空想科学祭FINAL感想掲示板

空想科学祭FINALにようこそ!
今回は、作者側から事前に「感想耐性レベル」を伺っています。
詳しくは、企画サイトの作品リストをご覧ください。
なお、スレッドは実行委員会で立てますので、ご了解ください。


★読者さんにお願い★
・耐性レベルより辛口の感想をつけないように配慮する。
・誹謗中傷にあたるような書き込みをしない。
・他人の書き込みに、いちゃもんをつけない。

★作者さんにお願い★
・作者からのレスは、企画終了後に纏めておこなうこと。
・自分の示した耐性レベルより
  辛口ではないかと思われる感想が書き込まれても逆上しない。


[16] ム/鄭文ういな 【レベル4】 Name:空想科学祭実行委員会 HOME 2012/07/29(日) 09:06 [ 返信 ]
〈五秒後にこの世界は滅びます――〉そんなアナウンスが、どこからともなく世界中に響き渡りました。世界のみんなは大混乱。彼女たちの幸せは、未来は、いったいどうなってしまうのでしょうか。一刻も早く解決策を見つけ出さねばなりません。なにかいい方法はないのでしょうか。なにか――はい。五秒じゃなにもできません。

http://ncode.syosetu.com/n6504bh/



[21] 感想【ネタバレ注意!】 私なりレベル4 Name:unbelievable_kazoo 2012/07/29(日) 11:54
 unbelievable_kazoo

 学術的に考えると少し難しい内容ですね。ムムム、なんちって(笑)

 以下、感想です。レベル4なので辛口な感想です。


 内容について

 面白かったです。タグにある通り重苦しい小説ではなく、テンポよく物語が進んでいくために一気に読めました。プロットもよく作られており、私が最初に感じた疑問点も後でなんなく回収されていて全体的に綺麗に纏まっていると思いました。(例:ヨットの上で出会った仮面の男がどうしてそこまで親切なことをするのか、また船上での仮面の男の洞察力が強すぎる理由、読心術のできる人がどうして簡単に殺されたのか、といったことです)
 テンポを重視したのか、少し展開が急だなあと思うところが……。ヨットの上で二日間も生活したのなら、その描写をもう少し増やしても良かったかもしれないです(一行開けるのもありかも)。

 兄貴カッコイイ! がんばれその妹。(内心の叫び)

 最後に、病気だからといって無抵抗に殺されちゃうのもどうかと……。最後まで頑張って生きろよ! と死んだキャラに言ってやりったったりなかったり……。


 文章について

 まず、誤字脱字が一つ。(私の知識不足で思い違いでしたらごめんなさい)

 一頁目一行らへんより先 『擁護』と『養護』がごっちゃになってる


 ですます調の表現技法は良かったと思います。少しもの悲しい感じを受けました。それを狙っていたのなら成功だと思います。

 気になったのは比喩表現です。(気に触りましたらごめんなさい)
 比喩表現が少し多めに使われており、場の雰囲気を出そうとしているのかなと考えました。ですがその表現がたまにですが、意味的に分かりにくい、または的を射ていないなどして、読むことを止めて考えてしまうことが何度かありました。
 一例ですが、瞳について『乾いた水溜りのよう』と表現していましたが『乾いた水溜り』って何だ? と思ってしまいました。
 また、『まるで血液のように、青色の液体が流れ出ています』という表現がありましたが、血液という言葉を聞くだけで『赤』を想像してしまった私は、次に出てきた『青色』という言葉にがくっときました。
 比喩表現は様々ありますが、視覚に訴える比喩ならば一言ですぱっとイメージ出来る比喩の方がいいかもしれません。これがまた意外と難しいのですが。

『海の水は陰を飲んだように暗くて、遠くはあまり見えませんでした』という表現が個人的に大好きです。見習いたいと思いました。

 最後に一言。

『意識』と『無意識』の解釈の仕方もそうですが、無意識の世界の設定には驚かされました。そういう考えもあるのかと驚嘆いたしました。こういう考え方もできるといいなあ、と学習いたしました。

 これからも頑張って下さい。
 では、失礼します。


[41] 【ネタバレ注意】2つの世界と、人物設定に驚かされました Name:鹿目 咲 2012/07/31(火) 14:21
 初めに読んだお話がコレでよかったと思います。面白かった!
 ムとは何だろう、タイトルやあらすじからは推測も出来ないし、長いし、まず、理解できなかったらどうしようと。

 章の構成や文章が独特だったので、実際読んでみるまでは話の内容が掴めなかったのですが、見る見る間に作中に吸い込まれていきました。
 特に、ですます調でアクションは斬新でした。まさか、スピード感が出るとは思わず、感嘆しました。
 残酷なシーンも、淡々と事実だけを書き連ねている印象です。ちょっと展開が唐突で(兄の死や、その原因であったり、仮面の男とジャケットの男たち、親分との繋がりなど)飲み込めない箇所もありましたが、この世界だからいいかって思ってしまう辺りに、『無意識』が潜んでいたわけですね。恐るべし。

 前の方がおっしゃっているように、確かに比喩は、首をかしげる場所もありましたが、それにより独自の世界観が構築できていたのは確かです。

 なぜ、この登場人物たちはそれぞれ、林檎や珈琲に固執するのか、所々にちりばめられた謎が、最後に回収されていくのが快感でした。2つの世界の、この人がこの人で、この人はこの人なんだろう、そして、この手記を書いたのはと、一つずつ頭の中で繋がっていく。
 こういうのは、きちんと練られたプロットがなければ書けないですよね。

 昨年も、「誰にも真似の出来ない作品を書いていた」と、某歴史小説家の方がおっしゃっていましたが、今年のも恐らく、誰にも真似が出来ない、鄭文さんだけの作品だったのではないでしょうか。

