空想科学祭FINAL感想掲示板

空想科学祭FINALにようこそ!
今回は、作者側から事前に「感想耐性レベル」を伺っています。
詳しくは、企画サイトの作品リストをご覧ください。
なお、スレッドは実行委員会で立てますので、ご了解ください。


★読者さんにお願い★
・耐性レベルより辛口の感想をつけないように配慮する。
・誹謗中傷にあたるような書き込みをしない。
・他人の書き込みに、いちゃもんをつけない。

★作者さんにお願い★
・作者からのレスは、企画終了後に纏めておこなうこと。
・自分の示した耐性レベルより
  辛口ではないかと思われる感想が書き込まれても逆上しない。


[186] てんてー/七篠朋次郎 【レベル5】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/08/20(月) 08:45 [ 返信 ]
ぼくの彼女のしたこと。

http://ncode.syosetu.com/n3132bi/



[265] これは……!【ネタバレ含む】感想 Name:鄭文ういな 2012/08/24(金) 20:52
 なにこれ怖い(もちろん良い意味で)。

 以下、あくまでも一意見なのであしからず。

 ずいぶんと大胆な作品を持ち込んでこられましたね。奇抜なタイトルから、投稿なさる前からあれこれ考えていたのですが、予想とはまったく異なりました。(というか、タイトルからこの内容を予想できた方なんているんだろうか)

 そして怖い。とにかく怖い。
 人類はこれまで技術を積み上げてきたけど、それは果たして本当に必要なのか? いらなくても困らないんじゃないか? むしろないほうがいいんじゃないか?……それを見せ付けられ、強引に捻じ込められ、いったい人はなんなんだろうと。こんなに力のない存在なのかと。背筋をなぞられたような、ぞわっとした感覚。非常に興味深かったです。


      ああ、何かが抜けている。
      それは何かがわからない。

 この部分が秀逸、言いえて妙だと思いました。何かを喪失した現状であることに違いはないのに、それが何かは分からない。必要なものを失ったのに失ったら不要になった。その感じを絶妙に表現していたと思います。
 しかし5年も経てば、人類はすっかりそれに順応して、「本当にそう思う」ようになる。

 この自由奔放さは類を見ません。楽しませていただきました。
 余談ですが、三点リーダは「……」のように1マスにつき黒点3つで偶数マス分にすると、読みやすくなると思います。
 執筆おつかれさまでした。


[268] 【レベル5】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/24(金) 21:06
この作品へどういったスタンスを取ればいいのか、正直分からないのである。

これをナンセンス的な作品と読むべきか、それとも提示されたこの世界観を肯定的に読むべきか。
とりあえず、筆者の読みである、ナンセンス的掌編としてこの作品の感想を書こうと考えている。

これ、ある意味ホラーではないか。
70歳以上の老人はいらない、国会議員なんていらない、そう宣言して、突然奇妙な力を得た女性がその宣言を形にしてしまう。そして、その女性にとっての望ましい世界が構築されていく。しかも、あまりこの女性にモノを考えた様子はない。語り手である男と一緒に、実に自由奔放にこの世界を組み替えていくのである。
なのにまったくこの世界の人たちに悲壮感がない。政治家がいなくなり70歳以上の人がいなくなったこの世界において、皆がまるで芋版を押したかのように平和な顔をしているのである。
まるでシュールレアリズム的な絵画を見ている気分である。
この読後感を演出するために本作を書かれたのだとすれば、この作者様はものすごい巧者である。

もっとも、一つ指摘をしておきたい。
どっちの解釈だとしても、「これはSFなのか?」という根源的な疑問は問いかけられる作品だろう。SFガジェットが出るわけでもないし、SF特有の理屈っぽさや考察も薄い。

しかし、カテゴリーエラーを声高に言い立てるつもりはない。
カテゴリーなんてもの、常に飾りに過ぎないのである。偉い人にはそれがわからないのである。


[314] 大いにネタバレ含む Name:武倉悠樹 2012/08/26(日) 21:48
 はじめまして武倉と申します。御作拝読しましたので感想を。

 感想をしたためるのに、かなり悩んだ作品です。
 個人的な感覚で恐縮ですが、共感覚とまで呼ぶような大したものではないですが、僕は文章に色や質感を感じることがあります。
 恐らく、語感や漢字のつまり具合と言った複合的な印象をそういう風に認識してるんだと自分では思ってるんですが、その感覚にそって御作を読むと、実に不思議な印象を受けます。
 タイトルの「てんてー」に始まり、多くを語らず進むこの物語、薄いクリーム色のもやーんとした塊のような印象を受けたのです。

