空想科学祭FINAL感想掲示板

空想科学祭FINALにようこそ!
今回は、作者側から事前に「感想耐性レベル」を伺っています。
詳しくは、企画サイトの作品リストをご覧ください。
なお、スレッドは実行委員会で立てますので、ご了解ください。


★読者さんにお願い★
・耐性レベルより辛口の感想をつけないように配慮する。
・誹謗中傷にあたるような書き込みをしない。
・他人の書き込みに、いちゃもんをつけない。

★作者さんにお願い★
・作者からのレスは、企画終了後に纏めておこなうこと。
・自分の示した耐性レベルより
  辛口ではないかと思われる感想が書き込まれても逆上しない。


[368] ハカリ /灯月公夜 【レベル5】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/29(水) 17:54 [ 返信 ]
人類は『神並者』と称された至高の科学者、N博士が編み出した究極の理論――通称『不老理論』により、永遠に近い寿命を得ることに成功した。しかし、その理論は多くの『犠牲』を前提とした非人道的理論であった……

http://ncode.syosetu.com/n5733bi/



[417] 【たくさんネタバレ含む】【辛口】感想 Name:鄭文ういな 2012/09/01(土) 21:36
 以下、あくまでも一意見なのであしからず。
 それと、先に申し上げておきますと、この作品、途中までは高評価だったんです。ですがこの作品の「種明かし」を見て、一気にそれが失せてしまったというか。そういった理由で、またレベル5であることもあって、以下の感想は辛口となっております。失礼な聞こえになっているかもしれません。ご容赦ください。


 物語の始まり方は上手だったと思います。これは最後までなにかあるぞ、と思わせる、謎の提示の仕方が良かったです。
 少女と少年の価値観が丁寧に描写されており、その面でも好感が持てました。たとえば、「死」を理解できていないくだりや、きちんと自分たちの部屋に戻ろうとするあたり。



 しかし、この作品が叙述トリックだといわれると……ちょっと、頷きかねます。というのも、この作品、「ピー」の視点だったと分かったところで、それは小説となんの関わりもないじゃないですか。
 叙述トリックは、書き手自身が仕掛けるトリックです。ですから、この作品に叙述トリックが仕掛けられていたことは認めます。作者さんがそうおっしゃっているんですから、きっとそうなんでしょう。
 叙述トリックであると認めたうえで、それが「成功」しているのか「失敗」しているのかの面でいえば、あくまでも一意見ですが、どうしてもこれは「失敗」です。

 その理由として。
 まず第一に、僕はこれに、あとがきを読むまで気付きませんでした。最後に「わたし」が出てきたのも、ただの粗にしか見えなかった。なぜならば、作者さんのおっしゃるところの「少年と少女の明確な心情の描写や、三人称ではあからさまにおかしい描写をしている箇所」にどうしても納得(同意)できないからです。
「明確な心情の描写」(作中ではたとえば、「それに驚愕し」「それに迷いながら」などの部分)は、三人称でやっても特におかしくないです。嘘だとお思いなら、その辺の三人称小説をご覧になってみてください。
 また、偏見があえて加えられたような叙述もいくつか見受けられましたが、これ、僕すごく好きなんです。好きというか、自分の目指している三人称の叙述形態のひとつなんです。「三人称小説の語り部」という、登場しない登場人物というような。あとがきを読むまでは、「感想でこの面を絶賛しよう」みたいなこと考えてたんですが、あとがきでこの作品が実は一人称だったのだと知って、一気に評価が落ちたんです……。

 要するに作者さんは、自分の作った仕掛けに、自分から嵌ってしまったんでないかな、と。
 この作品、上記の理由で、叙述トリックだとしても叙述トリックとして機能していない気がします。
 叙述トリックは、書き手自身が仕掛けるものであると同時に、読み手へ直接仕向ける仕掛けでもあると、僕は考えています。でもこの作品は、作者さんが仕掛けただけで、それだけだった。読者に与えるものがなかったように思います。
 叙述トリックを使うときは、使うだけの「目的」「意味」を考えるといいんじゃないのかなぁ、と。たとえば、読者はどんな反応をするだろう、とか。
 なんの効果ももたらさずに、仕掛けだけぽつんと浮いていた印象でした。


 世界観は好きです。人類はこんなにも荒んでしまったのか……と読んでいる間悲しかったのですが、でもそれは単に犯罪者にスポットを当てただけと知って、ほっとしました。実際はラストのように、大学もあるし、優しい人間もいる。良い世界観です。