 ちなみに、おまけの彼女が良い感じでした。


[46] サビはとっても良い【ネタバレ】 Name:栖坂月 2012/08/01(水) 14:59
一見明るく終わって見える中に潜んでいる狂気、終始独特な雰囲気を纏った作品でした。
去年の作品を思うと、比喩表現の形はそれなりに納得かなと思っています。特に無機物の視点に立ったような描写は「らしい」と感じましたね。意識してなのか、無意識なのかはわかりませんでしたが。
謎めいた世界を広げて、それを最終的に回収していることは素直に気持ち良いと感じます。ただ、広げ方にいささかぬるさ、というか緩慢さのようなものがあったことと、回収を一気にやり過ぎている点は少し問題が残るとは思いますが。
個人的には、広げ方の方が気になりましたね。色々と書きたいことがあるというのは理解できるのですが、
もう少し端的にしても良かったかなと思える部分が多かったように感じます。前半部のラスト、後半部のネタバレ部分などはしっかり盛り上がって読み応えもありました。しかし反面、そこに至るまでの経過が少しばかり冗長に思えました。例えるなら、サビはとても魅力的なのに前奏がやたら長い曲、みたいな感じでしょうか。内容的には、もう少し短くても良かったと思えます。
とはいえ、何日かに分けて読もうと思いながら一日で読まされてしまったのですから、その吸引力は確かです。去年同様の丁寧な文章に磨きがかかっている印象でしたし、最後まで楽しく読ませていただきました。
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。


[66] サスペンス風 【ネタバレ】 Name:ぷよ夫 2012/08/05(日) 01:23
はじめまして

まず−−
ミステリアスなタイトルに惹かれ、最初に読む作品とさせていただきました。
読み始めて、少し難しくて読みにくいかな、なんて思っていましたが、すぐに慣れました。
いやそれはさておき、出だしの場面もミステリアスで印象的であり、一気に最後まで読む原動力になりました。

雰囲気として――
終始薄い霧に覆われたみたいでミステリアス。でも、場面描写は丁寧で内容は分かりやすかったと思います。
とくに、ですます調でもスピード感が失われないアクションシーンは秀逸だと思いました。とても場面が分かりやすいし、読み始めるとついつい先まで読んでしまいます。
やや時間をかけすぎな感はありますが、じわじわと展開していった複線を一気に回収するところで、作りこみのよさを感じました。
後半〜終盤へ、二つの世界の謎や、人物の秘密などが明かされていくところで、緩急つけ(全体ではやや緩めかも)展開されるところがなかなか魅力的でした。

個人的にはですが、人物にもうちょっと魅力がほしいかなと思いました。
主要人物たちはとても個性的なんですが、どこか一枚薄い曇りガラスかトレペ越しにみてるみたいに感じました。
しかし、ラストを読む限り、それもまた演出なのかとも思いました。

全体的に――
楽しませていただいたと思います。
これからもがんばってください。
失礼します……


[70] 「無意識」に手を伸ばそう 【レベル4】 Name:ゲゲゲの戯 2012/08/05(日) 10:56
期待を裏切らない作者様である。
立て込んだ話を矛盾なく織り上げ、閉塞感あふれる空気を表現しきったその手腕に驚嘆するものである。『ム』の世界に存在する能力や世界観などの道具立てはこれまでのSFで描かれてきた光景であるが、この作品の新しさはほぼ神視点による「ですます調」にあるだろう。このガシェットにより、この作品と読者の間に薄皮一枚の距離を生むのに成功しており、それが非現実的な光景に対する緩衝材、そして雰囲気づくりに一役買うつくりとなっているのである。狙ってやっているのならばお見事である。

褒めてばかりでは逆に失礼であろう。気になった点を上げる。
他の方も指摘しているが、確かに話の流れがよどんでいる個所があった。もちろん、小説の中において流れがよどんでもいいのだが、そういうところではキャラクターの葛藤や掘り下げなどを行なっておくほうが好ましい。しかし、ただ時間経過だけを告げる個所が見受けられた。場面を果断に取捨選択することで、この問題は解決することだろう。

あと、一つだけ、難しい注文をさせていただきたい。
本作は断じてドンデン返しを読者に提示する小説ではない。であるからには、読者に何がしかの「おみやげ」を残していただきたい。何も、読者に説教をしろと言っているわけではない。それこそ、読者の「無意識」をわしづかみにするような何かをぜひ見つけていただきたい。
抽象的な話になってしまって申し訳ないが、作者様には恐らく何のことか分かっていただけることであろう、という希望をもって、筆を置かせていただくこととする。


[108] 拝読させていただきました。 【レベル4】程度のつもりの感想を… Name:招夏 2012/08/10(金) 19:33
この世界が意識の世界ならば、その対極にある無意識の世界もあるのでは…その発想が凄く斬新で、とても興味深く拝読致しました。

えと、レベル4でなければ、不思議な世界を楽しめたとか、発想が面白かったとか、文が読みやすかったとかで済ますところなのですが、されどレベル4、少し気になったところを書かせていただきます。

まず、一番気になったところ。児童養護施設とはどういったものか、調べられた上で使っていらっしゃいますか?ウィキではこう書いてあります。「児童福祉法41条は、「児童養護施設は、保護者のない児童[1]、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設」と定義する。」とあります。どうもこの小説の中では、児童養護施設=精薄者用施設となっているような気がするのです。これは実際にその児童養護施設にいる人にとっては納得のいかない記述のように見受けられました。

次に、これは単なる疑問なんですが、無意識の世界に居る人=植物人間、もしくは精神疾患者ということでいいのでしょうか? だとすると静奈はどのようにして意識世界と無意識世界を行ったり来たりできてるんでしょうか? 「ム」は精神疾患者のふりをすれば行けるところ? それともあのリストバンドを装着すれば誰でも行けるんでしょうか。

あと、これは他の方も色々な意見を書かれているようですが、比喩。確かに少し多いかなとは思いましたが、基本的に私は好きでした。いい表現を思いついたなぁと感心して読ませていただきました。ただ、うん? 少し無理やりかなぁと思うところもあるので、その辺はスッキリした文に戻して、七割程度に調整すると私的にはベストな気がしました。

