自己満足の構成でしかないことを実感しました。
細かな設定は本編で素早く補修したいと思います。適切なご指摘感謝しています。
本当にありがとうございました。

――鄭文ういな様
>「嘘を奇跡する」話でいいんですが……。
嘘を奇跡する話でいいんですが、もっと全面的にその感じを出そうと、意気込んでいたのですが、あまり協調できませんでした。
ですが、そこを理解して頂けて嬉しく思います。
本当にありがとうございました。

――鹿目 咲様
>魔法陣の話にはおおっ! と思いした。
SF要素が皆無(と言えるだろう)のこの作品はSFの枠組みに当てはまるのだろうか。やはり、当てはまらないですよね。
自分でも、もうちょっと科学的な要素があれば取り入れようかなど思っていたのですが、皆無でした。すんません。改まってファンタジー(だが、これからSF要素をいれながらも)として執筆していきたいと思います。
あと、魔法陣の話には感銘を覚えました。
これが、王道のSF!? とな感じで。
そんな物語を自分の手で描ければ最高だな。と思います。
本当にありがとうございました。

――神沢 翠様
>薄いんですよね……。
>やはり、SF要素が薄いんですよね。
反省しています。そして、改善していきたいと思います。
あと、脈略もなくむやみやたらに神話の名前などがやってしまった感が強かったですね。もっと四神など陰陽道の正確な設定なども改善していきたいと思います。
本当にありがとうございました。


皆様、本当にありがとうございました。

あんな長ったらしい作品を読んで、ここまでご指摘頂けるとは思いませんでした。

今回の空想科学祭は僕にとって確実に想い出の一ページに刻まれました。
企画なさった天崎様。空想科学祭に参加された皆様。
そして、感想を書いて下さった読者の皆様。
ここに最大の想いと敬意を込めて、不動の感謝を申し上げます。


[18] 秋葉原発! ヘリカルコイラー∞フューナ /山鳥はむ 【レベル3】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/29(日) 10:50 [ 返信 ]
 西暦二〇五〇年、世界規模でエネルギー不足が深刻化するなか、アキハバラに住む小学五年生の柏崎冬奈は、エネルギー消費規制によって不自由な暮らしを強いられる現状に憤りを感じ、国際エネルギー会議の窓口に抗議文を送りつける。国際会議の場で、冬奈の抗議文に共感した国際核エネルギー機関のバックレー長官は彼女を核融合親善大使に任命する。五〇億ドルの資金を費やし開発された核変換ステッキで冬奈はヘリカルコイラー∞フューナに変身、サポートアニマルの一五六号と共に、核融合推進を掲げ、核エネルギー制裁なる活動を開始する。

http://ncode.syosetu.com/n6521bh/



[47] 【ネタバレ注意】魔法(?)少女?破壊少女? Name:鹿目 咲 2012/08/01(水) 14:59
 面白くて一気読みしてしまいました。
 フューナとワンコロ、最高ですね!

 それにしても、恐ろしいのは、彼女の原動力。去年、この作品が世に出ていたら、「なんて不謹慎な!」と一瞥されていたかも……。もしかしたら、今年も、そう捉えてしまう人が、いるかも知れませんけど。
 私は、とてもよかったと思います。ブラックが効いてて。

 このテンションで、最後まで行くのかなと、不安に思いながら読み進めていたのですが、最後までハイテンションでした。
 あれもこれも、気に入らないモノは破壊し尽くすフューナが最高に格好いいです!(褒め言葉です)
 どんな権力も、フューナの前では意味がない、気持ちいいくらいにぶっ壊してくれて、スッキリしました。

 後半、ライバル登場後も、もちろん楽しめました。
 かわいいマスコットと思わせておいて……なのですね。でも、そこがいい!

 読み終わって、特に不満はございません。本当に面白かった!
 始終笑わせていただきました。


[52] 感想【ネタバレ注意!】私なりレベル3 Name:unbelievable_kazoo 2012/08/02(木) 22:26
 初めまして、unbelievable_kazooと申します。
 まずタイトルからして圧倒されました。
 以下、感想です。

 内容について

 ものすっごい小説を書いてきたなあ、と圧倒されました。
 このハイテンションを最後まで維持して書ききれるだなんて驚きです。何でもかんでもぶち壊す二人の女の子に笑わせて頂きました。
 メガフロートの施設長さんにはどうぞ気を落とさずに、これからの余生を楽しんで頂きたいものです(笑)

 文章について

 ハイテンションな流れは良かったと思います。読みやすかったですし、会話文も上手だなと思いました。とにかくノリが良かったです。
 キャラの使い分けがきちんと出来ているなあとも思いました。

 最後に一言。

 こういう何でもアリな小説は大好きです。ツボでした。
 これからも頑張って下さい。
 では、失礼します。


[68] ある意味ホラー【たくさんネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/05(日) 04:35
 以下、あくまでも一意見なのであしからず。それと、レベル3なので内容にだけ触れますね(勝手な基準)。

 最初、タイトルやあらすじから想像して、すぐに読みきれるなと見くびっていました。……ところが、結果、読了するのに4日かかりました。漂っているダークなにおいに慣れるのに時間がかかったわけです。(あと、個人的に、ウェブで長編を読むのが去年以来でして、その面で慣れるのにも時間がかかったでしょうから、一様にいえないかもですが)
 力が与えられれば、小学5年生の子にだって、猫にだって、どんな威力ある兵器も敵わない。人類ってちっぽけだな、と。しかもその力を作ったのが人類であるという現実。
 ですます調や「ちゃん」付けの、子どもに語りかけているような感じ。それに、ヒトは結局、ただの生命体でしかないという感じ。そういう“感じ”が、読んでいて体力を使いました。これを折れずに書ききった山鳥さんは凄いです。僕なら体力切れで頓挫していたでしょう。
 ルミナが各兵器を破壊していくシーンは、もはやホラーでした。大きな力の前では、もはや人類はただのヒト。蚊が飛んでいたから叩き潰した。ネズミがいるから駆除した。そんな“感じ”で、ヒトが殺められていく……しかも軽いテンションで。それが怖かったです。とても。
 この作品では「原子力」というのがつまり、「人類が作り上げた、ヒトを凌駕する力」を台頭(象徴)しているのだと判断しました。「原子力」だけではなく、人類の在り方・現状全般をつきつけられました。
 さらに、そんなちっぽけな「ヒト」を目の当たりにさせられた上で、キャラが魅力的に作りこめてあって。とことん凄いなぁと(特に作者さんの体力的な意味で)。敬服するばかりです。

 しかしその印象も、ラストに差し掛かる直前までです。具体的に言うと、レッドが生きていたと分かった時点まで。そこから先は、とことん明るかったように思います。(つーかレッドなぜ生きてるんだ!?)
 そんなにダークな話じゃないんだよ〜人類に希望あれ〜とかいった、山鳥さんの声が聞こえてきそうでした。やられたな、と(笑)。
 自分、終始この作品に振り回されてばかりだった気がします。人が死ぬごとに悲しくなったり、スカベンジャーがネプニムを捕まえるところが楽しくて仕方なかったり。
 こんなにのめり込める作品に出会えて、とても嬉しいです。
 執筆おつかれさまでした。
 素晴らしい作品をありがとうございました。


[71] 不謹慎の奥にある、そう、これは…… 【レベル3】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/05(日) 13:10
なんというリーダビリティ。
かなりの分量であるが、結局一気読みしてしまった。ぐいぐいと読ませる力がある。これはもうこの作者様の実力が規格外に高いという証左である。リーダビリティというのは高い構成力・文章力・読者へのサービス精神の三つが高いレベルで拮抗していないと起こり得ないものである。
一見すると勢いとギャグだけの作品に見せてその実まったくそうではない。ハチャメチャな行動を取る冬奈にも一定の行動規範やバックボーンがしっかり練ってある。他のキャラクターたちも同様だ。そして、それらのキャラクターが縦横無尽に動き回り骨肉あい食む様は圧巻である。

そして、この作品に通底するものが美しい。
巨大な力を得ることでこの世界の命運を握ってしまったのが、善悪の判断が世間のそれからは大きく隔絶した少女であったということ。それは、「技術を使う人間のあり方」を暗に皮肉っている。これは、現状の日本が抱えている原子力問題を風刺するものであろう。しかし、この作者は風刺だけに終わらせなかった。最終話を見ていただきたい。この作者様は科学技術の進展による決して暗くはない未来を信じている。そのあたりに、この作品に通底する優しさがあろう。

あとは、オマージュも多数盛り込まれている。
サポートキャラであるネプニムが実は……というのは、最近流行したあの魔女っ子話題作のオマージュなのだろう、きっと。
ただ、文句をつけるのだとしたら、最初の段階からネプニムの目的が見えていたことくらいだろうか。もっとも、ネプニムの目的を隠してしまうと、思いっきり某魔女っ子話題作のままになってしまうので、そこは痛し痒しかもしれないが。

いずれにしろ、オススメ作である。
この作品は断じて不謹慎ではない。不謹慎のさらに内奥にある……そう、これはSFなのである。


[73] 控えめにネタバレ・感想 Name:ぷよ夫 2012/08/05(日) 23:02
はじめまして、ぷよ夫と申します

善悪のまだあいまいな少女が強大な力を持ってしまったこと、その行使の仕方が、周囲にとってはなはだ迷惑であり、結果的に悪党の所業でしかない方向に突っ走っていくこと。
そして、それが人類が手にした原子力というものの風刺や皮肉になってる。

な〜んてことはすっ飛ばして、楽しんでしまいました!

終始、ぶっとんだB級ジェットコースタームービーを観ているような、次々と放り込んでくる豊富なネタに振り回されていた気分です。
もちろん、振り回されるのを楽しんで。
またフューナサイド、ルミナサイド、どちらのシーンも相方とのやり取りが終始テンポ良く、それを楽しんでいる間にあれよあれよと読み進められました。

これを実現した文章力と発想にとても好感がもてました。
総じてとても面白かったです。

では失礼します


[85] RE:秋葉原発! ヘリカルコイラー∞フューナ /山鳥はむ Name:緑乃帝國 2012/08/07(火) 16:35
 すごいものを読んだ。
 どの作品をどこに、どのタイミングで出すかということも作品のうちだと私は考えます。不謹慎だと言われるにせよ、よくぞ書いたといわれるにせよ、この作品を今このタイミングで書かれたこと、提出されたことはもうそれだけで評価されうるべきことだと私は思います。
 それはさておき、イデオロギー的なことを無視して読んでも、この作品は面白い。様々な風刺をしっかりネタとして昇華させながら、スラプスティックな展開をこれでもか、これでもかと投げつけてくる。読者に考えるな、感じろと押しつけてくる。タフで強い女の子は大好きです。たいへん楽しませていただきました。

 もしも今後この作品が多くの読者の目に触れることになった際、もしかするといわれのない(こともないけど)誹謗中傷に晒されることも、ない方がいいとは思うけれどもあるかもしれない。けれどもぜひそれは一種の勲章なのだと思って胸を張っていただければ、そしてその後も委縮することなく書き続けていただければ、同種の作品を書くこともある者たちにとっては大変励みになります。そのことだけ、個人的にはお伝えしておきたい。


[93] 選択の妙【ネタバレ】 Name:栖坂月 2012/08/08(水) 15:51
まず第一に、このネタをよくチョイスしたと評価したいですね。しかもここまで思い切りの良い物語にしたというのが痛快です。ここが最大の評価点だと個人的には思います。
文章もお上手で、終始テンションを保ちながらも退屈させない構成も見事でした。書くという行為を語る上で必要充分な実力を兼ね備えていることがよくわかります。
当初、冬奈の性格は強引すぎるかなぁと感じたのですが、対比となる留美菜の登場によって中和された印象ですね。性格の違う二人の子供に翻弄される人間たちが実に哀れでした。また核融合や核分裂の知識がふんだんに詰め込まれており、伊達にSFを名乗っていない作品であることも好印象ですね。
個人的には、コメディとして少し物足りなさというか、笑えはしないかなという描写が多かったのが残念ではありましたが、SFとしてはとても面白い作品です。あ、顔面キックは良かったです。掛け値なしに。
とりあえず、荷電粒子砲を撃ちたくなりますね。
長さを感じることなく、素直に楽しめる作品でした。
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。


[117] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/08/12(日) 18:08
 拝読しました。

 面白かったです。既出のご意見と重複しますが、読みやすく、わかりやすく、ノリがよくて、キャラクターにも場面にもひとつひとつインパクトがあって。
 とくにストーリー展開、導入からクライマックスまでの作り方がお見事で、お手本のような構成だと思いました。わたし自身が構成力が弱いほうだというのもあって、ぜひ見習いたいと思いながら、ひといきに読了しました。

 コミカルにテンポよく書けるというのは、リーダビリティの面ではとりわけ強力な武器なのだなあと、あらためてしみじみ思いました。個人的には「後からやっぱり罪の意識を感じて戻ってきたわけではないのです!」がツボでした(笑)
 キャラクターも、二人の少女の対比もよかったですし、脇役までさりげなく濃くて、楽しかったです。なによりワンコロとネプニムの描写が可愛くて、きゅんきゅんしました。ネプニムなんてすごく悪いやつなのに、どこか憎めなくて、自分が猫好きなのもあるかもですが、つい可哀相になってしまいました。

 ひとつだけ、ちょっと気になってしまったのが、主人公たちが人をあっさりと殺してしまっていることでした。これはわたしのほうが、もうちょっと軽いノリでブラックユーモアとして読んだらよかったんだろうと思うんですけど、つい殺された側にちょっと感情移入してしまって。施設の破壊だけにとどまらず、殺される側の人の顔が見えてしまっただけに、少しだけ後味の悪さが残ってしまいました。
 人の死ぬ話は、そのあたりをどう処理するかが悩ましいところだろうなと思います。しかし、その破壊と殺人が、作品として必要な表現だといわれれば、それもわかるような気がするんです。なので、見当はずれな意見になってしまっていたら申し訳ないです。

 さておき、楽しく読ませていただきました。拙い感想、どうかお許しくださいますよう。


[122] 秋葉原 発じゃなくて 秋葉 原発 なんですね〜【レベル3】 Name:招夏 2012/08/14(火) 12:23
拝読致しましたので感想を…。

まず、アクションの描写に圧倒されました。この動きはまさに魔法○女!(笑)
大人のアホさ加減とか、冬奈のスーパー小学生ぶりとか、ワンゴロの犬らしいおかしみと哀しみを合わせた従順さ、ニプネムのいっそ魅惑的にしかみえない純粋な邪悪さ。すべてが見事に書き分けられていたと思います。お見事です。

んーと、レベル3ということなので、この先続けると少しオーバーしそうなのですが、いちお、柔らかく書かせていただきます。
実はね読み進めて行くうちに、段々身の置き場が無くなってしまって困りました。というのも、どのキャラクターにも感情移入できなかったんです。冬奈に関しては、自分の両親がテロに巻き込まれたからという理由があったので、同情はできるのですが、結局無事だったようだし、だとしたら、彼女の行動は、彼女のような辛い境遇の子供をたくさん生産した、ただそれだけのアクションだったように思えてしまうのです。

最後の彼女の幸せな様子が、逆にウラン鉱でも飲まされたように胸の中にわだかまって、逆に全部木っ端みじんになった方がまだスッキリしたようなそんな気がしました。

ヒーロー、ヒロイン不在のお話として、アクション、展開、原子力発電の仕組みを楽しむ分にはすばらしく面白いお話だったと思います。


[230] RE:秋葉原発! ヘリカルコイラー∞フューナ /山鳥はむ Name:尚文産商堂 2012/08/22(水) 16:29
原発依存が極端に進んだ社会の作品と感じました。
やはり未来であっても、可愛いは正義なのでしょう。話の展開が日曜朝午前8時半あたりの雰囲気がありましたが、それも相まって、楽しく読み続けられました。
主人公がツンデレのような感じで、登場人物も生き生きと躍動的だったのもいいと思います。


[287] これぞ、魔女っ子の集大成!?【ネタバレあり?】 Name:秋原かざや 2012/08/25(土) 19:54
いやあ、楽しませていただきました!!
ですます調で、こんだけノリがいいのは、初めてかも!?
キャラが立っていて、本当に読んでいて楽しかったです。

そして、素敵なラスト。
おおおおっ!! ハッピーエンド好きには堪らないエンディングに仕上がっていて、本当に楽しませていただきました。

ただ、ちょっと誤字があったので「鈍感」が「鈍間」とか。
いや、中にはわざとしてあるのもあるのですが……いや、これわざとですか?
とにかく、ちょっと「?」となりました。

それを差し引いても、素晴らしい作品だと感じました。
とっても楽しませていただきました!!


[378] 倫理リミッター解除の爆走作品! Name:鳥野 新 2012/08/30(木) 00:09
 う〜〜〜〜ん、危ないネタだ。掟破りが多すぎて(だって小学生が、バンバン建造物や人を……)絶対に子供向けの普通の文庫では読めない話、だからかえって希少感があってたまらない。
 問答無用で爆走しているように見えて、ところどころの(劣化ウランとか)の説明は妙に科学的で充実している。この話がファンタジーにならないのはこういうところがしっかりしているからだと思われる。
 キャラも典型的な秋葉キャラなのに、やってることが独創的すぎて、とても個性的だった。ひとつ気になったのは、少女達が強すぎて、かえって魅力がそがれる気がする。もっと敵を強くして彼女たちの強さを際立たせてほしかった。戦闘シーンで、主人公どうなる! おおっ、こう来たかというものがあまり無かった気がする。しかし主人公の最後の家族とのシーンはほろりとさせられた。
 ともあれ、書くのにも相当なエネルギーを要したと思われる。実は作者が文章爆発ヘリカルステッキを持っているのではないか〜。お疲れ様でした、面白かった!


[398] 学○のふしぎシリーズ「核分裂・核融合」のような味わい Name:海苔島まさぴ HOME 2012/08/31(金) 14:12
すばらしいです。

テンポよく、やさしくて軽くなく、目的と動機と対立がはっきりしていて構図がわかりやすかったです。
核分裂と核融合ってどこが違うの? みたいな教材ビデオを見ているような、楽しみながら勉強してしまったようなお得感すらありましたね。

素直に楽しめました。


[734] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/17(月) 15:42
タイトルやあらすじから惹かれつつ、ようやく時間が確保できて読み始めましたが、すごく面白くて一気に読み終えてしまいました。
一見するとコミカルな場面と顔が引きつりそうなアクション場面を繰り返す、ただのブラックコメディ小説に見えますが、その根本にある少女の原子力への苛立ちや切なさ、そして今の日本への風刺というものがよく効かされていて、思わず感嘆してしまいました。このような話をこの時代によく書かれたとも思いましたね。

フューナによる破壊には勢いと激しさがありましたが、どこか切ない雰囲気も(描写も生々しいのはなかった気がします)、一方でルミナによる破壊は、純粋に誰かを信用し過ぎたための行為は生々しく、ただのゲーム感覚でやっているという雰囲気があり、両者の立場や思いから、上手く書き分けられているのなと感じました。ですから、ルミナの破壊シーンは、ネプニムがいたとはいえ、目を伏せる場面がありました。
原子力に関しても小学生相手としているので、より説明はわかりやすく、そちらを勉強した気になりました。
フューナとワンコロとのやり取りは軽やかで面白く、そこがひと時の微笑みの時間でもありました、最後のシーンも。このままブラックコメディのまま終わるのかと思いきや、最後ですっきりまとめあげられており、読了も良かったです。
友情ものとしても面白く、そして最後ではほのぼのとした家族との再会もあり、色々なものが凝縮されているお話でした。五人組の味わいもよく、最後を見事に明るくしてくれた点が良かったと思います。

ただ気になった点としては、小学生があそこまで破壊行為等を繰り返して、特にルミナの方は精神的にショックを受けないかと思ってしまいました。別に洗脳されたわけではありませんよね? まあフィクションなので、あまり深くは突っ込みませんが……。

すごく面白かったですし、勉強になりました。ありがとうございました!


[1021] 感想です【ネタバレあり】 Name:神沢翠 HOME 2012/10/01(月) 00:25
 挑戦的だなぁ、というのが一読して思ったことでした。完成度は、すごく高いと思います。科学的知識の確かさ、描写の上手さ、ときどき投げ込まれるアニメネタ、そしてエネルギー問題をめぐって二つの“炉”が衝突するという、構想のとんでもなさ。何より書き上げた作者氏のエネルギーがすごいよー、と思いました。唯一、二人の少女の視点に沿って二部構成にするなら、前半後半で二分するのではなく、交互に配置していったほうがいいのでは、というのが技法面での感想です。
 ただ、やっぱりちょっと怖い感じはします(^^;) いろいろと。
 ちなみに、スカベンジャーに癒されました。大好きです、彼ら。


[1023] もっと早く読めばよかった Name:シグレイン 2012/10/01(月) 00:49
正直に告白しましょう。
こういう作品が書きたい。

作品としてよく練られたストーリーや見事な文章はともかく、
作品の中にこれだけのメッセージ性を込められるのか、と同じ書き手として敗北感を味わいました。

文句を言うところがありません。

作者さんの作品、別のも読んでみようと思いました。

執筆お疲れ様でした。


[1079] 【作者返信】秋葉原発! ヘリカルコイラー∞フューナ /山鳥はむ Name:山鳥はむ 2012/10/08(月) 13:27
 この度は『秋葉原発! ヘリカルコイラー∞フューナ』を読んで頂きありがとうございました。
 細かい指摘の為の粗探しをするよりは、単純に作品を楽しんでもらえればいいかなと、この作品は評価レベル3で設定させてもらいました。
 中高生向けの内容で書いたつもりですので、重厚なSFを期待していた方々には、物足りなかったかもしれませんが御容赦を。

 以下、各感想への返信と致します。


>[47] 【ネタバレ注意】魔法(?)少女?破壊少女? Name:鹿目 咲 2012/08/01(水) 14:59

 ぶっ飛んだキャラクター達ですが、気に入って頂けたようで何よりです。
 コメディ調の内容も楽しんでもらえて嬉しいです。

 他の方の感想にもありましたが、かなりブラックな印象を与えているようですね。
 開き直ってタグにブラックコメディーと入れておきました。


>[52] 感想【ネタバレ注意!】私なりレベル3 Name:unbelievable_kazoo 2012/08/02(木) 22:26

 SFはどうしても小難しくなりがちで、読み進めるのが苦痛な時もあります。
 元々、中高生向けの作品として書いていたので、勢いでストレスなく読み進めてもらえたなら、ハイテンション、ノンストップの流れにして良かったと思います。

 メガフロートの施設長さんは生き残った登場人物の中でも不幸な方ですね。
 真面目にお仕事してきても、悲しいかな理不尽な事というのは起こるものです。
 災害にあったようなものですから、余生では手厚いアフターケアもあるでしょう。


>[68] ある意味ホラー【たくさんネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/05(日) 04:35

 深く読み込んでくださったようで、ありがとうございます。
 ですますのコメディ調でごまかしてはいますが、それを取り除けば凄惨な物語になることは間違いないでしょう。

 ういなさんは多感な方のようですので、この作品の黒い部分までまともに見てしまったのかもしれません。
 単純にコメディとして楽しんでもらえればいいと思っていますが、薄っぺらくはしたくなかったので、読み込めばそれなりに意味が見えてくるように細かいギミックやネタを仕込んでいました。

 ちなみにレッドはかなり強靭な防護スーツに身を包んでいるので、どうにか生存しました。
 焦げたのは表面だけです。


>[71] 不謹慎の奥にある、そう、これは…… 【レベル3】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/05(日) 13:10

 色々とお褒めの言葉を頂きありがとうございます。
 技術を扱う人間のあり方、まさに私が声を大にして言いたい所でもありました。
 どんなに完成された素晴らしい技術でも、扱う人間次第で平和に貢献できたり、戦争に拍車をかけたり、一転してしまうものです。

 昨今の災害事故も、私は想定内であったと思います。
 ただ皆が根拠もなく漠然と大丈夫だろうと高をくくっていたことに問題があるのではないでしょうか。
 安易に目先の利益を優先し、臭いものには蓋をして見なかったことに、と先送りした結果が現状の混乱を招いているように思えます。

 科学はずっと前から警鐘を鳴らしていたはずです。
 ただ一部の専門家しか理解せず、いざというとき役に立たないのでは、科学技術への不信も仕方ありません。
 もっと広く一般に科学の常識が広がってくれることを私は望んでいます。