 執筆おつかれさまでした。


[485] RE:ハカリ /灯月公夜 【レベル5】 Name:化野 夕 2012/09/03(月) 23:06
拝読いたしました。

先ず、感想人様がよく読み込まれていて、今更ワタクシのような腐っている読者が感想とか……滝汗ながら。

とても、面白かったです。
次の展開が気になって、わくわくしながら読み進めておりました。
さて。
こちらの物語は短編でしたね。
想像したような冒険譚が描かれるわけがないことは、解っていました。(腐っていますので)
最終章を読んで、納得はしたものの。
理不尽さが残る作品でした。

心に残る物語、執筆お疲れ様でした。


[505] 重要なネタバレ含む。 Name:武倉悠樹 2012/09/04(火) 23:21
 どうも武倉と言います。御作拝読しましたので感想をしたためさせていただきます。

 とは言え、あまり何も考えずに読み進めて居た馬鹿な読者だったので、作者様が考えられた大きな仕掛けにいまいちピンと来ないままに読了してしまいました。読ませがいのない読者で申し訳ない。

 鄭文さんの感想を読んで、ぼんやりとわかってきたのですが、要は「ピー」と呼ばれていた、潜入調査ロボットの見てきた物語だった、と言う事で良いでしょうか。地の文に不自然な点は三人称に見せかけた一人称の叙述ゆえ、と言う叙述トリックが盛り込まれていた、と。

 個人的にはそのトリックは功を奏していなかったのではと感じました。
 意図的に盛り込まれたのかどうかわからない、拙いかなと感じられてしまう表現や、また誤字等も少なくなく、文章全体が深く企図されたものだと思えなかった点が大きいと思いました。
 叙述トリックは古典的かつ有効な技法かとは思いますが、鄭文さんが仰っていた、作者自身が仕掛けにハマった、と仰ってるのは言い得て妙だと思います。
 文章は叙述トリックのためにあるわけではなく、描写し、演出し、読者に情報を伝えるためにあると思いますので、それができた上で、さらにその上に盛り込むのが仕掛けかなと思います。

 世界観、アイディアは面白いと思いました。エネルギーならぬ時間を他者から奪い与えることで対象の命を永らえさせる。それは最後の講義で問われていたような人権と言った問題や人間にとっての寿命とはなんぞやと言う深い問いを読者に投げかける重いテーマだったと思います。
 辛い境遇にある名も無き少年少女たちの健気さ、質素なパンに万感の喜びを示し、命を愛でる様子は、胸を打つものでした。またそういった描写があるからこそ、ギャップとしての世界観、ギミックが際立ったのかと思います。

 レベル5と言う事もあり、忌憚のない意見を述べさせていただきました。
 執筆お疲れ様でした。


[538] 辛めのネタバレ 【レベル5】 Name:ぷよ夫 2012/09/05(水) 22:22
おしいなあ……

種明かしシーンの手前までは、人間が持つ欲望やむごたらしさ、逆に生きようとする強さを描いた作品として、かなり高い評価をもっていました。
強者側、弱者側の欲望や苦悩が、人間の裏側を見るように描かれていたように感じます。
強者側の欲望を実現するテクノロジーについての発想も、なかなかです。

でも、おしい。
種明かしシーンが、「先生の姿を借りた作者の語り」に終始してしまってる。その上長いように感じました。
あと、これが叙述トリックであることを生かすには、もう一工夫あってもよかったとも感じました。気づかせることに成功したかどうかはさておき、叙述トリックである故の面白さを、もっと盛っても良かったかな、と思います。
あえて後書きを書くまでもなく楽しめるほうが良い、ってのは作者さん本人が一番分かってるかな・・・・・

レベル5ということで、忌憚なく意見を述べさせていただきました
執筆おつかれさまであります


[568] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/09/07(金) 19:38
 拝読しました。
 読みながら不自然に感じていたいくつかの点、たとえば「なぜ時間や速さなどが妙に細かい単位で書かれているのか?」「時速一三〇キロは低速なのか?」などといったことが、読み終えて「ああ、そういうことだったのか」とやっと腑に落ちました。叙述トリックというのかわかりませんが、三人称とみせかけた一人称だった、ということなのですね。

 人はどこまで他者に対して残虐になれるのか、ということ。この技術がもし現実に確立してしまえば、(社会全体のありようがどのように落ち着くかは別としても)本作で描かれたような悲劇も、どこかで起きてしまうのだろうなと思います。
 彼らは警察に拘束されたあと、どうなったのでしょうか。最終話を読む限りでは、公的には彼らにも一定の人権が認められているようですから、何らかの明るい未来が待っていることを切に願います。