あ〜、それから、死体を食べるところの描写なんですが、あれ、かなり腐敗が進んでいるようでしたよね。あれ食べたらプリオンの前にお腹こわして死ぬと思いますが…^^; ってか、そんな腐臭のしてるもの食べるかなぁ…。まぁ、でもムの世界だからなぁ…。

以下、気になった表現をあげます。なにしろ、この世界ではないことなので、それをわざと使っているのか、そうでないのか判断がつきかねましたので、私が引っかかった理由を下に書いておきますね。


>床にぶつけた頭を掴んだままです

これは本当に些細なひっかかりなんですが、自分の頭を掴むと言いますかね? 柱を掴むとか、彼の右手を掴むとか、何か他のモノを掴むと言うような気がするんですよ。だから、最初に読んだ時に誰かが彼女の頭を掴んでいるのかとおもってしまったんです。まぁ、でもこれは私の思い込みかもしれません。スル―してくれて構いません。


>「あう」 恥というものを知らないのでしょうか。

これも「ん? なんで?」と思ってしまった一文です。後で大きな声を出すことが恥ずかしくないのかと書いてあったので、ああ、それか…と分かりましたが、「あう」と言った人をそれだけで私は恥ずかしい人とは思いません^^;。それだったら、「あんな大きな声を出して恥ずかしくないのか」と最初から書いた方が親切な気がします。

>ヨットから救出されてからほぼ毎日入浴していましたが、服の支給がなかったので、舞にとってこのシャワーは久しいもの

これは、入浴はしていたけど、シャワーが付いていなかったということなんでしょうか? だったら服の支給が無かったというのはどういうこと? 服を着替えていなかったということ? でもそうすると、シャワーは関係ないよね…と、ちょっと考え込んでしまいました。

>洗濯物が稼動しているのかもしれません。

これは洗濯物が実際稼働しているのか、洗濯機が…の間違いなのか…うーむ、ムの世界だからなぁ。前者ってこともあるのか? と小一時間…

>シェパードは高嶺の見物

これは「高見の見物」の間違いなのか、あるいは、わざと高嶺を使っているのか…

なんか、細かいことを言って申し訳ないのですが、どうも引っかかってしまって、指摘というよりは、本当のところはどうなの? という疑問のようなものです。よろしかったら、是非後日教えてくださいませ〜

以上です。不思議な世界堪能させていただきました。


[116] 完全にネタばれなので注意 【レベル4】感想 Name:山鳥はむ 2012/08/12(日) 16:56
 良いところ、悪いところ、要点を挙げて感想を述べるには少し難しいと思ったので、流れをまとめながら私の感想とさせて頂きます。

 まず、世界が滅亡しますというアナウンスの後、プロローグの現実離れした世界でのやり取りから、一転して殺伐とした現実世界でお話が進む……かと思えば、能力者なる普通じゃない人達が普通に出てきて、殺し屋とヤクザの闘争劇が始まる。
この辺り、う〜んと唸りながら読み進めました。能力者はムと何か関係があるのだろうか? そもそもムに迷い込んだ『彼女』は、日記の『17歳の私』とは無関係の人か? 色々、わからないことだらけで何か喉につっかえたような感じがありまして。

 そうして、場面がムに戻ってようやく一息。ここまでの話がムの世界の姿を説明する為の寸劇なのだとしたら、そこに行きつくまで少々長く感じました。

 最終的に私は理解が及ばなかったのですが、これはある種の精神疾患とムという現象を観察しているお話だったのでしょうか。なんとなく話の本筋が読み取れたのは最後まで読み終わってからでした。

 ちょっと不満を言わせてもらうと、ミスリードでも構わないので初期の段階で物語の方向性を示してほしかったです。真綿で首を絞められるような感覚で、読み進めていくのが不安になってしまいました。ひょっとすると、読み終わっても答えのない物語の世界に入り込んでいるのかもしれないと。

 以上、まとまりが悪いのですが精一杯の私の感想でした。
 以下、文章表現についても言及を。 

 情景描写に科学的な表現を混ぜ込んでいるのは挑戦心を感じました。

 しかし、場の光景や事柄・動作などに対して、科学的描写を差し挟むのに的確であれば効果は高いですが、ともすれば説明口調になりがちで雰囲気を壊してしまう場合もあります。
 
 例えば、綺麗な夕焼け空を前にして「空の色は太陽の入射角と波長によって散乱される光が……」などと脈絡なく説明されたら、普通の人は一歩引いてしまいますよね。作中の幾つかの表現でそのような印象を受けた部分がありました。

 ただ、それも挑戦の一つの結果だと思います。私もこの手の表現手法は好んで使いますので、色々な場面で使われていた科学的描写は参考になりました。是非この表現方法を使いこなして、独自の感性を磨いてください。

 長くなってしまいました、以上です。


[118] 【ネタバレあり】感想です Name:HAL.A 2012/08/12(日) 19:34
 拝読しました。
 既出のご意見と重なってしまいますが、後半、どんどん構図が明らかになっていって、たたみこむように伏線が回収されていくのが、読んでいてとても気持ちよかったです。

 個人的にすごく魅力的だと感じたのは、ムの世界では、普通のひとは夢を見ないのだという設定です。どうよかったのか、うまく説明できないんですけど……。端的な描写で、わっと独特の世界観がしめされて、先を想像したくなるような感じといいますか。

 それから、「ただ能力者であるというだけで犯罪者扱いされる」「人間じゃないくせに人間ぶって」というところ。脳機能に障害のある人が、この世界の能力者である、という設定が示されたところにやってくる、この表現。背筋がぞわっとしました。(いい意味です、もちろん)

 お兄さんのキャラクターなど、最初は「ひどいやつだなあ」なんて思いながら読んでいたのですが、読み進めていくと気の毒で、最期、すごく切なかったです。ラストで現実とリンクしたときはなおさらでした。
 こうした、事実が明かされて、それまで読者が認識していた物語の構図が変わるという構成に、個人的にとても憧れがあって、しかし自分の頭が悪いせいで、込み入ったプロットが切れないでいるものですから、とても羨ましいです。