 さて、小難しい話はここまでで、某魔法少女アニメのオマージュについて。
 ……少なからず影響は受けていますね。
 ネプニムの悪意を巧妙に隠してしまうと、おっしゃる通り某アニメの純真邪悪なエントロピー詐欺師になってしまいます。これは恥ずかしい!
 なので、わかりやすい悪役としました。

 (もちろん、人によってはフューナの方が悪に見えるかもしれません。善悪なんて見る方向で変わってしまいますから)


>[73] 控えめにネタバレ・感想 Name:ぷよ夫 2012/08/05(日) 23:02

 純粋に楽しんでもらえたようで幸です。
 風刺や皮肉は二の次で、まずエンターテイメントとして小説を読んでもらえることが一番でしたので。

 難しく綺麗ごとを並べた声明文より、面白おかしい小説の方が皆さん読みやすいですよね。
 風刺や皮肉は後々になってから、何かしらのきっかけでふと思い出してもらえたなら作者冥利に尽きます。


>[85] RE:秋葉原発! ヘリカルコイラー∞フューナ /山鳥はむ Name:緑乃帝國 2012/08/07(火) 16:35

 この作品自体は震災・原発事故以前に書いており、その後、何度か大幅に改稿しました。
 
 出すタイミングが早ければ震災の傷をえぐりかねず、遅ければ人々の興味も薄れていてインパクトに欠けたでしょう。
 今の時期に、僅かの人でもいいから読んでほしかった作品です。

 不謹慎だとか不快感を示す方も、もちろんいると思います。
 ですが賛否両論の中で、問題意識が強く印象に残ることこそ、意味があると考えています。
 まだ殆ど何も解決していない、忘れるには早いと、そんな思いも込めた作品です。

 応援のお言葉、ありがとうございます。


>[93] 選択の妙【ネタバレ】 Name:栖坂月 2012/08/08(水) 15:51

 感想ありがとうございました。

 コメディとしての物足りなさ、これは確かに「ちょっと笑えない……」という部分は多分にあったかと思います。
 そもそもが凄惨な原子力テロをメインとした物語ですので、ですます調で表現を和らげ、コメディ風にして悲壮感を打ち消そうとしています。

 砂糖菓子に包んだゴーヤとでも言いましょうか、苦みを隠し切れない点がブラックと言われてしまう所かと自覚しました。
 (私のユーモアは常に黒いと小学生の頃から言われてきました)

 荷電粒子砲はやはり一つのロマンかと。
 無制限に撃てるものでなく、エネルギー充填から一発一発を大事に撃つ、そこがたまらなく良いと思うのです。


>[117] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/08/12(日) 18:08

 あまりにハイスペックなフューナとルミナに対して、脇役の五人は敵役?として、人間の限界に挑戦してもらいました。でも、やっぱり人間ですから、判断に迷うことも、自分の都合を優先したい時もあります。

 ネプニムの描写は内面の腹黒さをいかにごまかすか(といっても明け透けなんですが)、細かい動きを考えた部分です。
 実際のところ、元はただの子猫で、放射線の影響でミュータントと化したわけです。
 ネプニムはただ自分が生存しやすい環境作りに奔走していただけで、あまり悪気はありません。ネプニムもまた何かしらの被害者なのです。

 この物語ではかなり大量の脇役が命を落としています。
 コメディとしてそれらの描写を省き、一般人Aとみなす書き方もあったと思いますが、私はあえて一人一人に価値のある人生があったことを示すために、脇役もできる限り細かく書きました。
 綺麗さっぱり消し飛ばしてすがすがしく終えるよりも、後味の悪さでもって彼らの生きた軌跡を感じて頂けたなら、私はこの描写にも意味があったと思えます。
 

 以上、感想返信をまず8名様まで。残り8名の方にも後ほど返信を書きますので、少々お待ちを。


[1088] 【作者返信2】秋葉原発! ヘリカルコイラー∞フューナ/山鳥はむ Name:山鳥はむ 2012/10/08(月) 16:02
>[122] 秋葉原 発じゃなくて 秋葉 原発 なんですね〜【レベル3】 Name:招夏 2012/08/14(火) 12:23

 感想ありがとうございました。ワンコロの悲哀が伝わってくれたのは嬉しいです。
 結構、不幸な立ち位置のキャラクターだったと思います。

 ご指摘の通り、極端な性格のキャラクターばかりだったので、特定の登場人物に感情移入するのは難しかったかもしれません。

 冬奈については、大人ぶった行動をしてみせても結局は小学五年生の子供です。彼女の社会に対する復讐も、子供の過ぎた我が侭であると言えるでしょう。
 最後はそこそこの幸せを司法取引によって確保した冬奈ですが、一方で彼女が虐げた人達は不幸な末路を辿った人が多いわけです。
 メガフロート施設長さんの台詞にあるように、「……こ、こんな理不尽が許されるのか!?」ということです。
 はい、我ながらこれは救いようがない。
 限られた視点で見ればハッピーエンドですが、全体でみればひどい悲劇となっております。
 それでも理不尽に負けず、次の一歩を踏み出して欲しいというのが、私の思いであります。


 ネプニムによる原子爆弾の炸裂でカタストロフィを迎えるというのも、ブラックなコメディとしてはありかもしれません。
 実際、エンディングの可能性の一つとして考えました。

 しかし……本当に救いようがない理不尽さだなぁ、と思ってやめました。
 それもまた物語の可能性の一つです。


>[230] RE:秋葉原発! ヘリカルコイラー∞フューナ /山鳥はむ Name:尚文産商堂 2012/08/22(水) 16:29

 元々、震災・原発事故以前に書いていた作品を改稿したものなので、世界観も原発依存が進んだ設定になっています。
 あえてもう一つの原子力社会を想像するのもいいだろうと、震災後の改稿でもこの辺りは変更しませんでした。
 
 可愛いは正義(笑)。
 仕方ない、皆、可愛いものには騙されますよね。
 目を曇らせないで、公平に真実を見るべきだとは思っているのに、同情してしまったり。
 うーん、人は弱い。


>[287] これぞ、魔女っ子の集大成!?【ネタバレあり?】 Name:秋原かざや 2012/08/25(土) 19:54

 とても楽しんで頂けたようで良かったです。
 全体的に悲劇的な様相となっているなかで、一つでも幸福な結末は用意したいと思っていました。

 鈍間=のろま、ですね。漢字で書くことは少ないかもしれません。一応、ルビ振っておきました。


>[378] 倫理リミッター解除の爆走作品! Name:鳥野 新 2012/08/30(木) 00:09

 倫理観をかなぐり捨てて書きました。だからこそ、逆に倫理とは何か考えてもらえるのではないか、と。
 いえ、実際は狙ってやったことではありませんね。改稿は何度もしましたが、最初は勢いのみで書き上げた作品です。

 ご指摘のように主人公達は少々、強すぎました。
 足を止めないだけの勢いを出すのに出力を上げ過ぎた感じはあります。
 もう少し緩急があれば良かったかも、と自分では思っています。


>[398] 学○のふしぎシリーズ「核分裂・核融合」のような味わい Name:海苔島まさぴ 2012/08/31(金) 14:12

 中高生に向けて、難しい原子力を易しく自然と理解できるような、そんなコンセプトで書いている所もありました。
 教材のようで楽しみながら勉強できた、と言われるのは、私としても非常に嬉しいところです。

 まあ、実際にこんな教材で勉強を教えたら問題に……いや、学生達はきっと喜んでくれるはずだ!
 理科離れが何故起きるのか、それはきっと学校の授業がつまらないからだ〜!

 偏差値なんて気にする前に、面白おかしく役に立つ教材をもっと用意しろ! と教育者ではないが、私は言いたい。


>[734] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/17(月) 15:42

 フューナは自分の考えを持って善悪を判断し、行動しています(暴走気味の部分もありますが)。一方で、ルミナは受け身で、全て原子力の勉強の為という理由でネプニムの言うままに行動しています。

 無垢ゆえの残酷さでは、ワンコロのようなストッパーもいないルミナの方が、恐ろしい行為を平気で行っているのは間違いありません。
 ネプニムの可愛らしさに騙されてはいけませんね。

 ルミナは洗脳されているの? という疑問についてですが、彼女は洗脳されているわけではなく、そもそも原子力のお勉強だと思い込んでいます。直接に自分が人を殺している自覚もありません。

 彼女にとって本当に辛いのはむしろ成長してから、過去に自分の犯した罪を自覚した時でしょう。
 超法規的措置で罰はなくとも、犯した過ちが消えるわけではありません。
 彼女が善良に成長をすればするほど、罪と向き合う試練は過酷になります。
 (と、言うのは物語の外のお話ですので、単純にブラックコメディーと流してしまうのが精神衛生上よろしいかと)


>[1021] 感想です【ネタバレあり】 Name:神沢翠 2012/10/01(月) 00:25

 感想ありがとうございます。
 少し怖かったですか?

 それが原子力の暴走に関してか、あっさりと命を奪われていく人達の描写か、いずれにせよコメディに隠して伝えたかったことの一つとして潜在的な恐怖感というのもありました。
 我々が普段抱いている日常の安心感は、本当はひどく薄っぺらで破れやすいものです。気付かないで日々を過ごせる方が幸せなのかもしれませんが。
 
 構成に関しては、視点の混乱を避け、明確な対比を選んだので二部構成となりました。
 交互にフューナとルミナを入れ替えるというのも、話を徐々に盛り上げてクライマックスで激突させれば、また一風変わった物語に仕上がったかもしれません。

 スカベンジャーの五人組はいい人達です。
 ちなみにスカベンジャーとは捕捉剤のことで、連鎖的な反応を阻害する目的で使われるものです。どうでもいい豆知識。


>[1023] もっと早く読めばよかった Name:シグレイン 2012/10/01(月) 00:49

 正直な告白ありがとうございます(笑)。そこまで言われてしまうと、私もちょっとむず痒いです。

 メッセージ性を込めようと思うと、どうしても押しつけがましい薀蓄になりがちです。
 このバランスは非常に難しくて、自分で少しでもくどいと感じた部分は徹底して排除しました。

 逆に説明が不足していないかも考えて、なおかつ誰にでも理解できるようにわかりやすく……う〜ん、もうそこまで気を使う必要ないかも、と思うぐらいやって丁度いいみたいです。読者様第一。小説は読んでもらえなければ、価値がありませんので。

 でも、最後まできっちり書き上げるには、何よりも自分で楽しめないと無理です。
 自分も楽しんで書いて、読んだ人を笑わせてやろう(あるいは泣かせてやろう)という悪戯心が大切だと思います。

 その他の作品も読んでもらえると嬉しいです。
 そして楽しいと感じてもらえれば幸です。


 以上、作者返信でした。
 皆様、感想ありがとうございました。


[65] 雪火野 /俊衛門 【レベル5】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/05(日) 00:15 [ 返信 ]
調は白兵になった。操は原野に消えた――音に触れ、歌を味わう人々の中に、唐突に生み出された歌うことのない旧人類の兄妹。やがて妹は都市から投げ出され、追い縋る兄は旧時代の機械を討つべく原野に降り立つ。楽理奏でる州都から、すべての孤立せし"雪火野"へ。生誕の場所、血のルーツ――自らの原点たるその地で、かつての少年は銃剣を手にする。

http://ncode.syosetu.com/n7867bh/



[213] RE:雪火野 /俊衛門 【レベル5】 Name:尚文産商堂 2012/08/21(火) 19:58
人生とは、交響曲であるという言葉が、ぴったりに思える作品でした。
淡々と進んでいく話、物語の起の部分がすこし冗長的だったとは思いましたが、それは、文字数や部数や物語の関係上仕方がないことと、読み進めるにつれて考えるようになりました。戦闘シーンは、文句無しに素晴らしいと思います。
最後と最初が結ばれているような気がして、また、初めから読み返したくなるような話に仕上がっていると思います。


[219] 感想です Name:HAL.A 2012/08/21(火) 22:27
 拝読しました。

 この作品を読めたことに、まず感謝したいです。

 素晴らしかったです。これだけ胸の震える小説に出会ってしまうと、あえて技術的にどこが巧いだのと一々述べるのも、かえって無粋に思えてしまうのですが、しかしよかった面白かっただけでは伝わらないとも思うので、まとまらないながらも、雑感を残しておきます。

 全体の構成、登場人物の描写、ドラマの作り方、構図の見せ方、挙げればきりがないですが、何よりもそれ以上に、人の在りようを正面から問う重厚なテーマが、最初から最後まで、物語の根底に力強く流れつづけていること。価値観を強制するもの、異質なもの、価値観を異にするものを排斥する集団のはたらきへの怒り、反発。世界は理不尽で、不条理で、息苦しく、それでもその中で人は、生きてゆかねばならない。

 構図の作り方、見せ方がお見事でした。対立、衝突、それから皮肉なすれ違いの構図。その中で鮮やかに描かれる、登場人物の心の動き。それぞれの人物の抱える背景。調とヨファ、リツカと千秋……
 調を思うがためのヨファの態度こそが、かえって彼を傷つけてしまう。あるいは調にとってずっとコンプレックスだったはずの旧人であるという事実が、彼を助け、敵の兵器に対抗させる。痺れました。

 戦闘シーンはじめ、映像的な描写が素晴らしかったです。小道具や兵器の描写のひとつひとつもそうですが、わけても鮮やかに目の前に浮かぶようだったのが、雪原に銀の筒の突き立つシーン。絵になる場面を描けるというのは、SF(あるいはファンタジーなどもそうですが)というジャンルを書く上では、大きな強みだと思います。

 蛇足もいいところですが、個人的に少しだけ気にかかったことを少しばかり。(いずれもこの作品の魅力を削ぐような瑕疵とは思えませんし、敢えて書くかどうか、迷ったのですが……)
 ひとつは、七海の出番が思いがけず少なかったこと。登場したときの感じからすると、彼にはもうひとつ、後半に見せ場があってもよかったのでは……という気がしました。
 もうひとつは、戦闘シーンについてです。SF的ガジェットを大いに盛り込み、かつ躍動感あふれる、魅力的なシーンばかりでした。その一方で、戦闘シーンは読んでいてかなり力が入ってしまうので、長く続くと途中で疲れてしまうところがあって。具体的には、ヨファVSマオ・シー戦と、それからクライマックスの調VS千秋戦ですが、この二つの戦闘シーンは、個人的には、もう少し絞ってあってもよかったかもしれないと感じました。(といいつつ、これはむしろ読み手としてのわたしの資質の問題ではと思いますので、聞き流していただいてけっこうです……汗)

 素晴らしい小説を読ませていただきました。ありがとうございました。的はずれな意見・指摘等ございましたら、どうかご容赦くださいますよう。


[220] 雪の荒野、ストイックな戦士達の戦いが圧巻!!! Name:鳥野 新 2012/08/21(火) 22:27
 こんなSFがタダで読めるのだったらもうお金を出して買わなくてもいいかも。出版業界には悪いが、本当にそんな不穏な考えが頭に浮かぶほどの完成度だった。冒頭の兄妹二人の旧人が、だんだん自分を取り巻く世界からはじかれていく描写から、最後の迫力ある戦闘シーンまですべてが生々しく、丹念に描写されている。文章も読んでいることを忘れるくらい読みやすい。
 いろいろ煩わしい現実に疲れ果てている私にとって、その現実から雪吹きすさぶ荒野に放り出されたようなトリップ感はたまらなかった。ある時はストイックな戦士になり、戦っているような気分で、そしてある時は登場人物達の横に立ってやり取りに加わっているような、そんな感覚さえ覚えた。
 戦闘シーンも、この作者のお得意とするところではあるが、相変わらずスピーディで、迫力満点である。しかし、何と言っても特筆すべきは戦う人々の痛いような哀しみが、かわされる刃先から伝わってくることだ。これほどのハードSFなのに、そして決してウェットな筆ではないのに行間からは、あふれるように感情がほとばしる。積み重ねられる何層ものエピソードが、最後のカタストロフィーにつながり……感動した。


以下ネタバレあり



 私の好きな戦闘シーンはヨファとマオ・シーの戦う場面(情け容赦ない女の戦いはカッコいいねえ)と、やはり最後の千秋と調の戦いだった。感情を持たないほぼ機械化された戦士の千秋、だが時折リツカに対して示されるかすかな愛情表現が見ている側としてはたまらなくいとおしくなる。そして自らの生まれに翻弄される調、傷つき誰にも心を開かない繊細な内面を持つ戦士。この大好きな二人が戦うなんて〜。(リツカ止めろよ! いや、止めてくれ何とかしてくれ。と心の中で悲鳴を上げてしまった)二人が好きであればあるほど、その戦いにくぎ付けになりその結末に涙してしまった。
 ラストも亡くなった人々を考えるとそれほどハッピーエンドではないが、静謐で、ささくれ立った調の魂にかすかな安らぎが訪れる予感にあふれた、救いを感じさせるものだった。満足……。


[246] 感想 Name:四十万 2012/08/23(木) 22:39
 この人の作品を追って行くと必然的にあるテーマが見えて来たものだ。
「差別と階層」「自己の探求」「孤立と孤独」そして「家族」。最後の家族に違和を感じる方もいるかも知れない。だが、悲劇の中で主人公たちが意識するもしないも根底で求め、帰結しようとし、又は夢見ているものがこれだった。
 しかし、このテーマは年々形骸化して来ている。そして本作では遂に脇役に至った。
 ここに展開されるのはビジュアルとスタイルも美しい戦闘だ。そこに登場する戦士は皆、戦いのために闘う。大人にならない戦闘機乗りの話や公安の電脳サイボーグたちの活躍と同じ世界で、人間が描けていない訳ではない。実に生々しく書けている、が、ここでは人間は物語のパーツであり、人間以上に生き生きとするのが戦いであると言うだけだ。
 戦闘シーンが三度の飯より好きだ、という御仁にはこれ以上の御馳走はない、と言っておく。

 さて、気になることをもう少し。
 人物の名前はここまでグローバルにする必要はあるのだろうか?これは以前から抱いていた疑問だが、本作でも甚だしい。しかも、旧人、新人の命名基準が私には分からない。これは名前から人種を想像してしまう人間には気の毒なほどのミスリードとなる。
 そして、豊富なガジェットと武器、機構など。言語に一定の基準がないと、言葉と事象がしっくりこないこともある。これは読む者を脱落させる。「分からなくても読んで行けば雰囲気で分かる」や「SF読みならこの位説明不足の方が満足する」とは作者がよく言う言い訳である。


[492] RE:雪火野 /俊衛門 【レベル5】 Name:緑乃帝國 2012/09/04(火) 11:25
 すごいものを読んだ。
 世界を綿密につくられているお話は他にもある。特に長編はそれだけの長さを紡ぐのだから、世界をしっかり作り、その世界を魅せてもらえることも読者の楽しみのうちだ。
 ただ、乱暴に言ってしまうならば、世界というのはあくまで舞台、そこに演者や物語を載せるためのツールであるといえる。世界をつくり上げ、こねくり回して、それだけで満足してしまってはいけないと思う。
 同時に、世界(舞台)とその上の物語は、密接にリンクしていて欲しいとも思う。なぜその世界なのか。この物語を描くのに、なぜその世界なのか。そういう理由や思想が、読者の側としては欲しい。
 本作品の何より素晴らしい点は、それだ。世界と物語。その両輪が、しっかりとかみ合っている。まさに一つの別世界の一部を描き出し、魅せてくれたのだ。今、そういう思いに私は囚われています。長編、この文字数にふさわしい作品でした。これが読めてよかった。

 固有名詞や造語のばらつきには、私も多少気になった点があります。ただこれは、指摘していいものかどうか。こういう部分というのは多分にセンスによるもので、指摘したところでどうしようもない場合があると思うからです。研鑽で多少は何とかなる部分ではあるとは思うんだけれども、たぶん限界がある。タイトルにもなっている「雪火野」とかはセンスあるとは思うんだけれども。こればかりはどれがどうとははっきり書けません。
 あと、落ちつかれてからでもいいので、一度ざっと機械的に校正をされる必要があるかとも思います。
 楽しませていただきました。ありがとうございました。


[656] 一気読みしちゃいましたよ。 Name:深緋 2012/09/11(火) 13:34
しっかり作られた世界観と、大きなテーマ。
そして日頃感じていた違和感が、そのまんま文字にされたらもう読むしかありません。
私がこの世界にいれば「操」と同じ事を言っているでしょう。いや、昔から似たような事思ってましたが(^^;
この難しい世界でもがく主人公、調。彼の選択は見守らねばなりません。
立場の違い故の、思想の違い。そしてつながる行動、非常に読み応えがありました。
戦闘シーンも事細かいシュミレート。
ただ、私の頭は追いつかなかった(汗)文字を追うだけになり、最終的に魔道師オーフェンに乗っ取られました、スミマセン。
何故か戦闘シーンだけ脳内変換起こしてました。たぶん、私が不慣れなせいです。
あのくらいしか、アクションあるもの読んでなくて。

動作の進行の羅列に、変化球が欲しかったな……と、贅沢を言っていいですか?
同じ語で切るのが続くと、単調になってしまってるとこがあるかなぁと。
あとは、七海さんの最期を格好良く彩って欲しかったかな?

しかーし、大変素晴らしい物を読ませて頂きました。
ありがとうございます。


[658] 追記。 Name:深緋 2012/09/11(火) 15:11
書き忘れていたのですが、漢数字の「二」の部分がカタカナの「ニ」になってる箇所が、2つ……くらいかな?
あった気がします。
フォントに差異があり気付きました。


[673] RE:雪火野 /俊衛門 【レベル5】 Name:泰然寺 寂 2012/09/12(水) 16:09
 戦闘描写をさせたら企画随一の俊衛門さん。私自身戦闘描写にてんで疎く、書こうとすら出来ない腕前なので凄いなあと毎度毎度思いながら読んでます。字数も企画上限に迫るもので、よくここまで書き上げられるなあ、と感心し通しです。
 雪原の白さを背景に繰り広げられる戦いが強烈なコントラストを生み出します。舞台装置とうまく噛み合っておりこれもまた凄いなと。
 ただなんと云いますか、以前の作品よりもテーマが少し薄らいでいるのではないか、そう漠然と感じました。主人公が成長するストーリー性はあるのですが、表立って語られるテーマが希薄であるように思えます。旧人と新人をモチーフに使い、その差異を描写することに終始しているだけ(いや、『だけ』なんていう次元じゃなくハイレベルなんですが)のような。それと20万字もの長編なのにキャラが使い捨てにされる(七海とか)のも雪火野の無常さを表しているような気がする反面もったいないな、とも。名前付いてる人もキャラが立っていても物語に深く関わってくる人物が少ないのも読者としてもったいなく感じました。
 執筆おつかれさまです。ではでは。


[837] 【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/09/22(土) 23:38
 声(情動)が色になる。はじめあたりから出ていたこの要素が、非常に魅力的でした。比喩としては、巧い小説でたまに見かけるものですが、この作品では、それをSF的要素として用いている。それが新しく感じ、読んでいて楽しかったです。
 さらに好きだったのが、旧人と新人の溝を抱える、全ての登場人物。自分が読む限り、旧人も新人も、人間として酷似している印象でした。差異よりも一致するところのほうが多い。しかし人々は、互いに異なるところにしか目を向けない。その描写が生々しく現実味があり、世界観を深く覗くことができて、好きだったんです。

 戦闘シーンもスピード感があって良いですね。特に、ヨファとマオ・シーの戦闘が一番好きです。ラストの調VS千秋も読み応えがありました。しかしこの点について、細かな指摘を。
 助詞を省くことでスピード感を出す叙述が、よく見受けられました(「太刀走る」「銃剣突き出す」など)。これ自体は魅力的で良かったのですが、短い間隔でこれが続くと、少々雰囲気を壊すものが出てきていた気がします。先ほど引用した部分が特にそうです。隣り合った段落同士でこれをすると、スピード感よりも少々悪い意味での滑稽さが出ていたような。あくまでも一意見ですが。
 そういっても読みにくいものではありません。むしろすらすらと読ませる巧い戦闘描写です。面白かった!