 細かい話で恐縮なのですが、気になったことをふたつほど。
 ひとつは少年少女の「幼いけれど老いた」という状態の描写について。構成上どうしても事実だけを描く淡々とした文体にならざるをえなかったのだ思いますが、できれば「老いた」の一言で済ませずに、髪の毛や肌の質感だったり、動作のぎこちなさだったり、そういう細部を書いてあれば、彼らのおかれた状況のむごさが、一層あざやかに伝わってくるのではないかと思いました。

 もうひとつ、それこそ些事をあげつらうようで恐縮なのですが(汗)、本文がピーの記録であるというのなら、「殺戮された部屋」という描写だけが、妙に感情的すぎるのでは? という気がしました。
 二点とも、何らかの意図を持ってあえてそのようにされた表現でしたら申し訳ないです。見当はずれな意見でしたら、どうか広いお心で聞き流していただければと思います。

 色々考えさせられた作品でした。
 つたない感想、どうかお許しくださいますよう。


[581] 策士、策に溺れるか【ネタばれ有り】【レベル5】 Name:饅頭よ永遠に 2012/09/08(土) 02:10
策士、策に溺れる…。嗚呼そんな言葉が浮かばれてきました。ここまでの感想を一読しますと既にほぼ指摘されてしまってはいるのですが。補足も込めて指摘させて頂きますね。
の前に、「叙述トリック」の確認です。特徴としては、大まかに以下の3つ。
1)ミステリ小説において、文章上の仕掛けによって読者のミスリードを誘う手法、としてよくある。
2)虚偽の事柄を事実として書くことはアンフェア。客観的な記述が求められる三人称よりも、語り手の誤認や詐術が容認される一人称が用いられることが多い。
3)作者が読者に対して用いるもので、物語とは無関係に成立することが多い。

1と3についてはいいのですが、作品について、引っかかるのが2。
「虚偽を書かないこと」と、容赦として、一人称が用いられることが世の小説には多いのだということ。ここです。
本編の最後、ピーはデータが消去され、意識は無くなるはずですが「わたし」が突如登場する。
これまで自分のことを「ピー」と言ってきたのに…ですよ? ここでちょっとしたことですが、読者を裏切ってしまった感になる。これを読者が容認するか否か。私も悩む所です、まぁいっか←。

書くにおいて、ピーがいかに三人称のフリをするか…?
例えば作中の「殺された部屋」のように、比喩、他に修飾が使われていたりすると、ピーは機械じゃなくて人間だったのか? と単純な疑問。ピーが自分のことをピーと言ってるからおかしいんですよね? と(それともピーは2体居たのかとも)。
1体だと仮定しても、一話目の最後に、ピーは男と女の居る部屋の中と、廊下に放り出された少年少女のどちら側に居たのかな? ドアにロックという描写がありますが、とか。
やけに数値に細かいな、と感づいたとしてもそこまでで、種明かしまできっと気づかれないだろうな、とも思ったり。

いずれにせよ、トリックでしたと知ってから改めて考えたことです。小説のおまけみたいなものですね。
作者様が仕掛けたトリックにこちらが気持ちよく「騙されたぁ〜」と思えたらよかったのですが、残念ながら、物語の内容の方に気持ちを持って行かれてしまって、ここで他の方が仰る「トリック不要」の声が上がるのだと思います。正直、私も物語だけで終始したかったのかもしれませんね(まぁそれは微妙なので汗)。

叙述トリックについてはこれまで。興味を惹かれたのは、クローン技術についてです。
不老不死ですが、ちょーど自分もどうやったら死なず老いらずの体になれるんだろうなあと企画で設定を考案中でしたので、嗚呼先を越されたか! と思いました(がーん;)。
一般に単細胞生物には寿命(老化)による死という概念が無い…又、多細胞生物には不老不死を実現するために、老化・寿命を取り除く必要がある…ことから考えて、どうにかして生物学的に発展させようとか目論んでたんですが(まぁさておき)。作中では、「時間」「フィラア」というキーワードから引っ張り出されてそれらから生ずる問題にまで。いやぁ〜、話の始めからにあまりにも非道い殺伐としたものを読んだ後でしたので、問題視されてる人権問題が解り易くて説得力がありました。この辺りは間違いなく高評価でした。

さて、申し訳ございません、長々と好き勝手にレベル5だからと遠慮なく思う所を記させて頂きましたが、何卒「一読者がこんなことを申しておるぞよ」とご参考にされて下されば幸いです。
レベル5ついでに(まだあるのか)、脱字が頻繁にありましたと、報告まで(『解決』の章の前半にある「そして少年は、伸ばした手を伸ばした」は、故意表現? びよよ〜ん。ここだけ不覚にも吹きましたよ)。

それではではでは、おつかれ様でした☆


[634] つっこみどころ満載 Name:元隔離部屋ハンドシェイカーより 2012/09/10(月) 06:41
 竜頭蛇尾の典型のような作品。
 暴力描写のみレベル5だったね。
 でも、その暴力につながる源はレベル2ぐらいなんじゃない。
 そもそも「ハカリ」って何?