 キャラクターといえば、静奈さんが明るくてよかったです。辛い過去を抱えているようなのに、明るく振る舞って、重苦しく沈みがちな物語を、要所要所で軽やかにすくいあげてくれる、名脇役だと感じました。

 ひとつ気になったのは、強いていうならですが、前半が読んでいてちょっともやもやする感じがありました。この物語の奇妙な世界観/設定/登場人物の背景の片鱗が、ぐっと読み手の興味を引く形で提示されてから、では実際にここはどういう世界で、能力者というのはいったい何者で、彼らはどういう状況におかれているのか……という答えを示されるまでの距離が、少し長かったのかなと思います。
 謎を謎という形でしめされると、「これはどういうことなんだろう」という興味に引っ張られて、続きをぐいぐい読まされるし、それはおおいに物語の牽引力にもなっているのだけれど、答えがわかるまでの間が長いと、今度は「??」の状態のままお預けをくらっている感じで、フラストレーションが溜まってしまうというか……。しかしこれは、単にわたしが根気のない読者というだけのことかもしれません(汗)

 さておき、魅力的な語り口と独特の世界観をおおいに楽しませていただきました。見当外れの意見がありましたら申し訳ありません。
 つたない感想、どうかご容赦くださいますよう。


[149] なんだか、凄かったです!【ネタバレあるかも?】 Name:秋原かざや 2012/08/18(土) 02:24
高速で読んでしまったので、全部が全部、頭の中に入ってるわけではないですが、ムの世界は、凄いなと思いました。
そして、最後のおまけに、救われました。いろんな意味で。
ラストもちょっと切なかったので、きゅんとしました。

「あう」は、実は私、実生活でよく使ってたり(笑)。
なので、気にはならなかったです。
でも、他の人から見ると、ちょっと恥ずかしかったりするのかもしれませんね。

とにかく、凄い世界観。
不思議な世界でした。
でも、ちょっと私には、難しい内容だったなと思いました。
けれど、思わずラストまで読ませてしまう力は、凄かったです。
圧倒されっぱなしです。
楽しませていただきました。また素敵な作品作ってくださいね。

それと……お気に入り登録ありがとうございました!!


[154] もう一度、書かせていただきますー(汗) Name:秋原かざや 2012/08/18(土) 20:04
やはり、ハイなときに書いちゃだめですね。すみません。
何だか失礼な書き方してしまったので、もう一度、書かせていただきます。

前述した通り、私には難しい題材でしたが、本当に圧倒されました!
複数キャラの視点。
そして、最後には幾重にも絡まり、そして、「ム」になる。
凄かったです。

伏線もしっかりと説明されていましたし、キャラも(私は舞ちゃんと静奈ちゃんが好きです)素敵でした。
シェパードさんもミステリアスでいい感じです。

また、ですます調でのアクションも驚きました!!
ですます調であれだけかけるのは、本当に凄いですっ!!
新境地!! 脳天直撃って感じでした。

ただ、やっぱり残念なのは……すみません。
私にとって、内容が難しかったです。ちょっと分かりづらかったです。
けれど、ぐいぐい読者を物語に引き込む吸引力は、あの掃除機にも負けないものを感じました!!
これからも、素敵な作品を作っていってくださいね。
陰ながら応援しております!!


[235] RE:ム/鄭文ういな 【レベル4】 Name:尚文産商堂 2012/08/22(水) 22:22
なぜ無と書かずにムと書いたのか。それが、この物語の最初の疑問でした。そして、それは本当の無ではないことを強調するためのものだと考えが至りました。
単純な二面性としての無と有という話しだけではなく、夢の世界の中にいるといった無意識領域の解釈は、新鮮でした。究極的には意識と無意識という領域は統合されて、より単純な存在と言う意義になると、私自身は考えています。
ですます調の作品は、今回の企画では珍しかったので、面白かったのです。


[393] ネタバレありの辛口感想 Name:Killgusa 2012/08/31(金) 00:51
 レベル4以上の作品には率直な感想を書いていきたいと思っています。その上でまず最初に言っておきたいのが、面白かったか、面白くなかったか。この作品は面白かったです。

 まずは気になった点についてです。
 えー、親分についてですが、彼の能力と計画を実行するにあたっての心理的動機の明確な説明が欲しかったです。何故そんな回りくどい事をしたのか? 疑問が残ってしまいました。
 全体的にもう少しだけ脇役の心理描写が欲しかったです。
 椋木さんの外見の描写が無いのと突然の登場には違和感を覚えました。
 それと、現実での『意識』と『無意識』の区別ははっきりしていますが、『ム』の世界での『意識』と『無意識』の区別がはっきりしていないように感じました。

 最後の全て仕組まれていたオチに関してですが、自分はあれで納得してしまいました。読者を納得させるのは大切な事です。しかし、出来れば読者を驚愕させてやりたいですよね。納得すらさせる事が出来ない自分がそう言うのもおかしい話ですが、難しいところです(生意気言ってすいません)。

 次に良かった点、個人的に特に面白かったところです。
 なんと言っても『意識』と『無意識』の哲学的な解釈です。最後の日記はかなり面白かったです。特に意識は脳だけでなく体全体のあるという考え方はとても斬新でかなり良い刺激になりました。ありがとうございます。
 中々、舞に最終的な安息が訪れないという作者の容赦無さは個人的に好きです。というのも話の合間にその安息が組み込まれていて、程よい波のある展開がとても良かったです。