 執筆おつかれさまでした。
 


[863] 色見本ほし〜 ネタばれアリ注意!!!!【レベル5】 Name:招夏 2012/09/24(月) 15:00
情動によって声(歌音)に色や形や味がつく……なんちゅー面白い設定。と同時に、何という生きにくい新人の生活であろうかと同情。もっともそれが普通になったら気にならなくなるのかな? しっぽを付けられて暮らしているような感じですかね〜。あからさまに感情を見られてしまう。それよりももっとひどいか。常に気を使って心を制御していかないと社会生活が保てないなんて、そりゃ無理だわ〜と…(きっとこれがまんま、旧人の考えなんでしょうね(^_^;))

歌音の色見本が欲しいと思いました。恐らく調たちはそれを教本なんかで勉強したんだと思いますが、それが欲しいと思いました。青は憂い? 赤は攻撃? 黄色は嘲り? 大まかなところは大体掴めたんですが、今一つ色の変化が読みとれていなかった気がしました。旧人なものでね…(-_-) 是非教本を…ぷりーず。

「黄海に消ゆ」「燕と夜叉」「ルカに捧げよ」に続いて今回、私は始めから主人公の死を覚悟して読み始めたのですが、今回は……。それが妙に新鮮で、ピンホールのような小さな穴から光が差し込んだようで救われた気がしました。

人種の違いや能力の違い、あるいは富んでいるか否か、色んな人の立ち場があって、色んな考え方がある、当然、差別や偏見もある。それに反発する者もあれば、融和しようとする者もある。みんな違ってみんないい…そんな風に考えられれば良いのだけど、現実はそうはいかない。その辺の迷路のような人の心の闇や葛藤を描くのが本当に上手な作者さんだと思います。

あと、アクション描写はいつもながら秀逸だったのですが、いつもより少し荒っぽい気が少ししました。一個前のういなさんが書かれている指摘が当たっているような気がします。

重厚な作品、今年も堪能させていただきました。


[875] 感想です。【ネタバレ】 Name:化野 夕 2012/09/25(火) 21:55
拝読いたしました。

相変わらずの、重厚な物語。堪能いたしました。

以下、ネタバレ。


感情を「歌音」を媒体として共有し、一つの共同体を作りなす。
異なるものを徹底的に排除あるいは教育によって隷属させた、統率された世界。
考えただけで……吐きそうです。(失礼)
だからといって、人の意見を聞く気もない倉木さんとか、拒絶する主人公とか。
「男は、これだから……」と、嘆息してしまったり。(失礼)
どちらかしか、選べないのか。
共存は成り立たないのか。
読み進めながら、ずっと思っていました。
結果は……本編を読み終えた人なら、お解りのとおり。
旧人と新人との間にある壁は、消えないでしょう。でも、それが戦争にまで発展するのは極端から極端に走ったもの。
完全否定ばかりじゃない。解りあえることもある。そんな簡単な事を思い出させていただきました。

とても濃厚かつ重厚なSF作品、ご馳走様でした。


[943] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/29(土) 00:11
心の奥底に響くような重いテーマ、雰囲気。その中で時にもがき、後ろに戻りつつも、最終的には前に少しずつ進み始めた主人公。感動や素敵など、そういう単純な言葉では表せないほどのお話でした。じっくりと、また考えさせられながら拝読させていただきました。

淡々とした始まりや雰囲気の中で、突出している操という少女の存在が気になりつつも、現代での戦闘シーンへ。奥深い世界観と非常に巧みな戦闘描写により一気にその世界に入り込みました。またテンポよく、的確な描写であったため、気が付けばその場面を読み終えてしまいました。いくつも戦闘シーンはありましたが、どれもが雰囲気や相手が違っていたため、一戦、一戦、固唾を呑みつつ読み進めていました。
ヨファとマオ・シーも好きですが、調と千秋のシーンは圧巻であり、息も吐く暇もありませんでした。お互いがリツカに対して思っているからこそ起きた戦闘に、どことなく切なさも感じてしまいました。ただ、少し長すぎたかという印象も受けました。ただ単に私が戦闘シーンを読み慣れていないからかもしれませんが……。

旧人と新人間での摩擦がある世の中において、その摩擦を直に感じている調。
どちらかといえば主人公である旧人よりの意見になりそうですが、ヨファの存在のおかげで新人からの意見も述べられており、ただ単に一方的な主張でないのが良かったと思います。
歌音により、他人に対して気を使いながら生きる新人――それはまるで日本人の国民性のようであり、それは果たして幸せなことなのかと思いました。だからか、ヨファが平手打ちをしてからのシーンはすっきりしつつも、心が打たれるものがありました。
調がリツカに対して手を差し伸べたシーンを読んで、彼は様々な事件に遭遇し、人と出会い、真実を知った結果、前に進み始めることができた。だからこそ、これから新たな道を踏み出す彼女に対しても、ミハルに頼まれただけでなく、自然と出てしまった言葉なのかもしれないと、つい思ってしまいました。

始まりが終わり、そしてまた始めるというラストを垣間見て、生き残った人々には是非とも頑張ってほしいと思いました。
とても重厚な小説をありがとうございました。


[1014] 感想です【ネタバレあり】 Name:神沢翠 HOME 2012/09/30(日) 23:53
 何よりも雪火野という表題になっている言葉は、失われていく人々の姿に重なり、秀逸だったと思います。
 核となっている歌音(チャンク)のアイディアは、共感覚をSF的に料理する方法としては非常に斬新だったのでは。描写も巧みで、歌音の幻想的な「手触り」や「色彩」を堪能できました。ただのガジェットには終わらず、世界観、社会像、それぞれの人物の生き方にまで根を下ろしていることに「これぞハードSF!」という感慨を覚えました。
 必要な伏線が丁寧に張られ、うまく回収されていく手際の良さには、拍手を送りたい気分で読みました。終盤に向かうにつれ、加速し、止められなくなっていく展開は、哀しくも、迫力があり、引きこまれました。特に佳境である調と千秋の戦うシーン。戦う彼らの姿は美しい。リツカと操の対比も涙を誘われました。
 操に結局のところ再会はできず、リツカも千秋や雪火野の生活を捨てなければならなかった、という点に、切実さ、厳しさを感じました。これだけの苦闘を経て、残された希望はとても少なく、受け入れなければならないことは数多く、しかし、それこそこの物語のテーマなのかな、と。


[1027] 【ネタバレ注意】根底にあるもの Name:鹿目 咲 2012/10/01(月) 16:32
 まずは祭りの期限に間に合わず申し訳なく……と、それはさておき、大作でした。
 書きたいものを詰め込んだのだと、感じました。新人と旧人の対立、声を通して相手に気持ちがストレートに伝わってしまう歌音、大切な妹との別れから、自分の出自を知り自己の存在理由に苛み、そして選択を迫られる。戦闘シーンは圧巻でした。
 ただ、何か、物足りない。薄れてしまっている。
 ブレているわけでも、主軸自体がないわけでもないのですが、期待するほどの衝動がなかった……戦闘シーンも然りですが、どこか、上滑りを起こしているような感じがしました。
 テーマは重いです。もちろん、必要なことは書けているのだと思います。しっかりと、響くものはある。ただ、響きすぎて涙が止まらないほどではない、とでも言いましょうか。
 戦場でしか生きる意味を見いだせないわけではないと思うのですよ、調も、作者も。多分、今作の文字の比重、戦闘に割きすぎているのが原因ではないかと。20万字という制限がありますから、その中で一杯一杯に広げた結果、そうなってしまったというのはよく分かるのですが、私はもっと、人間ドラマを見たかったですね。
 調の中で、操の存在とリツカの存在がどう違うのか。ヨファへ向けた調の気持ちは。生きる道を最終的に選ぶまでの葛藤、それまで関わってきた人たちに対する、調の気持ちは。調の中では何となく区切りが付いたようなのですが、もっと読むのが辛くなるくらい生々しい人間描写に徹してもらいたかったです。特に、このテーマなら。
 戦闘シーンは力を入れているだけ合って、さすがです。ただ、ちょっと今までと書き方が変わったのか、短いセンテンスや句点の連続に、逆に時間が止まることもありました。それでも、書き慣れているだけあって、雪の中をズボズボとよく走り回りましたね。頭の中で雪のきしむ音がよく聞こえました。作中では殆ど音がしなかったのが少し残念でしたが。
 と、こうして書いているのは、私よりずっと筆力がある、これからもっといいのが書けるに違いないと言う期待からだというのを書き添えねばなりません。
 調が言われたセリフ、調が言ったセリフ、どれも、どこかで鬱屈としがちな自分たちの、後ろ向きな気持ちを代弁しているようでした。その代弁に、期待してしまったのかも知れません。もっと抉ってもいいと。
 最後に、一貫していままでの企画参加作品の根底に流れる一つの世界観、特に「阿宮」の由縁をもしかしたら聞けるのじゃないかと思ったのですが、出てこなかったのが、個人的に残念でした。いずれ明かされることを楽しみに待っています。


[1057] あさってな深読み【ネタバレ】 Name:イトマキエイ 2012/10/05(金) 17:37
 戦いはマクロ視点においては二色に分けられます。しかし、その色を仔細に見るならば、様々な色が混ざり合い、互の中に相反する色さえ含まれます。
 この世界の新人と旧人の戦いも、構成する人々ごとの複雑な立ち位置が見て取れました。
 中でも旧人の立場は多彩で、両極において互が敵味方の憎しみの対象にすらなっています。その最右翼が倉木であり、対極の代表がキース・レグラントなのでしょう。同族ながら相手の存在が己の生の障害と徹底排除を求める。この両極との間に、距離をそれぞれに取るカミラ、七海、ミハルがいます。彼らの立場は、主人公の調が己のあるべき場所を求めて彷徨った道筋でした。戦闘によって調は目指す場所を掴み取ろうとしますが、その毎に生ずる新たな矛盾がそれを許しません。

 第一の戦闘場面では、新人との能力の差を見せられ苛立つ調がいます。そこをカミラに己が新人に合わせて生きることの意味を含められ、引っかかりながらも受け入れます。
 第二の戦闘で調はこれを実行し、危険の最先端を進むことによって、新人社会の己の位置を示そうとしました。大戦中、日系二世部隊が勇猛だったという逸話を思い出します。
 しかし、そこに立ちはだかったのが千秋でした。また連れて行かれた雪火野で調は旧人達に触れ、新人の中で生きることの苦しさを再確認します。具体的に上がった新人と旧人との間に生きるジレンマ。
 州兵として境界基地への配属は、この時の調の立ち位置そのものでした。けれどマオ・シーの出現は、そんな中途半端を許しません。彼女に追われ谷に落とされる。調が戦いの中で見出そうとした道の完全な喪失でした。旧人と新人の間に立つどの立場も、調は立つことができない。
 しかし今まで無かった道を予感させたのが、リツカの存在でしょう。リツカは単純に旧人と新人の間の行き来を希望します。新人によって破壊された千秋へ、癒しを与えようとする。これは復讐へ向かった倉木と、違う次元での対極を成しています。

 ミハルによって調は旧人としての根底、いや自分自身の動かざる根底を確認させられ、リツカを救うことで、今までにない新たな方向性を探しだそうとします。
しかし、そこに再度千秋が立ちはだかった。新人社会の都合により破壊され排除された千秋は、まさに操そのものではないでしょうか。新人への圧倒的な容赦のなさは、操の新人への憎悪を表してみえます。また一方で、千秋は調自身が持つ新人への抗議そのものだとも思えます。それまでの、彼の、旧人の抑圧された思いの全て。調がそれまでにない道を歩もうとするならば、縛る縄目としかならないもの。
最後の千秋との戦いは圧巻でした。調が戦ったのは自分の中にいる操、また彼自身でしたから、それが筆を尽くして語られるさまは、互の叫びが響くようでした。
この戦いによって、調自身の新たな道が示されますが、やはり複数の歩みをなると容易くいかないのが、倉木の最後なのでしょう。ここで調は臓器移植を申し出て、自らは機械の体となります。それはまさしく、彼自身が千秋の姿をとったことではないでしょうか。過去は過去として依然有り、苦しくとも忘れ去ってはいけない事実を見つめつつ、新たな入江に臨んだ調のそばには笑顔の操がいたに違いないと思います。
 以上のように物語を堪能させていただきました。新人も、とくにヨファについていろいろ思わせられましたが、長くなるので割愛させていただきます。

 気になったところをいくつか。
 やはり、戦闘に関わらない人物の書き分け、掘り下げが曖昧なような気がします。
 特に、ヨファとエリザベスの会話はどちらが言っているのか混乱することがしばしばでした。口調が似過ぎています。
 また、(倉木に対する)リツカと(調べに対する)ヨファの長広舌も辟易しました。もう少し整理されていたらと思います。

 雪火野の場所について、東北地方は平安以前は戎夷、野蛮で獣が住まう地と言われ、藤原氏が独自の文化を築いて朝廷と派を争った歴史が思い出されました。
 阿宮はよくわかりませんが、最初を現す文字である「阿」や、音階のA音を連想させられました。それぞれに始めや、基調を意味するのかなとも思ったり。「宮」は子宮かなとも、祈りを捧げる場所かなとも。

 長々といろいろ書き連ねましたが、素晴らしいお話を読ませていただき、ありがとうございました。


[1083] 作者より Name:俊衛門 2012/10/08(月) 14:56
裏話を一つ。

ここに出てくる「雪火野」は、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが津軽、それも地吹雪が特にひどい青森県は五所川原市周辺がモデルです。今年の大雪、地吹雪が吹きすさぶ中、この中で戦闘繰り広げたら面白いだろーなーと思いつき、それから雪が降るたびに構想を練っていました。仕事柄、車での移動が多いので運転中に、もちろんちゃんと前を見て運転していましたが。
あるとき、ふと「銃剣術とかいいんじゃね?」ということで今作の方向性が決まりました。決まったのですが、そのとき丁度前の車がブレーキを踏みました。慌てて私もブレーキを踏んだら、スリップして車が半回転しました。人生で初めて走馬灯を見ました。
ということでみなさん、雪火野に遊びに来られるときはスタッドレスタイヤ着用の上、お越しください。ただし、あれは過信してはいけません。CMみたいにぴたっと止まると思ったら大間違いです。あと雪道の運転中は小説の構想を練ってはいけません、一瞬でも気を抜いたら命取りです。それと雪道でブレーキは禁物です。以上のことを守って、雪火野地吹雪体験ツアーにぜひとも来てください。
それでは。


じゃなくて次で感想レスをば。


[1087] 感想御礼 Name:俊衛門 2012/10/08(月) 15:49
>尚文産商堂さん
毎年毎年尚文さんの感想が感想版の上位を占めているこの光景が、来年から見られなくなると思うと寂しい限りです。空想科学祭の長編書きとして競い合ったあの頃が懐かしくなる日が来るのでしょうか……もうすでに懐かしい(笑)
人生とは交響曲、なるほど真理ですがわたくしはせいぜい三味線弾きが関の山。
どうもありがとうございました。

>HAL.Aさん
と、まだこのお名前でよろしいですかね、とりあえず空想科学祭仕様ってことで。
お読みいただきありがとうございました。またブログで紹介していただいて、なんだか気恥ずかしいやら妙な罪悪感を覚えたりとか。穴だらけの拙作でしたが、描写を褒めていただければ、雪の中事故った甲斐があるというものです。
七海は、まあなんというか次回作にでも使います。さすがに不憫でしたねあいつ(笑)

>鳥野新さん
そこは、日本SFの発展のためにお金出してあげてください。もしくは鳥野さんご自身が金を払わせる方になるか(笑)
戦闘シーンは力を入れ過ぎてから回った感が半端ないですが、彼らの情動を表すにはこういう形が良いかなと。千秋に感情移入していただけたなら、あいつをしゃべらせなかった意味もあったかな、なんて。
どうもありがとうございました

>四十万さん
まあほら、書く発端が「戦闘書きたい」だったので。そこは大目に見てください。最後なんで好き勝手にやらせていただきましたが、別に後悔は……後悔は……あー、アクション賞! アクション賞チクショウ!
四十万さんの挙げたテーマは、まあある程度意識はしていましたが、意識しなかったところもあり。まあ読み取り方は様々です、今回で一つテーマ「戦闘」を入れておいてください。あなたは絶対、そんなのテーマと認めないでしょうけど(笑)
5年間ありがとうございました。教わったことを今後も生かせるよう、努力してまいりたいと思います。

>緑乃帝国さん
アクション賞! 私の唯一のアイデンティティをよくも(ry

嘘です。感謝です。拙作をツイッターやらブログやら活動報告やらで取り上げていただいてありがとうございました。茶林さんの「すごいもの読んだ」は、実はかなり名誉なことだったのですね。世界観と物語の連関はこの5年間ずっと課題にしていたので、最後にそう言っていただけるとありがたいです。
まあ、固有名詞のばらつきは、気を付けます。ちょっと無秩序すぎた。
どうもありがとうございました。

>深緋さん
一気読みですか、ありがとうございます。そんな風に言われる日が来ようとは思いもしませんでした。
文体のリズムは油断していると単調になるので気を付けます。あと七海……意外とみなさん、七海のこと気にしてくださっているようで。脇役を本当に「脇」で終わらせないことが肝要であると、改めて気づかされました。
ありがとうございました。

>泰然寺 寂さん
まずは、デビューおめでとうございます。もう気軽に寺の人なんて呼べませんね。
テーマに関しては、去年までに結構語りつくした感があったので、ちょっと今年は無理やりだったなと。テーマ定まる前にビジュアルを固めたのが原因だと反省しています。キャラは、七海もしかり、もう少し脇役に光を当てるべきでした。
ともあれ、読んで下さりありがとうございます。プロともなると大変でしょうが、がんばってください。

>鄭文ういなさん
対立構造は、そのまま現実社会に当てはめたのですが、ちと露骨だったかななんて思っていました。鄭文さんの感想はそんな不安を払しょくさせてくれるものでした。ありがとうございます。
言葉づかい、気を付けます。というか国語の成績、そんなに悪くなかったんだけどな、自分……。

>招夏さん
旧人とは、すなわち我々人類のことなので、読まれる人にとってありがたくない世界が表現できればいいかなと思いました。なので目論見は成功、といったところでしょうか。色や味、歌音の対応表って別に作っていなかったんですよね。だからちょっと今後のためにまとめてみます。
思えば二回目から私の酔狂な長編に付き合って頂き、そのたびに丁寧なコメントを頂き、それも今年で最後なんですね。寂しい限りですが、またどこかの企画でお会いできる機会があれば。
ありがとうございました。

>化野 夕さん
まゆ……化野さんありがとうございました。感想欄にも書いていただいて、色々考えるきっかけとなっていただければ幸いです。重厚長大型産業、時代遅れも甚だしい作者ですが、これからもひとつよろしくお願いします、ユマーリ(ここから先は破り取られていて読めない)

>桐谷瑞香さん
お読みいただきありがとうございました。
まあ戦闘シーンは、長すぎましたかね。でもあれ、削りに削ってあの字数なんですよ。いかに戦闘シーンしか書いていなかったかってことですよね(笑)
物語をすごく丁寧に読んでいただけたみたいで、それが嬉しくもあり恥ずかしくもあり(絶対粗だらけだった)、しかし緻密な感想いただけるてことは作者として感無量です。ありがとうございました。

>神沢翠さん
歌音は共感覚、確かにそうなのですが、本物の共感覚者はもっと複雑なんだろうなと。こんな風にSFの題材なんかにしていいのかな、なんてちょっと思いました。操とは、再会できるようなエンディングにした方がいいかななんて少し思いましたが、結局こういう形にしたのは、まさしくそれこそがテーマだったわけでして、でもまあ分かりづらかったかなと反省しています。そこを注目していただけて、うれしいです。
どうもありがとうございます。

>鹿目 咲さん
まずはお詫びを。最後なのに趣味全開にしてしまって。過分な期待も寄せていただいて、その期待にそえなかったというのもなんというか申し訳なく、これから庄内平野に向かって毎日土下座したいと思います(何
まあテーマ云々よりも「銃剣術書きてーなー」が始まりだったのでお叱りはごもっともです。戦闘シーン、久しぶりだったので張り切りすぎました。まあアクションそのものをこれで最後にするつもりだったので、一つ大目に見てはもらえませんか(笑)
さて、根底のテーマというものですが、それは先の感想人様がご指摘されたこと「も」あります。ありますがここで言うほどのものじゃないので、割愛させていただきます。あと「阿宮」の意味ですが、こいつは墓場まで持っていくつもりです。負け犬ヤローの、最後の意地と思ってください(笑)
最後までありがとうございました。

>イトマキエイさん
巻末の解説を読んでいるかのような気持ちになりました。単行本の後ろにある、他作家からの解説やら推薦文。一時プロ作家の気分を味わさせていただきました。
こんなに細かく読んでいただけるなんて、作者冥利に尽きます。対立の構造とか調の立ち位置の変化とか、戦闘シーンの背景まで。全然あさってじゃない深読みに感謝です。ただまあ、確かに戦闘に関わらない人間に関してはおろそかでした。これ、一昨年も言われたんだけど進歩してない自分orz
さて、雪火野の位置が東北なのも、もちろん旧人が「獣」たる所以もありますが、何より地吹雪の、炎の中にいるような雪景色を舞台にしたいと思ったが故です。もし青森に来られる際は、雪深い二月を選ばれると地吹雪が見れます。ただし、車で来られるのは控えた方が良いです。あとせめて長靴は履いておいた方がよいかと。阿宮に関しては、イトマキエイさんの考察も良いなーとむしろそれで正解でいいんじゃね?なんて思いました。が、やはり由来は墓場まで持っていきます(笑)

最後に

五年間通して、色々な作品に出会うことが出来、いろんな作家様と交流することが出来ました。五年すべて長編で通せたのも、参加された皆様方あってこそです。こんな素晴らしい企画が今年で最後というのも寂しい限りですが、またいつか皆さんとお会いできる日を楽しみにしております。

それでは、またいつか。


[48] 吉祥寺宇宙人事情/時雨煮【レベル4】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/01(水) 22:08 [ 返信 ]
四月の終わり。大型連休前半の吉祥寺は、例年以上の暑さを記録していた。 観光客で賑わう街のそこかしこに、地球を監視する宇宙人が隠れ住んでいるのはいつも通り。 けれど、彼らの地球上でのいざこざを調停する相談役は、ボロアパートの一室で大往生を遂げていて。 そんな中、新しい相談役が決まるまでに起きた、猫と人形のちょっとした事情の話。

http://ncode.syosetu.com/n7463bh/



[110] 雰囲気を楽しむ作品 Name:夏祭り 2012/08/11(土) 12:25
 いいですね。この雰囲気。

 ストーリーとしては、「明治ぐらいの、ちょっといい人情話」なのですが、SF的な背景と小道具が明治時代的なキャラ、ストーリーとうまくマッチしています。吉祥寺という舞台もいいです。この街になじみのある人にはたまらないのではないでしょうか。

 異なるもの(SFと明治の人情話)を、自然に、無矛盾に組み合わせられたことには、感服しました。大げさにいえば、新しい料理の創作ですね。SF的な部分もきっちり構成されており、SFとしても十分楽しめるのではないかと思います。また、無駄な部分がなかったのもよかったです。

 難を言えば、もう少し説明を入れて欲しかった。私が知らないだけなのだとは思いますが、根付、猫又、香箱座りは調べました。また、うまく言えないのですが、文章がところどころで突っかかるような感じがありました。古風な物言いなので、誰の発言かわかりくかかったのかもしれない。

 楽しませていただきました。


[113] 実在する町の魅力【レベル4】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/12(日) 11:02
ホンワカとした雰囲気が非常にいい。
ある意味で、時代小説の市井ものを読んでいる気分である。断じて古臭いという意味ではない。成り行きで宇宙人たちの世話役をやるはめになる主人公の立場とか、ともするとヤクザチックにみえる猫たちだったりとか、ぷらぷらしている若い男の子とか古道具屋さんの宇宙人や情報屋などといった人物配置や道具立てが、安心して見ることのできる市井ものの雰囲気を醸しているのである。
最後までこの雰囲気は崩れない。最初から最後まで非常に心地のいい読書の時間であった。

と、ここからはレベル4故の指摘である。
この作品の舞台は東京・吉祥寺である。筆者は東京生まれの東京育ち、現在でも東京在住なので吉祥寺の雰囲気を知っており、この作品においてなぜ吉祥寺という舞台が選ばれたのかなんとなく分かる。恐らく作者様もそうだろう。土地勘があるものと思う。
しかし、この作品の中に、この舞台を選んだ必然を見受けることができなかったのが残念である。具体的には、吉祥寺という町の持つ雰囲気や空気感のようなもの、その提示がキャラクターのあり方のみで表現されていたように思う。別アプローチから吉祥寺の魅力を描き出してやれば、それが裏打ちとなってもっとこの作品の魅力が増したように思うのである。


[114] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/08/12(日) 14:04
 拝読しました。

 まず何より先に思ったのが、言葉の選び方のセンスがものすごく好きだなあ、ということです。歌借屋、万象落着、蜜柑という名ででこポンというあだ名。
 それから小道具も。螺子式の古い鍵でもけっこうやられちゃったんですけど、恒星間レースの艇券、超空間熟成という、SFらしいものすげえ技術が使われてるっぽいのにこの日常臭さがたまらない。大好きです。そういうガジェットを使いながら、平凡な日常からスペースオペラ的展開に踏み込んでいく、でもやっぱりどこまでも日常くさい、その呼吸が絶妙だなと思いました。

 小道具とはちょっと違いますが、雨蛙の根付の描写がものすごく可愛くて好きでした。中身の喋り方とのギャップも可愛いー!