 あとがきで言い訳するのは見苦しいですよ!


[678] RE:ハカリ /灯月公夜 【レベル5】 Name:右野 前条 2012/09/13(木) 00:04
細かい部分でまことに申し訳ないが。

「電流を帯びたワイヤーが、時速一三〇キロという低速で向かってくる。少年がそれを認識する二十一秒前に(後略)」
確かに低速だが、秒速にしておおむね36m/sであるから、21秒だと700m程度はゆうに飛翔することになる。
彼らの位置関係が意味不明である。距離がそれほどなかったにしても、すると逆に、21秒がよく判らない。

また、「初速度二八二キロで飛び出した弾丸」――これについては、調査不足なのじゃあるまいか。
一般的に銃砲の初速は秒速で表されるのだが、秒速だとすると、1秒で282Kmというのは異常極まりない。
現代における電磁加速砲でさえ、確か8km/sほどだったはずだ。
可能かどうかは兎も角、携帯火器に光速の1%近い初速が必要かどうか。
これが時速であれば、1秒間に78mしか進まない弾丸というのは……よく判らない。
口径によっても異なるが、拳銃弾の初速は一般に250〜450m/s程度だろう。
仮にもSFの企画であるのだから、数字を出すのならば、最低限の下調べはすべきだろう。
こと軍事系は、数字にうるさい人間が多いので。

さて、それはさておいて、本編。
後書きで明かされた叙述トリック云々は……既に言われているよう、?という感じ。
単に第三者視点で書いているとしか思わず、実は○○の視点だったのか! という、やられた感はゼロだ。
ピーの視点だとしても、それが一体、通常の第三者視点とどれほど違うのかという疑問もある。

そして、「講義」は……まあ、不要だったのじゃないか。
設定を開陳したかったのかもしれないが、ストーリー的に必要性がわからない。
本編中にヒントを散りばめて、「解決」で〆ておいたほうが、本作の雰囲気という意味では綺麗にまとまったと思う。


[730] レポート提出します Name:鳥野 新 2012/09/17(月) 12:17
 野田博士が「最低5点気が付いたことを書いてください」と言われているので単位が取れるように祈りながらレポートを提出する。(がっつりネタバレがあり)



1、「倉庫」に連れて行かれた彼らのその後が知りたい。飼い主が悪くても、飼い主を襲った獣たちは殺処分される。彼らが無事でいてくれればいいが、この情勢ではあまり楽観ができない。

2、少年と少女が「アキラ様の元に帰ろう」と言ったのは暴力を振るわれても、アキラとミソラしか知らない彼らは虐待する親に対する子供のごとく依存的な感情(これも一つの愛情か)を持っていたのか。哀しいことである。怖さと依存、相反する二つの感情を持つ彼らの心情が読み進めるうちにじわじわと伝わってきた。

3、ピーの仕業でレーザーが出たのであれば、どういう物理的経緯(バグ)で彼らに対する感情が芽生えたのか?(パンくずをもらって交流しているぐらいでは、機械が感情を持つという説得力に欠ける)もともと感情がある監視機械だった? 今後も感情は発現するのだろうか。事件の原因がピーだとすると、人類を殺害したこの機械は即処分されるのでは。(プログラムのバグかもしれないので、記憶消去でまた使用というのは無理があるような)

4、教授が最大の失敗は「彼らを家畜扱いしたこと」と、あるが。最大の失敗は燃料に意識や、学習による知識を与えたことだと思う。もっと細胞の塊とか、そういうレベルで若さを吸い取れるようにしてから汎用すればよかったのに。確かに、感情が人間と通じ合う家畜を屠って食べているという現実はあるが、人間のクローンをそういう目的で使うのはあまりに危険で本能的に禁忌と感じる行為である。(このような形で万人に広がるだろうか?)たぶん教授も学生もこの恩恵を受けているようだが、許可があろうがなかろうがこれは禁忌の香りがする。

5、以上、いろいろ書かせていただいたが、最初はとても興味深く読めた。彼ら兄妹が二人になって悩みながら逃げる部分は映像が見えるような盛り上がりだった。ラストの種明かしは、意見の分かれるところかもしれないが、私はそのままストレートに視点の種明かしなく終わった方が好きだ。

 「なぜそうなったのか」までは考察できない。こんなレポートでは、留年か?!


