空想科学祭FINAL感想掲示板

空想科学祭FINALにようこそ!
今回は、作者側から事前に「感想耐性レベル」を伺っています。
詳しくは、企画サイトの作品リストをご覧ください。
なお、スレッドは実行委員会で立てますので、ご了解ください。


★読者さんにお願い★
・耐性レベルより辛口の感想をつけないように配慮する。
・誹謗中傷にあたるような書き込みをしない。
・他人の書き込みに、いちゃもんをつけない。

★作者さんにお願い★
・作者からのレスは、企画終了後に纏めておこなうこと。
・自分の示した耐性レベルより
  辛口ではないかと思われる感想が書き込まれても逆上しない。


[828] 【ネタバレ注意】ファンタジーとして、なら Name:鹿目 咲 2012/09/22(土) 15:32
 最初に、「堕天使」「天使」「悪魔」等、ファンタジー色の強い言葉を目にしてから、果たしてこの作品がSF(サイエンスフィクション)として成立しているのだろうかというところから読み進めました。
 SF読みの中には、ファンタジーとSFの違いについて、確固たる定義を持っている人がたくさんいます。何を持ってSFとするかということについては、はっきりしたものがあるわけではないのも事実ですが、この場が「“空想科学”祭」であると言うことを考えれば、SFであると堂々と言える作品を持ってきていると考えるわけです。
 一部に、SFかどうか悩む作品もあります。SFが、何の略なのか、サイエンスフィクションか、少し不思議(科学的要素はあるが、厳密な検証がない、SFベースだが科学的根拠はない)か、はたまたスペースファンタジーなのか、スペキュレーティブ・フィクションなのか。どれかに属しているという許容をもって、納得して読み進めているのが現状ではないかと思います。
 ということを踏まえて、この作品を見ると、SF的要素は殆どなく、いっそファンタジーだと大見得切ってしまった方がスッキリするような内容だったように感じました。
 ゲームやアニメだと、SFを絡めたようなファンタジー、異能力バトルものもたくさんありますから、そういう作品だと思って読めば、納得できます。

 能力に関しは特に、それが顕著に感じられました。
 例え「魔術」と表現していたとしても、実際は何らかの科学的な要因があって、発揮されるものだったとすれば、SFだと言えたのかも知れません。が、超能力と言うより、RPGなどのファンタジー系ゲームで言うところの魔法に近く(いや、そのものかも知れません)、「魔方陣」という、明らかなファンタジー的な場面が、SFっぽさを失わせてしまっていたのが残念です。
 これがもし、事件が元で脳波の異常が起き(または、生まれつきの脳波の異常でもいいのですが)、人体に秘められていた第六感的な力が具現化されてしまったとか、魔術を発動するために、身体の周囲を漂わせているナノマシンを魔方陣状に展開させるとか、ああ〜、SFだなぁと読者に思わせるような仕組みを一つでも良いから入れて欲しかったですね。触媒という考えをもってSFだとするのは、強引過ぎるのではないかと思いました。

 全体的に、てにおはがおかしいところがあったり、文章を繋げすぎて意味が通じなくなっているところが目立ちました。冒頭の、「そんな業平亜輝が当たり前の様に授業をサボりながら、屋上で読書をしていた業平亜輝の頭上から爽快な声が降り注いできた。」で、脱落した人も多いのではないでしょうか。
 掴みは大事です。最初に「ダメだ」と思わせたら、最後にいくら面白くなったとしても、最後まで読んではくれません。読者はそれくらい、非情な存在なのです。

 また、やはり実在する精神病の名前を安易に使うのは考えものです。じっくり考え、その病気で苦しんでいる人たちの実情を踏まえた上で使うのと、単に二重人格を表す言葉として使うのとでは重みが違います。この病気は、とてもデリケートです。病名抜きにしてしまった方が、読者も納得できると思います。
 
 続編も書かれているようですが、あくまで参加作品は一作で読めるようにしてあるはずですので、この作品だけで評価させていただきますが、この匙鞍島という舞台そのものにも、私は疑問を感じました。
 誤字があって、はっきりとは分からないのですが、東京に次ぐ第二の都市という位置づけで間違いないでしょうか。だとしたら、このような海上の無防備なところに、重要な都市を築くこと自体に疑問を感じます。
 防衛的・防災的観点からも、こんな所に重要な都市があっていいのだろうかと。もし、他国から攻撃があったとしたら、もし、大きな地震で津波が押し寄せるようなことがあったら、堕天使云々の前に、簡単に壊滅してしまうじゃありませんか。
 恐らく、本州からは独立した匙鞍島という世界の中で起きている出来事として描きたかったと思うのですが、だとしたら、この場所に舞台を置くのは、無理があると思いました。

 ただ、こうして一つの物語として書き上げるだけの筆力はお持ちなのですから、せめて重箱の隅どころか、重箱そのものを突かれないよう、丁寧な作品づくりは心がけた方が良いですね。
 文章は特に、一文一文、主語と述語に注意して書いた方が良い箇所が多々ありました。
 戦闘シーンも、必殺技を連呼せずに書けるようになれば(中二病的で格好いいと言われればそうかも知れないんですが)、面白いものが書けるのではないかと思います。特に最後のバトルは、急ぎすぎてしまったのか、人物の動きがよく分からなくて、「なんか、どうにかして戦ってるみたい」な印象で終わってしまったのが残念です。
 まだまだ伸びしろのある作者さんだと思いますので、作品の内容同様、前向きに頑張って欲しいものです。



スレッド記事表示 No.5 嘘つきの奇跡/舞原夏奈悠 【レベル4】  空想科学祭実行委員会 2012/07/29(日) 00:53 [ 返信 ]
   ┣No.189 RE:嘘つきの奇跡/舞原夏奈悠 【レベル4】 尚文産商堂 2012/08/20(月) 13:45
   ┣No.274 めくるめく世界観、登場人物達がカッコ良すぎる 鳥野 新 2012/08/25(土) 02:07
   ┣No.298 RE:嘘つきの奇跡/舞原夏奈悠 【レベル4】 84g@無敵状態 2012/08/26(日) 15:29
   ┣No.299 【ちょっとネタバレあり】感想です。 HAL.A 2012/08/26(日) 16:58
   ┣No.458 RE:テンプレを使った感想で失礼します tomoya 2012/09/03(月) 00:58
   ┣No.721 【一言】感想 鄭文ういな 2012/09/16(日) 19:36
   ┣No.828 【ネタバレ注意】ファンタジーとして、なら 鹿目 咲 2012/09/22(土) 15:32
   ┣No.1020 RE:嘘つきの奇跡/舞原夏奈悠 【レベル4】 神沢翠 2012/10/01(月) 00:16
   ┗No.1089 作者返信・皆様、ありがとうございました。 舞原夏奈悠 2012/10/08(月) 16:12

  




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