 ストーリーとしては「独裁スイッチ」かな、と感じました。
 本家「独裁スイッチ」はその力を否定的に描いてますが、この作品は肯定的に描いています。独善を万能の力で押し切る。ですが、その肯定も先ほど述べた通り、もやーんと語られており、どう受け取ったもんか読者を悩ませます。
 もやーんさが、先の感想人の方が述べている通り、シュールさにも見えるし、単なる煮詰まり不足にも見える。
 メッセージを読者に仮託してるとするのであれば、そのもやーんさは深読みを呼び込む作りとして機能を働き始め、一度、独裁を否定的に見始めると、途端に文章の端々から醜悪さの臭う薄気味悪い作品にも読めてくるから不思議です。
 
 作者様が狙って、この作品を書かれたのか。そうでないのか。そこがわかりません。
 そこがわかるかわからないか。もしかしたら人によってはそんな事はどうでもいい、事実、この感想のような深読みをこの文章が引き出したなら、それだけの価値をこの文章は持っているのだ、と言う方もいらっしゃるかも知れません。
 でも、僕はそこがわからないがゆえに、この文章への座りの悪さを感じてしまいました。

 この作品が引き出した感情や思考は興味深いものでしたが、この作品自体を強く肯定は出来無い、と言うなんとも歯切れの悪い感想をお許し下さい。耐性レベル5ということで忌憚のない意見を述べさせていただきました。

 それでは執筆お疲れ様でした。


[345] RE:てんてー/七篠朋次郎 【レベル5】 Name:海苔島まさぴ HOME 2012/08/28(火) 10:14
正直いってよくわかりませんが

自分の好みでいいますと、政治家がいなくなっても選挙で補充されないってことは政治家を消した影響で民主主義自体が消滅したってことかなーとか絶対王政のところはどうなってるんだろーとか 政府がなくなったら警察は? もしかしてしごとなくなったトヨタ社員はみんな北斗の拳状態なんじゃあ、車のパーツはどこからが車だと認識されるの? ネジも消えちゃうの? などといろいろサプライチェーンの崩壊とかいろんなことを想像しておりましたが

「ああ、何かが抜けている。
 それは何かがわからない。」

の一瞬だけ語り手が視点を引こうとしてうやむやにした瞬間、
もしかしたらいつのまにか能力でまず全人類がごちゃごちゃ面倒なことを考えない明るく朗らかな性格に統一されていたのかな、だって肌の色と顔はやめとくっていったけど性格についてはどうこういわれてないもんなー、とするとたいへんディストピアだなぁ、と思いました。


[377] 拝読致しましたので感想を…【レベル5】 Name:招夏 2012/08/30(木) 00:09
んー 何と感想を書いたら良いのか…。

嫌だと思うもの、必要のないと思うものをばっさり切り落とした世界。きっと、この主人公の男性を含めたほとんどの人が、「ああ、何かが抜けている。 それは何かがわからない。」と言いながら再び生活を取り戻していくんでしょう。四苦八苦しながらね。

車が無いと言うことは、流通が滞るということです。食料(野菜以外)や日用品や電力さえ滞りがちになるんじゃないでしょうか。そのような状況下で、年寄りが居なくなった分、子どもが増えるというなら、同じ人口をやはり少ない大人が支えないといけなくなるわけで、そうなると子どもも働かなくてはいけない社会になるような気がします。

また、救急車も消防車もパトカーも無くなるし、そもそも政府が無くなるんだから行政サービスもなくなりますよね。ほとんど原始生活です。つまり、老人ばかりでなく、病気持ちや障害者のような弱者は更に苦労しなければならない、もしくは生きることを諦めろと、そういう社会になると言うことですよね。そんな社会で、子どもが多くて幸せだと心から言える大人なんてどのくらいいるんだろうか…と凄く疑問です。

もしかして、これは実は大災害を皮肉を込めて書いたものなのだろうか…とも思いましたが、実際のところ、私は作者様の本当の意図をくみ取ることができなかったのではないか…というのが正直な感想です。