[739] 「ハカリ」の感想 Name:鬼島津 義弘 2012/09/17(月) 17:08
 読ませていただきましたので、感想などを書かせていただきます。

 ガジェットは面白いと思いました。家畜化した人間の若さと自分の老いをバーターする装置はどんな仕組みなのか、知りたいです。
 そして、凌辱的暴力的シーンも俊逸だった。自分では書けないだけに羨望の眼差しでした。
 しかしながら「この二段オチ、三段オチ(後書き)はちょっとなぁ」と感じました。ちょっと狙い過ぎて、視野が狭くなった感じがします。

 楽しい読書の時間をありがとうございました。 


[841] RE:ハカリ /灯月公夜 【レベル5】 Name:尚文産商堂 2012/09/23(日) 00:41
人類永遠の夢である若さを題材にした作品でした。
ハカリとカタカナであるのは、複数の意味を持たせるという意図を持ったものだと、読み切ってから分かりました。


[959] 【ネタバレ注意】粗さが目立った Name:鹿目 咲 2012/09/29(土) 20:18
 講義に入る前までは、引っかかりは多かったものの、印象はよかったんですけど、やはり、後書きでは言い訳して欲しくなかったです。というのが、読了直後の感想です。あとがきの有効活用にはなっていなかった上に、読者をいい意味で裏切ってくれなかったことが、不満の原因なのだと思います。
 叙述トリックについては、既に言及されていますので語りませんが、その他気になったところ。
 暴力的な言葉の影に、何か潜んでいることはないだろうかと思ったのですが、講義での種明かしが予想を全く裏切らなかったのは惜しいと思いました。どなたかがおっしゃっていましたが、ネタバレをしてどうだと突きつけてしまうより、その手前で切ってしまった方が作品の質は上がったように思います。もちろん、書き方次第では講義によって効果的に作品の質を上げられたとは思いますが、現段階では、それは難しいのではないかと。
 淡々とした語りが叙述トリック的なものを匂わせている(効果は全くといって良いほどありませんでしたが)とはいうものの、語りが単調なために、途中で詰まってしまい、先に進めない方もいたかも知れません。
 修飾語の使い方が少し気になりました。やはり、文章を長くすればするほど、肝心の主語述語が微妙に繋がっていない箇所がありましたので、一つの文章をじっくり書いた方がいいのではないかと思います。特に、淡々とさせることを主軸に据えたためか、(ピーの目線にしなければならないという目的のためか)必要な描写すら抜けてしまったのは本末転倒な気がします。
 色や質感、少年少女らの外見や表情、温度や匂いなどをフル活用して、三人称で書き上げていたら、恐らくもっと印象が違ったでしょう。暴力も、ただの暴力ではなく、もう少し温度のあるものとして映っていたかも知れません。少なくとも今のままですと、単純に記録映像を文章化しただけになっている印象です。
 フィラアの二人も、作られた人形のようで同情できず、途中からは、二次元のキャラに見えてしまいました。フィラアであっても人間だ、人権があるというのがこの話の一つのテーマであると思うのですが、その辺上手く表現できていないのは惜しいところです。
 若さをAからBに移す、AとBの命の質量は変わらず、Aは若くなってBは年老いる。面白い設定だと思います。だからこそ、書き方によって面白みが減ってしまったのは残念でなりません。
 意欲のある作者さんのようですので、これに懲りず前に進んでいただきたいですね。


[1043] 【感想人の皆様】返信その1【ありがとうございました!】 Name:灯月公夜 2012/10/02(火) 21:26
拙作「ハカリ」を執筆いたしました、灯月公夜でございます。
この度は、誤字脱字を豊富に含み、尚且つ突っ込みどころ満載、最悪のオチがある拙作に忌憚なき感想をお書きくださり、本当にありがとうございました。
皆様から頂いた感想はすべて、先ほど保存させて頂きました。今後の活動においての糧とさせて頂きたく思います。
感想を頂く度に、嬉しさと緊張を感じており、常に覚悟しながら感想を読ませて頂きました。
その結果、ほぼすべての感想を読み終えた直後は、心の中で号泣しておりました。
それは、ただご指摘された点のみで泣いていたわけではございません。もちろん、最悪のオチを用意したことは、感想を頂く度に不甲斐なさと申し訳なさで泣きたかったのです。ですが、それだけではございません。
それは、皆様が、こんな拙作を読み込んでくださり、僕を想ってこのような感想を残して下さったからです。
読み終えてくださりありがとうございました。
読み込んでくださりありがとうございました。
感想を残してくださり、本当にありがとうございました。