 仕事の休憩時間にこの作品を読み進めるのが日課になっていて、あの独特な『ム』の世界が終わってしまったと、とても寂しく感じています(良い意味で)。

 それでは失礼な事を書いてしまって申し訳ありませんが、この辺で。
 執筆お疲れ様でした。 


[405] この作者ならではの独特のテイスト Name:鳥野 新 2012/09/01(土) 02:28
 夢を見ると、その世界のつじつまの合わなさのなかで妙に納得して行動していることがある。この作品はまさに、他人の夢を垣間見ているような奇妙な感覚で、現実離れしたしかし妙に生々しいシーンの連続に感嘆した。
 丁寧な口調で淡々と進められる物語だが、語り口に底知れない闇が潜んでいるようでとても惹かれた。暗殺から脱走まで、良くわからない世界、設定が妙に心地よく謎だらけの世界のサスペンスを堪能できた。私としてはここが一番好きで、貪るようにして読んでしまった。その反動か少しペースが落ち着いたそのあとの展開は、若干緩慢に感じてしまった。(あくまで私の感じ方だが)
 ともあれ、異色である。
 この作者でしか読めない個性にあふれた快作である。
 堪能させていただいた。


 以下若干ネタバレか。
 もう一言だけ……。





 作中、クロイツフェルト・ヤコブ病が出てくる。この疾患は感染からの潜伏期が通常長く、発症からは進行が速いのだが作中では感染契機から発症までの設定が短すぎると思える。実際の病気を扱うのはデリケートな問題を含むことがあり、ムの中の現実離れした設定であっても、まずは正確な情報を踏まえたうえで取り扱うべきだと感じた。


[566] RE:ム/鄭文ういな 【レベル4】 Name:流離の感想人 2012/09/07(金) 18:28
通常、小説の文章は常体(である・だ)で書きます。敬体(です・ます)で書くのは特殊な例です。「のだけれど」など、回りくどい言い回しが多い上に、敬体で書かない方がよいと思います。小説の文章は緻密でコンパクトにする必要があります。
「彼女は、彼女は」と主語の繰り返しが気になりました。省略できる主語は省いた方がよいです。


[761] 感想【ネタバレ】 Name:イトマキエイ 2012/09/18(火) 17:19
 人々が「無意識」において共通した世界をもっているというユングの考えを膨らませることによって、とても特異な世界が構築されていると思います。

 ただ、物語の中でいろいろと設定が語られ、その総括的な問題と解答が最後に医師の手記として示されてしますが、世界観を受け入れるのに精一杯で、もとにある「リセット」の問題が問題として認識するまでに至らず、ひたすら、はあはあと頷くだけでした。一方で、読み返して問題の有り場所がわかったものの、「リセット」が人々の時代の変革による無意識の変化でないなら、どういうきっかけで起こるのか疑問もありました。

 エピソードについても、無意識の事件が「親分」の手の上の計画通りとはいえ、これほどその通りになるものなのか、いえ、それを見通せるのが「親分」の能力と言われればそれまでなのですが、そうすると、大きな鍵を握ったこの「親分」とは誰なのかという謎につき当たらずにはいられません。

 ストーリー的には、無意識世界の話と意識世界の話があまりリンクしてないのが、少し物足りなかったです。特に植物状態になった女の人が、いつ舞の話に入ってくるだろうかと待っていただけに、ただ世界の紹介と施設の効果のためだけに使われてしまって、もったいないと思いました。

 以上、細かにみれば、まだまだ多くの疑問点がありますが、これだけの世界を独特な言い回しでの表現しきった力には脱帽しました。


[817] 感想をひと言 Name:早川みつき 2012/09/21(金) 23:36
拝読しましたので、ひとことですが感想です。

まず「ム」というタイトルに惹かれました。簡潔にして印象的。バナーも不安感をあおる雰囲気で興味をそそられました。
内容は、ですます調の文体と、自分では絶対に思いつかないなぁという独特な言い回しや比喩表現が多く、「ム」のとらえどころのない不思議な世界を満喫(?)させていただきました。
内容は正直、自分がふだん好んで読むものとはかなり方向が違うので、共感といった読み方はできませんでしたが、大変勉強になりました。
独自の世界を持っておられるのが非常にうらやましい。今後の作品にも期待しております。

中身のない感想ですみません。執筆お疲れ様でした!


[886] ム ム ム【ネタバレあり】 Name:ねぎ 2012/09/26(水) 14:15
 まずは簡潔に感想を。
 おもしろかったです。独特の文体(敬体)も世界観にあっていてよかったです。
 
 それでは、以下、レベル4ということなので、特によかった点、気になった点を2点ずつ、箇条書きで書いていきます。


よかった点
:情景描写。緻密で、創造を喚起させる力がすばらしかったです。
:冒頭、あらすじの物語への牽引力。印象的なシーンで、物語への期待が膨らみました。

気になった点
:中盤の物語の進行速度。他の方も書いておられるのですが、中盤で動きが少なくなっている部分は、もう少し削っていただいて、他の部分(終盤や、親分の動機など)の描写をもっとみてみたかな、と思います。
:登場人物の多さ。ある程度長い作品とはいえ、ムの世界と現実世界、その両方で登場人物が数多く登場したため、一人一人の印象が薄く感じました。


 と、まあ、書きましたが、この数日、引きこまれた作品であることに違いはありません。
 ありがとうございました。


[1017] 感想です【ネタバレあり】 Name:神沢翠 HOME 2012/10/01(月) 00:01
 簡潔なタイトルが的確に示しているとおり、パラノイアックで虚無的な作品だと感じました。惨劇もシニカルに笑い飛ばしてしまうような態度の中に、どこか情緒的な部分も残されており、そんな部分に不思議な余韻を感じ、心を打たれました。おもしろかったです。
 文体も作品にあっていて良かったと思います。モチーフも技法もすべてが、この作品の雰囲気を作り出していて、そこは非常に良かったと思います。
 雰囲気や世界観がかなり独特でおもしろかったのですが、リセットがそもそもどういう現象なのか分かりづらかったと思います。リセット後の双方の世界の描写がもっとあると、「ムについての理論」も、しっかり納得がいった気がします。
 最後に、現実に存在するものを描いた部分に、ツッコミどころがいろいろあるのは危うい気がしました。児童養護施設、クロイツフェルト・ヤコブ病等については他の方が指摘していらっしゃいますが、「おまけ」の部分に登場する、「自閉症」も先天性の脳機能障害であって、「発狂」するような「精神病」ではないはずです。ダークなものを書こうとすると、そういう世間的な偏見のようなものにも近づかなければならないので、難しいところですよねぇ……。


