空想科学祭FINAL感想掲示板

空想科学祭FINALにようこそ!
今回は、作者側から事前に「感想耐性レベル」を伺っています。
詳しくは、企画サイトの作品リストをご覧ください。
なお、スレッドは実行委員会で立てますので、ご了解ください。


★読者さんにお願い★
・耐性レベルより辛口の感想をつけないように配慮する。
・誹謗中傷にあたるような書き込みをしない。
・他人の書き込みに、いちゃもんをつけない。

★作者さんにお願い★
・作者からのレスは、企画終了後に纏めておこなうこと。
・自分の示した耐性レベルより
  辛口ではないかと思われる感想が書き込まれても逆上しない。


[48] 吉祥寺宇宙人事情/時雨煮【レベル4】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/01(水) 22:08 [ 返信 ]
四月の終わり。大型連休前半の吉祥寺は、例年以上の暑さを記録していた。 観光客で賑わう街のそこかしこに、地球を監視する宇宙人が隠れ住んでいるのはいつも通り。 けれど、彼らの地球上でのいざこざを調停する相談役は、ボロアパートの一室で大往生を遂げていて。 そんな中、新しい相談役が決まるまでに起きた、猫と人形のちょっとした事情の話。

http://ncode.syosetu.com/n7463bh/



[110] 雰囲気を楽しむ作品 Name:夏祭り 2012/08/11(土) 12:25
 いいですね。この雰囲気。

 ストーリーとしては、「明治ぐらいの、ちょっといい人情話」なのですが、SF的な背景と小道具が明治時代的なキャラ、ストーリーとうまくマッチしています。吉祥寺という舞台もいいです。この街になじみのある人にはたまらないのではないでしょうか。

 異なるもの(SFと明治の人情話)を、自然に、無矛盾に組み合わせられたことには、感服しました。大げさにいえば、新しい料理の創作ですね。SF的な部分もきっちり構成されており、SFとしても十分楽しめるのではないかと思います。また、無駄な部分がなかったのもよかったです。

 難を言えば、もう少し説明を入れて欲しかった。私が知らないだけなのだとは思いますが、根付、猫又、香箱座りは調べました。また、うまく言えないのですが、文章がところどころで突っかかるような感じがありました。古風な物言いなので、誰の発言かわかりくかかったのかもしれない。

 楽しませていただきました。


[113] 実在する町の魅力【レベル4】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/12(日) 11:02
ホンワカとした雰囲気が非常にいい。
ある意味で、時代小説の市井ものを読んでいる気分である。断じて古臭いという意味ではない。成り行きで宇宙人たちの世話役をやるはめになる主人公の立場とか、ともするとヤクザチックにみえる猫たちだったりとか、ぷらぷらしている若い男の子とか古道具屋さんの宇宙人や情報屋などといった人物配置や道具立てが、安心して見ることのできる市井ものの雰囲気を醸しているのである。
最後までこの雰囲気は崩れない。最初から最後まで非常に心地のいい読書の時間であった。

と、ここからはレベル4故の指摘である。
この作品の舞台は東京・吉祥寺である。筆者は東京生まれの東京育ち、現在でも東京在住なので吉祥寺の雰囲気を知っており、この作品においてなぜ吉祥寺という舞台が選ばれたのかなんとなく分かる。恐らく作者様もそうだろう。土地勘があるものと思う。
しかし、この作品の中に、この舞台を選んだ必然を見受けることができなかったのが残念である。具体的には、吉祥寺という町の持つ雰囲気や空気感のようなもの、その提示がキャラクターのあり方のみで表現されていたように思う。別アプローチから吉祥寺の魅力を描き出してやれば、それが裏打ちとなってもっとこの作品の魅力が増したように思うのである。


[114] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/08/12(日) 14:04
 拝読しました。

 まず何より先に思ったのが、言葉の選び方のセンスがものすごく好きだなあ、ということです。歌借屋、万象落着、蜜柑という名ででこポンというあだ名。
 それから小道具も。螺子式の古い鍵でもけっこうやられちゃったんですけど、恒星間レースの艇券、超空間熟成という、SFらしいものすげえ技術が使われてるっぽいのにこの日常臭さがたまらない。大好きです。そういうガジェットを使いながら、平凡な日常からスペースオペラ的展開に踏み込んでいく、でもやっぱりどこまでも日常くさい、その呼吸が絶妙だなと思いました。

 小道具とはちょっと違いますが、雨蛙の根付の描写がものすごく可愛くて好きでした。中身の喋り方とのギャップも可愛いー!