 そうした細部の描写もツボでしたし、脇役のひとりひとりが、さりげなく親しみの持てるキャラクターでした。個人的に猫好きなので、猫(に寄生している宇宙人)たちの描写がたまらなかったです。
 そういう心地よい要素の上で描かれる、安心して読めるほのぼのしたストーリーが、主人公の鷹揚なキャラクターと相まって、とても心和む読書時間でした。

 書くほどのことかどうか迷ったのですが、強いていうなら、マナブさんなる人物が登場しそうでしなかったことが、ちょっとだけ「あれっ」と思ったでしょうか。シリーズものの一部としては何も悪いことではないのですが、本作だけを単独で切りだしてみたときに、あえてその人物の名前を出す必要があったのかなあ、と。
 じつは気になったというほどそんなに気になったわけでもないのですが、小さな違和感を覚えたことを、一応ご報告だけしておきますね。

 とても好きなお話でした。楽しい読書をありがとうございました!


[136] 【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/16(木) 06:42
 三人称だと思って読み進めていましたが、蛙の根付の一人称でしたか。確かに途中ひっかかるところはありましたが、ラストでやっと「私」が出てきて、確信することができました。割と特殊な叙述法だったと思います。三人称を一人称っぽく書く作品はよく見かけますが、一人称を三人称っぽく書くものは珍しいんじゃないかな、と。そういう面で新しさを感じました。
 日常に潜む非日常。良い雰囲気ですね。実在する場所を舞台にすることで、日常の感じがより上手く伝わってきました。
 また、主人公の非日常に対する受け取り方の面で、おばあさん(連)の存在がとても良く機能しているな、と感じました。主人公、さすがにいい具合に解釈しすぎだろー、いい加減非日常に気付けよーと思っても、先代もそうだった、おばあさんの若いころと似てる、などの文が機能して、あんまり気にならないんですね。無駄がないどころか、要素要素が上手い具合に利いていて、心地よかったです。
 執筆おつかれさまでした。


[160] 【ネタバレ注意】ほっこり人情話 Name:鹿目 咲 2012/08/19(日) 07:54
 物語が実在の場所と合って、描写が細かく、雰囲気がとても良いです。小さな街の中で起きている、非日常を切り取っていたわけですが、何とも心地良い雰囲気でした。
 主人公の天然っぷりはまさに、気持ちいいくらいでしたね。いつ事情を飲み込むんだろうかと思ってハラハラしてしまいました。
 キャラの名前だったり、小物だったり、作者さんなりのこだわりがあちこちに見えてきて、物語を引き立ててくれています。私も以前、蛙の根付を持っていたので、ちょっと親近感。鞄の中にいる根付がどうやって周囲を見ていたのかがちょっと引っかかりましたが、そこは面白かったから気にしないことにします。
 私は吉祥寺を知らないので、舞台を何故そこにしたのかなど、細かいことはよくわかりませんが、決して広げすぎない人情話に、親しみを覚えました。面白かったです。


[228] 欲しいのは粘り【ネタバレ】 Name:栖坂月 2012/08/22(水) 14:30
穏やかでほっこりとさせてくれるお話でした。読み始めから読み終わりまで終始流れる温かな雰囲気は作者様の個性でしょう。是非とも大事にされてほしいと思います。
日常に知らぬ間に浸透している異文化交流、それがこの作品の最もSFらしいところではありますが、一つ一つ取り出して設定を並べたりしなかった辺りに、この作品の美しさがあります。わからないものをわからないままにしておくのも才能、と本文にもありましたが、これって実は結構難しいことなんですよね。作り手ってのはどうしても、綿密に創ってあればあるほど主張したくなるものです。もちろん必要不可欠な説明が抜けるのはいただけませんが、この作品は良い具合にボヤけていたと感じます。だからこそ人情劇がしっかりと表舞台で堪能できたのだろうとも思いますね。良いバランス感覚だったんじゃないでしょうか。
特に大きな不満もなかったんですが、エピソードに山が乏しかったのは気になりますかね。サラサラと読めるのは良いんですが、笑いでも泣きでもアクションでも、何か一つガツンとくるものがあれば印象は変わっていたかもしれません。この作品で言うなら、友人が件の人物だとわかるまで、あるいは留まらせる為に必要な条件を探す為のプロセスでしょうかね。あまりにもサラッとしすぎていて、解決したという感じはありませんでした。
もう少し粘って書くことができていたら、また違う作品になっていたかもしれないなと、そう感じました。
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。


[479] 感想 Name:四十万 2012/09/03(月) 20:38
 雰囲気は別として、缶コーヒーのCMどころか携帯電話のCMにまで引っ張り出されるハリウッドスター主演「黒服の男」の古き良きJapanVersionと言ったところか。猫のクダリは件の映画のパグ犬を連想させ、ニヤリ。ペットが宇宙人というパターンはSFの王道だな、と。
 この手の作品は件の映画と同じく、娯楽SF的なギミックなりガジェットなりを楽しみ作品世界の雰囲気と都合よく起こる事象に酔うことが主眼となるはずだ。しかし、本作、実にゆったり物事が進む。多くの感想の指摘にある通り、そこに展開する江戸下町の人情小噺に似た雰囲気が全体を支配する。走っている、と言われてもまるで回り舞台の上を走る演劇の役者、のような優雅さだ。
 結果、物語としてどうの、SFとしてどうのこうの問うことが空しい程に、この纏わり憑く霧の如き雰囲気が全てを圧倒する。好きか嫌いか問われれば、好きに傾く。深く考えることは無いのかも知れぬ。
 それだけに、他の感想人の指摘にもある通り、舞台を実在の吉祥寺としたことの意味が不明であったし残念だった。何かを関連付けようとしたのなら作者殿、失敗だったと言わざるをえまい。


[671] RE:吉祥寺宇宙人事情/時雨煮【レベル4】 Name:尚文産商堂 2012/09/12(水) 10:36
宇宙人の感じがなくて、自然な形で読めた作品でした。
ゆっくりと動いていく時間に包まれて、ゆっくりと物事が進行していくところは、独特な感じでかなり良かったです。


[676] RE:吉祥寺宇宙人事情/時雨煮【レベル4】 Name:海苔島まさぴ HOME 2012/09/12(水) 17:49
大変好みでした。

変わった人たちが変わったことをして変わった世界なんですよ、とアピールするでなく、変わった人たちが変わったことをしてるんだけど本人たちはその変わった状況で当たり前だとおもってることを当たり前にする、でも読者視点からすると変わってるかもしれませんけどね、という距離感がなにやらのんびりとしていてよかったです。
語り手があちらサイド視点なのでしょうか、だから変わってることを変だ変だととやかくいいたてない、いい雰囲気を生み出しているのかな、なんてことをおもいました。
これがこちら側の語り手だったらいちいち設定に突っ込んでうるさいでしょうねー。

吉祥寺にいったことがないので雰囲気がつかめませんが、関西でいうと堀江とか天王寺とか神戸とか? そういう感じなんでしょうか。雑然としてときにオシャレ? なにかそういう地名のイメージを持って読めればもっと雰囲気を味わえたのかなーと思わずにはおれません。


[800] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/20(木) 22:37
ほのぼのとした素敵な小説で、お話全体の雰囲気も楽しみながら読ませていただきました。個性あふれる登場人物たちや小道具が緩やかですが、上手い具合に混じり合い、誰もが納得できる終わりに、微笑みながら読了していました。
実は読み終わる頃に誰視点でお話が進んでいるか、ようやく分かった人です。多少違和感はあったのですが、そこまで気にならなかったので須弥視点で進めてしまいました。あらためて正しい視点で読み返すと、今度こそすんなり読むことができました。
猫の話も人形の話も、どちらも温かみのある納まり方で、特に猫の話は本人たちは真剣なのでしょうが、思わず笑ってしまいそうになりました。すごく可愛らしかったです。

当たり前に宇宙人が隣り合わせでいる環境で繰り出される人情劇。
須弥が特に驚きもなく宇宙人と会話しているのが不思議に思いましたけど、そういう時代背景やお婆様からの影響からだったのですね。蛙の根付視点で彼女の内面がわかりにくかったとはいえ、その点だけもう少し指摘があれば有り難かったです。

じんわりともする、とても素敵なお話でした。ありがとうございました。


[822] 吉祥寺に住みたくなる〜 Name:鳥野 新 2012/09/22(土) 01:37
 吉祥寺はほっこりとしていて、でも独特の粋なセンスを持つ街のイメージがある。確かにこの作品に描写されている、空気感だ。
 世話好きの蓮さんのイメージが各所で浮き彫りになっていて、どれも人物像の作り方がしっかりしている、と感じた。最後の人形の正体はびっくり。ああ、そういえば。と一本取られた気分になった。(特にワイン、なるほどねえ)
 脳内で下町を散歩しながら、適度なサスペンスを味わえた。
 吉祥寺に住みたくなったぞ〜。


[933] 拝読しましたので感想を…【レベル4】 Name:招夏 2012/09/28(金) 11:31
春先に吉祥寺に遊びに行って、井の頭公園だのハモニカ横町だのをフラフラしていたので、すごく楽しんで読ませていただきました。井の頭公園って本当に誰かしら絵を描いているんでしょうね(笑)。私が行った時も二、三人(年配の方が多かったような…) 描いていました。

スミちゃんの飄々とした天然ぶりがいい味を出していたと思います。

面白かったです。


[1028] 作者より、感謝御礼の段 Name:時雨煮 2012/10/01(月) 19:49
えー、拙作に感想を書いていただきまして、誠にありがとうございます。
Twitterでの感想つぶやきもひと通り目を通している、はずです。この場を借りてお礼申し上げます。

多くの感想を頂けたことに気を良くして、昨晩、おまけとして一話追加しています。
あの街で一番美味しいのではないかと作者が思っているカレーに、本編には登場しなかったふたりの会話劇をトッピングしております。おっと、この話はフィクションであり、実在するパラーダとは一切関係ありませんぞ。

さて、「吉祥寺」と言いましても、近くに吉祥寺という寺があるわけではございません。その成り立ちは江戸時代、振袖火事の頃まで遡るのですが、それはまた別のお話。拙作は現代の吉祥寺を舞台にしております。

吉祥寺の界隈というのは、向かう方面によって様々な顔を見せる街です。
北側にはアーケード街の片隅にしぶとく残るハモニカ横丁があり、南に目を向ければ広い公園の中、木々に囲まれた井の頭池。西には小洒落た店々と、その先に閑静な住宅地。東にそびえる家電量販店の裏側は、新旧入り混じった雑多な雰囲気が満ちていて。
人出の割に死角が多いこの街に、「宇宙人」が隠れ住んでいたらどんなだろうかと考え始めたのが一年前。隠れた横丁やら不可視光の絵師やら、ネタを考えながらも時間は過ぎて行き、夏のような暑さの大型連休を越えてようやく、書き始めることができました。

宇宙人なんてのは、いろんな作品で地球にやってきているわけで、友好的でなおかつ正体を隠して、と限りましてもすぐに幾つか挙げられます。そういった作品の影響を多々受けて、最初に作ったプロットはもう少しサスペンス色の強い、起伏のあるものでした。主人公ももう少し疑り深く、慎重な性格で。
しかしながら、これがどうにも気が乗りませんで。あるときふと、「事情」を書くのに事件はいらないだろうと思い直して、今の形になった次第でございます。

昨年からの課題であった「描写不足の改善」に関してはある程度評価を頂けたのではないかと思います。ただ、これで良かったと思う反面、「盛り上がりに欠ける」「吉祥寺である意味が薄い」とのご指摘は尤もで、狙い通りだ織り込み済みだとは申しません。丁度好い塩梅というものの難しさを痛感しております。

さてさて、空想科学祭も最後ですので、もう少しだけ蛇足を伸ばしまして。
拙作に登場しますウチュー人の方々には、古狸に青坊主、猫又、機巧人形に化け烏、おまけには烏天狗と、モデルになった妖怪がございます。作中においては逆に、彼らが妖怪の元になったのだよ、と匂わせることも考えたのですが、その辺りは割愛となりました。また別の話で書くかもしれません。

まだ語り足りない気もしますが、あまり長々と語っていては次の方をお待たせしてしまいますので、こんなところで失礼をば。

それでは。いずれまた、どこかの空想科学作品で。


[1085] 感想です。 Name:深緋 2012/10/08(月) 15:05
〆後なので、ここと感想の両方に書いております。
遅くに感想すみません。

私は吉祥寺を知らないので、絶対ここの近くに「友引町」がある!!
そう思いながら読んでおりました。
この混沌とした楽しい世界は、どことなく高橋留美子ワールド。
すみません、すみません。でも重ねました。

雰囲気のある作風に惹かれました。
キャラクターも個性的で、それぞれに魅力的。
猫の手打ちはこっそり見たい!
道具屋にもお邪魔したい。
もし、続編があるならば是非読みたい、というか続編希望。

良い物を読ませていただきました、ありがとうございます。


[247] スケブラー/緑乃帝國 【レベル5】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/23(木) 22:42 [ 返信 ]
 発明家として有名だったオッキナ・チチスキー博士はある日、雨に打たれ、下着を透けさせた女性の姿を見て、服が透ける道具の発明を思い立った。  そのチチスキー博士の研究所へ荷物を届ける依頼を受けた運送屋の佐川ヤマトは、何もわからないまま美女たちの襲撃を受ける。  悪趣味全開でお贈りする、ノンストップアクション。 「透けるのは、お前のブラジャーだ」

http://ncode.syosetu.com/n4256bi/



[252] RE:スケブラー/緑乃帝國 【レベル5】 Name:海苔島まさぴ HOME 2012/08/24(金) 10:58
レベル5ということですがとくに文句なく過不足なく、10000字もあったっけ、という感じですらすら読めたのでよかったのではないでしょうか。
バカバカしくて個人的には好きな感じです。

あえてなにかアドバイス的なことを言うのであれば、よくある服が透けるアイテムでドタバタ物にありがちなパターンの範囲内といえば範囲内かなーというところですので、新しいなにかそのテンプレに対する新しい視点みたいなものがあればなおよかったかなーなどとおもいました。

自分でも考えてみましたが、こういった機器を本気で実現しようとするとそもそも服が透けて見えるというのはどういうことなのか、ポリエステルを透過する? いやでも混紡もあるし上着とシャツが同じ成分だったらどうする、逆にX線みたいなものが透過するしないでいうと女性の皮膚がやわらかくなくて骨や金属のような固いもので覆われてる男のディストピア、男性の知らぬ間にすべての女性は自衛のため外骨格になっていたのであったってこと? 逆に衣料業界の独占が進んだ未来、寡占化繊メーカーが独占的に出していてみんな服だと今まで思って着ていたものは実は恐ろしいものを原料にしていてギャー

みたいなことをいろいろ考えさせていただきました。
たのしかったです。


[261] ……( ゜Д゜ ) 【レベル5】 Name:招夏 2012/08/24(金) 16:52
一言で言えばエロオヤジアクション。面白さだけで読めば秀逸。アクションの描写はいつもどおり迫力ある。しかし…しかしですよ…「アホやろ」の一言以外の感想が浮かばん! 

そういう意図で研究していた訳じゃないんだけど、結果としてこういう効能があった…みたいな凄い発明モノって結構あるような気がしますが、これも使い方さえ誤らなければ、実は凄い発明品ですよね。医療とか資源探査とか耐震診断とかに活躍させてもらえれば…(-_-) ヘンテコな博士に発明されてシマッタこれが哀れでならない(@_@。(嘘泣き)

ところで、この作者様、ダブルミーニングトリプルミーニングが得意な方である。「ヌレキチムオ」というアヤシイ紐のネーミングに引っかかりを覚えた私は、ググってみた。……後悔した。決して検索してはいけません。

この作品での一番の疑問は博士のこの言葉

> そもそも男がおっぱいおっぱい言ってる際に、そこにエロい意味は七割くらいしかなく、残りの三割くらいは世間一般でいわれるところの癒し? みたいな? そんなのを求めているんだっていっていい

疑わしい。信じられなーい…と言う訳で、

この感想欄をご覧になった紳士の方、これに同意もしくは、まぁそんなもんかな…と思われた方は、その旨を小声で書いておいてくださると嬉しいです。単なる素朴な疑問です。作者様にも許可をとっております。(←私も大概アホやな…(-_-))

以上 色々楽しませていただきました〜


[269] RE:スケブラー/緑乃帝國 【レベル5】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/24(金) 21:34
さて、まずは頭の固い人向けに釘を刺しておくこととしよう。
この作品は、隔離部屋行きにする作品では断じてない。
お疑いの向きはこの作品をもう一度読んでみよう。確かにお下劣(褒め言葉)な展開が続くものの、実はあまり性描写は存在しない。あえて言うなら冒頭の団地妻のくだりと刺客の女を縛り上げたくだりくらいのものであろう。
この作品、お下劣だが性描写はむしろ少ないくらいなのである。

個人的には、この作品の持っているノリ、かなり好きである。
この手の下ネタ全開のお話というのは、「男って馬鹿よねー」という女性の冷たい視線によって成立する。裏を返せば、服が透けるという新発明のために命をかけあまつさえ「男の浪漫」とか言い放っちゃう男やこの話の発端となったスケブラーの発明者であるチチスキーの(おバカな)エネルギーの多寡がこの作品の良し悪しを決めるのである。そういう意味では、この作品は「男って馬鹿よね」に集約される「男の浪漫」をきっちり描かれている。男の下心の持つ底なしのエネルギーが表現できている。
そして気付けば運送屋のヤマトも、その空気に毒されている様も良かった。

そしてこの作品、ツッコむところがないのである。
楽しい読書の時間だった、といささか誤解されそうなことを申し上げて筆を置くこととする。


余談

筆者の高校の先輩であるO先輩がかつて、「むかついたときとかいらいらしている時に『おっぱい』って大声で言うと、すごく心が落ち着くよね!」と満面の笑みで述べておられた。きっと、ヤローにとっておっぱいとは7割方癒しなのであろう。あるいは半分がやさしさなのかもしれない。
なお余談に余談を重ねてしまうが、そのO先輩、今では二児の父である。


[280] バカバカC、ウルトラC Name:鳥野 新 2012/08/25(土) 10:18
 もう大好きなのである。こんなおバカまっしぐらの作風。
 てらうことなく、恥じることなく、一直線にチチスキー道をまっしぐら。ハードボイルドな語り口なのに、語っているのはトホホな浪漫。このギャップがたまらない。ところどころに挿入されるくすぐりも見事に利いている。特に最後の主人公の「この女は〜」のところは、見とれる受取人のアホさを再認識して大笑いしてしまった。
 しかし、作者に筆力が無ければこういった危ない作品は一転品を下げてしまうが、かっちり書き込みをされているため、妙に格調高く(??)描かれている、ウルトラCだ。主人公が貶められずに終始冷静でカッコいいのも、魅力的だった。
 面白い、こういった祭りではひとつは読みたい部類のエンタメ作品であった、


[281] RE:hahahahaha!!!!! Name:tomoya 2012/08/25(土) 11:07
緑乃帝國さま(お茶先生だよね?!)はじめまして。
作者ページの連絡網を見て、思わず読んでしまったので、ご報告です。

書き上がったら「お疲れさまー」と爽やかに挨拶しようと思っていたのに吹っ飛ばされました。
いやあ、夏ってあっついなあ(笑)弾け飛んだ内容に、男のロマンの煌めきを感じました。お茶先生のネタは確か5月も……ノーパンとか、ノーブラとか……ああ、夏だ ^▽^;

短編とはいえ、これでレベル5を要求されたら何を書いたらいいのかわからないです。諸先輩方の高尚なる文学的感想文を参考にしつつも、笑い声だけを残したい気分だ。はははははははははは!←これが私にとって空想科学祭FINALの記念すべき感想第一号になっちゃった。やられた。

あ。一つだけ文学的指摘を書いておく。
おっぱい、おっぱい、おっぱい……と妄想的に書き連ねているのに、なぜに肝心の「おっぱい」描写が少ないのだ?! 揺れるおっぱいの下世話にも詳細な、いや、科学的実証検証的乳房の肉感的描写があれば!……より一層の男のロマンを煽ったかもしれぬ。いや、これ以上笑ったら死ぬかもしれぬ。ちょうど良いあんばいで「あああ、その貧乳を縛り上げたときの盛り上がった肉はどんな様相だったのよ!」と悶えている男性諸君がいることを願って筆をおこう。面白い作品をありがとう!


[288] 無理に真面目ぶった【レベル5】感想 Name:山鳥はむ 2012/08/25(土) 20:13
 文章は読みやすく、無駄がないと感じました。なので、話の内容に関して感想を。


 研究開発の動機は人の好奇心や欲望から始まり、貪欲な探究心と真実を暴く快感がモチベーションを高めます。
 御自身の好奇心と欲望に正直なチチスキー博士、思い立ったが吉日、停まる道理はありませんよね。研究者の性(さが)というやつです。

 そして、研究者は自分の意見をはっきりと述べ、持論に関し責任をもって実証・実践しなければなりません。
 新しい事や禁忌への挑戦は、どうしたって保守的な思想や倫理・道徳観によって攻撃を受けます。

 迫害を恐れずに持論の表明と実践を行った点でチチスキー博士はまさに研究者の鑑でしょう。研究成果そのものも技術的に実現したのなら、イグノーベル賞ものに違いありません。

 ただし、研究者は自分が生み出した物について責任を持たねばなりません。それが工学倫理というものです。
 もっとも、その研究者の倫理観そのものがずれていた場合には……まさにスケブラーのような事態になるのかもしれません。

 全体に馬鹿馬鹿しくも完成度の高いお話でした。
 しかし最後に一言だけ、評価レベル5なのではっきりと言わせてもらいます。


「この変態!(褒め言葉)」


[289] チチスキーレベル5 Name:虹鮫連牙 2012/08/25(土) 21:05
 大きいおっぱいが好きとか…………大きいのも小さいのも両方楽しめないなんて未熟だよ!

 すいません、感想書きますすいません。

 作品の方向性としては大好きなんですけど、なんかもうちょっと! って感じてしまいました。
 その理由は分かっています。
 それはこの物語の主軸となるもの、馬鹿馬鹿しさ、真剣さ。それらの根幹がスケブラーである必要性をあまり感じなかったこと。
 スケブラーってか、ブラジャーが透けて見えるというエロティカル。
 つまりは日常の中に垣間見るさりげないエロ。
 つーか男の浪漫。
 ってかおっぱい。おっぱいだよ。
 おっぱいである必要性があまり感じられなかったことだと思います。

 博士の妙な情熱による発明品。
 馬鹿馬鹿しくも、繰り広げられるドラマは真剣。
 男の浪漫。
 これらの要素を持つこの物語には、何故おっぱいが必要だったのか。という強い理由が欲しかったように思いました。

 生意気言ってすいません。
 でも面白かったです。
 ってか男の浪漫大好きです。

 追伸
 招夏さんの疑問への答えですが、大体そんな感じです。


[308] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/08/26(日) 20:19
 拝読しました。笑いました……。一応は女子なのに、冷たい視線で成立に協力することができなくて恐縮ですが、わたしこのお話大好きです(笑)

 読みながら何度となくぶふうってなりました。「佐川なの、ヤマトなの!?」から始まり、「なんだこの車の装備!?」「斬車刀……!」等々、最初から最後まで笑いどころ満載でした。こんなに思い切り笑ったの、久しぶりじゃないかな……(涙をぬぐいながら)
 無駄にハードボイルドなシーンの数々、まさかのロープの伏線。いやもう、読んでいてひたすら楽しかったです。

「常日頃であれば〜」からの文脈が、食指が動くの誤字なのかわざとなのか、ものすごく判断に悩みます。もしやツッコミ待ち? わたし、思惑通り踊らされてる?