[1092] 【感想返信】という言い訳、すなわち大嘘。 Name:テイブミウイナ(作者) 2012/10/08(月) 19:15
 まずお礼を。
 空想科学祭、ついに終わってしまったか。そんな気持ちでいっぱいです。自分は去年からの参加でしたが、この2年間の創作面を占める、大いに自分の糧になった企画です。感謝してもしきれません。
 特にその企画主催、ご運営くださった天崎さんには多大な感謝を。5年間本当にお疲れ様でした。
 去年今年と2年連続で拙作のバナーを作ってくださった黒木さん。勝手ながらバナーから受けた印象を、作品に練りこんでいました。去年の作品「ジュピター」の魚の描写や、今年の「ム」の最後で述べられている考察(医者の記)は、黒木さんのバナーがなければ生まれませんでした。ありがとうございました。
 今は行方知らずですが、空想科学祭2011に背中を押してくださった近藤さん。この企画に出会えて本当に良かった。ありがとうございました。
 そして参加作者の皆様、執筆お疲れ様でした。SFを皆様それぞれが見つめる企画だったからか、作品それぞれの“色”を感じとることができて、たいへん参考になりました。読み専の方々も、どのご感想も興味深く読ませていただいていました。ありがとうございました。

 さてさて、「ム」について。
 本作は外向的な実験、つまり読者を必要とする類の実験作でした。それがなにかというと、ですます調で書くということです。童話でもない、本来なら常体(だである)にする作品をですます調で書くということ。
 作者としての狙いは、「語り部の存在を表出する」というものです。三人称の語り部が、ひとりのキャラクターとして、登場人物の言動や心情を知った風に叙述していく。キャラクターなのだからそこには主観がある。偏見がある。
 ただ、そんな作品にしたところで、それがどんな効果(印象)をもたらすか、予想がいきませんでした。読者を必要とする類とはつまりそういうことで、ご感想でいただいた「ですます調のもたらす効果」というのが、今回の実験結果になるということです。せっかく沢山の方に読んでもらえて沢山ご感想がいただけるのだし、こういう類の実験をするなら今が好機だなぁと。
 しかしその試みのために物語や登場人物を蔑ろにしてしまったことは否めません。そういう面も掘り下げた上で試みるのがベストだったのでしょうが。浅はかでした。


 では以下、個別の感想返信です。まあ例によって、感想返信といえどあくまで作者の一意見にすぎません。あしからず。
 こちらだけでなく、ツイッターなどでもご感想をいただきました。長編でこんなに読んでもらえたのは初めてのことです。ありがとうございました。ツイッターでの、真崎さんの「この作者は概念的というか観念的というか抽象的なものだったりことを書く」というお言葉に感銘を受けたということだけ、ここにつけ加えておきます。




■unbelievable_kazoo様
 学術的に考えると論理的に破綻してるんですけどね。だからこそ難しく感じてしまわれたんでないかな。ムムム……。
 タグもご覧になってくださったんですね。おっしゃる通り、物語の矛盾や世界観の破綻は気にしないで、軽〜く読んでくださればいいのです。
 自分は節ごとの分量(原稿枚数)を同じにしたいがためだけに、無駄に叙述を盛り込んだり、不自然に省略してしまったりする悪癖があります。ヨットでの2日間を削ったのもきっとそういう理由です。治したいなぁと思いつつも、スクロールバーの長さが節によって異なるのはあまり綺麗じゃないなぁと感じてしまい。だったらそれをクリアした上で無駄と不足を調節しろよって話ですが……すいません。精進します。
 比喩も考え物です。「乾いた水溜り」は、土の地面の水溜りが乾いたあとにできる、乾燥肌みたいにがさがさしてひび割れてる様子を表現したかったのです。水が涙で土が目玉で。しかし考えてみれば、コンクリートにも水溜りはできるよなぁ、そもそも乾いてたらもう水溜りではないよなぁと、ご指摘を受けてやっと気付きました。
 ご感想やまんべんないご指摘、大変勉強になりました。ありがとうございました。


■鹿目咲様
 ご感想ありがとうございます。「面白かった」のお言葉だけでもう天にも昇る思いです。
 ですます調でアクションは、一度試してみたかったことなので、そこに反応してくださって嬉しい限りです。「常体でなければならない」「敬体でなければならない」っていうことはさほど無くて、やはり普段は、固定観念に寄りかかって創作している部分があるのだなぁと思いました。
 比喩についてはあまり意識していなかったのですが、独特なものを「無意識」的に表出できていたみたいですね。比喩には物事を言い表す他に、独特の雰囲気かなにかを良い意味でも悪い意味でも練りこむ効果があるのかもしれません。その辺、今度試してみたいと思います。
「おまけ」は、「意味ありました。」の一文のために書き加えたものでした。語り部の無能さ、三人称であろうと主観・偏見を持っていることを曝す目的で、静奈をラストに出したんですが、それを「良い感じ」と言ってくださって嬉しい限りです。
 最後に一言だけ。あらすじ詐欺すいませんでした!


■栖坂月様
 無機物の視点ですか。すいません無意識です……。自分の描写がそう評されたのは初めてです。以後、その面を意識して試してみようと思います。ありがとうございます。
 ぬるい話になってしまって不甲斐ないです。自分は書き始める前に大方の分量を決めてしまうのですが、それに合わせようと無駄な叙述を練り込む悪癖がありまして、どうにかしないとなぁと考えております。ただ、しっかり盛り上がっていたようで、その面はほっとしています。最後までぬるいままだったら……うう。
 ご感想ありがとうございました。


■ぷよ夫様
 拙作はタイトルの印象だけで、その印象を超えるものが出来なかったなぁと反省しております。意識/無意識という題材って、人間がいればそれで物語が成り立つような気がするので、もっと意欲的な物語にすべきだったなぁと。たとえばぷよ夫さんの作品のような、豪華なスペオペ物をですます調で書いたりしてもよかったなぁと(でもこれだと先例がありそうですね)。物語を蔑ろにしてしまった感がありまして、ただただ反省する次第です。
 世界観や物語含め、登場人物を理解できていない語り部を書きたかったので、「ラストを読む限り、それもまた演出なのか」というお言葉は嬉しく思います。しかし、だからなんだろう。と。我ながらつまらない演出だったです。
 ご感想ありがとうございました。