この返信に、まずは最初の6名の方々へ向けた返信をしようと考えておりましたが、前置きをこんなに書くと僕自身思っていなかったので、次のレスから書かせて頂きたく思います。
なお、ひょっとしたら今夜中にすべての返信をさせて頂くことができないかもしれませんが、必ず頂いた感想すべてに返信させて頂きますので、その時は気長にお待ちいただければ幸いです。

それでは、早速最初の6名の方の感想へのお返事を書かせて頂きます。


[1044] 返信その2 Name:灯月公夜 2012/10/02(火) 23:10
◆鄭文ういなさん
今作の「種明かし」は最大の失態だったと痛感しております。好感度が良かっただけに、落胆への差が大変大きかったと思います。大変申し訳ありませんでした。

物語の始まり方や、少年と少女の価値観の描写をお褒め頂き、ありがとうございました。

> 要するに作者さんは、自分の作った仕掛けに、自分から嵌ってしまったんでないかな、と。
まさにその通りだと思います。このお言葉を聞き、猛省いたしました。
ただ「目的もなくこの仕掛けを施した」わけではないことだけは、少々記しておこうと思います。
僕の目的は、「第3者から見た世界」と「人間世界というものを、人間が生み出したロボットが見ている=iもっと言えば観察している=j」というのを表現したかったのです。
人の心の醜悪さ、というのを、本来感情を持たないはずのロボットが、作中のような現実を観察し、どのように捉えるか。
そう言った物を表してみたかったのです。
ただし、鄭文さんだけでなく、他のほぼすべての感想人がおっしゃられていらっしゃいましたが、これは一切表現できていなかったように思います。
精進します。

>実際はラストのように、大学もあるし、優しい人間もいる。良い世界観です。
本当に、そうなのでしょうか。残念ながら、僕はこの世界観は大変歪んでいるという意識のもの、執筆いたしました。
それは何故なのかと申しますと、ラストで語られるすべては「強者の主張」によるものからしかない、と、そう意識して書いたからです。
「歴史は勝者がつくるもの」という話を聞いたことがありますが、この物語の世界はすべて「強者」が創り上げた「常識」の中にあります。
僕は、ラストに意識して、「フィラアたちの主張」を書かないようにしました。「復讐抗争」というものが起こったと作中で説明しておりますが、それによってフィラアたちが得られたというものは、「強者」である「普通の人間」が一方的に押し付けた「自由」と「人権」です。それは、フィラアたちが本当に欲しかったものなのでしょうか。
本当は、同じ「人間」として対等の立場に立ちたかったのではないでしょうか。決して「物」であり「者」であるモノとしてではなく。常に略奪の対象である事から、押さえつけられるために与えられた「自由」と「人権」から、脱却したかったのではないでしょうか。
そして、僕らが生きるこの「現実」は、果たしてどうなのだろうか。
これを伝えたかったのです。
ですから、僕の力不足でこれを伝えきれなかったと痛感しております。
決して、鄭文さんの感想を否定しているわけではございません。きっと、拙作を読まれた方の中にも、同じように受け取られた方はたくさんいらっしゃるでしょうし、またそう読者の方々に受け取らせてしまったのは、すべて作者である僕の責任です。

この度は鋭い感想、本当にありがとうございました。


◆化野 夕さん
お読みいただき、感想を書いて頂けただけで、本当に感謝しております。
ありがとうございました。
すみません、本当は長編で出すつもりだったのですが、リアル事情により物理的にも精神的にも時間的にも、どうあがいても長編だと無理だとわかったので、主催者様に無理言って短編にさせて頂きました。
冒険譚である長編は、公募の方へ回そうかと思います。リアルが忙しすぎてまったく進んでいませんが。そちらは落ちたら、またどこかで陽の目を見ることになると思います。
理不尽さを感じ取って頂けただけで、作者としては大変うれしく思う次第です。

お読みいただき、また感想を書いて下さり、本当にありがとうございました。


◆武倉悠樹さん
お読みいただき、また感想を書いて下さり、誠にありがとうございます。
作者が仕掛けたトリックですが、これはもう本当に大失敗でした。あまりの失敗具合に、マイナスへ転落するレベルで。

> 鄭文さんの感想を読んで、ぼんやりとわかってきたのですが、要は「ピー」と呼ばれていた、潜入調査ロボットの見てきた物語だった、と言う事で良いでしょうか。
その通りでございます。鄭文さんのおっしゃられた通り、「作者が策にハマった」というのは、まったくもってその通りでございます。