お話としてはとても魅力があって、次へ次へと引っ張る力が強かった作品だったと思います。


[544] コミカルに隠された社会派SF【ネタばれ有り】【レベル5】 Name:饅頭よ永遠に 2012/09/06(木) 04:33
こんにちは、拝読しましたので感想です。
3重尻ってどんなのだったろう。「てんこ」さんって何て素晴らしい女性なんだろうなあ〜、なんてことを思いながら読み進めていますと、
中編でガラリと空気が変わる。
ある意味、日本社会は彼女のような神通力を持った人物を求めているのかもしれません。
さて。ここからが本題。

『何か』が抜けている?
『歴史』だよそりゃ…。
皆、ゼロの地点に立ったのでしょうかねぇ。お見事、素晴らしいです。
私事ですが、読後に私の記憶から引っ張り出されてきたのは、去年に読んだルポ本の中でフリージャーナリストが対談で言われていた一説。引用しますが、
「新自由主義のどこが『新』なのかがよく分からない、日本の労働者は海外の安い人件費の労働者との競争を強いられているという点でグローバライズされ、結果として日々の暮らしは十九世紀に逆戻りしている」

この本については、公から民への移行による(郵政民営化ですね)、非人間的な労働実態を告発したものなのですが、
便利な世の中は表面上はそうでも実際は不便なことが多いです。だって体を動かさなくなるし、機械やシステムが代わりにやってくれるだけで、人間が余分になった時間をどのように使えばいいのか? 飽く、いずれ不満が溜まり、脳が怠慢になっていきます。
ですから平和は怠慢且つ傲慢だと同等に言われるのですが、その裕福が生んだのが「てんこ」さんのようなメタボですね(失敬)、よく表れてます。

一説で指摘されている通り作品では何もかもが「ゼロ」になり、新鮮なはずなのに昔に逆戻りしている。これはいい表現作品ですよ、驚きました。これだけ社会派なのに、コミカルな手軽さ。内容が実はシビア。
かつて日本は原爆投下のせいでゼロの状態に戻りましたが、「美しいものにしてくれ」っていう神様のお告げも、「キレイに浄化してくれ」っていうクリーンな意味でなら。それを思うと、「てんてー」の力には脅威を覚えてかなりゾッとします。
恐らくここにいる感想人の皆様も、何となくそう感じとったことでしょう。笑えるようでいて笑えないのです。いやー、全く見事な作品だ。わっはっは(何)。

さておき。誤字の指摘をして去ろうかと思います(つまらない指摘ですがレベル5なのでご容赦)。
中編最初の方で全治万能の神…「全知全能」の神? いや、これは故意なのかな?
後編の方でインタージェンジ→チェンジ。
もう1つくらい目立つのがあったんですが、何処にいったろう(見つけられないorz)。申し訳ございません。

ではでは、総じて。面白かったです。
最後の5年後は、誰の本意なのか分かりかねますけども、どう受けとめるのかは、読者が決めることだと思います。人々にとっての真の平和や安らぎとは? 歴史は繰り返す…。


おつかれ様でした☆

(引用元:「民営化という名の労働破壊」/著・藤田和恵)


[668] 人間の本質 【ネタバレ】 Name:栖坂月 2012/09/12(水) 09:42
感想欄を開いてオヤッと思いました。もう少し感想が寄せられても良い作品だと思ったからです。文章のレベルは高く極めて技巧的な構成でありながら、しかし中身は意図の把握が困難な投げっぱなしジャーマン、実にこう、何か書きたくなってしまう作品でした。
確かにSFに見えるかどうか、という一点に関しては難のある作品だろうと思います。ですが背後にある何かをある程度予測すると、ホラーチックなSFにも見えてきます。まぁ、全体としては風刺ものに近い作品なのではないかなと思わなくもありませんが。
すでにどなたかが触れていますが、私も災害における人間の反応を描いたものなのかなと思いました。もちろんそればかりではないでしょうけど、文明や社会が寸断されてしまったら、自然と人間は穏やかな社会で生き生きと生活を始めるのではないかというような、実は明るい作品のような気がします。もっともこれは一時的なもので、火事場泥棒や略奪行為はいずれ必ず発生するでしょうし、それに対応する為には治安維持を形成する社会の構築が不可欠です。結局歴史のやり直しになると思うのですが、そこまでは描いていない(故意かどうかはわかりませんが)ようです。私自身、性善説を支持してはいないものの、本当に過酷な環境に放り込まれたら本能の部分で協力体制が構築されるのでは、という発想には賛成です。そんなこともあって、都合が良すぎるかなと思いつつ楽しませていただきました。
それにしても「てんてー」というタイトルは秀逸です。このセンスは素晴らしいですね。
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。