■ゲゲゲの戯様
 作品と読者の間に距離を生む、ですか。なるほど。
 上述と重ねますが。語り部という存在を表出したかった。自分が「ですます調」を使ったのはそういう単純な理由です。しかしその効果は正直いって考えていませんでした。というか、それを教えてもらう目的で、企画提出作沢山の方に読んでもらえるをこれにしたんです。「ですます調」がもたらす効果とはなんなのか。語り部が作品を真に理解できていないということが、つまりどういうことなのか。それがどんな効果を生むのか。戯さん含める読者方々に、それぞれの答えを伺うことができて、嬉しい限りです。今後に活かします。
 ところでこれは余談ですが、ある歴史小説家の方が、数ヶ月前「ジュピター」をお褒めくださったんです。個性とか新しさとかなんちゃら。「ジュピター」のときの新しさっていうのは、おそらく題材やストーリー面でのことだったのでしょう。しかし今回はガジェット(さらにいえば物語と関わりのない類のガジェット)に新しさを求めた。これはまあそれでもいいのでしょうが、そのために物語を蔑ろにしてしまった感がありまして。無駄な淀みや読後になにも残らない、提示物のないつまらなさ。やっぱり姑息なガジェットよりも、読者にはストーリーが大事だよなぁと反省です。浅はかでした。
 さらに余談ですが(汗)、作品の持つ「矛盾」というものは、読者が気付かなかったり見逃してくださったらば矛盾でもなんでもないのだなぁと思った次第。これも今後に活かします(滝汗)。
 ご感想ありがとうございました。


■招夏様
 児童養護施設は個人的には井上ひさしのイメージがあり、決して仰るところの「精薄者用施設」とは考えていません。おそらく叙述のバランスが悪かったのだと思います。児童養護施設に、イレギュラーの内なる存在(静奈)と、それを容認する職員の異様さを、荻本舞の視点から偏見を交えて日記を書かせたつもりだったんです。しかし叙述のゆるいために、バランス悪くその偏見だけが前面に押し出されてしまい、そのように感じられてしまったのだと思います。
 意識/無意識の設定は、実は致命的な欠陥があり、あまり掘り下げると著しく矛盾点が露呈してしまうので、こんな曖昧な書き方になりました。雰囲気としてはこのほうが良いかなぁという考えもありまして。
 死体はもうね……(遠い目)。資料漁ってるとなんとなく、死後2日が一番食べどきなのかな、と思ってしまって。実際どうなんでしょうかねorz そもそも2日の飲まず食わずくらいじゃ、精神的にまだ死体に手を伸ばさないんじゃないの? と後々思ったり。浅はかでした。
 誤字・誤用のご指摘も助かりました。自分、今まで「入浴」をシャワーや風呂など体洗うことの総称だと勘違いしてました……。あう←。「頭を掴む」はおそらく言語感覚の相違かなぁと思っていますが、もしかして自分だけなんでしょうかね。人によっては「鷲掴み」のほうが妥当かもしれません。
 総じて自分の叙述の甘さ(=青さ、ぬるさ)が露呈しましたね。鋭いご感想、ありがとうございました。


■山鳥はむ様
 ヘンテコな物語で申し訳ありません。浅はかな考えで、物語は蔑ろに書き上げてしまいました。おっしゃるとおり読んでいてモヤモヤする、読者にやさしくない作品だったと思います。
 描写の面は、先人のあの科学説明を使いこなした描写に憧れを持っていて、それを自分もできないかと練習しているところです。
 短い返信で失礼します。
 ご感想ありがとうございました。



■HAL.A様
 キャラクターについては、今回は駒のようにパズルのピースのように扱っていたので、荻本虔や静奈について反応をいただいて驚きました。ありがとうございます。
「ただ能力者であるというだけで犯罪者扱いされる」というところ。これは、そういう偏見を表出すると同時に、作者としては、「そう言ってる語り部、お前はなんやねん」との皮肉も含めています。基本的に今回の作品では、語り部は登場人物の心情なんて理解できていない(でも理解したつもりになっているし、たまには本当に理解できているかもしれない)スタンスで書いていました。同情するなら金をくれ、みたいな感じで。三人称だからって客観的というわけではないんだぞーって。この辺ひとりよがりですし、それがどういう効果をもつのか分からないまま書いてて申し訳ないのですが(上述の通りそれが知りたくて企画作をこれにしたわけでもあります)。
 物語はおっしゃるとおりですね。もやもやする話で申し訳なかったです。ちょっと手抜かりというか、低い水準で妥協してしまった感があります。
 朝陽さん、ご感想ありがとうございました。


■秋原かざや様
 難しい話なのに最後まで読んでくださってありがとうございます。さらに二度も感想をくださるなんて……。秋原さんのハイテンションとローテンションの違いが気になるキョウコノゴロ。
「あう」は実際どうなんでしょうね。自分は他人の使う言葉に、あまり恥ずかしさは感じないのですが(感じているのはあくまでも語り部であって作者ではないのさー汗)、実生活で「あう」は使いません。自分が使う感嘆詞は「おー」くらいですかね。語彙が貧弱なのさー。あう。
 ですます調はまだまだ研究中です。「形容詞+です」の文法的違和感など、自分の中では未解決の問題がいくつかありまして、これからも敬体でいろいろ試してみようと思っています。そんな不安定な文章でしたが、「凄い」というお言葉をいただけてほっとしました。
 あの掃除機にも負けない!? それは凄い。自分にはもったいない褒め言葉です。……あの掃除機ってなんだろう(哲学)。
 ご感想ありがとうございました。