 無駄がない、との他の方の感想を見て、「それだ!」と思いました。まさしくひと単語たりと無駄がない。ついついネタの面白さのほうに目を奪われてしまいますが、実にさりげなく、素晴らしい腕前を見せていただきました。

 そうだ、忘れるところでした。指摘をひとつだけ。お願いですから、どうかBカップも乳と認定してあげてください。

 おおいに楽しませていただきました。つたない感想、どうかご容赦を。


[336] 【一言】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/27(月) 20:19
 真面目ですねぇ。これほどまでに真面目に取り組む、その紳士な(誤字にあらず)態度に言葉が出ません。
 個人的には、ターミネーターの存在も興味深かったです。もしこれが対チチスキー用に開発されたのなら、この博士はいったい、どんな天才なのだろうと。自らが開発したものや自らの性格以外でも、世界にものすごーく影響してるじゃん、と。こういう人によって科学が発展していくと思うと、先が思いやられますね。いいぞもっとやれ(
 執筆おつかれさまでした。


[436] 感想 Name:四十万 2012/09/02(日) 12:21
 くだらない。ばかばかしい。本作の感想はそれだけでよい。

 しかしそれでは妙な期待を抱く筋を納得させ得ない、と指摘する者がいる(笑)のでもう少し。
 ここは「空想科学祭」であり、作品は当然科学的素養を期待させる。
 そういうものがチラリとでも存在すれば、私は本作を読み切らなかったであろう。
 だが、幸いにも作者はそんな些少なことに重きを置かない様子だ。
 そこに展開するターミネーターもどきは単なる背景で無視してよい。
 只管、己の趣味嗜好で女性を描き、願望を実現させる夢を描くことが主眼らしい。
 潔いとは言わない。漢の浪漫だか何だか知らないが、そういう類の妄想でしかない。
 だが、ここまで女性の存在を下卑た視線で描くことは確かに潔いのかも知れない。

 投票する、をクリックすると分かるが、主催はガジェットの賞を作ろうとしているようだ。
 投票を希望する読者は、頼むから下らぬ紐など記入しないで頂きたいものだ。

 しかしこの企画、才能を勿体ないことに浪費する御方が多く参加している気がするのだが。

 最後に私も指摘しておこう。Bcupも立派な乳房であると。


[481] RE:スケブラー/緑乃帝國 【レベル5】 Name:武倉悠樹 2012/09/03(月) 21:23
 大きさにこだわってる時点でチチスキーとしてまだまだと言わざるを得ない気がします。

 おっと、失礼しました。どうも武倉です。遅くなりまして恐縮ですが感想です。まぁ、既に一番言いたいことは我慢できずにのっけから語ってしまったわけですが、はてさて。

 この作品を拝読し、面白いと笑ったのはもちろんなんですが、一々「うめぇなぁ」と唸りながら読んでしまいました。
 作品と向き合う時に、作者が巧いかどうかばかりを気にして、読み進めるのは目の前の作品に、ある意味集中してないとも言えるので失礼かと思ったのですが、とにかくそんなことをずっと思ってました。

 既に幾人もの方が断じている様に、この作品は「馬鹿」なんですが、その「馬鹿」が輝くためには確固たる基礎がないと「馬鹿の華」は咲かない。面白み、と言うのは何事もギャップやズレだと思うのですが、馬鹿に対比されるかっこ良さ、ドラマが一々かっこいい。
「場所に届けるんじゃない、人に届けるんだ」とは謳うのは、作中のヤマトならぬヤマトですが、それに通じる職業人の気構えみたいのが実に惹きこまれるものでした。この短い分量で、そう言った、人を惹き込む手腕が素晴らしいな、と感じました。


[494] スケテルのイイヨネ?【ネタバレあり?】 Name:秋原かざや 2012/09/04(火) 15:22
いやあ、なんていうか、予想通りというか、その斜め上も行ってましたね。
読んでいて、気持ちよかった良かったです(褒め言葉)!!

ですが、私としては……濡らしてから透けてる方がスケブラーで登場して欲しかったですね。
この、下から見上げるように恥らう女の子は素敵ですよね。

そして、スケブラーを作成するために頑張るヤマト君が美味しかったです。はい。
すごく楽しませていただきました☆

ついでにオマケとして。
私、Dカップで、毎日セクハラされてます。娘に(笑)。


[536] 読んだのだー。 Name:燃えるお兄さん!! 2012/09/05(水) 22:17
やっぱり、ちゃっぴーの書く小説はすごく格好良いのだ\(⌒∇⌒)/ ストーリーはぶっ飛んでるし、登場する女性キャラはコケティッシュ、なによりテーマの奥底にいつも男のロマンを感じるのだ。そして磨きのかかったスタイリッシュな文章。あう! それにしても戦闘シーンやカーアクションがじつに見事なのだ。なんか映像作品を観ている気にさせられるゾ。これは相当(エロ)小説を書き慣れているに違いないのだ。爆乳帝王恐るべし! ちなみに暴露しちゃいますけど、ちゃっぴーとお兄さんとは「にゃんにゃんカフェ」という風◯店で偶然おなじ女の子を指名した、いわゆる穴兄弟なのだ! ♪親ァの血ィを引く〜兄弟よォりィ〜もォ〜♪

[537] RE:スケブラー/緑乃帝國 【レベル5】 Name:インチキ堂のおやじ 2012/09/05(水) 22:19
タイトルからなんだろう、硬派なSFだろうかと予想した私が間違っていました。
何と言うおバカSFなのでしょう……。
しかし、それをエロティック要素あり、アクションありの一大スペクタルに仕上げるとはさすがです。
内容こそおバカ要素があるものの、確かな技術がないと書けないと思います。
面白かったです。
執筆お疲れ様でした。


[677] 上下で評価分かれる【ネタばれ有り】【レベル5】 Name:饅頭よ永遠に 2012/09/12(水) 19:14
こんにちは、拝読しましたので感想です。

うーむ。マイッタ。上下編で組まれている本作なのですが、上と下で、はっきりと評価が自分のなかで分かれちゃった、となってしまいました、即ち。
上…荷物を預かる、ヤマト、これからどうなっちゃうんだろう!? でワクワク。
下…あれ? 結局、浪漫&ハードボイルドで終わっちゃった…。

そんな感じで読了でした。下が、上の回収だけで終わってしまった感です。それ何だかかなり勿体ない(汗涙)。
上を読みながら感想をメモしていったのですが、それを箇条書きします。以下、
・わーい、欲望むき出しだー♪
・ある意味純粋な科学だ。
・単純明快、それでいて爽快。
・いきなり銃撃戦だから、日本じゃないよねここ♪(分かってるって)
・ああやっぱり! 何かヤマト格好イイ、変だけど。

と、思いっきり銃刀法違反なこの世界を、「おっぱいは世界一〜♪」とスピッツの歌を歌いながら楽しませて頂きました。上は文句無しに良かったのですが、下でハードボイルドうんぬんではない驚きがあれば、と惜しい限りです。
ロープの伏線がありましたが、もっと違った、予想を裏切る用途でもよかったかもと。
かなりの問題発言をしますが、女性の緊縛美の時に喘ぎ声のひとつでも聞きたかった(コラッw)。とか。意外性ですね。
馬鹿は馬鹿で突っ走るか、ハードはハードで貫くか。ここ悩む所ですが、
書き方はとてもお上手なだけにかなりに勿体ない! なかったです。

上、佐川ヤマトはイイぞぉ〜(吠)。気に入りました。主人公の彼の心情面がもっと知りたかったですね。

それでは、レベル5なので遠慮のない感想で申し訳ございません、失礼しました。
おつかれ様です☆


[681] レベルを上げて物理で殴れ【ネタバレ】 Name:栖坂月 2012/09/13(木) 17:08
一言で表すなら、ゴリ押し作品です。
SFとか設定とかギミックとか整合性とかパラドックスとか、そんなのはどうでもいいんです。というか、そう思わせることを目的とした作品です。
まぁ悪い言い方をするとネタに走った作品なんですが(お前が言うなって話でもあるんですけどね)それが実に思い切りが良く、そして潔いです。SFとしてとか、企画作品としてとか、そういうことを一切考えず、否、少なくとも考えていないかに見えるように書かれた作品だと感じます。特別難しいことをしているとは思いませんが、ある程度の覚悟は必要ですよね。そういった部分を貫いているのは素直にお見事でした。
やはり真剣にバカをやると、読んでいる方もノリたくなるってものです。そういう意味では、成功している作品じゃないかと思いますね。もちろん、読み物として素直に楽しんだことも明記しておきます。

ちなみに、私はおっぱいにはあまりピンとこないパンツ派の人間なのですが、スケブラというのは理解できます。やはり普段隠れているからこそ価値があるんですよね。まぁ大きい小さいに好みがあるのは事実ですけど、目の当たりにすればどんな乳でも男は喜ぶもんです(笑)
余談はさておき、おっぱいに終始した割にはおっぱいが主役な印象がなかったことだけは少しだけ残念でした。いやいいんだけど(笑)
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。


[742] 作者はとりあえず正座 Name:右野 前条 2012/09/17(月) 18:41
夏場に一週間放置した台所の三角コーナーを眺めるような視線を向けたくなるが、たぶん、この作者は喜ぶだろうから止めておく。

――どうしてこうなった。
主人公の台詞だが、何度でも繰り返そう。どうしてこうなった?

もうなんというか、申し訳ないが、おなかいたい。



……気を取り直して。
大真面目に馬鹿をやるとこうなるという、いい見本だろう。
もっとも、本作は基本的には、ハードボイルドなアクション作品の体をとって書かれている。
ただちょっと、根本のテーマがあたまおかしい(褒め言葉)だけである。

そういった意味で、カーチェイス部分にひとつ注文をつけたい。
おそらく、この作者にならば、この一言で通じるだろう――どうして対戦車兵器がない。

ネタ元から考えれば火炎放射器の登場は必然かもしれないが、しかし、カーチェイスにおいて火炎放射器が有効だろうか。
答えは否だ。
追跡者たちがセダンでなくアメリカンなバイクに乗っているなら、ネタ元に忠実であろうとしたと納得も出来るのだが。

そうでないのならば、アクション映画には爆発が必要だ。
軽MATでもいい、カールグスタフでもいい、RPGでもいい。
対戦車兵器をぶっ放し、盛大な爆炎をあげてほしかった。
だって、それがお約束というものだろう。


……とまあ、Lv5だったので努力して真面目に書いてみたが。
Bは、大きいほうだと思うんだよ。


[881] RE:スケブラー/緑乃帝國 【レベル5】 Name:尚文産商堂 2012/09/26(水) 13:22
あらすじの時点で、すでに笑いが止まらない作品でした。
もはやコメディといえばいいのかSFといえばいいのかアクションといえばいいのか、はたまたそれらすべてがまじりあった作品といえばいいのか。そのあたりがあやふやでしたが、そんなことをどうでも思えるほど、いい作品に仕上がっていました。


[921] RE:スケブラー/緑乃帝國 【レベル5】 Name:佐々木 2012/09/27(木) 17:29
 キッツい炭酸飲料を飲み下したかのような爽快感のある作品でした。
 主人公とともに疾走するトラックに乗り込んでいるかのような臨場感とスピード感のある文体と綺麗にかみ合った阿呆な内容、それとは対照的に無駄に深刻な登場人物たち、文章を読んで漫画のように映像が浮かんでくる力量には感服しました。
 やっていることは阿呆そのものですが、確かに裏打ちされた作者の描写の妙を感じずに入られません。

 レベル5であること自体が一つのジョークになっている。
 批評し、苦言を呈すべきところが全てこの作品の武器になっている。
 そんな作品もあるのだとちょっと感動しました。
 ただ、貧乳派への配慮を怠った点はマイナスでした。
 Bは貧乳ではありませんのであしからず。


[953] 【レベル5】みんな好きだよね!! Name:鹿目 咲 2012/09/29(土) 15:21
 おっぱいだった。
 男子たるもの云々というヤツなのね……お馬鹿すぎて言葉が出ません。浪漫は分かりますが、パンツ派に通じないのは盲点ですね!
 と、冗談はさておき。実はもっとはっちゃけてると思ったのですが、思いのほか普通に終わってしまったように感じてしまいました。特に後半は、もう少しやり過ぎてもよかったかなぁと。個人的な感想ですが。
 おっぱいへのこだわりはものすごく感じました。
 本当はもっとスゴイ作品を書ける人なんじゃないかと思うのですが、どうしてもおっぱいだったのですね……。そこが今回、一番引っかかったところです。
 面白かったです。おっぱい好きな人は読むべし、ですね。


[1037] とりあえずBは貧乳ではないということでよろしかったでしょうか Name:緑乃帝國 HOME 2012/10/02(火) 00:42
 だが断る!





 皆様はじめまして。緑乃帝國です。
 このたびはノンストップヘンタイテインメントアクション「スケブラー」をお読みいただきありがとうございました。楽しんでいただけましたでしょうか。楽しんでいただけたのならよかったのですが。
 たくさんのコメントをいただきありがたく思います。一つ一つ返信差し上げたいところでありますが、心とかやる気とか色々なものが折れてしまいそうなのでまとめての返信でご勘弁ください。
 空想科学祭は今回が最後ということですが、私個人としては初参加であり、参加者の皆様もごく一部を除いてははじめましてであることを鑑みまして、名刺代わりになるような作品を書いてみんとてしてみました。
 こんなのになりました。
 競合するような作品が一つくらいはあるかもしれないと思いましたが、なかったので、個人的には「勝った!」という気分です。何にかはわかりませんが。
 純粋な娯楽作品を目指しましたので、何も考えずただただ笑っていただければ、作者としてはそれでもう満足であります。もちろんだけじゃないテイジ……それだけじゃないものもくみ取っていただけたなら、それは作者冥利に尽きるというものです。あと、才能は無駄遣いしているときが一番楽しいと思います。

 今回感想レベルというものが導入されておりまして、レベルによって感想の度合いを変えようとという試みであったのですが、感想は元来自由なものでもあり、嬉しかったり楽しかったり悲しかったり、心がどうしようもなくなったときにつけるのが本当の感想であろうとも思ったりなんかするので、だったらこのレベル制が役に立たなくなるようなものを一つ書いてやろうって気持ちになりますよね。そういう部分は、かなり意図していたというか意識していたということは付記しておきます。

 最後に。tomoyaさんと虹鮫連牙さんにおかれましては、本日は二つ、覚えて帰っていただきたいと思います。
◎描かれないおっぱいこそが、いいおっぱいだ。
◎最高のおっぱいは、いつだって君たちの心の中にある。


 おっきいことは! いいことだ!
 せんきゅー!


[1038] そして何より大事なこと(ステキなステマ) Name:緑乃帝國 HOME 2012/10/02(火) 00:55
 名刺代わりということは、これをきっかけにこんな書き手がいるんだ、こんな作品を書く人間がいるんだ、ということを知ってもらいたいということでもあります。
 空想科学祭はもうすぐ終わりですが、本作を面白いと思ってくださったなら、ぜひ他の作品にも触手を伸ばしていただきたい。
 せっかくの機会なので、この場をお借りして私の他作品をいくつかご紹介します。他の作品にも興味を持っていただけたら嬉しいなあ、と思っております。

 ■ 銀河A乳伝説
 ザムザぐれ子が朝、目を覚ますと、乳がアザラシになっていた。
 Aカップから一夜にして推定Xカップの爆乳を手に入れたぐれ子は、その乳を利用して宇宙の征服に乗り出す。行く手に立ちはだかる、数々の敵。ぐれ子の野望は、果たして完遂されるのか。
 新たな銀河伝説が、今ここに始まる。本格巨弾スペースオペラ。
 ……という、まあスケブラーを楽しんでいただけた方ならこちらも楽しんでいただけるのではないかという一品です。私の笑いのセンスが合うなあ、と思われた方はぜひこちらもご賞味ください。

無音剣 細波
 作事組の須狩棚五郎はお役目を終えた帰り道、空から光るものが落ちてくるのを目にした。
 翌日、勘定組の組屋敷に何かが落ちたと聞かされ、様子を見に行った。それをきっかけに、棚五郎は奇妙な事件に巻き込まれることになる。窮地に陥った棚五郎が採った行動とは。
 近年、SF時代劇と題してSFと時代劇を混ぜ合わせる、という試みを行っております。こちらはその入門編とでも言うべき一品。
 SFは読むけど時代劇は読まないとか、時代劇は読むけどSFは触手が動かないという方に、ぜひ一度読んでみていただきたいと思います。騙されたと思って。

バブルダイバー
 XXXX年。極地点より打ち上げられた超巨大移民船団は、テロ組織の暗躍により、爆破四散。世界は海に沈んだ。
 残された者たちは生きるため、新たなる道を模索。着繰身(シェラフ)と呼ばれる潜行艇を身につけ深海へ潜る。
 沈みゆく世界を舞台に描く、ロボットもの海洋SF冒険譚。
 こちらは長編作品。私の初長編にして、初めて本格的?といわれる類のSFっぽいものを書いた作品です。
 当時の私が語れるもの、提示できるものを全部詰め込んだ作品、といえるかと思います。連載していたときは、俺が今、これを書かなきゃいけないという強迫観念のようなものに突き動かされつつ書いておりました。そういう意味では、魂のこもった作品になっていると思われます。
 いつもいつもアホな話やバカな話ばっかり書いているわけじゃないんだぞ! と思っていただければ。ええ。

デンジャラスブロンディ
 ある大雨の日。六歳のオトノハはシャッターが降ろされた店の前で、箱に入れられたメスの子猫を見つけた。それは全身真っ黒なのに、両耳の間の毛だけが金色の、奇妙な毛色の猫だった。
 子猫を家に連れ帰り、世話をしようとするオトノハと父親のナユキだったが、子猫は一向に懐かず、自ら家を飛び出す。
 だがその数日後、子猫は傷だらけになって帰ってきた。
 猫の視点から猫と少女との交流を描くキャットミーツガールストーリー。
 私の最新長編です。が、世間的にはこの分量だと中編とかそういう扱いになるのかな。
 こちらはいわゆる現代ものの部類にジャンル分けされる作品だと思いますが、これも魂削って書きました。
 何だろう。今この世の中をつまらない、楽しくない、生きづらい、生きていくのが苦しい。たぶんそういうふうに思っている人たちに読んでもらいたい、のだと思う。そういうものに対する私なりの回答の提示を試みた作品であろうと思います。とりあえず現時点では、これを書くために今まで小説を書き続けてきたんじゃないか、くらいには思っている作品です。
 もし私という書き手に興味を持っていただけたなら、この作品を読んでいただきたい。そう思っております。

 以上、見てくださっているかもしれない新規のお客様にプレゼンなどしてみました。ぜひ興味の触手をあちこちに伸ばしていただけましたら嬉しく思います。作品内でボクと触手!


[1039] 追記の追記 Name:緑乃帝國 HOME 2012/10/02(火) 01:00
 もちろん人様に読めと言うばかりではなんですので、私も本企画で興味を抱いた作家さんの他作品を、リップサービスでなく読んでいくつもりですというか実際にガシガシ読みはじめております。また感想欄などにも顔を出すやもしれませんので、その際にはどうぞよろしくお願いいたします。

 では今度こそ本当に。さらばい!


[1082] 感想です。 Name:深緋 2012/10/08(月) 14:49
〆後なので、感想と両方に書いております。
遅くに感想すみません〜。

まずは博士最高。
個人的には、胸のサイズについて色々言いたい所はありますが、それより何より面白かった。
ブレる事無く、貫いた事が素晴らしい。

うちにも何故で揉むよ?と問えば、そこに胸があるからだ。
とか、名言っぽい事を言うやつがおりますが、
このお話はそういう男丸出し、そのまんま。
それはそういうものであり、論じる、ましてや反論なんて無駄だよ無駄!
……的な?
それが終始徹底していたように思います。
つまりもう、笑うしかない。

とても楽しかったです、ありがとうございました。


[368] ハカリ /灯月公夜 【レベル5】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/29(水) 17:54 [ 返信 ]
人類は『神並者』と称された至高の科学者、N博士が編み出した究極の理論――通称『不老理論』により、永遠に近い寿命を得ることに成功した。しかし、その理論は多くの『犠牲』を前提とした非人道的理論であった……

http://ncode.syosetu.com/n5733bi/



[417] 【たくさんネタバレ含む】【辛口】感想 Name:鄭文ういな 2012/09/01(土) 21:36
 以下、あくまでも一意見なのであしからず。
 それと、先に申し上げておきますと、この作品、途中までは高評価だったんです。ですがこの作品の「種明かし」を見て、一気にそれが失せてしまったというか。そういった理由で、またレベル5であることもあって、以下の感想は辛口となっております。失礼な聞こえになっているかもしれません。ご容赦ください。


 物語の始まり方は上手だったと思います。これは最後までなにかあるぞ、と思わせる、謎の提示の仕方が良かったです。
 少女と少年の価値観が丁寧に描写されており、その面でも好感が持てました。たとえば、「死」を理解できていないくだりや、きちんと自分たちの部屋に戻ろうとするあたり。



 しかし、この作品が叙述トリックだといわれると……ちょっと、頷きかねます。というのも、この作品、「ピー」の視点だったと分かったところで、それは小説となんの関わりもないじゃないですか。
 叙述トリックは、書き手自身が仕掛けるトリックです。ですから、この作品に叙述トリックが仕掛けられていたことは認めます。作者さんがそうおっしゃっているんですから、きっとそうなんでしょう。
 叙述トリックであると認めたうえで、それが「成功」しているのか「失敗」しているのかの面でいえば、あくまでも一意見ですが、どうしてもこれは「失敗」です。

 その理由として。
 まず第一に、僕はこれに、あとがきを読むまで気付きませんでした。最後に「わたし」が出てきたのも、ただの粗にしか見えなかった。なぜならば、作者さんのおっしゃるところの「少年と少女の明確な心情の描写や、三人称ではあからさまにおかしい描写をしている箇所」にどうしても納得(同意)できないからです。
「明確な心情の描写」(作中ではたとえば、「それに驚愕し」「それに迷いながら」などの部分)は、三人称でやっても特におかしくないです。嘘だとお思いなら、その辺の三人称小説をご覧になってみてください。
 また、偏見があえて加えられたような叙述もいくつか見受けられましたが、これ、僕すごく好きなんです。好きというか、自分の目指している三人称の叙述形態のひとつなんです。「三人称小説の語り部」という、登場しない登場人物というような。あとがきを読むまでは、「感想でこの面を絶賛しよう」みたいなこと考えてたんですが、あとがきでこの作品が実は一人称だったのだと知って、一気に評価が落ちたんです……。

 要するに作者さんは、自分の作った仕掛けに、自分から嵌ってしまったんでないかな、と。
 この作品、上記の理由で、叙述トリックだとしても叙述トリックとして機能していない気がします。
 叙述トリックは、書き手自身が仕掛けるものであると同時に、読み手へ直接仕向ける仕掛けでもあると、僕は考えています。でもこの作品は、作者さんが仕掛けただけで、それだけだった。読者に与えるものがなかったように思います。
 叙述トリックを使うときは、使うだけの「目的」「意味」を考えるといいんじゃないのかなぁ、と。たとえば、読者はどんな反応をするだろう、とか。
 なんの効果ももたらさずに、仕掛けだけぽつんと浮いていた印象でした。


 世界観は好きです。人類はこんなにも荒んでしまったのか……と読んでいる間悲しかったのですが、でもそれは単に犯罪者にスポットを当てただけと知って、ほっとしました。実際はラストのように、大学もあるし、優しい人間もいる。良い世界観です。


 執筆おつかれさまでした。


[485] RE:ハカリ /灯月公夜 【レベル5】 Name:化野 夕 2012/09/03(月) 23:06
拝読いたしました。

先ず、感想人様がよく読み込まれていて、今更ワタクシのような腐っている読者が感想とか……滝汗ながら。

とても、面白かったです。
次の展開が気になって、わくわくしながら読み進めておりました。
さて。
こちらの物語は短編でしたね。
想像したような冒険譚が描かれるわけがないことは、解っていました。(腐っていますので)
最終章を読んで、納得はしたものの。
理不尽さが残る作品でした。

心に残る物語、執筆お疲れ様でした。


[505] 重要なネタバレ含む。 Name:武倉悠樹 2012/09/04(火) 23:21
 どうも武倉と言います。御作拝読しましたので感想をしたためさせていただきます。

 とは言え、あまり何も考えずに読み進めて居た馬鹿な読者だったので、作者様が考えられた大きな仕掛けにいまいちピンと来ないままに読了してしまいました。読ませがいのない読者で申し訳ない。

 鄭文さんの感想を読んで、ぼんやりとわかってきたのですが、要は「ピー」と呼ばれていた、潜入調査ロボットの見てきた物語だった、と言う事で良いでしょうか。地の文に不自然な点は三人称に見せかけた一人称の叙述ゆえ、と言う叙述トリックが盛り込まれていた、と。