[719] こ、これは……すごい作品の予感 Name:鳥野 新 2012/09/16(日) 17:34
 読みやすい文章で、とっても好感度◎だったのだが(てんこさんと結婚したいとさえ思ったぞ)、無知な独裁がどれだけ怖いかを思い知らされた最後はどんよりしてしまった。
 このあと、ネタバレ結構あり。ご注意を。



 てんこさんがまだ、海外の里子にご飯を上げたりしている場面はよいが、その後の展開には憤慨してしまった。問答無用のジェノサイドあり(最近の70才は元気で社会を支えている、それにたった一人でも十分に人生を謳歌している人もたくさんいるぞ)、無責任な子供の誕生あり(今後の彼らがすべて幸せになるとは到底思えない)などなど。で、大変なことをしでかしているのに特にばれず、罰も受けず、当の本人は幸せに暮らしている。
 これは作者の問題提起であろうか。そうであれば、読者の心を揺さぶったこの作品は大、大、大成功と言えよう。私自身も「そういえばてんこさんではないが、政治は安易に目先のことだけで似たようなことをすることがあるなあ。70歳からという年齢は後期高齢者医療制度の年齢だし」とかちょっといろいろ考えてしまった。
 ただ、てんこさん的ハッピーエンドになっているので、作者の視点を少しにじませていただきたかった。作者がもしてんこさんの作ったこの世界を肯定しているのであれば……極めて残念だ。どうなんだろう。私には現在の日本を皮肉った大良作だと思えるのだが。


[756] 独裁の怖さ【ネタバレあり】 Name:ねぎ 2012/09/18(火) 11:25
 他の方も書かれていますが、SFではないという点はありますが、いろいろと考えさせられる、よい作品でした。
 感じ方は人それぞれだろうと思いますが、個人的に一番感じたことはなにかと言いますと、独裁の怖さです。
 てんこさんは、基本的に善人です。思慮の足りない部分はありますが、変革はすべて善の意識のもとに行われています。
 しかし、それでできあがった世界は……、詳細は書かれていませんが、これから確実に悲惨なものになっていくことでしょう。
 作者様がどのようなことを考えられてこの作品を書かれたのかはわかりませんが、色々と考えさせられる作品でした。


[820] RE:てんてー/七篠朋次郎 【レベル5】 Name:右野 前条 2012/09/22(土) 00:29
とりあえず、基本的な文章作法や誤字脱字については既に言われているとおりとして。

まあ、狙ったのだとすれば見事。
何の変哲もない無知て無垢ないわゆる"善良な一般人"が、己の正義を行使するとどうなるか。
力なき正義は無力ではあるが、思慮なき正義はどこへ行き着くのか。
原発に反対する正義、自衛隊に反対する正義。普天間やオスプレイに反対する正義。結果は破滅でしかない。
マスコミに踊らされてばかりの大衆は、正義の意味と価値とを再認識すべきだろう。

ただまあ、もう少し、一般人的なキャラクタを「てんてー」に据えても良かったかもしれない。
いや、てんこが一般人でないといっているわけではないが、比較的、カースト的には下層ではないかという描写があり。
本作で描くところを考えたとき、もう少し平均値を取ったほうが良いような感はあった。