なお、何故「叙述トリックを使用したか」ですが、それは鄭文さんへの返信にて書かせて頂きました。
なので、そのままコピペして返信としてしまうご無礼をどうかお許しください。
僕は叙述トリックを『ただ「目的もなくこの仕掛けを施した」わけではないことだけは、少々記しておこうと思います。
僕の目的は、「第3者から見た世界」と「人間世界というものを、人間が生み出したロボットが見ている=iもっと言えば観察している=j」というのを表現したかったのです。
人の心の醜悪さ、というのを、本来感情を持たないはずのロボットが、作中のような現実を観察し、どのように捉えるか。
そう言った物を表してみたかったのです。』
※『』内がコピペになります。
ただ、今では『安易な道具に頼った』という意識の方が強く、猛省しております。
また、締切ギリギリで焦っていたとはいえ、誤字脱字が多く、大変申し訳ありませんでした。

世界観やアイディアを面白いと感じてくださり、ありがとうございます。
名もなきフィラアたちとのギャップが上手く功を奏しているようで、お褒めお言葉を頂き、すごく嬉しかったです。

忌憚なきご意見、誠に感謝です。これを次に生かせるよう、精進してまいります。
この度は、拙作をお読みくださり、感想まで残してくださり、本当にありがとうございました。


◆ぷよ夫さん
拙作を「おしい」と感じてくださりありがとうございます。

>人間が持つ欲望やむごたらしさ、逆に生きようとする強さを描いた作品として、かなり高い評価をもっていました。
>強者側、弱者側の欲望や苦悩が、人間の裏側を見るように描かれていたように感じます。
>強者側の欲望を実現するテクノロジーについての発想も、なかなかです。
このようなお言葉を頂き、本当に嬉しく思います。
>種明かしのシーンが、「先生の姿を借りた作者の語り」に終始してしまっている。
もうまさにその通りだと思います。もう少し時間と精神的余裕を持って、その上さらにじっくりと構想を練るべきでした。
叙述トリックを生かすもう一工夫につきましても、「叙述トリックを使用するがこそ」というのを、もう少し意識すべきでした。

>あえて後書きを書くまでもなく楽しめるほうが良い、ってのは作者さん本人が一番分かってるかな・・・・・
それはもう、ほんとうに……。

忌憚なき意見、本当にありがとうございました。
今後の活動の糧にさせて頂き、さらに飛躍していきたい所存です。
この度は感想を書いて下さり、誠にありがとうございました。


◆HAL.Aさん
お読みいただき、また感想まで書いて下さりありがとうございました。

>叙述トリックというのかわかりませんが、三人称とみせかけた一人称だった、ということなのですね。
はい、まさにその通りでございます。

警察に拘束されたあの少年と少女は、似たような境遇に遭った他の大勢のフィラアたちと共に「特別フィラア保護施設」と呼ばれる場所へ送られることになっております。
そこには、どんな「未来」があるのか。僕も彼らの未来を心から案じております。
ただ、彼らが『フィラア』じゃなくなるかと言えば、決してそんなことはないことだけは明記しておこうと思います。『特定』から『不特定』になった、とも。

> ひとつは少年少女の「幼いけれど老いた」という状態の描写について。
これに関しては、書いている途中で何度も悩みました。けれど、最終的には、「できるだけ淡々と書こう」と思い、また「敢えて書かない方が、想像してむごいのでは?」と思ったため、深くは描写しませんでした。
けれど、HAL.Aさんのご指摘を受け、振り返ってみると、確かに描写した方がよかったかなぁ、と思わなくもないです。
少なくとも、フィラアの二人の身体年齢は、もう50歳を超えていたりしたので、最低でも「50歳はすぎている」ぐらいの描写はあってもよかったなぁ、と。