 そうした細部の描写もツボでしたし、脇役のひとりひとりが、さりげなく親しみの持てるキャラクターでした。個人的に猫好きなので、猫(に寄生している宇宙人)たちの描写がたまらなかったです。
 そういう心地よい要素の上で描かれる、安心して読めるほのぼのしたストーリーが、主人公の鷹揚なキャラクターと相まって、とても心和む読書時間でした。

 書くほどのことかどうか迷ったのですが、強いていうなら、マナブさんなる人物が登場しそうでしなかったことが、ちょっとだけ「あれっ」と思ったでしょうか。シリーズものの一部としては何も悪いことではないのですが、本作だけを単独で切りだしてみたときに、あえてその人物の名前を出す必要があったのかなあ、と。
 じつは気になったというほどそんなに気になったわけでもないのですが、小さな違和感を覚えたことを、一応ご報告だけしておきますね。

 とても好きなお話でした。楽しい読書をありがとうございました!


[136] 【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/16(木) 06:42
 三人称だと思って読み進めていましたが、蛙の根付の一人称でしたか。確かに途中ひっかかるところはありましたが、ラストでやっと「私」が出てきて、確信することができました。割と特殊な叙述法だったと思います。三人称を一人称っぽく書く作品はよく見かけますが、一人称を三人称っぽく書くものは珍しいんじゃないかな、と。そういう面で新しさを感じました。
 日常に潜む非日常。良い雰囲気ですね。実在する場所を舞台にすることで、日常の感じがより上手く伝わってきました。
 また、主人公の非日常に対する受け取り方の面で、おばあさん(連)の存在がとても良く機能しているな、と感じました。主人公、さすがにいい具合に解釈しすぎだろー、いい加減非日常に気付けよーと思っても、先代もそうだった、おばあさんの若いころと似てる、などの文が機能して、あんまり気にならないんですね。無駄がないどころか、要素要素が上手い具合に利いていて、心地よかったです。
 執筆おつかれさまでした。


[160] 【ネタバレ注意】ほっこり人情話 Name:鹿目 咲 2012/08/19(日) 07:54
 物語が実在の場所と合って、描写が細かく、雰囲気がとても良いです。小さな街の中で起きている、非日常を切り取っていたわけですが、何とも心地良い雰囲気でした。
 主人公の天然っぷりはまさに、気持ちいいくらいでしたね。いつ事情を飲み込むんだろうかと思ってハラハラしてしまいました。
 キャラの名前だったり、小物だったり、作者さんなりのこだわりがあちこちに見えてきて、物語を引き立ててくれています。私も以前、蛙の根付を持っていたので、ちょっと親近感。鞄の中にいる根付がどうやって周囲を見ていたのかがちょっと引っかかりましたが、そこは面白かったから気にしないことにします。
 私は吉祥寺を知らないので、舞台を何故そこにしたのかなど、細かいことはよくわかりませんが、決して広げすぎない人情話に、親しみを覚えました。面白かったです。


[228] 欲しいのは粘り【ネタバレ】 Name:栖坂月 2012/08/22(水) 14:30
穏やかでほっこりとさせてくれるお話でした。読み始めから読み終わりまで終始流れる温かな雰囲気は作者様の個性でしょう。是非とも大事にされてほしいと思います。
日常に知らぬ間に浸透している異文化交流、それがこの作品の最もSFらしいところではありますが、一つ一つ取り出して設定を並べたりしなかった辺りに、この作品の美しさがあります。わからないものをわからないままにしておくのも才能、と本文にもありましたが、これって実は結構難しいことなんですよね。作り手ってのはどうしても、綿密に創ってあればあるほど主張したくなるものです。もちろん必要不可欠な説明が抜けるのはいただけませんが、この作品は良い具合にボヤけていたと感じます。だからこそ人情劇がしっかりと表舞台で堪能できたのだろうとも思いますね。良いバランス感覚だったんじゃないでしょうか。
特に大きな不満もなかったんですが、エピソードに山が乏しかったのは気になりますかね。サラサラと読めるのは良いんですが、笑いでも泣きでもアクションでも、何か一つガツンとくるものがあれば印象は変わっていたかもしれません。この作品で言うなら、友人が件の人物だとわかるまで、あるいは留まらせる為に必要な条件を探す為のプロセスでしょうかね。あまりにもサラッとしすぎていて、解決したという感じはありませんでした。
もう少し粘って書くことができていたら、また違う作品になっていたかもしれないなと、そう感じました。
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。