総括すれば、重いテーマを軽い筆致で書ききった、問題提起的な意味で成功している良作。
惜しむらくは、冒頭で述べたとおり、基本的な文章作法と誤字脱字の多さか。


[861] 【ネタバレ注意】いつまでも、もやもやする Name:鹿目 咲 2012/09/24(月) 12:31
 ボケ始めた老人と、赤子の両方を並べたとき、どっちに未来があるかって言うのは誰にだって判断できる。だからっていって、ズバズバッと深く考えもせずに老人を切り捨てる。社会悪だと言って、政治家や車社会を切り捨てる。
 思い切りすぎて、ぞわぞわっと来るとともに、怒りがわき上がるような作品でした。
 ディストピア、ですよね。こんな世界に絶対住みたくない。
 私は、年寄りも大切にしたいし、何より車やパソコンがないと生きていけないよ。政治家だって、あんまり役に立たない印象強いけど、なきゃないで困る仕事です。……って、思わせるように仕組んでいるんだろうなこの話は、と思うと、何だかますますもやもやが募ります。
 問題提起的、なのかな。
 作者さんの中で、一体、人間社会というものの位置づけがどうなっているのか、気になるところ。作中で、人間がゲームのコマ扱いだったのが、ちょっと気がかりです。「てんてー」とはそういうものですと言われたら、返す言葉もありませんが。
 でもこれは、読了後にもやもやを残したくない人にはお勧めできませんね。しばらくはこのもやもやが心中にとどまるかと思うと、う〜ん。考えものです。


[884] RE:てんてー/七篠朋次郎 【レベル5】 Name:尚文産商堂 2012/09/26(水) 14:10
まるで千年王国のような話の結びだった作品でした。
ある意味理想郷なのかもしれませんが、理想は理想であるからこそ夢や希望といったものが持てるのであって、このような世界だと、早晩世界が滅んでしまうのではないかと危惧してしまいます。


[917] RE:てんてー/七篠朋次郎 【レベル5】 Name:佐々木 2012/09/27(木) 16:22
 クリーミーなコーンスープのような読み口の作品でした。
 世界から雑味を全て取り去って、優しくないものを皆取り除いて。
 そして残った世界で平和に暮らす人々のふんわりとした世界観が印象的でした。

 ただ、そう感じたのは僕が年を取っていないからだろうし、武器を持つ必要が無いからだろうし、政治家ではないからなのでしょう。
 純度の高い世界は真っ白け過ぎて気持ち悪い。
 毎日クリーミーなコーンスープじゃ味気ない。
 そういった気持ち悪さまで感じ取れるからこの作品が好きです。


[990] 感想です Name:こりすちゃん 2012/09/30(日) 16:52
 実際にこれに近いことをやったのが、1970年代にカンボジアで政権を握ったカンボジア共産党、クメール・ルージュやポル・ポト派と呼ばれた政党である。
 独裁政権が行った地獄のような施政と、この夢物語のどちらがグロテスクなのかは比べようもないが、どちらもグロテスクであることに変わりはないだろう。ここで比べるべきは「独裁」と「独善」の差かもしれない。
 悪意や気持ち悪さというものは、案外書くのが難しい。この作品はその点についてかなり徹底しているように思う。

 個人的にもっとも気持ち悪かったのは語り手の「ぼく」で、彼は「てんてー」の第一の被害者なのではなかろうか。完全なイエスマンとして洗脳されている者が語る物語。素晴らしく気持ち悪い。


[999] 感想【ネタバレ】 Name:イトマキエイ 2012/09/30(日) 20:05
「天帝」が「てんてー」であることが、全てを物語っているのかも。
為すこと為されることの深い意味を考えることなく、表層の出来事を、自分の価値観だけで一面的に判断し、その結果の世界。

反省も含めて、自己満足で世界を完結しようとする、人間の浅薄な理想の危うさが描かれていると思います。

毒を持った内容としていいのですが、やはり読み手としてすっきりしないのは、彼らが変えた己の世界を満喫しているからでしょうか。少々はまずったかもしれないとぼやく姿があれば、まだ、因果応報的だったかなとも思うのですが、おぞましいままもこの作品の味かもしれません。


[1076] 感想です。 Name:深緋 2012/10/08(月) 12:29
遅くにすみません。

非常に面白かったです。
鳥肌の立つような揶揄、見事です。

こういう作風は批判される例もありますが、躊躇して綺麗に持っていくか。
思い切って書いちゃうか、そのくらいの差だと思っています。
そして私は、その思い切って書いちゃう方が大好きです。
自分で書くのも好きですが、読むのも気持ちがいい。
極論を展開し、さあどう読む? そうほくそえんでいる作者様が見えるようです。
……たぶん。ですよね?

非常に面白かったです。
ありがとうございました。


[1104] RE:てんてー/七篠朋次郎 【レベル5】 Name:七篠朋次郎 2012/10/14(日) 02:46
祭りに参加させていただきありがとうございました。
天崎主宰者初めスタッフの方々に改めて御礼申し上げます。
またお読みいただいた方、特に感想を書いてくださった方々にも
御礼申し上げます。皆さん、どうぞお元気で。



  



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