 個人的にはそのトリックは功を奏していなかったのではと感じました。
 意図的に盛り込まれたのかどうかわからない、拙いかなと感じられてしまう表現や、また誤字等も少なくなく、文章全体が深く企図されたものだと思えなかった点が大きいと思いました。
 叙述トリックは古典的かつ有効な技法かとは思いますが、鄭文さんが仰っていた、作者自身が仕掛けにハマった、と仰ってるのは言い得て妙だと思います。
 文章は叙述トリックのためにあるわけではなく、描写し、演出し、読者に情報を伝えるためにあると思いますので、それができた上で、さらにその上に盛り込むのが仕掛けかなと思います。

 世界観、アイディアは面白いと思いました。エネルギーならぬ時間を他者から奪い与えることで対象の命を永らえさせる。それは最後の講義で問われていたような人権と言った問題や人間にとっての寿命とはなんぞやと言う深い問いを読者に投げかける重いテーマだったと思います。
 辛い境遇にある名も無き少年少女たちの健気さ、質素なパンに万感の喜びを示し、命を愛でる様子は、胸を打つものでした。またそういった描写があるからこそ、ギャップとしての世界観、ギミックが際立ったのかと思います。

 レベル5と言う事もあり、忌憚のない意見を述べさせていただきました。
 執筆お疲れ様でした。


[538] 辛めのネタバレ 【レベル5】 Name:ぷよ夫 2012/09/05(水) 22:22
おしいなあ……

種明かしシーンの手前までは、人間が持つ欲望やむごたらしさ、逆に生きようとする強さを描いた作品として、かなり高い評価をもっていました。
強者側、弱者側の欲望や苦悩が、人間の裏側を見るように描かれていたように感じます。
強者側の欲望を実現するテクノロジーについての発想も、なかなかです。

でも、おしい。
種明かしシーンが、「先生の姿を借りた作者の語り」に終始してしまってる。その上長いように感じました。
あと、これが叙述トリックであることを生かすには、もう一工夫あってもよかったとも感じました。気づかせることに成功したかどうかはさておき、叙述トリックである故の面白さを、もっと盛っても良かったかな、と思います。
あえて後書きを書くまでもなく楽しめるほうが良い、ってのは作者さん本人が一番分かってるかな・・・・・

レベル5ということで、忌憚なく意見を述べさせていただきました
執筆おつかれさまであります


[568] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/09/07(金) 19:38
 拝読しました。
 読みながら不自然に感じていたいくつかの点、たとえば「なぜ時間や速さなどが妙に細かい単位で書かれているのか?」「時速一三〇キロは低速なのか?」などといったことが、読み終えて「ああ、そういうことだったのか」とやっと腑に落ちました。叙述トリックというのかわかりませんが、三人称とみせかけた一人称だった、ということなのですね。

 人はどこまで他者に対して残虐になれるのか、ということ。この技術がもし現実に確立してしまえば、(社会全体のありようがどのように落ち着くかは別としても)本作で描かれたような悲劇も、どこかで起きてしまうのだろうなと思います。
 彼らは警察に拘束されたあと、どうなったのでしょうか。最終話を読む限りでは、公的には彼らにも一定の人権が認められているようですから、何らかの明るい未来が待っていることを切に願います。

 細かい話で恐縮なのですが、気になったことをふたつほど。
 ひとつは少年少女の「幼いけれど老いた」という状態の描写について。構成上どうしても事実だけを描く淡々とした文体にならざるをえなかったのだ思いますが、できれば「老いた」の一言で済ませずに、髪の毛や肌の質感だったり、動作のぎこちなさだったり、そういう細部を書いてあれば、彼らのおかれた状況のむごさが、一層あざやかに伝わってくるのではないかと思いました。

 もうひとつ、それこそ些事をあげつらうようで恐縮なのですが(汗)、本文がピーの記録であるというのなら、「殺戮された部屋」という描写だけが、妙に感情的すぎるのでは? という気がしました。
 二点とも、何らかの意図を持ってあえてそのようにされた表現でしたら申し訳ないです。見当はずれな意見でしたら、どうか広いお心で聞き流していただければと思います。

 色々考えさせられた作品でした。
 つたない感想、どうかお許しくださいますよう。


[581] 策士、策に溺れるか【ネタばれ有り】【レベル5】 Name:饅頭よ永遠に 2012/09/08(土) 02:10
策士、策に溺れる…。嗚呼そんな言葉が浮かばれてきました。ここまでの感想を一読しますと既にほぼ指摘されてしまってはいるのですが。補足も込めて指摘させて頂きますね。
の前に、「叙述トリック」の確認です。特徴としては、大まかに以下の3つ。
1)ミステリ小説において、文章上の仕掛けによって読者のミスリードを誘う手法、としてよくある。
2)虚偽の事柄を事実として書くことはアンフェア。客観的な記述が求められる三人称よりも、語り手の誤認や詐術が容認される一人称が用いられることが多い。
3)作者が読者に対して用いるもので、物語とは無関係に成立することが多い。

1と3についてはいいのですが、作品について、引っかかるのが2。
「虚偽を書かないこと」と、容赦として、一人称が用いられることが世の小説には多いのだということ。ここです。
本編の最後、ピーはデータが消去され、意識は無くなるはずですが「わたし」が突如登場する。
これまで自分のことを「ピー」と言ってきたのに…ですよ? ここでちょっとしたことですが、読者を裏切ってしまった感になる。これを読者が容認するか否か。私も悩む所です、まぁいっか←。

書くにおいて、ピーがいかに三人称のフリをするか…?
例えば作中の「殺された部屋」のように、比喩、他に修飾が使われていたりすると、ピーは機械じゃなくて人間だったのか? と単純な疑問。ピーが自分のことをピーと言ってるからおかしいんですよね? と(それともピーは2体居たのかとも)。
1体だと仮定しても、一話目の最後に、ピーは男と女の居る部屋の中と、廊下に放り出された少年少女のどちら側に居たのかな? ドアにロックという描写がありますが、とか。
やけに数値に細かいな、と感づいたとしてもそこまでで、種明かしまできっと気づかれないだろうな、とも思ったり。

いずれにせよ、トリックでしたと知ってから改めて考えたことです。小説のおまけみたいなものですね。
作者様が仕掛けたトリックにこちらが気持ちよく「騙されたぁ〜」と思えたらよかったのですが、残念ながら、物語の内容の方に気持ちを持って行かれてしまって、ここで他の方が仰る「トリック不要」の声が上がるのだと思います。正直、私も物語だけで終始したかったのかもしれませんね(まぁそれは微妙なので汗)。

叙述トリックについてはこれまで。興味を惹かれたのは、クローン技術についてです。
不老不死ですが、ちょーど自分もどうやったら死なず老いらずの体になれるんだろうなあと企画で設定を考案中でしたので、嗚呼先を越されたか! と思いました(がーん;)。
一般に単細胞生物には寿命(老化)による死という概念が無い…又、多細胞生物には不老不死を実現するために、老化・寿命を取り除く必要がある…ことから考えて、どうにかして生物学的に発展させようとか目論んでたんですが(まぁさておき)。作中では、「時間」「フィラア」というキーワードから引っ張り出されてそれらから生ずる問題にまで。いやぁ〜、話の始めからにあまりにも非道い殺伐としたものを読んだ後でしたので、問題視されてる人権問題が解り易くて説得力がありました。この辺りは間違いなく高評価でした。

さて、申し訳ございません、長々と好き勝手にレベル5だからと遠慮なく思う所を記させて頂きましたが、何卒「一読者がこんなことを申しておるぞよ」とご参考にされて下されば幸いです。
レベル5ついでに(まだあるのか)、脱字が頻繁にありましたと、報告まで(『解決』の章の前半にある「そして少年は、伸ばした手を伸ばした」は、故意表現? びよよ〜ん。ここだけ不覚にも吹きましたよ)。

それではではでは、おつかれ様でした☆


[634] つっこみどころ満載 Name:元隔離部屋ハンドシェイカーより 2012/09/10(月) 06:41
 竜頭蛇尾の典型のような作品。
 暴力描写のみレベル5だったね。
 でも、その暴力につながる源はレベル2ぐらいなんじゃない。
 そもそも「ハカリ」って何?

 あとがきで言い訳するのは見苦しいですよ!


[678] RE:ハカリ /灯月公夜 【レベル5】 Name:右野 前条 2012/09/13(木) 00:04
細かい部分でまことに申し訳ないが。

「電流を帯びたワイヤーが、時速一三〇キロという低速で向かってくる。少年がそれを認識する二十一秒前に(後略)」
確かに低速だが、秒速にしておおむね36m/sであるから、21秒だと700m程度はゆうに飛翔することになる。
彼らの位置関係が意味不明である。距離がそれほどなかったにしても、すると逆に、21秒がよく判らない。

また、「初速度二八二キロで飛び出した弾丸」――これについては、調査不足なのじゃあるまいか。
一般的に銃砲の初速は秒速で表されるのだが、秒速だとすると、1秒で282Kmというのは異常極まりない。
現代における電磁加速砲でさえ、確か8km/sほどだったはずだ。
可能かどうかは兎も角、携帯火器に光速の1%近い初速が必要かどうか。
これが時速であれば、1秒間に78mしか進まない弾丸というのは……よく判らない。
口径によっても異なるが、拳銃弾の初速は一般に250〜450m/s程度だろう。
仮にもSFの企画であるのだから、数字を出すのならば、最低限の下調べはすべきだろう。
こと軍事系は、数字にうるさい人間が多いので。

さて、それはさておいて、本編。
後書きで明かされた叙述トリック云々は……既に言われているよう、?という感じ。
単に第三者視点で書いているとしか思わず、実は○○の視点だったのか! という、やられた感はゼロだ。
ピーの視点だとしても、それが一体、通常の第三者視点とどれほど違うのかという疑問もある。

そして、「講義」は……まあ、不要だったのじゃないか。
設定を開陳したかったのかもしれないが、ストーリー的に必要性がわからない。
本編中にヒントを散りばめて、「解決」で〆ておいたほうが、本作の雰囲気という意味では綺麗にまとまったと思う。


[730] レポート提出します Name:鳥野 新 2012/09/17(月) 12:17
 野田博士が「最低5点気が付いたことを書いてください」と言われているので単位が取れるように祈りながらレポートを提出する。(がっつりネタバレがあり)



1、「倉庫」に連れて行かれた彼らのその後が知りたい。飼い主が悪くても、飼い主を襲った獣たちは殺処分される。彼らが無事でいてくれればいいが、この情勢ではあまり楽観ができない。

2、少年と少女が「アキラ様の元に帰ろう」と言ったのは暴力を振るわれても、アキラとミソラしか知らない彼らは虐待する親に対する子供のごとく依存的な感情(これも一つの愛情か)を持っていたのか。哀しいことである。怖さと依存、相反する二つの感情を持つ彼らの心情が読み進めるうちにじわじわと伝わってきた。

3、ピーの仕業でレーザーが出たのであれば、どういう物理的経緯(バグ)で彼らに対する感情が芽生えたのか?(パンくずをもらって交流しているぐらいでは、機械が感情を持つという説得力に欠ける)もともと感情がある監視機械だった? 今後も感情は発現するのだろうか。事件の原因がピーだとすると、人類を殺害したこの機械は即処分されるのでは。(プログラムのバグかもしれないので、記憶消去でまた使用というのは無理があるような)

4、教授が最大の失敗は「彼らを家畜扱いしたこと」と、あるが。最大の失敗は燃料に意識や、学習による知識を与えたことだと思う。もっと細胞の塊とか、そういうレベルで若さを吸い取れるようにしてから汎用すればよかったのに。確かに、感情が人間と通じ合う家畜を屠って食べているという現実はあるが、人間のクローンをそういう目的で使うのはあまりに危険で本能的に禁忌と感じる行為である。(このような形で万人に広がるだろうか?)たぶん教授も学生もこの恩恵を受けているようだが、許可があろうがなかろうがこれは禁忌の香りがする。

5、以上、いろいろ書かせていただいたが、最初はとても興味深く読めた。彼ら兄妹が二人になって悩みながら逃げる部分は映像が見えるような盛り上がりだった。ラストの種明かしは、意見の分かれるところかもしれないが、私はそのままストレートに視点の種明かしなく終わった方が好きだ。

 「なぜそうなったのか」までは考察できない。こんなレポートでは、留年か?!


[739] 「ハカリ」の感想 Name:鬼島津 義弘 2012/09/17(月) 17:08
 読ませていただきましたので、感想などを書かせていただきます。

 ガジェットは面白いと思いました。家畜化した人間の若さと自分の老いをバーターする装置はどんな仕組みなのか、知りたいです。
 そして、凌辱的暴力的シーンも俊逸だった。自分では書けないだけに羨望の眼差しでした。
 しかしながら「この二段オチ、三段オチ(後書き)はちょっとなぁ」と感じました。ちょっと狙い過ぎて、視野が狭くなった感じがします。

 楽しい読書の時間をありがとうございました。 


[841] RE:ハカリ /灯月公夜 【レベル5】 Name:尚文産商堂 2012/09/23(日) 00:41
人類永遠の夢である若さを題材にした作品でした。
ハカリとカタカナであるのは、複数の意味を持たせるという意図を持ったものだと、読み切ってから分かりました。


[959] 【ネタバレ注意】粗さが目立った Name:鹿目 咲 2012/09/29(土) 20:18
 講義に入る前までは、引っかかりは多かったものの、印象はよかったんですけど、やはり、後書きでは言い訳して欲しくなかったです。というのが、読了直後の感想です。あとがきの有効活用にはなっていなかった上に、読者をいい意味で裏切ってくれなかったことが、不満の原因なのだと思います。
 叙述トリックについては、既に言及されていますので語りませんが、その他気になったところ。
 暴力的な言葉の影に、何か潜んでいることはないだろうかと思ったのですが、講義での種明かしが予想を全く裏切らなかったのは惜しいと思いました。どなたかがおっしゃっていましたが、ネタバレをしてどうだと突きつけてしまうより、その手前で切ってしまった方が作品の質は上がったように思います。もちろん、書き方次第では講義によって効果的に作品の質を上げられたとは思いますが、現段階では、それは難しいのではないかと。
 淡々とした語りが叙述トリック的なものを匂わせている(効果は全くといって良いほどありませんでしたが)とはいうものの、語りが単調なために、途中で詰まってしまい、先に進めない方もいたかも知れません。
 修飾語の使い方が少し気になりました。やはり、文章を長くすればするほど、肝心の主語述語が微妙に繋がっていない箇所がありましたので、一つの文章をじっくり書いた方がいいのではないかと思います。特に、淡々とさせることを主軸に据えたためか、(ピーの目線にしなければならないという目的のためか)必要な描写すら抜けてしまったのは本末転倒な気がします。
 色や質感、少年少女らの外見や表情、温度や匂いなどをフル活用して、三人称で書き上げていたら、恐らくもっと印象が違ったでしょう。暴力も、ただの暴力ではなく、もう少し温度のあるものとして映っていたかも知れません。少なくとも今のままですと、単純に記録映像を文章化しただけになっている印象です。
 フィラアの二人も、作られた人形のようで同情できず、途中からは、二次元のキャラに見えてしまいました。フィラアであっても人間だ、人権があるというのがこの話の一つのテーマであると思うのですが、その辺上手く表現できていないのは惜しいところです。
 若さをAからBに移す、AとBの命の質量は変わらず、Aは若くなってBは年老いる。面白い設定だと思います。だからこそ、書き方によって面白みが減ってしまったのは残念でなりません。
 意欲のある作者さんのようですので、これに懲りず前に進んでいただきたいですね。


[1043] 【感想人の皆様】返信その1【ありがとうございました!】 Name:灯月公夜 2012/10/02(火) 21:26
拙作「ハカリ」を執筆いたしました、灯月公夜でございます。
この度は、誤字脱字を豊富に含み、尚且つ突っ込みどころ満載、最悪のオチがある拙作に忌憚なき感想をお書きくださり、本当にありがとうございました。
皆様から頂いた感想はすべて、先ほど保存させて頂きました。今後の活動においての糧とさせて頂きたく思います。
感想を頂く度に、嬉しさと緊張を感じており、常に覚悟しながら感想を読ませて頂きました。
その結果、ほぼすべての感想を読み終えた直後は、心の中で号泣しておりました。
それは、ただご指摘された点のみで泣いていたわけではございません。もちろん、最悪のオチを用意したことは、感想を頂く度に不甲斐なさと申し訳なさで泣きたかったのです。ですが、それだけではございません。
それは、皆様が、こんな拙作を読み込んでくださり、僕を想ってこのような感想を残して下さったからです。
読み終えてくださりありがとうございました。
読み込んでくださりありがとうございました。
感想を残してくださり、本当にありがとうございました。

この返信に、まずは最初の6名の方々へ向けた返信をしようと考えておりましたが、前置きをこんなに書くと僕自身思っていなかったので、次のレスから書かせて頂きたく思います。
なお、ひょっとしたら今夜中にすべての返信をさせて頂くことができないかもしれませんが、必ず頂いた感想すべてに返信させて頂きますので、その時は気長にお待ちいただければ幸いです。

それでは、早速最初の6名の方の感想へのお返事を書かせて頂きます。


[1044] 返信その2 Name:灯月公夜 2012/10/02(火) 23:10
◆鄭文ういなさん
今作の「種明かし」は最大の失態だったと痛感しております。好感度が良かっただけに、落胆への差が大変大きかったと思います。大変申し訳ありませんでした。

物語の始まり方や、少年と少女の価値観の描写をお褒め頂き、ありがとうございました。

> 要するに作者さんは、自分の作った仕掛けに、自分から嵌ってしまったんでないかな、と。
まさにその通りだと思います。このお言葉を聞き、猛省いたしました。
ただ「目的もなくこの仕掛けを施した」わけではないことだけは、少々記しておこうと思います。
僕の目的は、「第3者から見た世界」と「人間世界というものを、人間が生み出したロボットが見ている=iもっと言えば観察している=j」というのを表現したかったのです。
人の心の醜悪さ、というのを、本来感情を持たないはずのロボットが、作中のような現実を観察し、どのように捉えるか。
そう言った物を表してみたかったのです。
ただし、鄭文さんだけでなく、他のほぼすべての感想人がおっしゃられていらっしゃいましたが、これは一切表現できていなかったように思います。
精進します。

>実際はラストのように、大学もあるし、優しい人間もいる。良い世界観です。
本当に、そうなのでしょうか。残念ながら、僕はこの世界観は大変歪んでいるという意識のもの、執筆いたしました。
それは何故なのかと申しますと、ラストで語られるすべては「強者の主張」によるものからしかない、と、そう意識して書いたからです。
「歴史は勝者がつくるもの」という話を聞いたことがありますが、この物語の世界はすべて「強者」が創り上げた「常識」の中にあります。
僕は、ラストに意識して、「フィラアたちの主張」を書かないようにしました。「復讐抗争」というものが起こったと作中で説明しておりますが、それによってフィラアたちが得られたというものは、「強者」である「普通の人間」が一方的に押し付けた「自由」と「人権」です。それは、フィラアたちが本当に欲しかったものなのでしょうか。
本当は、同じ「人間」として対等の立場に立ちたかったのではないでしょうか。決して「物」であり「者」であるモノとしてではなく。常に略奪の対象である事から、押さえつけられるために与えられた「自由」と「人権」から、脱却したかったのではないでしょうか。
そして、僕らが生きるこの「現実」は、果たしてどうなのだろうか。
これを伝えたかったのです。
ですから、僕の力不足でこれを伝えきれなかったと痛感しております。
決して、鄭文さんの感想を否定しているわけではございません。きっと、拙作を読まれた方の中にも、同じように受け取られた方はたくさんいらっしゃるでしょうし、またそう読者の方々に受け取らせてしまったのは、すべて作者である僕の責任です。

この度は鋭い感想、本当にありがとうございました。


◆化野 夕さん
お読みいただき、感想を書いて頂けただけで、本当に感謝しております。
ありがとうございました。
すみません、本当は長編で出すつもりだったのですが、リアル事情により物理的にも精神的にも時間的にも、どうあがいても長編だと無理だとわかったので、主催者様に無理言って短編にさせて頂きました。
冒険譚である長編は、公募の方へ回そうかと思います。リアルが忙しすぎてまったく進んでいませんが。そちらは落ちたら、またどこかで陽の目を見ることになると思います。
理不尽さを感じ取って頂けただけで、作者としては大変うれしく思う次第です。

お読みいただき、また感想を書いて下さり、本当にありがとうございました。


◆武倉悠樹さん
お読みいただき、また感想を書いて下さり、誠にありがとうございます。
作者が仕掛けたトリックですが、これはもう本当に大失敗でした。あまりの失敗具合に、マイナスへ転落するレベルで。

> 鄭文さんの感想を読んで、ぼんやりとわかってきたのですが、要は「ピー」と呼ばれていた、潜入調査ロボットの見てきた物語だった、と言う事で良いでしょうか。
その通りでございます。鄭文さんのおっしゃられた通り、「作者が策にハマった」というのは、まったくもってその通りでございます。

なお、何故「叙述トリックを使用したか」ですが、それは鄭文さんへの返信にて書かせて頂きました。
なので、そのままコピペして返信としてしまうご無礼をどうかお許しください。
僕は叙述トリックを『ただ「目的もなくこの仕掛けを施した」わけではないことだけは、少々記しておこうと思います。
僕の目的は、「第3者から見た世界」と「人間世界というものを、人間が生み出したロボットが見ている=iもっと言えば観察している=j」というのを表現したかったのです。
人の心の醜悪さ、というのを、本来感情を持たないはずのロボットが、作中のような現実を観察し、どのように捉えるか。
そう言った物を表してみたかったのです。』
※『』内がコピペになります。
ただ、今では『安易な道具に頼った』という意識の方が強く、猛省しております。
また、締切ギリギリで焦っていたとはいえ、誤字脱字が多く、大変申し訳ありませんでした。

世界観やアイディアを面白いと感じてくださり、ありがとうございます。
名もなきフィラアたちとのギャップが上手く功を奏しているようで、お褒めお言葉を頂き、すごく嬉しかったです。

忌憚なきご意見、誠に感謝です。これを次に生かせるよう、精進してまいります。
この度は、拙作をお読みくださり、感想まで残してくださり、本当にありがとうございました。


◆ぷよ夫さん
拙作を「おしい」と感じてくださりありがとうございます。

>人間が持つ欲望やむごたらしさ、逆に生きようとする強さを描いた作品として、かなり高い評価をもっていました。
>強者側、弱者側の欲望や苦悩が、人間の裏側を見るように描かれていたように感じます。
>強者側の欲望を実現するテクノロジーについての発想も、なかなかです。
このようなお言葉を頂き、本当に嬉しく思います。
>種明かしのシーンが、「先生の姿を借りた作者の語り」に終始してしまっている。
もうまさにその通りだと思います。もう少し時間と精神的余裕を持って、その上さらにじっくりと構想を練るべきでした。
叙述トリックを生かすもう一工夫につきましても、「叙述トリックを使用するがこそ」というのを、もう少し意識すべきでした。

>あえて後書きを書くまでもなく楽しめるほうが良い、ってのは作者さん本人が一番分かってるかな・・・・・
それはもう、ほんとうに……。

忌憚なき意見、本当にありがとうございました。
今後の活動の糧にさせて頂き、さらに飛躍していきたい所存です。
この度は感想を書いて下さり、誠にありがとうございました。


◆HAL.Aさん
お読みいただき、また感想まで書いて下さりありがとうございました。

>叙述トリックというのかわかりませんが、三人称とみせかけた一人称だった、ということなのですね。
はい、まさにその通りでございます。

警察に拘束されたあの少年と少女は、似たような境遇に遭った他の大勢のフィラアたちと共に「特別フィラア保護施設」と呼ばれる場所へ送られることになっております。
そこには、どんな「未来」があるのか。僕も彼らの未来を心から案じております。
ただ、彼らが『フィラア』じゃなくなるかと言えば、決してそんなことはないことだけは明記しておこうと思います。『特定』から『不特定』になった、とも。

> ひとつは少年少女の「幼いけれど老いた」という状態の描写について。
これに関しては、書いている途中で何度も悩みました。けれど、最終的には、「できるだけ淡々と書こう」と思い、また「敢えて書かない方が、想像してむごいのでは?」と思ったため、深くは描写しませんでした。
けれど、HAL.Aさんのご指摘を受け、振り返ってみると、確かに描写した方がよかったかなぁ、と思わなくもないです。
少なくとも、フィラアの二人の身体年齢は、もう50歳を超えていたりしたので、最低でも「50歳はすぎている」ぐらいの描写はあってもよかったなぁ、と。