[479] 感想 Name:四十万 2012/09/03(月) 20:38
 雰囲気は別として、缶コーヒーのCMどころか携帯電話のCMにまで引っ張り出されるハリウッドスター主演「黒服の男」の古き良きJapanVersionと言ったところか。猫のクダリは件の映画のパグ犬を連想させ、ニヤリ。ペットが宇宙人というパターンはSFの王道だな、と。
 この手の作品は件の映画と同じく、娯楽SF的なギミックなりガジェットなりを楽しみ作品世界の雰囲気と都合よく起こる事象に酔うことが主眼となるはずだ。しかし、本作、実にゆったり物事が進む。多くの感想の指摘にある通り、そこに展開する江戸下町の人情小噺に似た雰囲気が全体を支配する。走っている、と言われてもまるで回り舞台の上を走る演劇の役者、のような優雅さだ。
 結果、物語としてどうの、SFとしてどうのこうの問うことが空しい程に、この纏わり憑く霧の如き雰囲気が全てを圧倒する。好きか嫌いか問われれば、好きに傾く。深く考えることは無いのかも知れぬ。
 それだけに、他の感想人の指摘にもある通り、舞台を実在の吉祥寺としたことの意味が不明であったし残念だった。何かを関連付けようとしたのなら作者殿、失敗だったと言わざるをえまい。


[671] RE:吉祥寺宇宙人事情/時雨煮【レベル4】 Name:尚文産商堂 2012/09/12(水) 10:36
宇宙人の感じがなくて、自然な形で読めた作品でした。
ゆっくりと動いていく時間に包まれて、ゆっくりと物事が進行していくところは、独特な感じでかなり良かったです。


[676] RE:吉祥寺宇宙人事情/時雨煮【レベル4】 Name:海苔島まさぴ HOME 2012/09/12(水) 17:49
大変好みでした。

変わった人たちが変わったことをして変わった世界なんですよ、とアピールするでなく、変わった人たちが変わったことをしてるんだけど本人たちはその変わった状況で当たり前だとおもってることを当たり前にする、でも読者視点からすると変わってるかもしれませんけどね、という距離感がなにやらのんびりとしていてよかったです。
語り手があちらサイド視点なのでしょうか、だから変わってることを変だ変だととやかくいいたてない、いい雰囲気を生み出しているのかな、なんてことをおもいました。
これがこちら側の語り手だったらいちいち設定に突っ込んでうるさいでしょうねー。

吉祥寺にいったことがないので雰囲気がつかめませんが、関西でいうと堀江とか天王寺とか神戸とか? そういう感じなんでしょうか。雑然としてときにオシャレ? なにかそういう地名のイメージを持って読めればもっと雰囲気を味わえたのかなーと思わずにはおれません。


[800] 【ネタバレ有り】感想です Name:桐谷瑞香 2012/09/20(木) 22:37
ほのぼのとした素敵な小説で、お話全体の雰囲気も楽しみながら読ませていただきました。個性あふれる登場人物たちや小道具が緩やかですが、上手い具合に混じり合い、誰もが納得できる終わりに、微笑みながら読了していました。
実は読み終わる頃に誰視点でお話が進んでいるか、ようやく分かった人です。多少違和感はあったのですが、そこまで気にならなかったので須弥視点で進めてしまいました。あらためて正しい視点で読み返すと、今度こそすんなり読むことができました。
猫の話も人形の話も、どちらも温かみのある納まり方で、特に猫の話は本人たちは真剣なのでしょうが、思わず笑ってしまいそうになりました。すごく可愛らしかったです。

当たり前に宇宙人が隣り合わせでいる環境で繰り出される人情劇。
須弥が特に驚きもなく宇宙人と会話しているのが不思議に思いましたけど、そういう時代背景やお婆様からの影響からだったのですね。蛙の根付視点で彼女の内面がわかりにくかったとはいえ、その点だけもう少し指摘があれば有り難かったです。

じんわりともする、とても素敵なお話でした。ありがとうございました。


[822] 吉祥寺に住みたくなる〜 Name:鳥野 新 2012/09/22(土) 01:37
 吉祥寺はほっこりとしていて、でも独特の粋なセンスを持つ街のイメージがある。確かにこの作品に描写されている、空気感だ。
 世話好きの蓮さんのイメージが各所で浮き彫りになっていて、どれも人物像の作り方がしっかりしている、と感じた。最後の人形の正体はびっくり。ああ、そういえば。と一本取られた気分になった。(特にワイン、なるほどねえ)
 脳内で下町を散歩しながら、適度なサスペンスを味わえた。
 吉祥寺に住みたくなったぞ〜。