>「殺戮された部屋」という描写だけが、妙に感情的すぎるのでは? という気がしました。
この「殺戮された部屋」という描写ですが、実はこの「ハカリ」を描いている最中で、最も印象に残っている描写だったりします。
それは何故かと申しますと、「作者の内側から自然と出てきた描写」だからです。
僕は基本的に、物語を一人称の視点から考えてしまう癖があり、また一人称の場合はその視点に入り込んで書こうと意識しております。
この「ハカリ」で言うところの、「ピー」視点で、僕は執筆しておりました。
拙作において、意識して淡々とした描写を心掛けていたのですが、実はこの「殺戮された部屋」という描写だけは、その意識の外から生まれた描写なのです。僕もこれを書いた瞬間、驚きのあまり一時停止してしまったのを、良く覚えてます。
これは僕の作家としてのスタイルみたいな物なのですが、僕はあまり「プロットをガチガチに組んで」執筆するということが、苦手を通して苦痛だと感じてしまうたちなのです。ですから、僕はおおよその設定と展開を決めたら、あとはほとんどライブに任せるスタイルを、最近取るようになってきました。
だから、僕は敢えてこの「殺戮された部屋」という描写を残しました。
この返信を書きながら、後付ですが、何故このような描写をしたのか、それに一つ思い当たるものが出てきました。
それは、「この瞬間、感情や意識を持たないはずの『ピー』というロボットが、『感情』や『意識』をにじませたのではないか」というものです。
まあ、「後付だろ」と言われてしまえば、まさにその通りなのですけど。

少しでも拙作を通して考えて頂けるものがあったとのこと、大変うれしく思います。
僕は拙作を通して、読者の皆様に色々と感じてもらったり、考えてもらったりしてもらうことを、目標の一つとしていますので。

この度は率直な感想を書いて下さり、誠にありがとうございました。


◆饅頭よ永遠にさん
>策士、策に溺れる…。
本当に、本当に僕もそう思います。読んで下さった皆様全員に土下座して回りたい心境でございます。ごめんなさい。

>本編の最後、ピーはデータが消去され、意識は無くなるはずですが「わたし」が突如登場する。
何故このような描写をしたのかと言いますと、最後に教授により、『ピー』が所有している『情報』を消去されてますよね。
この時、『ピー』としてのあらゆるすべての『情報』が消去され、本来何の感情も意識も持たない「わたし」――つまり、『普通のロボット』に戻った、とそう表現したかったのです。
作中の「殺された部屋」などの比喩や装飾は、「感情や意識を持ち始めている『ピー』の感想」という意味のつもりでした。
また、ピー自身が自らを『ピー』と呼称していたのも、それは少年と少女を通して得た『ピー』という一つの人格から故、というつもりでした。

>一話目の最後に、ピーは男と女の居る部屋の中と、廊下に放り出された少年少女のどちら側に居たのかな?
この時ピーは、完全にステルス状態にありました。それと同時に、姿かたちは『セキセイインコ』でもありました。つまり、男と女、それから引きずられていたフィラアたちと一緒に、宙を飛びながら部屋の外へ出たのです。

>作中では、「時間」「フィラア」というキーワードから引っ張り出されてそれらから生ずる問題にまで。いやぁ〜、話の始めからにあまりにも非道い殺伐としたものを読んだ後でしたので、問題視されてる人権問題が解り易くて説得力がありました。この辺りは間違いなく高評価でした。
お褒め頂き、ありがとうございます。この設定は、何かの曲を聴いている時に、不意に振ってきた設定で、それを使い高評価を頂けて、すごく嬉しいです。

誤字脱字については、完全に推敲不足です。申し訳ありませんでした。
現在、リアルがあまりに忙しいのですぐに直すことはできませんが、時間に余裕ができたら改めて推敲して直します。

丁寧な感想を頂き、大変うれしかったです。
本当にありがとうございました。


ひとまず、頂いた感想への返信は、本日は勝手で大変恐縮なのですが、終えさせて頂きたく思います。
残りの6名の方へのお返事は、また後日、必ずいたします。

それでは。


[1081] RE:ハカリ /灯月公夜 【レベル5】 Name:深緋 2012/10/08(月) 14:29
〆後のようなので、感想の方にも書いております。
えーと、あの……遅くに感想すみません。

読み終わって不思議だったんですよ。
何故燃料に言葉を教えるのか?
物語の中で彼等に語らせる以外の目的があるか?
人は話すものだ、そうであるべきだ。
そんなエゴであるならば、燃料ではなく人となる。そこに矛盾を感じました。
この世界を思い浮かべると、どうしても引っかかりました。
いくら強者の世界でも、同じ外見をしているならば、言葉を解さない方が罪悪感を感じない。

あとは、燃料の子供二人。
大人が想像する子供の姿だな、と感じました。
台詞かな?
子供は子供らしく。そんな部分が見えます。
逆効果だった気がします。
当方3児の母なので、感じた違和感なのかもしれません。
子供はあなどれませんよ?(^^;

まあどちらも「私ならこうする」というレベルのものではあるんですが、せっかくレベル5なので(笑)

世界観や、人の悪意、当然だと思う心理。
そういう部分を描き出した作品、かなり好きです。

ギリギリまで執筆、お疲れ様でした。



  



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