■尚文産商堂様
 おっしゃるとおりです。ムはあくまでも夢(大きく言えば人間)の中に有るのであって、本当の無に属するわけではない(この辺、「無が有る」みたいな不安を感じるんですけどね)。作者としてもワケ分からない世界観でしたが、それをずばりと言い表してくださって、作品の存在意義として大いに助かりました。
 意識も無意識も持ってこその人間なのだなぁと思います。あるいは思考というのかな。自分はうまく表現できませんが。
 痺れるご感想、ありがとうございました。


■Killgusa様
 椋木についてですが、これは上述の「語り部の表出」と関係があります。作者の意図としては、ですが。というのも、椋木は外見の描写がないどころか、セリフさえ地の文(すなわち語り部の範疇)だけなんですね。テイブミウイナってやつがミスしていなかったらそのはずです(不安)。存在さえも曖昧で、叙述(≒語り部)に違和感をもたせる登場人物。椋木はそのために使った人物です。まあ結局、悪効果だったようですが。
 親分についてはもうおっしゃるとおりです。なぜこんなまどろっこしいことしたんでしょうかね。娯楽みたいなもんでしょうか。分かりません……。
 ムでの意識/無意識は、「意識世界からムへと変わるとき反転してはいるが、事象に100%なんてものは大抵ないので、反転しきれていない」、みたいなつもりでした。が、ご指摘のとおり言葉足らずで。粗の多い粗々しい作品だったなぁと反省しきりです。
 意識/無意識を「無」と「有」に絡めて考察するのは、個人的には蛇足のつもりでした。もっと掘り下げて、いっぱしの「さいえんす・ふぃろそふぃー」(SPじゃなくSFでどうか)にできたら良かったんですけどね。そのためには知識が足りなすぎて、こんな中途半端な形になってしまいました。
 意識は脳だけにあるわけではない、という考えは、『ザ!世界仰天ニュース』などでよく見かける、移植手術をしたら他の人の記憶が見える云々の話から来ています。
 貴重なご感想、とても嬉しかったです。ありがとうございました。


■鳥野新様
 語り口に闇がありましたか。なるほどそういう見方もあるんですね。めもめも。
 良く分からない。謎だらけ。独特。そう仰っていただけて嬉しいものです。嬉しがってばかりいてもいけないのでしょうが。
 ご指摘の箇所については、下調べで一応知ってはいたのですが、把握(=情報を咀嚼し理解し自分のものにする)にまで至っていなかったようです。それと叙述の甘いこと、推敲の足りないこともあって、こんなことになってしまいました。資料を読むだけでは意味がないのですね。その上で作者の血肉にしないとしようがない。気をつけます。
 ご感想ありがとうございました。


■流離の感想人様
 こういうご指摘はいつくるのだろう、と楽しみにしていました。自分が本作を敬体にした理由は上述のとおりです。ちなみに参考までに、「のだけれど」は常体の文章でも使えますね。口語なら。
 主語の繰り返しは以後、気をつけます。接続詞が多い自覚はあったのですが、主語もとなると、自分は省略するということ自体が苦手なのかもしれません。
 ありがとうございました。


■イトマキエイ様
 お気づきの上で見逃してくださったのかもしれませんが、この作品、世界観をたてる際にユングの考えを源にしてみたものの、実際は「集合的無意識」の意味を逸脱して書いています。先天的に「共通」しているものであって、「共有」しているわけではないなぁと。この辺をどう描くか迷って、結局描かないまま曖昧なまま終えてしまいました。
 リセットの点も親分の点もおっしゃるとおりですね。世界観を提示した上で、物語なり登場人物なりを動かすべきなのでしょうが、自分の浅はかな考えでこんな中途な出来になってしまいました。親分に限らず、「能力だから」で済ませてしまうのはずるいですよね。反省しています。
 ご感想ありがとうございました。


■早川みつき様
「なろう」で流行している作品や、昨今のライトノベルなどを見ると、どうもタイトルの長いものがほとんどな印象がありました。タイトルが長いほうが、作品の趣旨が読む前から感じとりやすく、それを求める読者層に手にとってもらいやすいから、なのだと思います。でもそんなタイトルが横行して、結局数が多くて目につきにくいのが現状。タイトルを1文字だけにしたのはそういう理由です。そろそろタイトル長しの風潮は転換するんじゃないのかなぁと勝手ながら考えています。
 バナーは黒木さん作です。おっしゃるとおり作品へ牽引してくれていた良いバナーですね。
 ですます調で長編を書いたのは初めてだったので、そう仰っていただけてほっとしました。まだまだ課題の残る文体ではありますが。
 ご感想ありがとうございました。


■ねぎ様
 まず、あらすじ詐欺をはたらいて申し訳ありません。もともとは、人の死=その人の世界の滅亡というような筋にしたかったのですが、いろいろと矛盾点が出てきて手に負えなくなってきたのでこんな形におさまりました。五秒である理由など、書ききれなかった部分が多々あって反省しています。自分は細かいプロットをたてると途端に息苦しくて書けなくなる体質で、大まかなプロットしか立てないんです。そのためおかしな部分も多かったと思います。
 登場人物は、今回は使い捨ての道具としか見ていませんでした。もっと人間味を含めて、印象付けたほうがよかったですね。
 ご感想ありがとうございました。


■神沢翠様
 作者の意図を感じ取ってくださったようで、感謝の思いでいっぱいです。莫迦な惨劇を嘲笑している莫迦な語り部……。
 リセット後のストーリー、なるほどそうですね。伏線を回収するだけで妥協して、作品としては中途半端で満足いかないものになってしまったようです。実は世界観は論理的には破綻しているのですが、いっそのことそれを前面に押し出して、トンデモSFにしてしまったほうが楽しかったかもしれません。
 自閉症については、医者のセリフとして叙述したのが大きなミスでした。勘付いてくださったとおり、二重に偏見を曝したかった意図はあったのですが、叙述のバランスが悪いため失敗に終わってしまいました。もっと文章力を鍛えなきゃですね。推敲苦手なのも直したいところ。
 嬉しい感想、ありがとうございました。



  



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