[933] 拝読しましたので感想を…【レベル4】 Name:招夏 2012/09/28(金) 11:31
春先に吉祥寺に遊びに行って、井の頭公園だのハモニカ横町だのをフラフラしていたので、すごく楽しんで読ませていただきました。井の頭公園って本当に誰かしら絵を描いているんでしょうね(笑)。私が行った時も二、三人(年配の方が多かったような…) 描いていました。

スミちゃんの飄々とした天然ぶりがいい味を出していたと思います。

面白かったです。


[1028] 作者より、感謝御礼の段 Name:時雨煮 2012/10/01(月) 19:49
えー、拙作に感想を書いていただきまして、誠にありがとうございます。
Twitterでの感想つぶやきもひと通り目を通している、はずです。この場を借りてお礼申し上げます。

多くの感想を頂けたことに気を良くして、昨晩、おまけとして一話追加しています。
あの街で一番美味しいのではないかと作者が思っているカレーに、本編には登場しなかったふたりの会話劇をトッピングしております。おっと、この話はフィクションであり、実在するパラーダとは一切関係ありませんぞ。

さて、「吉祥寺」と言いましても、近くに吉祥寺という寺があるわけではございません。その成り立ちは江戸時代、振袖火事の頃まで遡るのですが、それはまた別のお話。拙作は現代の吉祥寺を舞台にしております。

吉祥寺の界隈というのは、向かう方面によって様々な顔を見せる街です。
北側にはアーケード街の片隅にしぶとく残るハモニカ横丁があり、南に目を向ければ広い公園の中、木々に囲まれた井の頭池。西には小洒落た店々と、その先に閑静な住宅地。東にそびえる家電量販店の裏側は、新旧入り混じった雑多な雰囲気が満ちていて。
人出の割に死角が多いこの街に、「宇宙人」が隠れ住んでいたらどんなだろうかと考え始めたのが一年前。隠れた横丁やら不可視光の絵師やら、ネタを考えながらも時間は過ぎて行き、夏のような暑さの大型連休を越えてようやく、書き始めることができました。

宇宙人なんてのは、いろんな作品で地球にやってきているわけで、友好的でなおかつ正体を隠して、と限りましてもすぐに幾つか挙げられます。そういった作品の影響を多々受けて、最初に作ったプロットはもう少しサスペンス色の強い、起伏のあるものでした。主人公ももう少し疑り深く、慎重な性格で。
しかしながら、これがどうにも気が乗りませんで。あるときふと、「事情」を書くのに事件はいらないだろうと思い直して、今の形になった次第でございます。

昨年からの課題であった「描写不足の改善」に関してはある程度評価を頂けたのではないかと思います。ただ、これで良かったと思う反面、「盛り上がりに欠ける」「吉祥寺である意味が薄い」とのご指摘は尤もで、狙い通りだ織り込み済みだとは申しません。丁度好い塩梅というものの難しさを痛感しております。

さてさて、空想科学祭も最後ですので、もう少しだけ蛇足を伸ばしまして。
拙作に登場しますウチュー人の方々には、古狸に青坊主、猫又、機巧人形に化け烏、おまけには烏天狗と、モデルになった妖怪がございます。作中においては逆に、彼らが妖怪の元になったのだよ、と匂わせることも考えたのですが、その辺りは割愛となりました。また別の話で書くかもしれません。

まだ語り足りない気もしますが、あまり長々と語っていては次の方をお待たせしてしまいますので、こんなところで失礼をば。

それでは。いずれまた、どこかの空想科学作品で。


[1085] 感想です。 Name:深緋 2012/10/08(月) 15:05
〆後なので、ここと感想の両方に書いております。
遅くに感想すみません。

私は吉祥寺を知らないので、絶対ここの近くに「友引町」がある!!
そう思いながら読んでおりました。
この混沌とした楽しい世界は、どことなく高橋留美子ワールド。
すみません、すみません。でも重ねました。

雰囲気のある作風に惹かれました。
キャラクターも個性的で、それぞれに魅力的。
猫の手打ちはこっそり見たい!
道具屋にもお邪魔したい。
もし、続編があるならば是非読みたい、というか続編希望。

良い物を読ませていただきました、ありがとうございます。



  



無料レンタル掲示板・日記・ブログ WebSpace