>「殺戮された部屋」という描写だけが、妙に感情的すぎるのでは? という気がしました。
この「殺戮された部屋」という描写ですが、実はこの「ハカリ」を描いている最中で、最も印象に残っている描写だったりします。
それは何故かと申しますと、「作者の内側から自然と出てきた描写」だからです。
僕は基本的に、物語を一人称の視点から考えてしまう癖があり、また一人称の場合はその視点に入り込んで書こうと意識しております。
この「ハカリ」で言うところの、「ピー」視点で、僕は執筆しておりました。
拙作において、意識して淡々とした描写を心掛けていたのですが、実はこの「殺戮された部屋」という描写だけは、その意識の外から生まれた描写なのです。僕もこれを書いた瞬間、驚きのあまり一時停止してしまったのを、良く覚えてます。
これは僕の作家としてのスタイルみたいな物なのですが、僕はあまり「プロットをガチガチに組んで」執筆するということが、苦手を通して苦痛だと感じてしまうたちなのです。ですから、僕はおおよその設定と展開を決めたら、あとはほとんどライブに任せるスタイルを、最近取るようになってきました。
だから、僕は敢えてこの「殺戮された部屋」という描写を残しました。
この返信を書きながら、後付ですが、何故このような描写をしたのか、それに一つ思い当たるものが出てきました。
それは、「この瞬間、感情や意識を持たないはずの『ピー』というロボットが、『感情』や『意識』をにじませたのではないか」というものです。
まあ、「後付だろ」と言われてしまえば、まさにその通りなのですけど。

少しでも拙作を通して考えて頂けるものがあったとのこと、大変うれしく思います。
僕は拙作を通して、読者の皆様に色々と感じてもらったり、考えてもらったりしてもらうことを、目標の一つとしていますので。

この度は率直な感想を書いて下さり、誠にありがとうございました。


◆饅頭よ永遠にさん
>策士、策に溺れる…。
本当に、本当に僕もそう思います。読んで下さった皆様全員に土下座して回りたい心境でございます。ごめんなさい。

>本編の最後、ピーはデータが消去され、意識は無くなるはずですが「わたし」が突如登場する。
何故このような描写をしたのかと言いますと、最後に教授により、『ピー』が所有している『情報』を消去されてますよね。
この時、『ピー』としてのあらゆるすべての『情報』が消去され、本来何の感情も意識も持たない「わたし」――つまり、『普通のロボット』に戻った、とそう表現したかったのです。
作中の「殺された部屋」などの比喩や装飾は、「感情や意識を持ち始めている『ピー』の感想」という意味のつもりでした。
また、ピー自身が自らを『ピー』と呼称していたのも、それは少年と少女を通して得た『ピー』という一つの人格から故、というつもりでした。

>一話目の最後に、ピーは男と女の居る部屋の中と、廊下に放り出された少年少女のどちら側に居たのかな?
この時ピーは、完全にステルス状態にありました。それと同時に、姿かたちは『セキセイインコ』でもありました。つまり、男と女、それから引きずられていたフィラアたちと一緒に、宙を飛びながら部屋の外へ出たのです。

>作中では、「時間」「フィラア」というキーワードから引っ張り出されてそれらから生ずる問題にまで。いやぁ〜、話の始めからにあまりにも非道い殺伐としたものを読んだ後でしたので、問題視されてる人権問題が解り易くて説得力がありました。この辺りは間違いなく高評価でした。
お褒め頂き、ありがとうございます。この設定は、何かの曲を聴いている時に、不意に振ってきた設定で、それを使い高評価を頂けて、すごく嬉しいです。

誤字脱字については、完全に推敲不足です。申し訳ありませんでした。
現在、リアルがあまりに忙しいのですぐに直すことはできませんが、時間に余裕ができたら改めて推敲して直します。

丁寧な感想を頂き、大変うれしかったです。
本当にありがとうございました。


ひとまず、頂いた感想への返信は、本日は勝手で大変恐縮なのですが、終えさせて頂きたく思います。
残りの6名の方へのお返事は、また後日、必ずいたします。

それでは。


[1081] RE:ハカリ /灯月公夜 【レベル5】 Name:深緋 2012/10/08(月) 14:29
〆後のようなので、感想の方にも書いております。
えーと、あの……遅くに感想すみません。

読み終わって不思議だったんですよ。
何故燃料に言葉を教えるのか?
物語の中で彼等に語らせる以外の目的があるか?
人は話すものだ、そうであるべきだ。
そんなエゴであるならば、燃料ではなく人となる。そこに矛盾を感じました。
この世界を思い浮かべると、どうしても引っかかりました。
いくら強者の世界でも、同じ外見をしているならば、言葉を解さない方が罪悪感を感じない。

あとは、燃料の子供二人。
大人が想像する子供の姿だな、と感じました。
台詞かな?
子供は子供らしく。そんな部分が見えます。
逆効果だった気がします。
当方3児の母なので、感じた違和感なのかもしれません。
子供はあなどれませんよ?(^^;

まあどちらも「私ならこうする」というレベルのものではあるんですが、せっかくレベル5なので(笑)

世界観や、人の悪意、当然だと思う心理。
そういう部分を描き出した作品、かなり好きです。

ギリギリまで執筆、お疲れ様でした。


[29] 幸『服』な未来/永谷立凮 【レベル3】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/29(日) 23:42 [ 返信 ]
2050年、人類はついに完璧な人工知能を完成させた。しかし何を思ったのか未来の人類はそれを衣服に搭載したのだ。それから数年後、自我に目覚めた衣服は自分達をぞんざいに扱う人間に対し憤り『幸服な世界(ハッピークロッシング)』という「服尊人卑の思想」を持つ団体を組織して世界を支配しようとした。もちろん人間も抵抗してこれと闘い大戦争となった。 この物語は、そんな最中、ひょんなことから出会ってしまった衣服側の姫君と裸の青年、それも「ドレスフェチ」という奇特な趣向を持つ彼が姫に惹かれて恋に落ち、人類と衣服が仲良しになるように奮闘する異種族…いや、生命倫理をぶっ飛ばすアクション恋愛小説である。

http://ncode.syosetu.com/n6474bh/



[95] アイデアを形にするということ 【レベル3】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/08(水) 21:08
アイデアと、読者側に提示したいもの、その二者はところを突いている。
お世辞にも読書量が多くはないと逃げを打ってはおくが、「服が意志をもっていて喋る」というアイデアはあまり見たことがなかった。そして、意志を持った服と人間とのある種禁断の恋という展開もアリだ。設定もかなり練り込んでいるようで、ところどころで見るべきところも多かった。
奇抜なアイデアを形にしている印象が強い作品である。

しかし、奇抜なアイデアであればある程、叙述の丁寧さが求められる。
誰も見たことのない世界を描くのならば、作者は読者に対し誰も見たことのない世界観を丁寧に語る必要があるからである。
筆者が一つ指摘するとすれば、キャラクターの書き分けだろうか。キャラクターを位置づけるのは何も語尾だけではない。そのキャラクターがどう考えどう行動したのか。それがいわゆる「キャラ立ち」なのである。主役陣はキャラが立っていたが、脇役陣になってくるとその辺りが薄かった。設定を練るのと同じだけ、キャラクターを練り込んだ方がいいのかもしれない。

いずれにせよ、筆者の指摘したは長く書き続けることで解決する問題なので、是非これからも文章を書き続けていただきたい。柄にもなく作者様の今後の活躍を祈念して筆を置かせてもらうこととする。


[130] 【ネタバレあり】感想です。 Name:HAL.A 2012/08/15(水) 20:35
 拝読しました。

 いやあ、派手ですね! ノリノリで楽しく読ませていただきました。
 とにかくノリとスピード感、それからハッタリの効いた演出が素晴らしかったです。さりげなく出てくるSF設定の濃いところも。
 面白可笑しい序盤から始まって、クライマックスにはきっちりと盛り上がる熱い展開、胸に沁みるようなエピソードが待っている。飽きずにぐいぐい読まされて、最後にはほろ苦い余韻。大いに楽しませていただきました。

 コメディ部分も、シモネタの許容範囲って、自分の中でものすごく微妙なラインがあって、どうしても好きになれないシモネタと、ツボに入って爆笑してしまうシモネタがあるんですけど、本作については読んでいてただただ楽しかったです。

 己が筆の拙さを豪快に棚に上げて正直に申しますと、ちょっと勢いが勝ちすぎて、細部が雑なところもあったと思うんです。しかし読んでいるうちに勢いに押し切られたといいますか、そういう細かいことはどうでもいいという気になってきました。それくらい面白かったです。

 あえてひとつ申し上げるなら、展開にスピード感がある反面、ところどころ動きが早すぎて、読んでいて理解が追いつかなかったところがありました。(わたしに理解力が足りないせいもあるのですが……・汗)
 具体的には「ああ。お前の話じゃないんだよ“ジョージ”」から始まる一連のシーンあたりです。それまでするする読んできたのに、ここで急に何が起きているのかよくわからなくて、混乱してしまいました。

 しかし、ハッタリの効いた演出と、読み手にわかりやすい平易な説明との間の、どこで折り合いをつけるかって、悩ましいところだなと思います。とりわけ本作の場合、あまり丁寧にくどくど書いてしまうと、肝心のスピード感が台無しになってしまいそうですし……。なので、よけいな口出しだったら申し訳ないです。

 楽しく読ませていただきました。拙い感想、どうかお許しくださいますよう。


[135] 【ネタバレ注意】脳内の世界を展開するということ Name:鹿目 咲 2012/08/16(木) 02:36
 アイディアが個性的で、まず驚きました。服が人を着るというのは、なかなか思い浮かばないことです。
 乙女として、殿方の股間が常に丸見えなのははっきり言って困りますし、果たしてその時、その形状はなどと(以下自粛)思うわけでありまして。乙女の月のしるしなんかは、せめて下着がないと大惨事なのですが、恐らくスルーされていますね。下着くらい着けていて欲しかったなというのが、女性視点での本音です。
 それはさておいて、人間と服の恋愛という、未だかつて無いテーマに挑戦したのはすばらしいことだと思いました。ほとんど人間対人間の会話にしか見えなかったのですが、服が人間を操るということでつじつまを合わせている辺り、演出がにくいですね。
 まずは、完結お疲れ様でした。


 ここから先は、ステップアップしたい場合のみ、ご覧いただければ幸いです。レベル3相当のつもりですが、少々本音が出ます。

 作品を、誰かに読んでもらうために文章にするわけですが、自分の想像している映像が、果たしてどのくらい相手に伝わっているかどうか、小説を書いている人は大抵不安になるものです。
 この作品の、勢いはとても良いと思いました。前半の銀子とジルベールとのやりとりや、後半のバトルシーンなどは、書いていて面白くてたまらないという気持ちが伝わってきました。
 ですが、それ以外のところで、どうしても引っかかるところがいくつかあり、何度かくじけそうになってしまったのです。
 まず、舞台がどこであるのか。後半に入るまで、未来の日本なのか、それとも未来には国がなくて様々な文化が入り交じっているところなのか、全くわかりませんでした。フランスだったんですね……。「銀子」という名詞が出てきた時点で、すっかり日本だと思い込み、なんか変だなぁと、首をかしげていたんです。
 先に、くどくないていどに、今どこにいるのか、どんな世界なのか、説明してくれるとありがたかったです。
「昭和」「平成」「東京ドーム」「Skype」「2012年現在」など、物語の時代背景と形容が合っていないところがありました。あくまでも「今は○○年先の○○な世界」に、浸らせていただきたかったですね。物語の中に出てこないものには例えないようにすると、世界観がいっそう引き締まります。
 そして、時折入るアルファベット固有名詞や、フリガナ付きの漢字。雰囲気を醸し出すには良かったかも知れません。衣類はアルファベット、人間は漢字、ですよね。でも、すみません、アルファベット、全然読めませんでした……。カタカナのフリガナが欲しかったです。読めなくて、「んー」とか「あー」とか、頭の中で適当な音を当てて読んでしまっていました。本当に些細なことなのですが、読みやすさ優先にしていただけると、もう少しひっかかりなく読めたかも知れません。
 バトルシーン、その他のシーンもそうだったのですが、今どこにいて、どのような人とどうやって話しているのか、わかりづらかったです。私も、気をつけないとそうなってしまうのですが、会話と身振り手振りを展開させることを優先して、背景を省いてしまっているような。だから、建物の中なのか外なのか、そこには何があって、どういう形で、誰がどこにいてどう動いていて……など、アニメや映画では簡単に表現しているような、登場人物以外の背景がすっぽり抜けてしまっている印象です。
 文字で何かを伝えようとすると、どうしてもたくさんの文字が必要なんですが、テンポを保ちつつ、そういう情報も詰め込めるようになれば、もっともっと作品に魅力が増しますし、面白くなるのではないかと思いました。

 長くなってしまいましたが、この発想力を更に伸ばしていくための手助けになればと、書き記させていただきました。
 あと、個人的には11話で完結でも良かったように思います。12話からは、書いてあるとおり、おまけ、ですかね?


[140] アイディアの魅力を引き出すために【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/17(金) 08:37
 まず断っておきますが、この小説はとても面白いです。
 以下、あくまでも一意見なのであしからず。

 作中に「2012年現在」という言葉があったように、僕はこの作品の舞台を2012年だと考えました。いえ、世界観は2050年代ですが、作品自体は2012年。2012年に描かれた、2050年代の史実(ここでは、極端な司馬遼太郎的な意味で“創作上の史実”として使っています)といった感じでしょうか。ところどころに俗なネタ(Skype、オスプレイなど)が散りばめられていますが、それが「2012年現在」の空気を効果的に表現していたように思うのです。作者も現実も“小説”の中に引き込んで、言ってしまえば、作者さんのあとがきも“小説”の一部にさせる力強さ。メタフィクションを通り越して、一周回って完全なフィクションに落ち着いたというな。
 端的に言うなら、“小説”の中に自分が入り込んで、そこでこの作品を読んでいる感覚になったのです。作中作といってもいいかも。外枠の「作」に自分がいて。
 作中に何度も「主人公」という言葉が出ていたので、もしかしたら作者さんは、無意識なりにも「2012年現在」を紡ぐ努力をなさっていたのかもしれません(メタフィクション云々)。そんな、ある種トンデモな魅力がありました。

 そしてまた、アイディアが素晴らしい。服に意思があるだなんて、なんでもかんでも擬人化してしまう絵本でしか見たことがありません。しかもそこに「恋」の要素を入れてしまうなんて、本当に世界初と誇ってしまってもいいんじゃないでしょうか。いやあるかもしれませんが。
 アイディアもさることながら、作中溢れんばかりの創造性にも舌を巻きました。いろんなものを詰め込んでいるなぁ、と(この点について不満を後述しています)。語彙も豊富そうだし、きっとアニメなどでたくさんインプットされてる作者さんなのだろうなぁと思いました。

 しかし総じて、この作品には不満があります。せっかくの素晴らしいアイディアが、たくさん詰め込まれた設定のせいで薄くなってしまっている。そう思いました。
 アイディアが素晴らしいことに変わりはないので、気に入ることは気に入りましたが、そのアイディアをちゃんと前押ししてあげられていないんじゃないのかな、と。叙述の意味でいっているわけではなく、他の創造性(=設定)が、アイディアを殺してしまっている。散漫になった印象です。
 いっそのことアイディア以外はすべて取り除いて、単純に「人と服の恋物語」として描いていたのなら、いったいどうなっただろうなぁと。矛盾を恐れて設定を付け加えてばかりいるのをやめて(特に12話を読んでそう感じました)、シンプルにアイディア一本で勝負するといいかもという一意見です。

 そしてこれは重箱なのですが、作者さんは聖書をお読みになったことがあるのでしょうか?
 まず、なぜ「銀杏」なのかなぁと。2話のあとがきに「気にせず気にせずもっと気を抜いて読んでください。」とあったので、なにか意味があるんだろうなぁと期待していたのですが。結局なんの言及もなく。
 もしかしたら僕の知らない学説みたいなものがあるのかもと思い、“無花果=銀杏”説とか、“古典でいうコオロギとキリギリスみたいに、聖書の無花果は銀杏を意味する”説とかがないのか探しました。見つかりませんでした。手元にある聖書(1955年改訳版)を見てもやっぱり、思い切り「いちじく」と書かれていますし……。
 二つ目に、「旧約聖書を繙(ひもと)くと『創世記』(2章9節以降)に知恵の樹というものが出てくる。」という一文。なんだか、まるで聖書の2章9節目から『創世記』が始まるみたいな書き方だなぁと訝っていました。文章の上手さに関わらず、こういう書き方をするものだろうかと。せめて「『創世記』の2章9節以降」と書くんじゃないかと。それで、もしかしたらと思ってWikipediaの記事を見てみたところ、案の定引用元と思わしき部分がありまして。
 まあ重箱なので、なんでもいいのですが、聖書の内容を用いるときは、該当する部分だけでもお読みになるといいかなぁと。聖書ってすごく創作に役立ちますが、その分おかしなところがあると目立ってしまいますから。
 もし僕の勘違いならごめんなさい。

 でも考えるに、作者さんのこの発想力には羨ましいものがあります。ぜひともその発想を充分使いこなすくらいに、これからもたくさん書き上げてほしいですね。そうしたらどう化けるか。

 思うままに書いていたので、なんだか変な感想になってしまいました。なお、レベル3なので文章面の指摘は省いています。自分なりの勝手な基準です。ご容赦を。

 ではこれにて。執筆おつかれさまでした。


[705] RE:幸『服』な未来/永谷立凮 【レベル3】 Name:尚文産商堂 2012/09/15(土) 23:54
服に人工知能を搭載し、それが人間と対峙し活躍するというのは、面白い発想だと思います。
会話も、よく練られているものであり、最後まで、一気に読み進める必要がある作品でした。


[711] その発想に、「降伏」です〜! Name:鳥野 新 2012/09/16(日) 15:35
 全裸乱舞なのにぜんぜんいやらしくない(笑)。
 服と人間の恋愛という新しい交流関係が描かれていて、とても興味深かった。その斬新な視点に脱帽〜である。
 ハピクロの銀子のマネキン人形ならぬマネキン人間の扱いが、あまりにも酷くてかえって笑ってしまった。たしかに人間は服をあんな感じに扱うことがあるよなあ、と。彼らはどうなったのか、ちょっと心配だ。そういえばカタリーナのキャラは描写も濃く、面白かったのでもっと活躍して欲しかったなあ〜〜。
 奇想天外な世界が面白くて半ばまではどんどん読めたが、半ば以降(8/4のあたりから)からなんだか登場人物が増え、物語も錯綜し始めてちょっと混乱してしまった。フランス語?で書かれた登場人物の名前、Génie(才能)くらいは短いのでなんとかわかるが、他のハピクロの方々が特に「誰がどんなキャラだったっけ」と、判別がつきにくかった。意味が解れば頭に残るかも、と調べてみたがReprésailles(報復)Splendeur(輝き)以外は良くわからなかった(Arcignamente Galantuomo←イタリアの軍艦の名前? Cacasodo これらの意味が不明)最初の数回だけでもニックネームをルビにして振るとか、すればちょっと頭に残ったかも。
 もう少し、鮮明に頭に関係図が構築されればもっと面白く読めたかもしれない。そこが少し残念だが、いや、でも、この発想だけでもすごいと思う。面白かった。


[757] アイデアが素晴らしかった【ネタバレあり】 Name:ねぎ 2012/09/18(火) 13:03
 とにかくアイデアがこれ以上なく独創的ですばらしかったです。
 衣服の描写も細かく、想像しやすかったです。まあ、とある王様とかの姿を想像すると死にたくなりますが笑。
 少し展開が急すぎる印象を受けた場面もありましたが、楽しく読めました。ありがとうございます。


[805] 感想【ネタバレ】 Name:イトマキエイ 2012/09/21(金) 17:41
『服』とのロマンス。AI搭載で可能になった世界……つまりは、ロボットとの恋愛ということに収斂されるのでしょうか。

 この物語の特異な点は、機械が人型でないところです。人のような意識、感情を持っているけれども、普通ではとても恋愛対象にならない外見。どんなロマンスが紡がれるのかなと楽しみにしていたのですが、前半はともかく後半は人と機械とのお定まりの確執になってしまい、『服』ならではの特異性が薄くなってしまったようです。話自体もどんでん返しがありますが、ただ、そうなのかと思うだけで、「ええ!?」というほどの感慨はありませんでした。

最も気になったのは、最後のどんでん返しで主人公の性格が、最初と変わってしまっているのではないかと思われるところです。能ある鷹は爪を隠すともいいますが、どうもつながりませんでした。

『服』がヒトを着るという逆転の発想はとても面白かったのですが、今ひとつ物語として、それを生かしきれなかったと思います。


[908] RE:幸『服』な未来/永谷立凮 【レベル3】 Name:永谷立凮 2012/09/27(木) 12:15
どうも、作者の永谷立凮です。

というか今思ったんですが、作者が自分で感想ページに何かを書き込むのかは空想科学祭的にNGなのではないかとビクビクし始めてます。

そんな禁忌を冒してでも私永谷立凮が諦めずに慣れない手つきでキーボードを叩いているのには理由があります。それは実はふと今日この空想科学祭のことを思い出して久しぶりにページを開いてみると、なんと私のあんなへっぽこ小説に感想が届いていたのでした!まっさかまさかレスポンスが返ってきているとは思っていなかった永谷立凮はしばらくパソコンの前でフリーズしていました。

ああ、知りませんでした今日まで。世の中とは未だにこんな私にですら手を伸ばしてくれる心の大きな人々が存在していたんですねホロリ。ギャラクスィーマインドですよギャラクスィーマインド!

だから私はどうしてもそのお礼が言いたかったのです。


皆様。わざわざ読んで頂きありがとうございます。剰え感想まで…。ホントはもっとボロクソ言いたいのに感情を沈めて優しい言葉を織りなしてくれたのだと思うとそのお心使いになっ…なみぢゃがちょみゃりみゃしぇにゅゅっ!!(一部字体に乱れがありましたことを心よりお詫びいたします)

ところで感想の中に「発想を生かし切れていない」という指摘がありましたが。至極そうですよね。言い訳に聞こ………言い訳ですが、そもそも『幸服な未来』の構想自体は前からあって「いつか書いてみたいな〜」なんて思っていたわけですよ。
そんな中、この企画を知って、友人に相談したら「じゃあ、書いちまえ」ってことになって、それが参加締切3日前のことでそこから急いで書き始めてしまったがためにあのような不完全燃焼中途半端で終幕大急ぎな事態に終わってしまいましたのです。今思えばスゴイ悔いですね。もし次にこんな機会が来た時の教訓にします。

では、またいつか


[909] ※永谷立凮さん 返信は企画終了後です Name:天崎@管理人1号 2012/09/27(木) 12:40
 申し訳ないのですが、この掲示板TOPにもありますように、作者からのレスは企画終了後にお願いしています。投票結果に影響が出るのではないかという過去の指摘に基づいています。
 なお、上の書き込みは削除しませんので、ご了承ください。
 他にレスが付いた場合でも、返信は企画終了後(10/1以降)にお願いいたします。
 この書き込みについて、返信は不要です。


[1078] 感想。 Name:深緋 2012/10/08(月) 13:11
〆後っぽいので、感想と両方に。
……感想、遅くなりました。

「服」この発想に非常に驚き、読んでいて面白かったです。
こういう発想が出てくる作者様に、少々嫉妬を感じますよ(笑)
いや、本当に脱帽。
文章力は書いて、読んでを続けていれば向上します。
しかし、アイディアというのは努力のしようが無い……。

という訳で、これからも書いて下さいね。いっぱい。
この発想力に文章まで、となれば他を圧倒する作家さんになるんじゃないかと、勝手に思っています。
素晴らしい書き手さんに出会えたこの企画に感謝。

楽しかったです、ありがとうございました。


[175] 図書館で夢見れば/鈴鳴月 【レベル4】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/20(月) 01:22 [ 返信 ]
 遠い未来。あるいは、とても近い未来。紙媒体の本が最早アンティークと化した時代に、少女は日本最後の図書館に通う。認知症の祖母に本を届けるために。AIの司書と、二人だけの図書館。電子書籍の盛り、時代錯誤を携えて少女はどんな選択をするのか。 

http://ncode.syosetu.com/n2941bi/



[183] 感想【ネタバレ注意】 Name:ヨエ団 2012/08/20(月) 04:31
1人の書き手として、原点を垣間見た気がしました。
人が文章を書くことの出発点は『人に自分の意思を伝えたい』というところなんでしょうね。
そして自分の主張が通じること、世界を変えることを夢見る。

表現の自由、それこそが人類に与えられたものだと感じました。
(なんか薄っぺらですいません)

実際、世界の電子書籍化はますます拡がっております。
そのうち、電子書籍しか触らなくなる時代だっていつかは来るかもしれません。
電子書籍だけではありません、望まない社会になることは多々あるでしょう。
それを望まないのならば、自分の力で、自分の血肉(文章)で、変えていこうじゃありませんか!!

と、ノリノリになるくらい良い作品でした。
文章力530000だと!? そりゃ勝てないわけだ、グスン。

以上、ヨエ団の提供でお送りしました。


[358] この作品が好きである 【レベル4】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/28(火) 22:30
一読して、空想科学祭ではウケにくい作風だと感じた。
星新一先生の影響があるからか、どうしてもSFというと(例外があるのは言うまでもないが)どんでん返しやプロットの妙、SF設定の物語への浸食の度合いが評価されがちである。
そう、この作品はそういった作品群とは肌合いが違うのである。

果断なことを言ってしまえば、この作品、SFの体裁を借りた文学作品なのである。

本の存在が隅っこに追いやられて電子書籍に代替されている未来。そして、追いやられている本を好んで読んでいるおばあさんは痴呆によって社会の隅っこに追いやられようとしている。
そんな不条理な世界を見た主人公が悩み、最後に自分の物語を紡ごうとするくだりなどは、きっとこの企画に参加なさっておられる作者様方ならば身に覚えがあることだろう。

もっとも、少々言葉選びが雑であったり、妙に現代を皮肉っている文章が飛び出して作品世界の雰囲気にそぐわないなどの傷も見受けられたが、そんなことは瑣末な問題であろう。

きっと読み手の好き嫌いが分かれる作品である。しかし、筆者はこの作品のことが好きである。


[374] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/08/29(水) 21:55
 切なく胸苦しい、けれど力強い、いいお話でした。

 近ごろの電子書籍ブームもあって、紙の書籍および図書館の未来については、色々と思うところがあります。わたしの周囲の人々は、「なんだかんだで紙の書籍はなくなりはしないだろう」という意見が多数派ですが、どうなんだろう……なんて不安もあったりして。まさかと思っても、いざとなれば慣れてしまうもので、二十年後ぐらいに、「昔は本っていえば紙が普通で……」とか言っていそうな気もします。
 そういう自分も、好き嫌いでいえば断然、紙の本のほうが好きなのですが、転勤があるため荷物を増やすのが苦しく、紙で買った本の多くは定期的に手放さなくてはならなくて、両方併用している段階だったりして……。
 いつかの日には、趣味品、骨董品になってしまうのかな。

 本の行く末と、彼女自身の物語と、ともに切なく胸苦しくて、泣きそうになりながら読んでいました。読みながら感情移入しすぎて、彼女の周りの大人たちに、本気で腹を立ててしまったりして……

 文章ににじむやりきれなさ、少女らしい潔癖さがよかったです。それから、ネーミングセンスにもやられました。夢見、すてきな名前ですね……!

 ということで、すごくよかったのですが、ひとつだけちょっと勿体なかったような気がしたのが、ラストの処理でした。
 といっても、ラストシーン自体はよかったんです。提示された結末は、とても共感できる内容だったのだけれど……なんといったらいいのか、この小説が提示する結論にあたる部分を、主人公がストーリーの中でみずから発見するのではなくて、司書が述べていますよね。(もちろん、それを受け止めて、彼女自身も自らの心の内を見つめるのですが……)
 主人公が、紆余曲折のはてに自らこの決意にたどり着いたのだったら、気にならなかったんだと思います。けれどそれを提示したのが彼女自身でなくて、司書だっただけに、ちょっとだけ、あっけなくお話が終わってしまったような気がしたのかなと思います。(曖昧ですみません……)
 といっても「結論はかならず主人公が自ら見つけなければならない」とか思っているわけじゃないんです。ただこの形でゆくのなら、前半および中盤で、さらにもう少し、司書のキャラクターを丁寧に掘り下げておいて欲しかったような、そんな気がしました。
 ……なんて、自らの筆の拙さも棚に上げて、好き勝手なことを書いてしまいました(汗)すごく好きなストーリーだっただけに、ついつい力が入って、求めるものが過大になってしまいました。申し訳ないです……。
 作者様の意図とかけはなれた見当違いな意見でしたら、どうか広いお心で聞き流していただければと思います。

 いいお話を読ませていただきました。ありがとうございました。
 つたない感想、どうかご容赦くださいますよう。


[383] じんわりしみてきます Name:虹鮫連牙 2012/08/30(木) 06:18
 素敵なおはなし〜。

 拝読させていただきました。
 感想失礼します〜。

 うんうん、僕もこういうのを書きたいです。
 主人公の心情が丁寧に書かれていて、感情移入しやすい。そして感情移入させられてしまう感じでした。
 最後の司書とのシーンは、感極まりますね。世界にぶつけてやりたい想いは山のようにあるのに、無力であるが故に周囲の状況がどんどん望まぬ方向へと進んでしまう。それを憂いで涙するシーンは感動しました。
 そのシーンと、そこに至るまでの過程がきちんと書かれていたおかげで、物語のクライマックスで見せた主人公の決意がより一層際立つ。
 物語として一本筋の通ったお話。とある少女の原点であるから、当然続きも気になるところだけれど、消化不良になることなく読みきれました。
 面白かったです。

 先の感想人さんが言っているとおり、この企画でのウケがちょっと気になりますね。
 ぶっちゃけ自分も、どちらかというとこの作品と同じような部分に重きを置いて作品作りをしたがるので、人のことはとやかく言えませんがw
 でも、それだからこそ、本当に僕好みの作品でした。
 ありがとうございます〜。


[389] 【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/30(木) 21:10
 先の方の感想にならうなら、自分は多数派の、「なんだかんだで紙の書籍はなくなりはしないだろう」という楽観人間です。楽観というよりも、紙の書籍がなくなったらつらい。どうしても電子書籍に慣れず、大幅に読むペースが落ちてしまいます。個人的に。「小説家になろう」でも、こういう企画がない限り1万文字以上は読む気が起こらず……。PDFで縦書きにして、(でも紙もないから画面上で)どうにか読んでいるのですが。普段の二倍ほど時間をかける自分にいらいらしながらも、皆様の作品が楽しすぎて読んでしまう近頃です。誰か、速く読めるコツ(ウェブ小説Ver.)とか教えてくださんないでしょうかねぇ。

 私事はさておき、以下、あくまでも一意見です。あしからず。

 一貫して小説の提示していることがはっきりしていて、分かりやすかったです。紙の書籍がすっかり廃れ、読書といえば端末を用いるのが当然の未来像。それを見せ付けられ、いろいろと考えてしまいました。紙が廃れていく過程が丁寧に描かれていたのも良かったです。
 そしてラスト。「世界への疑問」を文章に紡ぐ。不条理な社会を目にした少女が、不条理な境遇に遭っているアンドロイドとの出会いで、ついに社会へ働きかけようと動き出す。主人公の今後を応援したくなる、いいラストでした。

 電子書籍に移行しても、漫画の打ち切り文句は相変わらず「まだまだ続く!」なんですね。この辺悲しいなぁと思いながら読んでいたのですが、ふと疑問を感じたので、報告しておきます。
 どうも、電子書籍人口が多すぎやしないか、と思ったんです。一人称の作品なので、自分が見当違いなことを言っているだけかもしれませんが。
 電子書籍が教科書レベルにまで普及して、端末を使う人が増えたとして。だからといって、小説人口、漫画人口が増えるだろうか? と。主人公の姉妹のくだりを見ていると、そんな違和感を持ったんです。普及するのと、人気であるのは、また違うことなんじゃないのかなぁと。紙であろうと電子書籍であろうと、小説・漫画に見向きもしない人っていうのは、一定数いるんじゃないか、という、ある種自分の偏見かもしれませんが。
 自分が読み零しているだけならすいません。それにこの作品は一人称。主人公が過剰にその面に反応していただけかもしれませんし。一応参考までに、こんな疑問を持った読者もいるんだよと報告だけ。

 あと個人的に、生まれたときからバーコードがつけられるくだりが興味深かったです。細かに設定を練られてますね。
 執筆おつかれさまでした。


[445] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/02(日) 16:35
丁寧に書かれた、心温まる素敵なお話でした。淡々としているようで、盛り上げ方が上手いなと。
最初は図書館でのほのぼのとした一コマを垣間見て、夢見と司書さんの交流が微笑ましく思いました。しかし、だんだんと世間から追い込まれていく、図書館とおばあちゃんの存在の対比が上手くなされており、物語に一気に引き込まれました。電子書籍化が進められた時代――今の時代も少しずつ電子化されており、いつかはこういう時代が来てしまうのではないかと思うと、寂しい面もありますよね。
最後に世界への疑問の発信――“書く”というところまでいくとは思いませんでした。私たちが書き続ける理由もその一つかなとも思いましたね。夢見の心の叫び、そしてこれからを優しく示してくれる司書さん――。思わず胸に突き刺さる主張に込み上げてくるものがありました。

少し気になったのは電子書籍化への移行について。
現代でもデジタル教科書化が進められているということで、意外にも教科書は早くデジタル化しそうな気がしました。文科省によって教科書作りは統一されているので、そこが規制してしまえば広まりやすいと思うのです。一方で、新聞は読んでいる人が少なくなっているとはいえ、しぶとく残り続けそうな感じです、高齢者が好んで読んでいますから。
以上、一個人の考えなので参考程度に受け流してください。

これからも書き続けたいと思っている私にとっても、いい刺激になるお話でした。
とても楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。


[459] RE:テンプレを使った感想で失礼します Name:tomoya 2012/09/03(月) 01:05
はじめまして。
レベル4の感想をということなんですが、レベル表現がよくわからないので、一律のテンプレを作って感想を書いています。レベル4は定義に従うとやや厳しいテンプレになってしまいましたが、ご容赦あれ。

レベル4用のテンプレ使用
1 物語の展開で無理のある部分の指摘
 いや、直す必要はないけれども、一応……管理官の言動は無理があるよね^^
 でも、あり得ない人物描写が善悪をわかりやすくしてくれるので、甘んじて目をつむろうと思います。本当は、これほど電子化されているのに、ロボットを使わずに柄の悪い人間の管理官を使い続けているというところに大いなる税金の無駄を感じる。閉館の決定は館内のビデオと貸し出し状況のチェックだけでいいじゃないの。(ダメー?^^;)

2 矛盾点
 うーむ。いや、私の人格を貶めるかもしれないので、書きたくない……いや、その、認知症ってどのレベルまで進んでいるのかわからないので、えっと……本であればいいのかな、と思ったりしたのであります……主人公は頑張って借りているけれども、実はおばあちゃんはそれを理解してないかもしれない。本をめくるという行為だけが彼女の慰めになっているなら、どんな本でもいいし、たった1冊の本を膝の上に乗せるだけでもいいのだろうな。彼女のためだけに、国の予算をつぎ込んで一人のために公共機関を運営、というのはやはりおかしい。それだけが理由なら閉館は致し方ないと思ったりします。そのために悲壮になっている主人公たちには悪いんだけれども、端から見るとそこが滑稽なのだ。すまん……私はこんな人間で……主人公に嫌われる側のタイプの合理的人間であります。

3 読んでいて引っかかった点(1と2以外で)
 書きたくない。これ以上、話のイメージが壊れるのは嫌だ。

 私はこの作品の雰囲気が好きです。情緒的にしっとりと書く素質があると思う。地の文をもっとしっかり多く書いて、より一層感動を長続きできるようにしてくれると、もっとうれしいです。



読後に思ったことは「ああ、私は今、電子でこの話を読んでるよ!」であった。便利になった反面、忘れているものがあるかもしれません。
図書館はなぜ必要なのだろうか。私は文庫本はすべて電子化してもいいと思うよ。でも、人が文字を持ち、どんな形で物語を残してきたかという記憶は物質という形で残しておいた方がいいようにおもいます。手書きで清書した後に装丁された源氏物語とか、最初の活版印刷が発明された頃の聖書が電子化されたら、何か大きな遺産を失ったように思うんですよね。そういう初版本を記録し、人類共有の知の財産として守るのも図書館の役目だと思います。何が書かれているか、も重要だけれど、どうやって残してきたかも技術として重要だと思うから。本のページをめくって読むことに郷愁を求めるのは、個人の自由だけれども、私たちが紙の本と言う形態を手に入れたのは人類の歴史から見るとそんなに長い話ではない。何が媒体でも構わない。ただ、人は物語を語り継ぐ生き物なんだなあ、と思います。


[471] RE:図書館で夢見れば/鈴鳴月 【レベル4】 Name:海苔島まさぴ HOME 2012/09/03(月) 13:03
こういった過渡期のおはなしが大好物なのです。

この先、「見せてもらいましたよ。荒々しくて率直で未完成で……」と耳をすませばルートにいってもよし、冷酷メガネイケメン電子書籍編集者を原稿の束でぶんなぐって「電子書籍じゃこんなことできないでしょ!」って展開する少女漫画ルートもまたよし、仕事のなくなった無精髭オッサン元編集者がユメミの才能を見出して「いくぞ、新世紀の文芸復興だ!」となる出版業界ビジネスノベル展開もよしという、大変楽しい想像が膨らむすばらしい問題提起ではないかとおもいます。

紙の本が無くなる問題に関しましては、僕はIT業界の人間ではありますが、はたして紙と石油どっちがなくなるのが早いかなー、というスタンスでおりますのであまり心配しておりませんが、ただこうして極端な設定のフィクションを通じて、紙の本が当たり前にあるという現状のありがたみを再確認しておくのはわるくないなーとはおもいます。

大変すばらしい作品をありがとうございます。


[549] 【ネタバレ注意】ぐっときました Name:鹿目 咲 2012/09/06(木) 17:05
 前半、痴呆症のおばあちゃんが出てきたところで既に泣いていたのは私だけだと思います……。最後まで、涙がポロポロ止まりませんでした。おばあちゃんを出してくるなんて卑怯です、泣かす気満載じゃないですか。
 いいお話ですね。紙の本にこだわってなかなか電子書籍に手が出ない私には、二人と一体の気持ちがよく分かりました。
 紙の手触りが、脳を刺激するのがいい、という話を聞いたことがあります。小さな赤ん坊に読めもしない本を与えたり、新聞を破って遊ばせたりするのも、字を見るのさえ億劫になっているはずのお年寄りに本や新聞を与えるのも、そうした理由からなのでしょう。
 ずっと紙媒体での本という存在があって欲しい、これから先どんなに文明が進んでも、無くならないはずだと信じてやみません。
 さて、このお話では、電子書籍に駆逐され、本が無くなっていきます。最近の電子辞書とやらは、小さい本体に何十冊もの辞書のデータが入っていて、更に青空文庫の小説まで読めるんだとか。時代は変わっていきますよね。全然ついて行けてませんが、いずれそうなってしまうのかもと、思いながら読み進めました。本を手にする人がいなくなって、図書館の役目が終わって……。
 涙を誘う盛り上がり、隅に追いやられる本と老人の対比など、本当によかったのですが、途中でどうも、主題を見失っていったような気がしました。
 無くなってしまったのは、「紙製の本の価値や必要性」であり、「物語」や「情報」ではないですよね。物語や情報は、電子書籍で得ることが出来る、ならば、物語に対して悲観的になる必要は無いのでは。
 途中、家族に本の重要性を問う場面から、主題のズレが生じてきているように感じました。だから、最後の感動の場面での司書の訴えが、陳腐なものに思えてしまったのです。
 本の手触りは、よいですよね。特に、装丁。データの表紙だと、どうものっぺりしてしまって、面白くありません。私は、どうせなら、ここに主題を置いて欲しかったです。紙は、いろいろな人に触られて、どんどん味を出していくものではありませんか? 様々な人の手を渡り歩いた年月を感じさせる本を、図書館や古本屋で手にするときの喜び、真新しい本のインクの臭いなど、データではなく、紙の本でなければならない理由が、残念ながら語り尽くされていない点がどうしても気になりました。


[680] この小説から発信されるもの【レベル4】 Name:饅頭よ永遠に 2012/09/13(木) 11:56
こんにちは、拝読しましたので感想です。
さて感想を、と思ったのですが、私も目にウルッと来てしまった一人でしたので、熱く語ろうかと思います(長いよ)。

読了から派生して思ったことをつらつらと。
ゆとり、って聞くと、今や差別用語にもなっていますね。では、ゆとりって何でしょうか。ゆとり、の前には「縛られてきたもの」が存在します。それがあってこその「ゆとり」。
ゆとりを失ったら、何に縛られっぱなしになるのでしょうか。答えのひとつは、「時間」かな、と。
それと時々に思うんですが、速読って、良いものなのかな? と。悪いものでもなければ良いものでもないんでないかと。
速読で時間が削られ余ったとしても、その余った時間で別のことをする。そうやっていくことの積み重ねで、「忙しい人間」てのが出来上がる訳です。それってどう思われますか?
とりあえず忙しい人間って、出来たらなりたくないなぁ〜と思う所です。
普段が遅いっていうんなら急げ、ってなりますが、かかるべき時間を使ってかかる時間を過ごす。これの何処が悪いのだろう。かかるべき時間や労力を使って読書を愉しむ。娯楽なんですから、気分を楽しめたいもんですから、ケチらず、ぱーっとお金や時間を思いきり使うのが賢いやり方であり、ゆとりだと思うのです。

とまぁ、話がそんな所に飛んじゃいましたが、余裕の無い社会っていうのは、嫌ですね。物語等娯楽だけじゃなくて、情報として、紙媒体というものはどうなるだろうかと予想したら。情報は簡単に書き換えられますから、それをクリアしないと紙のままでしょう。身分を証明する類については、当分いつまでも紙に判子を押すでしょうしね。偽造されない為に。
そういや心霊やホラー映像なんかも、加工ができますから見ても全然怖くなくなりました。「どうせ作ったんだろ」みたく。ええ、そんな冷めていく感じの世の中です。私も作品を通して訴えかけたい。「電子化ってそんなにイイノ?」
因みに私は目や神経系統、健康に負担がかかるので、そんなには電子書籍を用いません。どうしても、って時だけですね。便利さの裏には必ず不便さもある。それが解らずに利用してしまっている人間の愚鈍さってのがあります。

紙は、主に木です。木と人間って近い存在です。友達以上のものがあり親しみやすさでは外せないでしょう。それに、紙媒体は無くなるか? というと、100%とは言い切れませんが、少なくとも自分が生きてる内には無くならんと思いますしね。
人類がある日突然、滅亡しなければ(そうなると読書どころじゃありませんが)。

さて、作中には直接的には無関係な話になってしまいましたが、この作品が訴えかけるもの、まだ何の芽も出ていない(出そうな)少女のこれからの走り出し。読んでいたのが深夜でしたので、静かにとてもよく響いてきました。きっと読者に続きは委ねられるんだろうなぁ〜なんて思いつつ。長々とでしたが、ここをこの辺りで〆とこうと思います。

それでは、感動的なお話でした。
おつかれ様です☆


[782] 孤独な二つの魂に涙し、感動する Name:鳥野 新 2012/09/19(水) 22:15
 孤独な主人公と、認知症で孤独な世界に入り込んでしまった「おばあちゃん」の二つの魂に心が揺さぶられた。主人公の心が行き場を見いだせず、荒んでいったその先にたどり着く光明に、救いを感じる。
 紙媒体のロマンを感じた。
 この先、本当にこのような世界になっていく可能性が大きい。
 実際自分も「本」というデーター記録法に並々ならぬ愛着を感じていることに気付かされた。そうなれば自分も「本〜〜〜」と暴れるかもしれないなあ。


[851] RE:図書館で夢見れば/鈴鳴月 【レベル4】 Name:右野 前条 2012/09/23(日) 16:32
最初に言っておくと、非常に好みの作品である。
失われようとしている紙の書籍、ひとつの文化の終わり。
そのまま終わったのなら、科学技術や効率を至上主義とする世界に押し潰されるパターンでしかなかったが。
そのなかでの、新しい始まりがある。まったくタイトルそのままに、この作品には夢がある。
この企画に参加するのは、大なり小なり、本が好きな人間ばかりだろう。
そういった意味で、電子書籍への置き換わりというテーマは、なかなかピンポイントに打ち抜きにきた感。
というか、打ち抜かれた。大変とても、好みのストーリーだった。

好みの作品であるし、ここで終わっても良いのだが、Lv4だので先を続ける。
この作品は、多感な少女の主観を通して書かれているわけだが、その肝心の主人公の背景が薄い。
たとえば、夢見は何歳なのか。中学生か、高校生か。歳がひとつ違うだけで大きく変わるのが、この時期だ。

それと、根本的な問題として、夢見は何故、紙の書籍でなければいけないのかが判らなかった。
いや、祖母のために図書館に来ているというのは判る。祖母が紙の本を求めているのも判る。
しかし、夢見が、紙媒体の本でなければいけない理由は何だろうか。

個人的な意見になるが、私は正直なところ、電子書籍にはロマンがないと思っている。
本の重み、指先に感じる紙の質感、頁を捲る微かな音。
そういった諸々を含めて、"読書"という行為は成り立っていると思う。
同じ文章を読むにしても、電子書籍では"読書"とはいえない。
実際、Web小説を読むときに、"読書"をするという感覚を抱く人はあまりいないのではないだろうか。
だから私は、電子書籍に手を出すつもりはないし、人の手を経てきた感のある古本や図書館の本を好ましく思う。

何が言いたいかといえば、そういった拘りや愛着が、夢見からはあまり感じられない。
実際、「祖母のために本を借りに来るようになる前から、私は良く電子書籍を読んでいた。」という描写がある。
ならば何故、電子書籍ではいけないのか。何故、夢見は本が好きなのか。(或いは、好きになったのか)
この結末にするのであれば、そこをもっと書き込んでほしかった。
どうして司書になりたかったのか、でもいい。本についての大切な思い出、でもいい。
祖母ではなく、夢見が紙媒体の本に拘る理由がほしかった。
でないと、結局のところ、祖母のために本を借りるうちになんとなく――という程度に思えてしまう。
本を読むのが悪いことなのかという問いも、本を失った嘆きも悔しさも、ラストシーンもよく描けている。
だが、借り物の理由では、いささかパンチが足りないと思うのだ。


[988] RE:図書館で夢見れば/鈴鳴月 【レベル4】 Name:尚文産商堂 2012/09/30(日) 16:36
昔をゆっくりと懐かしむという感じの作品でした。
電子書籍は最近流行っていますが、徐々に紙媒体はなくなっていくという予測もあります。これからの世界が、どのようなことになるのかが気になる作品に仕上がっていたと思います。


[992] 感想【ネタバレ】 Name:イトマキエイ 2012/09/30(日) 17:37
背景になる世界がどうもチグハグです。アンドロイドがいながら、介護ロボットもいないのかなとか、認知症の治療薬の進歩や社会的援助がまるでないのかな、とか。

主人公の怒りが、どうも認知症のおばあちゃんがぞんざいに扱われている故に見えます。

紙の本に対する、手触りとか、装丁の美しさの多様性とか、これだから紙媒体はいいという場面があればまだ気持ちがわかったのですが。

図書館で読んでいた本も、続きが読めないという不満で、せめて続きを電子書籍にして欲しかったような感じですね。
主人公にとって紙媒体の本とは何なのか、おばあちゃんとの思い出をこえて社会に訴えたいのなら、アンドロイドに教えられる前に、自分で答えを見つけて欲しかったです。


[1002] 【ネタバレ】 Name:シグレイン 2012/09/30(日) 20:45
簡単にですが書かせたいただきます。

良い話です。
こういう小説を読むと、紙の本は大切だなあと切に思います。

電子辞書より紙の辞書の方が良いのに、時代は電子辞書ですからね。

読んでいてとても気持ち良かったです。

素敵な作品ありがとうございました。


[1077] 感想です。 Name:深緋 2012/10/08(月) 12:41
遅くなりまして、すみません。

主張の強いお話だと思いました。
淡々とした語り口のようでありながら、とても熱い。
夢見というキャラクターを借りて、作者の思いが溢れています。

その部分が強過ぎたかな? と、そんな読了感でした。

世界観が弱かったのかな?
本が消え去る世界、もっと冷静な目線での状況を伝える部分があれば良かったか。
こんな世界はおかしい、ひどい。
その一方でしか展開しなかったが故に、主張が強いと感じたのかもしれません。

執筆、お疲れ様でした。


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